ソフトバンク(☆4対2★)楽天 =リーグ戦19回戦(2022.09.06)・福岡PayPayドーム=
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楽天
1000100002401
ソフトバンク
10120000X4910
勝利投手:和田 毅(5勝4敗0S)
(セーブ:モイネロ(1勝1敗20S))
敗戦投手:瀧中 瞭太(2勝8敗0S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(24号・1回表ソロ)

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◆ソフトバンクは1点を追う1回裏、デスパイネの内野ゴロの間に1点を挙げ、同点とする。その後は、3回に柳田の適時打で勝ち越しに成功すると、続く4回には三森の2点適時打でリードを広げた。投げては、先発・和田が5回2失点で今季5勝目。敗れた楽天は、打線が振るわなかった。

◆双子の兄弟のお笑いコンビ、ザ・たっちの2人(たくや、かずや=39)が、セレモニアルピッチを務めた。マウンドを挟み、三塁側でたくや、一塁側でかずやが投げた。元野球部のたくやだったが、惜しくもワンバウンド投球。一方のかずやは元バレーボール部だったが、ノーバウンド投球を披露した。シンクロ投球とはいかず、たくやは「お恥ずかしい...」と顔を赤くした。2人は野球カード集めが趣味で、この日はかずやが和田毅のカード、たくやはルーキーイヤーの今宮健太のカードを持参した。「こういうのたくさん持ってるんです! 」と、興奮気味に声を合わせ、宝物を見つめていた。リーグ優勝を争う勝負の終盤戦。チームの結束力が命運を握る中、ザ・たっちは「『今こそ1つに』というのは僕たちのキャッチフレーズです。今ここで表現していいですか?」と前置きし、持ちネタの「幽体離脱」を披露した。ハンカチで汗をぬぐうタイミングも一緒。双子ならではの「あうんの呼吸」で球場の一体感を高めた。

◆楽天が首位ソフトバンクとの3連戦初戦を落とし、4・5ゲーム差に突き放された。初回、浅村の24号ソロで先制するも、直後に同点に追い付かれる立ち上がり。約1カ月ぶりに先発した滝中が、緩急で揺さぶるも2巡目からとらえられ、4回8安打4失点で降板。滝中は「大事な試合を任せてもらったのに、情けないピッチングをしてしまい申し訳ないです」と厳しい表情で振り返った。打線も5回1死一、三塁のチャンスをつくるも、西川の犠飛のみにとどまった。滝中は8敗目を喫し、チームは6カード連続カード初戦を落とした。石井一久GM兼監督は「首位争いしているチームのブルペンだと、しっかりしているのでなかなか点を取るのは難しい状況ではあったと思う」。上位3チームがひしめき合う混パの中で、溝を開けられる黒星となった。

◆楽天滝中瞭太投手(27)が1カ月半ぶりの白星を逃した。浅村の先制ソロの援護を受けた初回、先頭から2連打を浴びた。遊ゴロの間に同点とされ振り出しに戻った。3回には1死から3連打で勝ち越しを許し、4回には先頭四球を与えると、三森に2点適時打を浴びた。4回8安打4失点で降板。「大事な試合を任せてもらったのに、情けないピッチングをしてしまい申し訳ないです」。7月20日以来の白星には届かなかった。新型コロナによる療養を経て迎えた登板だった。2軍で2試合登板をこなし、中5日で1軍では1カ月ぶりの先発。「朝しっかり起きて、夜はしっかり寝るという生活リズムだけはおかしくならないように、心掛けていました」。直球こそ140キロ台前半も、100キロを切るカーブで緩急をつけたが、2巡目からとらえられた。打線は5回に、西川の犠飛で1点をかえしたものの2点止まりでソフトバンクに敗れた。

◆ペナントレース終盤の勝負どころで、ベテランが仕事を果たした。ソフトバンク和田毅投手(41)が、中15日で上がった、久々の先発マウンドで5回2失点で今季5勝目。首位キープに貢献した。和田は初回2死で浅村に先制ソロを許したが、引きずらなかった。2回は2死から味方失策で走者を出したが無失点。3、4回は危なげなく打者3人ずつで片付けた。3点リードの5回に西川の犠飛で1点を返されたが、リードを保ったまま救援陣にバトンを託し「先制点は取られてしまいましたが、粘っていけば必ず野手が何とかしてくれるという気持ちで投げました。守備にも助けられ最低限の仕事はできたと思います」と振り返った。和田は、千賀らが不在で苦しいチーム状況だった夏場にフル回転。疲労などを考慮し、前回登板した8月21日の日本ハム戦後に出場選手登録を抹消され、登板間隔を空けていた。リフレッシュを経ての好投に藤本監督は「飛ばしてくれましたね。しっかりゲームをつくってくれている。今年に限っては、失敗がほぼない」と絶賛。それでも和田は「いつも5回で降板して申し訳ありません」と、責任感をにじませた。勝率差で首位を守りながら、試合前時点で2位西武、3位オリックスまで3チームが0ゲーム差だった。この日も西武は勝ち、0差のまま背後にぴったりくっついてきている。NPB通算148勝目を挙げた、経験豊富な和田が、終盤戦で輝く。【山本大地】○...三森が貴重な中押し打を放った。2-1の4回2死一、二塁で、滝中の100キロカーブを中越えにはじき返した。リードを3点に広げる三塁打に「反応です。(カーブは)前の打席もきていたので、タイミングは合わせられました」と、巧みなバットコントロールを見せた。4日西武戦では満塁の好機で凡退。バットをたたきつけるなど悔しさを見せたが「1試合1試合が大事。1打席でいい結果を出せるように」と引き締め直した。○...柳田がコロナ感染から復帰後初打点をマークした。同点の3回1死一、三塁で滝中の直球をとらえ、右前に決勝適時打を運んだ。「大事なカード頭で、チームの勝ちにつながるヒットを打つことができて良かったです」。この日コロナ感染から復帰した周東は、1回の第1打席で中前打を放ち、先制のホームを踏んだ。同様の牧原大も4回に一犠打で三森の2点打をお膳立て。役者がそろってきた。○...守護神モイネロが今季20セーブ目を挙げた。2点リードの9回に登板し、あっさり3者凡退。8試合連続無失点とし、防御率も0・82と良化した。左腕は「納得のいく投球でした。チームが勝つことができて良かったね。明日からも頑張るよ」と、満足顔だった。▽周東(新型コロナ陽性から復帰し、1安打2得点)「初回にヒットでチャンスメークすることができ、得点につながった点は良かったです。とにかくチームが勝てたことが何よりです。明日はもっともっと頑張ります」▽藤井(8回に登板し、3者三振で17ホールド目)「最近、塁上を賑わせていたので、久々に3人で終われたことが本当に良かった。三振にこだわるというよりは、早めに追い込めた結果かなと思います」▽牧原大(新型コロナ陽性から復帰。無安打も犠打などで貢献)「とにかく自分の成績よりも、合流した試合でチームが勝つことができてホッとしています」

◆楽天が6カード連続でカード初戦を落とした。初回の攻撃で、浅村の24号ソロで先制。しかし先発滝中が、その裏に同点に追い付かれた。140キロ台前半の直球に、90キロ台のカーブで緩急をつけた。だが、2巡目から捉えられ3回に勝ち越しを許し、4回に3点差に突き放された。石井GM兼監督は「首位争いしているチームのブルペンだと、なかなか点取るのは難しい状況ではあった」と、相手の継投後はわずか1安打と追い上げムードはつくれなかった。上位3チームがひしめき合う混パの状況。カード勝ち越しがAクラスに食い込む必須条件だ。大事なカード頭をとるため、5回以降継投策で食らい付いたが、6カード連続で初戦を落とし2連敗。これでソフトバンク、西武とは4・5差に突き放された。石井GM兼監督は「みんなでやっていくしかない。みんなで一戦取らないといけないと思います」と、総力戦を強調し次に目を向けた。

◆ソフトバンク・長谷川勇也打撃コーチ(37)が試合前に代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。ーー相手先発は滝中。8月5日(ペイペイドーム)の前回対戦では4回0/3で5得点と攻略した。苦手意識も払拭できた「元々苦手意識はなかった。周りがそういっているだけで。そう思われて、そういわれると気になってくるので。僕はそんなに、特別感じることはなかった。そこまでは。でも打席内でしっかりと自分の打つべきボールに対してコンタクトしていければ、前回同様、とらえることができると思います」ーー藤本監督も、前回対戦のようなイメージは持ちすぎない方がいいと「どの投手に対してもやることは一緒なので。いいピッチングされようが、いいピッチングでなかろうが、打者としてはやることに変わりないので。そこの意思というのを強く持って打席に立つようにしてもらいたいです」ーー周東、牧原大が昇格した。打撃練習を見て状態は「最初の試合なので。力は入ると思います。『よーいどん』からうまくいくとはこっちも思っていないので。ただ彼らがいるだけでも相手バッテリーは、スピードもありますし嫌な部分もあると思うので。試合に早く慣れて。早く自分の力を出せるようにしてもらいたいです」ーー柳田は9月2日に新型コロナ陽性から復帰して、6番での起用が続く。藤本監督はもう少し状態が上がれば、上の打順で、と話していたが、状態はどう見える「悪くないでしょ。そんな悪くないと思います。期間が空いて、(2軍にいた間で)1試合しかやっていないというだけで、状態うんぬんというわけではないので。日に日によくなっていて、そんな悪いわけじゃないと思います」

◆ソフトバンクの柳田が新型コロナウイルス感染から復帰後初打点を挙げた。1―1の三回1死一、三塁で滝中の高めの速球を右前へはじき返す勝ち越し打。同点に追い付いた一回は、2死三塁での第1打席で二ゴロに倒れただけに「しっかりと修正して打席に入ることができた」と納得の一打を振り返った。得点力不足に苦しんでいたチーム状況から、2日に前倒しで昇格。復帰後の西武3連戦は1安打のみと万全にはほど遠い状態だったが、長谷川打撃コーチは「そんなに悪くない。日に日に良くなっている」と復調気配を口にしていた。頼れる主将として、混戦の優勝争いをけん引できるか。

◆ソフトバンクは1―1の三回に柳田の適時打で勝ち越し、四回には三森の三塁打で2点を加えた。和田が5回2失点にまとめて5勝目、モイネロが20セーブ目を挙げた。楽天は滝中が4回4失点と踏ん張れず、貯金がなくなった。

◆ソフトバンクは投打がかみ合って首位を堅持した。先発・和田毅投手(41)が5回2失点で5勝目。NPB通算149勝目を挙げた。1-1の三回1死一、三塁で柳田悠岐外野手(33)が放った右前適時打がV打となった。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。--一回に先制されたが、結果的に逆転勝利「最初に浅村君に先制弾(一回2死)を打たれたけど、すぐに同点に追いついたのが一番大きかったと思います」--先発・和田も試合を作った「しっかりとゲームを作ってくれている。今年に関してはほぼ失敗がない。交代のところが難しいかなと思います」--8月21日の楽天戦(ペイペイドーム)以来、間隔を空けての登板だった「飛ばしてくれましたよ。最初から。球数が50球だろうが60球だろうが、五回までと決めているので。残りを中6日でいってもらわないといけないので。六回まで勝っていたらね。全員でいくしかないので」--七回に松本、八回に藤井、九回にモイネロのリレー「素晴らしいピッチングでしたね。安心して見ていられました」--勝ちパターンを出し惜しみしなかった「カード頭をしっかり取らないと。4点差でもモイネロでいってしまいました」--柳田、三森に適時打が生まれた「三森は周東(四回1死一、三塁で周東が投ゴロ。続く三森が中越えの2点三塁打)をカバーできた。すごく大きな適時打でした」--周東、牧原大が復帰。役者がそろってきた「ちょっと休んでいるぶん、技術的なところは万全じゃないかな。でもきょうを含めて残り23試合しかなかったので。死に物狂いで勝ちにいくことが大事かなと」--2人の復帰で打順は迷ったのでは「もうデータが出ているので。この投手に合う、合わないがあるので。そういうところは考えて組みました。打順は残り23試合、コロコロ変わるんじゃないですか。それは選手にも伝えているので」(続けて)「(4番の)デスパイネは変わらないと思いますけど。きょうみたいな1番と2番なら安心して。バントもしなくていいし、ゲッツーがないんだから。出たら走れるし。そういう1番と2番になってきたかなと」--残り22試合「全力でいくだけです」--西武がロッテに勝利「相手のことを考えている余裕はないです。相手チームに勝つだけです」

◆楽天の滝中は4回8安打4失点で8敗目を喫した。1―1の三回1死一、三塁で柳田に勝ち越しの右前適時打を許し、四回2死一、二塁から三森に初球100キロのカーブを中越えの2点三塁打とされた。新型コロナウイルス感染から約1カ月ぶりの復帰登板で自身3連敗。「大事な試合を任せてもらったのに情けない投球をしてしまい申し訳ない」と悔やんだ。6カード連続で3連戦の初戦を落とし、貯金がなくなった。石井監督は「固定したメンバーではなく、みんなでしっかりと1戦を取らないといけない」と切り替えに努めた。

◆ソフトバンクの三森が2―1の四回に2点三塁打を放ち、勝利を引き寄せた。2死一、二塁で初球の外寄りの変化球を捉え、中堅手の頭を越える会心の一打。「タイミングを合わせてスイングすることができた」と満足そうだった。新型コロナウイルス感染から1日に1軍復帰したが、4日までの西武3連戦では本来の調子が出ず、バットをたたきつけて悔しがる場面もあった。終盤戦でチームの力になるべく「1打席でいい結果を出せるようにやっていく」と力がこもった目で話した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
64552 0.538
(↑0.004)
-
(-)
22464
(+4)
406
(+2)
84
(-)
69
(-)
0.256
(↑0.001
3.130
(↑0.01)
2
(-)
西武
66573 0.537
(↑0.004)
0
(-)
17425
(+3)
382
(+2)
108
(+3)
55
(-)
0.232
(-)
2.620
(↑0.01)
3
(-)
ORIX
66591 0.528
(↓0.004)
1
(↓1)
17424
(+2)
397
(+6)
71
(-)
59
(-)
0.247
(-)
2.810
(↓0.03)
4
(-)
楽天
60602 0.500
(↓0.004)
4.5
(↓1)
21460
(+2)
444
(+4)
86
(+1)
86
(-)
0.246
(↓0.001)
3.500
(↓0.01)
5
(-)
ロッテ
58631 0.479
(↓0.004)
7
(↓1)
21401
(+2)
444
(+3)
80
(-)
112
(-)
0.226
(-)
3.230
(-)
6
(-)
日本ハム
49713 0.408
(↑0.005)
15.5
(-)
20390
(+6)
454
(+2)
86
(-)
79
(+1)
0.232
(-)
3.420
(↑0.02)