DeNA(☆7対0★)阪神 =リーグ戦24回戦(2022.09.10)・横浜スタジアム=
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阪神
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DeNA
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勝利投手:石田 健大(5勝4敗0S)
敗戦投手:森木 大智(0勝2敗0S)
  DAZN
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◆DeNAは初回、牧の適時打で先制に成功する。その後は3回裏に楠本の適時二塁打などで4点を加えると、8回には桑原の適時打で2点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・石田が6回2安打無失点の好投で今季5勝目。敗れた阪神は先発・森木が振るわず、打線も3安打無得点と沈黙した。

◆今季の阪神はDeNA戦14勝9敗で、横浜スタジアムでは6月28日から7連敗中。同球場での最多連敗は98年4~8月の8連敗で、今日の試合に敗れるとワースト記録に並んでしまう。ルーキー森木が敵地連敗をストップできるか。

◆DeNA山崎康晃投手(29)が阪神戦の試合前に、BS-TBSの8月度の「月間グッドプレイヤー賞」の贈呈式に出席した。ブレゼンターには、BS-TBSで放送中の「吉田類の酒場放浪記」から、吉田類が登場した。山崎は8月は14試合に登板し、11セーブを挙げ、防御率0・00だった。8月24日の阪神戦では史上最年少で通算200セーブを達成した。

◆阪神森木大智投手(19)が、この日も絶好機で第1打席に立った。1点ビハインドの2回、2死満塁。1ボール2ストライクからDeNA石田の144キロを振り抜くと、打球は三遊間へ。これを森が捕球しノーバウンドで一塁送球。好プレーで間一髪アウトとなり逆転機を逃すと、森木は思わず笑みをこぼした。1軍初登板となった前回8月28日中日戦(バンテリンドーム)でも、第1打席は2回2死満塁だった。中日柳の前に空振り三振。デビューから2試合連続で第1打席が満塁機という"強運"を発揮したが、いずれも無得点に終わった。

◆阪神山本泰寛内野手(28)が痛恨の悪送球で傷口を広げた。3点ビハインドの3回2死二、三塁。戸柱の打球は、一、二塁間に転がり、二塁山本が捕球したが、一塁マルテの頭上を越す悪送球で一気に走者2人が生還。ダメ押しともいえる5点目を献上してしまった。前日9日の同戦でも5回に守備が乱れて1イニング7失点。この日も守備で精彩を欠いている。

◆阪神ドラフト1位森木大智投手(19)がプロの洗礼を浴びた。プロ2度目の先発登板で2回2/3を投げ、5安打5失点(自責3)でノックアウトとなった。「ランナーを出しても0点に抑える、それが無理でも最少失点に抑えるというように、全体を通してもっと粘りの投球をしたかったです。調子が良くない中でも、しっかり試合をつくることができる投手になれるように、今日の反省を今後に生かしていきたいです」とコメントした。初回、先頭の桑原に中前打。その後は佐野を空振り三振に仕留めるなど、2死二塁までこぎ着けた。ここで4番牧に対し、フルカウントから内角146キロを左前に運ばれ失点。制球も不安定で初回だけで24球を要した。2回はストライク先行の投球。立て直したかのように見えた。ただ3回、2つの四球と2安打で2失点。初回にタイムリーを浴びた牧を空振り三振に仕留めリベンジを果たしたが、宮崎を申告敬遠で歩かせ2死満塁とした直後、6番楠本に右翼への2点適時二塁打を浴びた。その後は島本に継投。戸柱の二塁へのゴロを山本が一塁へ悪送球し、森木が残した2人のランナーが生還した。森木はプロ初登板だった前回8月28日の中日戦(バンテリンドーム)は6回3失点で敗戦投手になった。5回まで1安打無失点と快調に飛ばしたが、6回3安打を浴び3失点。この日は立ち上がりから制球が不安定で、真ん中付近に集まった直球をDeNA打線に痛打された。

◆3位阪神は今季25度目の完封負けで球団ワースト記録を更新した。これで横浜スタジアムでは今年6月28日から8連敗。98年4~8月の8連敗以来、24年ぶりに球団ワースト記録に並んだ。これで2位DeNAとのゲーム差は6まで開いた。プロ初勝利を目指したドラフト1位森木大智投手(19)は3回途中5失点(自責3)で自身2連敗を喫した。1回2死二塁、4番牧の左前適時打で先制点を献上。3回2死満塁で6番楠本に右翼線2点二塁打を浴びたところで、降板を余儀なくされた。その後、2番手の島本浩也投手(29)が2死二、三塁で7番戸柱を二ゴロに打ち取るが、山本泰寛内野手(28)が一塁へ悪送球する間に2点を追加された。打線は左腕石田の前に6回無得点。2回2死満塁、4回2死一、二塁の好機を生かせなかった。守っても5点ビハインドの8回、遊撃に移った山本のこの日2個目の失策をきっかけにダメ押しの2失点を許した。2位浮上へ望みをつなぐはずの敵地DeNA2連戦に2連敗。レギュラーシーズン12試合を残し、3位死守が現実的な目標となった。

◆DeNAが、阪神に快勝し、98年以来となる横浜スタジアムでの阪神戦8連勝を飾った。1回2死二塁から4番牧が「チャンスだったので、思い切って打ちにいきました」と、阪神のルーキー森木から適時打を放ち、先制点を奪った。3回2死満塁では、楠本が2点適時二塁打を放ち、阪神山本の適時失策でリードを5点に広げた。先発石田健大投手(29)は、6回2安打無失点の好投で5勝目。7回からは継投で阪神打線を封じた。

◆3位阪神は今季25度目の完封負けで球団ワースト記録を更新した。これで横浜スタジアムでは今年6月28日から8連敗。98年4~8月の8連敗以来、24年ぶりに球団ワースト記録に並んだ。プロ初勝利を目指したドラフト1位森木大智投手(19)は3回途中5失点(自責3)で自身2連敗。2位DeNAとのゲーム差は6まで開いた。矢野燿大監督(53)の一問一答-先発森木は荒れていたが、なんとかしようとしていた矢野監督 「いやいや、それはそうだろうけど。まあ前回とはやっぱり調子もね、まあボール自体は良くなかったかな」-1回にタイムリーを打たれた4番牧から三振を取るなど、3回は気持ちの強さも見えた矢野監督 「いやいや、まあまあ、もちろん良いところも、もちろんあったし。まあ今は、前も言ったけど、経験をまだ積む段階というか。もちろん勝ってほしいけど、それよりも経験して、何が通用して何が足りないかという段階だと思うので。そういうところではあそこの(牧から奪った)三振は良かったと思う。だからこそあの2アウトでもう1人というね。あそこで頑張れるピッチャーにやっぱりなっていかないと、というのは今日の課題として見つかったんじゃないのかな」-3回2死二、三塁では2ボールから5番宮崎を申告敬遠したが、あそこは塁を埋めようと矢野監督 「いやいや、それはそうでしょう。率も高いんだし、前の打席の内容を見てもそうだし」-森木の今後は矢野監督 「それはいったん抹消するよ」-今季中の1軍登板は矢野監督 「それは分からん」-ベンチで話していたことは矢野監督 「いやまあまあ、もちろんオレもキャッチャーで受けていて『こうだな、ああだな』というのはいつもありながら、もちろん見ているので。そういうところでは、今日は角度っていうのがすごくなくて。なんて言うのかな、説明すると長くなるんだけど。もうちょっと縦にボールをたたけて角度がついて来ないと。大体、真っすぐがシュート回転するのか引っかかるのかっていうボールになっちゃうと、角度が死んでしまうので。前回もちょっと言ったかもしれんけど、カーブを使いながらとか、投げる意識キャッチボールの意識も、角度というのをもうちょっと意識していく必要があるんじゃないかな。どうしてもストライクが欲しくなったり、大事に投げようと思えば思うほど、肘が下がって角度がなくなるんで。角度をつけることを意識した方がいいんじゃないかということは言った」-投球練習からカーブの感覚を確かめていた矢野監督 「それはみんな、投球の中でどう修正するかとか、どういう意識で投げるかというのはあると思うけど。投球練習でもそうやし、試合の中でカーブを投げることで、そういう1球になるということは、オレも現役時代に何人も受けている。そこは本人がどう意識するかはオレには分からないけど」-3回は二塁手山本の悪送球で2点を追加された矢野監督 「(一塁)マルテが(一塁ベースに戻るのが)遅れたからね。若干(深くに)捕りにいったんで。それでもあれはヤスが足で投げていくというか。ボールをゆっくり投げて、マルテに合わす感じで投げちゃったから。ヤスもいいプレーもすごくあるし、だけど、ああいうところこそ丁寧にいかないと、ああいうプレーになっちゃうんで。結果からするとプレーが軽くなりすぎたな、というところじゃないの」-石田に3敗目矢野監督 「あー、3敗目というか...。今日も別に良いとは思わないんで、それが打てないのが悔しいよね。相手が絶好調であれば仕方ないけど、そういう感じには見えないんで」-今季25度目の完封負け矢野監督 「それは責任を感じています」

◆DeNA石田健大投手(29)が、6回無失点の好投で5勝目を挙げた。多彩な球種を交えながら、ボールの走り、キレともに良く、打線に流れを呼び込んだ。今季、阪神戦は4戦3勝の無敗で「(戸柱が)自分の良さを引き出してくれたおかげでいい投球ができた」と感謝。三浦監督は「バッテリーでうまく緩急を使いながら的を絞らせなかった」と評価した。

◆阪神ドラフト1位森木大智投手(19)がプロの洗礼を浴びた。プロ2度目の先発登板で2回2/3を投げ、5安打5失点(自責3)でノックアウトとなった。試合後は「ボール先行になっちゃって、そこで勝負できるボールっていうのがちょっと、自分の中でまだ確立できてなかったかなと思った」と制球面の反省点を挙げた。最速155キロを誇るが、この日は140キロ台後半にとどまった。3回は1死二、三塁でDeNA牧を空振り三振に仕留めたが、その後は踏ん張れなかった。「自分の中ではけっこう気持ち入っていて、それでゼロで抑えられるイメージはあった。いけるっていう思いが強すぎて、どのボールでもどのコースでもいけるっていう自信がありすぎたかなと思います」。満塁から楠本に二塁打を浴び降板した場面については「配球の部分でちょっとしたズレがあって。僕も誠志郎さん(坂本)も振り返った時に『あそこは違うコースで勝負したらよかった』と。危ないと思った時にプレートを外したりとか、間をおけるくらい余裕があればなと思いました」と振り返った。降板後はベンチで梅野と会話。1軍と2軍の違いを聞かれ、感じたことをぶつけたという。「バッターのレベルも違いますし、配球の部分でもひとまわりレベルが高い。『順応していくためにファームでやらなくちゃいけないよ』って言ってもらったので、ファームはただ抑えるだけじゃなくて、1軍で活躍するためのプレーというか、そういうのを今まで以上に意識してやらないと、こういう結果になってしまうと思うので、もっともっと突き詰めたいと思います」と前を向いた。○...西純が11日の中日戦(甲子園)に先発する。前回登板の4日巨人戦では好投したが、中田に2ランを打たれ、7回2失点で3敗目を喫した。「前回ホームランを打たれて、やられている。しっかりと自分の投球をして、勝てるような投球をしたいと思います」。今季3度目の中日戦で課題をしっかりと修正し、今季6勝目を狙う。○...小林は2回無失点でバトンをつないだ。5点ビハインドの5回から登板。1イニング目は2安打1四球ながら、5番宮崎を遊ゴロ併殺打に仕留めるなど耐えた。2イニング目は四球で出した走者を三振ゲッツーで切り抜けた。「なんとか0点に抑えることができて良かったです。併殺だったり、盗塁刺殺だったり、要所で野手陣が助けてくれたおかげです」。これで4試合連続無失点だ。○...加治屋が1回を無失点に抑えた。5点ビハインドの4回に登板。DeNA先頭の桑原をフォークで空振り三振とし、続く関根、佐野を二ゴロに仕留めた。9日の同戦では0回2/3を1失点だったが、この日は3者凡退で封じた。「昨日、相手の流れを切ることができなかったので、今日はやり返す気持ちでした。3人で抑えることができてよかったです」とほっとした様子だった。

◆あの日の悔しさを「反撃」の力へと変えた。DeNA楠本泰史外野手(27)が、阪神のルーキー森木を打ち砕く2点適時二塁打を放ち、引導を渡した。1点リードの3回2死満塁、2-1からの4球目。「一番速いボールに合わせて、打てる球を打ちにいこうと。迷わずに直球のタイミングで」と149キロの速球を右翼に鋭くはじき返した。打席へ向かう直前、メラメラと闘争心を燃えたぎらせた。2死二、三塁、阪神バッテリーは宮崎に対し、2ボールとした時点で申告敬遠を選択。次打者席からカウントが悪くなれば、自分との勝負を選ぶことは頭に置きながら「いざ、そうなって、絶対打ってやろうと。絶対はね返してやるという強い気持ち」で打席に立った。楠本の背中に、この打席にかける思いの強さを感じたのは三浦監督だった。「もう背中を見て分かった。『よしっ!』って。気合が入っているのがわかった」。初球の落ちる球を豪快に空振り。2球連続でボールを見極め、打者有利のカウントで勝負を決めた。「見極めて、冷静になれたのがいい結果につながった」と指揮官をうならせた。振り返れば、6月28日の阪神戦。スタメン出場しながら、序盤3回までに右翼の守備で2失策し、3回の2打席目に代打を送られた。「どこかにスキがなかったかと。スキを見せたら、取られるよってことを感じてほしかった」。三浦監督が采配で示したメッセージから74日。横浜スタジアム、阪神戦と同じシチュエーションで結果を残した。チームは、リーグ優勝した98年以来となる横浜スタジアムでの阪神戦8連勝。3位阪神とのゲーム差を6に広げた。三浦監督は「上を見てやっていますし、当然、可能性があるからこそ、そこを目指して戦っています」。奇跡の逆転優勝へ、首位ヤクルトとの直接対決は残り6試合。11日からハマスタで絶対に負けられない2連戦に臨む。【久保賢吾】▽DeNA牧(1回に先制の適時打) チャンスだったので、思い切って打ちにいきました。いい形になって良かったです。▽DeNA桑原(ダメ押しの2点適時打を含む3安打2打点で勝利に貢献) もっと盛り上げられるように、たくさん塁に出られるように頑張ります。

◆阪神が今季25度目の完封負けを喫し、63年の24度を超えて球団シーズン最多となった。プロ野球最多は56年大洋(現DeNA)と東映(現日本ハム)の各31度。

◆歴史的な「0」が9個並んだ。球団史上ワーストとなるシーズン25度目の完封負けで阪神が2位DeNAに連敗した。矢野燿大監督(53)は「責任を感じています」と悔しさをにじませた。先発した19歳の森木を援護するどころか、打てず守れずの完敗だった。DeNA先発左腕石田に6回2安打無失点に封じられた。矢野監督は「今日も別にいいとは思わないんで、それが打てないのが悔しい。相手が絶好調であれば仕方ないけど、そういう感じには見えない」と首をひねるが、今季4度対戦し3連敗と打てない。大山を右翼に入れ、左翼に陽川、一塁にマルテを起用した対左腕オーダーも、散発の3安打とつながらなかった。守りでも痛いミスが出た。3点リードされた3回2死二、三塁で一、二塁間へのゴロを捕球した二塁手の山本が一塁へ悪送球し、さらに2点を失った。矢野監督は「(ベースカバーの一塁手)マルテが遅れたからね。だけどああいうところこそ丁寧にいかないと。プレーが軽くなりすぎた」と厳しかった。山本は遊撃にまわった8回も1死一、二塁で投ゴロで併殺を狙った斎藤の送球を二塁ベース上で捕球できずこの日2個目の失策。続く桑原のダメ押し2点適時打につなげてしまった。チームは今季76失策でリーグ単独ワーストとなった。今季最後の横浜は、三塁側は黄色で埋まっていた。同球場での8連敗も98年以来のワーストに並んだ。連勝なら2位も見えたDeNAとの直接対決に連敗し6ゲーム差に広がった。11日からは甲子園に戻り中日、広島との4連戦。CS圏内3位死守へ、本拠地で意地を見せるしかない。【石橋隆雄】○...球団ワーストの25度目の完封負けに井上ヘッドコーチは「多いよね。完封負けは屈辱的なことだけど、またかと思われる。そして、慣れてしまうのが一番怖い。終わってしまったものはしょうがないので、残りをどうするか考えていくしかない」と、残り12試合でさらに記録を更新しないように策を練る。「前半に得点しても、中押し、ダメ押しがなかなか取れない」と話すように、前日9日の初回に2点を取って以来17イニング連続無失点が続いている。○...島本が0回1/3を無失点に抑え、デビューから116試合連続無敗で、桟原の持つ球団記録に並んだ。3回2死二、三塁で森木に代わって登板。DeNA戸柱の打球を二塁山本が悪送球し、2点を献上。続く森に四球を与えたが、石田を空振り三振に仕留めた。20年に左肘のトミー・ジョン手術を受け育成契約で再出発。今季再び支配下登録を勝ち取り、復活の左腕が存在感を示している。阪神は横浜でのDeNA戦で、6月28日から8連敗となった。78年に開場した同球場での単一シーズンでの連敗記録としては、98年4月3日~8月6日の8連敗と並び球団最長となった。これで横浜では今季11敗で終了。ビジター球場での年間最多敗戦は04年ナゴヤドーム(現バンテリンドーム)の12敗で、これに次ぐワースト2位タイ。(他に11敗は後楽園3度、東京ドームとナゴヤドームで各2度)。

◆阪神ドラフト1位森木大智投手(19)が、プロの洗礼を浴びた。前回から中12日でプロ2度目の先発登板。2回2/3を投げ5安打、5失点(自責3)で2敗目を喫した。「ボール先行になって、そこで勝負できるボールがまだ確立できてなかった」と真っ先に制球面の課題を挙げた。初回に適時打を浴びたDeNA牧を、3回1死二、三塁では空振り三振に仕留めた。矢野監督は勝負根性を認めつつ、「だからこそもう1人、あそこで頑張れるピッチャーになっていかないと」。申告敬遠で2死満塁とした直後、楠本に2点打を浴びた場面を指摘した。ベンチでは指揮官から「角度」について指摘を受けた。「タテにボールをたたいて角度がついてこないと」。肘が下がり、ボールがシュート回転するシーンがみられた。隣で話を聞いた右腕は「そこはすぐ修正できる」と改善を誓った。今後は出場選手登録を抹消される予定。1軍で見つかった課題と向き合い、さらなるレベルアップを目指す。「ファームはただ抑えるだけじゃなくて、1軍で活躍するためのプレーを今まで以上に意識してやらないと。もっともっと突き詰めたい」。横浜での58球を、飛躍への糧にしてみせる。【中野椋】

◆DeNA・砂田毅樹投手(27)が、8月6日以来となる1軍に復帰した。チームは9連戦、中1日で10連戦と続く過酷日程の最中で、通算269試合登板の経験豊富な左腕が1軍に合流しブルペンの層を厚くする。前日9日の阪神戦に先発し5カ月ぶりの3勝目を挙げた上茶谷は、次に10連戦も控えるために一度登録抹消。前日に続きハマスタで練習参加のガゼルマンはこの日、バント練習や一塁での走塁練習をコーチとともに繰り返しており、来日初先発へ調整するとみられる。

◆両軍のスターティングメンバーが発表された。阪神は森木大智投手(19)が1軍2度目の先発マウンドへ上がる。1軍デビューを果たした前回登板の8月28日、中日戦(バンテリンドーム)は6回3失点で敗戦。9月3日のウエスタンリーグ・広島戦(鳴尾浜)で調整登板し、中6日で臨む。入団時、1年目の目標に「まずは1勝」と掲げていたルーキー右腕が、初星をつかみ取る。

◆阪神・森木大智投手(19)が一回に先制点を献上した。土曜のハマスタ。森木は先頭の桑原に中前打を許すと、関根は一ゴロの併殺崩れで1死一塁。佐野はスプリットで空振り三振に仕留めるも、二盗を許した。4番・牧にはファウルで粘られ、8球目の内角高めの直球を左前へはじき返されて先制点を献上した。森木は8月28日の中日戦(バンテリンドーム)でプロ初先発し、6回3失点と力投。翌日に登録抹消されたが、9月3日のウエスタン・広島戦(鳴尾浜)で調整登板し、この日プロ2度目の先発マウンドに上がった。

◆阪神・森木大智投手(19)が三回途中5失点(自責点3)で降板した。土曜のハマスタ。0―1の三回だった。森木は桑原の二塁打と関根の四球で無死一、二塁。佐野の一ゴロで二、三塁とされるも、4番・牧を高めの直球で空振り三振に仕留めた。しかし、宮崎には申告敬遠で満塁とすると、楠本に甘く入った148㌔の速球を右翼線へはじき返されて2失点。ここでベンチからタオルが投げられた。2回2/3を投げ、5安打5失点(自責3)で無念の降板。プロ2度目の先発は、ほろ苦い投球となり、ベンチで悔しさをにじませた。

◆DeNA・楠本泰史外野手(27)が「6番・右翼」で2試合続けて先発出場。三回に2点二塁打を放った。「敬遠で満塁になったので、絶対に打つという気持ちで打席に入りました。ヒットになり良かったです」1―0の三回2死二、三塁で前を打つ宮崎が申告敬遠された。満塁で迎えた第2打席、カウント2―1からの4球目、森木の148キロ直球を完璧に捉えて右翼線へと運んだ。2者が生還し、阪神のドラフト1位右腕をノックアウトした。前日9日の試合では、3安打2打点の活躍でお立ち台に上がった。試合前には、自身も小学生のときにプレーした「ベイスターズジュニア」の結団式が行われる中で〝先輩〟が威厳を示した。

◆阪神打線が沈黙。五回までスコアボードにゼロを並べた。土曜のハマスタ。阪神は二回1死からマルテが左前打、佐藤輝が四球で一、二塁のチャンスも、スタメン起用の陽川が二飛で走者を進められず。満塁としたが森木が遊ゴロに倒れた。四回は先頭の大山が四球で出塁。しかし後続がつながらなかった。DeNA先発・石田の前に、五回までわずか2安打。ホームが遠い展開が続いている。

◆セ・リーグ2位のDeNAが効果的に点を重ね、3位・阪神相手に2連勝。チームは日本一に輝いた1998年に並ぶ本拠地での阪神戦8連勝を飾った。一回に牧が阪神・森木から先制適時打を放つと、三回には楠本の2点二塁打など4点を奪い、主導権を握った。先発の石田は6回2安打無失点で5勝目(4敗)。七回以降は入江、エスコバー、中川とつなぎ、阪神打線に得点を許さなかった。

◆DeNAは2連勝。1998年以来となる本拠地での阪神戦8連勝を飾った。同戦は2015年(7勝6敗)を最後に勝ち越しがなく、大幅な負け越しが続く〝鬼門〟となっていたが、現役時代に〝虎キラー〟と呼ばれた三浦監督就任2年目の今季は11勝2敗と大きく勝ち越しを決めた。一回に牧が先制打、三回は2死満塁から楠本が2点打を放ち、阪神先発のドラフト1位右腕・森木をノックアウト。敵失でさらに2点を加えた。先発の石田が6回2安打無失点の好投を見せ、阪神戦今季4戦3勝、本拠地での登板は3戦全勝を飾った。

◆阪神は、今季25度目の零封負けを喫し、1963年の球団記録を更新した。さらにハマスタでは、1998年4月3日-8月6日以来の8連敗を喫した。8月28日の中日戦(バンテリンドーム)以来、プロ2度目の先発登板となった森木大智投手(19)は、直球の制球が安定せず、三回途中5安打5失点(自責3)で降板。試合序盤で5点のビハインドとなったが、打線も元気がなかった。二回に2死満塁の好機を迎えるも無得点。0―5の四回には2死一、二塁と反撃のチャンスを作ったが、ホームが遠かった。九回にも1死一、二塁で佐藤輝が見逃し三振、代打・原口も捕邪飛に倒れて試合終了となった。阪神は11日の中日戦(甲子園)に負けると、残り11試合を全勝しても73勝67敗3分で勝率・521。ヤクルトがナイターの10日の広島戦(神宮)、11日のDeNA戦(横浜)に連勝した場合、残り17試合に全敗しても74勝67敗2分で勝率・525となり、阪神は上回れず、V逸が決定する。

◆阪神が球団ワーストの25度目の完封負けを喫した。D1位・森木大智投手(19)=高知=が2回?を投げて5安打で降板。その後、二ゴロを処理した山本泰寛内野手(28)の一塁悪送球もあり、5失点(自責3)だった。また山本は遊撃で八回にも失策し、2点を失った。打線は今季3戦2敗の石田健大投手(29)らの継投の前に3安打。今季、横浜スタジアムでのレギュラーシーズン最終戦も敗れ、1998年以来の8連敗。3打数無安打1三振1四球の佐藤輝明内野手(23)のノーアーチは17試合&74打席。DeNAと6差。10日のヤクルトの勝敗次第で11日にもV逸が決まる矢野耀大監督(53)の一問一答は以下の通り(チーム成績62勝66敗3分=残り試合12、観衆3万343人)。ーー森木は荒れていたが、何とかしようとしていた「いやいや、それはそうだろうけど。まあ前回とはやっぱり調子もね、ボール自体は良くなかったかなという」ーー一回にタイムリーを打たれた牧から三振を取るなど、三回は気持ちの強さも見えた「いやいや、まあまあ、もちろん良いところもあった。今は経験を積む段階というか。もちろん勝ってほしいけど経験して、何が通用して何が足りないかという段階。そういうところではあそこの(三回1死二、三塁で牧から奪った)三振は良かったと思うし。だからこそ2アウトでもう1人、あそこで頑張れるピッチャーになっていかないと、というのは課題として見つかったんじゃないの」ーー2ボールから宮崎を申告敬遠したが、あそこは塁を埋めようと(続く2死二、三塁で申告敬遠で満塁策を取り、楠本に2点打を浴びる)「いやいや、それはそうでしょ。率も高いんだし、前の打席の内容を見てもそうだし」ーー残り試合は、先発の頭数を考えても...「それは一旦抹消するよ」ーー今季中は「それは分からん」ーーベンチで話していたことは「いや、まあまあ、もちろん俺もキャッチャーで受けていて『ああ、こうだな、ああだな』は、いつもありながら見ているので。角度が今日は何かすごく無くて。何て言うのかな、説明すると長くなるんだけど。もうちょっと縦にボールを叩けて角度がついて来ないと。大体、真っすぐがシュート回転するか、引っかかるかになっちゃうと、角度が死んでしまう。前回も言ったかもしれんけど、カーブを使いながらとか、投げる意識、キャッチボールの意識も、角度を意識していく必要があるんじゃないかな。ストライクが欲しくなったり、大事に投げようと思えば思うほど、肘が下がって角度がなくなる。角度をつけることを意識した方がいいんじゃないかということは言った」ーー投球練習からカーブの感覚を確かめていた「それはみんな、投球の中でどう修正するかとか、どういう意識で投げるかはあると思うけど。投球練習でもそうやし、試合の中でカーブを投げることで、そういう1球になることは、俺も現役時代に何人も受けている。そこは本人がどう意識するかは俺には分からないけど」ーー山本の悪送球「マルテが遅れたからね。若干、(深くに)捕りに行ったんで。それでもあれはヤスが足で投げていくというか。ボールをゆっくり投げてマルテに合わす感じで投げちゃったから。ヤスもいいプレーもすごくあるし、だけど、ああいうところこそ丁寧にいかないと。ああいうプレーになっちゃうんで。結果からするとプレーが軽くなりすぎたな、というところじゃないの」ーー石田に3敗目「あー3敗目というか...。今日も別に良いとは思わないんで、それが打てないのが悔しいよね。相手が絶好調であれば仕方ないけど、そういう感じには見えないんで」ーー25度目の零敗「それは責任を感じています」(と、言って自ら会見を打ち切る)

◆現役時代は阪神、南海で活躍し、引退後は阪神で投手コーチやフロントでも尽力したサンケイスポーツ専属評論家の上田二朗氏(75)は2失策の山本泰寛内野手(28)の守備に代表され、改善されなかった守りのミスと貧打拙攻を嘆き、投手陣の気持ちを代弁した。長いシーズンだから快勝もあれば、完敗もある。惜しい負けもあるだろう。その中に、勝敗を分けたポイントや、プロならではのプレーがあるから野球は面白い。でも、この試合は中身のない負け。11日以降にも全くつながらない完敗だ。ベンチはやるべきこを、やって試合に臨んだと思う。左腕石田に対して、野手8人のうち5人の右打者を並べた。現状の戦力で考え得るベストに近い打線を組んだが、ベンチの仕事はそこまで。工夫しても、コマが働かなければ、どうしようもないのだ。25度目の完封負け。打線から何とかしようという思いは伝わってこなかった。守備でも痛恨のミス。山本の2つの失策は言い方は悪いが「不細工なエラー」だ。投げている投手はたまったものではない。投手がいくら頑張っても、打線が点を取らなければ野球は勝てないし、バックがしっかり守らなければ失点は増える。打線と守備で、投手の足を引っ張り続けたシーズンを象徴するような試合だった。Aクラスに入れば、クライマックスシリーズ出場権を手にして、勝ち抜けば日本一になる可能性だって残している。でも、この戦いを見せられては「日本一を狙える」なんて言えないし、Aクラスも赤信号が点滅している。現状3位でも、下位チームがすぐそこに迫っていて、極めて厳しい状況なのに、選手のプレーを見ていると危機感も伝わってこない。こんな戦いをしていては、Aクラスなんて無理に思えてしまう。矢野監督が尻を叩いて、残り試合に挑むのだろうが、繰り返すが選手が働かなければ勝てない。危機感を持ってプレーしてほしい。

◆阪神が球団ワーストの25度目の完封負けを喫した。D1位・森木大智投手(19)=高知=が2回?を投げて5安打で降板。その後、二ゴロを処理した山本泰寛内野手(28)の一塁悪送球もあり、5失点(自責3)だった。また山本は遊撃で八回にも失策し、2点を失った。打線は今季3戦2敗の石田健大投手(29)らの継投の前に3安打。今季、横浜スタジアムでのレギュラーシーズン最終戦も敗れ、1998年以来の8連敗。3打数無安打1三振1四球の佐藤輝明内野手(23)のノーアーチは17試合&74打席。大山悠輔内野手(27)も3打数無安打だった。試合後の井上一樹ヘッドコーチ(51)の主な一問一答は以下の通り。ーー零敗。石田は「どうなんだろ。立ってる、やってる選手じゃないから分からないけど、見た感じ横から見ていて良かったとは思えないんでね。やっぱり、何かのうまい具合につかむことができなかった。突破口を開くという意味合いでこう、最初の方で逆に乗せてしまったのかなと。そのうちに点数取られて、余裕を持たせてしまったのかなと。ある意味で後手後手を踏んだ」ーー2巡目、3巡目で対応していきたい「そういうところでやっぱり、調子が良い時は出るべき人間が出て、送るべき人間が送って、かえして欲しいという。ウチで言ったら悠輔を中心にという形になるんだろうけど。それが、かみ合わないということにならない限りは0点にはならないでしょう。かみ合わなかったから0点になってしまう。やっぱり、昨日(2ー9で敗れた9日)もそうだけど、昨日も今日(10日)も。昨日も最初に2点取って、その後1点を取っていればと、タラレバは禁物だけど。流れに乗れた...になって、そういうところから考えたら波に乗れてないのが、今日に尾を引いちゃったのかな」(さらに続けて)「こっちとすれば何とか、何とか思うんだけどね。積極的に行けって言って、そばから見たら例えば、その凡打が、普通の平凡なセカンドゴロ、ショートゴロ、レフトフライってなると『何しとんねん!』ってなるんだけども、そういうのは難しいもんで、必死になればなるほど、逆に球見ようと思ってるうちに追い込まれる。積極的に行けって言えば、そういう凡打になってしまう。こっちもジレンマ的なのがあるよ」ーー結果的に完封負けが多い「多いねえ。まあ得点した時でも、前半に例えば得点して、中押し、ダメ押しがなかなか取れないのもパターン的にあるので、それも煮えきれない部分につながってくる。完封負けというのはある意味屈辱的なことだけど、またかと思われる。そして、慣れてしまうのが一番怖いので、残りが少ないだけに、今さら、ああだこうだ言うても、四の五の言うてもしょうがないけど、本当に終わってしまったものはしょうがないので、残りどうするかと考えて行くしかない。それだけ」ーー横浜スタジアムは最終戦。苦戦した「全体のミーティングでも、どちらかと言うと横浜スタジアムは得意な球場だっただけに、ここに来たら、何だか知らないけど点数が入る。何だか知らないけど打てる球場だろうと。それを思い出せと。前回、3連敗を食らっているけど、そういうことのないように、最後の最後の締めの試合として、横浜に駆けつけてくれているファンに良い形でお辞儀して帰ろうと言った。それがちょっと、連鎖なのか、うまいこといかなかった」ーー今年に関してやりづらさは「逆にうちが変な意識を持ってしまったのかなというところもあるかもしれない。それぐらいですね」

◆DeNA先発の石田健大投手(29)が6回2安打無失点、6奪三振で2017年(6勝)以来の5勝目を挙げた。阪神戦は今季4戦3勝で、本拠地では3戦全勝と相性抜群。4月以来となった戸柱とのバッテリーで好投した左腕は「僕のいいところを引き出していただいたおかげで、いいリズムで投球できた。勝てて良かった」と1カ月ぶりの白星に胸をなでおろした。

◆井上ヘッドコーチは球団ワーストを更新する今季25度目の零封負けに「ある意味、屈辱的なことだけど。終わってしまったものはしようがないので。残り(試合を)どうするかと考えていくしかない」と話した。試合前の全体ミーティングでは「ここ(横浜スタジアム)に来たら、なんだか知らないけど点数が入る、なんだか知らないけど打てるという球場だろう。それを思い出せ」とゲキを飛ばしたが、結果に結びつかなかった。

◆また汚点...。阪神はDeNAに0-7で敗れ、球団ワーストを更新するシーズン25度目の零封負けを喫した。開幕戦7点差逆転負けから始まり、開幕9連敗や開幕17試合で1勝など次々とワースト記録を残してきた矢野燿大監督(53)の最終年。この日は零封負けのほかに横浜スタジアム8連敗も喫し、最後の最後まで屈辱だらけだ。雲ひとつない野球日和の横浜スタジアムで、一度としてホームを踏めず、また汚点を残して去る。「0」と屈辱にまみれた矢野虎のラストシーズンが、ここに極まった。今季25度目の零封負けで球団ワーストを更新。将も重く受け止めるしかなかった。「それは責任を感じています」また何もしないまま時とイニングだけが過ぎていく。0-0の二回にマルテの単打と佐藤輝の四球から2死満塁とし、高卒新人投手の森木が遊ゴロに倒れた場面が、もっとも本塁に迫ったシーンだった。プロ初先発となった8月28日の中日戦(バンテリンドーム)に続き、森木を援護できず。右腕が投げている間、9イニング連続で無得点というのも情けない。前日の試合後、矢野監督は「この悔しさを持って、どれだけ明日やれるか」と雪辱を誓っていたが、結果はさらにひどいものとなった。1月31日のキャンプイン前日に矢野監督が今季限りでの退任を表明し、始まる前から、ある意味〝異常〟な形で突入したシーズンだった。そしてフタを開けるや否や、球団史に残る汚点ばかりを並べてしまった。3月25日のヤクルト戦(京セラ)での「開幕戦7点差逆転負け」も球団史上初なら、そこに端を発した開幕9連敗はセ・リーグワースト。「開幕17試合で1勝」というNPBワースト記録、1勝15敗1分け勝率・063という底の底まで落ち切った。球宴までに勝率5割に戻しはしたものの、無抵抗でほとんど見どころなく敗れる零封負けだけは、ぬぐい去れなかった。ハマスタでの8連敗は、1998年に並び球団ワースト。横浜でのシーズン11敗は球団ワースト。「ビールの売り子の方が気合入っとるぞ!」。試合中にはネット裏から厳しいやじを飛ばす男性もいた。2連敗で借金4。優勝完全消滅が近づく中、4位・広島には0・5ゲーム差に迫られた。相手先発の石田には今季だけで3敗目。指揮官は「(石田は)別に良いとは思わないんで、それが打てないのが悔しいよね」と絞り出すしかなかった。レギュラーシーズン最後の横浜でのゲーム。試合後には一列に並び、左翼スタンドへあいさつを行ったが、再びこの場所に戻ってこられるのだろうか。(長友孝輔)

◆これも勉強-。阪神のドラフト1位新人・森木大智投手(19)がプロ2度目の先発マウンドに上がり、三回途中5安打5失点(自責3)で2敗目を喫した。初勝利はまたもお預けになったが、「次に向けての課題が見つかった」と収穫を強調。この敗戦を糧にさらに大きく成長する。ベンチで悔しさをぐっと押し殺した。プロ2度目の先発となった森木は5失点でKO。抑えたことが自信になるのなら、打たれたこともまた勉強になる。自身の投球を反省しながらも、19歳の視線は前を向いていた。「ボール先行になってしまって、そこで勝負できるボールが自分の中でまだ確立できていなかった。次に向けての課題が見つかったので、逆に良かったかなと思います」全国大会に出場した高知中2年以来のハマスタのマウンド。胸を高鳴らせて上がったが、気合と期待は打ち砕かれた。一回2死二塁で4番・牧に内角高めの直球を左前へはじき返されて先制点を献上。三回には桑原の二塁打から1死二、三塁のピンチを招くも、牧を高めの149キロで空振り三振に仕留めた。しかし、宮崎を申告敬遠して2死満塁とし、楠本に真っすぐを右翼線に運ばれてさらに2点を失った。2回?、58球を投げて降板。その後、味方の失策があり、5失点(自責3)でプロ初先発から2連敗を喫した。「楠本さんに打たれたところは配球の部分でちょっとしたズレがあった。危ないなと思ったときにプレートを外したり、間をおけるぐらい余裕があれば」と悔やんだ。前回8月28日の中日戦(バンテリンドーム)では6回3失点と力投。そこから2軍での登板を挟んで臨んだ今回は最速151キロの直球の制球が安定しなかった。矢野監督は「何が通用して何が足りないかという段階だと思う」と話し、「一旦抹消するよ」と明言。今季中の1軍登板については「それは分からん」と話すにとどめた。八回裏にはベンチ最前列で森木に熱弁。「ストライクが欲しくなったり、大事に投げようと思えば思うほど、肘が下がって角度がなくなる。角度をつけることを意識した方がいいんじゃないかということは言った」。将来を担う逸材だからこそ、助言を惜しまなかった。「レベルの高いバッターと対戦できていい経験になった。今後、絶対抑えるという強い思いを持って一からやり直したい」と森木。この1敗を財産にする。いつか、あの経験があったから成長できたと言えるように、もう一度鍛錬して1軍の舞台に戻ってくる。(織原祥平)

◆「2番・二塁」で3試合ぶりに先発した山本が守備のミスを連発した。0-3とされた三回2死二、三塁では、戸柱の一、二塁間への打球に追いつくも、一塁へ悪送球。さらに2点を追加された。遊撃の守備に回った八回は、1死一、二塁から代打・大和のゴロで併殺を狙った投手・斎藤の送球を落球。1試合2失策で、巨人と並んでいたチーム失策数は76となり、リーグ単独ワーストとなった。

◆4試合連続で「6番」に座った佐藤輝は、二回1死一塁の第1打席で四球を選び出塁した。その後も快音は響くことなく、九回1死一、二塁の得点圏では中川虎の132キロフォークに反応できず三球三振。8月20日の巨人戦(東京ドーム)の第2打席に18号2ランを放ってから、これで今季ワーストの74打席連続ノーアーチと苦しいときが続いている。

◆セ・リーグ2位のDeNAは10日、阪神24回戦(横浜)に7―0で快勝し、2連勝。楠本泰史外野手(27)が三回に2試合連続打点となる2点二塁打を放ち、阪神のドラフト1位・森木大智投手(19)=高知高=をノックアウトした。1998年以来、24年ぶりに球団記録に並ぶ本拠地での阪神戦8連勝。2015年以来勝ち越しのなかった本拠地での阪神戦を11勝2敗で終え、11日のヤクルトとの直接対決に臨む。秋風も吹き始めた横浜。左翼席を黄色く染めた虎党を静まり返らせた。DeNAがハマスタで今季レギュラーシーズン最後の阪神戦に快勝。通算172勝を挙げた現役時代、同戦で46勝(32敗)を挙げて「虎キラー」と呼ばれた三浦監督は「きょうどうやって勝つかを積み重ね、いい形で勝てているのは大きい」と勝利をかみしめた。仕事人が意地を見せた。1―0の三回2死二、三塁。目の前で宮崎が申告敬遠された楠本は「自分の方が打ち取れると思われたので、絶対打ってやろうと思った」と闘志を燃やした。登板2試合目の最速155キロ右腕、森木の直球に照準を定め、カウント2―1から148キロを強振。右翼線を破る2点二塁打で、高卒ドラ1をマウンドから引きずり下ろした。東北福祉大から入団5年目の今季は開幕スタメンの座をつかみ、レギュラーに定着しかけたが右太もも裏の肉離れで離脱。1軍復帰後も打撃不振に苦しんだ。復調のヒントになったのは、今季日本球界に復帰した広島・秋山だった。「秋山さんを見ていたら、ずっと右足を上げた状態で待っているなって」。キーワードは「差される(差し込まれる)くらいなら差してやる」。始動を大きく早め、投球モーションの序盤から右足を上げて待つ感覚で調子を取り戻した。チームは前回日本一に輝いた1998年以来となる、球団タイ記録の本拠地での阪神戦8連勝。2016―18年まで年間3勝に終わるなど苦しみ続けたハマスタでの阪神戦で、三浦監督就任2年目の今季は11勝2敗と大きく勝ち越し。チームスローガンのごとく「横浜反撃」を果たした。2連勝で11日から首位・ヤクルトとの直接対決2連戦に臨む。「上を見てやっているので、当然可能性があるからにはそこ(優勝)を目指して戦っていく」と指揮官。着用試合3戦全勝の「I☆YOKOHAMASERIES(アイ・ラブ・ヨコハマシリーズ)」特別ユニホームを再着用し、8月26―28日の前回対戦で喫した3連敗の〝反撃〟を期す。(浜浦日向)★データBOX DeNAの本拠地・横浜スタジアムでの阪神戦は6月28日から8連勝。横浜スタジアムがDeNA(前身を含む)の本拠地となった1978年以降、同球場での同一カード8連勝以上は、1995年の中日戦の9連勝、98年の阪神戦の8連勝に次ぐ24年ぶり3度目で、阪神戦は最多タイ。また同球場で同一カードシーズン11勝は、2017年と19年のヤクルト戦の各10勝を上回る最多。

◆小林が五回から登板。先頭・牧に右前打を浴びたが、続く宮崎を遊ゴロ併殺に。六回も無死一塁のピンチを背負ったが、桑原を空振り三振に仕留め、スタートを切った大田を坂本が刺した。「なんとか0点に抑えることができてよかった。併殺だったり、盗塁刺殺だったり、要所で野手陣が助けてくれたおかげです」。これで4試合連続無失点とした。

◆3番手で登板した加治屋は三者凡退に抑えて、前夜の雪辱を果たした。「昨日、相手の流れを切ることができなかったので、きょうはやり返すという気持ちでマウンドに上がった。3人で抑えることができてよかった」。9日は先発の藤浪が降板した直後の五回1死一、二塁で救援し、4番・牧に2点二塁打を許すなど火消しできず。その悔しさを晴らすように今回はピシャリと抑えて任務を全うした。

◆う~ん、困った、困った...。「ダンカンさん、心中お察しします。期待のD1位ルーキーの森木は序盤にKOされるわ、野手にミスは出るわ、球団ワーストを更新する25度目の零封負けじゃ、虎党も浮かばれませんよねェ」うぇ~ん、それもそーなんだけど、それ以上の困ったが実現したらどないしましょう?「それ以上の困った?」そや! 阪神は本日で借金4やねん! もしも借金のままクライマックスシリーズ(CS)進出なんてことになったら...。そして、もしも、もしもCSを制して、日本シリーズ出場となったら...。さらに、もしも、もしものもしもで日本一になんてなっちまったら...。ルールとはいえ、そんな球史に残る『恥ずかし日本一』なんて肩身が狭過ぎるやろー!!阪神の場合、投手陣に力があるから短期決戦に勝つのはあり得ない話じゃないから...。う~ん、困った、困った...。残り12試合で最低でも8勝で勝率5割にだけはいってくれ!! それができなかったら、阪神タイガース全員謎の失踪で姿をくらましますか? て、訳にもいかんし、困った~!!

◆顔の右半分は普段通りニコニコ笑っているけれど、左半分は目をつりあげて怒っていた。そんな器用なことをする監督がいました。「古葉スマイルの裏側を知らんだろ」広島の黄金時代に指揮を執っていた古葉竹識氏に関して、教え子で1番打者として活躍した高橋慶彦からすごい話を聞いたことがあります。「監督は、いつもベンチの端に体を半分隠して立っていただろ。失敗すると俺たちはあの左側、テレビに映らないバットケースの裏のところに、試合中に呼び出されるんだよ」打てなかったときやエラーをしたときではないと言います。古葉さんが厳しく言っていたのは「試合中にボールから目を切るな」の一点。相手守備がもたついているのに次の塁を取れずに止まってしまったとき。相手走者がオーバーランしているのに見逃してそこへ送球しなかったとき。そうしたときにはすぐに〝左側〟に呼ばれ、立たされたと言うのです。「攻撃中だから、監督の顔はグラウンドを向いたまま、右半分はあの古葉スマイルのままで、左手と左足で『あんたねえ?(ボコッ?) いつも言うとるじゃないね?(ドスッ?) ボールから目を切りなさんな?』ってやられるんだ」ボコッ? ドスッ? はテレビに映らないように蹴ったり、どついたりしている音です。「よく蹴られたし、よくどつかれた。古葉スマイルと一緒に古葉キック、古葉パンチを出せる厳しい監督だったよ」ベテランは、そういうミスをすると、古葉さんと目を合わさず、呼ばれないようにベンチの反対側に座っていました。それでも古葉キックは容赦なかったのです。イニング間に、ベンチの反対側にあるスポーツドリンクのサーバーに水を飲みにいくふりをして、前を通過しながらその選手の足を蹴り上げて「わかっとるよね?」。定位置に戻るときにも、もう一度、足をぎゅ~っと踏みつけていました。「動いているボールから目を離して、それが原因でミスをしたときは本当に厳しかったよ」古葉さん自身も試合中、ボールから目を離さない人でした。ベンチの端のあの立っていた位置も、うっかりミスをした選手に厳しく指導するためとは別に、「あの場所、あの角度からが一番よくグラウンドが見えるから」と説明されたことがあります。編集委員三木建次が「ビヤ樽の叫び」で書いていますが、0-5の八回裏、矢野監督が森木を近くに呼び寄せ、アドバイスを送っていました。鉄を熱いうちに打つのは悪いことではありません。しかし、大勢が決していたとはいえ試合中です。しかも残り試合も少なく、クライマックスシリーズ進出がかかる3位以上を死守しなければならない時期です。古葉キックを知っている人間からすると、考えられない行動です。高橋から聞いた話を、古葉さんに確かめたことがあります。当時、大きな社会問題にもなっていた施設名を出してこう言われました。「ははは、ウチは●●ヨットスクールじゃけえ」鉄は、熱いうちに打つことも、打ち方も大事です。ちなみに、高橋や川口和久ら、その年のオフに挙式した若手は全員、古葉さんに仲人を依頼しています。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
72512 0.585
(↓0.005)
-
(-)
18558
(+7)
504
(+15)
155
(-)
65
(-)
0.254
(-)
3.550
(-)
2
(-)
DeNA
64562 0.533
(↑0.004)
6.5
(↑1)
21437
(+7)
465
(-)
99
(-)
46
(+1)
0.252
(-)
3.500
(↑0.03)
3
(-)
阪神
62663 0.484
(↓0.004)
12.5
(-)
12443
(-)
388
(+7)
76
(-)
101
(-)
0.243
(↓0.001)
2.650
(↓0.01)
4
(-)
広島
62673 0.481
(↑0.004)
13
(↑1)
11505
(+15)
493
(+7)
83
(+3)
25
(-)
0.256
(↑0.002)
3.480
(↓0.03)
5
(-)
巨人
60673 0.472
(↓0.004)
14
(-)
13502
(+2)
551
(+5)
144
(-)
60
(+2)
0.243
(-)
3.800
(↓0.01)
6
(-)
中日
57681 0.456
(↑0.004)
16
(↑1)
17362
(+5)
443
(+2)
59
(+1)
53
(+1)
0.247
(↑0.001)
3.340
(↑0.01)