楽天(☆3対2★)ロッテ =リーグ戦25回戦(2022.09.11)・楽天生命パーク宮城=
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ロッテ
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楽天
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勝利投手:岸 孝之(8勝9敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝3敗30S))
敗戦投手:唐川 侑己(2勝1敗0S)

本塁打
【楽天】小深田 大翔(2号・8回裏3ラン)

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◆楽天が逆転勝利。楽天は2点ビハインドの8回裏、1死二三塁の好機から小深田が3ランを放ち、試合をひっくり返した。投げては、先発・岸が8回2失点の力投。9回は守護神・松井裕が締め、岸は今季8勝目を挙げた。敗れたロッテは、2番手・唐川が誤算だった。

◆ロッテ松川虎生捕手(18)が5試合連続でスタメンマスクをかぶる。10日の楽天戦で4試合連続スタメンでプロ入り後最長となっていたが、それを更新した。この日は小島和哉投手(26)とバッテリーを組む。今季3勝10敗と黒星先行に苦しんでいる小島が実戦で松川とバッテリーを組むのは、5月3日の西武戦(ベルーナドーム)以来3度目。松川のスタメンマスクが増えていることについて、井口資仁監督(47)は10日の代表取材で「来年以降、ずっとかぶらなくちゃいけない捕手ですから」と高卒ドラフト1位捕手への期待を話している。今季はこの日で62試合目の出場となる。

◆TVアニメ「呪術廻戦」の虎杖悠仁役の声優・榎木淳弥(33)と東堂葵役の木村昴(32)が、セレモニアルピッチを行った。榎木は背番号「1019」、木村は「629」のユニホームを着て登場。2人同時に投球した。榎木はバウンドしたが、木村はノーバウンド。スタンドから大きな拍手が送られた。榎木は「緊張のせいかボールに指が引っかかってしまって届かなかったのは悔しいですが、スタンドのお客様の拍手が温かかったですし、グラウンドが広くて気持ち良かったです。『呪術廻戦』には野球回もありますので、楽天イーグルスファンの皆様にも今日をきっかけにご覧いただけたらうれしいです」とよびかけ。木村は「セレモニアルピッチ、上出来!! マウンドの神聖なオーラとスタンドからの圧みたいなものを感じて、ここでプレーしている選手たちって格好良いなって思いましたし、めちゃくちゃ興奮しました。ほんとに野球っていいですね。僕も楽天イーグルスを応援していきます!」と力を込めた。この日は楽天と呪術廻戦のコラボデー。コラボグッズが販売されたほか、試合前には榎木と木村はイベントに登場。作中の登場人物の等身大パネルが楽天生命パーク内の各所に設置された。

◆楽天松井裕樹投手(26)が、自身3年ぶりの30セーブに到達した。プロ9年目でパ・リーグ初の5度目の到達となった。プロ初セーブは15年3月28日日本ハム戦(札幌ドーム)。これで通算195セーブ目。史上最年少での通算200セーブも近づいてきた。

◆ロッテが痛恨の逆転負けを喫し、連勝は3で止まった。4位楽天とのゲーム差は再び2・5に広がった。4回に2点を先制し、先発の小島和哉投手(26)は死球で走者を許しつつも、7回まで2安打無失点の投球。ところが勝利が近づいた8回に、2番手の唐川侑己投手(33)が楽天小深田に逆転3ランを浴びた。ロッテは昨年10月27日の楽天戦(楽天生命パーク)で同じように小島が6回1失点と好投するも、8回にリリーフの佐々木千が代打小深田に決勝適時打を許し、その日試合がなかったオリックスの優勝が決定。ロッテとしてもシーズン141試合目でのV逸が決定した日の、まるでVTRのような負け方となってしまった。

◆ロッテ小島和哉投手(26)は最後のピンチを脱すると、ほえた。4四球を許したものの7回2安打無失点の投球だった。「ここまで来たら0で抑えたってことがすごく大事だと思うので、そこに関しては良い投球ができたかなと思います。反省するところは多々ありましたけど、それは試合が終わってから反省することなので。あとはチームが勝つようにベンチで応援したい」ベンチへ戻ると球団広報を通じ、そう発信した。しかし、左腕の願いはかなわなかった。8回、2番手唐川が楽天小深田に3ランを被弾し逆転負け。粘り強く投げながら報われない-。今季の象徴のような展開になってしまった。「大事な試合なので、先制点を与えないように気持ちを込めて必死に投げたいと思います」前日に発したコメントに忠実に、試合を進めた。初回にいきなり四球を出すも、けん制球を3度投げ、アウトに。3回も満塁機を防ぎ、4回、5回は先頭打者を出しながらも併殺で切り抜けた。際どいコースも多く、ストライク率が6割に満たない中でも、必死に0を並べ意地を見せた。それだけに、痛恨の負けになった。【金子真仁】

◆ロッテが痛恨の逆転負けを喫し、連勝は3で止まった。4位楽天とのゲーム差は再び2.5に広がった。4回に2点を先制し、先発の小島和哉投手(26)は四球で走者を許しつつも、7回まで2安打無失点の投球。ところが勝利が近づいた8回に、2番手の唐川侑己投手(33)が楽天小深田に逆転3ランを浴びた。8回を任されてきたタイロン・ゲレーロ投手(31)が左足首痛で登録抹消になった。160キロ近い直球で空振りを奪える右腕が不在の中での、手痛い1発。井口資仁監督(47)は「何とか抑えてほしいところでしたけど。今日は8回唐川、9回オスナっていうパターンで勝ちきれなかったのは、チームとしては痛いですね」と声を落とした。ロッテは昨年10月27日の楽天戦(楽天生命パーク)で同じように小島が6回1失点と好投するも、8回にリリーフの佐々木千が代打小深田に決勝適時打を許し、その日試合がなかったオリックスの優勝が決定。ロッテとしてもシーズン141試合目でのV逸が決定した日の、まるでVTRのような負け方となってしまった。

◆楽天松井裕樹投手(26)が、自身3年ぶりの30セーブに到達した。松井裕が15~17、19年に次いで5度目のシーズン30セーブをマーク。30セーブを5度以上記録したのは岩瀬(中日)9度、サファテ(広島1、ソフトバンク4)5度、山崎(DeNA)5度に次いで4人目。パ・リーグで5度は松井裕が初めて。

◆楽天小深田大翔内野手(26)が、1発で試合を決めた。2点を追う8回1死二、三塁で迎えた第4打席。1ボールから唐川の143キロのカットボールをコンパクトに振り抜いた。打球は右翼席へ突き刺ささる2号3ラン。劇的な本塁打に、球場が沸いた。「ほとんどホームラン打つタイプでもないですし、自分のホームランで試合が決まったということがなかったので、それは今はすごくうれしいです」と驚きながらも笑顔だった。今季は遊撃手のレギュラーとして試合に出続けてきていたが、ライバル山崎剛が好調。8試合連続で遊撃の先発を明け渡した。7日ソフトバンク戦では「2番左翼」で先発。この日も「2番二塁」。「悔しい気持ちはあります。その中でも、また出番が来たときにしっかりやれるようにという気持ちで練習からしっかりやっています」。定位置再奪取への思いは強い。小深田と山崎。シーズン終盤で、激しい競争が続いている。その中での決勝打。石井GM兼監督は「ああいうところで結果を出すということは、自分のためにもなるし、チームのためにもなる。切磋琢磨(せっさたくま)してくれるというのはチーム力が上がっていいことだと思う。多分本人も悔しい思いはしてると思うし、そこでいい結果が出たのはよかったなと思います」と評価していた。

◆楽天松井裕樹投手(26)が、球史に名を刻んだ。1点リードの9回に登板し、自身3年ぶりの30セーブに到達した。「つないでくださった先輩方や仲間のおかげ。節目に届いたことで喜んでくださる方がいたら、それが僕のうれしさになる」と感謝。通算5度目の30セーブはパ・リーグ初の記録となった。今季は47試合で防御率1.97。45回2/3の投球回で、75奪三振。マウンドで圧倒し続けている。抜群の安定感の裏には、田中将の助言があった。プロ入り後から毎年自主トレをともにする"師匠"。「年間のマネジメント。練習量とか試合への向き合い方」を教わってきた。毎日ベンチ入りするポジションだからこそ、コンディションの維持がより重要。自分の体と会話を重ねてきた。初セーブはプロ2年目の15年3月28日の日本ハム戦。成長しながら結果も残し、まだ26歳。史上最年少での通算200セーブまで、あと5に迫った。「なにより信頼して、大事な場面でたくさん(マウンドに)上げてもらっている。これからもそういう場面で、名前を呼んでもらえるようにいろんな場面で見せていければ」。絶対的な守護神として-。これからもチームの一番後ろから支えていく。【湯本勝大】▽楽天石井GM兼監督(正念場が続くシーズンに)「毎日山です。ずーっと。高山病ならないように頑張ります」○...岸が、8月4日ロッテ戦以来の8勝目を挙げた。今季自己最長の8回を4安打2失点。奪った24個のアウトのうち13個がフライ。打たせて取る投球で、打線を封じた。「思ったところにというよりも、自信を持って投げられるかと思ってて。それができた」とうなずいた。これでプロ通算149勝。大台到達へ王手をかけた。

◆あと1つ! 楽天岸孝之投手(37)が、8月4日ロッテ戦以来の8勝目を挙げた。今季自己最長の8回を4安打2失点。打たせて取る投球で、打線を封じた。これでプロ通算149勝。大台到達へ王手をかけた。チームは首位ソフトバンクと2・5差。逆転優勝へ向けて、まだまだ諦めない。心の底からうれしかった。岸は、8回小深田の決勝となる逆転3ランをベンチで見届けた。両手を天に突き上げながら、満面の笑み。「あれで(表情が)明るくなかったらどうしますか(笑い)。逆転してうれしいという、それだけです」。打線が追いつけなかったら9回のマウンドにも上がる予定だった。チームのためなら、最後まで投げる。勝利への執念が実った。粘った。4回先頭の荻野に四球。そこからチャンスを広げられ、2点を失った。四球から失点することが多い今季。「また同じことやっちゃったなという思いではいた」と悔いたが、崩れなかった。ストライクゾーンで積極的に勝負した。奪った24個のアウトのうち13個がフライ。7回まで味方の援護はなかったが、追加点を許さず。好投で、じわじわと試合の流れを呼び込んだ。プロ通算149勝目。このまま先発ローテーション通りにいけば、次戦は18日西武戦となる。優勝争いに食らいつくため、負けられない戦いとなる。チームの勝利を最優先とし、自身にも白星がつけば最高の結果。「消化ゲームじゃない。相手も本気になってくるし、そこでちゃんと自分のピッチングができるかがすごく大事になってくる。そう簡単にいかないと思うので、しっかりとそれに向けて調整するだけ」と意気込んだ。【湯本勝大】

◆楽天は0―2の八回1死二、三塁から小深田の2号3ランで逆転した。岸は8回4安打2失点で8月4日以来となる8勝目を挙げ、松井裕は3年ぶりとなる30セーブをマーク。ロッテは2番手の唐川が誤算で、連勝は3で止まった。

◆楽天の岸が今季最長の8回を投げ、4安打2失点で8勝目を挙げた。自身の連敗を4で止め「最終的に勝つことができて本当にうれしく思う」と胸をなで下ろした。四回は先頭の荻野への四球からリズムを乱して2点を失ったが、五回以降は「ストライクゾーンで勝負していこう」と切り替えた。八回は荻野をチェンジアップで遊ゴロに仕留めるなど三者凡退。直後に味方が逆転して白星がついた。通算150勝まであと1勝。「そう簡単にいかない。しっかり調整するだけ」と冷静だった。

◆ロッテ・小島が7回無失点と好投したが、2番手・唐川が八回に逆転3ランを被弾。井口監督は「先頭を(左前打で)出塁させ、タイミングが狂ったと思う。長打だけは食らってはいけない場面だった」と悔やんだ。チームの連勝は3でストップ。12日からは本拠地で日本ハム3連戦と西武戦を1試合行う。指揮官は「しっかり戦っていく」と気を引き締めた。

◆プロ3年目で通算7本塁打だった楽天・小深田が一振りで試合をひっくり返した。0―2の八回1死二、三塁で、唐川のカットボールを右翼席へ運び、「ホームランバッターでもない自分の本塁打で試合が決まったっていうことがなかったので、すごくうれしい」と目尻を下げた。今月2日以降は打撃好調の山崎に遊撃のレギュラーの座を明け渡していただけに、「悔しい気持ちはすごくある」と本音ものぞかせた。

◆楽天が逆転勝ちで、四者入り乱れてのV戦線に踏みとどまった。「投球内容は関係ない。勝ちで試合を締めくくれただけで十分。そこに価値があるかなと思います」。松井裕樹投手(26)は言い切った。1点リードの九回、2死から四球を与えたものの最後は安田を一ゴロに仕留め、3年ぶりの30セーブに到達した。プロ9年目で5度目の大台。パ・リーグで30セーブを5度記録したのは松井が初めてで「つないでくださった先輩方や仲間のおかげ」と感謝の言葉を口にした。今季の球宴では西武・山川、ロッテ・佐々木朗と人気シンガー・ソングライター、あいみょんの話題に花を咲かせた。実はAIM(公式モバイルファンクラブ)会員。今季も登場曲の一つに、あいみょんの「ジェニファー」を使う。チームは首位と2・5ゲーム差に縮め、12日からオリックス、ソフトバンク、西武と上位との8試合に挑む。石井監督は「毎日がヤマですけど〝高山病〟にならないように気を付けます」と不敵に笑った。26歳11カ月の松井は通算200セーブまで5。DeNA・山崎の最年少記録(29歳10カ月)更新も見えてきた。胸突き八丁の戦いへ、松井が仁王立ちすればするほど、楽天の勝利は増える。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
65582 0.528
(↑0.003)
-
(↓1)
18476
(+4)
425
(+3)
90
(+2)
72
(+3)
0.254
(-)
3.170
(↑0.01)
2
(1↑)
西武
67603 0.528
(↑0.003)
0
(↓1)
13430
(+3)
396
(-)
109
(+1)
56
(+1)
0.230
(-)
2.640
(↑0.02)
3
(2↓)
ORIX
68611 0.527
(↓0.004)
0
(-)
13439
(+3)
406
(+4)
75
(-)
61
(-)
0.246
(-)
2.790
(↓0.01)
4
(-)
楽天
63612 0.508
(↑0.004)
2.5
(↑1)
17478
(+3)
458
(+2)
91
(+1)
87
(-)
0.246
(-)
3.490
(↑0.01)
5
(-)
ロッテ
61641 0.488
(↓0.004)
5
(-)
17426
(+2)
454
(+3)
84
(-)
113
(-)
0.228
(↓0.001)
3.200
(-)
6
(-)
日本ハム
51733 0.411
(↓0.004)
14.5
(-)
16397
(-)
470
(+3)
87
(-)
81
(+1)
0.231
(-)
3.450
(-)