ロッテ(★3対11☆)日本ハム =リーグ戦19回戦(2022.09.13)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
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ロッテ
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勝利投手:上沢 直之(8勝7敗0S)
敗戦投手:石川 歩(7勝7敗0S)

本塁打
【日本ハム】清宮 幸太郎(14号・4回表2ラン),清宮 幸太郎(15号・5回表3ラン),アルカンタラ(13号・9回表3ラン)

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◆日本ハムは2点を追う4回表、清宮の2ランなどで4点を挙げ、逆転に成功する。続く5回には、清水の適時打と清宮の3ランで再び4点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・上沢が7回3失点の好投で今季8勝目。敗れたロッテは、先発・石川が試合をつくれなかった。

◆ロッテ松川虎生捕手(18)が、プロ初盗塁を「三盗」でマークした。1点リードの2回に中前打で出塁。次打者・茶谷が四球を選び二走となると、1番荻野の打席で初球から仕掛けた。日本ハムの捕手・清水は二塁に送球し、三盗成功。一、三塁としてチャンスを広げた。さらに2死満塁とし、中村奨吾内野手の適時打で生還し追加点を挙げた。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が、出場29試合105打席ぶりとなる14号2ランから、2打席連発となる15号3ランを放ってプロ初の1試合5打点をマークした。2点差を追いついた直後の4回1死二塁で、ロッテ石川から右中間のホームランラグーン席へ運んだ。8月3日ソフトバンク戦(札幌ドーム)以来のアーチに清宮も笑顔。「(先発)上沢さんのために打ちました。1打席目にみっともない三振をしていたので、次は絶対に打つぞという気持ちでした」とコメントした。さらに5回2死二、三塁で「(直前で)優心さん(清水)が追加点を取ってくれたので、楽な気持ちで打席に入りました。是が非でも打ちたいという気持ちでしたが、自分のスイングだけに集中していきました」と、2番手の岩下から右中間スタンドへアーチをかけて今季4度目の1試合2本塁打となった。今季は11号までソロ本塁打が続いていたが、12号以降は2ランを3本、そして3ランと、"ソロアーチスト"の冠は完全に返上。本塁打数では万波を抜いてチームトップとなった。

◆日本ハム中島卓也内野手(31)が、プロ初の中堅守備に就いた。7回に「8番中堅」でスタメン出場していた今川の代打で途中出場。その裏の守備で、今川の代わりに中堅へ向かった。中島の外野守備は過去に1度だけ。14年7月8日楽天戦(コボスタ宮城)で左翼を守った経験はあるが、中堅を守るのは初めてとなった。

◆日本ハムは清宮幸太郎内野手(23)がプロ初の1試合5打点をマークして、連敗を2で止めた。2回までに2点リードを許す展開となったが、4回に松本剛の適時打と清水のセーフティースクイズで同点に追い付き、清宮の14号2ランで勝ち越し。5回には清水の適時打と清宮の2打席連発となる15号3ランで4点を追加して、試合を決めた。先発した上沢は球数がかさんだ2回までは不安定だったが、3回以降は立て直して7回6安打3失点で8勝目。19年から勝てていなかったロッテ戦の連敗を9で止め、2年連続3度目の2桁勝利へ望みをつないだ。

◆ロッテ石川歩投手(34)が、5回途中10安打7失点で7敗目を喫した。2回までに2点の援護を受けたものの4回に急変。先頭から3連打を許し、さらに清宮に2ランを浴びて逆転を許した。続く5回も安定感は取り戻せず、イニング途中で降板。7失点は今季ワーストで背信の投球内容となった。クライマックスシリーズ(CS)出場には、1試合も落とせないチームにとって痛い黒星。石川は「今はこういう形となってしまい申し訳ないとしか...」と絞り出した。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が試合後、今季限りで現役引退を表明した阪神糸井嘉男外野手(41)についてコメントした。04年に日本ハム入りした"同期"で、BIGBOSSの現役引退後は"ポスト新庄"を担ってレギュラーとなった後輩について語った。新庄監督 メールのやりとりをしました。19年間プロ野球生活をできたのは俺のおかげだぞ、と。感謝しろよって。だって俺が、ピッチャー1年目(の糸井)を「おいで」って。「君は野手になった方がいいよ」って言って、野手になった(実際はプロ3年目に転向)。俺の言葉がきっかけ。で、ああいう素晴らしい成績を残せた。何かプレゼントをもらわないと(笑い)。ま、そういうね、ビッグボスがああいう言葉をかけてくれて、感謝の気持ちをすぐに引退会見の後に、そういうメッセージをくれたので。人間性も素晴らしい子だなと思いました。アピールしてるのかな? と思いながら。現役復帰とか、言わないよね(笑い)。

◆ロッテは投打で空回りし、大敗を喫した。先発石川が4回に急変。先頭から連打を許し、清宮には2ランを浴びた。5回もたず4回2/3を被安打10、今季ワースト7失点の背信投球。打線も2回までに2点を奪った一方で5残塁と、序盤に攻めきれなかった。Aクラス浮上が遠のく黒星に、井口監督は「1、2回で一気にいけなかった。その後向こうのペースになってしまったので、とにかく明日切り替えて頑張りたい」と次戦に目を向けた。▽ロッテ石川(4回2/3を10安打7失点で7敗目)「今はこういう形となってしまい申し訳ないとしか...」

◆日本ハムが、清宮幸太郎内野手(23)の2打席連続アーチを含む16安打11得点で快勝した。試合後の新庄剛志監督(50)の主な一問一答は、以下の通り。新庄監督 1打席目かな?清宮君の三振を見て(ベンチで)隣に座っていた杉谷君に『次の打席で三振したら、代打。もう、用意しておいて』と。そしたら、ホームラン打った...。(杉谷が)『もう、いいっすかね?』(と聞いてきたので、新庄監督は)『お疲れ!』(笑い) そしたら、また打ったっていうね(笑い)。結構、そういうことあるんですよね、みんな。ま、でも、プロ野球でも1軍のピッチャーから今日は16本11点...取れる力はあるんですよね、こうやって。リズムに乗ればね。最初は嫌な雰囲気でしたけどね。やっぱり、打線がああいう風につながって点を取れば、上沢君も乗ってくるし。こういう勝ち方を、何かをきっかけにして取れるチームになってくれたら、めちゃくちゃ面白いですよね。みんな、実力あるんですよ。-清宮は最近ホームランが出てなかった。どう見ていた新庄監督 いや、いつかは出るだろうな~っていう雰囲気は...なかったね。で(バットを)短く持たせて芯に当てる。ヒットは出ていたから。で、今日はちょっと(グリップを)小指に掛けて...感覚をつかんだんでしょうね。小指に掛けて、自分の今までのスイングをしたらホームラン。それで、いいんですよ。石井君もそうだし、メンディ(アルカンタラ)もそう。メンディも指2本くらい?開けさせて、今日ホームラン打った。あんだけ会心の当たりが、最近なかった。「短く持っただけで、あんだけ飛ぶんだ~、分からなかったな~」っていうのを思い出させる。それが、オレたち首脳陣のアドバイスのポイント。1つ。短く持って芯に当てる。それだけで、全部治ってくる。今日、完璧でしたよね?あの当たり。あとは...中島君のセンター。センターを駆け回って、ボールを捕って欲しいなっていう。投げるのはちょっと、見てないけど。ギリギリの打球を余裕で捕る姿がイメージで沸くから、抑えのピッチャーじゃないけど、抑えの守備的な感じでも面白いかな~って。足速いからね。-今後も外野で試していく新庄監督 そうね。バッティングが良くなるかもしれないし、違うポジションで。彼なら出来そうだ。全部が全部うまくいくわけないと思うんですけど(ボールを)捕る才能はあると思うから、今のうちから、ちょっと、試してみようと。-事前に守る可能性を本人に伝えていた新庄監督 うん!ま、練習から言ってるし。「際どいところのボールを君の足で捕ってくれれば、あとはもう、カットに投げてくれればいい」ということは練習の時から言っている。-清宮は2発で復調のきっかけに新庄監督 いや~、それは分からない。きゅう~に変わるから。きゅう~に良くなるから。めちゃくちゃ難しい。万波君も。びっくりするようなホームラン打った後、びっくりするような三振するから。あれ?あの打席の君はどこいった?(笑い)まあ、オレも、そういうタイプやったから。-メンタル?技量の問題?新庄監督 メンタルでしょうね~。ちょっと分からない。まあまあ、どのチームでも歯がゆい選手はたくさんいると思う。なんとかいい選手にしようと思う一番のポイントは、経験させるしかない。これだけだと思いますよ。経験させて、させて。させないまま、いいものを求めようとしても多分難しい。今年は経験させた方じゃないかな~と思う。あとは、自分の力でつかみなさい。清宮君なんか、もう外そうかな~と思ったら打って。また使ってみたら、あれ?打つ。狙ってんのかな?(笑い)疲れも出ているとは思うんですけどね。いい打ち方をして、ホームランを2本打ちました。-松本が3安打新庄監督 今日の3本はデカイ。これから全部タコっても、ノーヒットでも...。ちょっと休ませながら、足と相談しながら。でも、明日は出しますよ。(ロッテの先発は)佐々木(朗希)君?首位打者と、今、日本を代表する投手との対戦。どういう...ポテンヒットを打つか。-クリーンヒットじゃなくて?新庄監督 ああ、ああ!クリーンヒット(笑い)!-阪神の糸井が引退新庄監督 メールのやりとりしました。「19年間、プロ野球生活を送れたのはオレのおかげやぞ。感謝しろよ」って。だって、ピッチャー1年目の時、オレが「おいで」って「君、野手になった方がいいよ」って言って、野手になったんだもん。「え?ああ、はい」って言われて、2週間後に野手になった。オレの言葉がきっかけ。で、ああいう素晴らしい成績を残せたんだから、何かプレゼントをもらわないと。「BIGBOSSがああいう言葉をかけてくれて」と、引退会見の後、感謝の気持ちをすぐに、メッセージで送ってくれたわけ。素晴らしいね。人間性も素晴らしい子。アピールしてんのかな?と思いながら(笑い)現役復帰とか、言わないやろうね?

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(23)がプロ初の1試合5打点をマークして、チームの連敗を2で止めた。ロッテ戦(ZOZOマリン)の4回に107打席ぶりとなる決勝14号2ランを放つと、5回には2打席連発となる15号3ランでダメ押しした。後半戦は不調が続いて打率は規定打席到達者で最下位の2割3厘。まずは、前日12日に新庄剛志監督(50)が示したレギュラー合格ラインの2割2分を目指して残り14試合は打ちまくる。清宮が崖っぷちから、はい上がった。同点に追い付いた直後の4回1死二塁。低めのボールをすくい上げると、打球は右中間のホームランラグーン席へ吸い込まれた。8月3日ソフトバンク戦以来となる決勝の14号2ラン。「よかったっす。ほんと1打席目、みっともない三振しちゃったんで」。2回は2球見送った後、空振りの3球三振。BIGBOSSに見限られる寸前だった。新庄監督も笑いながら振り返った。「三振を見て、隣に座っていた杉谷君に『次の打席、三振したら、代打。もう用意しておいて』。そしたら、ホームラン打った...」。杉谷から「もう、いいっすかね?」と尋ねられた指揮官も「お疲れ!」と、杉谷の代打準備を止めさせた。そんな事情は知らずにアーチを放った清宮も、試合後は「ケンシさん(杉谷)が準備してたみたいなんで、よかったです」と、胸をなで下ろした。5回にも2打席連発となる15号3ランでプロ初の1試合5打点。同学年のヤクルト村上が2本塁打でシーズン55号の日本人記録に並んだ日に、清宮も不調だった約1カ月半の鬱憤(うっぷん)を晴らした。8月10日西武戦で走塁中に相手野手と交錯。左肩を痛めて以降は快音が極端に減った。「思うようにいかない時も結構あった。でも、それでも、やらなきゃいけない」と、自らを奮い立たせてきた。12日に新庄監督が発信した厳しい言葉も、素直に受け止めている。「こんだけチャンスを与えて2割2分以下の選手は、やっぱり(チャンスを)つかめなかったとしか判断できない」と、具体的な選手名を挙げてはいないが、報道を見た清宮の心にも刺さっていた。清宮 誰が見てもそう思うと思う。僕は打ち続けるしかない。自分のスイングをし続けるしかない。そこなのかなと思います。1週間前に新庄監督から「指1本、短く持ってみ」と助言されていたバットの持ち方を、自身の判断で「長く持って打っちゃった」。ばつが悪そうに明かしたが、実はBIGBOSSも気付いており、「今日はちょっと(グリップエンドに)小指をかけて...感覚をつかんだんでしょうね。それでいいんですよ」と、おとがめなし。清宮も「今日で満足しないように、また明日やるだけです」。残り14試合、打ち続ける。【木下大輔】▽日本ハム新庄監督(清宮に)「(第1打席の)三振を見て、隣に座っていた杉谷君に『次の打席、三振したら、代打。もう用意しておいて』。そしたら、ホームラン打った...。(杉谷が)『もう、いいっすかね?』(新庄監督は)『お疲れ!』(笑い)」○...清水がスクイズに適時打と、約1カ月ぶりの打点をマークした。4試合ぶりに先発出場。1-2の4回無死一、三塁から同点スクイズを決めると、4-2の5回は2死一、三塁から中前適時打を放った。「上沢さんのためにも、次の1点が大事だと思っていたので、気合を入れていきました」。バッテリーを組むエースを強力に援護した。○...上沢が7回6安打3失点で8勝目。19年4月20日から9連敗中だった"ロッテの呪い"を解き「呪い解けたっす、やっと。呪い解けたのマジでうれしい」と大喜びだ。序盤は制球が大荒れも「3回から真剣に投げるのを止めました、いい意味で」。機転を利かせた脱力投法で、ロッテ戦では自身13試合ぶりの勝利。「首の皮1枚」という2年連続の2桁勝利も視界に捉えた。○...堅守の内野手として知られる中島が、14年目で初の中堅守備に就いた。代打で途中出場し、そのまま7回から中堅へ。公式戦では左翼を守った14年7月8日楽天戦以来の外野守備。守備機会は中前打を処理した2度だけも、新庄監督は「抑えの投手じゃないけど、抑えの守備的な感じでも面白い。試してみようと」。俊足と球際の強さを評価した、新たな起用法を披露した。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が遊撃が本職の中島卓也内野手(31)をプロ初の中堅守備に就かせた。7回に「8番中堅」でスタメン出場していた今川の代打で途中出場。その裏の守備で、今川の代わりに中堅へ向かった。中島の外野守備は過去に1度だけ。14年7月8日楽天戦(コボスタ宮城)で左翼を守った経験はあるが、中堅を守るのは初めてだった。試合後にBIGBOSSが意図を自ら切り出して「中堅・中島」という「抑え守備」構想を明かした。新庄監督 中島君のセンター。(ボールを)捕ってくれたらセンターを駆け回ってほしいなっていう。投げるのは、ちょっと見てないけど。ギリギリの打球を余裕で捕る姿のイメージが沸くから、抑えのピッチャーじゃないけど、"抑えの守備"的な感じでも面白いかな~って。足速いからね、一番。バッティングが良くなるかもしれないし。違うポジションで(出ることで)。彼なら出来そうだ。全部が全部、うまくいくわけないと思うんですけど、捕れる才能はあると思うから、今のうちからちょっとどうかな~と。試してみようと。(事前に守る可能性は伝えていた?)うん! ま、練習から言ってるし。「際どいところを君の足でつかんでくれれば、あとはもう、カットに投げてくれればいい」ということは練習の時から言っている。

◆ロッテ・中村奨吾内野手(30)が「3番・二塁」で先発出場し、先制タイムリーを放った。0-0、一回1死二塁。相手先発、上沢の初球を中前に弾き返した。球団広報を通じて、「打ったのはストレートです。先制点が取れてよかったです。追加点も取れるように次も頑張ります」とコメントした。

◆ビッグボスの猛ゲキに、会心の一撃で応えた。日本ハム・清宮幸太郎内野手(23)が四回に勝ち越しの14号2ラン。凡退すれば打率1割台に落ち込む崖っぷちの打席で、値千金のアーチが飛び出した。「上沢さんのために打ちました。1打席目にみっともない三振をしていたので、次は絶対に打つぞという気持ちでした」0―2で迎えた四回。松本の適時打と清水のスクイズで同点に追いついた直後に、たたみかけた。1ボールからの2球目、低め直球をすくい上げると、白球は右中間のホームランラグーンに着弾。一気に勝ち越しに成功した。12日の試合後、新庄監督は「これだけチャンスを与えて(打率)・220以下の選手は、やっぱり(チャンスを)つかめなかったとしか判断できない。来年のレギュラーは厳しいかなって、そういう時期なんで」と来季に向けた〝ふるい落とし〟のデッドラインを明かしていた。清宮は試合前時点の打率・201は規定打席到達者でリーグ最下位。さらに第1打席では3球三振に倒れ、・200まで下降していた。背に腹は代えられない状況で、最高の結果を残してみせた。さらに快音は止まらず、五回の第3打席では15号3ラン。2打席連発で5打点をたたき出し、底力を発揮した。

◆主将が勝負強さを発揮した。一回1死二塁、ロッテ・中村奨が相手エース、上沢の初球を中前への先制打とした。「打ったのはストレートです。先制点が取れてよかったです。追加点も取れるように次も頑張ります」1点リードの二回2死満塁の場面でも、有言実行で再び上沢から左前適時打。二塁手としての守備では三回2死一塁で一、二塁間の安打性のゴロを好捕し、先発の石川を救った。観衆1万9420人の前で攻守に奮闘した。開幕から早出特打を行う際は、渡辺啓太打撃投手にパートナーをお願いしてきた。同打撃投手はこの日に29歳を迎え「渡辺啓太の誕生日なので、もっともっと打って勝利をプレゼントしたいと思います」と、意欲を口にしていた。中村奨の活躍でチームは三回まで2-0とリードし、試合の主導権を引き寄せた。しかし、落とし穴は中盤に待っていた。先発した石川が、四回に4本の長短打などで4失点。五回もピンチを招き1点を奪われたところで交代。2番手の岩下も、清宮にこの日2発目となる3ランを浴び、2-8と大きくリードされた。4回?を投げ、1発を含む10安打、今季自己ワーストの7失点で降板した石川は、ベンチに下がり「今はこういう形となってしまい、申し訳ないとしか...」とうなだれた。試合は九回にも3点を失い、大敗を喫した。(広岡浩二)

◆日本ハムが大量11点で大勝した。清宮は四回に勝ち越し2ランを放ち、五回も3ランを打ってプロ初の1試合5打点を挙げた。7回3失点の上沢は8勝目を挙げた。ロッテは石川が4回?を7失点で7敗目を喫した。

◆パ・リーグ5位のロッテは、Aクラス入りから後退した。石川歩投手(34)が先発し、4回?を10安打2三振、今季自己ワーストの7失点で、7敗目(7勝)を喫した。試合後、代表取材に応じた井口資仁監督(47)の一問一答は以下の通り。--石川は三回まで好投も、四回に打たれた「こういう結果になって、しようがないと思います。次回、頑張ってほしいです」--打線も二回までに2点を取った「二回までに3安打で(2得点し)そのままずっと、(攻略できずに)いってしまった。一、二回で一気にいけず、向こうのペースになってしまったと思います。とにかく、あしたに向けて切り替えます」

◆日本ハムはロッテに快勝した。清宮幸太郎内野手(23)が今季4度目の1試合2発で5打点をたたき出し、勝利へ導いた。「いいところで打ててよかったです」〝背水の陣〟で発奮した。第1打席で3球三振。次も凡退すれば打率1割台に沈む危機を迎えた。「悔いの残らないように、自分のスイングをしっかりしよう」。切り替えて臨んだ第2打席。同点の四回1死二塁で低め直球をすくい上げると、白球は右中間ホームランラグーンへ飛び込む14号2ランに。勝ち越しに成功すれば、五回2死二、三塁では外角フォークを捉えて右翼席へ。鮮烈な2発で勝利を決定づけた。前日12日。新庄監督は「これだけチャンスを与えて(打率)・220以下の選手は、(チャンスを)つかめなかったとしか判断できない。来年のレギュラーは厳しいかなって、そういう時期なんで」とシビアな現実を明かしていた。報道で知った清宮は「誰が見てもそう思う。でも僕は打ち続けるしかないというか、自分のスイングをし続けるしかない」。ここまで自身初の規定打席に到達しながら、打率はリーグ最下位の・203(13日終了時点)。この日も第2打席で三振していれば交代される予定だった。「数字が情けないので、残り少ないんですけど振り絞ってもっと見栄えのいい成績を残せれば」。生き残るために、打ち続ける。(箭内桃子)

◆日本ハム・清宮幸太郎内野手(23)が今季4度目の1試合2発で、プロ初の1試合5打点で快勝に貢献した。「いいところで打ててよかったです」第1打席で3球三振を喫し「悔いの残らないように」と切り替えて臨んだ2打席目、同点の四回1死二塁で14号勝ち越し2ラン。五回2死二、三塁では外角フォークボールを右翼席へ。強烈な2発で勝利を決定づけた。試合前の時点で打率・201。前日12日に新庄監督から「これだけチャンスを与えて(打率)・220以下の選手は、(チャンスを)つかめなかったとしか判断できない」と奮起を促されていた。清宮は「誰が見てもそう思う。でも僕は打ち続けるしかないというか、自分のスイングをし続けるしかない」と受け止めた。この日も第2打席で三振していれば交代させられる崖っぷちからの2打席連発。「数字が情けない(リーグ最下位の打率・203)ので、残り少ないんですけど、もっと見栄えのいい成績を残せれば」。1軍に生き残るために、打ち続ける。(箭内桃子)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
67582 0.536
(↑0.004)
-
(-)
16492
(+9)
430
(-)
92
(-)
73
(+1)
0.256
(↑0.001)
3.160
(↑0.02)
2
(1↑)
ORIX
68622 0.523
(-)
1.5
(↓0.5)
11444
(+3)
417
(+3)
79
(+2)
61
(-)
0.245
(↓0.001)
2.800
(↑0.01)
3
(1↓)
西武
67623 0.519
(↓0.004)
2
(↓1)
11435
(-)
412
(+9)
110
(-)
56
(-)
0.230
(↓0.001)
2.730
(↓0.06)
4
(-)
楽天
64613 0.512
(-)
3
(↓0.5)
15489
(+3)
463
(+3)
92
(+1)
87
(-)
0.247
(-)
3.460
(↑0.02)
5
(-)
ロッテ
62651 0.488
(↓0.004)
6
(↓1)
15432
(+3)
465
(+11)
84
(-)
117
(+2)
0.229
(-)
3.240
(↓0.06)
6
(-)
日本ハム
52743 0.413
(↑0.005)
15.5
(-)
14408
(+11)
476
(+3)
90
(+3)
83
(+1)
0.232
(↑0.002
3.440
(-)