中日(☆2対0★)広島 =リーグ戦23回戦(2022.09.08)・バンテリンドーム=
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広島
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中日
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勝利投手:上田 洸太朗(1勝4敗0S)
(セーブ:R.マルティネス(3勝3敗32S))
敗戦投手:森下 暢仁(10勝7敗0S)
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◆中日は4回裏、1死二三塁から土田のスクイズで1点を奪い、先制に成功する。そのまま迎えた8回には、高橋周の押し出し死球で追加点を挙げた。投げては、先発・上田が6回無失点の好投でうれしいプロ初勝利。敗れた広島は先発・森下が力投するも、打線が散発の3安打と沈黙した。

◆中日上田洸太朗投手(20)はデビューから4連敗中。ここまで6試合に先発しているが、先発時の援護点は1→0→1→1→2→0と6試合で5点だけ。防御率は3・09で、打線の援護がなくてプロ初勝利を挙げられない。

◆中日は4回1死二、三塁からの攻撃でスクイズを敢行。1度は本塁アウトが宣告されたが、立浪和義監督(53)がリクエストを要求。捕手が走者の進路をふさいだとみなされるコリジョンルールが適用され、1点を先制した。打者土田のカウント2-2からスクイズを敢行。バントは投手森下の前に転がり、グラブトスで本塁に返球した。三塁走者のA・マルティネスはヘッドスライディング。微妙なタイミングながら、本塁球審はアウトを宣告した。この際、捕手会沢のタッチプレーがコリジョンルールに該当するのでは立浪監督は審判に申し入れたとみられ、審判団は「リプレー検証の結果、コリジョンルールを適用します」と場内アナウンスで説明した。

◆中日上田洸太朗投手(20)が7度目のチャレンジで待望のプロ初勝利を手にした。6回を2安打無失点に抑える完璧な投球を披露。好投しながら勝利の女神に見放されていた高卒2年目の育成出身投手が大きな1勝をつかみ取った。「初めての中6日でしたが、準備もしっかりできて自分の仕事をこなせたと思います」と振り返った。育成ドラフト出身では、球団では2人目の勝利投手だが、先発では初めてだ。2日前の6日に20歳の誕生日を迎えたとは思えない老練なピッチングを展開した。この日の直球の最速は140キロ。自らピッチングの軸に据えるチェンジアップとカットボールを巧みに操る。立ち上がりは先頭野間にストレートの四球も、2番菊池涼を落ち着いて三ゴロ併殺に仕留める。6回も先頭野間を歩かせたが、1死から秋山を二ゴロ併殺。最後まで広島打線を翻弄(ほんろう)した。好投を続けても打線の援護や巡り合わせに恵まれず、ここまで6度の先発で黒星が4個。「ゼロに抑えれば負けることはないので、そこを目指してやっていきたい」と常に前向きな姿勢を崩さなかった左腕にようやく女神がほほ笑んだ。

◆無援護...。広島森下暢仁投手(25)が自己最多11勝目をかけて、中日戦(バンテリンドーム)に先発した。7回1失点と先発の役割は果たすも、打線が3安打無得点と沈黙。そのうち1本は自身の安打だった。前回8月30日阪神戦(甲子園)の登板でも6回無失点と好投したが、援護なし。ルーキーイヤーに挙げた自己最多10勝に並んでいるが、更新を前に3度目の足踏みとなった。5位巨人にはゲーム差なしに迫られた。一塁側ベンチ前で、中日の初勝利左腕・上田が記念撮影のフラッシュを浴びた。対照的に広島ナインは、重い足取りでバンテリンドームの左翼席前に今季最終戦のファンへの感謝のあいさつに向かった。今季14度目の完封負けで、4年ぶりの中日戦シーズン負け越しが決定。先発森下の華麗なフィールディングも、野手顔負けの右前打も、自己最多11勝目にはつながらなかった。「自分はやれることをやった。勝ち負けはどうしようもない」。確かに右腕は投打に加え、守備でもやれることをやった。両軍スコアレスの4回1死二、三塁。カウント2-2から中日土田がスクイズを敢行した。三塁側へ転がった打球に、森下が猛チャージ。ダイビングからグラブトスで本塁へ送球し、1度はアウトの判定をもぎ取った。だが、立浪監督が「リクエスト」。コリジョンルールが適応され、判定が覆り、1点目が相手に渡った(結果は犠打野選)。最善を尽くした懸命なプレー。佐々岡監督も「最高のプレーだった」とフィールディングを称賛した上で「ビデオを見てもあれだけ(走路が)空いているのに、ちょっと納得いかないところはある」と首をかしげた。3回2死では上田の高めに浮いたカットボールを捉えて右前に落とし、チーム初安打。今季11本目を放ったが、本塁は踏めなかった。味方打線は沈黙。先発左腕上田を前に、6回で2安打しか放てなかった。前夜は広島ドラフト2位ルーキーの森がプロ初勝利をつかんだが、この日は中日の育成出身2年目左腕に初勝利を献上。指揮官は「森下が頑張っていただけに、森下で負けるのはちょっと痛い」とうつむく。連勝も5で止まり、5位巨人にはゲーム差なしに迫られた。今季は残り13試合。勝つことでしか道は開けない。【前山慎治】○...広島打線が中日先発上田にプロ初勝利を献上した。左腕の立ち上がりは荒れた投球内容もあり、策を打てずに4回まで1安打。5回2死三塁で、矢野に先発を外れたマクブルームを代打に送るなど、中盤以降は講じた策も奏功しなかった。朝山打撃コーチは「初見なので積極的に行こうと言った中で、どうしても見て振っていこうとしている感じが見受けられた。手出しが少なかったかなと。そこが反省点ですね」と首をひねった。今季14度目のゼロ封負けとなった。▽広島松本(2番手として8回に登板も押し出し死球)「勝負して行った中での結果なので。こういう結果になったことは自分でしっかり受け止めて、次の登板に向けてどうするかというところが鍵だと思う」▽広島倉バッテリーコーチ(4回のコリジョンルール判定に)「会沢は故意で膝をついたわけではない。ベースの角はしっかり空けていた。あとは審判がどう見るか。僕らからしたら、空けているのにと、あんなところで(ブロックを)しに行かないでしょうと」

◆広島が今季14度目のゼロ封負けで連勝が5で止まった。中8日で先発の森下は7回7安打1失点の粘投も、援護なく自己最多11勝はならなかった。0ー0の4回1死二、三塁から土田の投手前スクイズに、森下がダイビングしながらグラブトス。捕手会沢はホームベース上のバットを足で動かし、三塁走者をタッチした。1度はアウト判定されたプレーが、リクエストによりコリジョンルールが適用された。広島にとっては厳しい判定が勝敗を分ける結果となった。

◆中日が執念のスクイズで森下から29イニングぶりの1点をもぎ取り、対広島4年ぶりの勝ち越しを決めた。4回1死二、三塁からスクイズを敢行。本塁アウトが宣告されたが、立浪監督はリクエストを要求。コリジョンルールが適用され、判定が覆った。指揮官は「どうしても1点が欲しかったのでかけに出た。コリジョンというルールが手伝ってくれましたが、先に点が取れてよかった」と安堵の表情を浮かべた。▽中日土田(4回1死二、三塁でスリーバントスクイズを決め) (同期入団の)上田のために決めてやろうと思った。必死にやりました。

◆中日が4年ぶりに広島戦のシーズン勝ち越しを決めた。四回に土田のスクイズで均衡を破り、八回は押し出し死球で加点した。上田が6回を2安打無失点でプロ初勝利を挙げた。広島は好投の森下を援護できず、連勝は5で止まった。

◆広島の森下は7回を1失点の好投が報われなかった。援護がなく7敗目を喫して「自分のやれることはやった」と言葉少なだった。チームの連勝が5で止まり、4年ぶりに中日戦の負け越しが決まった。0―0の四回1死二、三塁では土田のスクイズに素早く反応し、体を投げ出して本塁へグラブトス。捕手が走路をふさいだとしてこのカードで29イニングぶりの失点を喫したが、以降は無失点に。佐々岡監督は「粘り強く試合をつくってくれた」とねぎらった。

◆中日は6回2安打無失点と好投した先発・上田から計4投手の無失点リレーで2点を守り、勝利。今季の広島戦のシーズン勝ち越しを決めた。上田はプロ初勝利。

◆中日の2年目左腕・上田洸太朗投手(20)が先発し、6回2安打無失点。7度目の先発登板でうれしいプロ初勝利を手にした。「チームに迷惑ばかりかけていたので、きょう勝つことができてよかったです」一回先頭の野間に四球を与えるも、菊池涼を三ゴロ併殺に仕留めるなどして無失点で発進した。勢いに乗ると赤ヘル打線相手に緩急を駆使して立ち向かい、1点リードの五回2死一、二塁のピンチも森下を三ゴロに抑えて脱出。六回も先頭・野間に四球で出塁させたが、菊池涼を左飛、秋山は二ゴロ併殺に打ち取って乗り切り、七回以降を救援陣に託した。九回はR・マルティネスが2死から一、二塁のピンチを招くも、最後は右飛で27個目のアウトをつかみ、表情を緩めた。待ちに待ったプロ初星だった。今年5月に育成から支配下となり、プロ初先発を飾った同12日のヤクルト戦(神宮)以降は6試合連続で勝ちに恵まれず。さらに今回がプロ初となる中6日での登板で、投げ合う相手は今季10勝の森下だった。それでも中6日には「やりがいを感じた」と心を奮い立たせ、「下馬評だったりでは森下さんの方が上かなと思うんですけど、ゼロを並べれば負けないので」と気後れもせずマウンドへ向かい、仕事をやり遂げた。「7試合目なのである程度、期間はかかりましたけど、ここからしっかりと(投げていきたい)。まだ4敗しているのでしっかりと勝ちをつけていければいいかなと思います」同一カード3連敗を阻止し、チームの今季広島戦勝ち越しも決めた。ブレークの軌道に乗る高橋宏の同期が、プロでの大きな一歩を踏みしめた。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
71502 0.587
(-)
-
(-)
20544
(-)
483
(-)
152
(-)
64
(-)
0.253
(-)
3.530
(-)
2
(-)
DeNA
62562 0.525
(↓0.005)
7.5
(↓0.5)
23421
(+5)
463
(+6)
98
(-)
43
(+1)
0.252
(↑0.001)
3.540
(↓0.02)
3
(-)
阪神
62643 0.492
(-)
11.5
(-)
14441
(-)
372
(-)
76
(-)
101
(-)
0.244
(-)
2.580
(-)
4
(-)
広島
61663 0.480
(↓0.004)
13
(↓0.5)
13484
(-)
479
(+2)
80
(-)
25
(-)
0.253
(↓0.001)
3.420
(↑0.01)
5
(-)
巨人
60653 0.480
(↑0.004)
13
(↑0.5)
15499
(+6)
543
(+5)
143
(+2)
56
(+1)
0.244
(-)
3.810
(↓0.01)
6
(-)
中日
55681 0.447
(↑0.004)
17
(↑0.5)
19354
(+2)
440
(-)
58
(-)
51
(+1)
0.246
(-)
3.370
(↑0.03)