中日(★1対3☆)広島 =リーグ戦22回戦(2022.09.07)・バンテリンドーム=
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広島
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中日
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勝利投手:森 翔平(1勝0敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗29S))
敗戦投手:松葉 貴大(6勝6敗0S)
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◆広島が5連勝。広島は1点を追う4回表、西川の適時二塁打で同点とする。そのまま迎えた6回には坂倉の2点適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・森が5回1失点と試合をつくり、うれしいプロ初勝利。敗れた中日は、打線が中盤までの好機を生かせなかった。

◆広島が今季3度目の5連勝を決めた。プロ初先発の広島ドラフト2位ルーキー森翔平投手(24)が5回1失点でプロ初勝利を挙げた。森は試合前で5試合に登板していたがいずれも中継ぎ起用だった。■初回はわずか8球で先制点献上立ち上がりは、苦しんだ。先頭岡林勇希外野手(20)を四球で出塁させると暴投で無死二塁とし、大島洋平外野手(36)に右翼線へ適時二塁打を放たれ、打者2人、わずか8球で先制点を献上した。続く阿部寿樹内野手(32)を四球で無死一、二塁とピンチは続いた。しかし、4番ダヤン・ビシエド内野手(33)、5番アリエル・マルティネス捕手(26)を連続三振に打ち取った。次打者木下拓哉捕手(30)は遊直で、初回は1失点で踏みとどまった。■2回以降も走者背負うが追加点与えず2イニング目からも依然として走者を背負う展開は変わらなかった。3者凡退は4回の1度のみだったが、粘りの投球で試合をつくった。1-1の6回先頭で代打磯村嘉孝捕手(29)を送られた。プロ初先発は5回92球1失点で降板となった。■坂倉の決勝打で森に初勝利舞い込むその代打磯村の右前打から打線がつながり、2死満塁で坂倉将吾捕手(24)が右前に勝ち越しの2点適時打を放った。この打点が決勝点となり、森にプロ初勝利の権利が舞い込んだ。■中継ぎ陣がリード守る2点リードの6回からは継投。森の白星を背負った中継ぎ陣はリードを守った。今季3度目の5連勝で最大「9」あった借金は「4」まで減った。逆転CSへ火をともし続けている。

◆中日は初先発の広島ルーキー森に5回まで3安打1得点。6回に勝ち越しを許し、初勝利を献上した。初回、1点を先制しなお無死一、二塁のチャンスで4番ビシエド以降が凡退。立浪監督は「(森は)初回は制球もスピードもなかった。バタバタしているところで1点で終わってしまったことがすべてかなと。ピッチャーが3点取られたのはしようがない」と主軸の奮起を促した。▽中日松葉(1-1の6回1死二、三塁で降板。2番手福が坂倉に決勝打を許し6敗目)「全体的によかったと思いますが、大事な場面で粘りきれなかったので、次はしっかり粘れるように頑張ります」

◆プロ初勝利! 広島森翔平投手(24)が中日22回戦(バンテリンドーム)に先発し、5回1失点。キャリア1勝目を挙げた。立ち上がり苦しみ、初回にわずか8球で先制点を献上したが、その後は粘った。5イニングで3者凡退は4回の1度しかなかったが、追加点は与えなかった。21年ドラフト2位のルーキー左腕がうれしい1勝目。プロとして1つ、歩を進めた。開幕から129試合目にして、ドラフト2位ルーキーの森がプロ初勝利をつかんだ。「素直にうれしい。野手や中継ぎに助けてもらったので良かった」。5回1失点で最低限の役目を果たした。6月に1軍初昇格を果たしたが、登板は中継ぎ5試合にとどまり、わずか1カ月で降格。その後は2軍暮らしが続いた。「結果も出ず、『何してるんだろう』と焦る気持ちもあった。だが1つ1つ課題をクリアして」と前を向き続けた。そしてチャンスをつかんだプロ初先発。佐々岡監督からは「小さくまとまるな」。大瀬良からは「やることはやっているんだから思い切って投げてこい」。先輩たちから言葉をかけられ、人生初のバンテリンドームのマウンドに上がった。しかし、「ふわふわしてた」と序盤は苦しんだ。初回に四球と暴投で無死二塁とし、大島に右翼線へ適時二塁打を許した。打者2人わずか8球で先制点を与えた。だが、その後は粘った。西川の適時二塁打で同点に追いついた直後の4回は唯一の3者凡退。追加点は許さなかった。同点の6回先頭に代打を送られ、降板。「代打が送られたときに秋山さんに『祈っとけ』と言われて。『マジで頼む』と本当に祈っていて。その祈りが通じた」。坂倉が同点の6回2死満塁から勝ち越しの2点適時打を放ち、勝ち投手の権利が舞い込んだ。ようやくつかんだプロ1勝目。佐々岡監督は「5回1失点は十分な働き。粘り強く走者を出しながらも最少失点で抑えた」と目を細める。左腕の好投もあり、チームは今季3度目の5連勝。1ゲーム差に迫った3位阪神をピタリ追走している。森自身も「CSもある。なんとしてでも勝てるような投球をしていきたい」。逆転CSへ、希望のバトンをつないだ。【前山慎治】森翔平(もり・しょうへい)1998年(平10)1月1日生まれ、鳥取県出身。青谷小1年時から青谷スポーツ少年団で野球を始め、小6時に全国大会で準優勝。青谷中では鳥取クラウンボーイズに所属。鳥取商から関大に進学し、4年時には明治神宮大会で準優勝へ導いた。20年から三菱重工神戸・高砂(現三菱重工West)でプレー。177センチ、80キロ。左投げ左打ち。広島○...2戦連続1番起用の広島堂林が複数安打&複数得点で打線をけん引した。1点を追う4回に中前打で出塁すると、西川の適時二塁打で生還。同点の6回無死一塁でもセンター返しで好機を広げ、坂倉の決勝打をお膳立てした。「あまり細かくは考えず、来た球をしっかり振れるようにと思って今日も打席に立ちました」。2戦連続マルチ安打で、松葉攻略に貢献した。○...広島が前日の柳に続き、難敵松葉に今季初めて黒星をつけた。決勝打は坂倉だ。同点の6回2死満塁から2番手福の直球を引っ張った。右前への勝ち越し2点打を放った。「ベンチで見ていて、真っすぐが強かった。真っすぐから入っていこうという気持ちで一番速いのに合わせた。先輩たちが必死につないでくれたので」。三振の秋山、四球の西川が2人で投げさせた19球を無駄にはしなかった。○...中継ぎ4投手が無失点リレーだ。6回は森浦が1死一塁から併殺。7回はケムナが2死二、三塁とするも、阿部からこの日3つ目の三振を奪って切り抜けた。8回からは矢崎、栗林が完全投球で締めた。佐々岡監督は勝ちパターンの2投手に「いい形になっていると思います」と信頼。ともに連投ながら「当然(明日も)シチュエーションであれば行ってもらいます」と逆転CSへフル回転を期待した。

◆広島が中日に逆転勝利し、連勝を5に伸ばした。4回に西川の適時二塁打で追いつくと、6回1死二、三塁の好機をつくり先発松葉をKO。2死満塁から坂倉が2番手福の真っすぐを捉えて2点を勝ち越した。難敵松葉から今季初勝利となった。プロ初先発の新人森翔平投手は、5回3安打4四球も1失点にまとめてプロ初勝利。6回以降は4投手のリレーでリードを守り抜いた。

◆初勝利を挙げた広島森翔平投手(24)が「恩師」と仰ぐのは関大・山口高志アドバイザリースタッフ(72)だ。同校OBで元阪急の剛球投手、引退後は阪急、オリックス、阪神で投手コーチも務めた山口氏は16年からアドバイザリースタッフとして、指導に携わる。「一番彼の人間的に良いのは優しいところ。でもプロで野球をするには(優しさは)1つもいらんこと。優しさは良いように、はたらかない。それと体ももっとプロらしいものにしないといけない」。プロ50勝を挙げた山口氏は心身ともにまだまだ成長が必要だと、あえて厳しい言葉で語った。今後の活躍に期待するところは「家を建てられるくらいできたらいいな」。森の1勝目は始まりに過ぎない。【広島担当 前山慎治】

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】広島ドラフト2位ルーキー森翔平がプロ初先発で5回1失点と好投。期待の新人がプロ初勝利を飾り逆転CSを目指すチームに貢献しました。

◆プロ初先発となった広島の新人、森は5回を1失点だった。「勝ちに貢献できるような投球をしたい」と臨んだマウンドで、先制点を許し三回までは毎回、先頭打者を出しながらも要所で踏ん張った。3年目で同学年の石原とのバッテリー。一回は先頭に四球を与え、暴投で無死二塁を背負った。大島に内角速球を適時二塁打とされ、続く阿部を四球で歩かせたが、ここで崩れなかった。ビシエドとA・マルティネスを落ちる球で続けて空振り三振に仕留めた。鳥取商高から関大、三菱重工Westを経てドラフト2位で入団。5試合で救援登板し、2軍戦で好成績を残してつかんだチャンスだった。

◆逆転でのクライマックスシリーズ(CS)進出へフレッシュな若鯉が勢いを加速させる。24歳の左腕、広島のD2位・森(三菱重工West)は92球を投げ5回3安打1失点と上々の先発デビューを果たした。「(気持ちは)高ぶっている。CSもかかっているので、勝ちに貢献できるような投球をしたいと思います」そう語っていた左腕は一回先頭・岡林に四球、続く大島に右翼線適時二塁打を浴び、わずか8球で先制点を献上したが、その後は落ち着きを取り戻した。二回二死一、二塁では大島を投ゴロ、三回には先頭・阿部に四球で3イニング連続で無死の走者を背負ったが、本塁を踏ませなかった。1軍では5試合に登板し0勝0敗、防御率2・25。7月8日に出場選手登録抹消後、ウエスタン・リーグ12試合で4勝3敗、防御率2・90とアピールして先発の座をつかみ取った。8月に床田が右足関節骨折、アンダーソンがコンディション不良で離脱しており、シーズン終盤にチャンスをつかんだ。森は1─1に追い付いてもらった四回はこの試合初めての三者凡退、五回は2死から阿部に左翼線二塁打を浴びるもビシエドを二ゴロに仕留めピンチを脱出。六回先頭の打席で代打・磯村が送られて降板。その磯村の右前打から満塁の絶好機を作り坂倉が右前へ勝ち越しの2点打。森にプロ初勝利の権利が転がり込んだ。そのままリードを守って、ルーキー左腕にうれしいプロ初勝利が舞い込んだ。3位阪神に1ゲーム差は変わらず。上位を追走する。(柏村翔)

◆広島が逆転勝ちで連勝を5に伸ばした。先発ローテの谷間を託されたドラフト2位・森翔平投手(24)が4四球を出しながらも5回3安打1失点でプロ初先発勝利。試合後のヒーローインタビューは次の通り。──プロ初勝利の率直な気持ちは「率直にうれしいです」──喜びは誰に報告しますか「やっぱり両親に報告したいと思います」──中継ぎとして始まったプロ1年目。初先発どんな思いで「とりあえず初回から腕を振って投げていこうという気持ちで上がりました」──プロ初先発。中継ぎと違いは「そうですね。序盤は少しふわふわしてリズムが悪かったんですけど、終盤は徐々に立て直すことができたのでそれは良かったです」──終わってみれば5回1失点。試合中に修正できたきっかけは「そうですね。キャッチャーの石原ともよく話をして、ストライク先行でいこうという話をしました」──打線は四回に追い付き、代打が送られた六回に勝ち越した「(1─1の六回先頭で)代打(磯村)が送られたときに秋山さんから祈っておけと言われた。その祈りが届いて野手の方が打ってくださってので、すごいうれしかったです」──ウイニングボールはどうする「やはり両親に渡したいと思います」──逆転クライマックスシリーズ進出へ勢いをつけた。今後の戦いへの意気込みを「これからも1勝1勝1試合1試合ずつしっかり勝ってクライマックスに行けるように、やっていこうと思います」

◆中日は序盤のチャンスを生かしきれなかった。継投策もハマらず、逆転負け。

◆広島の坂倉が1―1の六回に勝ち越しの2点適時打を放った。結果的にこの回に代打を送られた初先発の新人森にプロ初勝利がもたらされ「粘り強く投げていたので、何とか打たないといけないと思っていた」と胸をなで下ろした。2死満塁で福の初球を捉えた鋭い打球は惜しくも右翼ファウルゾーンに落ちた。集中力を切らさず「一番速い球に合わせた」と次の低めの速球を右前へ。「1打席でも多く貢献できるように」と力を込めた。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
71502 0.587
(↓0.005)
-
(-)
20544
(+1)
483
(+9)
152
(-)
64
(-)
0.253
(↓0.001)
3.530
(↓0.05)
2
(-)
DeNA
62552 0.530
(↓0.004)
7
(-)
24416
(+3)
457
(+18)
98
(+1)
42
(-)
0.251
(↓0.001)
3.520
(↓0.13)
3
(-)
阪神
62643 0.492
(↑0.004)
11.5
(↑1)
14441
(+9)
372
(+1)
76
(-)
101
(+3)
0.244
(-)
2.580
(↑0.02)
4
(-)
広島
61653 0.484
(↑0.004)
12.5
(↑1)
14484
(+3)
477
(+1)
80
(-)
25
(-)
0.254
(-)
3.430
(↑0.01)
5
(-)
巨人
59653 0.476
(↑0.004)
13.5
(↑1)
16493
(+18)
538
(+3)
141
(+5)
55
(-)
0.244
(↑0.003)
3.800
(-)
6
(-)
中日
54681 0.443
(↓0.003)
17.5
(-)
20352
(+1)
440
(+3)
58
(-)
50
(-)
0.246
(-)
3.400
(↑0.01)