西武(★0対5☆)オリックス =リーグ戦25回戦(2022.09.08)・ベルーナドーム=
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ORIX
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西武
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勝利投手:宇田川 優希(1勝1敗0S)
敗戦投手:平井 克典(6勝7敗0S)

本塁打
【オリックス】中川 圭太(5号・4回表ソロ),伏見 寅威(2号・8回表ソロ),中川 圭太(6号・8回表ソロ)

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◆オリックスは4回表、中川圭のソロで先制に成功する。その後は7回に宗の適時打で加点すると、8回には伏見と中川圭のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては2番手・宇田川が、打者8人を無安打無失点5奪三振に抑える好救援でプロ初勝利。敗れた西武は、打線が振るわなかった。

◆オリックスは今季西武戦のチーム打率が2割1分9厘と、西武投手陣に苦戦。中でも中川圭太内野手(26)は今季の打率3割ながら、西武戦では同1割9分。ベルーナドームは30打数4安打の1割3分3厘と特に苦手だ。

◆オリックスのドラフト1位椋木蓮投手(22)が、2回1死から西武栗山に内野安打を許したタイミングで緊急降板した。この日、25球目を投じた直後に、トレーナーに付き添われ一塁側ベンチに下がった。球団によると、右肘に違和感を訴え、大事を取っての交代となったという。椋木は8月28日西武戦(京セラドーム大阪)の先発登板を予定していたが、試合当日に右足首を捻挫し、登板を回避していた。2番手には宇田川がマウンドに上がった。

◆西武が執念の継投を見せた。ゲーム差1で追われる3位オリックスとの対決。2点ビハインドの8回だ。マウンドに守護神の増田達至投手(34)を送った。7回に2点差とされていた。これ以上の失点は避けたいだけでなく、流れ、球場の雰囲気を変えたい局面だった。しかし、先頭の伏見への4球目。147キロ直球を左翼スタンドに運ばれた。さらに2死から中川圭にも147キロ直球を捉えられた。打球は再び左翼席に吸いこまれた。まさかの2被弾で2失点だった。4点差とされた。増田は近しい人に新型コロナの陽性者が出たため、6日に感染拡大防止の「特例2022」の対象選手として出場選手登録を抹消されていた。ただ、感染は確認されず、この日が1軍に復帰だった。そして通算500試合目の登板でもあったが、悔しいマウンドになった。▽西武増田(通算500登板を達成) 使っていただいた監督はじめ、コーチの皆さんに感謝したい。自分1人で達成できる記録ではないので、これからもしっかりとチームに貢献できるように頑張りたい。通算500試合登板=増田(西武) 8日のオリックス25回戦(ベルーナドーム)の8回にリリーフ登板して達成。プロ野球105人目。初登板は13年6月13日の中日4回戦(西武ドーム)。

◆オリックスが、執念の継投で白星をつかんだ。先発したドラフト1位の椋木が2回1死から西武栗山に内野安打を許したタイミングで、右肘の違和感を訴えて緊急降板。2番手で緊急登板した宇田川優希投手(23)が2回2/3を無安打無四死球、5奪三振の快投でプロ初勝利をつかんだ。椋木、宇田川、K-鈴木、吉田凌、小木田、阿部、ワゲスパック、平野佳の計8投手でバトンをつなぎ、白星をつかんだ。打線は3番の中川圭が4回に先制5号ソロ、8回に追加点となる6号ソロを放ち、1試合2発を記録した。7日に亡くなった、東洋大時代の恩師・高橋昭雄前監督にささげる本塁打となった。オリックスが8投手のリレーで完封勝ち。1試合の最多登板人数は10人だが、完封勝ちは8人が最多で、80年6月30日日本ハムが阪急戦で記録して以来、42年ぶり2度目。日本ハムは岡部、木田、成田、杉山、宇田、佐伯、村上、高橋直のリレーで、先発の岡部が2回、他の7人は1回ずつ投げて7-0で勝利。勝利投手は2番手の木田だった。

◆西武が今季16度目の0封負けで痛い連敗となった。オリックスの8投手による継投に目先を変えられた。辻監督は「意外とこうなる。次から次に代わられると。やっぱりなかなか的を絞りづらかったりね」と悔やんだ。2点を追う8回には復帰した守護神増田を投入するも、2被弾。2点差のままなら9回は平良も投入する予定だった。絶対に欲しかった白星だったが、打線がつながりを欠いた。▽西武平井(6回1/3を1安打2失点)「1点を取られた後も、追加点を与えないよう粘って投げた。ただ、点の取られ方。ホームランの1球はミスでした。最後は7回は投げ切りたいという欲が出てしまった」

◆恩師にささげる2本のアーチだった。オリックス中川圭太内野手(26)が、自身初の1試合2発を放ち、7日に74歳で亡くなった、東洋大時代の恩師・高橋昭雄前監督に感謝の気持ちを込めた。「僕の今があるのは大学の4年間。教わったのは3年間ですけど、その期間がすごく大きい。今の打撃は高橋監督から教わったこと全てだと思う。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」4回に先制5号ソロ、8回にはレフトへ6号ソロを放つと、一塁側ベンチ前で、上空を見上げて祈った。「天国から監督さんが見守っててくださったおかげ。お前のバットでチームに勝利を。勝たせてみろ!と、ずっと言われていました。今もそういう気持ちでやっている」。言葉にも力がこもった。この日はPL学園の先輩である中日福留が引退を発表。「大先輩すぎて...。なんて言ったらいいのかわからない」と言葉に悩んだ。「ファームでは『なにしてんねん』という言葉もかけてくださった。いろんな記録、記憶に残るプレーがある。そういう方の後輩で誇りに思います」と背中を追う。連敗を2で止め、貯金7。ソフトバンクが敗れたため、首位とは再びゲーム差なしの大混戦だ。中嶋監督は「ほんとに全部の試合(が大事)になると思う」と勝ってかぶとの緒を締めた。残りは15試合。昨季王者が逆転での連覇を狙い、最後まで、歯を食いしばる。【真柴健】

◆西武増田達至投手(34)が史上105人目となる通算500試合登板を達成した。2点ビハインドの8回に4番手でマウンドに上がった。「使っていただいた監督はじめ、コーチの皆さんに感謝したいです。自分1人で達成できる記録ではないので、これからもしっかりとチームに貢献できるように頑張りたいと思います」近しい人に新型コロナの陽性者が出たため、6日に「特例2022」の対象選手として登録抹消されていたが、増田に感染は確認されず、10日を経ずにこの日、再登録。メモリアルのマウンドに上がったが、伏見と中川圭にソロを浴びて2失点と悔しい結果となった。

◆オリックスが、執念の継投で白星をつかんだ。2番手で緊急登板した2年目右腕の宇田川優希が、2回2/3を無安打、5奪三振無失点の快投でプロ初勝利をつかんだ。「最初、長いイニングは投げないだろうなと思っていた」と話すが、「(首脳陣に)行くよ! って言われて。(打者)1人1人と考えて投げました」。中嶋監督は「本当に。緊急でしたけど、落ち着いていた。よく攻めてくれたし、ナイスピッチングでした」とたたえた。計8投手の継投で完封リレーは、80年の日本ハム以来、42年ぶり2度目の記録だった。オリックスが8投手のリレーで完封勝ち。1試合の最多登板人数は10人だが、完封勝ちは8人が最多で、80年6月30日日本ハムが阪急戦で記録して以来、42年ぶり2度目。日本ハムは岡部、木田、成田、杉山、宇田、佐伯、村上、高橋直のリレーで、先発の岡部が2回、他の7人は1回ずつ投げて7-0で勝利。勝利投手は2番手の木田だった。オリックス椋木蓮投手(22)が西武-オリックス25回戦(ベルーナ)に先発し、2回1死一塁で降板した。球団は右肘の違和感を訴えたため、大事を取っての降板と発表。降板後は右肘にアイシングを施すなどして、患部の状態を見極めた。椋木は8月28日西武戦(京セラドーム大阪)の先発登板を予定していたが、試合当日に右足首を捻挫し、登板を回避していた。

◆先発したオリックス・椋木蓮投手(22)が二回途中に負傷降板した。0─0の二回1死から栗山に遊撃内野安打を許した後、高山投手コーチやトレーナーに付き添われ、ベンチ裏へ。その後、宇田川がブルペンで準備を始め、中嶋監督は交代を告げた。球団は二回の投球の際に右肘に違和感を訴えたため、大事を取って交代と説明。現在はアイシングなどを施し、様子を見ているという。椋木は当初登板予定だった8月28日の西武戦(京セラ)の前に右足首捻挫し、先発登板を回避。そこから復帰登板となる一戦だったが、悔しい降板となった。

◆オリックスの中川圭が9試合ぶりの5号ソロを放った。0―0の四回に先頭打者で平井の浮いたスライダーを振り抜くと、打球は左中間フェンスをぎりぎり越え「うまく反応できた。感触も良かった」とうなずいた。7日に東洋大で3年時まで指導を受けた高橋昭雄前監督が74歳で死去。恩師にささげる一発となり、ベンチに戻ると天を仰いで両手を合わせた。試合前には日本のプロ野球ではただ一人となっていた大阪・PL学園高の先輩の福留(中日)が今季限りでの引退を発表した。〝最後のPL戦士〟として快打を届けた。4年目の今季は打力に加え、一塁と外野をそつなくこなせる守備力を買われて出番を増やした。打順と守備位置が頻繁に変わる中で、好調を維持している。

◆オリックスは四回に中川圭の5号ソロで先制。七回に宗の適時打で加点し、八回は伏見、中川圭のソロで2点を奪った。二回途中から継投し、8投手で無失点。2番手の宇田川がプロ初勝利を挙げた。西武は山川の不振が響き、零敗。

◆西武・平井は先発としての役割を十分に果たした。七回途中を1安打2失点(自責点1)、3四球で降板した。「一戦も落とせない戦い続くが、僕自身もチームのいい流れに乗って自分の役割をするだけ」登板前日に意気込みを語って、臨んだ8月24日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来の先発マウンドで右腕を振った。立ち上がりの一回は2つの四球を与えながらも無失点。二回は三者凡退、三回は3者連続三振と躍動した。四回、先頭の中川圭にカウント2-1からの4球目のスライダーが甘く入り、左中フェンスを越える先制弾を浴びた。それでも崩れることなく、投げ続けた。七回1死から頓宮に四球を与えて91球で交代を告げられると、三塁ベンチで悔しそうな表情をにじませていた。今季は開幕から5月半ばまで中継ぎを務めたが、5月28日のDeNA戦で初先発。そこから先発ローテ入りし11試合の先発で4勝をマークしたが、先月末に再び中継ぎに回っていた。平井の降板後、0-2の八回から4番手で抑えの増田が登板し、勝利への執念を見せたが、まさかの2本塁打を浴び、九回にも連打で1点を失った。チームは痛い連敗を喫したが、辛くも2位をキープした。残り15試合。2019年以来3年ぶりのV奪回に向け、1試合も負けられない戦いが続く。(石井孝尚)

◆リーグ連覇を狙うオリックスにアクシデントが起きた。先発したドラフト1位・椋木(むくのき、東北福祉大)が右肘の違和感を訴え、二回途中に緊急降板した。立ち上がりは走者を許しながら無失点。異変は、0─0の二回1死から栗山に遊撃内野安打を許した後だった。マウンドに高山投手コーチやトレーナーが向かい、言葉を交わすと、右腕はそのまま一塁ベンチ裏へと下がった。わずか25球。どこかを痛めたような様子はうかがえなかったが、球団は「右肘の違和感を訴えたため、大事を取って交代した」と説明。2番手には、今年7月に支配下登録された2年目の宇田川がマウンドに上がった。椋木は当初登板予定だった8月28日の西武戦(京セラ)の前に右足首を捻挫し登板を回避。復帰登板となったこの日も早々に降板し、首脳陣としてはゲームプランの変更を余儀なくされた。リーグ3位のチームは、前日7日までの最下位日本ハム2連戦(札幌ドーム)で連敗。首位のソフトバンク、2位の西武を追う立場としては、痛い敗戦だった。それだけに絶対に勝っておきたい西武との直接対決。いやなムードが漂うなか、四回に先頭で中川圭が左中間席へ先制の5号ソロを放ち、「感触もよかったですし、なんとか先制することができてよかったです!」と表情を引き締めた。9日は試合がなく、10日からソフトバンク、4位楽天と、いずれも敵地での計4試合が待ち受けている。

◆西武は山川が0―4の八回1死満塁で二飛に倒れるなど、4打数無安打。4番の不振も響いて零敗を喫したが、辻監督は「(相手が小刻みな継投で)的が絞りづらかった」とさばさばと振り返った。山川は38本塁打、82打点とリーグトップを走るが、9月に入ってから20打数1安打。主砲の失速と重なるように、チームも今月は2勝4敗と負けが先行する。混戦が続く優勝争いに向け、辻監督は「しっかり踏ん張らないと」と力を込めた。

◆先発した平井克典投手(30)は七回途中2失点(自責1)の好投も打線の援護を得られず、7敗目(6勝)を喫した。四回、先頭の中川圭にカウント2-1からの4球目のスライダーが甘く入り、左中フェンスを越える先制弾を浴び「ホームランの1球はミスでした」と唇をかんだ。それでも踏ん張って試合を作った右腕を辻監督は「本塁打は悔やまれるけど、平井は非常によかった」とたたえた。

◆オリックスの宇田川がプロ初勝利を挙げた。先発椋木が肘の違和感を訴え二回途中で降板。後を受けると、四回は西武の強力な3~5番を3者連続三振に仕留めるなど150キロを超える速球で押した。2回?を無安打無失点とし「うれしい。すごく自信になる」と素直に喜んだ。埼玉・八潮南高から仙台大を経て2021年に育成ドラフト3位で入団。今年7月に支配下契約を勝ち取り、既に11試合に登板して貴重な戦力となっている。中嶋監督は「緊急(登板)でも落ち着いて、よく攻めてくれた」と絶賛した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
64572 0.529
(↓0.004)
-
(-)
20470
(+3)
417
(+7)
87
(+1)
69
(-)
0.255
(↓0.001)
3.160
(↓0.03)
2
(-)
西武
66593 0.528
(↓0.004)
0
(-)
15426
(-)
394
(+5)
108
(-)
55
(-)
0.230
(↓0.001)
2.670
(↓0.01)
3
(-)
ORIX
67601 0.528
(↑0.003)
0
(↓1)
15431
(+5)
400
(-)
74
(+3)
60
(+1)
0.246
(-)
2.790
(↑0.03)
4
(-)
楽天
62602 0.508
(↑0.004)
2.5
(↑1)
19471
(+7)
450
(+3)
89
(+3)
87
(-)
0.246
(-)
3.490
(-)
5
(-)
ロッテ
60631 0.488
(↑0.004)
5
(↑1)
19418
(+10)
447
(+2)
83
(+1)
113
(+1)
0.228
(-)
3.200
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
50723 0.410
(↓0.003)
14.5
(-)
18395
(+2)
466
(+10)
86
(-)
80
(+1)
0.232
(↓0.001)
3.470
(↓0.06)