ロッテ(★2対5☆)オリックス =リーグ戦22回戦(2022.09.04)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
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ロッテ
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勝利投手:宮城 大弥(10勝6敗0S)
(セーブ:阿部 翔太(1勝0敗2S))
敗戦投手:小島 和哉(3勝10敗0S)

本塁打
【オリックス】頓宮 裕真(9号・5回表2ラン)

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◆オリックスが同一カード3連勝。オリックスは2回表、伏見の適時打と西村の適時二塁打で3点を先制する。3-1で迎えた5回には頓宮が2ランを放ち、リードを広げた。投げては、先発・宮城が6回途中2失点で今季10勝目。敗れたロッテは先発・小島が試合をつくれず、打線も精彩を欠いた。

◆ロッテ益田直也投手(32)が中継ぎとして1軍マウンドに戻った。3点リードされた7回に3番手として登板。リリーフカーで登場すると、ファンから大きな拍手を送られた。2死後、3番吉田正に151キロを安打にされたものの、4番頓宮をシンカーで空振り三振にし、無失点でしのいだ。益田は通算183セーブを誇り、今季もすでに4年連続となる25セーブをマーク。7月下旬の球宴にも出場したが、後半戦に打ち込まれるケースが増え、2軍再調整となった。2日の再登録後、この日が初登板だった。

◆ロッテが本拠地ZOZOマリンでオリックスに3連敗を喫した。ソフトバンクの敵地福岡での3連勝を含む4連勝と勢いに乗っていたが、一気にしぼんでしまった。この日は先発の小島和哉投手(26)が2回、下位打線の伏見、西村に適時打を打たれ3失点。5回は2死後、4番頓宮に手痛い2ランを浴びた。「大事な試合で先に点を取られてしまい、流れを悪くしてしまいました。悔しいです」と肩を落とした。打線はオリックス宮城から5回までに茶谷の適時打などで2点を奪ったものの、要所での走塁ミスなどで逆転への流れを作れなかった。好機での三振も多く、井口監督は「何とかつなぎながらというところでしたけど、序盤にああいう形で余裕で放らせてしまったかなと思います」と振り返った。本拠地ZOZOマリンでの同一カード3連敗は今季5度目。オリックスには後半戦開幕カードに続き、2度目のマリン3連敗となった。残り22試合で借金4の5位。状況は苦しいが、井口監督は「最後まで何があるか分からないので、しっかりと戦っていきます」と前を向いていた。

◆3位オリックスが3連勝でついに首位ソフトバンクとゲーム差なしに迫った。ソフトバンク、西武、オリックスが貯金8で並ぶ大混戦になった。6度目の同一カード3連勝で、貯金は今季最多を更新した。2回に伏見寅威捕手(32)と西村凌外野手(26)の適時打で3点を先取。5回には好調が続く頓宮裕真捕手(25)に9号2ランが飛び出した。最近5試合で4発の4番打者は「(中川)圭太が盗塁を決めて得点圏の場面にしてくれたので、走者をかえすことだけ考えていました。いい追加点になってくれてよかったです」と振り返った。先発の宮城大弥投手(21)は失点しながらもビッグイニングは作らせず、6回途中まで2失点と粘った。2年連続の2桁勝利に到達した。リリーフ4人が無失点でつなぎ、3点差を守った。中嶋聡監督(53)は高卒3年目左腕の10勝に「その数字自体はすごいのでね。ただ、伸びしろ的にはまだまだある投手。通過点と思ってやってくれたらいい。1年通してやるのは難しいのだけど、悪いときに(いい状態を)思い出しながらやれるかが一番大事。コンスタントに成績を残している選手はそういう選手だと思うので、ペースを覚えていってほしい」とさらなる成長に期待した。5得点の打線については「(伏見)寅威から始まって、西村のも大きいし、ベニ(紅林)も右中間を抜いてくれて流れが良かった。頓宮のホームランももちろん大きい。どうやって点を取っていくかという流れで、下位の打者たちが良かったですね」と、ほめたたえた。大混戦のパ・リーグの中で、昨季王者らしく、終盤にじりじりと上がってきた。それでも指揮官は「明日になったら(順位が)変わっているような状態なので、そこに一喜一憂せず、目の前の試合を勝っていくだけ。。ありきたりなことしか言えないけど、それしかない」と浮つく様子は一切なかった。

◆オリックスが3連勝で首位ソフトバンクとゲーム差なしに迫った。3チームが貯金8で並ぶ大混戦だ。この日のヒーローは先発の宮城大弥投手(21)だった。6回途中2失点で、2年連続の2桁勝利に到達。歓喜の輪の中で、高卒3年目左腕は少し伸びた丸刈り頭をペコペコと下げていた。「すべて野手の皆さんのおかげです。先発として、勝ちがつくのはうれしいですが、しっかり投げ勝って勝ちたいです」。3点を先制した直後の2回、2四球から失点した。ベンチに帰ると、中嶋監督に「ムキになっているぞ」と諭された。「点を取ってくれて、点をあげたくない気持ちが強くなり、力んでしまった。点を取ってくれた次の回に全部失点している」。5-2の6回に走者2人を出したところで救援をあおいだ。抑えの平野佳が体調万全でなくベンチ登録を外れた。先発として長い回を投げる責任感は今まで以上だった。昨年は13勝と大ブレークして優勝に大きく貢献。負けられない戦いを経験した分、優勝への道のりの厳しさを分かっている。中嶋監督は2年連続の10勝をしっかり評価した。「その数字自体はすごいので。まだまだ伸びしろのある投手なので通過点と思ってやってくれたら」とさらなる活躍を期待した。ロッテを3連勝で退け、首位ソフトバンクとは1厘6毛差。直接対決は5試合を残す。本当の勝負はここからだ。「明日になったら(順位が)変わっているような状態。一喜一憂せず、目の前の試合を勝っていくだけ」と指揮官。戦力が整わない中でも、着実に前に進む力強さがある。【柏原誠】○...下位打線のバットで主導権を握った。2回、7番伏見の中前打で先制すると9番西村が2点二塁打。宮城に3点をプレゼントした。前カードの楽天戦で決勝打を放っていた西村は「とにかくつないでいく意識だった」と笑った。5回には4番に座る頓宮が左越えに9号2ラン。「いい追加点になった」。杉本不在の中、ここ5戦4発、10打点と長打力が光っている。

◆敗戦の中、ロッテ茶谷健太内野手(24)がアピールした。この日は8番遊撃でスタメン。打線がオリックス宮城の緩急に苦しむ中で2回、2四球で作ったチャンスに、追い込まれながらも中前へ適時打を放った。「走者を返せるように、無我夢中で打席に入りました」と振り返った。5回には先頭で打席に立ち、再び追い込まれながら変化球を中越え二塁打に。その後、荻野の犠飛で2点目のホームを踏んだ。ソフトバンクを退団後、ロッテでは4年目のプレーになる。今季は藤岡の故障、エチェバリアに不安定さがある中で、21試合で遊撃手としてスタメン出場。現在は小川と競っている。帝京三(山梨)時代には最速145キロを誇る右腕としても注目されていた。1回無死一塁や、8回無死一塁の場面など、その強肩を存分に生かしての補殺を見せた。

◆ロッテの益田直也投手(32)が3点ビハインドの7回に中継ぎとして登板。1安打無失点の内容で8月12日以来の1軍復帰を果たした。7回に益田の名前がコールされると、スタンドからは大きな拍手が送られた。2死から吉田正に左前打を許したものの、4番・頓宮を空振り三振に仕留め、無失点で切り抜けた。今季の益田はチームのクローザーとして1勝2敗25セーブをマーク。しかし、後半戦はセーブに失敗するケースが増え、8月20日に益田自身の申し出により出場選手登録を抹消。以降は2軍で調整を続け、2日に1軍登録されていた。

◆オリックスが3連勝。二回に伏見の適時打、西村の2点二塁打で3点を先制。五回に頓宮の2ランで加点した。宮城が六回途中5安打2失点で2年連続2桁勝利の10勝目を挙げた。ロッテは3連敗。小島が5回5失点で10敗目を喫した。

◆ロッテの小島は5回6安打5失点と試合をつくれず両リーグ最速の10敗目を喫した。上位追走を目指すチームの連敗を止められず「粘れなかったことがとても悔しい。大事な試合で先に点を取られてしまい流れを悪くした」とうなだれた。二回1死二、三塁で浮いたチェンジアップを伏見に中前に運ばれたように、低めへの制球力を欠いた。井口監督は「良くなかったね。高めにいって長打を打たれる。いい時と悪い時の差がはっきり出ている」と苦言を呈した。(ZOZOマリン)

◆オリックスの頓宮が9号2ランで勝利を引き寄せた。3―1の五回2死一塁から中川圭が二盗を決めた直後、真ん中高めに入った小島の速球を左翼席へ。「得点圏の場面にしてくれたので、走者をかえすことだけを考えていた」と誇らしげだった。ここ5試合で4本塁打、10打点。3試合連続で座った4番で、勝負強さを存分に発揮した。(ZOZOマリン)

◆先発として、節目に到達した。オリックス・宮城が5回?を2失点で10勝目。昨季(13勝)に続き2桁勝利をマークし、チームを今季5度目の同一カード3連戦3連勝に導いた。「先発としてしっかり仕事ができなかったので、悔しいです。立ち上がりから少し力んでしまって、いつものような投球ができなかった。反省して、次に生かしたい」ヒーローインタビューでは、反省の弁を口にした。三者凡退は一回と三回だけ。二回は先頭打者に四球を与えて失点につながった。六回途中で100球に到達し、中嶋監督は105球を投じたところで交代を決断。指揮官は2年連続2桁勝利に「数字自体はすごいけど、伸びしろはまだまだある投手。通過点と思ってやってくれたら」とさらなる成長を願った。それでも自身4連勝。2年連続2桁星は、球団の左腕では星野伸之氏(本紙専属評論家)の11年連続(1987~97年)以来だ。プロ3年目の今季は、前回8月27日の西武戦(京セラ)でプロ初完封勝利を達成するなど成長を感じさせ「長いイニングを投げられるところは去年より多くなっていると思うので、続けられるように頑張りたい」と力を込めた。この日の勝利で首位ソフトバンク、2位西武、3位オリックスがゲーム差なしで並ぶという異例の事態に。オリックスは勝率・532で2厘差で3位のままながら、パ・リーグの優勝争いは三つどもえの状況だ。オリックスは残り18試合。熱パを勝ち抜くために一致団結し、リーグ連覇へ向けて集中する。■データBOX パ・リーグは首位ソフトバンク(勝率・534)、2位西武(同・533)、3位オリックス(同・532)がゲーム差0。9月以降、首位から3位までがゲーム差0(前後期制だった1973-82年を除く)だったケースは、53年9月12日のパ、2001年9月5、6日(試合なし)のパに次いで21年ぶり3度目。53年は南海が同13日以降、16勝4敗で逆転優勝。01年は近鉄が同6日以降8連勝を含む13勝5敗と勝ち越し、同26日のオリックス戦で北川博敏が代打逆転サヨナラ満塁弾を放ち優勝を決めた

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
63552 0.534
(↓0.004)
-
(-)
23460
(+1)
404
(+4)
84
(-)
69
(+1)
0.255
(↓0.001)
3.140
(↑0.01)
2
(-)
西武
65573 0.533
(↑0.004)
0
(↓1)
18422
(+4)
380
(+1)
105
(+1)
55
(-)
0.232
(-)
2.630
(↑0.02)
3
(-)
ORIX
66581 0.532
(↑0.004)
0
(↓1)
18422
(+5)
391
(+2)
71
(+1)
59
(+1)
0.247
(-)
2.780
(↑0.01)
4
(-)
楽天
60592 0.504
(↓0.004)
3.5
(-)
22458
(+2)
440
(+8)
85
(-)
86
(-)
0.247
(-)
3.490
(↓0.03)
5
(-)
ロッテ
58621 0.483
(↓0.004)
6
(-)
22399
(+2)
441
(+5)
80
(-)
112
(-)
0.226
(-)
3.230
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
48713 0.403
(↑0.005)
15.5
(↑1)
21384
(+8)
452
(+2)
86
(-)
78
(+1)
0.232
(↑0.001)
3.440
(↑0.01)