1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 4 | 0 | 1 |
ORIX | 0 | 1 | 1 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | X | 5 | 10 | 2 | 1 |
勝利投手:山本 由伸(13勝5敗0S) (セーブ:ワゲスパック(2勝6敗4S)) 敗戦投手:板東 湧梧(2勝2敗0S) 本塁打 |
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◆オリックスは1点を追う2回裏、紅林の適時打で同点とする。続く3回に吉田正のソロで加点すると、4回には渡部が2点適時打を放ち、小刻みに得点を重ねた。投げては、先発・山本が7回2失点で今季13勝目。敗れたソフトバンクは、先発・板東が試合をつくれなかった。
◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(33)はオリックス山本を攻略できるか。両者の通算対戦成績は51打数9安打、2本塁打、10打点、21三振で、打率は1割7分6厘。柳田が50打席以上対戦して打率2割未満は山本しかいない。
◆昨季王者のオリックスが、129試合目で今季初の単独首位に立った。この日はエース山本由伸投手(24)が7回111球4安打2失点(自責1)と好投し、リーグトップの13勝目をマークした。エースの貫禄を見せた。初回に味方失策もあり、1点を失ったが、その後1死満塁のピンチでは、6番柳町を一併殺に打ち取った。首位決戦でギアを上げた。この日は自己最速タイの158キロを計測。試合前には「ここからが本当の勝負どころになってくる」と勝負の9月に、静かな闘志を燃やしていたが、マウンドでは絶叫を続けた。勝利への熱意が打撃陣を鼓舞した。2回に8番紅林の適時打で追いつくと、3回には選手会長の吉田正が15号勝ち越しソロを右翼5階席へ突き刺した。ルーキーも躍動した。1点リードの4回2死満塁で2番起用された渡部が、右翼へプロ初安打となる2点適時打を放ち、喜びを爆発させた。起用した中嶋監督も、一塁側ベンチで強く拳を握った。これで貯金は今季最多タイの8。残りは14試合。チームでは、この日の試合前練習から「全員で勝つ!」シャツを着用。指揮官が常々「全員が戦力」と表現するように、ナインそれぞれが輝いた一戦。シーズン序盤は出遅れた昨季王者だが、いよいよ真骨頂だ。【真柴健】
◆ソフトバンクが「勝負の11連戦」初戦を落とした。オリックス先発の山本から2点しか奪うことができずに完敗。1日以来、9日ぶりに首位の座を明け渡した。藤本博史監督(58)は「打者も必死でやっているわけやから。そこは結果ですからね。もう切り替えるしかしょうがないです。引きずってもしょうがないじゃないですか」と言った。山本の不安定な立ち上がりを攻めきれなかった。初回に相手失策も絡んで、無死一、三塁から牧原大の内野安打で1点先制。その後も1死満塁と攻めたが、柳町が一ゴロ併殺打で追加点を奪えず。藤本監督は「もう1点欲しかったよね。なかなか、山本からは点は取れない。なかなか難しいとは思うけどね。チャンスでもう1点、2点というのはなんとか取ってほしかった」と、苦しげに振り返った。立ち直った山本の前に、2回から6回までは柳田の内野安打1本のみ。7回に今宮のソロで1点を返すのがやっとだった。ローテーション通りなら、山本とは17日に再度ぶつかる可能性がある。藤本監督は「1週間後ですから。今日やった反省を込めてやればいいんじゃないですか」と、リベンジに燃えた。オリックス、西武と0ゲーム差で並び始まった、今季最初で最後の11連戦。試合前に藤本監督は、ベンチ裏に選手たちを集めてミーティングを開き「気持ちでやっていくしかない」と気合を注入した。残りは19試合。熱い思いをぶつけ、戦い抜く。【山本大地】○...今宮の1発も勝利に届かなかった。4点差の7回2死走者なしから山本のカットボールを中堅左に運ぶ5号ソロ。「ビハインドの場面で、とにかくチャンスメークという思いだけでした」。5試合ぶりのアーチで反撃ムードを喚起したかったが、実らなかった。同点に追いつかれた2回は2死二塁から紅林のライナーの打球をはじき中堅前に運ばれた(記録は安打)。「自分のミスで得点を与えてしまったので、打つ方で取り返すしかないと思っていました」。選手会長の執念の1発も実らなかった。▽ソフトバンク板東(先発で5回途中5失点でKO)「先制してもらったのに、リードを守ることができなかった。2回以降粘ることができず、チームに迷惑をかけてしまった。大事な試合でこのような投球をしてしまい、本当に申し訳ないです」▽ソフトバンク牧原大(初回無死一、三塁から先制の適時内野安打を放ち) チャンスだったので、積極的にスイングを仕掛けようと打席に入った。三森、周東と足の速い走者だったので、転がせば何とかなるという思いだった。
◆オリックスが0差でぶつかった10日のソフトバンクとの首位攻防戦第1ラウンドに勝ち、今季129試合目で初めて単独首位に立った。先発山本由伸投手(24)は7回2失点でエースの仕事をこなした。「ここからが本当の勝負どころ」と気合満点でマウンドに上がった大黒柱の熱投で、昨季王者が連覇へ頭ひとつ抜け出した。味方のミスにも動じなかった。エースは焦りのない平常心の投球で、試合を組み立てた。「絶対に落とせない試合だったので、試合前からいつもより緊張感があった。落ち着くことを心がけてマウンドに上がりました」出ばなをくじかれたが、立て直した。初回無死一塁から、周東のバントを捕手の若月が一塁に悪送球。直後、牧原大の遊撃内野安打で1点を失うも、堂々とマウンドに立ち続けた。4番柳田からフォークで空振り三振を奪い、1死満塁のピンチでは柳町を一併殺。最少失点で切り抜け、若月とグラブタッチを交わし「1失点で粘っていけば、絶対、追い越してくれるだろうな」と打撃陣を信じた。7回111球4安打2失点(自責1)の好投で、リーグトップを走る13勝目。最速158キロを計測するなど9三振を奪い、計181奪三振もトップ。防御率1・80も先頭を走り、2年連続の「投手4冠」が視界に入った。エースはしびれるマウンドを、心から楽しむ。悲願Vを達成した昨季。絶対に負けられないシーズン最終戦の10月25日楽天戦(楽天生命パーク)で完封勝利を収め、仙台の夜空にほえた。あの感動から、1年-。「もう、忘れちゃいましたよ!」と謙遜して笑う。過去は振り返らない。見据えるのは「連覇」だけだ。エースの奮闘で、今季129試合目にして初の単独首位に浮上。貯金を再び今季最多タイの8とした。中嶋監督は「これが最後の試合だったらうれしいと思いますけど、まだまだ(順位が)詰まっている状態。1勝1勝していくだけ」と強調した。残りは14試合。お立ち台で、24歳は言った。「ここまで優勝争いできていることをすごく幸せに感じます。残り試合、全力で戦い抜きます」。夢は見るだけじゃつまらない。かなえるものだ。【真柴健】○...主砲の吉田正が、一振りで雰囲気を変えた。同点の3回2死から右翼5階席へ特大の決勝15号ソロを突き刺した。選手会長のスイングで今季初の単独首位に浮上したが「最後までどうなるか分からない。ここから大事な戦いになる。選手もみんな1勝を目指して必死にやっている」と勝ってかぶとの緒を締めた。オリックスが開幕日以来の首位に立った。5月11日時点のオリックスは首位楽天から11・5ゲーム差の4位。2桁ゲーム差離されていたチームが首位に立つのは16年日本ハム(11・5差)以来16度目で、オリックスは初めて。5月12日からのオリックスは52勝38敗1分け、勝率5割7分8厘。7割以上の高勝率をマークして追いついたチームが多い中、91試合をかけてじわじわ詰めてきた。2桁ゲーム差を逆転した過去15度のうち優勝は7度で、V逸の方が多い。ただし、オリックスのように前年優勝チームが逆転したケースは、過去5度のうち89年西武を除き連覇している。
◆オリックスのルーキー渡部遼人外野手が、大仕事をやってのけた。1点リードの4回2死満塁で、プロ15打席ヒットがなかった渡部が、カウント2-2からの5球目149キロ直球をライトにはじき返した。試合の流れをグッと引き寄せる2打点付きのプロ初安打に「ずっと打ちたかったので、やっと肩の荷が下りたと言いますか、1つステップを進められてよかったです!」と興奮を隠しきれず、一塁ベース上で喜びを爆発させた。まさにチームの合言葉『全員で勝つ!』の象徴だ。再調整のため8日に2軍降格した福田に代わり、センターで起用された新顔の貴重な2点適時打。抜てきした中嶋監督は一塁側ベンチで力強く拳を握ると、記念球の返球を要求した。試合後、指揮官は「彼の野球人生の中で初めて。まず、1本目が大事。大きな1本だと思います」と目尻を下げた。渡部遼人(わたなべ・はると)1999年(平11)9月2日生まれ、東京都出身。桐光学園-慶大。50メートル5秒9の俊足が武器で、大学時代は公式戦33盗塁を決め盗塁死は0。21年ドラフト4位でオリックス入団。契約金4500万円、今季年俸900万円(いずれも推定)。170センチ、67キロ。左投げ左打ち。
◆オリックスが0差でぶつかった10日のソフトバンクとの首位攻防戦第1ラウンドに勝ち、今季129試合目で初めて単独首位に立った。先発山本由伸投手(24)は7回2失点でエースの仕事をこなした。「ここからが本当の勝負どころ」と気合満点でマウンドに上がった大黒柱の熱投で、昨季王者が連覇へ頭ひとつ抜け出した。爽やかなエースは、視野が広い。オリックス山本由伸投手(24)の人柄に驚かされたのは、室温30度を超える大阪・舞洲の記者室だった。ひと息つこうと、タオルで汗を拭いていると、突然ドアが開いた。「お疲れさまです!ここ自販機、なくなりましたもんね。はい、これ!」報道陣に手渡されたのはキンキンに冷えた缶コーヒーだった。「ブラックで良かったですか? 記者の方も大変ですよね。いつもありがとうございます!」ありがたくもらったアイスコーヒーで、心は温まり、無糖のはずが...、ほんのり甘さも漂った気がした。プロ6年目の24歳。「デビューした頃は、18歳、19歳ですごい!と周りの方から言ってもらった。最近は年相応の活躍をしないとな、と思うようになりました」。そう話す山本は、もっと大人に見えた。【オリックス担当 真柴健】
◆デーゲームの西武が延長戦で日本ハムに敗れたため、ソフトバンクは混戦脱出のチャンスだった。もちろん、ゲーム差なしで3チームが並んでいたのだから、対戦相手のオリックスも同じ好機であった。試合前。報道陣に対応した藤本監督は「強い気持ちでやる」「悔いのないようにやるだけ」とミーティングで選手たちを鼓舞したことを明かしていた。難敵のオリックス先発山本から初回に失策がらみではあったが1点を先制。主導権を握った。だが、リーグのハーラートップを快走する右腕を完全攻略することはできなかった。2回以降は0行進。7回に今宮の1発が飛び出したものの、焼け石に水。対照的に先発板東が2回から毎回得点を許し5回途中5失点でKOされた。今季、4点差逆転がないホークスにとって、苦いイニング消化となった。「一戦必勝」を誓いながら地獄の11連戦の初戦で黒星発進。何とも苦しいV奪還の最終ロードとなってきた。) )ホークスがパ5球団で唯一負け越しているのがオリックス。これで対戦成績は9勝11敗となった。気になるのは敵地・京セラドーム大阪では今季2勝7敗。まさに「鬼門」となってしまっていることだ。さらに不気味なのは11連戦の終盤にも、ここ京セラドーム大阪で3連戦があるのだから何ともおぞましい。プレーボールの20分ほど前だった。バックネット裏にあるオーナーズルームにオリックス宮内オーナーが入っていった。今季限りでオーナー退任を表明している宮内オーナーにとってはリーグ連覇と昨年果たせなかった「日本一」で花道を飾りたいところだろう。3年前だったか。低迷するチームに「クレイジーになれ!」と大ゲキを飛ばしていた。敵総帥の言葉だが、今はホークスナインが胸に刻み厳しいV戦線を乗り越えてもらいたい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】
◆オリックス・吉田正尚外野手(29)が、豪快なひと振りで勝ち越しの15号ソロを放った。「しっかりと自分のポイントで強いスイングが出来ました! 大事な一戦ですし、なんとか勝てるように、この後も頑張ります!」1─1の三回2死だ。ソフトバンク先発・板東がカウント2─1から投じた4球目をフルスイング。内角高め149キロ直球をとらえ、右翼5階席へ弾丸ライナーで運んだ。優勝を争う首位・ソフトバンクとの直接対決で、頼れる主砲が存在感を放った。
◆リーグ連覇を狙う中嶋オリックスに、欠かせないピースが帰ってきた。左足を痛めていた杉本が戦列に復帰。「7番・右翼」でスタメンに名を連ねた。杉本は8月26日に左太もも裏の筋損傷と診断され、出場選手登録を抹消された。その後、2軍でリハビリを続け、早期復帰を果たした。今季99試合に出場し、打率・235、15本塁打、51打点。開幕当初は打撃不振に苦しみながらも、徐々に状態を上げてきていた中での負傷離脱。リーグ連覇に向けて大事な終盤に右の大砲が打線に戻ってきた。四回にはセンターへの二塁打、五回には右前打を放ち、存在感を見せつけた。試合前の時点で首位のソフトバンク、2位の西武、そして3位のオリックスまではゲーム差なし。4位の楽天も首位まで2・5ゲーム差と4チームが優勝を争う状況となっている。そのなかでもソフトバンクとの直接対決負けられない一戦。先発のエース、山本は一回に先取点を許すが、最少失点でしのぐ。援護したい打線は0─1の二回に2死二塁から紅林が中前へ同点打。さらに三回には2死から主砲の吉田正が、右翼5階席に飛び込む勝ち越しの15号ソロを放った。さらに四回2死満塁から渡部が右前へ2点打。プロ14打席目で待望のプロ初安打が飛び出し、貴重な追加点を奪った。
◆オリックス・渡部遼人外野手(23)が、待望のプロ初安打を放った。2─1の四回2死満塁。ソフトバンク先発・板東が投じた高めの直球をとらえ、右前へ弾き返した。プロ16打席目で初めてHランプを灯し、2点を追加。初適時打&初打点に、その後は初盗塁もマークし「ずっと打ちたかったので、やっと肩の荷が下りたと言いますか、1つステップを進められてよかったです! プロ初ヒットがこういった大事な場面で打ててよかったですし、ここからもチームの勝利に貢献していけるように頑張っていきたいと思います!」とコメントした。渡部は今季ドラフト4位で慶大から入団。オープン戦で結果を残し、開幕1軍入りを果たしていた。
◆オリックス・安達了一内野手(34)が10日、ソフトバンク戦(京セラ)に「6番・二塁」で出場も負傷交代した。一回、一塁ベースカバーに入った際、相手の打者走者と交錯するシーンがあり、球団側は「右脇腹に違和感を訴えたため、大事を取って交代」と説明。五回から大城が二塁守備についた。
◆オリックスがソフトバンクと入れ替わり、今季初めて単独首位に立った。1―1の三回に吉田正が勝ち越しの15号ソロ本塁打、四回は渡部が2点打。山本は7回2失点で13勝目。ソフトバンクは一回の追加点機を逃したのが痛く、3連敗。
◆おりほー!! オリックスがソフトバンクに5─2で勝利し、今季初となる単独首位に浮上した。先発した山本由伸投手(24)が7回2失点と好投し、両リーグトップの13勝目をマーク。エースの活躍でライバルとの直接対決を制した昨年の王者が、リーグ連覇へと突き進む。昨季のリーグ王者が、129試合目でついに頂点まで登り詰めた。先発したエースの山本が、両リーグトップの13勝目をマーク。7回を4安打2失点の好投で、チームを今季初の単独首位に導いた。「絶対に落とせない試合だったので、試合前からいつもより緊張感ありましたけど、落ち着くことを心がけました」ソフトバンクとの直接対決。試合前から独特の空気感が京セラドームを包み込んだ。一回、味方野手の失策も絡み無死一、三塁とされ、牧原大の遊撃内野安打で先取点を許す。だが、ここからがエースだ。「試合自体もプレッシャーのかかる試合。こういうときこそカバーし合って」と、4番の柳田を146キロフォークで空振り三振。その後、1死満塁から柳町を一ゴロ併殺に仕留め、最少失点で切り抜けた。「逆転を信じて投げた」と信頼を寄せる野手陣がすぐさま反撃。0─1の二回に紅林の同点打、三回には吉田正に勝ち越しの15号ソロが飛び出した。5─1の七回には今宮にソロを浴び、「悔しい一球。試合には勝ちましたけど、同じ失敗をしないように」と向上心も忘れなかった。今季は23試合に登板し、ハーラートップの13勝に加え、防御率(1・80)に勝率(・722)、奪三振数(181)と先発投手のタイトル4部門でトップ。昨年に続き、2年連続での〝投手4冠〟となれば、プロ野球史上初の快挙だ。今年も圧倒的な存在感を見せているが、「パッとしない投球も目立ちますけど、最後まで気を引き締めて投げたい」と慢心は一切ない。エースの力投もあり、チームは最大11・5ゲーム差から盛り返し、ついに単独首位に立った。ただ、中嶋監督は「勝ちましたけど、(課題は)ミスですかね。まだまだ甘いと思います」と指摘。「まだまだ(上位が)詰まっている状態。本当に一勝一勝していくだけ」と前だけを見つめた。昨年は届かなかった日本一。リベンジを果たすためにも、混戦を抜け出し、リーグ連覇へと突っ走っていく。(西垣戸理大)
◆9月10日。今季129試合目でオリックスがついに単独首位に躍り出た。最大11・5ゲーム差をはね返した昨年のリーグ王者。選手の顔触れは、昨年と同じではない。なかでも注目は中川圭太の存在だ。大卒4年目の今季。開幕こそ2軍で迎えたが、5月4日に1軍に再昇格すると、安打を量産。3番に4番、5番と主にクリーンアップを担い、5月は21試合で打率・291、1本塁打、13打点をマーク。当時、得点力不足に苦しんでいた打線のなかで、存在感を放った。6月は18試合で打率・309と主軸に定着し、快音を響かせ続けた。7月、8月も打ち続け、9月10日終了時点で今季の打率は3割ちょうど。打席数は406と、自身初の規定打席(443打席)到達も視野に入れている。ルーキーイヤーの2019年には、交流戦で新人選手としては初の首位打者にも輝いたことがある。もともとバットコントロールや状況に応じた打撃にはたけている選手ではあるが、20年や昨年は故障もあり、悔しい成績に終わった。その間、チームは25年ぶりのリーグ優勝。「上で試合があるときとか自分がファームにいて、試合すら見られない。見ようとは思えなかった」と本音を明かした。ただ、その思いがあるだけに「今年はそういう思いを2年連続でしたくないというところからまず今年は入ったんで。やっぱりその気持ちはだれよりも強い気持ちを持ってやっています」という。打撃面でも右手の使い方を意識改善。振り切った際にバットから右手を離さないように取り組み、「試合の映像とかを見ていると、最初のころに比べると無意識にできている部分が多い。最初は絶対に離さないように打とうとか思っていたけど、いまは映像見ていると自然と離れていなかったりとか。体に染みついてきているのかなとは思う」と手応えもある。どんな打順でも内野も外野もこなすユーティリティープレーヤーが、リーグ連覇への鍵を握る一人だ。(西垣戸理大)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (2↑) |
ORIX |
68 | 60 | 1 | 0.531 (↑0.004) | - (-) |
14 | 436 (+5) | 402 (+2) | 75 (+1) | 61 (+1) |
0.246 (-) | 2.780 (↑0.01) |
2 (1↓) |
ソフトバンク |
64 | 58 | 2 | 0.525 (↓0.004) | 1 (↓1) |
19 | 472 (+2) | 422 (+5) | 88 (+1) | 69 (-) |
0.254 (↓0.001) | 3.180 (↓0.02) |
3 (1↓) |
西武 |
66 | 60 | 3 | 0.524 (↓0.004) | 1 (↓1) |
14 | 427 (+1) | 396 (+2) | 108 (-) | 55 (-) |
0.230 (-) | 2.660 (↑0.01) |
4 (-) |
楽天 |
62 | 61 | 2 | 0.504 (↓0.004) | 3.5 (↓1) |
18 | 475 (+4) | 456 (+6) | 90 (+1) | 87 (-) |
0.246 (-) | 3.500 (↓0.01) |
5 (-) |
ロッテ |
61 | 63 | 1 | 0.492 (↑0.004) | 5 (-) |
18 | 424 (+6) | 451 (+4) | 84 (+1) | 113 (-) |
0.229 (↑0.001) | 3.200 (-) |
6 (-) |
日本ハム |
51 | 72 | 3 | 0.415 (↑0.005) | 14.5 (-) |
17 | 397 (+2) | 467 (+1) | 87 (+1) | 80 (-) |
0.231 (↓0.001) | 3.450 (↑0.02) |
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