日本ハム(☆3対2★)オリックス =リーグ戦23回戦(2022.09.07)・札幌ドーム=
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ORIX
0020000002610
日本ハム
00200010X3800
勝利投手:ロドリゲス(2勝2敗0S)
(セーブ:石川 直也(2勝1敗5S))
敗戦投手:吉田 凌(0勝1敗0S)
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◆接戦を制した日本ハムが3連勝。日本ハムは2点を追う3回裏、木村の適時二塁打で同点とする。そのまま迎えた7回には近藤の適時二塁打で1点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・ロドリゲスが今季2勝目。敗れたオリックスは、打線が終盤の好機を生かせなかった。

◆俳優宇梶剛士(60)が、始球式に登場した。国立シニアの後輩で、親交のある木田優夫2軍監督(53)のユニホームと同監督の現役時代のグラブで登板。力強い投球も、左足を滑らせてしまいワンバウンド投球になった。木田2軍監督からは「直球で勝負して下さい」と言われたという。「僕らがやっている市営グラウンドとは違う、最高峰のマウンド」と感激した。この日は「UPOPOY THANKS MATCH」。宇梶は北海道・白老町にあるアイヌ民族共生象徴空間「ウポポイ」のPRアンバサダーを3年間務めている。東京生まれながら、母はアイヌ集落の生まれ。「アイヌ文化を大切にしている。多くの方に知ってもらえたら」と話した。

◆野手最年長の日本ハム木村文紀外野手(33)が、値千金の同点打を放った。2点を追う3回2死二、三塁。2番手村西の2球目、147キロ直球をコンパクトに振り抜き右中間を真っ二つに割る2点適時二塁打。ベンチの新庄剛志監督(50)も右拳を突き上げて喜んだ。8月27日ソフトバンク戦以来、6試合ぶりの打点。「(松本)剛が、きっちり送ってくれたランナーをかえせてよかった!」と会心の一打になった。

◆直近2試合は先発していた日本ハム鈴木健矢投手(24)が、2番手でリリーフ登板した。2-2の4回1死二塁、先発上原に代わってマウンドに上がった。紅林を右邪飛、伏見を空振り三振に抑え、ピンチを脱した。

◆日本ハム近藤健介外野手(29)が、勝ち越し打を放った。2-2の7回1死二塁、オリックスの4番手吉田凌の142キロ直球系を強烈なインパクトでミートさせた。打球は右翼フェンス上部を直撃する適時二塁打で勝ち越しに成功。通算1000安打まで、あと1本に迫った。

◆18年に並ぶ自己最多4勝目を狙った日本ハム先発上原健太投手(28)だったが制球に苦しみ、4回途中降板となった。2回に「4番DH」の頓宮裕真(25)に死球を与えると、3回には先頭の紅林弘太郎内野手(20)に四球を与え、1死二塁から西村凌外野手(26)、2死二塁から中川圭太内野手(26)と2本の三塁打を浴び2失点。打たれた安打は、この2本だけだったが、同点に追い付いた直後の4回も、先頭の宗佑磨内野手(26)に四球を与え、4回までに4四死球を出していた。チームを勢いづける投球ができず「言葉が出ないです。情けないです。みんなに申し訳ない気持ちです」と反省した。

◆逆転でのリーグ連覇を狙う3位オリックスが、最下位の日本ハムに連敗を喫した。1点を追う8回に無死満塁の好機を作ったが、4番頓宮が空振り三振、5番宗が見逃し三振、6番安達がフルカウントから右飛と痛恨の3者連続凡退に倒れ、追いつけなかった。来季から日本ハムは本拠地を北広島市に移転するため、オリックスにとってはこれが札幌ドームで最後の日本ハム戦。04年から19シーズン、酸いも甘いも味わったスタジアムで白星フィニッシュを飾りたかったが、届かなかった。首位ソフトバンク、2位西武がともに敗れたため、ゲーム差は1のまま。8日は札幌から埼玉・所沢に移動してナイターで西武戦に挑む。先発はドラフト1位の椋木。残り16試合、連覇には目前の1勝が必要になってくる。

◆オリックスが最下位の日本ハムに痛恨の連敗を喫した。この日は首位ソフトバンク、2位西武が先に敗れており、北の大地で訪れた"ひとり勝ち"のチャンスに1点差で競り負けた。ここぞの場面でミスが出た。1点を追う8回無死一、二塁。3番の吉田正が右翼に大飛球を飛ばし、同点は確実と思われたが、二塁走者の福田はスタートが遅れて三塁ストップ。中嶋監督は一塁側ベンチで表情を固め、打った吉田正も一塁ベース上で苦笑いだった。その後、無死満塁の絶好機で4番頓宮から3者凡退で無得点。オリックスにとって札幌ドームでのラストゲームはこれが響いた。中嶋監督は「(走者を)かえそうと思って、みんな頑張っている。そこでかえせなかったのが現実。後ろを見ている場合じゃない。乗り越えていくしかない」と目の前の一点を見つめた。勝敗を分けた痛い走塁ミスには「こちらの指導力不足。言い続けていかないといけない。これが1軍の大事なゲームで出るということはまだまだ真剣度合いが足りない」と腕を組んだ。ソフトバンク、西武を1ゲーム差で追う3位で、残り16試合。「責任を全部こっちに押しつけて良いので、思い切ってやってほしい」。昨季V監督の言葉が、最後の札幌に染みた。【真柴健】▽オリックス竹安(3回途中2失点)「先発として早いイニングでマウンドを降りる形になってしまい、申し訳ないです」

◆打率3割5分を超えるリーグ首位打者は、4打席中3打席でバントを試みた。日本ハム松本剛外野手(29)は、1回1死一、三塁の先制機で初球をセーフティースクイズ。打球が投手正面に転がり失敗に終わったが、0-2の3回無死一、二塁の第2打席では、1ボール2ストライクからスリーバントをしっかり決めて、その後の木村の同点適時二塁打につなげた。これも、BIGBOSSの策略だ。2試合連続「4番DH」でスタメン出場した松本剛だが、7月下旬に骨折した左膝の状態が思わしくなく、全力で走ることが出来ない。規定打席にはあと46打席が必要で、打席数を稼ぎつつ打率に影響しない犠打は、高打率維持のために最適だ。「送って打点もつくし、慌てず走らなくてもいい。今日は走者がいたら全部バントのイメージ。器用な打者なので」と新庄監督。当面、走者のいる場面ではバント指示で初タイトル獲得を後押しするつもりで「(首位打者争いのライバルとなる)吉田正君を抑えて、松本君が打席を稼ぐ...みたいなね。足の状態を考えながら。このチャンスは、逃させたくない」。チーム史上初となる右の首位打者誕生へ、一丸となって突き進む。【中島宙恵】○・・・万波がクレバーな守備で失点を防いだ。1点リードの8回無死一、二塁。吉田正の打球は右翼フェンスを直撃したが、捕球するふりをする万波のトリックプレーで、二走・福田のスタートが遅れた。結果的に満塁でとどまり、井口が後続を断って無失点。新庄監督は「あの打球は難しい。ま、相手チームにとっては、あれが正解かな。吉田君が一番『なんで!?』って、なるでしょうね」と話していた。○...野手最年長の木村が値千金の同点打を放った。2点先制された直後の3回2死二、三塁、2番手村西の147キロ直球を捉えると、右中間を真っ二つに割る2点適時二塁打になった。8月27日ソフトバンク戦以来、6試合ぶりの打点で勝利に貢献し「(松本)剛が、きっちり送ってくれたランナーをかえせてよかった!」と喜んだ。○...谷内がヤクルト時代の17年以来、日本ハム移籍後は初の1試合3安打と気を吐いた。初回の第1打席から4回の第3打席目まで、すべて右前打。「何でか分からないですけど、いいところに飛んでくれてますね、今のところ。毎試合出させてもらっているので、打席の感覚はちょっとずつ出てきているのかな」。7回無死一塁では投前犠打で近藤の決勝打をお膳立てと、2番打者として役目を果たした。▽日本ハム新庄監督(3安打で4試合連続マルチ安打の谷内に)「毎回あそこ(右前)に打って、びっくりしますよね。1週間前に、あそこに土地買ったんじゃないかな」

◆-最後まで緊迫した展開新庄監督 井口君ね。自分で(ピンチを)作って抑える。(井口のマネをして)こうやって出迎えて。鶴投法(笑い)。良かったでしょ?打つ方も。良かったでしょ?清宮君。-8回の左越え二塁打はスタンドに入ると思った新庄監督 いや、入るとは思わなかった。コンパクトにね。今日はメンディ(アルカンタラ)と石井君に(バットを)短く持っていってみようと。昔の良いバッターって、そうだったじゃないですか。映像でしか見たことないけど。王さん、野村さん、長嶋さん...。(指)3本ぐらい空いていたんじゃない?その分、バットが長かったかな(笑い)-3回、松本剛のスリーバントは新庄監督 足の状態もそんな良くないし、打席を稼げるし、送って打点もつくし。そうしたら、慌てず走らなくてもいい。今日はイメージ的に、走者がいたら全部バントのイメージで。その次、送ってくれと。2ストライクと追い込まれてもバント。失敗しているからね。決めたいという気持ちもあるし。2ストライクと追い込まれても、きっちり。器用なバッターなので、何とかコンって(バットに当てて)もう1点入れて、ピッチャーを楽にしてあげたかった。(7回1死三塁、スリーバントスクイズ失敗となった場面は)まあ、ボールが難しかったですよね。ああいうケースが来年、結構あると思うので。どの打順でも追加点を。2ストライクでも。初めてじゃない?2ストライクでスクイズ失敗するの。2ストライク後のスクイズは決まっているイメージがある。失敗したら僕のせい、成功したら選手のおかげ。真っすぐが来ると思ったんだけどね。インコースに。まあ、難しかったですね。-今後も走者がいる場面はバント中心になる新庄監督 そうだね。(オリックス)吉田君を抑えて、松本君が打席を稼ぐみたいなね。足の状態が上がってきたら、別ですけど。足の状態も考えながら、7、8試合は。このチャンスは逃させたくないなと思う。-4番の意図は新庄監督 近藤君が出るでしょ?四球が多いので。その後に並べたいなと。清宮君の後ろでもいいかなと。意外と四球が多いので。今だったら上川畑君の後ろ、いや谷内君の後ろがいいね。(谷内は)打つね!1週間くらい前に、あそこ(右前)に土地買ったんじゃない?走者がいたら、どうなのかな?走者がいたら、ポーンって打ち上げるのかなって。すごい興味はありますけどね。うまいこと打ってますよね~。-谷内がうまく打てている要因新庄監督 いや、集中力あるんじゃないですかね~。それか、シーズンで疲れてないか(笑い)。バットの角度がいい。走者一塁にいたら、もっとヒットゾーンが広くなるし、あの打ち方をマスター出来たら、来年は4番もあるんじゃないですか。毎回、あそこ(右前)に打ってね。びっくりしますよ。-8回の万波の守備。吉田正の打球を捕るマネをして生還を許さなかった。クッション処理もうまかった新庄監督 打球は完璧、ゴルフボールみたいに打ったから、走者はめちゃくちゃ難しい。ヘッドコーチと話をして「あれ、うちがランナーだったら、どうなる?」って。「いや、あれはハーフウエーであの距離なので(打球を)見て(三塁に)戻ってタッチアップですよ」って言っていたけど「いや~、あの打球は無理でしょ」って。めちゃくちゃ難しいですね。ま、あれ(オリックス側のプレー)が正解かな。あの低さであそこまで飛ぶっていう風に走者は思わないと思うし、吉田君が一番「なんで!?」ってなるでしょうね。-中嶋監督も怖い顔をしていた新庄監督 いや~、中嶋さん。ランナーで出てみてよ!って。あれは難しいですよ。-あれは万波の手(作戦)ではない新庄監督 手じゃない、手じゃない。あのライナーは正面だと思いますよね。それくらいの低さ、速さ。万波君が手を引いたのは...聞かないと分からないけど...(笑い)。あの打球は、ちょっと難しいですよね~。-クッション処理はうまかった新庄監督 あのクッション処理はしやすいですよ。ああいう速い打球はね。リズム良く投げられる。-日本ハムが勝つと優勝争いが面白くなる新庄監督 そうね。盛り上がるポイントにはなりますね。入れ替わりが激しくなって、下に落ちたところに勝てばいいですね。まあまあ、そんなことはないですけど。選手は一生懸命、ポジションを奪いたいっていう気持ちでしかやっていないので。

◆日本ハム近藤健介外野手(29)が大台到達へ、あと「1」に迫った。2-2の7回1死二塁。オリックス4番手吉田凌から右翼フェンス直撃の決勝適時二塁打。プロ11年目で通算999安打に到達した。チームは接戦をものにして3連勝。優勝の可能性は消滅したが、混パを演出している。近藤のバットが、均衡を破った。2-2の7回1死二塁。カウント1-1からの3球目、吉田凌の142キロ直球系を強烈なインパクトを残して振り抜いた。「反応で引っ張れた」。打球は右翼フェンス直撃の適時二塁打。相手守備の乱れを突き、すかさず三塁を陥れ「足」でも沸かせた。試合前には新庄監督から「猫背になっている」と指摘を受けた。不調時に起こる悪癖に気付かされ、すぐさま修正。「今日はそこだけを意識して打席に立っていました」。プロ11年目、重ねた安打は999本に到達した。通算1000安打まで、あと1本に迫った。「入団した時は、まさかこんなに数字を積み重ねられるとは思っていなかった。ビックリですけど、まだまだ通過点の数字。もっともっと高みを目指して精進したい」と頼もしい。19、20年には最高出塁率のタイトルを獲得。飽くなき向上心が、大台到達へと突き動かしてきた。今季最長4時間57分を要し、延長12回の末に引き分けとなった8月4日ソフトバンク戦後。チームスタッフの控室のドアをたたき、練習に付き合ってもらった。6打席無安打の鬱憤(うっぷん)を晴らすように、翌日は大阪での移動試合を控えていながらバットを振った。背番号「8」のレジェンドにあやかった。前夜同戦から始まった「FIGHTERS CLASSIC」では、03年から現役引退まで同じ背番号「8」を身に着けていた金子野手総合コーチの登場曲「バット・デイ~ついてない日の応援歌~」を使用。「(金子とは)現役もカブっていますし、普段の恩返しを込めて使っています。強いときのファイターズの力を借りながら」と話した。優勝の可能性が消滅し、最下位ながらチームは3連勝。主軸を担う近藤は「しっくりこない中でも、探りながらやらないといけない」と目の前の1勝を追い求めていく。【田中彩友美】

◆日本ハムの長身左腕、上原は制球に苦しんで3回?を2安打4四死球2失点で降板した。前回8月24日の対戦で4回?8安打5失点でKOされた相手。「しっかりやり返したい」と雪辱を期していたが、返り討ちに遭った。先頭打者に四球を与えた三回に西村と中川圭に三塁打を打たれて2点の先制を許した。打線が追い付いた直後の四回にも先頭打者を歩かせてピンチを招き、新庄監督から交代を告げられた。シーズンも終盤で「あと何回登板があるか分からないので、次の試合が最後だと思ってしっかり投げていきたい」と強い意気込みで臨んだが、3戦連続5回未満で降板と苦しい投球が続いている。

◆パ・リーグは9月に入って三つどもえの優勝争いの様相。その中、開幕から最下位に低迷し、すでにV逸が決定している日本ハム・新庄監督は「うちはマジでキーマンでしょ、パ・リーグの。楽にやれば勝てるんですよ。焦らないのが一番結果を出せる」と不敵な笑みを浮かべた。現役時代に阪神在籍11年間で7度の最下位を経験した指揮官は「タイガースのときからよく思っていたこと。夏場ぐらいで、俺たち、最下位決まりだったから。でも、上位のチームに結構勝つんですよ。(優勝争いの重圧とか)関係ないから。でも、『こういう気持ちでやったら(普段も)勝つんじゃね』と思っても、勝てなかったですね。面白いっスよね」と振り返った。そして、この日も3位オリックスを序盤から攻め立てる。2点を先制された直後の三回。無死一、二塁とすると、新庄監督は一回1死一、三塁の場面で初球セーフティースクイズを失敗していた4番・松本剛に送りバントのサイン。1ボールから2球連続でファウルとなったが、スリーバントで犠打を成功させた。試合前の時点でリーグトップの打率・355、得点圏打率・438を誇る松本剛のスリーバントにスタンドがどよめく中、2死後に木村が「剛がきっちり送ってくれたランナーをかえせて良かった」と右中間を破る同点適時二塁打。ビッグボスの作戦が鮮やかにはまった。そして七回、1死二塁から近藤が決勝の適時二塁打。八回は5番手の井口が死球と連打で無死満塁のピンチを招いたが、何とか踏ん張りリードを守った。日本ハムが上位イジメでこのカード2連勝だ。

◆日に日に激しさを増すパ・リーグの優勝争い。上位2チームに必死に食らいつくべく、オリックスは目の前の一戦に集中する。三回に西村が先制の三塁打を放ち、流れを引き寄せた。「追い込まれていましたし、なんとか食らいついていこうと思っていたので、先制のタイムリーになってくれてよかったです!」0─0の三回1死二塁から中堅左へ適時三塁打。貴重な先取点を奪った。その後、2死三塁から中川圭も「なんとか後ろにつないでいく意識で打席に入っていました」と左翼フェンス直撃の適時三塁打で、2点目を奪った。先発の竹安は一回に1死一、三塁、二回には1死満塁のピンチを迎えながらも無失点。なんとか粘りの投球と味方野手の好守に助けられ、立ち上がりをゼロで終えた。打線の援護もあり、試合の主導権を握ったかと思われたが、三回、日本ハム打線につかまった。無死一、二塁とされ、ベンチは2番手・村西とのスイッチを決断。だが、村西が2死二、三塁から木村に右中間へ同点の2点二塁打を浴びてしまった。前夜は先発の山岡が4回?を5失点で今季7敗目。ゲーム差なしだったソフトバンクと西武が勝利したため、1ゲーム差に広げられていた。これ以上、離されるわけにはいかない一戦だが、この日も竹安が早々に降板し、そのまま敗戦。ソフトバンク、西武も敗れ、上位に迫るチャンスだったが、お付き合いしてしまった。

◆日本ハムが3連勝。0―2の三回に木村の2点二塁打で追い付くと、七回に近藤の適時二塁打で勝ち越した。4番手のロドリゲスが2勝目、石川直が5セーブ目。オリックスは打線がつながりを欠き、八回の絶好機での無得点が響いた。

◆日本ハムの勝ち越し点は七回、近藤の適時二塁打で奪った。1死二塁で吉田凌の低めの直球を振り抜き、右翼フェンス直撃の当たりで走者をかえした。「何とか後ろにつないでいきたいと思っていた結果。最近は凡退が続いていたので、安打になってよかった」とほっとした表情で話した。プロ11年目で、通算安打数は999となった。「そこ(千安打)を目指してきたというわけではないが、節目なので早く打ちたいなという気持ちはある」とうなずいた。

◆日本ハム・近藤健介外野手(29)が2-2の七回1死二塁で右翼フェンス直撃の決勝二塁打を放ち、プロ11年目で通算999安打とした。「入団した頃はこんな数字を積み重ねられると思っていなかったので、ちょっとびっくりですけど、1000安打はまだまだ通過点。一つの区切りとして早く達成したいし、もっと高みを目指して精進したい」前日から北海道移転後の2004~10年まで着用した初代ユニホームで試合に臨んでいる。近藤は「普段の恩返しの意味も込めて」と、自身と同じ背番号8を付けていた当時の金子誠(野手総合兼打撃コーチ)の登場曲で打席に入った。また、試合前のビッグボスからの「姿勢が猫背になっている」との指摘で、打席内での球との距離感も修正でき、結果を残した。連覇を狙うオリックスを連破して、9月に入って4勝1敗。新庄監督は「ウチが(パ・リーグを)盛り上げるポイントになるね」と笑った。5位ロッテと8・5ゲーム差の断トツの最下位チームが、V争いのキーパーソンとなる。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
64562 0.533
(↓0.005)
-
(-)
21467
(+3)
410
(+4)
86
(+2)
69
(-)
0.256
(-)
3.130
(-)
2
(-)
西武
66583 0.532
(↓0.005)
0
(-)
16426
(+1)
389
(+7)
108
(-)
55
(-)
0.231
(↓0.001)
2.660
(↓0.04)
3
(-)
ORIX
66601 0.524
(↓0.004)
1
(-)
16426
(+2)
400
(+3)
71
(-)
59
(-)
0.246
(↓0.001)
2.820
(↓0.01)
4
(-)
楽天
61602 0.504
(↑0.004)
3.5
(↑1)
20464
(+4)
447
(+3)
86
(-)
87
(+1)
0.246
(-)
3.490
(↑0.01)
5
(-)
ロッテ
59631 0.484
(↑0.005)
6
(↑1)
20408
(+7)
445
(+1)
82
(+2)
112
(-)
0.228
(↑0.002)
3.210
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
50713 0.413
(↑0.005)
14.5
(↑1)
19393
(+3)
456
(+2)
86
(-)
79
(-)
0.233
(↑0.001
3.410
(↑0.01)