ソフトバンク(★1対4☆)西武 =リーグ戦20回戦(2022.09.04)・福岡PayPayドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
西武
0000004004601
ソフトバンク
0000001001710
勝利投手:エンス(10勝6敗0S)
(セーブ:増田 達至(2勝3敗29S))
敗戦投手:千賀 滉大(9勝5敗0S)

本塁打
【西武】外崎 修汰(11号・7回表2ラン)

  DAZN
チケットぴあ ソフトバンク戦チケット予約 西武戦チケット予約

DAZN

◆西武は0-0で迎えた7回表、外崎の2ランと森の適時打などで4点を挙げ、先制に成功する。投げては、先発・エンスが6回無失点6奪三振の好投。その後は3人の継投でリードを守り、エンスは今季10勝目を挙げた。敗れたソフトバンクは、打線が相手を上回る7安打を放つも、つながりを欠いた。

◆ソフトバンク千賀滉大投手(29)は今日の西武戦に勝てば7年連続2桁勝利。ソフトバンクでは8年連続の皆川(56~63年)、7年連続の柚木(48~54年)杉浦(58~64年)山内孝(82~88年)に次いで5人目の記録になる。

◆西武外崎修汰内野手(29)が、均衡を打ち破る先制弾を放った。7回1死二塁のチャンス。5回まで無安打のソフトバンク千賀からカウント1-2、133キロのフォークをバットに乗せた。前かがみになりながら振り抜いた打球は左翼スタンドへ。今カード、11打席連続無安打だったが、12打席目にして値千金の11号2ランを運んだ。前日までの1番から7番に打順を下げて迎えた敵地でのソフトバンク3連戦3戦目だった。チームは連敗で首位陥落。3位オリックスともゲーム差なしと肉薄しており、負けられない一戦で、価値ある先制打となり「なんとか食らいつこうと思って打席に入りました。打った瞬間は入るかどうかわからなかったです。めっちゃうれしいです!! この試合勝ちたいです」と話した。

◆西武がソフトバンク千賀を攻略し連敗を3で止めた。3回までパーフェクト投球の難敵に対し、7回につかまえた。先頭の呉念庭が内野安打で出塁。犠打で1死二塁とし、外崎が先制の11号2ランを放った。さらにオグレディが四球を選び、若林が中前安打で一、二塁とすると、相手の適時失策で追加点。なおも満塁とし、森が右前適時打で4点リードに突き放した。今カード2連敗で首位陥落していただけに負けられない3戦目。無安打だった外崎が1番から7番に打順変更し、森は指名打者で3番に入る打線が功を奏した。森は「みんながつないでくれて、いい流れのまま山川さんにつなぐことができました。今日はDHでの出場なので、打つ方で活躍しなければいけないと思っていましたので、より一層、集中して打席に入れたと思います」。順位は首位ソフトバンクとゲーム差なしで再び肉薄した。エンスが8月7日ロッテ戦から4連勝で、今季10勝目。来日1年目に2桁勝利を挙げた西武の投手は、02年張誌家(10勝)19年ニール(12勝)に次いで3人目。過去の2人が10勝した年にチームはリーグ優勝しているが、今年はどうか。

◆ソフトバンクが西武との首位攻防3連戦3連勝を逃した。エースの千賀滉大投手(29)が7回途中4失点で5敗目。首位はキープしたが、西武にゲーム差なしの2位に迫られた。試合後の藤本博史監督(58)の一問一答は以下の通り。-千賀は序盤に好投していたが「そうやね。7回だけやね。(先制2ランは)打った外崎がうまかった。フォークボールをうまくすくい上げて。甲斐もインコースを要求していたけど、千賀がフォークで勝負にいったということ。外崎がしっかりうまく打ったなと。それまで全然合ってなかったけどね」-ホームランの後も、111球まで続投させた「110球投げる予定だったので。エースですからね。2点取られて代えるわけにはいかない。3、4番が回ってくるから、そこまでしっかり抑えるという役割はエースにあると思う。本人が110球投げたいという意思もあったので」-4回途中、トレーナーが千賀にかけつける場面があったが「何もないですよ。大丈夫ですよ」-打線は2回の1死満塁で無得点「なかなかエンスも良かった。ボールは荒れながら勝負どころで決まっていたし。相手がいるわけですからそう簡単には(いかない)。10回やって10回打てるわけじゃない。そこは相手のピッチャーがよかった」-首位攻防戦は2勝1敗で勝ち越した「勝ち越したことは前向きに考えていい。今日も勝ちたかったですけどね」-周東、牧原大、柳町ら主力が2軍で安打「(昇格は)まだ今検討中です。今からミーティングです」

◆敗戦の中、ソフトバンク今宮健太内野手(31)が意地の2安打を放った。3回に左前打すると、6回には先頭で再び左前に運んだ。「打撃の状態自体はいいと思うので、継続してやれることをやっていきたい」。マルチ安打にも悔しさが募る。初回、7回と2度の好機に凡退したこともあって「チャンスで1本打っていれば、流れは変わっていたと思う」と反省も忘れなかった。▽ソフトバンク・デスパイネ(7回の中前適時打に)「打ったのはカーブ。チャンスで何とか1本という気持ちだけだった」

◆西武ディートリック・エンス投手が、外国人左腕では69年ぶりとなる2桁勝利を挙げた。2回までに2安打3四死球と不安定な立ち上がり。2回には1死満塁の大ピンチから、三森を一飛、続く野村勇も遊ゴロに、いずれも最後は直球で打ち取った。ソフトバンク千賀との投手戦。「1回と2回は球にバラつきが出てしまったけど、3回以降は落ち着くことができて、流れに乗って投げることができたよ」と尻上がりに安定感を取り戻した。6回には先頭安打を許すも、続く柳田をスライダーで空振り三振。ガルビス、正木を打ち取り6回5安打無失点で、7回の攻撃につなげ10勝目。外国人投手の2桁勝利は、球団では19年ニール(12勝)以来、左腕では53年オニール(10勝)以来69年ぶり。「源田のところに球がいくと、彼なら捕ってくれるだろうという安心感はあるね。でも源田に限らず、どの選手もバックをしっかり守ってくれるので、みんなを信頼しているよ」と、つかみとった。エンスが8月7日ロッテ戦から4連勝で、今季10勝目。来日1年目に2桁勝利を挙げた西武の投手は、02年張誌家(10勝)19年ニール(12勝)に次いで3人目。過去の2人が10勝した年にチームはリーグ優勝しているが、今年はどうか。▽西武辻監督(同一カード3連敗を阻止)「大きい。今日負けたらえらいことでしょ。2ゲーム差なるか0になるか。怖かったね、負けたら。でもよかったですよ。またこれから(ホームに)帰るから、しっかりやっていける」▽西武森(7回1死満塁で右前適時打)「DHでの出場なので、打つ方で活躍しなければいけないと思っていましたので、より一層、集中して打席に入れた」

◆西武外崎修汰内野手(29)が、混パを演出するアップルパンチを食らわせた。敵地でのソフトバンクとの首位攻防第3ラウンド。両チーム無得点で迎えた7回に、千賀から左翼席へ11号先制2ランを放った。打順を1番から7番に入れ替え心機一転。これが値千金の決勝弾となり、同一カード3連敗を阻止した。4-1で勝ったチームの順位は2位のままだが、ゲーム差なしで3チームがひしめき合う三つどもえ状態となった。割り切ってはいたが、どこか頭の中に、その残像が残っていた。外崎は7回1死二塁、全球フォーク攻めでカウント1-2と追い込まれた。狙いは千賀の直球。ただ1、2打席目は初球から振りにいって凡退していた。「真っすぐ、あとは食らい付こう」。4球連続低めにきたフォークに前かがみになりながら、左翼席へ運んだ。値千金の11号先制2ラン。今カード11打席連続凡退とため込んだ分だけ、破壊力は大きかった。ベンチに戻ると、その"運気"に目を付けた森が体をタッチしてきた。「運気吸い取る感じで触ってきたので、やめてくれと」。のけぞって拒否したが、運気は森に乗り移った。その回、3点差としなおも満塁のチャンスで打席が回ってくると、右前適時打で突き放した。吸い取られた外崎は8回の打席を空振り三振に終わったが「声も出ていたし、チームはいい雰囲気です」と恨み節はない。心機一転の打順組み替えが、功を奏した。前日まで後半戦全31試合連続で起用された1番から7番に変更された。辻監督は「1番って自分も経験したけど難しいんですよ。気分転換というところもあるしね」。親心を受けた外崎が苦悩の時に思い出すのは1本の糸だった。「外、外ってくると寄ってしまう悪い癖。1本縦の線で釣られているようなイメージでしっかり立つ」。頭上からつるされた感覚を再確認し、フォークに流され過ぎずにバットを振れた。負ければ首位と2ゲーム差。あとがなくなる一戦だった。外崎にとって名誉挽回の1発は、チームにとって起死回生の勝利につながった。熾烈(しれつ)を極める首位争いは、0ゲーム差で3チームが並ぶ三つどもえ。「このきつい競った中で、緊張感ある試合が続く。そこにつなげていければという思いです」。混パの行方を大きく左右する大きな1勝となった。【栗田成芳】

◆西武ディートリック・エンス投手が、外国人左腕では69年ぶりとなる2桁勝利を挙げた。エンスが8月7日ロッテ戦から4連勝で、今季10勝目。来日1年目に2桁勝利を挙げた西武の投手は、02年張誌家(10勝)19年ニール(12勝)に次いで3人目。過去の2人が10勝した年にチームはリーグ優勝しているが、今年はどうか。

◆ソフトバンク千賀滉大投手(29)が1球に泣いた。両軍無得点の7回1死二塁。7番外崎を追い込んだが、4球目の決め球フォークが真ん中低めに甘く入った。決勝2ランを浴び、エースがうなだれた。千賀 0-0で試合が進んでいく中、ホームランだけは防がなければいけない場面で、一番悔いが残るボールを投げてしまった。あの1球が試合を決めてしまった。この回4点を失い、2位西武との首位攻防3連戦3連勝を逃した。藤本博史監督(58)は「(捕手の)甲斐はインコースを要求していたけど、千賀がフォークで勝負にいった。打った外崎がうまかった」と脱帽した。82~88年の山内孝徳以来となる7年連続2桁勝利は、次戦以降に持ち越しとなった。貫禄は見せた。初回から直球は160キロを計測するなどエンジン全開。5回まで無安打無得点で、球数も54球と完封ペースだった。MLB9球団、計14人のスカウト陣が駆け付ける中、剛腕ぶりを見せつけた。4回1死で源田に四球を与え、トレーナーと森山投手コーチが駆け付ける場面があったが「何もないですよ。大丈夫ですよ」と、藤本監督は無事を強調した。勝率1厘差で首位はキープしたが、3位オリックスが勝ち、ゲーム差ゼロで3チームがひしめく超混戦状態だ。残り23試合となり、勝敗はもちろん、引き分けすら重くのしかかる。エースで負けたのは痛いが、立ち止まっている暇はない。【只松憲】

◆ソフトバンク・藤本博史監督(58)が試合前に代表取材に応じた。終盤戦の選手の入れ替えに、うれしい悲鳴を上げた。「落ちていくメンバーには本当に『ごめんなさい』としか言えないです。状態が悪くて落ちていくわけじゃないから。みんな頑張ってくれたから。一番大変なときに勝ち越したのは野村大、増田とか正木とか。このへんのおかげなので」8月22日に柳田、柳町、牧原大、周東らが新型コロナ陽性と球団から発表された。柳田はすでに1軍復帰し、周東らも2軍戦で復帰した。主力がそろいつつある一方で、入れ替えである以上、誰かを2軍に落とさないといけない。柳田らが不在の間は若鷹が奮闘して白星を拾っただけに、指揮官としても苦しい胸中を明かした。「(10日のオリックス戦、京セラからの)11連戦のときには主力は万全になってもらわないと困るわけで。優勝争いしているチームばかり当たるわけだから。そこは〝魔の11連戦〟だから。若い選手が頑張ってくれたけど、若い選手だけで戦える状況でもないしね」藤本監督が例に挙げたのは、3日に登録抹消された野村大。「お前は悪くないという感じで。今の状態を維持してくれと。チャンスに強いから右の代打で使えるところもあるから」と、また力を借りるときがくると強調していた。

◆西武が連敗を3で止めた。七回に外崎の2ランで先制し、さらに森の適時打などで2点を加えた。エンスが6回無失点で10勝目、増田が29セーブ目を挙げた。ソフトバンクは千賀が七回に打ち込まれ、打線も1点のみに終わった。

◆ソフトバンクは接戦を落として3連勝とはならず。先発した千賀滉大投手(29)は6回?を投げて4失点(自責点2)で5敗目。打線は1得点に終わった。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。--千賀は立ち上がりから好投「七回だけやね」--七回1死二塁から外崎に被弾「打った外崎がうまかった。フォークボールでしたけど、うまくすくい上げて」--それまでは山川らも、しっかり抑えていた「甲斐もあそこはフォークじゃなくてインコースを要求していたんですけど千賀がフォークで勝負いったということ。外崎があのフォークをうまく打ったなという感じ。それまで合っていなかったんですけどね」--外崎に被弾した後も、千賀をマウンドに立たせ続けたのは「110球投げる予定だったんです。エースですから。2点取られて代えるわけにはいかないです。3番と4番に回ってきて、そこまでしっかり抑える役割はエースだからあると思いますし。本人も110球投げるという意思もあったので」--二回1死満塁の好機で無得点「相手がいることですから。エンスもよかったし、荒れながら勝負どころで決まっていたし。相手がいるわけですから。そう簡単には。10回打って10回打てるわけじゃないから。そこは相手の投手がよかったということ」--九回に奥村で1回無失点。これからはブルペンに入ってもらうのか「オープナーでブルペン、中継ぎしながら先発というのも当然考えられる。中継ぎも、11連戦があるので。先発が足りないので。そのへんは奥村とか、長いイニングを投げられる投手は先発の方に入っていく。あるいは2人で1試合とか、そういう形を考えていかないと投手が足りないので」--2勝1敗で首位攻防戦を終えた「勝ち越していることは前向きに考えていいんじゃないですか。勝ちたかったですけどね」--ウエスタン・オリックス戦(杉本商事Bs)で周東、牧原大、柳町らがそれぞれ安打を放った「検討中です。今からミーティングです」

◆西武のエンスは6回5安打無失点と好投し、来日1年目にして2桁となる10勝目を手にした。首位ソフトバンクとゲーム差なしにする勝利を届け「厳しい試合になると思っていた。こういう結果になり自信になった」と誇らしげだった。立ち上がりのピンチを切り抜け、波に乗った。一回1死一、二塁でデスパイネを二飛、今宮を遊ゴロに仕留めた。二回1死満塁では三森を一飛、野村勇を遊ゴロに打ち取り「三回以降は落ち着くことができた」と語った。(ペイペイドーム)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
63552 0.534
(↓0.004)
-
(-)
23460
(+1)
404
(+4)
84
(-)
69
(+1)
0.255
(↓0.001)
3.140
(↑0.01)
2
(-)
西武
65573 0.533
(↑0.004)
0
(↓1)
18422
(+4)
380
(+1)
105
(+1)
55
(-)
0.232
(-)
2.630
(↑0.02)
3
(-)
ORIX
66581 0.532
(↑0.004)
0
(↓1)
18422
(+5)
391
(+2)
71
(+1)
59
(+1)
0.247
(-)
2.780
(↑0.01)
4
(-)
楽天
60592 0.504
(↓0.004)
3.5
(-)
22458
(+2)
440
(+8)
85
(-)
86
(-)
0.247
(-)
3.490
(↓0.03)
5
(-)
ロッテ
58621 0.483
(↓0.004)
6
(-)
22399
(+2)
441
(+5)
80
(-)
112
(-)
0.226
(-)
3.230
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
48713 0.403
(↑0.005)
15.5
(↑1)
21384
(+8)
452
(+2)
86
(-)
78
(+1)
0.232
(↑0.001)
3.440
(↑0.01)