巨人(★1対3☆)中日 =リーグ戦21回戦(2022.09.09)・東京ドーム=
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中日
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巨人
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勝利投手:R.マルティネス(4勝3敗32S)
(セーブ:清水 達也(3勝2敗1S))
敗戦投手:大勢(1勝3敗32S)

本塁打
【巨人】丸 佳浩(25号・9回裏ソロ)

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◆中日は両軍無得点で迎えた6回表、A.マルティネスの適時打で先制する。その後は同点を許すも、延長10回に阿部のスクイズとビシエドの適時打で2点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、3番手のR.マルティネスが今季4勝目。敗れた巨人は、4番手・大勢が踏ん張りきれなかった。

◆8日に今季限りでの引退を発表した中日福留孝介外野手(45)が、試合前練習でWBCでともに戦った巨人原監督、阿部コーチら巨人関係者にあいさつした。出場登録はされていないが、球団の配慮もあり、この日から1軍に帯同している。練習では外野でのジョギングなどで別メニュー調整し、練習の最後にケージに入り打撃練習を行い右中間スタンドへ数本の柵越えも披露。引退セレモニーは23日からの巨人3連戦中(バンテリンドーム)に予定されている。

◆歌舞伎俳優の尾上松也(37)が始球式で完璧なストライク投球を披露した。背番号「8」の巨人のユニホームを身にまとい、振りかぶってダイナミックな投球フォームでストライク。ガッツポーズで喜んだ。これには原監督も、自らベンチを飛び出してグータッチで出迎えてたたえた。尾上は「めちゃくちゃ緊張しましたが、最高の瞬間でした! 憧れの選手たちにも会えて、良い投球ができて良かったです。最後に原監督とグータッチもできて、こんなにうれしいことはありません」と初の始球式を楽しんだ。幼少期から野球少年で巨人ファンだという尾上は始球式が決まった際、「原辰徳監督に憧れて少年時代を過ごしました。そんな私が原監督の前で、しかもジャイアンツそしてドラゴンズの皆様の前で始球式ができるとはこの上ない喜びです。興奮と緊張でボールがどこに飛んで行くか分かりませんが、全力で楽しみたいと思います」と意気込んでいた。

◆巨人丸佳浩外野手(33)が起死回生の同点アーチを決めた。1点ビハインドの9回先頭。中日の守護神R・マルティネスのフォークをバックスクリーンへ運んだ。25号同点ソロに、ベンチで待つチームメートと会心の丸ポーズで喜んだ。

◆巨人の守護神・大勢投手(23)がプロ入り後初めて、イニング途中で降板となった。同点の延長10回に登板。先頭の中日岡林に四球を与えると、続く三好への2球目で二盗を決められた。さらに三好の犠打をチャージしてきた一塁手北村が三塁に送球も岡本和が捕球できず、犠打野選で無死一、三塁。阿部に初球152キロ直球を一塁前に転がされ、セーフティースクイズを決められた。ノーヒットで勝ち越し点を献上すると、続くビシエドへの初球フォークを大城が捕球できずにパスボールで無死二塁。3球目の151キロ直球を右前に運ばれた。2失点目を喫し(自責は1)、両膝に手をついて悔しがりながら打球を見届けた。すぐに原監督がベンチから出てきて畠との交代をコール。50試合目の登板にして初のKOとなった。

◆巨人の守護神がプロ初の"KO"を食らった。同点の延長10回に登板した大勢だが、制球が安定しない。先頭岡林への四球から、二盗と犠打野選で無死一、三塁とし、阿部に決勝スクイズ。続くビシエドには捕逸後に適時打を食らい、プロ50試合目で初めてイニング途中での降板を告げられた。今週のチーム4戦中3試合目の登板で、6日DeNA戦では初のイニングまたぎで1失点。この日は本来の力強さも影を潜めたが、原監督は「まあ、ね、ここは越えないとね」と期待をかけた。何よりも序盤の拙攻が痛かった。5回までに3併殺。7回1失点の先発戸郷を援護できず、得点は土壇場9回に丸が放った一時同点となるソロアーチだけ。原監督は「いい投球を我慢強くやってくれているんですけどね、何とか、もう少し援護点がね。攻撃陣が申し訳ねえなあという感じだね」と話した。ゲーム差は3位阪神と1・5差、最下位中日とは3差。上がるか、下がるか。残りは14試合だ。▽巨人桑田投手チーフコーチ(3敗目を喫した守護神大勢の状態について)「明らかに疲労が蓄積している感じですよね。直球に本来の力が無かった。非常に心配だなと思いながら見ていた」▽巨人戸郷(先発して7回5安打1失点)「先に点を与えてしまったことが悔しいですし、反省点です。次回に向けてしっかりと調整して頑張ります」▽巨人丸(9回に中日R・マルティネスから25号ソロ)「良い投手なので何とか食らいついていきました。自分でも驚くほどうまく打つことが出来ました」

◆巨人が延長で粘りきれずに敗れた。守護神・大勢投手(23)が同点の延長10回に登板も、味方のミスが重なり2失点(自責1)でKO。プロ入り後初めて、イニング途中での降板となった。桑田真澄投手チーフコーチ(54)の一問一答は以下の通り-戸郷は序盤から球数がかさんだ今日は調子は普通だったと思うんですね。全体的にカウントはとれたけど勝負球が決まらなくて、球数が増えていって、ちょっと苦しくなったとみてますけどね。-フォークがファウルにされる部分が勝負球が良いところに行ってもカットされたり、見切られたりというところで苦しめられました。そういう苦しんだ中でも7回を1失点は非常に素晴らしかったと思います。-大勢の投球は明らかに疲労が蓄積している感じですよね。直球に本来の力がなかったので非常に心配してます。ただあと残り少しなので、出番がどうなるか分からないですけど、壊れないように、大事にしながら僕は使っていきたいと思っているんですけど、そこは何とも言えないところですよね。ただ今日の投球を見ると、明らかにボールの威力がなくなっているので、非常に心配だなと思って見てました。

◆中日は2試合連続の決勝スクイズで連勝した。1-1の延長10回無死一、三塁で3番阿部が、巨人4番手大勢の初球直球を一塁前へスクイズ。三走岡林がヘッドスライディングで生還し勝ち越した。8日の広島戦もスクイズで決勝点を挙げていた。立浪監督は「大勢投手なので打つのは難しくああいう選択になった。いい形で1点が取れた」。チームとして初めて大勢に黒星をつけた1勝を笑顔で振り返った。中日阿部(決勝スクイズ成功)「どんな形でも点が入ればいい。(引退を表明した福留の勝負強さに)少しでも近づきたい」▽中日清水(4番手で10回を3者凡退でプロ初セーブ) 投げる試合は全部抑えたい。

◆中日が2戦連続の決勝スクイズで連勝した。1-1の延長10回無死一、三塁でこの日2打数2安打の阿部が、巨人4番手大勢の初球直球を一塁前へスクイズ。三走岡林がヘッドスライディングで生還し勝ち越した。8日の広島戦に続き決勝点をスクイズでもぎ取った。

◆8日に今季限りでの現役引退を表明し、会見を行った球界最年長の福留孝介外野手(45)が一夜明け、1軍本体に合流した。今季は22試合に出場して打率・043(23打数1安打)、0本塁打、3打点。勝負所での代打として期待されるも思うような結果を残せず、6月中旬の交流戦終了を境に選手登録を抹消されていた。だが、立浪監督が8日に「登録はしないかもしれないですけど、本人が最後にあいさつに回りたいということで、あした(9日)から」と久々に1軍に帯同することを明かしていた。グラウンドに姿を見せると巨人・原辰徳監督(64)、元木大介ヘッド兼オフェンスチーフコーチ(50)らにあいさつをした。

◆巨人・戸郷翔征投手(22)が7回5安打1失点の力投を見せたが、12勝目とはならなかった。走者を背負いながらも、140キロ台中盤の直球とフォークボールを駆使し、五回まで無失点。中日先発の大野雄と一歩も譲らぬ投手戦を繰り広げた。だが六回に2死一、三塁のピンチを招くとマルティネスに中前適時打を許し、先制点を献上。後続をきり、七回も無失点に封じ、八回から2番手・クロールにマウンドを託した。勝てば阪神・青柳に並ぶリーグトップタイの12勝目だったが、打線の援護なく、130球の熱投は報われなかった。

◆巨人・丸佳浩外野手(33)が、0-1の九回に同点の25号ソロを放った。14試合ぶりの一発で、通算250本塁打に王手をかけた。登板前時点で防御率0・96を誇った守護神のR・マルティネスと対戦。先頭で打席に立ち、浮いたスプリットをバックスクリーンに運んだ。

◆チーム屈指の韋駄天がダイヤモンドを駆け回った。巨人・吉川尚輝内野手(27)が複数安打をマークし、輝きを放った。一回の第1打席。先頭打者としてカウント1-2から中日・大野雄のカットボールを捉え、中前にはじき返した。三回の第2打席でも中前打をマーク。その後、俊足を生かして二盗に成功すると、続くウォーカーの三ゴロの間に三塁を陥れる好走塁も見せた。得点にこそ結びつかなかったが、打って、走って躍動した。9月に入ってから快音が止まらない。「たまたま打てただけ」と謙遜するが、9月の2カード連続勝ち越しに大きく貢献している。7日のDeNA戦では5安打を放つ固め打ち。しかし、0―1の八回1死一、二塁のチャンスでは、ロドリゲスの158キロに詰まらされ、サードファウルフライに終わった。スタンドからはため息がもれた。九回の丸の同点ソロで突入した延長十回、ドラフト1位の抑え・大勢がつかまり、スクイズと適時打で2点を勝ち越された。その裏、吉川は1死無走者から二ゴロに倒れた。ここ7試合で打率・464(28打数13安打)とあきらめない姿勢は見せている。クライマックスシリーズ(CS)進出圏内の3位に向けて、背番号2は最後までバットを振り続ける。

◆中日がしぶとく競り勝った。1―1の延長十回に阿部のスクイズで勝ち越し、ビシエドの適時打で加点した。最後を締めた清水がプロ初セーブ。巨人は九回に丸のソロ本塁打で追い付く粘りを見せたが、十回は大勢が踏ん張れなかった。

◆巨人は0―1の九回に丸佳浩外野手(33)が同点の25号ソロを放ち、土壇場で試合を振り出しに戻したが、延長戦で力尽きた。7回1失点と力投した戸郷翔征投手(22)を援護できず。12勝目はならなかった。原辰徳監督(64)は「戸郷のとき、なかなか援護できなくてね...。攻撃陣が申し訳ねえなあという感じだね」と振り返った。十回はドラフト1位・大勢(関西国際大)が登板。先頭の岡林に四球を与え、二盗を許した。犠打野選で一、三塁と好機を広げられると、阿部に決勝のスクイズを決められた。さらにビシエドに右前適時打を浴びてリードを2点に広げられ、交代を告げられた。

◆巨人が延長戦で競り負けた。同点に追いついた直後の十回にドラフト1位・大勢投手(23)=関西国際大=が登板。先頭の岡林に四球を与え、二盗を許した。犠打野選で一、三塁と好機を広げられると、阿部に決勝のスクイズを決められた。さらに、ビシエドに右前適時打を浴びて降板。3敗目を喫した。リーグ2位タイの32セーブを記録している新人守護神は、この日が50試合目の登板だった。桑田投手チーフコーチは「明らかに疲労が蓄積している感じ。今日はストレートにも本来の力がなかったので、非常に心配している。壊れないように大事に使っていきたい」と思いやった。

◆巨人の戸郷は援護に恵まれず、リーグトップに並ぶ12勝目はならなかった。大野雄との投げ合いで辛抱強くコースを突いて打たせて取り、7回を1失点。六回2死からA・マルティネスに先制打を許した後も崩れなかった。これで7回以上を投げるのは6試合連続と安定感は続くが、「先に点を与えてしまったことが悔しいし、反省点」と戸郷。130球の力投でリーグトップの奪三振は五つを上乗せ、タイトル獲得には前進した。(東京ドーム)

◆中日は延長十回に阿部のスクイズなどで2点を勝ち越し、接戦をものにした。

◆中日の5年目、清水がプロ初セーブを挙げた。2点を勝ち越した十回に4番手で登板し、1回を三者凡退。「いつもより緊張した。いつかは(セーブを)挙げたいと思っていた」とほっとした笑みを浮かべた。埼玉・花咲徳栄高から入団した右の速球派。高校時代には試合終盤を任される救援投手として夏の甲子園大会の優勝投手となった。プロ入り後は先発に挑戦していたが、今季から救援に転向。フォークボールを武器に勝ちパターンに定着している。

◆信頼の厚いルーキーが、この日は誤算だった。巨人は同点の延長十回にドラフト1位・大勢投手(23)=関西国際大=が2失点(自責点1)。だが、原辰徳監督(64)が「あそこはやっぱり一気にいきたいところだね」と悔やんだのは直前の攻撃だ。1点を追う九回、先頭・丸の25号ソロで同点に。続く中田の安打と代走・増田大の二盗でつくったサヨナラ機は、後続が決められなかった。延長十回は32セーブを挙げている大勢が、先頭の岡林への四球を発端に、味方の野選で拡大したピンチで阿部にスクイズを決められた。守護神はプロ入り初のイニング途中で降板。6日のDeNA戦(東京ドーム)に続く3敗目を喫したが、指揮官は「ここは越えないとね」と責めなかった。打線は7回1失点の戸郷を援護できず、「攻撃陣が申し訳ねえなあという感じ」と指揮官。5位に沈むチームは、11日にも優勝の可能性が消滅する。(谷川直之)

◆福留効果だ。同点とされた直後の延長十回、中日・阿部が決勝スクイズ。この回に2点をもぎ取り、接戦を制した。「(スクイズのサインは)あるかなとは思っていた。いいところに転がってよかった」四球と二盗、犠打野選でつくった無死一、三塁の好機で打席へ。初球を一塁方向に転がし、三走・岡林が生還した。無安打で決勝点をつかむと、ビシエドの右前適時打でもう1点。トドメをさした。前日8日に福留が今季限りでの現役引退を表明した。この日から1軍に合流し、あいさつ回りの全国行脚をスタート。2009年のワールド・ベースボール・クラシックでともに戦った巨人・原監督らと言葉を交わし、東京の竜党にも笑顔を振りまいた。立浪監督も「いろいろとアドバイスしてくれると思う」と若手への影響に期待する。2年間をともにし、引退会見では花束贈呈の輪にも加わった阿部は「ドラゴンズに入って、いろんな会話もしていただいて、勉強になった」。感謝の思いを力に変え、残りの試合を戦う。(須藤佳裕)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
72502 0.590
(↑0.003)
-
(-)
19551
(+7)
489
(+6)
155
(+3)
65
(+1)
0.254
(↑0.001)
3.550
(↓0.02)
2
(-)
DeNA
63562 0.529
(↑0.004)
7.5
(-)
22430
(+9)
465
(+2)
99
(+1)
45
(+2)
0.252
(-)
3.530
(↑0.01)
3
(-)
阪神
62653 0.488
(↓0.004)
12.5
(↓1)
13443
(+2)
381
(+9)
76
(-)
101
(-)
0.244
(-)
2.640
(↓0.06)
4
(-)
広島
61673 0.477
(↓0.003)
14
(↓1)
12490
(+6)
486
(+7)
80
(-)
25
(-)
0.254
(↑0.001)
3.450
(↓0.03)
5
(-)
巨人
60663 0.476
(↓0.004)
14
(↓1)
14500
(+1)
546
(+3)
144
(+1)
58
(+2)
0.243
(↓0.001)
3.790
(↑0.02)
6
(-)
中日
56681 0.452
(↑0.005)
17
(-)
18357
(+3)
441
(+1)
58
(-)
52
(+1)
0.246
(-)
3.350
(↑0.02)