ソフトバンク(☆7対5★)西武 =リーグ戦21回戦(2022.09.12)・福岡PayPayドーム=
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西武
01000202051101
ソフトバンク
00410020X71002
勝利投手:東浜 巨(10勝6敗0S)
(セーブ:モイネロ(1勝1敗22S))
敗戦投手:エンス(10勝7敗0S)

本塁打
【西武】山川 穂高(39号・6回表2ラン)
【ソフトバンク】デスパイネ(10号・3回裏2ラン),正木 智也(3号・4回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは1点を追う3回裏、今宮の適時打とデスパイネの2ランで4点を挙げ、逆転に成功する。続く4回には、正木のソロが飛び出し、試合を優位に進めた。投げては、先発・東浜が6回途中3失点で今季10勝目。敗れた西武は、打線が6回以降に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆ソフトバンク東浜巨投手(32)が西武戦先発。西武戦は通算12勝5敗だが、黒星はベルーナドームで3敗、京セラドームで1敗、那覇で1敗。ペイペイドームでは5勝0敗で、無敗の本拠地西武戦で今季10勝目を目指す。

◆不振に苦しんでいた西武山川穂高内野手(30)が追撃の39号2ランを放った。4点を追う6回無死一塁。ソフトバンク東浜の136キロカットボールを左中間のテラスに運んだ。2点差とし、「どすこい」の声を響かせた。試合前まで9月は27打数1安打1本塁打と調子を崩していたが、4番のバットから快音が響いた。「芯で捉えたのですが、打球が低くてどうかなと思っていましたが、ラッキーでした。昨日の練習から良い感触があったので打てて良かったです」と語った。

◆ソフトバンクが西武との首位攻防3連戦初戦を制した。試合を決めたのは今宮健太内野手(31)だ。1点を追う3回の好機で、珍しく「カウント3-0」からスイングして逆転2点適時打を放った。選手会長の気迫がこもった一打で流れを引き寄せ、9月初のチーム2桁安打の攻撃で押し切った。今宮らしくない、そんなシーンが首位攻防の重要な一戦を動かした。1点ビハインドで迎えた3回1死二、三塁。カウントは3ボール。今宮は4球目を果敢にスイング。甘く入ったツーシームを逃さなかった。打球は遊撃の頭上を越えて、中前への2点適時打。気迫のこもった一打で逆転に成功した。今宮がカウント3-0から安打を放ったのは16年以来、6年ぶりのことだ。それ以降はこの日の1本まで、同カウントから凡打を打ったことすらなかった。この日のエンスは制球を乱していた。3回無死から2者連続で四球。今宮の「カウント3-0」の場面は相手左腕の乱調ぶりを考えても、1球見送るのがセオリーだ。冷静で、チーム打撃を得意とする今宮も、普段なら1球見ただろう。だがこの日は「正直、迷ったんですけど、ベンチを見たらいけいけ、という感じやったんで。腹をくくって、割り切っていきました」。0ゲーム差で並んで迎えた首位攻防戦という局面で、勝負どころを見極め、自身のプレースタイルにとらわれることなく、アグレッシブに決めにいった。今季は故障や新型コロナ陽性での離脱が相次いだ。その中で今宮は、ここまでチーム最多タイの113試合に出場している。この日のV打に藤本監督は「今年に限っては3-0から待てのサインは出さないのでね。今までだったら、あまり3-0から打たない打者が思いきっていってくれた」とほめた。試合前には3チームが0ゲーム差で並んでいたが、西武を破り、オリックスが負けたため、ソフトバンクが1差をつけて大混戦から1歩抜け出した。何度も優勝争いを経験してきた今宮でも「ガチガチですね」という、極限の戦いがまだまだ続く。【山本大地】○...ドラフト2位ルーキー正木が、本拠地初本塁打を放った。4回先頭で、西武エンスのツーシームを右翼スタンドに流した。プロ3号ソロに「相手と勝負することだけを考えました。しっかりと自分のスイングをすることができたと思います」と笑顔。今季は先発出場時に打率2割9分5厘、3本塁打と奮闘しており「スタメン起用に結果で応えることができて良かったです」と結んだ。▽ソフトバンク嘉弥真(6回2死三塁で火消し。23試合連続無失点)「6回のピンチの場面は、自分らしい投球ができたと思います。7回の先頭バッターはしっかりと抑えないといけない。あとを抑えてくれた、松本に感謝したい」▽ソフトバンク川瀬(7回にダメ押しの2点適時打)「積極的にスイングを仕掛けていくことができた結果、うまくコンタクトすることができたと思います。大事な場面で結果で応えることができて良かったです」▽ソフトバンク・デスパイネ(3回に2年連続2桁となる10号2ラン)「とにかく自分のスイングをすることだけを考えて打席に入った。いいスイングで完璧に捉えることができたよ。チームに勢いを付ける1本になったと思う」▽ソフトバンク牧原大(3回に二塁打で初のシーズン100安打)「目の前の1試合1試合で自分の役割を果たすことを考えて臨み続けている。結果の積み重ねが、100安打というキャリアハイにつながったと思います」

◆ソフトバンク東浜巨投手(32)が、16勝で最多勝を獲得した17年以来、5年ぶりの2桁勝利に到達した。6回途中7安打3失点で今季10勝目。エース千賀と並んでチームトップタイだ。「なかなかチームに貢献できないシーズンが多く、久しぶりの2桁勝利は素直にうれしいです」。直球は150キロに満たずとも、シンカーやカットボールなどを中心に粘りの投球を見せた。悔いも残った。5-1の6回無死一塁。同じ沖縄県出身の山川に39号2ランを献上した。2点差に迫られ、なお2死三塁のピンチを作って降板。2番手の嘉弥真が後続を断ったが「6回は打たれてはいけないバッターに打たれてしまった。あのような形で降板してしまい、チーム、中継ぎの方に申し訳ないです」と猛省した。藤本監督は試合前に「山川の『どすこい』は聞きたくないし、見たくもない」と話していたが、現実に。試合後も「山川のホームランでペースを乱したかなという感じ。これで勢いに乗られたら困るので、明日からまた締めていきたい」と、さらに警戒を強めた。これで本拠地の西武戦は通算9試合で6勝0敗、防御率1・50。今季は5月11日にノーヒットノーランを達成するなど、レオキラーぶりを発揮している。「今季は開幕から投げ続けられているというところは、自信にしたい。まだシーズンは続くので10勝に満足することなく、これからもチームの力になれるように頑張ります」。まだ勝ち星を積み重ねていく。【只松憲】

◆西武は11試合ぶりの2桁安打と打線が復調の兆しを見せるも、大事なソフトバンクとの3連戦初戦を落とした。先発エンスが制球に苦しみ、5回5失点。7回にスミスも2失点を喫した。辻監督は「負けは負け」と敗戦を受けとめながら、「明るい材料もいっぱい出た。打線は今日は申し分ない」とうなずいた。11安打、5得点は、ともに9月最多だった。9月は27打数1安打と絶不調だった山川が6回に39号2ラン。左中間テラスに運んだアーチは実に19打席ぶりの安打だった。山川は「昨日(11日)の練習から良い感触があった」と不振を抜け出す糸口を見つけた。呉念庭も2本の適時打をマークした。終盤に粘りを見せて、藤井、モイネロらソフトバンクの勝ちパターン投手を引きずり出し、休みを与えなかった。指揮官は「向こうも誤算だと思うよ。勝ちパターンを出させたのもよかった」と語った。▽西武辻監督(首位攻防第1ラウンドを落とし)「負けは負けだよ。でも明るい材料もいっぱい出てきた。山川もオグレディも打線の内容がよくなってきた」▽西武エンス(5回5失点で7敗目)「2回に先制してもらい、良い流れを作らなければいけないところで3回に2者連続四球を与え相手を勢いづかせてしまった。3回は最初の2失点で抑えなければいけない場面だった」

◆ソフトバンク・藤本博史監督(58)が試合前に代表取材に応じた。西武の主砲である山川穂高内野手(30)を警戒した。「この3日間は止まっておいてもらわないと。山川に打たれたら西武も盛り上がるわけだから。あいつの〝どすこい〟を見たくもないし、聞きたくもない」2日からの西武3連戦(ペイペイドーム)で、4番の山川を無安打に抑えたソフトバンク投手陣。今回の3連戦でも、警戒しないといけない打者であることに変わりはない。山川はリーグトップの38本塁打も、9月はまだ1本塁打。眠ったままでいてもらうためにも、指揮官は甲斐の配球に期待を込めた。「甲斐もある程度、バッテリーミーティングなんかでチームのデータを調べたり。このチームで誰を警戒しないといけない、この打者に打たれたら点に絡むとか、そういうのを考えて配球してくれているので。前半戦に比べたらだいぶ、インコースも使えるようになって。幅広いリードができるようになってきていると思います」0ゲーム差にソフトバンク、西武、オリックスが並ぶ大混戦。抜け出していくために、主砲を抑え切ってみせる。

◆ソフトバンク・藤本博史監督(58)が試合前に代表取材に応じた。ソフトバンク、西武、オリックスの3チームが並ぶ大混戦を、指揮官なりに分析した。「うちのがしんどいでしょう。優勝争いをしている5チーム、ロッテまでチャンスがあるわけですから」ソフトバンクはこの日の試合も含めて残り18試合で、すでにV逸が決まった日本ハム戦は20日(札幌ドーム)の1試合しか残っていない。西武とオリックスは残り13試合だ。他のチームよりも試合が残っていることが、どんな影響を及ぼすのか。指揮官は「あとのチームは優勝争いのチームばかり。いい投手もぶつけてくるでしょうし。きょうの試合にまず勝つこと」と強調した。「目先のチームに勝つだけ。どこがどうのこうの、考えている余裕はないです」とにかく一戦必勝なんだと訴えた。この日は東浜とエンスの投げ合い。一球入魂で白星を拾う。

◆ソフトバンク・今宮健太内野手(31)が逆転の2点中前打を放った。「スリーボールのカウントでしたが思い切ってスイングを仕掛けにいきました。逆転の一打となってよかったです。熱男魂です!」二回に西武に先制を許したが、三回だった。相手先発のエンスから2四球と犠打で1死二、三塁として今宮だ。ボールが3球続いて、0-3。1球見ておきたくなるような場面で、今宮は食らいついた。150キロのツーシームを左中間に運ぶ2点中前打。一気に逆転にまで持っていった。8日にベテランの松田が抹消。柳田が同日の楽天戦(ペイペイドーム)で松田のバットを使って17号2ランを放つなど、志半ばで1軍から離脱した松田の思いを背負ってナインは戦っている。その思いを、今宮も「熱男魂です!」と表現した。

◆主砲に待望の一発が出た。不振に陥っていた西武・山川穂高内野手(30)が5試合ぶりの安打となる39号2ランを放った。「芯で捉えたが打球が低くてどうかなと思ったがラッキーだった。昨日の練習からいい感触があったので打ててよかった」4点を追う六回無死一塁。カウント1-0からソフトバンク・東浜の2球目、カットボールを完璧に捉えた打球はぐんぐんと伸びて左中間ラッキーゾーンに飛び込んだ。

◆ソフトバンクが2連勝した。東浜が六回途中7安打3失点にまとめ、5年ぶりに10勝目を挙げた。0―1の三回、今宮の2点適時打で逆転。4―1の四回は正木のソロで1点を加えた。西武は七回の満塁機を逸したのが響いた。

◆ソフトバンクが2連勝した。東浜が六回途中7安打3失点にまとめ、5年ぶりに10勝目を挙げた。0―1の三回、今宮の2点適時打で逆転。4―1の四回は正木のソロで1点を加えた。カウント3-0から狙った。ソフトバンク・今宮が逆転打。0ゲーム差で迎えた2位・西武との直接対決で、選手会長の一打でリードを奪った。「3ボールのカウントでしたが思い切ってスイングを仕掛けにいきました。逆転の一打となってよかったです。熱男魂です!」二回に西武に先制を許したが、三回だった。相手先発のエンスから2四球と犠打で1死二、三塁として今宮だ。ボールが3球続く。1球見ておきたくなるような場面で食らいついた。150キロのツーシームを左中間に運ぶ2点中前打。一気に逆転にまで持っていった。8日にベテランの松田が抹消。柳田が同日の楽天戦(ペイペイドーム)で松田のバットを使って17号2ランを放つなど、志半ばで1軍から離脱した松田の思いを背負ってナインは戦っている。その思いを、今宮も「熱男魂です!」と表現した。エンスとの前回対戦はは4日(ペイペイドーム)。6回無失点で10勝目を献上してしまった。この日は今宮の適時打で逆転し、柳田は倒れたが、続いたのがデスパイネだった。フルカウントからのカットボールをとらえ、左翼ポール際に運び去る10号2ラン。2年連続の2桁弾到達で「いいスイングで完璧にとらえることができたよ。チームに勢いを付ける一本になったと思う」と振り返った。(竹村岳)

◆ソフトバンクのドラフト2位新人、正木が3号ソロを放った。4―1の四回、先頭で左腕エンスの外寄り速球を逆方向に打ち返し、右翼席へ運んだ。本拠地での初本塁打が貴重な追加点となり「(敵地に比べて)歓声が一味違った。何か一仕事しようと思い、それがホームランになった」と?を緩めた。右投手に対しては打率1割台にとどまるが、左投手に3割超と相性がいい。この日も「8番・一塁」の先発起用に見事に応え「まだまだレギュラーを狙っているので、アピールできてよかった」と向上心をのぞかせた。

◆西武は投手陣が崩れ、ソフトバンクとの首位攻防1戦目に敗れた。先発エンスは三回に突如、コントロールが甘くなり今宮に2点打、デスパイネに2ランを浴びた。来日1年目の左投手は「三回は抑えなければいけない場面だった」と悔やんだ。3―5の七回はスミスが満塁のピンチを招き川瀬に2点二塁打を打たれた。打線が八回に反撃して2点を挙げただけに痛い失点となった。辻監督は「明日(13日)はしっかりこっちが抑えて打って勝つだけ」と前を向いた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
66582 0.532
(↑0.004)
-
(-)
17483
(+7)
430
(+5)
92
(+2)
72
(-)
0.255
(↑0.001
3.180
(↓0.01)
2
(-)
西武
67613 0.523
(↓0.004)
1
(↓1)
12435
(+5)
403
(+7)
110
(+1)
56
(-)
0.231
(↑0.001
2.670
(↓0.03)
3
(-)
ORIX
68621 0.523
(↓0.004)
1
(↓1)
12441
(+2)
414
(+8)
77
(+2)
61
(-)
0.246
(-)
2.810
(↓0.02)
4
(-)
楽天
64612 0.512
(↑0.004)
2.5
(-)
16486
(+8)
460
(+2)
91
(-)
87
(-)
0.247
(↑0.001)
3.480
(↑0.01)
5
(-)
ロッテ
62641 0.492
(↑0.004)
5
(-)
16429
(+3)
454
(-)
84
(-)
115
(+2)
0.229
(↑0.001)
3.180
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
51743 0.408
(↓0.003)
15.5
(↓1)
15397
(-)
473
(+3)
87
(-)
82
(+1)
0.230
(↓0.001)
3.440
(↑0.01)