ソフトバンク(★3対4☆)楽天 =リーグ戦20回戦(2022.09.07)・福岡PayPayドーム=
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楽天
1000110104800
ソフトバンク
0000010023912
勝利投手:辛島 航(5勝3敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝3敗29S))
敗戦投手:石川 柊太(5勝9敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】デスパイネ(9号・6回裏ソロ),中村 晃(5号・9回裏2ラン)

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◆楽天は初回、浅村の適時打で1点を先制する。2-0で迎えた6回表には太田が適時打を放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・辛島が6回途中1失点と試合をつくり今季5勝目。敗れたソフトバンクは、9回に中村晃の2ランで1点差とするも及ばなかった。

◆ソフトバンク石川柊太投手(30)はペイペイドームで6試合先発して防御率2・37を残すも1勝3敗の負け越し。本拠地試合は打線の援護に恵まれず、援護点が0点4度、1点1度、3点1度の合計4点だけ。9イニング換算の平均は1・24点しかない。

◆モデルで女優の那須ほほみ(21)が、セレモニアルピッチを行った。福岡出身で大のソフトバンクファンという那須は、背番号「73」のユニホーム姿で投球。少し右方向にそれたが、ワンバウンドで捕手のミットに収まった。那須は、ツイッターやインスタグラム、ティックトックなどで絶大な人気を誇り、SNSの総フォロワー数は215万人超え。小学生の頃は週に2~3回ものペースで通ったという思い出の球場での投球に感激の様子で「ソフトバンクホークスさんのファンだったので、手が震えました。(投球は)20点です」と振り返った。

◆ソフトバンク正木智也外野手(22)が、珍二塁打を放った。2回1死で楽天辛島から打った打球は、左中間へ。転がりながらフェンスに当たったところで跳ね返らず、外野手が処理に手間取る間に、一気に三塁まで進んだ。だがここで、楽天石井監督が審判団にアピール。協議の結果「打球が(外野フェンスの)ラバーの下に入りましたので、走者を二塁に戻して再開します」とアナウンス。珍しい形でエンタイトル二塁打になった。

◆楽天浅村栄斗内野手(31)が史上9人目となる1000試合連続出場を果たした。ソフトバンク戦に「3番二塁」でスタメン出場。初回1死三塁のチャンスで右前先制適時打を放った。西武時代の15年8月8日オリックス戦から始まり、パ・リーグでは松井稼頭央(現西武ヘッドコーチ)以来2人目の快挙となった。浅村は「まずは、調子の悪い時も辛抱強く使ってくださった監督、いつも体のケアをしてくれるトレーナー、いつもフォローをしてくれるチームスタッフの皆さん、温かい応援をしてくださるファンの皆さんにありがとうございますと伝えたいです。そして、毎試合出続けられる体にしてくれた両親、日ごろから僕を支えてくれる妻、娘には感謝しかありません」と感謝を口にした。さらに「1000試合はあくまで通過点だと思いますので、これからも、毎日最高のパフォーマンスができるようにしっかり準備をし、試合に出続け、チームの勝利に貢献できるように頑張ります」とさらなる飛躍を誓った。浅村が西武時代の15年8月8日から続ける連続出場を1000試合に伸ばした。1000試合以上の連続出場は、04~18年鳥谷(阪神)以来史上9人目。パ・リーグでは95~03年松井(西武)に次いで2人目。▽石井一久GM兼監督 一流の選手っていうのは、常にグラウンドに立つことができる。選手としても希少価値の高いすごくいい選手だと思います。

◆ソフトバンクが勢いに乗れない。楽天を相手に連勝を逃し、9月に入っての成績は3勝3敗の5分に。勝率差での首位をキープはしたが、混戦パ・リーグから一気に抜け出すきっかけがなかなかつかめない。先発の石川柊太投手(30)が踏ん張りきれなかった。立ち上がりから球数を要し、持ち味の「テンポ」が生かせない。初回先頭の山崎に安打と盗塁を許しピンチを招くと、3番浅村の適時打であっさり先制された。以降も、4回以外は走者を背負う苦しい投球が続く。5回には味方の失策も絡んで1点を追加されると、6回には先頭の辰己を死球で出し、9番太田に適時打を浴び、嫌な形で痛い3点目を与えてしまった。今季9敗目の石川は「自分の中では、粘り強く投げるという気持ちでした。それが中盤はできなかった」と悔しげな表情。藤本監督は「ランナー出してから石川もよく粘っていたんですけどね。粘りは見せてくれましたよね」と責めなかった。この日は2位西武、3位オリックスがともに敗れたため西武と0ゲーム差、オリックスと1差は変わらなかった。歴史的な大混戦模様に藤本監督は「しびれますね。胃が痛いですね」と話していたが、苦しい状況は続きそうだ。残り21試合、一喜一憂はしていられない。指揮官は「明日ですね。明日しっかり勝って、勝ち越しを決めるということですね。全部勝つことは難しい」と潔く、気持ちを切り替えた。【山本大地】○...中村晃が土壇場9回に1点差に詰め寄る5号2ランを放った。2死一塁から松井の148キロの直球を右翼テラス席に運び去った。「真っすぐを捉えることができました。いい投手なので、とにかくつなぐ意識とコンパクトにスイングすることを心掛けて打席に入った」。約1カ月ぶりのアーチも勝利に結びつけることはできなかったが、新型コロナ感染から復帰して初の2戦連続安打。調子を上げてきただけに「明日は勝てるようにしたい」と気を引き締めていた。▽ソフトバンク・デスパイネ(6回の9号ソロに)「打ったのはスライダー。ビハインドの場面で、何とか流れを変えられるようにと打席に入ったよ」

◆楽天辛島航投手が地元の福岡で躍動した。6回途中1失点でチームの連敗をストップ。5回まで無失点投球を披露した。6回、デスパイネにソロ弾を浴びるも、その1点にとどめた。ソフトバンク戦の白星は19年5月以来、3年4カ月ぶりとなる今季5勝目。「地元のファンの皆さんの前で勝つことができてよかった」。負けたら自力V消滅の危機に、ベテラン左腕が大きな白星をもたらした。ルーキー宮森が初登板の8月2日ロッテ戦から17試合連続無失点。新人のデビューからの連続無失点記録は、21年栗林(広島)がマークした22試合だが、パ・リーグでは21年水上(西武)の17試合に並ぶ最長タイ。

◆楽天辛島航投手(31)が地元・福岡で6回途中1失点で今季5勝目を挙げ、チームの連敗をストップした。初回から援護を受け5回まで無失点投球を披露。6回、デスパイネにソロを浴びるものの、その1点にとどめた。対ソフトバンクの白星は19年5月以来、3年4カ月ぶり。負けたら自力V消滅の危機に、ベテラン左腕の大きな白星でチームは再び貯金1とし、Aクラス争いに踏みとどまった。ピンチを背負うと、左腕の研ぎ澄まされた集中力がここぞで発揮された。初回に1点先制の援護を受けた辛島が、最後までリードを守り抜いた。2回1死二塁、グラシアルを遊ゴロ、牧原大を一ゴロに打ち取った。4回には2死一、二塁とし、グラシアルの打席。カウント1-2と追い込むと、最後は外角低めのチェンジアップがさえ渡る。バットを誘い空振り三振に仕留めた。「タイミングが合ってたし、バランスが良かったし、うまく制球できていました」。強気の投球を披露した。前回登板オリックス戦(8月31日)では6失点を喫し、4回途中でKO。中6日でのマウンドだった。「フォームを見直してどこが悪かったか意識してやってきた」と映像を見返しながら、自身の投球感覚と擦り合わせて修正。「まずは自分自身がしっかりできることをやっていければいい。いいピッチングをして、勝つことが1番。もう勝つしかないんで、どこが相手でも」。覚悟は十分だった。2点差とリードを広げ迎えた5回には、好守に助けられた。1死一塁で周東に右前打。三塁進塁を狙う一走・甲斐を、右翼・渡辺佳がレーザービームでタッチアウト。6回にデスパイネにソロ弾こそ浴び、この回途中で降板も継投で逃げ切った。ソフトバンク戦での白星は、19年5月以来3年4カ月ぶり。石井GM兼監督も「今日は結果からみた内容というより、内容からみても結果がついてくるような部分がすごく多かった」と激賞した。負ければ自力優勝消滅の危機を救う勝利。ベテラン左腕がもたらした。【栗田成芳】

◆楽天のルーキー宮森智志投手(24)が、パ・リーグ記録に並んだ。ソフトバンクがデスパイネのソロ弾で勢いづいた6回1死一塁から、2番手でリリーフ登板。まずは正木を133キロフォークで空振り三振に仕留めた。続くグラシアルは直球で遊ゴロに打ち取り切り抜けた。これで、初登板の8月2日ロッテ戦から17試合連続無失点。育成契約から支配下登録を勝ち取り、パ・リーグの連続試合無失点が21年水上(西武)に並ぶ最長タイとなったルーキー右腕を、石井GM兼監督は「ああやって1アウトランナー一塁というところからも、しっかりとすぐなじんでくれたんで、ああいう登板ができるピッチャーいると助かります」とたたえた。

◆楽天浅村栄斗内野手(31)が、史上9人目となる1000試合連続出場に、自らのバットで花を添えた。初回の右前への先制適時打が決勝V打。負けたら自力V消滅の危機でチームの連敗を2で止めた。ソフトバンク、西武、オリックス上位3チームがそろって敗れた中で勝利し、3位オリックスと2・5ゲーム差。混パに食らい付いた。鉄人の仲間入りを果たした男のバットが、勝利をたぐり寄せた。浅村の連続出場1000試合目となる節目の第1打席。1回1死三塁で、カウント2-2から高めの直球をとらえた。カーブとフォークを織り交ぜるソフトバンク石川の投球。「何とかランナーをかえそうという気持ち」と、甘い球を見逃さなかった。右前への先制適時打。初回に訪れたチャンスで、勝負強さを発揮した。鉄人のバットは、自然と打球を味方につけた。5回2死二塁では、一塁強襲の鋭い当たり。これがソフトバンク三森の適時失策を誘い、2点目が舞い込んだ。西武時代の15年8月8日オリックス戦から始まった鉄人記録。「けがをけがと思わないことが、自分の中で大事にしていること。レギュラーで出続ける以上はけがしても出るのが責任」。万全の状態ではなく、痛みを抱えながらのプレーもいとわず、到達した。7年前とは景色は大きく様変わりした。「立場が変わって、役割が変わって。15年は先輩がいて背中を見て必死にやっていた。今は自分が引っ張らないといけない立場。そこは変わったかなと思います」。19年から楽天にユニホームを替え、チームの主軸を担う。チームはこの勝利で3位オリックスとのゲーム差を2・5とし、優勝戦線に踏みとどまった。「1000試合はあくまで通過点。誰ひとり諦めることなく目の前の試合を全力で戦っている。何とか最後まで上のチームに食らい付いて戦っていきたい」。通過点と位置付けた記録を潮目に、混戦を極める混パを、さらに激化させる。【栗田成芳】▽楽天石井GM兼監督(1000試合連続出場の浅村について)「一流の選手っていうのは、常にグラウンドに立つことができる。選手としても希少価値の高いすごくいい選手。自分で(花を)添えてくれた」浅村が西武時代の15年8月8日から続ける連続出場を1000試合に伸ばした。1000試合以上の連続出場は、04~18年鳥谷(阪神)以来史上9人目。パ・リーグでは95~03年松井(西武)に次いで2人目。

◆楽天浅村栄斗内野手(31)が、史上9人目となる1000試合連続出場に、自らのバットで花を添えた。初回の右前への先制適時打が決勝V打。負けたら自力V消滅の危機でチームの連敗を2で止めた。ソフトバンク、西武、オリックス上位3チームがそろって敗れた中で勝利し、3位オリックスと2・5ゲーム差。混パに食らい付いた。鉄人の仲間入りを果たした男のバットが、勝利をたぐり寄せた。浅村の連続出場1000試合目となる節目の第1打席。1回1死三塁で、カウント2-2から高めの直球を捉えた。カーブとフォークを織り交ぜるソフトバンク石川の投球。「何とかランナーをかえそうという気持ち」と、甘い球を見逃さなかった。右前への先制適時打。初回に訪れたチャンスで、勝負強さを発揮した。鉄人のバットは、自然と打球を味方につけた。5回2死二塁では、一塁強襲の鋭い当たり。ソフトバンク三森の適時失策を誘い、2点目が舞い込んだ。西武時代の15年8月8日オリックス戦から始まった鉄人記録。「けがをけがと思わないことが、自分の中で大事にしていること。レギュラーで出続ける以上はけがしても出るのが責任」。万全の状態ではなく、痛みを抱えながらのプレーもいとわず、到達した。7年前とは景色は大きく様変わりした。「立場が変わって、役割が変わって。15年は先輩がいて背中を見て必死にやっていた。今は自分が引っ張らないといけない立場。そこは変わったかなと思います」。19年から楽天にユニホームを替え、チームの主軸を担う。チームはこの勝利で3位オリックスとのゲーム差を2・5とし、優勝戦線に踏みとどまった。「1000試合はあくまで通過点。誰ひとり諦めることなく目の前の試合を全力で戦っている。何とか最後まで上のチームに食らい付いて戦っていきたい」。記録を潮目に、混戦を極める混パを、さらに激化させる。【栗田成芳】浅村が西武時代の15年8月8日から続ける連続出場を1000試合に伸ばした。1000試合以上の連続出場は、04~18年鳥谷(阪神)以来史上9人目。パ・リーグでは95~03年松井(西武)に次いで2人目。

◆ソフトバンク対楽天)最後は1点差まで詰め寄っただけに悔しさも募る黒星となった。途中経過では西武がロッテに大きくリードを許し、オリックスも札幌で日本ハムに逆転されていた。混パのV争いから1歩でも2歩でも抜け出したい...、そんな気持ちでホークスナインも戦っていたはず。9回裏に中村晃の1発で1点差まで追い上げたが勝利をつかむことはできなかった。この日のパ3試合は、終わってみれば上位3チームが仲良く? 敗れてしまった。 ソフトバンク対楽天)「幸い」と思うか、それとも黒星の悔しさを次戦以降の最大の糧とするか。試合を何度振り返っても「敗戦」でしかないが、継投の難しさはサドンデスの戦いで浮き彫りになったことは確かだろう。先発石川は走者を出しながらも5回2失点。球数は98球だった。6回に先頭辰己に死球を与え、2死後に太田に中前適時打。3点目を失った。この1点はゲームを検算すると痛恨の失点だった。この楽天3連戦後には敵地9試合を含む11連戦が待ち構える。それだけに投手陣の起用法にも慎重さが求められる。先発投手には少ない失点で、できるだけ長いイニングを投げてもらいたいだろうし、中継ぎ陣の連投は避けたい...。どのチームでも思いは同じだろう。それでも「必勝」のワードをゲームに代入するならば、打つ手も変わったかもしれない。3日の西武戦(ペイペイドーム)でもエース千賀が6回1安打無失点の好投を見せながら7回に外崎に先制2ランをを許した。限定110球の球数には至っていなかった。エースは続投し、この回さらに2点を失った。味方のエラーも絡んでの追加失点であったが、「必勝」が優先されればエースの続投はどうだったろうか。大混戦を勝ち抜くには、厳しい選択の連続が続く。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンク・藤本博史監督(58)が試合前に代表取材に応じた。「10日から上げますよ。11連戦から」と、柳町達外野手(25)の1軍昇格について明言した。柳町は8月22日に新型コロナウイルス陽性判定を受けた。今季89試合に出場して打率・281、79安打を放ちヒットマンとしてチームを支えてきた。2軍戦の映像を見ても「状態は悪くないと思います。シミュレーションしても入るところがないので。ジュリ(グラシアル)が状態悪いといっても2割8分打っているわけだから」としたが、ここから先は状態がいい選手がグラウンドに立つ時期だ。10日のオリックス戦(京セラ)からは11連戦が始まる。コロナ禍を乗り越えたホークスの役者がついに出そろう。

◆ソフトバンク・藤本博史監督(58)が試合前に代表取材に応じた。終盤戦にきての甲斐拓也捕手(29)のリードを称賛した。「いいでしょ。インコースをよく攻めてさ。最近ずっとインコースに投げられているので。いいリードができている。甲斐らしいリードじゃなくて、幅広くできてきたんじゃないかな。投手と話もできているしね」2日からの西武3連戦戦(ペイペイドーム)では4番の山川を無安打に抑えるなど、チームは2勝1敗と勝ち越した。6日の楽天戦(同)では一回2死に浅村にソロを浴びたものの、6投手をリードして白星に導いた。チーム防御率3・13はリーグ3位だが、被安打「871」は2位の西武の「937」を大きく引き離すリーグ最少だ。甲斐は今季108試合に出場して打率・189、0本塁打、22打点。攻撃でも守備でも、チームのために全力を尽くしていく。

◆試合前のセレモニアルピッチに、女優やモデルとして活躍する那須ほほみ(21)が登場。動画に特化したSNS「TikTok」でフォロワー数100万人を超える21歳が、ペイペイドームで貴重な瞬間を楽しんだ。「めっちゃ緊張しました。初めてで、ソフトバンクさんの大ファンなので、手が震えました。こんなところに私がいていいのかって」背番号は「73」で、背ネームには「HOHOMI」と書かれたユニホームで登場。マウンドに上がると、力強く投じた球はワンバウンドで捕手のグラブに収まった。「20点です。緊張しちゃって、もっとちゃんと投げられたなって、反省しています...」と苦笑いの自己採点だった。福岡市出身。幼いときからホークスの大ファンだったといい「小学校のころは週2、3(の頻度)で観戦にきていました」というほど。応援していた選手には、本多内野守備走塁コーチを挙げ「本当に、めっちゃ好きだったんです! 中学校からは、私は本多選手にいちずだったけど、みなさんのプレーがすごすぎて、ほれるところがありすぎるなって。中学校になってわかりました」と笑顔で振り返った。現在は「箱推し(チーム全体を応援すること)です。ソフトバンクが大好きで、ソフトバンクの始球式がしたいってずっと言っていました」とエールを送った。

◆楽天の浅村が史上9人目の千試合連続出場を達成した。五回裏終了時にベンチ前で記念の花束を受け取り、両チームのファンから拍手が送られた。西武時代の2015年8月8日から出場し続け「毎試合出続けられる体にしてくれた両親、日頃から僕を支えてくれる妻、娘には感謝しかありません」と実感を込めた。バットでも存在感を示した。「3番・二塁」で先発し、0―0の一回1死三塁で適時打。石川が投じた高めの151キロの速球を右前に運び「打てて良かった」と喜んだ。連続出場のパ・リーグ1位は西武時代の松井稼頭央の1143試合。「1000試合はあくまで通過点。毎日最高のパフォーマンスができるようにしっかり準備し、試合に出続け、チームの勝利に貢献できるように頑張る」と気を緩めずに言った。

◆楽天は一回に浅村の適時打で先制し、六回には太田が適時打を放つなど着実に加点した。六回途中1失点の辛島が5勝目、松井裕がリーグトップに並ぶ29セーブ目を挙げた。ソフトバンクは四死球が絡んで6回3失点の石川が9敗目。

◆一つも落とせない。勝負の9月が進んでいく中で、ソフトバンク・石川が先発した。五回を終えて2失点とリードを許した。「今、こういう三つどもえの状況で。負けられない気持ちを乗せていけたらいい結果が出ると思う。腹をくくって投げるだけです」一回、先頭の山崎に中前打。盗塁と小深田の一ゴロで1死三塁とされ、浅村には151キロを右前に弾き返された。あっさりと先制を許したが、そこからは要所を締めていった。二回は1死一、二塁とされたが山崎と小深田を連続三振。三回、四回は3人で攻撃を終わらせた。石川にとって8月23日の楽天生命パーク以来、今季2度目の楽天戦。その試合では白星をつかんだが、6回?を投げて6失点だった。チームは6日の同戦(ペイペイドーム)で白星を拾ったが、2位・西武も勝利したためゲーム差なしの状況は変わらず。1試合も落とせないということは、しっかりと理解して上がったマウンドだった。打線は相手先発の辛島の前に、四回を終えて無得点。援護を待ちたいところだったが、石川も五回に乱れた。2死二塁とされると、浅村のボテボテの打球は一塁前へ。これに三森が処理に入ったが、打球はミットの下を抜けて右前に転がっていった(記録は失策)。適時失策となり、2点目を献上した。石川は6回3失点。攻撃低調では六回、デスパイネの9号ソロのみだったが、土壇場の九回、中村晃が楽天の守護神松井から5号2ランを放ち1点差に迫った。届かず、1点差惜敗となったが、2位西武が敗れ、なんとか首位をキープした。

◆ソフトバンクは打線が追い上げたが、わずかに及ばず。先発・石川柊太投手(30)は6回3失点で9敗目を喫した。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。

◆楽天の辛島は5回1/3を投げ、失点は六回のデスパイネのソロ本塁打のみで5勝目を挙げた。「どの球種も良かった」と充実感をにじませた。1―0の四回2死一、二塁ではグラシアルを外角低めのチェンジアップで空振り三振に仕留めた。「内角の真っすぐでストライクが取れたのが大きかった」と巧打者に臆せず踏ん張った。6点を失って四回途中でKOされた前回登板から、制球をきっちりと修正した。出身地の福岡での白星は2019年5月31日以来で「3年ぶりとは知らなかった。また福岡で勝てるように頑張る」と声を弾ませた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
64562 0.533
(↓0.005)
-
(-)
21467
(+3)
410
(+4)
86
(+2)
69
(-)
0.256
(-)
3.130
(-)
2
(-)
西武
66583 0.532
(↓0.005)
0
(-)
16426
(+1)
389
(+7)
108
(-)
55
(-)
0.231
(↓0.001)
2.660
(↓0.04)
3
(-)
ORIX
66601 0.524
(↓0.004)
1
(-)
16426
(+2)
400
(+3)
71
(-)
59
(-)
0.246
(↓0.001)
2.820
(↓0.01)
4
(-)
楽天
61602 0.504
(↑0.004)
3.5
(↑1)
20464
(+4)
447
(+3)
86
(-)
87
(+1)
0.246
(-)
3.490
(↑0.01)
5
(-)
ロッテ
59631 0.484
(↑0.005)
6
(↑1)
20408
(+7)
445
(+1)
82
(+2)
112
(-)
0.228
(↑0.002)
3.210
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
50713 0.413
(↑0.005)
14.5
(↑1)
19393
(+3)
456
(+2)
86
(-)
79
(-)
0.233
(↑0.001)
3.410
(↑0.01)