ロッテ(★3対4☆)オリックス =リーグ戦21回戦(2022.09.03)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
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ロッテ
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勝利投手:山本 由伸(12勝5敗0S)
敗戦投手:ロメロ(8勝9敗0S)
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◆オリックスは4回表、2死一塁から安達が適時二塁打を放ち、先制に成功する。その後は6回に安達の適時二塁打などで3点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・山本が9回3失点の完投で今季12勝目。敗れたロッテは、打線が7回に1点差に迫るも及ばなかった。

◆オリックス山本由伸投手(24)がロッテ戦先発。昨季ロッテ戦は1勝1敗、防御率3.46だったが、今季は4戦4勝、防御率0.87。失点はソロ本塁打1本と犠飛2本の計3点だけで、走者を置いた場面で適時安打を許していない。

◆ロッテがオリックス山本相手に1点差まで追い上げたが、今季5戦5敗となった。6回までは1安打、打者18人に封じられた。4点を追う7回1死一、二塁から山口航輝外野手(22)が三塁ベース直撃の左前適時打。「打ったのはスライダーです。1打席目、2打席目と完璧に抑えられたので、とにかく気持ちで打ちました」と1点かえすと、井上晴哉内野手(33)が続いた。なおも一、二塁から右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち「山口が目の前で打ったので『よしっ!』と気合が入りました。ライトスタンドの応援がより一層大きくなったので気合で持っていくことができました。ありがとうございます」と感謝した。これまでは得点圏に走者を進めることはできても、あと1本が出なかった。ギアを上げた右腕からどう打つかをテーマにミーティング。序盤は低めを振る場面も見られたが、7回は浮いた球をしっかりと捉えた。井口監督は「3巡目じゃ、ちょっと遅いですね。またあたるでしょうから、7回の攻撃を初回からできるようにしていきたい」と話した。▽ロッテ・ロメロ(中盤で大量失点する試合が続き、自身4連敗の9敗目)「今日は言えることは何もないよ...」

◆オリックス山本由伸投手(24)が力を込めた116球目は154キロを計測した。山口のバットに空を切らせると笑みがこぼれた。「最後はまた集中したので、いい感じにしっかり疲れました。仕事をした感じがします」。1点差を守る3失点完投。今季のロッテ戦は5戦全勝。心地いい疲労感が残る12勝目だった。「最近では一番いい球がいっていた」という最速156キロの速球で簡単にカウントを奪った。5回先頭からは圧巻の5者連続三振。7回は制球が甘くなり1点差に迫られたが「4点もらったのに追い越されてはいけない」とギアを上げた。残り2回は再び球場を支配した。12勝、勝率7割6厘、防御率1・82、172奪三振など今年もタイトル総なめの勢いだ。将来的なMLB挑戦を視野に入れる日本のスーパーエースにはメジャーの関心も高まるばかり。この日は6球団11人が集まった。ある球団では「日本の機器は正確なのか?」と疑問視されたという。NPBのデータ数値を毎日取得しているが、山本の総合的な数値が「世界一」を計測することがあるという。回転数、回転軸、リリースポイントなど能力を測るデータがすべて突出。ヤマモトのパフォーマンスには日米で熱い視線が注がれる。「終盤になって落とせない試合が続く。監督も戻ってきて、もっともっと一致団結できている」。中嶋監督が新型コロナから復帰した前日は「夏休みですね」と話しかけてキックを食らった。首位ソフトバンクとは1ゲーム差、2位西武にはゲーム差なし。絶対的エースが引っ張るオリックスが加速している。【柏原誠】

◆オリックスが競り勝ち、ロッテ戦13勝8敗で3年ぶりのカード勝ち越しを決めた。自力優勝の可能性も復活した。エース山本由伸(24)が3失点完投で、リーグトップを走る12勝目(5敗)を挙げた。圧巻は5回から6回にかけての5者連続三振。ロッテ打線をねじ伏せた。4-0の7回に4安打を集中され3失点。それでも同点にはさせなかった。7回以外に出した走者は初回の1人だけと、ほぼ完璧な内容だった。エース右腕は今季のロッテ戦に5戦全勝だ。新型コロナ陽性で6試合離脱し、復帰後2連勝の中嶋聡監督(53)は山本について「状態も良かった。難しい風の球場で、アジャストする能力が必要になる。そういう能力が高いということ。球種もいっぱいあるけど、その中で選べるというのは強み。どのボールでも勝負できる投手と思います」と賛辞を並べた。4回、6回と適時二塁打2本を放ったベテラン安達了一内野手(34)には「こういうところで集中力を上げて打ってくれるのは頼もしい。まだまだ頼らなきゃいけない部分が必ずあるので」と期待を寄せた。首位ソフトバンクとは1ゲーム差に食らいつき、2位西武にはゲーム差なしに迫った。昨年に続き大混戦のパ・リーグで連覇を狙える好位置につける。「だいぶ前からその状態ですからね。その中でどうやって(勝ちを)増やしていくかというだけ。相手がどこだろうと関係ない。1つ1つ戦っていって、いいところまで行きたい。(ヤマ場は)先とは思ってないです。今も山だし、先も山だし、山だらけだよ。谷はない。谷に落ちたら終わってまう」と、厳しい戦い続く見通しを表現した。

◆オリックスのベテラン安達了一内野手(34)が今季自己最多の3打点と気を吐いた。4回2死一塁から右中間に先制二塁打。1-0の6回は右越えに2点二塁打を放つと、その後の2死一、三塁で重盗によるホームイン。今季2度目の3安打、3年ぶりの2盗塁もマークする暴れっぷりだ。「(6回は)どんな形でも追加点がほしい場面。走者をかえす打撃ができてよかった」と胸を張った。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】オリックス山本由伸がロッテ戦で12勝目。やや早い17時開始のZOZOマリン。力投するエースの西日を浴びて輝く瞳。連覇に向けた存在感は高まるばかりです。

◆オリックスの安達が3安打3打点でエース山本を援護した。四回2死一塁で先制の適時二塁打。ロメロの外角高めの速球を右中間へ運び、8月4日以来の打点を挙げて勢いづき「何とか後ろにつないでいこうと思っていた。先制のタイムリーになってくれて良かった」と喜んだ。1―0の六回1死二、三塁では代わったばかりの東條の外角高めの速球を右越えへ運び、2点二塁打で貴重な追加点を生んだ。八回にも真ん中付近の速球を右前へはじき返し、34歳のベテランのミート力が光った。

◆ロッテは山本に3失点で完投され、今季対戦で5戦5勝を許した。0―4の七回に3点を奪ったが、追い上げも及ばず、井口監督は「(打者)3巡目からでは遅い。初回から(浮いた球を)捉えないといけない」と嘆いた。4連勝後にオリックスに2連敗し、上位進出への勢いがしぼんだ。「まだ(山本と)当たるでしょうから、七回の攻撃を初回からできるようにしないと」と雪辱を期した。

◆六回を終えた時点でスコアは0―4。相手投手は好投手、山本。ロッテの本拠地・ZOZOマリンスタジアムには敗戦ムードが漂い始めていた。見せ場は七回だ。先頭・荻野が右前打で出塁し、中村奨の左前打で1死二、三塁。山口が左翼線に適時打、続く井上の右越え適時二塁打などで3点を返し、1点差に詰め寄った。山口は「1、2打席目と完璧に抑えられたので、とにかく気持ちで打ちました」。井上は「自分の前の山口が打って、ロッテファンの応援がより一層、大きくなったので気合で持っていくことができた」と拳を握った。しかし...。1点ビハインドながら八回からゲレーロ、オスナの勝ちパターンでつなぎ逆転勝利を追ったが2連敗。3年ぶりにオリックス戦の負け越しが決まった。この3連戦を借金「1」で迎えたが、勝率5割復帰は遠い。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
63542 0.538
(↑0.004)
-
(-)
24459
(+5)
400
(+2)
84
(+2)
68
(+1)
0.256
(-)
3.150
(↑0.01)
2
(-)
西武
64573 0.529
(↓0.004)
1
(↓1)
19418
(+2)
379
(+5)
104
(+2)
55
(-)
0.232
(↓0.001)
2.650
(↓0.02)
3
(-)
ORIX
65581 0.528
(↑0.003)
1
(-)
19417
(+4)
389
(+3)
70
(-)
58
(+3)
0.247
(-)
2.790
(-)
4
(-)
楽天
60582 0.508
(↑0.004)
3.5
(-)
23456
(+5)
432
(+4)
85
(+2)
86
(-)
0.247
(-)
3.460
(-)
5
(-)
ロッテ
58611 0.487
(↓0.005)
6
(↓1)
23397
(+3)
436
(+4)
80
(-)
112
(-)
0.226
(↓0.001)
3.220
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
47713 0.398
(↓0.004)
16.5
(↓1)
22376
(+4)
450
(+5)
86
(+1)
77
(-)
0.231
(-)
3.450
(↓0.01)