中日(★2対4☆)広島 =リーグ戦21回戦(2022.09.06)・バンテリンドーム=
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広島
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中日
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勝利投手:九里 亜蓮(6勝8敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗28S))
敗戦投手:柳 裕也(8勝10敗0S)

本塁打
【広島】秋山 翔吾(5号・3回表3ラン)
【中日】阿部 寿樹(9号・4回裏2ラン)

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◆広島が4連勝。広島は0-0で迎えた3回表、秋山の3ランなどで4点を先制する。投げては、先発・九里が7回途中2失点の好投。その後は3投手の継投でリードを守り、九里は今季6勝目を挙げた。敗れた中日は先発・柳が試合をつくれず、打線も8安打2得点とつながりを欠いた。

◆中日根尾昂投手(22)が2度の満塁ピンチを無失点で乗り切った。先発柳が4回1死満塁のピンチを作る。4点ビハインドで1点も与えたくない場面で登板。ここは4番西川を151キロ外角直球で見逃し三振。5番坂倉は一ゴロに仕留めた。5回もマウンドに上がり、先頭のマクブルームに右前打。続くプロ入り同期の小園には四球と制球に苦しみ、磯村には右前に運ばれ無死満塁とされた。だが、九里を一ゴロで本塁併殺。堂林は中飛に打ち取り、20試合目の登板を無失点で投げ終えた。

◆中日先発の柳裕也投手(28)が4回途中4失点。リーグ最速で10敗目を喫した。3回、秋山に先制3ランを浴びるなど4安打4失点。4回、連打と四球で1死満塁とされると交代を告げられた。「これが今の自分の現状なので、現状に向き合ってなんとかチームに貢献できるようにします」。右のエースは必死に気持ちを切り替えた。○...20試合目の登板となった根尾が2度の満塁危機を無失点で乗り切った。先発柳が作った4回1死満塁で登板。西川を三振、坂倉を一ゴロに仕留め「目の前の打者を抑えることだけを考え投げました」。5回は自ら無死満塁とされたが九里を併殺、堂林を中飛に打ち取った。立浪監督は試合を立て直した右腕を「よく粘ってくれた」と評価した。▽中日立浪監督(先発柳が4回途中KOで10敗目)「初回うまく粘ったが3回(の4失点)は四球から。真っすぐが走ってないのかコースを狙い過ぎてカウントを悪くしてる。そこが1つの原因かなと。ただ、4点は取られましたけど、2点を返して、そこから追い上げが出来なかったのが一番の反省だと思います」▽中日大島(4打数2安打で打率3割2分4厘とし、ヤクルト村上を追走)「明日からまた頑張ります」

◆天敵打ちだ。広島秋山翔吾外野手(34)が1カ月ぶりの5号先制3ランで4連勝に貢献した。中日先発柳にはバンテリンドームで6連敗と苦手にしていた。8月7日阪神戦以来の1発が打線の勢いを加速させ、同球場では20年11月1日以来となる柳相手の白星になった。力強く右足を踏み込み、内寄りに曲がってきたカットボールを捉えた。0-0の3回1死一、二塁だ。秋山は、体に近いボール球を見極めた直後の6球目にバット一閃(いっせん)。角度よく上がった打球は、そのまま右翼席最前列に吸い込まれた。8月7日阪神戦以来1カ月ぶりとなる5号3ランが4連勝への道を切り開いた。「球の軌道はイメージしていました。でも、あまり手応えがない。もうちょっと手応え、(いい)内容も増えてくるといい」試合の流れを大きく引き寄せた1発に、試合後は思わず苦笑いを浮かべた。1回1死三塁の好機では初球内角高めを打ち損じた。二邪飛の結果に「あそこで流れをつかめなかったのはショックが大きかった2打席目は、ファウルにさせられながら、何とかなく前に飛ばせる球の軌道をイメージする時間をつくれた」。状態が良くない中でも結果につなげるだけの技術と経験がある。4日DeNA戦の最終打席で右ひざに死球を受けていた。この日も1回の打席に続き、3回の打席も初球、直前の5球目と体に近いボール球。それでも「体の外に当たったものに関しては怖さはない。痛みはありますけど、大けがにはならない。無事に試合に出られたし」と胸を張る精神力でも打線を引っ張っている。佐々岡監督は「あの1発は大きかったと思います。まだまだ本調子ではないかもしれないですけど、要所要所で貢献してくれている」と信頼を寄せる。打線は4回途中までに7安打4得点で柳をマウンドから引きずり下ろした。バンテリンドームでは柳に試合前まで21年から6戦全敗。防御率0・77に抑えられていた。天敵攻略を次戦につなげたい。「僕らは目の前の試合をやるだけなので。(試合に)出ている限り頑張りたい」。表情を引き締める秋山が最後まで打線のけん引役をまっとうする。【前原淳】○...柳キラーの堂林が攻略の突破口を開いた。今季柳に対し、打率5割という好相性を買われ1番に起用された。1回に二塁打を放つと、3回は四球を選んで秋山の先制弾につなげた。4回も中前打と3打席連続出塁に「うーん、何ですかね。去年は全く打ってないので、何とも言えないです」と苦笑い。限られた出場機会の中で存在感を発揮。天敵の早期降板に貢献した。

◆広島が秋山の5号先制3ランなどで苦手柳を攻略した。中5日で先発の九里は4点リードの4回に2ランを浴びるも、追加点を許さずに6勝目を手にした。チームは7回途中からは継投で2点リードを守り抜き、連勝を4に伸ばした。

◆広島の秋山が0―0の三回、8月7日以来の一発となる3ランを放った。1死一、二塁で甘く入った変化球を右翼席へ放り込み、「とにかく夢中だった」と一塁走者の菊池涼に追い付きそうになるほどの勢いでダイヤモンドを回った。8月下旬に発熱で離脱した期間があり、9月3日に2安打2打点をマークするなどしたが、調子は一進一退。「調子が悪くても試合に出ている以上は何か残さないといけない」と、ヒットメーカーはもがきながら復調のきっかけを探している。

◆広島が継投で逃げ切って4連勝。三回に秋山の3点本塁打など打者9人の攻撃で4点を先取した。九里が七回途中まで2失点で6勝目、栗林が28セーブ目を挙げた。中日は柳が四回途中まで4失点と崩れ、終盤の好機も生かせなかった。

◆中日の根尾は2度の満塁機をしのぎ、1回?を無失点に抑えた。四回1死満塁で登板し「目の前の打者を抑えることだけを考え、投げた」と西川を外角低めの直球で見逃し三振、坂倉を一ゴロに仕留めた。五回は2安打と四球で招いた無死満塁を、一ゴロ併殺打と中飛で乗り越えた。20試合目の登板を3試合ぶりの無失点で終えた。立浪監督は「よく粘ってくれたと思う」と評価した。

◆中日は先発・柳が打ち込まれ、反撃できず敗れた。試合後の立浪和義監督(53)の主な一問一答は以下の通り。――柳が四回途中7安打4失点「初回はゼロ点でうまく粘ったんですけど、あの回(4失点した三回)は結局、四球からなので、全般的に真っすぐが自分(柳の中)でも走っていないのか、コースを狙いすぎた結果、カウントを悪くするので、そこは一つの原因かなとは思うんですけど」――前回よりも良くなかった「前回(8月28日の阪神戦、バンテリンD)は勝ちがついたのでね。ただ今年、開幕からずっと途中までよくて、途中は本当に打線の援護がなくね、勝ちがつかなかったところから、ちょっとずつ調子を落としていったというのはあると思うのでね、これは柳だけのアレじゃなく、そういうチーム、打線の問題もあると思うんですけど。ただ、ちょっと見ていて一つ、ここのところずっと点を取られているというのは真っすぐの切れというところと、去年は僕は上(放送席)から見ていたんですけど、コントロールと、チェンジアップは相手がなかなか泳がされてくれないというか、それは本人が一番分かっていると思うので、それはすぐに切れが戻るわけじゃないと思いますけど。去年の疲れも当然、あると思いますし。そういうふうには自分には映りました」――根尾は四回1死満塁から登板して、ピンチを断った。1回1/3を無失点「本当であれば一、二塁になったところぐらいで出してやれればよかったですけど、こっちも一つ。柳に何とか踏ん張ってほしいところもあったので。(最後が)四球だったので代えたんですけど、根尾は本当によく、3ボール2ストライクからスライダーをいったり、よく粘ってくれたなと思います」――五回も続投させた「あとのイニングを考えれば後攻なので九回までありますし、4点は一挙に取られたんですけど、阿部のホームランで2点差になったので、そこから追い上げること、点を取ることができなかったので、そこが今日の一番の反省かなと思います」――ビシエドは2点ビハインドの八回2死一、二塁で遊飛。神宮での勢いを持ち込みたかった「そうですね。4番ってああいう、最後にいいところで回ってきたりするのでね。もちろん全部が全部は打てないですけど、やっぱりここ(バンテリンD)に来たらどうしても力むのかな、と。全体的にね。ビシエドだけではなくて」

◆中日・柳裕也投手(28)が先発し、四回途中でKOされた。三回1死から四球と安打でピンチを招き、秋山に右翼最前列への先制3ランを被弾。その後の1死一、三塁では自らの野選で4点目を与え、続く四回に連打と四球で満塁を招いたところで交代を告げられた。悔しい7安打4失点だった。前回の広島戦登板は8月16日(マツダ)で、6回5失点と序盤から打ち込まれた。翌々日の18日に〝ミニキャンプ〟のために1軍登録を抹消され、調整をへて同28日に再昇格。その日の阪神戦(バンテリンD)ではライナーが右膝付近に直撃するアクシデントも乗り越え、気迫の6回4安打無失点で8勝目を手にしていた。自信を取り戻し、任された9連戦初戦で好投を続けたかったが、再び赤ヘル打線の餌食に...。黒星はプロ6年目で初となる「10」に到達。右腕は「これがいまの自分の現状なので、現状に向き合って、何とかチームに貢献できるようにします」と必死に前を向いた。

◆広島の九里が七回途中まで2失点にまとめ、8月10日以来となる6勝目を挙げた。ストライク先行で無四球と最近の課題だった制球が安定。「丁寧に投げることを心がけた」と振り返り、好結果に手応えを深めた。4―0の四回に阿部に2ランを浴びたが、引きずらずに後続は併殺打などで断った。連戦の初戦となることが多い重要な火曜日を中5日で託され「僕が投げる試合は落とさないようにしていければいい」と力強かった。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
71492 0.592
(↑0.004)
-
(-)
21543
(+8)
474
(+6)
152
(+1)
64
(+1)
0.254
(↑0.001)
3.480
(-)
2
(-)
DeNA
62542 0.534
(↑0.004)
7
(-)
25413
(+2)
439
(+1)
97
(+1)
42
(+1)
0.252
(↓0.001)
3.390
(↑0.03)
3
(-)
阪神
61643 0.488
(↓0.004)
12.5
(↓1)
15432
(+6)
371
(+8)
76
(-)
98
(+1)
0.244
(↑0.001)
2.600
(↓0.04)
4
(-)
広島
60653 0.480
(↑0.004)
13.5
(-)
15481
(+4)
476
(+2)
80
(+1)
25
(-)
0.254
(-)
3.440
(↑0.02)
5
(-)
巨人
58653 0.472
(↓0.003)
14.5
(↓1)
17475
(+1)
535
(+2)
136
(+1)
55
(+1)
0.241
(↓0.001)
3.800
(↑0.02)
6
(-)
中日
54671 0.446
(↓0.004)
17.5
(↓1)
21351
(+2)
437
(+4)
58
(+1)
50
(-)
0.246
(-)
3.410
(↓0.01)