阪神(☆6対2★)中日 =リーグ戦25回戦(2022.09.12)・阪神甲子園球場=
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中日
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阪神
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勝利投手:ケラー(1勝2敗3S)
敗戦投手:柳 裕也(8勝11敗0S)

本塁打
【阪神】ロハス・ジュニア(9号・8回裏2ラン)

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◆阪神は1点を追う1回裏、大山の適時打で同点とする。そのまま迎えた6回に1死満塁から代打・マルテの適時打で2点を勝ち越すと、続く7回には佐藤輝の適時打でリードを広げた。投げては、2番手・ケラーが来日初勝利。敗れた中日は、打線が振るわなかった。

◆阪神才木浩人投手(23)が12日の中日戦(甲子園)に先発する。前回登板の1日広島戦では降雨コールドにより、6回無失点でプロ初完封。6試合で防御率1.50と好投が続いている。「しっかり自分のボールを投げたい。気持ちも一緒にスムーズに入っていければ」と意気込んだ。右肘のトミー・ジョン手術から復活した才木が5勝目を狙う。

◆今季限りでの現役引退を発表した中日福留孝介外野手(45)が、古巣の本拠地甲子園で最後のフリー打撃を行った。13年から8年間在籍した阪神との最後の2連戦に帯同。出場選手登録はされていないが、試合前練習では、視察中の日本代表・栗山監督ら一行にあいさつ。2日連続で行ったフリー打撃では22スイング中2本の柵越えも披露し、スタンドインのたびに阪神ファンらから大きな拍手が送られた。

◆阪神先発の才木浩人投手(23)は5回4安打1失点と好投も今季5勝目はならなかった。初回に2死二塁からビシエドに右前先制適時打を許したが、その後は走者を出しても粘りの投球で、追加点を許さなかった。味方が1回にすぐに同点に追いつき、同点のままでの降板となったが、クライマックス・シリーズ進出へ向け、負けられない大事な試合でしっかりと仕事をした。トミー・ジョン手術後の右肘については「全然、問題なく。ケアもしてもらっているので。順調にいけています」と登板前日の11日に話していた。首脳陣は登板間隔を空けるなど、慎重でこの日も94球での交代。今季先発した7試合で最多は95球と100球を超えていない。

◆3位阪神は接戦を制し、この日のV逸決定を阻止した。レギュラーシーズン中日最終戦で3年連続のカード勝ち越しを決め、4位広島、5位巨人とのゲーム差を2に広げた。ヤクルトがDeNA戦に勝利し、阪神が中日に敗れれば、虎の今季V逸が決まっていた夜。投打ともに粘った。打線は1点を追う1回裏1死一、二塁、4番大山悠輔内野手(27)が右前に同点打。同点で迎えた6回裏1死満塁には、代打ジェフリー・マルテ内野手(31)の左前2点打で勝ち越した。マルテは来日4年目で初の代打打点となった。先発の才木浩人投手(23)は1回表、4番ビシエドに先制の右前適時打を献上。それでも2回以降はホームベースを踏ませず、5回を6奪三振4安打3四球で1失点とゲームを作った。同点の6回表はカイル・ケラー投手(29)が1イニングを完全投球。直後に打線が2点を勝ち越し、ケラーは来日初勝利を手にした。2点リードの7回裏には6番佐藤輝明内野手(23)が左前適時打。8回裏には代打メル・ロハス・ジュニア外野手(32)が9号右越え2ランでダメ押し。貴重な1勝をもぎ取った。

◆中日大島洋平外野手(36)が阪神-中日25回戦(甲子園)を欠場した。14日まで続く9連戦の疲労を考慮してのもの。

◆阪神ジェフリー・マルテ内野手(31)が残留猛アピールのV撃だ。1-1の6回の代打で中日柳から2点適時打。故障がちな今季は出場27試合で来季去就が微妙な中、"4度目の1軍"で存在感を発揮中だ。メル・ロハス・ジュニア外野手(32)はダメ押しの9号ラン、カイル・ケラー投手(29)は1回完全投球で来日初勝利。助っ人トリオが来季もタテジマの心意気で、Aクラスを争う4位広島とのゲーム差を2に広げた。鋭い打球が三遊間を抜けた。代打マルテが同点の6回1死満塁で登場し、柳から決勝の2点タイムリー。喜びを爆発させるベンチのナインを一塁ベース上からうれしそうに眺めた。「すごく集中していた」。代打での適時打は意外にも、来日4年目、通算7打席目で初めて。粘って7球目の甘いスライダーを仕留めた。矢野監督も「何といってもマルテがいいところで打ってくれた。自信を持って送り出した」とたたえた。苦しい1年を戦っている。昨季は自己最多の128試合で22本塁打。今季も「3番一塁」の期待が大きかった。だが、開幕7試合目で右足を痛めて離脱。開幕からの歴史的低迷の要因にもなった。5月に復帰したが、再び右足を痛めて出場11試合で離脱。さらに7月13日巨人戦で1軍復帰し、2安打2打点をマークしたが、その1試合で、また右足が悲鳴をあげた。もはやこれまでか。3度の故障で首脳陣も再昇格に慎重だったが、マルテもネバーギブアップで状態を整えた。8月30日に再昇格。9月は6戦中4試合スタメンで、打率3割7分5厘、3打点と好調だ。それでも出場27試合で打率2割4分1厘、1本塁打、8打点と厳しい成績が並ぶ。来季の契約更新が微妙な中、昨季のような勝負強さ発揮で残留を必死にアピールした。同じドミニカ共和国出身の英雄にパワーをもらった。今季限りでの引退を表明しているカージナルスのアルバート・プホルス内野手(42)が、11日に通算697号本塁打を放ち、歴代単独4位に浮上。マルテはこの日、その快挙を自身のインスタグラムのストーリーにアップ。「あなたを誇りに思います」と思いを込めた。残り10試合。自身は思う成績を残せていないが、プホルスのように打ちまくり、一世風靡(ふうび)した「ラパンパラ」連発でAクラス確保に貢献したい。チームは中日に連勝し、4位広島との差を2ゲームに離した。13日からはその広島と甲子園で2連戦。連勝で4ゲーム差に広げ、クライマックスシリーズ出場の3位を決定的にしたい。マルテもお立ち台で誓った。「CSに行って日本一を目指して精いっぱい頑張ります」。竜退治のお次は鯉料理。打棒爆発に、乞うご期待だ。【石橋隆雄】〇...決勝打を放った阪神マルテは、甲子園の虎党に別れを告げた中日福留に向け、お立ち台から感謝を伝えた。「すばらしい同僚でありましたし、私たち外国人選手にもすごくアドバイスをくれたりとか、モチベーションをあげてくれることをしてくれたりとか、本当に尊敬できる方。さらなる成功を願っています」。来日1年目の19年から2年間一緒にプレー。学ぶことも多かったようだ。○...ロハスもダメ押し2ランで残留をアピールした。3点リードの8回裏1死一塁で代打登場し、9号右越え2ランで試合を決定づけた。8月は月間打率3割2分8厘と状態を上げたが、9月は試合前時点で17打数1安打と苦しんでいた。お立ち台では日本語で「ヨンタイイチ、ホームラン、ネロタウェン(4対1、ホームラン、狙ってん?)」と表情を緩ませた。○...佐藤輝が2試合連続タイムリーとなるダメ押しの左前打を放った。2点リードの7回、1死一、二塁。3番手祖父江の甘く入った149キロ直球を逆方向へはじき返した。一塁上ではベンチに向かって両手を斜め上に突き上げる新ポーズを披露。「ピンキーガッツ! 熊谷さんが試合前の声出して『やりましょう』と」。井上ヘッドが現役時代に行っていたポーズをまねたものだという。6回にも左前打を放ち、マルテの決勝タイムリーにつなげた。5試合ぶりのマルチ安打で勝利に貢献した。○...中野が今季14度目の猛打賞で快勝に一役買った。初回は先頭で左前に運び、大山の先制打を演出。8回は右前に運び、ロハスのダメ押し2ランを呼ぶなど2得点マークした。「最近、自分でもあまり分からないくらいの打撃の悪さとかがあった。今日の試合から思い切ってトップの位置をちょっと上げるというのを試したら、バットの出が良くなった。いい修正ができた」とにっこりだった。○...4番大山は同点打でナインの士気を高めた。1点を追う1回裏1死一、二塁、柳の内角直球を押し返して右前に落とした。「才木が頑張って投げてくれていましたし、なんとか早い段階で追いつきたいと思っていました。追い込まれていましたが、しっかりと振り切ることができましたし、(中野)拓夢もよく走ってくれました」。7回にも中前打から4点目のホームイン。7戦ぶりのマルチ安打で勝利に貢献した。○...先発の才木は5回1失点と好投したが、5勝目はお預けになった。初回にビシエドに先制適時打を許したが、2回以降は粘りの投球で追加点を許さず役割を果たした。「調子はよくなかったけど、野手の方々にも守っていただいて、最小失点で乗り切ることができた」とバックに感謝。5回94球での交代に矢野監督は「球数だけでなく、球の力と制球で、代え時かなと」と説明した。○...セットアッパーの湯浅がリーグトップの40ホールドポイントに到達した。8回から登板し、先頭岡林にヒットを許したが後続を断った。「KK(ケラー)の初勝利をアシストできて良かったです」と振り返った。視察した侍の栗山監督も以前から熱視線を送っており「(日の丸は)自分の中での1つの目標でもあるので、とにかく目の前の試合を全力で抑えることを積み重ねていきます」と力を込めた。阪神は12日に今季優勝が消滅する可能性があったが、ヤクルト●阪神○で回避した。しかし、最短で今日13日にも今季優勝の可能性が消滅する。条件はヤクルト○阪神●の場合のみ。阪神は今季中日戦を13勝12敗で終えて、3年連続のカード勝ち越しを決めた。今季は巨人戦でも勝ち越しを決めている。一方、DeNA戦と広島戦はすでに負け越しが決まっている。ヤクルト戦は9勝12敗でまだ決まっていない。

◆今季限りでの現役引退を発表した中日福留孝介外野手(45)が、古巣の本拠地甲子園に別れを告げた。13年から8年間在籍した阪神との最後の2連戦に同行。出場選手登録はされていないが、試合後に立浪監督、ナインらとともにベンチを出てレフトスタンド方向へ整列。中日ファンからの温かい拍手に帽子を取って深々とおじぎを返した。その後、福留はマウンドに移動。阪神近本、岩貞、坂本から花束が贈られると、ビジョンに「中日ドラゴンズ福留孝介選手 24年間お疲れ様でした」と紹介された。阪神時代に使用していた登場曲が流れ、阪神ファンが陣取る一塁側、アルプス、右翼スタンド方向へあいさつ。ベンチに戻ろうとするとトラッキーが右翼へ誘導し、再度アルプス席、右翼外野席、左翼スタンドへ深々とあいさつした。ユニホームの色は違うが、現役最後の姿を虎ファンの目に焼き付けた。福留は、「本当にうれしいです。ああやってスタンド一体で送り出していただきうれしく、ファンの皆さまに感謝の一言です。甲子園球場は世界一のグラウンドだと思います。ここで、プレーできた事をうれしく思いますし、素晴らしい野球人生のに1つだったと思います。こうしてタイガースの選手の皆さんが、ヒーローインタビューなどを待って、自分のことを優先していただき感謝の気持ちでいっぱいです。タイガースの選手、阪神球団の皆さま、お礼申し上げます」と古巣からのセレモニーに感謝の言葉を並べた。試合前練習では、来年3月のWBCで侍ジャパンの指揮を執る栗山英樹監督(61)ら代表首脳陣にあいさつ。2日連続で行ったフリー打撃では22スイング中に2本の柵越えを放ち、スタンドインのたびに阪神ファンから大きな拍手が鳴り響いた。福留は最後のフリー打撃について、「ここも慣れ親しんだグラウンドなので、ここに打てばスタンドに入る! という場所に打ったんですけどね。こういう機会をもらってありがたい気持ちでした」と、柵越え2本止まりで終わった打撃練習に苦笑いした。中日球団主催の引退セレモニーは、23日からの本拠地最終カードの巨人3連戦(バンテリンドーム)で行われる。

◆阪神近本光司外野手(27)が、侍ジャパン入りを猛アピールだ。栗山英樹監督(61)ら首脳陣が今季2度目の甲子園視察。背番号5は、マルチ安打でヒットメーカーぶりを示した。初回は四球で先制点をお膳立てすると、3回と5回はともに柳から右前に運んだ。「今季は柳に対してあまり良くなかった。今日で最後だったので、いつもと違う待ち方や狙いも考えながら打席に入りました」。リーグトップを走る安打数を149に伸ばし、4年間で3度目の150安打に王手。12戦連続安打で9月の月間打率は4割2分5厘。2年連続の最多安打&打率3割へラストスパートだ。3大会ぶり世界一へ、栗山監督も「スピード」をカギに挙げる。この日も「苦しくなった時に日本の野球として守りながら、脚を使いながらできるかはすごく重要」と説明。「足を使うのであれば、中野、近本あたりはね」と、虎の快足コンビを注目選手に挙げた。特に近本については、2月のキャンプ視察時に「スピード、バットコントロール。米国に勝つことをイメージした時、たくさん塁に出ないと話にならない。素晴らしい選手なのは間違いない」と評価しており、この日の活躍を目の当たりにして好印象を深めたことだろう。近本は「評価していただいてるだけではすごくうれしいですし、まだレベルアップしないといけないと思っている」と引き締めた。3度目の盗塁王に突き進む脚力、そして2年連続のリーグ最多安打となれば、日の丸入りにも大きなアドバンテージだ。【柏原誠】

◆中日は阪神に3年連続で負け越した。1-1で迎えた6回1死満塁で先発柳が代打マルテに勝ち越し2点適時打を許しKO。7回以降にも3点を失い大敗した。敵地最終2連戦を連敗し、今季甲子園では1勝9敗。立浪監督は「京セラでたまたま3連勝できた。阪神の投手は球が速い。速い球への対策は来年に向けての課題」と、来季の巻き返しをにらんだ。

◆両軍のスターティングメンバーが発表。阪神・原口文仁内野手(30)が2試合連続で「5番・一塁」に入った。11日の同戦は四回に先制打を放ち、チーム21イニングぶりの得点。持ち前の勝負強さを発揮した。クライマックス・シリーズ進出へ、頼れる背中でこの日も打線を引っ張っていく。

◆今季限りで現役を引退する中日・福留孝介外野手(45)が甲子園で最後の打撃練習を行った。拍手に迎えられながらケージに入り、フリー打撃を開始。安打性の当たりを連発すると、まず17スイング目で打球を右翼席にたたき込んだ。さらに、中日の打撃練習終了が場内にアナウンスされたあと、ラストの22スイング目もきれいな放物線を描き、右翼ポール際へ着弾。豪快なサク越えで甲子園での練習を締めくくり、再びスタンドから拍手を浴びた。この日も1軍選手登録はされなかったが、午後3時47分にグラウンドに登場。阪神の大山、藤浪らと言葉を交わすシーンもあった。

◆阪神の先発・才木浩人投手(23)が一回に先制点を献上した。先頭の岡林に中前打を浴びると、犠打で1死二塁のピンチを背負った。3番・阿部はフルカウントから149キロ直球で空振り三振。2死としたが、4番・ビシエドに投じた4球目だった。135㌔変化球で詰まらせるも、打球は右前へポトリ。立ち上がりに痛い失点を喫した。才木はなおも2死一、二塁と得点圏に走者を進められたが、A・マルティネスを空振り三振に斬り、最少失点で抑えた。

◆阪神がすぐさま同点に追いついた。4番・大山悠輔内野手(27)が右前適時打を放った。0-1で迎えた一回。先頭の中野が左前打で出塁すると、1死とし近本が四球で一、二塁の好機を作った。ここで大山が打席へ。フルカウントから7球目。柳の143㌔の速球を詰まりながらも右前に運んだ。二走・中野が激走。ヘッドスライディングで同点のホームへとかえってきた。大山は3試合ぶりの打点。4番の仕事を果たした。阪神はなおも1死一、二塁と勝ち越しの好機だったが、原口が三飛、佐藤輝が遊邪飛に倒れた。

◆阪神の先発・才木浩人投手(23)は5回4安打1失点。粘りの投球をみせた。一回先頭の岡林に中前打を許すと、2死二塁とされ、ビシエドに右前適時打を許し、先制点を献上した。すぐさま味方が同点に追いつき迎えた二回は1死二塁から柳を空振り三振、岡林を左飛に仕留めた。才木は制球に苦しみ、球数を擁しながら5回を最少失点でまとめ降板。今季5勝目とはならなかったが、試合を作った。

◆阪神がついに勝ち越し。代打のジェフリー・マルテ内野手(31)が2点左前打を放った。1-1で迎えた六回。先頭の原口が中前打を放つと、佐藤輝が左前打でつなぎ無死一、二塁の好機を作った。矢野監督は二走に代走・島田を送り込む。続く木浪が一塁線へ、絶妙な犠打を決め、1死二、三塁。さらに梅野が四球で1死満塁となった。指揮官は9番・ケラーに代わって、代打・マルテを起用。フルカウントから7球目だった。柳の121㌔変化球を振り抜くと、打球は三遊間を抜ける2点左前打。助っ人のひと振りで、阪神がついに均衡を破った。

◆阪神・佐藤輝明内野手(23)が七回に貴重な左前適時打を放った。3-1の七回1死一、二塁で打席へ。カウント2-2から祖父江の149㌔直球を振り抜いた。打球は三塁手・阿部のグラブを弾き、外野芝生を転々。リードを3点に広げる貴重なタイムリー。2試合連続打点でチームを勢いづかせた。

◆阪神が打ち勝った。打線は0-1の一回、大山が右前適時打を放ち、すぐに同点に追いつく。中日先発・柳の前に好機を作りながら、なかなか勝ち越せない展開が続いたが、六回1死満塁で代打・マルテが値千金の2点左前打。七回は佐藤輝も適時打、八回には代打・ロハスが9号2ランを放って突き放した。阪神先発の才木は球数を擁しながらも粘って5回4安打1失点。六回からはケラー、岩貞、湯浅、加治屋とつないだ。ケラーは来日初勝利をマークするなど、助っ人が活躍した。阪神は中日との今季最終戦に勝利し、中日相手にシーズン勝ち越し。試合のなかった4位広島、ゲーム差なしの5位巨人とは2ゲーム差に。クライマックスシリーズ進出へ負けられない試合をものにした。

◆中日の柳は六回途中まで3失点で、自身ワーストを更新する11敗目を喫した。1―1の六回にマルテに2点勝ち越し打を浴びたところで降板し「最初から苦しい投球が続いた。最後のあの場面は何とか粘り切りたかった」とうつむいた。昨季はきっちり低めに落として効果的だったチェンジアップやスライダーが今季は浮く場面が目立つ。状態が悪いなりに踏ん張って五回までは1失点でしのいだが、力尽きた。

◆今季限りで現役を引退する中日・福留孝介外野手(45)が、今季最後の甲子園遠征に帯同。1軍選手登録はされなかったが、試合後に古巣阪神が用意した引退セレモニーが行われた。試合終了後はベンチ入りメンバーとともに、中日ファンが一角を陣取るレフトスタンドへあいさつ。ライトスタンドから福留コールも起こるなかでマウンドに向かい、一、三塁のベンチ前で整列する両軍の選手たちにも見つめられながら、阪神の近本、坂本、岩貞から花束を受け取った。PL学園高時代に始まり、2013年から8年間は本拠地とした思い出の甲子園。右翼のポジションにも足を運んで、虎戦士時代に応援してくれた虎党にも別れを告げた。

◆中日は中盤以降に失点を重ねて敗戦。今季の阪神戦の負け越しが決まった。試合後の立浪和義監督(53)の主な一問一答は以下の通り。――先制した一回に追加点が奪えなかった「いい形で先制はできたんですけど、結果、そのあとに点が取れなかったのでね」――柳は六回途中8安打3失点。投球をどう見ていたか「立ち上がりは、やられてはいけないということで相当、力を入れて投げていたと思うんですけど、きょうはストライクを先行していく、という(テーマ)なかで、やっぱりどうしてもボールが先行した。そういう場面が多かったので、その辺じゃないですかね。結局、球数も増えてしまっているし、もちろん六回で代える選択肢もあったんですけど、何とか勝ちも付けてやりたいし、粘ってほしかったですけど」――2年連続で規定投球回はクリアした「勝ち星とかそういったこともあるけれども、打者なら規定打席とかも、一つの勲章でもありますし、投手であれば規定投球回数というのはやっぱり1年間やったという証しだと思うので。2年連続って投手は結構、難しいと思うんですけど、残り試合、もう1、2回ありますし、来年につながるように。来年以降も軸になって回ってもらわないといけない投手なので」――後半戦以降、空振りが取れないところがある「真っすぐは(相手打者が)スピードガン以上の切れを感じていないのか、打たれるケースも多いですし、だから一生懸命、コースを狙って、結果、カウントを悪くしてやられるという、そこは続いているので。それは本人が一番、分かっていると思うんですけど」――阪神戦は今季負け越し。12勝13敗だが、甲子園では1勝9敗「来年の課題ですね。1つしか勝っていないですし。阪神の投手は球が速い投手が多いので、それがバンテリンでやっても一緒なんでしょうけど、バンテリンの方がまだ点を取られていないと思うので、そういう成績になっているんだと思います。速いボールへの対策というのは来年に向けての課題かなと思います」 ――甲子園では前半戦に失策も目立ったが、この2連戦は無失策「やっぱり人工芝がホームグラウンドで、マツダもそうですし、土のグラウンドというのは人工芝よりもはるかに(失策が)出やすいので。ただ、ここのところはよく守れているのかなと思います。メンバーも変わっていますし」――大島はスタメンから外れたが、連戦を考慮してか「そうですね」

◆直接対決2連勝の阪神が3年連続で中日戦カード勝ち越しを決めた。巨人に次いで2球団目で広島、DeNAには既に負け越しが決まっている。六回1死満塁、ジェフリー・マルテ内野手(31)の左前2点打で勝ち越し。六回に2番手で登板したカイル・ケラー投手(29)が来日初勝利を挙げた。佐藤輝は七回に左前適時打を放ったが、ノーアーチは19試合81打席。八回にはメル・ロハス・ジュニア外野手(32)が代打で9号2ランを放った。近本光司外野手(27)は2安打を加え、今季149安打。勝率5割でフィニッシュするためには残り10戦で6勝がノルマ。13日からの2連戦を前に、4位広島に2差とした矢野耀大監督(53)の一問一答は以下の通り(チーム成績64勝66敗3分=残り10試合、観衆3万4012人)。(テレビインタビュー)ーー最後はヒヤッとしたが投打噛み合った「欲をいえば、前半で点を取れたら楽にというか、いい形で行けたかなと思いますけど、中盤以降は投手陣も頑張ってくれましたし、打線もつながりましたし、マルテが、いいところで打ってくれました」ーー六回に原口がきっかけを作った(先頭で中前打)「フミがしぶとく、どの打席も気持ちのこもったバッティングをしてくれているので、何とかしてくれるんじゃないかという期待の中で、いいヒットを打ってくれましたね」ーーマルテで勝負をかけた「もちろんそうですね。期待を込めて出していますけどダメだったとしても、納得できる選手。自信を持って送り出しました」ーー七回は佐藤輝が適時打「注目される選手なんで、良い時も良くない時もありますけど、最初のところで打てなかった悔しさ(一回2死一、二塁で遊邪飛、三回2死満塁で空振り三振)を持って立っていると思っています。成長過程の魅力のある選手なんで、残りの試合でも輝らしい打撃をしてほしいですね」ーー才木がよく粘った(5回1失点)「球の走りは良かったんですけど、いつもに比べると真っすぐが浮いて苦しい場面が多かった。それでも粘ってくれましたね」ーー降板は球数か(94球)「それだけじゃなくて、ボールの力とコントロールで代え時なのかなと思って代えました」ーー中日に3年連続勝ち越し「ここまでやってくれば結果出ますけど、今は目の前の試合を勝つことに必死。結果的にそういう勝ち越しとか、いい記録になれば嬉しいことなので。まずは目の前の試合を全力で戦っていきます」ーー試合後に福留へ花束贈呈「この年まで孝介も、これだけ長くユニホームを着て、アメリカも経験しながら、またタイガースでも一緒にやりました。プレーで見せてくれたこと、直接教えてもらったことはウチのチームに生きているので、感謝の気持ちはあります。本当にお疲れさまでしたという気持ちでした」ーー残り10試合。明日(13日)も甲子園「まず明日全員で取りに行きますし、今日も、そういう試合が出来た。明日もそういう試合をお見せします」(囲み)ーー六回からケラー。今後もいろんな場面で起用「うん、もちろん、もちろん」ーー相手の打順を考慮して「まあ、もちろん。いろんなことを考えて」ーー初勝利となったケラーの投球は「いやーまあね。中継ぎなんでね。付いた方がいいんだろうけど、そのイニングを自分の仕事を果たすっていう結果がそうなってるだけで。もちろん、1勝というのは本人もあるだろうけど、それよりも目の前の気持ちを、そのイニングをしっかり抑えることを考えてくれていると思う」ーー六回は良い流れで点が取れた「いい攻撃ができている時は流れもあるし、セイヤ(木浪)は一発であそこはね。アイツもかなり緊張というか、バントってやっぱり選手にとっては気持ちいいものではないので。しっかり決めてくれた(六回無死一、二塁で犠打成功)のはマルちゃんの粘りとか、リュウの四球とか、全員でつなげるところでは、セイヤのバントは一つの大きなポイントかなと思います」ーー視察した侍ジャパンの栗山監督とは「ウチの選手に興味を持ってもらっているところはあると思う。アメリカに行って戦うところで世界一を目標にされていると思う。ウチの選手に1人でも2人でも多く入ってもらいたいし、栗山監督の頭の中にも、ウチの選手がいることは俺も嬉しかったし、1人でも多く、日の丸を背負うのは、いい経験というか、その後にも大きな経験になると思うので、選んでもらえたらなと思う」

◆日本代表の栗山監督が視察に訪れ、世代交代が進む両チームの若手選手に注目した。阪神の伊藤将や湯浅、中日の小笠原や高橋宏らの状態について両監督と言葉を交わし「(代表が)過渡期に来ているのは間違いない」と語った。11月上旬にオーストラリア代表などと強化試合を計4試合戦う。そのメンバー選考についても「若い選手で勝負させる、という考え方もある」と思案していた。

◆八回に登板した湯浅は先頭の岡林に中前打を浴びたが、後続を断ち38ホールド目。中5日も意に介さず、侍ジャパン・栗山監督から名前を挙げられ「素直にうれしい。(代表入りは)1つの目標でもある。とにかく目の前の試合を全力で抑えることを積み重ねていきます」と力を込めた。最優秀中継ぎのタイトルへ向けてもリーグトップを走るホールドポイント数を「40」に乗せた。

◆1点を先行された直後の一回、大山が1死一、二塁で適時打を放ち、すぐさま試合を振り出しに戻した。「なんとか早い段階で追いつきたいと思っていた。追い込まれていたが、しっかりと振り切ることができた」。フルカウントから柳の143キロに詰まりながらも右前に運んだ。3試合ぶりの打点で勢いに乗ると、七回は中前打でチャンスメーク。7試合ぶりのマルチ安打と気を吐いた。

◆ロハスが八回1死一塁で代打で登場し、ダメ押しの9号2ラン。谷元の直球をフルスイングして右翼席へと運ぶと、ダイヤモンドを回りながら大喜びでガッツポーズを繰り出した。お立ち台では「ヨンタイイチ、ホームラン、ネロタネン!」と日本語で状況を説明。9月はこれが2安打目。打率・328と絶好調だった8月から一転、打率が1割台と低迷しているが、必死のアピールだ。

◆才木は一回に先制点を与えたものの最少失点で踏ん張って5回を投げきり、先発の役割を果たした。ただ、3四球や4安打を与えて、ピシッと3人で締めたのは四回だけ。「調子は良くなかった。野手の方々に守っていただいたおかげで乗り切ることができました」と振り返り「次回は粘り強く投げて、チームを勝利に導けるような投球ができたらと思います」と反省しきりだった。

◆投打の助っ人が勝利に導いた。マルテが決勝タイムリーを放てば、ケラーは来日初勝利で残留アピールだ。1-1の六回2死満塁。代打で登場したマルテが柳のカーブを左前へ。勝ち越しの2点打となった。「他の球種を狙っていたが、遅い球だったのでうまく反応できた。すごく集中していたよ」この一打で出場4試合連続安打。9月は打率・375(16打数6安打)、3打点と上り調子だ。試合後、中日・福留の引退セレモニーが行われた。阪神入団1年目の2019年のチームメートで「若手も外国人も含めて、みんなのモチベーションをやっぱり上げてくれる方だった」としんみり。月日は流れて、今季で来日4年目。右足の張りなど、けがで3度の離脱を経験したがけっぷちの助っ人は「監督が自分が必要と思ってくれているところで、しっかりと自分の役割を果たせるようにはしたい」と意気込めば、マルテの勝ち越し打で来日初白星が転がり込んだケラーも同じだ。1-1の六回、2番手で登板すると、先頭のビシエドを外角低めの155キロの速球で見逃し三振に仕留めるなど三者凡退に斬った。「自分も駒となって、毎試合、投げられるように準備をしていきたい」とキッパリ。開幕戦から2試合連続の救援失敗を乗り越えて26試合に登板して1勝4ホールド、防御率2・88。勝ち試合のリリーバーとして欠かせない存在だ。公式戦は残り10試合。CS出場へ、来季生き残りをかける助っ人パワーも欠かせない。(三木建次)

◆阪神は佐藤輝明内野手(23)が2安打1打点と活躍し、6-2で中日に勝利。竜にシーズン勝ち越しを決め、クライマックスシリーズ(CS)出場圏内の3位を堅持した。この日、41歳の糸井嘉男外野手が今季限りでの現役引退を決意し、近日中に会見を開くことが判明。近大の後輩の若き主砲が、超人魂でCSへと突き進む。甲子園に2度、快音が響き渡る。絶対に負けられなかった一戦。佐藤輝が意地のタイムリーを含むマルチ安打で気を吐いた。「いいメンタルで打席に入れました。落ち着いて、集中して、打席に立てた」3-1で迎えた七回1死一、二塁の第4打席。祖父江の149キロを振り抜いた。痛烈な打球は三塁手・阿部のグラブを弾き、左翼芝生を転々。一回は得点圏で遊邪飛、三回は満塁で空振り三振に倒れていた男は、名誉挽回の一打に塁上で「ピンキー・ガッツ」! 熊谷が発案した、若かりし頃の井上ヘッドコーチがモデルのガッツポーズに「チームとしていっぱいできたので、うれしい」と目を細めた。この日、糸井が今季限りで現役を引退することが判明した。会見は近日中に開かれるため、佐藤輝の耳に入っていたかどうか。試合に集中し、六回にも好機拡大の左前打を放ち、5試合ぶりの複数安打と躍動した。近大からプロの世界に飛び込んだ佐藤輝と糸井。若き虎の大砲にとって、偉大な師匠が球界を去る。入団後、初対面した場所は甲子園だった。あいさつに足を運ぶと、18歳年上の大先輩は「出た!」とフランクに接してくれた。おかげで一気に距離が縮まった。1年目の春季キャンプ。フリー打撃で柵越え連発する姿に糸井から「生駒で育った野人なんで」と、超人に負けない肩書ももらった。交流戦ではソフトバンク・柳田やオリックス・吉田正ら他球団の超人たちとの輪を広げてくれた。今年1月には糸井に連れられ、吉田正の自主トレに参加することもできた。同じ左打ち、強打が魅力のスラッガー。そして、誰からも慕われるキャラクター。佐藤輝にとって一番のお手本であり、ついていくと決めた師匠、それが糸井だった。負けていれば優勝の可能性がなくなっていたかもしれない一戦で、V逸を免れ、中日に3年連続のシーズン勝ち越しを決めた。そして、CS進出を争う4位広島、5位巨人には2ゲーム差をつけた。今季も残り10試合。佐藤輝も力を込めた。「最後しっかり勝って、というところを目標にしている。残り10試合、いい形でシーズンを終われるように頑張ります」糸井から引き継ぐ超人魂を胸に-。佐藤輝が2022年シーズンのラストスパートに入る。(原田遼太郎)★中日・福留惜別セレモニーに「スターだな」 佐藤輝はタテジマと背番号8の〝先輩〟である福留のセレモニーを一塁ベンチ前で見守った。「球場の雰囲気を見ると、スターだなという感じなので、僕もやめるときにそうやって愛される選手なりたい」と背筋を伸ばした。11日にグラウンドであいさつを済ませた際に『練習たくさんしろよ』と金言も授かった。偉大な先輩の志も胸に、プロの世界を戦う。■データBOX 阪神は今季の中日戦が終了。最終戦に勝って13勝12敗となり、3年連続の勝ち越しが決まった

◆六回の先頭打者としてチャンスメークの中前打。三回のファウルで粘って粘って、見極めての四球。原口のつなぎに徹したスタイルこそ、今の阪神の各打者がお手本にすべき打撃だ。この試合でも何度も見かけたが、阪神の打者は追い込まれると、あまりにあっさり空振り三振する。その積み重ねが完封負けシーズン25試合に象徴されていると思う。追い込まれるまでは自分の打撃をすればいいが、追い込まれたら全く考え方を変えなければいけない。言われなくても分かっているはずだが、それが形として見えてこない。同じようなスイングをして打ち取られたり、空振りしたり。その証拠が、相手投手がそれほど阪神打線を嫌がっていないのだ。つながなければいけない打者が、あっさり空振りしていては、嫌がってもらえるはずがない。その点、原口はバットを短く持って、何とかしよう、つなごう、粘ろうという姿勢が、打席からはっきり伝わってくる。長打のあるクリーンアップにこの打撃をしろとは言わない。でも、それ以外の打者は、最高のお手本がチーム内にいるのだから、ぜひ参考にしてもらいたい。この先の阪神に待っているのは3位争い。さらには短期決戦(CS、日本シリーズ)。ということは、ほぼいい投手しか出てこない。そんな投手に対してこそ、原口の打撃は有効になる。(本紙専属評論家)

◆相手球団の選手が阪神のヒーローインタビューを遅らせたことがあっただろうか。六甲おろしの大合唱(今は声を出せないけれど)を遅らせたことがあっただろうか。福留のセレモニーは、ちょっぴりウルっときた。「2014年8月1日、甲子園の90歳の誕生日の日に打ったサヨナラ安打は甲子園で見ていました。いろんな本塁打も現場で見てきた選手ですから、感無量です」竜番・須藤佳裕の言葉にも、レジェンドへの思いが詰まっていた。さらば福留...と感慨深げに見ていたら、虎からも去っていく男が。阪神がオリックスと戦ったことし6月の交流戦。舞台は京セラドームだった。グラウンドに現れた糸井は、バックネット裏のスタンド最前列にいたオリックス・福良GMを発見。大恩人に対して、自らの右手で首を斬るポーズ。ことしでクビになりそうです!そう報告。ニヤリと笑ったGMは指を2本立てて-。「2000万円やったら、獲ったるわ」すると、糸井はパー(要するに5本)を示して、5000万円を〝要求〟。GMは首を横に振りながら大爆笑。もちろん、冗談のやりとりだ。「ヨシオはまだ、頑張れるやろ?」GMの質問に「そう思いますよ」と無責任に返事した記憶が。日本ハムへ投手として飛び込んだ糸井が、野手転向を決断した、そのときに2軍コーチだったのが福良さん。その後、一流のセンターとして活躍していく過程を見守り、センターからライトへコンバートを渋る糸井を説得したのも当時ヘッドコーチの福良さん。何の因果か、糸井がトレードでオリックスにやってきたら、福良さんもやってきて、ヘッドコーチ、さらには監督に。FAを決断して阪神にやってきた糸井だったが、悩みはいっぱい。その相談をグラウンド上で受けたのも福良さん。いま、今季限りで引退の報に接して、「あのクビ斬りポーズは本音だったのかなぁ」とか、いろいろ考えてしまう。トラ番キャップ・長友孝輔は、糸井が阪神入りした際に「糸井番」を命じられた。「18、19年は2年連続で3割打ってます。さすがでした」と評価しつつ-。「噂に聞いていた、ビックリの行動、言動はあまりなかったような...。面白かった行動といえば、先輩が糸井さんに質問して、5000円札を渡されて口止めされてましたよね」そういえば、そんなこともあった。もちろん、受け取ってませんよ、私は。5000円、すぐに突き返してます。そういう想定外の面白さは、阪神ではあまり見かけることはなかった。伝統球団は窮屈だったのかと思ったりもする。原田遼太郎は初めてトラ番になった2年前のキャンプで、いくらあいさつしても相手にしてもらえなかったことを思い出していた。でも、食らいついていたらポツリポツリ...。コロナ禍で無観客の頃。2人だけエレベーターの中で「やっぱりお客さんがいてほしい」とつぶやいたそうだ。「偉大な打者の最後の試合がどうなるのか。満員で送ってあげたいですね」原田のつぶやき、糸井の本音。みんなでかなえましょう。

◆12勝12敗で迎えた中日との今季最終戦に勝ったー! 勝ち越したァ!! それは、うれしいんだけど...本日の試合のテーマは『遅い!!』なのだ。先発の才木が五回までストレートとフォークボールをビシビシ決めたのに、打線が振るわず勝ち投手にできず...。肘にメスを入れている才木を長く投げさせられないし、後半に得点しても遅いわー!!決勝打のマルテ、八回駄目押し2ランのロハスも打つなら春先から爆発しとけってんだ! 遅いわー!! あげくに133試合目で来日初勝利って...ケラーに特別表彰で『助っ人、カメの歩み大賞』を与えたいくらい遅いわー!!だけどさ、甲子園がそんな中で〝良い遅い〟で和やかな雰囲気に包まれたのです。24年間、ユニホームを脱ぐのが遅かった福留孝介選手、ホントあなたは全てがプロ野球人でした! 虎のユニホームでプレーしてくれたことにも涙ポロリの感謝!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
73522 0.584
(↓0.005)
M11
(-)
16560
(+1)
511
(+7)
156
(+1)
66
(-)
0.254
(-)
3.560
(↓0.03)
2
(-)
DeNA
65572 0.533
(↑0.004)
6.5
(↑1)
19444
(+7)
467
(+1)
100
(+1)
47
(+1)
0.253
(↑0.001)
3.460
(↑0.02)
3
(-)
阪神
64663 0.492
(↑0.004)
11.5
(↑1)
10454
(+6)
390
(+2)
77
(+1)
101
(-)
0.244
(↑0.001
2.620
(↑0.01)
4
(-)
広島
62683 0.477
(-)
13.5
(↑0.5)
10505
(-)
500
(-)
83
(-)
25
(-)
0.255
(-)
3.500
(-)
5
(-)
巨人
61673 0.477
(-)
13.5
(↑0.5)
12509
(-)
551
(-)
148
(-)
61
(-)
0.243
(-)
3.770
(-)
6
(-)
中日
57701 0.449
(↓0.003)
17
(-)
15364
(+2)
454
(+6)
59
(-)
55
(+1)
0.246
(↓0.001)
3.380
(↓0.02)