ヤクルト(★7対9☆)巨人 =リーグ戦24回戦(2022.09.13)・明治神宮野球場=
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巨人
01024001191824
ヤクルト
1001011037914
勝利投手:菅野 智之(8勝6敗0S)
敗戦投手:石川 雅規(5勝4敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(26号・2回表ソロ),岡本 和真(27号・4回表ソロ),ウォーカー(23号・4回表ソロ),中田 翔(21号・5回表3ラン)
【ヤクルト】塩見 泰隆(15号・1回裏ソロ),村上 宗隆(54号・4回裏ソロ),塩見 泰隆(16号・7回裏ソロ),村上 宗隆(55号・9回裏3ラン)

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◆巨人は1点を追う2回表、岡本和のソロで同点とする。その後は、4回に岡本和とウォーカーのソロで2点を勝ち越すと、続く5回には中田の3ランなどで4点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・菅野が7回4失点で今季8勝目。敗れたヤクルトは、最終回に村上の55号3ランで追い上げるも及ばなかった。

◆前日12日DeNA戦で右太ももに死球を受けて途中交代したヤクルト村上宗隆内野手(22)が、試合前練習に参加した。いつも通り、杉村打撃コーチとともに入念にティー打撃を行うと、フリー打撃では32スイング中、11本の柵越えを披露。三塁のノックでも軽快な動きを見せた。村上は12日DeNA戦の8回1死、エスコバーの155キロ直球が右太ももを直撃。苦悶(くもん)の表情を浮かべ、一塁に向かった。その裏の守備には就かず、ベンチに退いており、高津監督は「相当痛がっていたので代えました。(13日以降は)まだ何もトレーナーとも話してないので、何とも言えないです」と話していた。

◆来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に挑む侍ジャパン栗山英樹監督(61)が視察に訪れた。試合前の練習中、グラウンドに行き、ヤクルト高津、巨人原両監督と話し込んだ。ヤクルト村上や巨人中田があいさつに来る場面もあった。11月には、侍ジャパンの強化試合4試合(日本ハム、巨人各1試合、オーストラリア2試合)が予定されている。

◆前日12日DeNA戦で右太ももに死球を受けて途中交代したヤクルト村上宗隆内野手(22)が、「4番三塁」でスタメンに名を連ねた。村上は12日DeNA戦の8回1死、エスコバーの155キロ直球が右太ももを直撃。苦悶(くもん)の表情を浮かべ、一塁に向かった。その裏の守備には就かず、ベンチに退いており、高津監督は「相当痛がっていたので代えました。(13日以降は)まだ何もトレーナーとも話してないので、何とも言えないです」と話していた。この日の試合前練習ではフリー打撃で32スイング中、11本の柵越えを披露。三塁のノックでも軽快な動きを見せた。

◆優勝マジック11で臨むヤクルトは、初回に塩見泰隆外野手(29)の先頭打者本塁打で1点を先制した。巨人菅野の初球、真ん中に来た146キロを振り抜き、左翼席へ放り込んだ。「ストレート一本に絞って1、2、3で打ちました。先制することができて良かったです」と喜んだ。塩見の先頭打者本塁打は今季3本目で、通算だと5本目となった。初球を先頭打者本塁打にするのは今季2本目で、通算だと3本目だ。【写真たっぷりライブ】前日死球の村上宗隆がスタメン、バースに並ぶ54号でるか ヤクルト-巨人

◆「村神様」ことヤクルト村上宗隆内野手(22)が「レジェンド助っ人バース」に並ぶ54号を放った。日本選手最多、王貞治氏が持つシーズン55号まで、ついにあと1本に迫った。4回、巨人菅野から打った。85年バース(阪神)に並ぶ歴代5位タイとした。これよりさらに上位は、球団記録でもある13年バレンティン(ヤクルト)の60本と、64年王(巨人)、01年ローズ(近鉄)、02年カブレラ(西武)の55本となった。バットで周囲の心配を吹き飛ばした。前日12日のDeNA戦(横浜)の8回、右太ももに死球を受け、途中交代した。試合後、高津監督が「相当痛がっていたので代えました」と話すほど。この日の出場も危ぶまれたが、9日の広島戦以来4試合ぶりの1発を放った。この1発でシーズン129打点に到達し、「打撃の神様」に並んだ。これまで歴代18位タイ129打点は、郷里熊本の大先輩で「打撃の神様」と呼ばれた49年川上哲治(巨人=134試合)、「月に向かって打て」で知られる70年大杉勝男(東映=130試合)、「赤鬼」こと80年マニエル(近鉄=118試合)、「ラミちゃん」こと10年ラミレス(巨人=144試合)の4人が記録。同17位130打点は、「怪人」こと84年ブーマー(阪急=128試合)が記録している。球団記録は、01年ローズ(近鉄=140試合)と並ぶ13、18年バレンティン(ヤクルト=13年130試合、18年142試合)の131打点だ。

◆巨人岡本和真内野手(26)が、ヤクルト村上の前で今季初の1試合2本塁打を決めた。1点を追う2回1死、石川のスライダーをバットの先ですくい上げた。左中間席ギリギリに飛び込む26号ソロで同点に追い付き「先制された直後だったのでなんとか出塁しようと思っていました。まさか入るとは思いませんでした」と驚きの1発だった。勢いは止まらない。同点の4回1死からは石川の外角高めのシンカーを捉え、バックスクリーン右に運ぶ2打席連発の27号勝ち越しソロを決めた。「同点だったので塁に出ることを考えていました。浮いてきたボールをしっかりと捉えることが出来ました」と振り返った。4月27日DeNA戦の大5打席と翌28日の同戦の第1打席に決めた試合をまたいでの達成以来、今季2度目の2打席連発。圧倒的な活躍を見せる村上を横目に悠々とダイヤモンドを1周。ベンチに戻ると、ナインと"アゲアゲポーズ"で喜んだ。

◆自信しかないん打! 巨人中田翔内野手(33)が、この日チーム4発目の21号3ランで首位ヤクルトを突き放した。丸が適時二塁打を放った直後の4回1死二、三塁、先発石川に代わって大西がマウンドへ。代わったばかりの大西のスライダーを捉え、確信の左翼席への1発を見舞った。中田は「その前に丸が打ってくれて良い流れでしたし、チャンスだったので初球から積極的にいこうと思っていました。良い追加点になって良かったです」と同学年の丸の一打に感謝した。岡本和の2打席連発、ウォーカーの1発に続き、5回まででチーム4本塁打目。両軍合わせて6本塁打が飛び出す乱打戦で、4番のバットがアーチをかけた。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、ついに日本選手最多、王貞治氏が持つシーズン55号に並んだ。4-9の9回2死1、2塁、巨人大勢から左翼席へたたき込んだ4回先頭で54号ソロを放ち、85年バース(阪神)に並ぶ歴代5位タイとしていた。シーズン55本塁打は、64年王(巨人)01年ローズ(近鉄)02年カブレラ(西武)に並ぶ歴代2位タイ。歴代1位である13年バレンティン(ヤクルト)の60本まで、あと5本に迫った。また1試合2本以上のマルチ本塁打は今季12度目となり、11度で並んでいた85年バース(阪神)85年落合(ロッテ)13年バレンティン(ヤクルト)を上回る日本記録となった。この1発でシーズン132打点に到達し、「打撃の神様」らを超えた。これまで歴代18位タイ129打点は、郷里熊本の大先輩で「打撃の神様」と呼ばれた49年川上哲治(巨人=134試合)、「月に向かって打て」で知られる70年大杉勝男(東映=130試合)、「赤鬼」こと80年マニエル(近鉄=118試合)、「ラミちゃん」こと10年ラミレス(巨人=144試合)の4人が記録。同17位130打点は、「怪人」こと84年ブーマー(阪急=128試合)が記録している。同14位タイ131打点は01年ローズ(近鉄=140試合)と並ぶ13、18年バレンティン(ヤクルト=13年130試合、18年142試合)が記録。ヤクルトの球団記録でもある。村上が今季54、55号を放った。シーズン55本は13年バレンティン(ヤクルト)の60本に次ぎ、64年王(巨人)01年ローズ(近鉄)02年カブレラ(西武)に並び歴代2位。日本人選手では王に並ぶ最多記録で、左打ちでも王、ローズに並び最多本数となった。チーム128試合目の55号はバレンティンの122試合目に次いで2番目のスピード。1試合2本以上のマルチ本塁打は今季12度目となり、85年バース(阪神)85年落合(ロッテ)13年バレンティンの11度を抜いてシーズン最多記録となった。64年王は高卒6年目の24歳で、55号はチーム最終戦(140試合目)の9月23日大洋戦の5回に佐々木から放った。2人のペースを比較すると、王が18号を打ったチーム35試合時の村上はまだ9本。村上は6月にペースを上げ、38号で王96試合、村上95試合と初めて逆転。55号は王より12試合早く打った。2人の違いは本塁打の方向。同じ左打ちだが、王は右翼へ引っ張った1発が全体の約9割を占める49本に対し、村上は半分以下の24本。村上は左翼へ18本、中堅へ13本と広角に打った。また、村上は走者がたまった場面でよく打ち、3ランが10本、満塁も4本。ソロと2ランで50本の王は1発による打点が88点だったが、村上は106点。本塁打だけで100打点以上挙げたのは村上が初めてだ。▽ヤクルト高津監督 2本とも素晴らしい当たりでしたね。ホームランですから甘かったんでしょうけど、失投を捉えたライトへの当たりと、レフトに打ってもあれだけ飛距離を出せる。素晴らしいの一言だと思います。(王氏に並び)ぜひ勝ってお祝いしてあげたいなと思いましたけど、ここまで追い上げて、彼のバットでここまで引っ張ってきてくれたので、残りの試合も期待します。勝ちにつながる1本を、また打ってくれると思います。

◆巨人湯浅大内野手(22)が持ち前の俊足で"機動破壊"に成功した。3点リードの8回1死から中前打を放った一塁走者の坂本に代わって代走で出場。初球で二盗を決めると、2球目で三盗を決めてヤクルトバッテリーをかき乱した。1死三塁の局面を作って相手に前進守備を強いると、続く丸が前進守備の一、二塁間を抜く適時打。村上と同学年のスピードスターが8点目をお膳立てした。湯浅は「積極的に行こうと思っていて、いいスタートが切れました。三盗に関しては、どうしても1点が欲しい場面だったので隙があったら狙おうと思っていました。丸さんのヒットで生還できたので結果的にいいスチールになってよかったです」と振り返った。

◆ヤクルトは、自力で優勝マジックを減らすことは出来なかった。塩見が初回、通算5本目となる先頭打者本塁打を放ち先制。2点を追う4回には、先頭の村上が歴代5位タイのシーズン54号ソロを放ち、追い上げた。だが、直後の5回、1死から先発石川が3連打で1点を失い降板。2番手の大西は中田に3ランを浴び、さらに点差を広げられた。先発が早い回で崩れる負けパターンが出てしまった。10日の広島戦では、サイスニードが3回途中9失点で大敗。11日のDeNA戦こそ、エース小川が7回無失点で勝利したが、12日のDeNA戦は原が4回5失点で連勝ならず。4回の1イニングだけで5失点した。高津臣吾監督(53)は「先発がビッグイニングを作られてしまうと、追いかける方はすごく難しくなってしまう」と嘆いた。この日も同じような展開だった。残り試合数とゲーム差を考えれば、ヤクルト優位は変わらない。だが、先発が試合をつくることができなければ、いくら打線が奮起しても勝利は遠くなる。14、15日と2日続けて試合がない。16日から再び連戦。先発陣の頑張りが不可欠だ。

◆1964年に当時の日本記録、シーズン55本塁打を放ったソフトバンク王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー(82)が、自身の記録に並んだヤクルト村上宗隆内野手(22)をたたえた。「まだ5年目でしょ。5年目で他の選手を圧倒的に引き離して、チームの勝利にも貢献しているし、ファンの人の気持ちの中に強烈さを植え付けているというか、見せつけているというかね。5年目であれだけの強烈なことをやれるっていうのがすごいと思いますよ」。自身が55本を記録したのは、プロ6年目の24歳。まだ22歳、プロ5年目の若き大砲の偉業を大絶賛した。アーチスト同士だからこそ、わかる感覚があるという。王会長は「打てる時ってのは打てちゃうんですよ。村上くんも多分そうだと思いますよ。みなさんからはすごいなと言われるんですけど、特別なことをやっているわけじゃないと思います。打てちゃうから打っているだけで。1年やってきたことを着実にやっているだけだと思う。本人にとっては不思議じゃないんですよ。不思議じゃないからもっともっと打てるわけでね。自分が感激したり興奮しているようでは打てない」と、独特の表現で分析した。同じ55本でも、現代のプロ野球で達成した点にも言及した。王会長は「50本以上打つというのは大変なことですよ。1年を通して、春、夏、秋と季節も変わる。その間には体調とか調子もある。毎日同じというわけにはいかない。最近は相手もデータ、データで研究してくる。今は分業制だから1試合で同じ投手に4回当たることもあまりない。まして、(左キラーや抑えの)専門家が出てくる。それでホームランを量産するのは我々の時代より難しいことですよ」。データ分析など技術が進んだ時代での55発は、当時よりも難易度が高いとうなった。868本。世界で一番多く本塁打を打った王会長は、村上の打撃をどう見ているのか。「飛距離がすごいですよね。ナイスホームランという程度のホームランと、すごいなと思わせるホームランはファンの人が見ても全然違う。そういうホームランが打てないと本数も増えない。あれだけの立派な体をしてドッシリして、それで少々泳いだり、詰まり加減になってもね。あの若さでそれをつかんでいるというのはすごいことですよね」と、パワーと技術を併せ持つ点を高く評価。加えて「今のような成績でも慢心しているように見えない。今が大事だと思って取り組んでいると思う」と、精神的な強さにも目を見張った。誰よりも本塁打の魅力を知る王会長だ。「彼のホームランは今、日本で一番の強烈さを持っている。ファンの人はそれを楽しみにグラウンドに来てくれる。テレビじゃなくて実物を見てみたい、グラウンドに足を運んで、バットを振っているところを見てみたいと思わせる選手になったことがすばらしいね」。22歳の1打席、1スイングに注目が集まる状況を喜んでいる。まだまだ未来のある村上の行く先も、楽しみにしている。「彼は5年目でここまで来たんだからね。5年目でここまで来た選手はいない。誰も歩んだことのないところを1人で歩いて行く。常に自分が切り開いていかないといけない。ここまでの歩みを見たら、彼は十分できると思うんですよ。打ったことは過ぎたことだから、次の1本にチャレンジしていけばいい」。目指せ、60本。目指せ、日本新記録。想像を超える躍進を心待ちにしている。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)は、4回先頭で「レジェンド助っ人バース」に並ぶ54号を放った。さらに4-9の9回2死1、2塁で、55号本塁打を放ち、ついに日本選手最多・王貞治氏が持つシーズン55号に並んだ。

◆本格的な秋が始まる9月、今季最後の神宮で巨人が4本の"花火"を届けた。エース菅野がヤクルト塩見に初球先頭打者本塁打を浴びたが、反撃の口火を切ったのは若大将の1発だった。岡本和真内野手(26)が1点を追う2回1死、先発石川のスライダーをバットの先ですくい上げた。左中間席に飛び込む26号ソロで同点に追い付き「まさか入るとは思いませんでした」と自身も驚きの一打だった。■今季初の1試合2本塁打 さらに勢いは止まらない。同点の4回1死からバックスクリーン右に運ぶ2打席連発の27号勝ち越しソロ。「浮いてきたボールをしっかりと捉えることが出来ました」と今季初の1試合複数本塁打を決めた。■中田も21号3ランで続く4番中田も続いた。丸が適時二塁打を放った直後、2点リードの4回1死二、三塁、代わったばかりの大西のスライダーを捉え、確信の左翼席への1発を見舞った。岡本和の2打席連発、ウォーカーの1発に続き、5回まででチーム4本目の"花火"を打ち上げた。■エースが粘って伏兵躍動先発の菅野も塩見に2本、村上に54号ソロと3被弾も7回4失点と強力打線相手に粘り、8勝目をマークした。伏兵も躍動。8回1死から中前打を放った一塁走者の坂本に代わった代走湯浅が、初球で二盗、2球目で三盗を決めてお膳立て。1死三塁から丸が前進守備の一、二塁間を抜く適時打でダメ押しに成功。8回、9回はリリーフで無失点リレーでつなぎ、首位ヤクルトから白星をもぎ取った。■抜群の相性を誇った神宮もラスト今季、打線は神宮と抜群の相性を誇った。試合前時点の12試合で8勝4敗、1試合換算で約7得点となる83得点、25本塁打で打率は2割8分9厘と打ちまくった。今季最終戦でも同様。両軍合わせて8本塁打が飛び交った"花火大会"を制し、CS出場に向けて1歩前進した。

◆巨人の守護神大勢が"歴史的被弾"にうなだれた。5点リードの9回からマウンドに上がった。1死一、二塁からヤクルト村上宗隆への2球目だった。1ボールから外角寄りの直球を捉えられた。左翼席へ日本人歴代最多タイの55本塁打を浴び、両膝に手をついた。大勢にとってはプロ入り6被弾目が球史に語り継がれる1発となった。村上宗隆との通算対戦成績は2打数1安打、1本塁打、3打点。

◆巨人原辰徳監督(64)が、ヤクルト村上宗隆内野手(22)に日本人最多タイの55号本塁打を目の前で見せつけられた。「ねえ。何て言ったらいいか。王さんの記録? ですね。うーん、何て言っていったらいいのかなあ。俺はやっぱり評論家じゃないからねえ。ぐっと唇をかんでいたというところでいいんじゃないでしょうか」と話した。

◆侍ジャパン栗山英樹監督がヤクルト村上宗隆内野手(22)の54&55号を見届けた。代表コーチ陣とネット裏から視察し「球場の止まらない、ざわつき。コロナになって、こういう感じがなかった。プロ野球が帰ってきた」と感激の表情で切り出した。来年3月のWBCの前に、11月の強化試合の代表選考を進めている。事前の明言はしない方針だが、村上は当然、4番の筆頭候補になるはず。「(大谷)翔平と一緒で、天井が誰も分からない。逆方向にもいけるし、ホームランがいらないときの打撃、四球の取り方、全てができてしまう。この年数で、ここまで来るバッターは見たことない。俺らが勝手に想像するのを超えていってほしい」とエンゼルス大谷にもなぞらえ、絶賛が止まらなかった。日本ハム監督時代の愛弟子・中田の本塁打も見た。「(巨人での)ホームランを生で見るのは初めてなのかな。結果を出して、巨人ファン、チームメートに喜んでもらうしかない。うれしいというよりも、ちょっとだけホッとしている」と打ち明けた。【古川真弥】

◆巨人岡本和真内野手(26)が、今季初の1試合2本塁打で優勝完全消滅の危機を救った。1点を追う2回1死、ヤクルト石川のスライダーをバットの先ですくい上げた。左中間席に飛び込む26号ソロで同点に追い付き「まさか入るとは思いませんでした」と驚きの一打。さらに同点の4回1死にはバックスクリーン右に運ぶ2打席連発の27号勝ち越しソロを決めた。8月中旬、不振から不動の4番を外れた。4番を継いだ中田は「4番は和真の席」と繰り返してきたが「そう言っていただけるのはうれしいですけど、それが今の僕の実力。自分の役割を果たしたい」と4番以外の役割を強調した。9回には相手の4番村上に目の前で55号の偉業を見せつけられた。昨季、本塁打王を分け合い、刺激を受けてきた存在だが「聞くまでもないでしょ。前からすごいなと思って見ていましたし、誰が見てもすごいでしょ」苦笑いで脱帽した。両軍合わせて8本塁打が飛び交った"神宮花火大会"を制した。3位の阪神には1ゲーム差。主砲岡本和を中心とした打線の復調から、逆転でのCS出場へ勝負をかける。【小早川宗一郎】○...菅野が大胆投球で8勝目を挙げた。首位ヤクルト打線を相手に7回6安打4失点。3被弾はいずれもソロで「長打を怖がって窮屈になる投球はしたくなかった」と納得顔で振り返った。4回に村上に初被弾も「インコースは突いていかないといけないところ。いい勝負が今日も逃げずに胸と胸を突き合わせて出来ているので自分としては納得してます」と話した。▽巨人原辰徳監督(ヤクルト村上に55号を許し)「ねえ。何て言ったらいいか。王さんの記録? ですね。俺はやっぱり評論家じゃないからね。ぐっと唇をかんでいたというところでいいんじゃないでしょうか」▽巨人中田(侍ジャパン栗山監督が視察する中、5回に21号3ラン)「『もっともっと活躍して恩返しをしていこうな』という言葉を今日もかけていただきましたし、僕にとっては、ずっと信頼している方なので、栗山さんの前で打てたのは個人的にはうれしいです」

◆ヤクルト高津臣吾監督(53)が、村上宗隆内野手(22)の2発を絶賛した。4回先頭で巨人菅野から右翼へ54号ソロ。さらに、9回には大勢から64年王(巨人)、01年ローズ(近鉄)、02年カブレラ(西武)に並ぶ歴代2位の55号3ラン。王の日本選手記録にも並んだ。試合後、高津監督は「2本とも素晴らしい当たりでしたね。ホームランですから甘かったんでしょうけど、失投を捉えたライトへの当たりと、レフトに打ってもあれだけ飛距離を出せる。素晴らしいの一言だと思います。(王氏に並び)ぜひ勝ってお祝いしてあげたいなと思いましたけど、ここまで追い上げて、彼のバットでここまで引っ張ってきてくれたので、残りの試合も期待します。勝ちにつながる1本を、また打ってくれると思います」と話した。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)が本塁打2発で、シーズン打点の球団記録を塗り替えた。4回の54号ソロと9回の55号3ランで計4打点。今季打点を132とし、13、18年バレンティン(ヤクルト=13年130試合、18年142試合)の球団記録131打点を上回った。132打点で、01年中村(近鉄=140試合)と並ぶ歴代13位タイとなった。今季は、まだ15試合を残す。歴代11位タイとなる50年青田(巨人=137試合)85年バース(阪神=126試合)、歴代9位タイとなる50年西沢(中日=137試合)63年野村(南海=150試合)の135打点、さらに歴代8位の13年ブランコ(DeNA=134試合)の136打点も視界に入ってきた。

◆「村神様」が「世界のホームラン王」に肩を並べた!!ヤクルト村上宗隆内野手(22)が55号3ランを放ち、日本選手最多となる64年王貞治(巨人)のシーズン55本塁打に並んだ。5点を追う9回2死一、二塁、巨人大勢から左中間席へたたき込んだ。4回には巨人菅野から54号ソロ。1試合2本以上のマルチ本塁打は今季12度目となり、11度で並んでいた85年バース(阪神)、85年落合(ロッテ)、13年バレンティン(ヤクルト)を上回る日本記録となった。試合後の村上の主な一問一答は以下の通り。-55号の気持ち感触はバッチリでした。しっかり芯で捉えていた。(当たった瞬間)入ったかなと思いました。-追い上げムードの中でどんな意識で打席に強い打球を打つことを意識しながら立ちました。(大勢は)真っすぐが強い投手。振り負けないよう、タイミングを合わせて振りにいこうと決めていました。-王さんに並んだ並べたことは本当にすごく光栄ですし、うれしいこと。タイ記録ですけど、僕1人の力では達成できない記録でした。まずはこうして丈夫な体に産んでくれた両親に感謝して、支えてくれた周りの方にしっかり感謝したいなと思います。-6、7、8月と本塁打を量産。つかんだものはいろいろ試行錯誤して野球と向き合いましたし、自分の打撃と向き合いながら取り組んだので、その成果として、たくさんホームランが打てている。-自信はあったかここ最近、感覚的にもすごく良くなかった。それでも自分の中で打撃フォームだったり、どういう意識でいけばいいかと、しっかり考えながら打席に立って。今日の1本のホームランで少し、こういう感じかなと吹っ切れた感じがしました。今日はちょっと自信を持って打席に立てました。-ボールが止まって見える、縫い目まで見えるなどの感覚はあるか止まって見えるというか、しっかりタイミングを取れて、タイミングを合わせて、ボールを打ちに行けてることが全てと思います。-次の目標は次は56本目を打ちたいなと思いますし、次へ次へと、しっかりホームランを打てるように頑張りたい。-今年の思い出に残るホームランは今年は終わってないんで。これからもっとホームランを打てると思いますし、終わった時に振り返って、このホームランが良かったなというのは考えたい。とにかく今はシーズンを完走して、優勝できるように頑張りたい。-54号は初球を完璧に。狙いは狙いというより、しっかり自分の打撃フォームを意識しながらじゃないですけど。こういうふうに打とうと決めて、初球からスイングすることができました。-菅野から初本塁打常に抑えられているんで、もちろん1本くらい打ちたいなと思ってました。やっぱりすごいピッチャー。これからも打てるように頑張りたい。

◆「村神様」が「世界のホームラン王」に肩を並べた!! ヤクルト村上宗隆内野手(22)が55号3ランを放ち、日本選手最多となる64年王貞治(巨人)のシーズン55本塁打に並んだ。5点を追う9回2死一、二塁、巨人大勢から左中間席へたたき込んだ。4回には巨人菅野からも54号ソロ。1試合2本以上のマルチ本塁打は今季12度目となり、11度で並んでいた85年バース(阪神)、85年落合(ロッテ)、13年バレンティン(ヤクルト)を上回る日本記録となった。日本新記録の5打席連発、史上最年少での50号に続き、村上がまたも神宮で歴史的な1発を放った。9回2死一、二塁。1ボールから大勢の2球目、外角直球を逆らわずに捉えた打球が、左中間席に弾んだ。その瞬間、打球の行方を真っすぐ見つめ、55号を確信したかのように、ゆっくりと歩き出した。「並べたということは、ほんとにすごく光栄ですし、うれしいこと。僕1人の力では達成できない記録。まずは丈夫な体に産んでくれた両親に感謝して、支えてくれた周りの方に感謝したいなと思います」新たな金字塔になる1発を刻み、王貞治、01年ローズ(近鉄)、02年カブレラ(西武)に並ぶシーズン歴代2位タイに浮上した。ノムさんとの"約束"を果たした。1年目の18年春季キャンプで、ヤクルト元監督で20年2月に亡くなった野村克也さんと初対面。「俺の記録を破れ」などとゲキをとばされた。村上は「野村克也さんには、王さんの記録に並んだり、破ったりと、1年目に言われたので。王さんに肩を並べて記録を達成できたところで、野村克也さんに報告したいなと思います」と言う。面識はその時だけだったというが「あの一瞬で声をかけてくれて、僕の可能性を期待してくれたところにすごく感謝してますし。ほんとに今は何で、そういうことを言ったのかな? というのを聞きたい気持ちでいっぱいです」と、しみじみと話した。1点を追う4回無死では、ここまでノーアーチに抑えられていた巨人菅野の初球を右翼席上段に運んだ。9日広島戦以来、4試合ぶりの1発で、85年バース(阪神)に並ぶ54号。この1発が今季129打点目となり、故郷熊本の大先輩で「打撃の神様」と呼ばれた49年川上哲治(巨人)に並んだ。さらに55号3ランで132打点まで数字を積み上げ、13年、18年にバレンティンがマークした131打点を上回る球団記録となった。前日に受けた死球の影響もみじんも感じさせなかった。12日DeNA戦の8回1死、エスコバーの155キロ直球が右太ももを直撃。苦悶(くもん)の表情を浮かべて一塁に向かった。その裏の守備に就かずベンチに退き、心配されたが「(痛みは)多少はありますけど、全然動ける範囲なので、大丈夫です」。フル出場で最高の結果を残した。「56本目を打ちたいなと思います。次へ次へと、しっかりホームランを打ちたいなと思います」と冷静に語る主砲。残り15試合。13年バレンティン(ヤクルト)の日本記録60発も、いよいよ視界に入ってきた。【鈴木正章】

◆「村神様」が「世界のホームラン王」に肩を並べた!! ヤクルト村上宗隆内野手(22)が55号3ランを放ち、日本選手最多となる64年王貞治(巨人)のシーズン55本塁打に並んだ。5点を追う9回2死一、二塁、巨人大勢から左中間席へたたき込んだ。4回には巨人菅野からも54号ソロ。1試合2本以上のマルチ本塁打は今季12度目となり、11度で並んでいた85年バース(阪神)、85年落合(ロッテ)、13年バレンティン(ヤクルト)を上回る日本記録となった。

◆「村神様」が「世界のホームラン王」に肩を並べた!! ヤクルト村上宗隆内野手(22)が55号3ランを放ち、日本選手最多となる64年王貞治(巨人)のシーズン55本塁打に並んだ。5点を追う9回2死一、二塁、巨人大勢から左中間席へたたき込んだ。4回には巨人菅野からも54号ソロ。1試合2本以上のマルチ本塁打は今季12度目となり、11度で並んでいた85年バース(阪神)、85年落合(ロッテ)、13年バレンティン(ヤクルト)を上回る日本記録となった。村上が今季54、55号を放った。シーズン55本は13年バレンティン(ヤクルト)の60本に次ぎ、64年王(巨人)01年ローズ(近鉄)02年カブレラ(西武)に並び歴代2位。日本人選手では王に並ぶ最多記録で、左打ちでも王、ローズに並び最多本数となった。チーム128試合目の55号はバレンティンの122試合目に次いで2番目のスピード。1試合2本以上のマルチ本塁打は今季12度目となり、85年バース(阪神)85年落合(ロッテ)13年バレンティンの11度を抜いてシーズン最多記録となった。

◆「村神様」が「世界のホームラン王」に肩を並べた!! ヤクルト村上宗隆内野手(22)が55号3ランを放ち、日本選手最多となる64年王貞治(巨人)のシーズン55本塁打に並んだ。5点を追う9回2死一、二塁、巨人大勢から左中間席へたたき込んだ。4回には巨人菅野からも54号ソロ。1試合2本以上のマルチ本塁打は今季12度目となり、11度で並んでいた85年バース(阪神)、85年落合(ロッテ)、13年バレンティン(ヤクルト)を上回る日本記録となった。64年王は高卒6年目の24歳で、55号はチーム最終戦(140試合目)の9月23日大洋戦の5回に佐々木から放った。2人のペースを比較すると、王が18号を打ったチーム35試合時の村上はまだ9本。村上は6月にペースを上げ、38号で王96試合、村上95試合と初めて逆転。55号は王より12試合早く打った。2人の違いは本塁打の方向。同じ左打ちだが、王は右翼へ引っ張った1発が全体の約9割を占める49本に対し、村上は半分以下の24本。村上は左翼へ18本、中堅へ13本と広角に打った。また、村上は走者がたまった場面でよく打ち、3ランが10本、満塁も4本。ソロと2ランで50本の王は1発による打点が88点だったが、村上は106点。本塁打だけで100打点以上挙げたのは村上が初めてだ。

◆「1番・中堅」で先発したヤクルト・塩見泰隆外野手(29)が一回に初球先頭打者本塁打を放った。巨人先発・菅野が投じた真ん中146キロの直球を振り抜き、左翼スタンドに運んだ。「ストレート1本に絞って1・2・3で打ちました。先制することができて良かったです」4試合ぶりとなる15号ソロ。今季3度目の先頭打者弾で昨季の14本塁打を抜いて自己最多記録を更新した。

◆巨人・岡本和真内野手(26)が2打席連続本塁打をマークした。1-1で迎えた四回1死、左腕の石川が高めに投じた133キロの直球を中越えへ運び、勝ち越し点をもたらした。岡本和は1点を追う二回の第1打席でも石川から10試合ぶりとなる26号ソロを左中間席へ運んでおり、「先制された直後だったのでなんとか出塁しようと思っていました。まさか入るとは思いませんでした」と驚きを口にしていた。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が1―3の四回先頭で迎えた第2打席に右翼席上段へ54号ソロを放った。巨人先発・菅野の初球の真ん中高め直球を捉えた。プロ入り後初となる菅野からの一発。9日の広島戦(神宮)以来4試合ぶりのアーチで1985年のランディ・バース(阪神)に並ぶ歴代5位となった。日本人選手最多の1964年の王貞治(巨人)の55本塁打まで「1」。2013年のウラディミール・バレンティン(ヤクルト)が記録した歴代最多の60本まで、あと「6」とした。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が1―3の四回先頭で迎えた第2打席に右翼席上段へ54号ソロを放った。巨人先発・菅野の初球の真ん中高め直球を捉えた。プロ入り後初となる菅野からの一発。9日の広島戦(神宮)以来4試合ぶりのアーチで1985年のランディ・バース(阪神)に並ぶ歴代5位となった。日本人選手最多の1964年の王貞治(巨人)の55本塁打まで「1」。2013年のウラディミール・バレンティン(ヤクルト)が記録した歴代最多の60本まで、あと「6」とした。「打ったのはストレートです。相手に流れを渡さないようになんとか点を取りたかった。1点取ることができて良かったです」と広報を通じてコメントした。

◆巨人・中田翔内野手(33)が五回、21号3ランを放った。3番・丸の中越えの適時二塁打で4-2とした五回1死二、三塁。4番・中田がヤクルトの先発・石川から交代した大西が投じた初球のスライダーを、豪快に左翼席へほうり込んだ。これでチームは7-2とリードを広げた。続く5番・岡本和にも左中間の二塁打が出て、この回は5者連続安打となった。打線は岡本和が二回、四回に2打席連続本塁打、ウォーカーも四回に23号ソロを放つなど、この回までに4本塁打の絶好調でエースの菅野を援護している。

◆切り込み隊長が迷わずに振り抜いた。一回先頭。ヤクルト・塩見泰隆外野手(29)が左翼席へ初球先頭打者本塁打を放った。「ストレート一本に絞って1・2・3で打ちました。先制することができてよかった」巨人先発・菅野の真ん中146キロの直球をリズムよく完璧に捉えて、4試合ぶりとなる15号ソロ。5月21日のDeNA戦(横浜)以来、今季3度目の初回先頭打者弾で昨季の14本塁打を超えてシーズン自己最多を更新した。8月は調子が上がらず苦しんだが、直近5試合では打率・308(25打数8安打)と好調。試合後に自宅に帰ってから動画で打撃を確認して反省を怠らず、早出練習では打撃マシンに向かってバットを振り込むなど試行錯誤を繰り返してきた成果が結果として表れた。

◆ヤクルト・石川雅規投手(42)が今季2度目の中6日で先発し、五回途中6失点で降板。二、四回と岡本和に2打席連続本塁打を許すなど、3本の本塁打を含む9安打を浴びた。7月7日以来の6勝目(3敗)はならなかった。五回は1死一、二塁から丸に適時二塁打を喫して大西と交代。「先発として試合をつくって、チームにいい流れを持っていきたい」と常々話す左腕だが、悔しいマウンドになった。

◆巨人・湯浅大内野手(22)が足で魅せた。八回に代走で出場し、2球連続で盗塁を決めた。3点リードの八回、先頭で左前打を放った坂本の代走として登場。続く丸の打席で、ヤクルトの久保―中村のバッテリーを相手に初球で二盗、2球目に三盗に成功。自慢のスピードで球場内の視線を独占した。丸の右前適時打で生還し、リードを4点に広げる追加点をもたらした。

◆巨人が誇る〝20発クインテット(五重奏)〟の一角が、涼風が?をなでる神宮の夜空に快音を奏でた。左翼席前列へ放物線を描いた岡本和真内野手(26)は、驚いた様子で一発を振り返った。「先制された直後だったので、何とか出塁しようと思っていました。まさか入るとは」1点を先制された直後の二回1死。真ん中付近に入った石川のスライダーを逃さなかった。さらに同点の四回1死だ。高めに浮いたシンカーを仕留め、2打席連発となる勝ち越しの27号ソロをバックスクリーンへ。「浮いたボールをしっかりと捉えることができた」と納得顔だった。3番・丸から7番・ウォーカーまで、20本塁打以上をマークしている長距離砲が打線にずらりと並んだ。夏場に苦しんだ岡本和は本来の4番を3年ぶりに外れ、20試合連続で5番に入る。もっとも、9月の成績は上々。試合前時点で本塁打こそなかったものの、打率は・364と息を吹き返していた。9月7日の東京ドーム。試合前の早出練習で黙々とティー打撃に励み、汗にまみれる背番号25の姿があった。この日は五回に3安打目を放った5番打者に導かれるように、〝20発クインテット〟を形成するウォーカーと中田もアーチを架けた。迫力満点の重量打線が本領発揮した。(鈴木智紘)

◆日本代表の栗山監督が視察に訪れ、2本塁打を放ったヤクルトの村上を絶賛した。「大事なところでこれだけ打ちまくるのは、日本の歴史の中でもいなかったという印象」とうなった。来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、主軸として期待が大きい。日本ハム時代の教え子の大谷(エンゼルス)を引き合いに「翔平と一緒で天井が分からない。自分の道が歴史になるくらいに思って、どこまで行くのか楽しみ」と期待した。

◆5位・巨人は競り勝ち、2連勝。1―1の四回に岡本和真内野手(26)が2打席連続となる27号ソロを放ち、これが決勝点となった。岡本和は試合後、この試合2本塁打で1964年に王貞治(巨人)が記録したシーズンの日本選手最多の55本塁打に並んだヤクルト・村上宗隆内野手(22)について「すごいでしょ。前からすごいなと思ってみていましたし、すごいなと思います。聞くまでもない。誰が見てもすごい」と感嘆のコメント。昨季は本塁打王のタイトルを分け合った相手の主砲に「すごい」を連呼してリスペクトを口にした。

◆巨人の菅野が7回4失点で今季のヤクルト戦初白星となる8勝目を挙げた。塩見に2発、村上に54号を許したが「味方もたくさん点を取ってくれたので、ある程度ソロ本塁打は仕方ない」と割り切り、ストライクゾーンで大胆に勝負。116球で役割を果たした。シーズン終盤に安定した投球が続き「(球が)指先を離れた瞬間の感覚が良くなってきた」と復調を実感。村上にはシュート回転した内角速球を運ばれたが「いい勝負が、胸と胸を突き合わせてできている。自分としては納得している」と表情は明るかった。

◆5位・巨人が2連勝。岡本和真内野手(26)が二回に同点ソロ、四回に2打席連発となる決勝の27号ソロを放ち、猛打賞(1試合3安打以上)の活躍で勝利に貢献した。チームはクライマックスシリーズ(CS)進出を争う3位・阪神とのゲーム差を1に縮めた。明けない夜はない。不振にあえいだ巨人・岡本和が、勝負の秋に息を吹き返した。今季初の2打席連発を放ち、久々に破顔した。「もう残り試合が少ない。何とか勝ちに貢献できるようにしたいと思って、悪いなりに取り組んでいます」まずは1点を先制された直後の二回1死。真ん中付近に入ったスライダーを逃さず、左翼席前列へ放物線を描いた。さらに四回1死だ。浮いたシンカーを仕留め、決勝の27号ソロをバックスクリーンへたたき込んだ。夏場に調子を落とし、定位置の4番を3年ぶりに外れた。試合前練習にダッシュを取り入れ、早出でティー打撃にも取り組んで復調を期した。5番に入る9月は、この日で3度目の猛打賞。月間打率・395と本来の姿を取り戻してきた。代わりに打線の中心に座る中田から「4番は和真の席」と気遣われてきた。「そう言っていただけるのはうれしいですけど、それ(5番)が今の僕の実力」と言い聞かせて懸命にバットを振る。打撃の主要タイトルを争ってきたヤクルト・村上が、日本選手最多に並ぶシーズン55号本塁打を目の前で放った。「聞くまでもない。誰が見てもすごいでしょ」。自身も持ち前の打棒を発揮する時間は、まだ残されている。

◆プロ野球・ヤクルトの村上宗隆内野手(22)が13日、55本塁打を放ち、1964年に王貞治が達成した日本選手最多記録に並んだことについて、交流のある演歌歌手、真田ナオキ(32)が喜びの声を寄せた。以下コメント。「村上選手!シーズン日本人最多ホームラン55号!本当におめでとうございます! 大きな記録を達成し続ける姿、物凄いシーズンをリアルタイムで応燕出来るのが本当に幸せです。優勝争い、個人成績タイトルとプレッシャーのかかる日々とは思いますがとにかく、お怪我には十分気を付けてシーズン駆け抜けて下さい! 全力で、全身全霊で応燕してます!! 打った瞬間、思わず大声で叫んでしまい、ご近所にご迷惑だったかも知れませんが興奮してしまいました」真田は少年野球の日本選抜に選ばれるも、右肘のけがで野球を断念した経験を持ち、昨年末には村上と一緒に食事をして連絡先を交換した大の燕党として知られている。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が13日、巨人24回戦(神宮)でシーズン55号本塁打に到達し、1964年の王貞治(巨人)の日本選手最多記録に並んだ。ソフトバンク・王貞治球団会長(82)が取材に応じ、村上への思いを語った。――村上が長距離打者として優れている点「今の時代、ある程度広角に打てるということが求められている。それが十分できますし、普段の練習から本塁打の飛距離がすごい。彼は常にチャレンジして、飛距離にも、技術にもチャレンジしているだろうと思う。今の成績も全然慢心しているところも見えない。『今が俺にとっては一番大事な時だ』という感じで取り組んでいると思う」――自身が55本塁打を放った1964年を振り返ると「あまり本数は気にしないで普通の気持ちで戦っていた。打てるときは打てちゃう。多分、村上君もそうだと思う。皆さんからは『すごいな』とか言われるけど、本人は特別なことじゃない。自分なりに今年やってきたことを着実にやっているだけだと思う。その中で、技術的にも成長しているし、精神的にも強くなっている。残り試合でどこまでいくか。本当に楽しみです」――自身と村上を比較すると「私は体はそんなに大きい方ではなかった。彼(村上)は打席でどっしりして、隙がないというような構え。投げる方も大変だと思う。外角のいいコースも左翼や左中間席に打ち込まれたり。ちょっと泳がせたと思っても、スタンドまで十分に飛んでいく。投手も神経を使うと思う」――四球が多い中で本塁打を量産している「難しい球を無理して打つことはないんです。失投というか、本塁打になるような球は必ず来るわけだから。それを逃さないで打つ、というだけでいい。四球は止めようがない。だから、それは我慢。この打席が四球だったら切り替えをうまくやればいい。彼はそれが十分できている」――村上が放つ本塁打の印象は「東京五輪で打った本塁打を見た。体勢を崩されながらでも本塁打にする応用力がどんどん身についてきている。今は打撃の迷いはあまりないと思う。自分自身に自信をもってやっていけばそれだけでいい」――日本選手でシーズン55本塁打を打てる打者が再び出てきた「実際に50本以上打つことは大変なことですよ。春、夏、秋とシーズンも変わって体調、調子もある。毎日同じというわけにはいかない。相手はデータで研究してくるし、今は分業制だから1試合で同じ投手に4回当たるなんてことは少ない。その中で本塁打を量産することはわれわれの時代よりも難しい。やっぱり彼の技術がいかに今の時代の若い選手たちの中でもずぬけているかということですね」――村上のような打者が出てくると、球界も注目される「1点を取るのに皆があれだけ苦労して野球をやっている。しかし、本塁打は一振りで絶対に点が入る。野球の華といわれるように、ファンの人もそれを望んでいる。米国で大谷(翔平)君が注目されているのは投手としてすごいというのもあるけれど、日本の選手が本塁打王争いに加わり、それが大きな騒ぎになった元だと思う。それだけ本塁打は皆が望んでいる。多くの人が望むようなことをできるっていうことが、素晴らしい」

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が13日、巨人24回戦(神宮)の九回に55号3ランを放ち、1964年に王貞治(巨人)が記録したシーズンの日本選手最多本塁打に58年ぶりに並んだ。22歳7カ月での達成は当時の王の24歳4カ月を上回る最年少だ。大台まで残り2本としていた一戦で四回に54号ソロを放ち、最後に節目の一発。1試合複数本塁打は今季12度目で、プロ野球の年間最多記録を更新するなど、記録ずくめの一日となった。ついに、歴史が動いた。秋の夜風を切り裂く打球が神宮の夜空に舞い上がった。九回2死一、二塁。村上が左中間席へ55号3ラン。メモリアルな一発の感触をかみしめながら、万雷の拍手を背中で受けた。「感触はばっちりでした。しっかりと芯で捉えられたので、入ったかなと思いました」本拠地に詰めかけた2万7039人が総立ちとなった。5点差を追う場面で、巨人の守護神・大勢が投じた2球目の外角速球を一閃。打った瞬間にスタンドインを確信し、口を真一文字にした表情は自信と誇りに満ちていた。痛みに耐え、球史に名を刻んだ。前日12日のDeNA戦の八回に、エスコバーが投じた155キロの速球が右太ももを直撃した。患部にはくっきりとあざが残っているが「(痛みは)多少はありますけど、動ける範囲内なので大丈夫」と出場し、四回先頭で右翼席へ54号ソロ。菅野が投じた内角高めの直球を振り切り、通算43打席目で巨人のエースから初本塁打を記録した。〝世界の本塁打王〟に並んだ。シーズン55本塁打は、1964年に王貞治(巨人)がマークした日本選手最多本塁打。通算868本塁打を誇るレジェンドの偉大な記録に肩を並べ「すごく光栄ですし、本当にうれしい」と素直に喜んだ。シーズン12度目の1試合複数本塁打はプロ野球新記録で、シーズン132打点はバレンティン(2013、18年)を抜く球団新記録。「9・13」は記録ずくめの一日となった。全力でバットを振る―。原点はシンプルだった。小学生時代から大事にしてきた練習は、素振り。熊本市の実家の庭で、窓ガラスに映る自身の打撃フォームを見ながら「ひたすらバットを振っていました」。回数は決めず、全力で振り続けて限界が来たらバットを置く。バッティングセンターに行った記憶はほとんどない。己と向き合い、土台を作ってきた。本塁打に込める思いは期待をしてくれる周囲への感謝だ。時には両親、時にはチームメート、そして、何よりもファンのため、勝利のために。「もちろん打てば勝ちにもつながりますし、ホームランを打つことは好き。自分のためというよりも勝つため、喜んでもらうためです」。原点の素振りは今もルーティン。試合前、バットに重りをつけてベンチ前で振ることを忘れていない。プロ1年目の2軍春季キャンプで故・野村克也さん(享年84)に「王の記録なんか破っちゃえ」と言われてから4年。言霊となり、2人の背中に追いついた。「野村克也さんに報告したい。今は何でそういうふうにいったのかを聞きたい」。天国の〝恩師〟に成長した姿を届けた。試合に敗れ、笑顔はなかった。リーグ連覇へ、2位・DeNAとは5・5ゲーム差。「次は56本目を打ちたい」。球史を塗り替える次の1本は、勝利を、優勝を呼び込む一振りとなる。(赤尾裕希)■データBOX?ヤクルト・村上が今季55号本塁打。シーズン55本塁打は、1964年の巨人・王貞治、2001年の近鉄・ローズ、02年の西武・カブレラと並ぶ歴代2位で、王の持つ日本選手のシーズン最多本塁打記録に並んだ。プロ野球記録は13年のヤクルト・バレンティンの60本。?チーム128試合目での55号到達は、バレンティンの122試合目に次ぐ2番目のスピード。?1試合複数本塁打は今季12度目。85年の阪神・バースとロッテ・落合博満、13年のバレンティンの11度を抜くプロ野球新記録。?54号の巨人・菅野、55号の同・大勢を加え、本塁打を放った投手は今季47人(最多本数は中日・小笠原からの3本)。奪本塁打投手のシーズン最多人数は13年のバレンティンの48人。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が13日、巨人24回戦(神宮)でシーズン55号本塁打に到達し、1964年の王貞治(巨人)の日本選手最多記録に並んだ。ソフトバンク・王貞治球団会長(82)が取材に応じ、村上にはスラッガーとして他を圧倒する「強烈さ」があると熱弁。村上が発する言葉に一握りの強打者しか感じえない感覚を感じ取った。球界でも抜きんでたパワーに王会長も思わず目を丸くする。22歳の村上が55号本塁打を放った。東京五輪が開催された1964年、当時24歳4カ月の王は、前年に野村克也(南海)がマークした52本のシーズン最多本塁打記録を更新。半世紀以上の時を超え、新時代を切り開いた若武者を頼もしく見つめた。「打者として『強烈さ』を出している。5年目で他の選手を圧倒的に引き離している。普通の本塁打とすごいと思わせる本塁打というのはファンが見ても全然違う。あれだけ強烈さを植え付けて、話題になっていることはすごいことだよね」55本塁打は外国人選手が挑み物議を醸した〝聖域〟の記録。2013年にバレンティン(ヤクルト)が60本塁打を放ち更新したが、日本選手では王に迫ることさえできなかった。村上は128試合で55号に到達。2位以下をダブルスコアで突き放す「強烈さ」が際立っていると強調した。王会長は村上が本塁打を放った後に発した言葉に、一握りのスラッガーだけが持つ感覚を感じ取った。「談話で『押し返す』というようなことを言っていたけど、あの若さでそれをつかんでいるのはすごい」と切り出し「今はボールを引っぱたくというか、振ることで打とうとしている選手が多いけど、彼はボールとバットの芯を〝結んで〟押し返していく感じ」と微細な感触を表現した。村上は本塁打を打った後、頻繁に「しっかり押し込むことができた」と表現する。今季だけでも5打席連続本塁打となった39号をはじめ、10本以上を同様の表現で振り返っている。王会長は「だからボールとバットがくっ付いている時間も長く、打球もなかなか落ちてこない。本塁打を打つコツというのを、自分なりにそういう形で捉えている。彼のやっていることを支持したい」と、村上の打撃へのアプローチにお墨付きを与えた。「彼の本塁打は日本一の強烈さを持っている。テレビではなく、実物を見たいと思わせる選手。グラウンドに足を運んで、そのスイングを見たいと思わせる選手になったということが素晴らしい」天に描かれる美しい放物線は一瞬で消えてしまう。だからこそ、本塁打はファンを魅了する。周囲の期待と重圧。ボールとバットの芯を〝結ぶ〟感覚。時間を超え、両者だけが知る特別な空間がある。高卒5年目、22歳で未知の世界に足を踏み入れる。「今まで、5年目でここまで来た選手はいない。誰も歩んだことがないところを、彼は一人で歩んでいく。常に自分が切り開いていかなきゃいけない。ここまでの彼の歩みを見たら、十分にできる。60本も夢じゃない」と背中を押した。「1本打ったら、また次の1本を考えればいい。打ったことは、もう過ぎたこと。次の1本、次の1本にチャレンジしていけばいいんじゃないかな」。目尻にしわを寄せ、〝聖域〟に到達した村上を心から歓迎した。■1964年の王貞治VTR 早実高から巨人入団6年目の24歳シーズン。前年オフから二本足に戻した打法を模索したが、開幕前に一本足打法に戻す。国鉄との開幕戦(後楽園)で金田から2ランを放つなど本塁打を量産。9月6日の大洋とのダブルヘッダー第1試合(川崎)で52、53号を放ち、63年野村克也のシーズン最多本塁打記録(52本)を更新。同23日のシーズン最終戦、大洋とのダブルヘッダー第2試合(後楽園)で五回に佐々木から55号を放った。2013年にバレンティンに破られるまで半世紀近く、プロ野球記録だった。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が13日、巨人24回戦(神宮)の九回に55号3ランを放ち、1964年に王貞治(巨人)が記録したシーズンの日本選手最多本塁打に58年ぶりに並んだ。22歳7カ月での達成は当時の王の24歳4カ月を上回る最年少だ。大台まで残り2本としていた一戦で四回に54号ソロを放ち、最後に節目の一発。1試合複数本塁打は今季12度目で、プロ野球の年間最多記録を更新するなど、記録ずくめの一日となった。――6月から好調。きっかけやつかんだものがあった「いろいろ試行錯誤して野球と向き合いましたし、しっかりと自分の打席と向き合いながら取り組んだので、その成果としてたくさん本塁打を打てているので、自分としっかりと向き合えたことがすごく大きい」――自信があるように見える「ここ最近ちょっと感覚的にもすごく良くなかったんですけど、自分の中で打撃フォームであったり、どういう意識でやったらいいかというのを考えながら打席に立てていた。今日は(四回の)1本の本塁打で少しこういう感じかなというか、吹っ切れた気がしたのでちょっと自信を持って打席に立つことができました」――昔の人は球が止まって見えるという表現をしたが「しっかりとタイミングを取れて、タイミングを合わせて打ちに行けていることが全てかなと」――54号は菅野からの初本塁打「常に抑えられているので、もちろん1本くらい打ちたいなと思っていましたし、やっぱりすごい投手なのでこれからも打てるように頑張りたい」――背番号55と同数のシーズン本塁打に到達。もらったときはイメージしていたか「いや、全くイメージしていないので、背番号の数だけ打てたことはうれしいですけど、特に何もないですね」

◆あの球を右翼席上段まで運ぶか? 村上の打棒に仰天。あの球をあそこへ投げ込むか? 菅野の意地に感嘆。まさに金の取れる戦いだった。54号は初球、内角寄りの高め速球。菅野は「おらぁ!!」とばかり、臆することなく攻めた。前回対戦(8月30日)からこの日の第1打席にかけても、高めの速球と内角低めのスライダー系で押している。全盛期を思い出したような、胸のすく投球スタイルだ。村上もそれを予測していたからこそ、瞬時に反応し、ひと振りで仕留められた。見たもの、体験したことをことごとく頭と体にインプットする。わずかプロ5年で、なんという成長スピードか。大勢から放った55号は外角低めの速球。狙いすまして左翼席へ。これも決して簡単には打てない球。状況と相手に応じるクレバーさも、22歳とは思えない。結論。やはり村上は、エースとクローザーの力をもってしても、抑えきれない怪物だ。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
73532 0.579
(↓0.005)
M11
(-)
15567
(+7)
520
(+9)
160
(+4)
66
(-)
0.254
(-)
3.590
(↓0.03)
2
(-)
DeNA
66572 0.537
(↑0.004)
5.5
(↑1)
18445
(+1)
467
(-)
100
(-)
47
(-)
0.251
(↓0.002)
3.430
(↑0.03)
3
(-)
阪神
64673 0.489
(↓0.003)
11.5
(-)
9457
(+3)
396
(+6)
77
(-)
101
(-)
0.244
(-)
2.640
(↓0.02)
4
(-)
広島
63683 0.481
(↑0.004)
12.5
(↑1)
9511
(+6)
503
(+3)
83
(-)
25
(-)
0.255
(-)
3.500
(-)
5
(-)
巨人
62673 0.481
(↑0.004)
12.5
(↑1)
11518
(+9)
558
(+7)
152
(+4)
63
(+2)
0.245
(↑0.002
3.760
(↑0.01)
6
(-)
中日
57711 0.445
(↓0.004)
17
(-)
14364
(-)
455
(+1)
59
(-)
56
(+1)
0.246
(-)
3.360
(↑0.02)