ロッテ(☆8対1★)日本ハム =リーグ戦20回戦(2022.09.14)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
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ロッテ
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勝利投手:佐々木 朗希(9勝4敗0S)
敗戦投手:鈴木 健矢(1勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】木村 文紀(2号・1回表ソロ)

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◆ロッテは1点を追う5回裏、井上と安田の適時打などで一挙4点を奪い、試合をひっくり返す。続く6回には、高部の適時打などで再び4点を加え、リードを広げた。投げては、先発・佐々木朗が5回1失点で今季9勝目。敗れた日本ハムは、投打ともに精彩を欠いた。

◆日本ハム木村文紀外野手(34)が1日遅れのバースデーアーチをロッテ佐々木朗希投手(20)から先頭打者本塁打で決めた。「1番右翼」でスタメン出場し、1ボールからの2球目、154キロ直球をバックスクリーン左へたたき込む2号ソロ。BIGBOSSこと新庄剛志監督(50)も「どうしたんだ」と言わんばかりに両手で「Whyポーズ」をつくって、笑顔。13日に34歳になったばかりの木村は「チャンスをもらった打席で、しっかり結果を残すことができてよかったです」とコメントした。チームにとっては4月17日にZOZOマリンで8回パーフェクトに抑えられて以来の対戦で、木村の先頭打者弾が佐々木朗からの今季初安打となった。さらに「2番一塁」の前夜は2本塁打5打点の清宮幸太郎内野手(23)も中前打。「4番DH」の首位打者争いトップの松本剛外野手(29)も右前打を放つなど、得点は1点のみだったが、初回から3安打を放った。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)がプロ入り後初の先頭打者本塁打を浴びた。疲労回復のため中11日での先発となったこの日、初回に日本ハム1番の木村に2球目の154キロ直球を、バックスクリーン左へ放り込まれた。佐々木朗が初回先頭打者弾を浴びるのは、プロ入り後の実戦45試合目にして初めて。大船渡高3年時に公開された対外試合15試合を含めても初めて。木村に被弾後、2番清宮は中前安打、3番近藤は左飛、4番松本剛は右前安打だった。試合開始直後に4人連続で外野まで運ばれたのも、プロ入り後初となった。

◆日本ハムのサブマリン、鈴木健矢投手(24)が2回に、ロッテ佐々木朗希投手(20)の2回までの最速球から「70キロ差」の超遅球で球場を沸かせた。2回先頭の山口航輝外野手(22)への3球目に投じたのは87キロのカーブ。先発で投げ合う佐々木朗の2回までの最速が157キロということもあり、場内のファンも少しざわめいた。ちなみに佐々木朗の2回までの最遅球は134キロの変化球で、鈴木の最速は132キロの直球だった。佐々木朗は5回の清宮との対戦で、この日の最速を159キロに更新して鈴木の最遅球との差は「72キロ」となった。今春キャンプ中にサイドスローからアンダースローへ転向した右腕は、先発前日の13日に「球速ではないいうところを証明できればなと思います。地元初先発なのでなんとか勝てるように頑張りたいです」と意気込んでいたが、1点リードの5回に逆転を許したところで降板となった。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が4回の守備で披露した"長時間大開脚"にネットが驚がくした。ロッテ角中の二塁への詰まったゴロを捕球した石井からの一塁送球に、清宮は思いきり足を伸ばして捕球すると、両足が180度開いた状態でグラウンドにくっついた。惜しくも一塁はセーフとなり、清宮は大開脚状態で三塁側ベンチにリクエストを要求も、新庄剛志監督(50)はスルー。清宮はBIGBOSSの判断を確認してから立ち上がったが、大開脚状態は約10秒間続いた。プロ1年目から時折披露している体の柔らかさではあるが、ネット上では「きよみーの大開脚 柔らかっ」「幸太郎の大開脚がヤバイ」「清宮くん今日も開脚よかったよ」などの声が上がった。

◆ロッテ山口航輝外野手(22)がファイティングポーズを見せた。5回2死三塁、日本ハム鈴木の初球が左わき腹付近に当たった。するとバットを放り出し、鈴木に向けて鋭い眼光を。日本ハムの捕手清水が慌ててなだめた。山口は前日13日の第1打席にも、上沢の初球が手首付近に当たっており、伏線になった可能性はある。山口の死球でチャンスを広げると、この日2三振の井上晴哉内野手(33)が追い込まれながらしぶとく勝ち越し適時打を放った。試合中、球団広報を通じ「山口の死球の後だったので燃えていました」とコメントした。井上は8月28日の楽天戦(ZOZOマリン)でも、山口の死球直後に本塁打を放っている。その後、安田尚憲内野手(23)も2点適時二塁打を放ち、5回終了で4-1とした。

◆ロッテ中村奨吾内野手(30)がプロ通算100盗塁を達成した。6回2死三塁からの第4打席で四球で出塁すると、続く山口の4球目に今季12個目となる盗塁に成功し、捕手の悪送球でそのまま三塁へ進んだ。中村奨は今季でプロ8年目。プロ初盗塁は15年5月20日の西武戦でマーク。18年にはシーズン39盗塁を記録している。

◆日本ハムは13日から、球界で話題を集めている「きつねダンス」の原曲で、Ylvis(イルヴィス)が歌う「The Fox」のミュージックビデオ(MV)を、球団チアリーダーのファイターズガールらがカバーした「The Fox MV FIGHTERS GIRL ver.」を、球団公式YouTubeで公開した。原曲の販売元ワーナーミュージック・ジャパンと、ファイターズ スポーツ&エンターテイメントが制作した。原曲を忠実に再現することにこだわり、ファイターズガールと球団マスコットのフレップとポリーが撮影に挑戦。撮影は、全て札幌ドームの敷地内で行った。MVでYlvisのバード役を演じたファイターズガールの滝谷美夢さんは「札幌ドームでは『一緒に踊ってもらいたい! 楽しんでもらいたい!』という気持ちで踊っていますが、今回は私たちがYlvisの世界に溶け込めるよう、本家MVの表情や動きを細かく覚えました。チアには欠かせない笑顔を捨て、それぞれが役になりきっているところに注目していただきたいです! 普段はあまり見せることのない私たちのいろんな顔を、お楽しみください!」とコメント。9月19日ロッテ戦(札幌ドーム)の「きつねダンスDAY」では、Ylvisがノルウェーから初来日し歌唱する予定で「Ylvisのおふたりに、北海道に来て良かった、札幌ドームでパフォーマンスできて良かったと思っていただけるよう、必ず最高の1日にします!」とPRした。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)がプロ入り後初の先頭打者本塁打を被弾し先制許すも後続を断ち、5回58球1失点で試合を作った。佐々木朗降板直後の5回裏に味方打線が4点を挙げ逆転、その後継投で日本ハムの反撃を許さずロッテが勝利。佐々木朗希は9勝目を上げた。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が5回1失点で今季9勝目を挙げた。疲労回復のため中11日での先発となったこの日は、初回に日本ハム木村に先頭打者弾を浴びたものの、その後は変化球を多めに配し、58球で予定されていた5回を投げ終えた。次回先発で10勝目を狙う佐々木朗はお立ち台で「野手の皆さんに助けられながらここまできたので、次もいいピッチングができるように頑張りたいと思います」と話した。ロッテの高卒投手が入団3年目以内に2ケタ勝利を挙げると、75年の三井雅晴投手以来、47年ぶりとなる。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が5回4安打6三振で9勝目を挙げた。初回、佐々木朗が捉えられた。試合開始の21秒後、日本ハム1番木村に投じた154キロ外角直球を振り抜かれた。バックスクリーン左に飛び込んだ。プロ入り後初の先頭打者本塁打の被弾。「もう負けが許されない状況なので、チームが勝てるように頑張ります」。前日に発した意気込みに、いきなりの衝撃。苦い顔をした。疲労回復が遅れ、中11日の登板に。初回、4打者連続で打球が外野へ飛んだ。前半戦13試合で324球投げた160キロ台は、この日を含めた後半戦6試合では14球にとどまる。井口監督は今回の登板間隔を空けたことに「初めてのローテーションですし、なかなか疲労感が抜けないというところはあると思うので」と話していた。1年のゴールが見える一方、体は雄弁だ。5回に味方が4点取って逆転した。しかし、6回のマウンドには西野がいた。投手交代のアナウンスに場内がどよめく。「先制点は取られてしまいましたが、その後何とか抑えることができて、最低限の仕事はできたかなと思います。あとはチームの勝利を信じて腹から声出します」。5回58球のマウンドを終えると、その後は救援陣が無失点に抑え、9勝目を手にした。○...井上の闘志に火がついた。同点に追いついた直後の5回2死一、三塁。直前に4番山口が死球を受け「山口の死球の後だったので燃えていました」と追い込まれながらも左前にしぶとく勝ち越し適時打を運んだ。6回には右翼線へ適時二塁打を放ち2安打2打点。1、2打席目はともに三振を喫しており、中盤でようやく相手投手陣を攻略した。負けられない戦いが続く中で「明日も勝てるように一生懸命頑張ります」と丁寧に話した。▽ロッテ中村奨(6回の二盗で通算100盗塁)「(井上)晴哉さんとかが打ちたい気持ちを抑えて待ってくれたりしたおかげで、この数字までたどりついたと思います」

◆日本ハムは1番起用の木村文紀外野手(34)の先頭打者アーチでロッテ佐々木朗希投手(20)から1点を先制したものの、2回以降は三塁を踏めず。試合後の日本ハム新庄剛志監督(50)の一問一答は以下の通り。新庄監督 幸先良かったんですけどね...。真っすぐ強いね、やっぱり木村君。真っすぐをああいう捉え方をした次の打席からは、変化球待ちで攻めて欲しいという頭に切り替えてやれば、また、いいヒットが出たんじゃないかなと思いますけど。-真っすぐに強いから1番そうそうそう。まさか、ホームランとは思わなかった。びっくりした。びっくりした(笑い)いい当たりでしたもんね~。-全体的に真っすぐ狙い狙ったというか、どっちかでしょうね。両方追いかけるとそんなに簡単に打てるボールじゃないから、追い込まれるまではどっちかを待たないと厳しいですよね。-試合全体では四球と失策が絡むとこういう展開になるそうそうそう。これが野球。それが少ないチームが強くなる。強いチーム。-鈴木も四球から崩れたう~ん、まあ、でも今日98球で4点。まあ、最後の右越え二塁打も取って欲しかったですけどね。でも、打たせて取る投球をしてくれているなとは思った。悪くはない。次も見てみたいなっていう。死球を当ててから、ちょっとマウンドでの投球スタイルが変わってきた感じがする。(試合終了後の敵地の雰囲気は)最後は温かいですよね。外野に行って、今シーズン最後ですと(あいさつした)。(敵地からの拍手は)うれしいですよね。明日は移動ゲーム、大阪? 皆さんもゆっくり休んで。お疲れッス。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が9勝目を挙げ、自身初の2ケタ勝利に王手をかけた。ただ「勝ち星にあまり一喜一憂するのは投手としてなかなかメンタル的に難しいところがあると思うので。そこよりも、まずは自分にできる仕事をやった上で付いてくるものだと思うので」と派手なことは言わなかった。疲労回復のため、中11日での先発。首脳陣も5回での交代を想定した。その中で試合開始21秒後、いきなり快音を食らった。日本ハム1番木村に先頭打者本塁打を被弾。本塁打、中前打、左飛、右前打と4者連続で外野に飛ばされたあたりからギアチェンジ。「直球を張ってきている中で、今日の直球の状態だとなかなかいつも通りいかないなと思ったので」。スライダーなどの比率を増やし、「どうにか直球を速く見せながら投げようと思いました」と能力をフル回転。4安打6三振でまとめ上げた。最速は降板直前に3球投じた159キロだった。1年のゴールが見えてきた。「まずはケガなく1年間最後まで投げきることを目標にしながら、次も調整したいなと思います」と見すえる。前半戦13試合で324球投げた160キロ台は、後半戦6試合では14球にとどまる。万人受けの派手さはないものの、この夜も人知れず打ち立てた。ストライク率81%。これは大船渡高3年時以降の公開された60試合では自己最高値となる。新たなすごみを示し、Aクラスを必死に目指すチームに価値ある白星をもたらした。【金子真仁】

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が5回4安打6奪三振で9勝目を挙げた。佐々木朗は田んぼでも熱く投げる。神奈川・海老名市の「中新田かかしまつり」で左足を高く上げる"かかし朗希"が話題になっている。筋金入りのロッテファン、井上肇さん(59)が約3カ月かけて制作した。192センチの佐々木朗より大きな2メートル超で「ゲレーロサイズになっちゃいました」と笑顔。「何とかケガなく、エースとして頑張ってほしいです」と願った。

◆日本ハム・木村文紀外野手(34)が「1番・右翼」で出場し、ロッテ・佐々木朗希投手(20)から先頭打者本塁打を放った。「チャンスをもらった打席で、しっかり結果を残すことができてよかったです」日本ハムは佐々木朗とは4月17日(ZOZOマリン)以来の対戦。その前回対戦では8回無安打無失点と完全にやられたが、この日は初回からやり返した。新庄監督は木村を3日の楽天戦以来、今季3度目の「1番」に抜擢。ピタリとハマった。1ストライクからの2球目154キロ外角直球を一閃し、左中間席へ。2号ソロで先制に成功した。

◆ロッテは0―1の五回に中村奨の犠飛、井上の適時打、安田の2点二塁打で4点を奪い逆転。六回にも高部の適時三塁打などで4点を加えた。佐々木朗が5回を4安打1失点で6三振を奪い9勝目。日本ハムは打線のつながりを欠いた。

◆ロッテは0―1の五回に中村奨の犠飛、井上の適時打、安田の2点二塁打で4点を奪い逆転。六回にも高部の適時三塁打などで4点を加えた。佐々木朗が5回を4安打1失点で6三振を奪い9勝目(4敗)を挙げた。マウンド上で振り向くと、大飛球が中堅左に着弾した。ロッテ・佐々木朗が一回、先頭の木村に先頭打者弾を浴びた。観衆1万8975人の前で、高めに浮いた154キロの直球を仕留められた。試合開始のコール「プレーボール」が耳に残る中、わずか2球で先制点を許した。二、三回は三者凡退で切り抜け、リズムに乗った。武器の160キロ超えはなく、この日の最速は159キロ。好投を続けていたが5回を58球、4安打6三振1失点で、降板を告げられた。前回2日のオリックス戦(9回1失点)から、疲労蓄積を考慮され中11日のマウンド。降板理由は、アクシデントではなく、次回登板に向けてのリカバリーを優先したとみられる。交代後は「先制点は取られましたが、その後は何とか抑えることができ、最低限の仕事はできたかなと思います。あとはチームの勝利を信じて腹から声を出します」と熱い思いを口にした。味方打線が五回に、2四死球と3長短打などで4点を奪い、逆転に成功。援護に恵まれ、右腕に勝利投手の権利が転がり込んだ。

◆〝令和の怪物〟から、今季チーム初安打を本塁打で飾った。日本ハム・木村が「1番・右翼」で出場し、ロッテ先発の佐々木朗から先頭打者本塁打を放った。「チャンスをもらった打席で、しっかり結果を残すことができてよかったです」日本ハムは佐々木朗と4月17日(ZOZOマリン)以来の対戦。その前回対戦では8回無安打無得点と完全にやられたが、この日はプレーボール直後でやり返した。1ストライクからの2球目、154キロの外角直球を一閃すると、打球はぐんぐん伸びて左中間席へ。場内もどよめく今季2号の先頭弾で幸先良いスタートを切った。チームの野手最年長で、前日13日には34歳の誕生日を迎えた。「年は関係ねーぞっていうくらいの動きを見せたい」と臨んでいるが、「次の日あまり疲れが抜けないのは正直感じた」と年齢を実感する。だからこそ、「本当にけがをしたら終わり。いかに体のダメージを少なく行けるか。ケアをしっかりしていきたい」と向き合ってきた。今季は新庄監督のもと3試合で4番を任されるなど、ベテランとしてここぞの場面で渋い活躍を見せてきた。若いチームの中でいぶし銀が頼もしさを見せたが、チームは五、六回にそれぞれ4点を奪われて敗戦した。

◆日本ハムはロッテに投打に力負けし、1―8で敗れた。「1番・右翼」で先発出場した木村文紀外野手(34)がロッテ・佐々木朗希投手(20)から先頭打者弾を放ち先制に成功したが、得点はその1点にとどまった。守備では3失策、投手陣は6四死球と踏ん張れなかった。新庄剛志監督(50)の一問一答は以下の通り。(自ら)「幸先よかったですけどね。真っすぐ強いね、やっぱり木村君。その後の、真っすぐをああいう捉え方をした後の打席、変化球待ちで攻めてほしいという頭に切り替えてやればまたいいヒットが出たんじゃないかと思う」--真っすぐに強いから1番に起用した?「そうそうそう。まさかホームランとは思わなかった。びっくりした。いい当たりでしたもんね」--(佐々木朗に対し)今日は全体的に真っすぐ狙い?「狙ったというか、どっちかでしょうね。両方追いかけるとそんなに簡単に打てるボールじゃないから、追い込まれるまではどっちかを待たないと厳しいでしょうね」--試合としては四球とエラーが絡むとこういう展開に「そうそうそう、これが野球。それが少ないチームが強くなる、強いチーム」--(先発)鈴木も四球から崩れた「うーん、まあでも98球で3点? 4点。まあ最後も取ってほしかったですけどね、ライトの(五回2死一、二塁での安田の当たり)。でもそんなに、打たせて取る投球をしてくれているなとは思った。悪くはない。次も見てみたいなと。ちょっと死球当たってからマウンドでのこう、投球スタイルが変わった感じがする。最後も(ファンの声援が)温かいですよね。外野に行って、今シーズン最後ですと。うれしいですよね」

◆日本ハムのD8位・北山亘基投手(23)=京産大=が七回に登板し、50試合登板を達成した。「今のところけがなく、キャンプから1年間やり抜けているのはすごく自分としては目標にしてやってきたことなので、よかったかなというところと、その延長線上で登板数を重ねることができたので、けがせず毎試合登板できたのが一番大きいかなと思います」この日は1―8の七回に登場し、三者凡退に。今季はここまで50試合に登板し3勝5敗13ホールド8セーブ、防御率3・83としている。3月25日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で開幕投手に抜擢(ばってき)されてから約6カ月。離脱することなく1軍に帯同し、登板を重ねた。充実のルーキーイヤーのここまでを振り返り「後半になって、残り1カ月になってくると、状態を維持したり改善することに割く時間だったり、労力は増えてきた。最後を戦い抜くことの大切さみたいなことは実際に感じている」とうなずいた。

◆日本ハムの右下手投げの鈴木は要所で粘りきれず、4回?を5安打4失点で今季初黒星を喫した。5四死球と制球が定まらず「悔しいのひと言。最少失点で切り抜けたかった」と肩を落とした。1―0の五回に先頭打者への四球からピンチを招いて中村奨の犠飛で追い付かれ、2死一、三塁から井上、安田に連打を浴びた。それでも新庄監督は「悪くはなかった。次も見てみたい」と及第点を付けた。

◆ロッテの井上が2安打2打点で、勝利に貢献した。2日のオリックス戦は佐々木朗が1失点完投も、打線が零敗。「前回は朗希を援護できなかった。何とかしたいと思っていた」と今度こそはの思いがにじんだ。0―1の五回に中村奨の犠飛で追い付き、なお2死一、三塁から勝ち越し打を放った。「あの打席は打った感触とか覚えていない。気持ちで打った」と興奮気味だった。

◆日本ハムは投打で力及ばずに完敗。新庄剛志監督(50)は「幸先よかったですけどね。これが野球。(ミスが)少ないチームが強いチーム」と冷静に振り返った。「1番・右翼」で起用した木村文紀外野手(34)が、一回に佐々木朗から先頭打者本塁打。前回4月17日の対戦で8回無安打無得点に封じられた相手からプレーボール直後に先制点を奪うと清宮、松本剛の安打で崩しかけたが、後続が凡退。その後は攻略のきっかけさえ作れなかった。ビッグボスは「(真っすぐと変化球の)両方を追いかけるとそんなに簡単に打てる球じゃない。追い込まれるまではどっちかを待たないと厳しいでしょうね」と攻撃陣に苦言を呈した。守備では2失策、投手陣は6四死球といいところがなかった。今季も残り13試合。既にBクラスが決まったチームは来季への課題が山積している。(箭内桃子)

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が14日、日本ハム20回戦(ZOZOマリン)に先発し、5回4安打1失点、6奪三振で9勝目。3年目で自身初の2桁勝利に王手をかけた。58球でマウンドを譲ったが、次回登板を見据えた予定通りの降板。パ・リーグ5位のチームは8-1で勝利して3位・西武に3ゲーム差とし、クライマックスシリーズ(CS)進出に望みをつないだ。試合の始まりも、終わりも佐々木朗が話題をさらった。5回を投げ、無四球の4安打1失点で9勝目。チームにCS進出の可能性を残した。「何とか最少失点で抑えられて、どうにか最低限の仕事ができてよかったです」一回、試合開始を告げる「プレーボール」のコールが耳に残る中、先頭の木村に2球目を被弾。マウンド上で振り向くと、大きな飛球が中堅左に着弾した。観衆1万8975人の前で、高めに浮いた154キロの直球を仕留められた。先頭打者本塁打を浴びるのは自身初だった。だが、ただでは終わらないのが佐々木朗。二、三回は三者凡退で切り抜け、リズムに乗った。最大の武器である160キロ超の直球はなく、最速は159キロ。二回以降は変化球主体に切り替え「相手が直球を張ってきた。直球がいつも通りいかなくて、うまくかわしながら投げた」。スライダー、フォークで的を絞らせず、臨機応変に試合をつくった。前回2日のオリックス戦(ZOZOマリン)から疲労の蓄積を考慮され中11日のマウンドだった。58球で降板し、故障が心配されたが、試合後に井口監督は「予定通り五回まで。次回登板に向けていいリカバリーをしてほしい」と今後を見据えた降板だったと明かした。味方打線も佐々木朗の踏ん張りに応え、五回裏に4点を奪って逆転し、勝利投手の権利が転がり込んだ。投手陣は西野、益田、佐藤奨と無失点でつないだ。右腕は「中継ぎの皆さんにも助けられた」と感謝した。ついに大台の10勝目に王手をかけた。球団で高卒3年目以内の2桁勝利となれば、1975年の三井雅晴以来、47年ぶりの快挙。4月10日のオリックス戦(同)では史上最年少で完全試合を達成するなど、数々の記録を塗り替えた男なら、サラリとやってのけそうだ。「自分の仕事をして(記録が)ついてくれば」と〝令和の怪物〟。チームは5位ながら3位・西武とは3ゲーム差。残り14試合。登板機会に全て勝ち、チームのCS進出につなげたい。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
68582 0.540
(↑0.004)
-
(-)
15498
(+6)
431
(+1)
92
(-)
75
(+2)
0.256
(-)
3.140
(↑0.02)
2
(-)
ORIX
68622 0.523
(-)
2
(↓0.5)
11444
(-)
417
(-)
79
(-)
61
(-)
0.245
(-)
2.800
(-)
3
(-)
西武
67633 0.515
(↓0.004)
3
(↓1)
10436
(+1)
418
(+6)
110
(-)
56
(-)
0.230
(-)
2.750
(↓0.02)
4
(-)
楽天
64613 0.512
(-)
3.5
(↓0.5)
15489
(-)
463
(-)
92
(-)
87
(-)
0.247
(-)
3.460
(-)
5
(-)
ロッテ
63651 0.492
(↑0.004)
6
(-)
14440
(+8)
466
(+1)
84
(-)
118
(+1)
0.229
(-)
3.220
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
52753 0.409
(↓0.004)
16.5
(↓1)
13409
(+1)
484
(+8)
91
(+1)
83
(-)
0.232
(-)
3.460
(↓0.02)