1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 5 | 1 | 1 |
ロッテ | 0 | 2 | 2 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | X | 8 | 11 | 0 | 1 |
勝利投手:美馬 学(8勝6敗0S) 敗戦投手:平井 克典(6勝8敗0S) 本塁打 |
ロッテ戦チケット予約 | 西武戦チケット予約 |
◆ロッテは2回裏、安田の2ランで先制に成功する。続く3回に安田が2点適時打を放つと、7回には井上の2点適時二塁打が飛び出し、試合の大勢を決めた。投げては、先発・美馬が7回3安打無失点の好投で今季8勝目。敗れた西武は、投打ともに振るわなかった。
◆ロッテ美馬学投手(35)は前半戦終了時に5勝6敗、防御率4・15だったが、後半戦は4試合登板して2勝0敗、防御率0・36。後半戦の失点は8月24日西武戦で外崎から浴びたソロ本塁打の1点しかない。
◆ロッテOBで球団スペシャルアドバイザーを務める里崎智也氏(46=日刊スポーツ評論家)が始球式に登場した。この日は千葉商科大の冠協賛試合「千葉商科大学マッチデー2022」として開催され、同大国際教養学部の特命講師を務める里崎氏が、現役時代と同じ背番号22のピンストライプで登場。同大商経学部の3年生が投げた球を、本職の捕手としてキャッチした。打者は安田が務めた。
◆ロッテ安田尚憲内野手(23)が3回までに2安打4打点と暴れた。まずは2回、無死一塁で打席へ。西武平井の2球目内角142キロを軽やかに右翼席へ。先制の7号2ランとした。球団広報を通じ「先制点が取れて良かったです。(先発の)美馬さんをもっと援護できるように次の打席も頑張ります」とコメントした。そして有言実行。3回は無死満塁でフライアウトが2つ続き、2死満塁に。どうしても1本ほしい場面で今度は初球の外角球をセンターへ強烈なライナー。2点適時打とした。この日は打撃練習で右翼席天井に当たりそうな打球もあるなど、後半戦は好調を維持している。
◆背水の戦いで、西武平井克典投手(30)は苦しい投球になった。先発で3回を6安打4失点。修正できないまま4回からスミスにマウンドを譲った。2回は無死一塁から安田に右翼席へ2ランを浴びた。与えたくなかった先取点を1発で許した。さらに3回。再び安田に快音を食らった。2死満塁から中前の2点適時打。無死満塁から2死までこぎ着けたが、粘りきれなかった。「2、3回と先頭打者を出してしまい、良いリズムを作ることができませんでした。全体的に後手後手な投球になってしまったことが今日の反省点」。ロッテ打線は積極的に振ってきた。「それを逆手にとって、入り球などを、もうひとつ慎重に投げることができれば良かった」と反省の弁が続いた。前日14日にはソフトバンクに痛すぎる3連敗を喫した。首位ソフトバンクとのゲーム差は3に拡大していた。残りも10試合を切った中、優勝争いに踏みとどまるためには、何としても負の流れを食い止めないといけない試合だった。しかし、序盤に失点を重ねてしまった。
◆ロッテ美馬学投手が7回無失点で8勝目を挙げた。3ボールが6度あったものの、全てアウトにし「それが大きかったと思います」。後半戦は5戦先発で防御率0・28。「数字はあまり意識していません。とにかく試合に勝たなきゃいけないので」と次回へ引き締めた。
◆西武は投打に元気なく、痛すぎる4連敗を喫した。先手を取りたかったが、先発平井が3回6安打4失点。安田に2回は無死一塁から2ラン、3回は2死満塁から2点適時打を浴びた。さらに4回は鈴木が落球し、2点を失った。辻監督は「長いシーズンだから。投打ともかみ合わない時期もある」。吹っ切れたように明るい表情で語った。打線も序盤の失点を取り戻す迫力には欠いた。散発5安打。9回に金子のソロで1点を返し、0封負けを回避するのがやっと。ZOZOマリンは2勝10敗。鬼門の地で、首位ソフトバンクに3連敗していた負の流れは変えられなかった。自力Vは消滅しており、ソフトバンクとゲーム差は4。厳しい状況だが、残り9試合中7試合は勝ち越し15のベルーナドーム。指揮官は「ファンが必死に応援してくれる中、前を向いて戦うしかない」と語った。▽西武平井(3回6安打4失点で8敗目) 2、3回は先頭打者を出し、良いリズムを作ることができなかった。入り球を慎重に投げることができればよかった。後手後手な投球だった。
◆ロッテが安田尚憲内野手(23)の2安打4打点の活躍で、借金を1に減らした。3位とのゲーム差も2に縮めた。3回2死満塁、西武平井の初球の外角球を捉えた。「初球からいこうと決めて打席に入っていたので、どういう結果であろうと」。センターへの打球は痛烈で、走者2人を迎え入れた。打球速度は時速168キロだったという。昨オフ、契約更改では「今年の平均スピードが150キロ、155キロくらいで」と話していた。「好打者と言われている人たちがそれから160キロくらいまでのところが平均速度で打っている、っていうデータをいただいたので、そういったところに近づけられるように」その領域に近づきつつある。「もともと捉えたライナーはスピードが出ていたので、それに角度がついたり、引っ張られるようになってきたのが良くなった要因かなと思います」と自己分析している。2回の第1打席は平井の内角球に反応し、力みのないスイングで右翼席へ運んだ。7号先制2ラン。後半戦の長打率は5割を超えている。構えた時に右足を小刻みに動かしていたのが、なくなっている。「前まで足でタイミング取っていたんですけど、今は手でタイミングを取るようにしてから、だいぶタイミングが取れるようになったので。今も構える時はできるだけ動かないようにしてやってます。手で後ろに引っ張っていく中でタイミングを取るように」試行錯誤の末につかんだベスト。「タイミングがうまく取れるようになってきてから、いいポイントで打てるようになってきたので」と進化への過程も理路整然としている。開幕に間に合わず、前半戦は悔しい思いをした。規定打席には1日4打席ペースだとぎりぎり届かない。「今年はずっと1軍に出れてたわけではないので、規定はそこまで気にしていないです。最後までこの今のいい感覚を続けることのほうが大事かなと思うので、最後まで集中して継続してやっていけたら」。同世代のヤクルト村上については「本当にすごすぎて、一ファンくらいの感覚になってるんですけど」と笑いながら、安田も"ついに"の空気をまとってきた。【金子真仁】
◆ロッテ美馬学投手(35)が7回無失点の好投で、8勝目を挙げた。9月に入ってからは21イニング連続で「0」を並べている。井口資仁監督(47)も「美馬が調子いいので、そこを中心に回して」と、逆転Aクラス入りへのローテ構想を練るほどだ。2回無死一塁、オグレディをフルカウントからカットボールで空振り三振にした。続く源田も3-1から併殺打に仕留めた。3ボールになった6度とも、アウトにした。美馬も「それがデカかったと思います」と振り返った。3ボールになって、カットボールもあれば、スライダーもあった。「(捕手の松川が)その時にいい選択をしてくれたって感じはしますね。これでダメならこれで行きましょうって」前回登板に続き、この夜も要所でカットボールが効いた。意識させながら、カーブやシュートでもずらしていく。ベテランの技術の真骨頂が続きざまに発揮され、後半戦は先発した5試合でまだ1失点しか許していない。この日の7回無失点で、防御率も2点台に入った。「数字はあんまり意識していませんし、とにかく試合に勝たなきゃいけないので。負けてないのが一番かなと思います」楽天からFA移籍し、入団3年目になる。2年続けて2位。「本当に負けられない試合しかないし、最低でもCSに行きたいと思うので」。ペナントも残り13試合。振り絞る。【金子真仁】
◆ロッテが大勝。二回に安田の7号2ランで先制、三回は安田の2点打で突き放した。四、七回にも2点ずつを加えた。先発美馬は7回を投げ3安打無失点で8勝目を挙げた。西武は投打に精彩を欠いて、4連敗となった。
◆西武は投打に精彩を欠いて、4連敗となった。首位ソフトバンクとの3連戦に3連敗し、勝負の9月に入って3勝8敗と大失速。崖っぷちに追い込まれた西武・辻監督は「あと10試合。本当にもう全部勝つ気持ちで戦う」と自らを鼓舞するかのように言葉に力を込めたが、この日も序盤から劣勢に立たされた。前回8日のオリックス戦では今季自己最長の6回?を投げた先発・平井が、3回6安打4失点でKO。試合前には野田バッテリーコーチが捕手陣に対し「苦しいときに苦しい表情をしたり、諦めるのは簡単なこと。そのときにどれだけ歯を食いしばって、いつも以上に頑張ることができるか。そこに期待したい。一時期は(V争いの)プレッシャーを感じて顔色が曇ることもあったが、ここ最近は〝何とかしてやろう〟という気持ちが出てきて頼もしく見える」と話していたが...。連日の大量失点に森の表情にも失意が浮かんだ。四回には2死一、二塁で中村奨の打球を中堅手・鈴木がまさかの落球。2者の生還を許した。逆転Vどころか、気付けば5位ロッテとも2ゲーム差。クライマックスシリーズ(CS)進出にも黄信号が灯り始めた。
◆ロッテの美馬が7回を投げ無四球でわずか3安打に封じ、無失点で8勝目を挙げた。コースを突く制球が抜群だった。二回1死一塁では源田に外角を攻めたあと、5球目の内角スライダーで詰まらせて二ゴロ併殺打に仕留めた。打線の大量援護もあり、95球と余力を残しての降板となった。「序盤から点を取ってもらい気持ち良く投げられた。まだ大事な試合も続くので、ここで代わろうということだった」と納得の表情だった。(ZOZOマリン)
◆一時は完全に見失っていた獅子の尾を再び視界に捉えた。ロッテが3位西武に快勝。敗れれば他球場の結果次第で自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した一戦で、逆に西武とのゲーム差を2に縮めて、残り13試合に夢をつないだ。「今日も思い切った良いスイングができた」。今季の自己最多となる1試合4打点を挙げた安田が充実の表情を浮かべた。二回無死一塁で右翼席に7号2ラン。続く三回2死満塁では初球を中前への2点打とした。今季前半戦は不振にあえぐ中、試行錯誤して最近はタイミングを足ではなく初めて手で取るように変えた。「手を後ろに引っ張っていく中で取っている。そのおかげでいいポイントで打てるようになって、(右方向に)引っ張れるようになった」と自己分析する。プロ5年目。2018年ドラフト同期入団のヤクルト・村上は目下、シーズン55本塁打を記録。「本当にすごすぎて...。もう一ファンぐらいの感覚になっている」と言いながらも、「でも、やはり刺激になるし、自分も一歩ずつ成長していければ。シーズンオフにいろいろ話を聞きたい」と続けた。CS逆転進出へ、安田の見せ場はまだ残っている。(東山貴実)
◆美馬が7回を3安打無失点で8勝目を挙げた。今月1日のソフトバンク戦から21イニング連続無失点とし、「今日はカットボールが良かった。負けられない試合しかないし、最低でもCSには行きたい」と力を込めた。14日の日本ハム戦で9勝目を挙げた佐々木朗がこの日に出場選手登録を外れ、再登録は最短で25日。井口監督は「回復具合が遅くなっている」と説明した上で「美馬が一番調子がいいので、残り試合は彼を中心に回す」と話した。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
69 | 58 | 2 | 0.543 (↑0.003) | M11 (-) |
14 | 505 (+7) | 434 (+3) | 93 (+1) | 76 (+1) |
0.257 (↑0.001) | 3.140 (-) |
2 (-) |
ORIX |
69 | 62 | 2 | 0.527 (↑0.004) | 2 (-) |
10 | 447 (+3) | 419 (+2) | 79 (-) | 62 (+1) |
0.245 (-) | 2.790 (↑0.01) |
3 (-) |
西武 |
67 | 64 | 3 | 0.511 (↓0.004) | 4 (↓1) |
9 | 437 (+1) | 426 (+8) | 111 (+1) | 56 (-) |
0.230 (-) | 2.780 (↓0.03) |
4 (-) |
楽天 |
64 | 62 | 3 | 0.508 (↓0.004) | 4.5 (↓1) |
14 | 492 (+3) | 470 (+7) | 93 (+1) | 87 (-) |
0.247 (-) | 3.480 (↓0.02) |
5 (-) |
ロッテ |
64 | 65 | 1 | 0.496 (↑0.004) | 6 (-) |
13 | 448 (+8) | 467 (+1) | 85 (+1) | 121 (+3) |
0.230 (↑0.001) | 3.210 (↑0.01) |
6 (-) |
日本ハム |
52 | 76 | 3 | 0.406 (↓0.003) | 17.5 (↓1) |
12 | 411 (+2) | 487 (+3) | 91 (-) | 85 (+2) |
0.232 (-) | 3.450 (↑0.01) |
コメント