楽天(★3対7☆)ソフトバンク =リーグ戦22回戦(2022.09.15)・楽天生命パーク宮城=
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ソフトバンク
01302001071511
楽天
0000001203811
勝利投手:和田 毅(6勝4敗0S)
敗戦投手:辛島 航(5勝4敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(19号・3回表2ラン)
【楽天】辰己 涼介(9号・8回裏2ラン)

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◆ソフトバンクは2回表、中村晃の犠飛で1点を先制する。その後は3回に今宮の適時二塁打と柳田の2ランで3点を加えると、5回には柳町の適時打が飛び出し、試合を優位に進めた。投げては、先発・和田が5回無失点で今季6勝目。敗れた楽天は、先発・辛島が試合をつくれなかった。

◆楽天浅村栄斗内野手(31)が苦手の和田を打てるか。和田とは西武時代から通算57打席対戦し、48打数9安打で打率1割8分8厘。浅村が50打席以上対戦して打率1割台は小島(ロッテ=1割4分5厘)と和田しかいない。

◆ソフトバンクが15日、アクシデントに襲われた。この日は福岡から仙台への移動試合で、楽天生命パークで楽天戦を戦う予定。だが、選手たちとは別便で運ばれていたバットやシューズなどの道具類が、空港での検査トラブルのため、予定より遅れることになった。選手たちは午後6時開始の試合の場合、通常なら午後3時半頃からウオーミングアップを開始し、その後に打撃練習などを行うが、この日は道具が球場に到着した午後4時半頃からグラウンドに姿を見せた。ウオーミングアップ、キャッチボールの後にシートノックを行い、打撃練習などは取りやめた。藤本博史監督(58)は「しょうがないよね。機材のトラブルやからね。昨日も試合やっているんで。アップしてシートノックして、高校野球ですわ。疲れてるからちょうどいいんじゃないですか。みんなマッサージとかできてるんで、いいようにとらえて。なんでもプラス思考」と前向きに話した。

◆ソフトバンクが「荷物遅延」のアクシデントに負けず、つながりのある見事な攻撃を見せた。まずは2回1死から、デスパイネ、牧原大、正木が連打で満塁。ここで中村晃が粘ってきっちり犠飛を放ち、先制点をもたらした。3回は1死から三森が三塁打。続く今宮が右翼線への適時二塁打を打ち「最低限外野フライという気持ちで打席に入りました」。さらに4番の柳田が左翼スタンドへ19号2ランをたたき込んで「中村晃選手からアドバイスをもらって、いい感覚で打つことができました」と笑顔。この回3点を加え、序盤から試合の主導権を握った。福岡から仙台への移動試合だったが、選手たちと別便で運ばれていた道具類が、空港での検査トラブルのため、到着が遅れた。優勝争いまっただ中での思わぬ事態だったが、藤本監督は「しょうがないよね。疲れてるからちょうどいいんじゃないですか。みんなマッサージとかできてるんで、いいようにとらえて。なんでもプラス思考」と前向きに話した。選手たちは通常の練習開始予定より約1時間遅く、午後4時半頃からウオーミングアップを開始。その後はキャッチボールやシートノックを行った。打撃練習はフリー打撃どころかティー打撃もできなかったが、そのハンディを感じさせない軽快な攻撃だった。この日は2年前の20年に、チームのコンディショニング担当を務めていた川村隆史さんが、クモ膜下出血のため55歳で亡くなった命日だった。ベンチには「背番号01」のユニホームを掲げ、戦った。藤本監督は「川村くんが休ませてくれたかもわからないね。連戦でみんな疲れてるからね。荷物遅らせたろうという感じで、休ませてくれたかもわからないよ」と、ハプニングを笑い飛ばしていた。

◆楽天は首位ソフトバンクに敗れ、自力優勝の可能性が消滅した。これでソフトバンクにマジックが点灯した。楽天先発の辛島が、正念場で踏ん張り切れなかった。2回1死満塁では、中村晃にファウルで粘られ、8球目の外角123キロスライダーを運ばれ中犠飛。先制点を献上した。3回1死三塁では、今宮に右翼へ適時二塁打、続く柳田には左翼へ2ランを浴びた。3回まで7安打4失点。厳しい立ち上がりとなった。4回8安打4失点で降板。「序盤からリードを許してしまいました。試合を作れず申し訳ないです」と悔いた。5回には安楽、6回から高田孝が登板したが、いずれも失点。流れを呼び戻すことができず、リードを広げられ続けて敗戦。楽天生命パークには暗い空気が漂った。

◆ソフトバンクが楽天に勝利し、5連勝。優勝マジック「11」を点灯させた。2年ぶりのリーグ優勝へ、いよいよカウントダウンが始まった。2回1死満塁で中村晃外野手(32)が先制の中犠飛を放った。3回には4番柳田悠岐外野手(33)が19号2ランを放つなど3長打を集めて3点を追加。5回にも2得点など、序盤からコンスタントに得点を重ねた。先発の和田毅投手(41)も5回4安打無失点と好投した。苦しみながら、勝ってきた。シーズン序盤に栗原が左膝前十字靱帯(じんたい)断裂、左外側半月板損傷の疑いで離脱。その栗原に代わって躍動していた上林も5月に「右アキレス腱(けん)断裂」と診断された。中日からFAで加入したリリーフエースの又吉も7月に右足甲を骨折した。コロナ禍にも襲われた。6月に和田、グラシアル、藤井、嘉弥真、甲斐ら主力選手が続々と感染。チーム全体で計18人が感染し、1軍2試合が中止になったこともあった。8月下旬には柳田、三森、周東、牧原大、柳町らが陽性判定。シーズンを通して戦う主力野手は今宮しかいない。そんな相次ぐ緊急事態を、選手層の厚さでカバーしてきた。栗原、上林の穴には3年目柳町が台頭。又吉の代わりには、26歳の藤井が「8回の男」に定着し、26歳松本も7回を任されるようになった。8月下旬のコロナ禍では、増田、野村大、谷川原、正木ら若鷹が躍動。いつもは2軍本拠地のタマスタ筑後で汗を流す若手になぞらえ、「筑後ホークス」と呼ばれた。ベストメンバーとは程遠い戦力で、8月23日楽天戦では20安打15得点を奪った日もあった。17~20年には4年連続日本一に輝いた。昨年の4位から、栄光を取り戻すべく、チーム一丸でマジックナンバーをともした。

◆ソフトバンクが「荷物遅延」のアクシデントを乗り越え、優勝マジック11を点灯させた。試合前練習を満足に行うことができず、打撃練習も取りやめる事態だったが、打線が15安打7得点で楽天を圧倒。故障禍やコロナ禍など、今季何度も苦境を克服してきたチームが、大混戦のパ・リーグを抜けだし、2年ぶりの歓喜へカウントダウンだ。今季、幾度となくピンチを乗り越えてきたソフトバンクが、正念場で底力を発揮した。11連戦まっただ中の移動試合で、バットやシューズの道具が試合前練習の時間に届かないというハプニング。打撃練習を取りやめるなど、緊急事態だったが、不安を一掃する打線爆発で快勝した。藤本博史監督(58)は「打撃練習せん方がええかもわからんね。みんなバット振れていたもん」と笑顔で振り返った。チームが試合前練習を開始する午後3時半頃になっても、グラウンドには選手1人の姿もなかった。選手たちと別便で運ばれていた道具類が、空港での検査トラブルのため、到着が遅れていた。藤本監督は「疲れてるからちょうどいいんじゃないですか。なんでもプラス思考」。前向きにとらえ、練習時間が取れない代わりに、連戦や移動の疲労がたまった選手たちのリフレッシュを優先させた。すると2回に中村晃の犠飛で1点を先制。3回には柳田の19号2ランが飛び出すなど、3点を追加した。5回と8回にも追加点。終わってみれば15安打7得点。試合前にフリー打撃どころか、ティー打撃すらできなかった打線が躍動。柳田は「たまにはこういうのもいいかなと。ネットフリックスを見て、リラックスしてました」と笑った。ついに優勝へのマジックが点灯した。開幕8連勝スタートを切ったが、栗原ら故障者が続出。5月には首位チーム(楽天)に最大4ゲーム差をつけられた。6月末からは和田や甲斐、デスパイネらが新型コロナ陽性判定を受けて大量離脱。8月中旬にも柳田や中村晃、牧原大ら主力が大量離脱するコロナ禍に見舞われた。それでも「筑後ホークス」の若鷹と残った選手で耐え、苦境を乗り越えた。たくましくなったチームは、道具が届かないくらいでは動じない。大混戦のパ・リーグから抜け出し、2年ぶり歓喜へのカウントダウンが始まった。【山本大地】ソフトバンクに優勝へのマジックナンバー11が点灯した。2位オリックスは、残り10試合に全勝で79勝62敗2分け、勝率5割6分。ソフトバンクは残り14試合でオリックスとの残り3試合に敗れても、他カードで11勝すれば80勝61敗2分け、勝率5割6分7厘で上回る。現日程での最短Vは23日。

◆楽天は首位ソフトバンクに敗れ、自力優勝の可能性が消滅した。これでソフトバンクにマジックが点灯した。序盤のミスが響いた。1回に先頭山崎が右中間へ三塁打。直後、山崎は鈴木大の投ゴロで飛び出した。三塁上でのタッチプレーの間にボールはこぼれたが、山崎はアウトと勘違い。大の字で倒れ込んでいたところ、タッチアウトとなった。石井GM兼監督は「ジャッジが覆ったというところも含めてワンプレー。そこまではしっかりとプレーを切らさずに見てほしかった」と振り返った。先制機を逃し、目の前でソフトバンクのマジック点灯を許した。今季は残り14試合。チームの正念場は続く。指揮官は「起きていることは事実。それは変えられない。しっかりとチームとして頑張っていくことが大事。マジック点灯したからって諦めるわけじゃない」と力を込めた。

◆ソフトバンクが楽天に勝利し、5連勝。優勝マジック「11」を点灯させた。

◆首位ソフトバンクが優勝マジック11を初点灯させた。自力優勝の可能性を残していた4位楽天に7-3で勝利。大混戦のパ・リーグを抜け出し、2年ぶりのリーグ制覇に大きく前進した。先発の和田毅投手(41)が、5回4安打無失点の好投で今季6勝目。チームを5連勝に導き、NPB通算150勝に王手をかけた。チーム最年長の大ベテランには、どうしても勝ちたい理由があった。最初で最後の大ピンチは、幸運の女神が味方した。1回先頭。和田は1番山崎に三塁打を浴びた。無死三塁。先制の危機で、2番鈴木大を投手正面のゴロに打ち取った。和田は三塁に送球。三走の山崎は飛び出していたが、三塁手の周東が捕球し損ねた。セーフ...かと思いきや、山崎はベースから離れた場所で、あおむけのまま大の字に倒れていた。すかさず周東が山崎にタッチしアウト。一転、1死一塁にかわり、無失点で切り抜けた。和田 川村さんが助けてくれたのかなって。初回はそうだと思う。力を貸してくれたんだなと思って投げていました。9月15日は、2年前の20年にチームのコンディショニング担当を務めていた川村隆史さんが、クモ膜下出血のため55歳で亡くなった命日だった。自軍ベンチに川村さんの「背番号01」のユニホームが掲げられ、左腕も懸命に腕を振った。「川村さんの命日に昨年は勝つことができなかった。勝ちたいということで、自分のピッチングを川村さんが助けてくれたんだと思います」。天国の川村さんが、初回のピンチで幸運を呼んでくれたと感じた。和田の目は、少し潤んでいた。5回4安打無失点の好投で、今季6勝目を挙げた。NPB通算150勝にもあと1勝。チームを5連勝に導き、11日まで上位3チームが0差で並ぶ大混戦だったパ・リーグで、ソフトバンクが優勝へのマジックナンバー「11」をともした。藤本博史監督(58)は「マジックは意識してないです。1戦1戦勝っていくだけです」と引き締めたが、優勝に大きく前進した事実は揺るぎない。球団はリーグ優勝または日本一を達成した際に備え、11月27日に福岡市都心で優勝祝賀パレードを実施する方向で準備を進めている。実現すれば19年以来3年ぶり。福岡、九州の誇り高き「常勝軍団」が、優勝へのカウントダウンをスタートさせた。【只松憲】○...3番今宮が今季12度目の猛打賞をマークした。まずは1点リードの3回1死三塁。「ランナー三塁のチャンスだったので、最低限外野フライという気持ちで打席に入りました」と、辛島から右翼線へタイムリー二塁打。5回先頭では中前打を放ち、8回にもダメ押しの中前適時打を放った。すでに今季の規定打席をクリア。打率も3割ちょうどに乗せた。○...荷物遅延のトラブルにめげず、中村晃が先制点をたたき出した。0-0の2回1死満塁で、辛島から中堅へ犠牲フライ。「今日は川村(隆史)さんの命日で、勝ち星をという思いが強かったです。入団してから指導していただいたおかげで、今もプレーできていると思います。何より勝つことができてよかったです」。打線の爆発を導き、天国にささげる決勝打となった。▽ソフトバンク柳町(5回に代打で5点目の適時打)「チャンスでの代打だったので、積極的にスイングを仕掛けようと打席に入りました。追い込まれましたが、何とかしようという気持ちがタイムリーになってくれたと思います」

◆楽天先発の辛島は4回8安打4失点でリードを許したまま降板。2019年9月7日の西武戦以来、1104日ぶりの本拠地・楽天生命パークでの勝利はお預けとなった。「序盤からリードを許してしまいました。試合を作れず申し訳ないです」前回7日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)は六回途中1失点で5勝目。中7日での首位との再戦は三者凡退と上々の立ち上がりを見せたが、二回に先制を許した。3連打で1死満塁のピンチ。中村にファウルで粘られ、8球目を中犠飛とされた。続く三回も三森に三塁打、今宮の右翼線への適時二塁打で失点。柳田にはカウント2-2から135キロの直球を弾丸ライナーで左翼席へ運ばれた。76球での降板。この試合では持ち前の制球と緩急を使った巧みな投球術が影を潜めた。田中将ら、現在の所属選手では2013年、球団初の日本一を知る数少ないV戦士のひとりだ。負ければ自力優勝の可能性が消滅する大事な一戦を前に「とりあえず気持ちで。腕がぶっ壊れてもいいくらいの気持ちでいく。多分ぶっ壊れないので」。並々ならぬ気迫を前面に出していたが、4連勝中で首位を走るソフトバンク打線を封じることはできなかった。(加藤次郎)

◆ソフトバンクが15安打で7点を奪って5連勝。二回に中村晃の犠飛で先制し、三回は今宮の適時二塁打、柳田の19号2ランで加点した。五回は代打柳町の適時打などで2点を加えた。和田が5回無失点で6勝目。楽天は投手陣が崩れた。

◆ソフトバンクの柳田が三回に4試合ぶりの本塁打となる19号2ランを放ち、チームを勢いづけた。今宮の適時二塁打で2―0とした直後、2ボール2ストライクから高めに浮いた辛島の速球を逃さず、鋭いライナーで左翼席まで運んだ。「芯に当たったのでいい打ち方ができた」と胸を張った。11連戦中のチームはこの日福岡から仙台へ空路で移動したが、別の便で送ったバットなどの用具一式が荷物検査でのトラブルのため予定時刻に届かず、試合前練習の開始が大幅に遅れた。打撃練習は行えず、キャッチボールやシートノックのみで試合となったが「ネットフリックスで動画を見てリラックスしていた」とけろり。頼れる主砲が影響を感じさせない一振りを見せた。

◆パ・リーグは15日、首位ソフトバンクが自力優勝の可能性を残していた4位楽天に7―3で勝って5連勝とし、2年ぶりの優勝へのマジックナンバーが初点灯した。2位オリックスが日本ハムにサヨナラ勝ちし「11」。楽天まで4・5ゲーム差の混戦だが、ソフトバンクは残り14試合で11勝すれば、他球団が勝率で上回れない。セ・リーグはヤクルトが2連覇へのマジックを「10」としている。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
69582 0.543
(↑0.003)
M11
(-)
14505
(+7)
434
(+3)
93
(+1)
76
(+1)
0.257
(↑0.001
3.140
(-)
2
(-)
ORIX
69622 0.527
(↑0.004)
2
(-)
10447
(+3)
419
(+2)
79
(-)
62
(+1)
0.245
(-)
2.790
(↑0.01)
3
(-)
西武
67643 0.511
(↓0.004)
4
(↓1)
9437
(+1)
426
(+8)
111
(+1)
56
(-)
0.230
(-)
2.780
(↓0.03)
4
(-)
楽天
64623 0.508
(↓0.004)
4.5
(↓1)
14492
(+3)
470
(+7)
93
(+1)
87
(-)
0.247
(-)
3.480
(↓0.02)
5
(-)
ロッテ
64651 0.496
(↑0.004)
6
(-)
13448
(+8)
467
(+1)
85
(+1)
121
(+3)
0.230
(↑0.001)
3.210
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
52763 0.406
(↓0.003)
17.5
(↓1)
12411
(+2)
487
(+3)
91
(-)
85
(+2)
0.232
(-)
3.450
(↑0.01)