楽天(☆5対4★)日本ハム =リーグ戦21回戦(2022.09.03)・楽天生命パーク宮城=
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日本ハム
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楽天
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勝利投手:安樂 智大(6勝1敗1S)
敗戦投手:堀 瑞輝(1勝3敗5S)

本塁打
【日本ハム】アルカンタラ(12号・6回表2ラン)
【楽天】浅村 栄斗(23号・4回裏ソロ),山﨑 剛(2号・5回裏ソロ)

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◆楽天は1点を追う7回裏、鈴木大の適時打で同点とする。そのまま迎えた延長10回には、2死満塁から代打・銀次が押し出し四球を選び、サヨナラ勝利を収めた。投げては、7番手・安樂が今季6勝目。敗れた日本ハムは、10回に満塁の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆9月2日時点で打率リーグトップに立ち、初の首位打者獲得へ挑戦が続く日本ハム松本剛外野手(29)が、11試合ぶりにスタメンを外れた。2日楽天戦で、6回1死三塁から三塁線を破る適時打を放ったが、異変を感じたベンチの判断で、直後に代走を送られて途中交代していた。松本剛は7月に自打球を当て左膝下を骨折しており、新庄剛志監督(50)は「悪いんですよ、また。筋肉と骨がくっついた膜というか...。それが、ちょっとはがれ気味になると痛いんですね」と、顔をしかめた。「早く(規定打席を)クリアさせてあげたい。打つ、打たないは別にして。これ(首位打者)は本当にモノにしたいから」という指揮官の考えで、当面は代打での起用が増えそうだ。

◆前回登板した8月27日ソフトバンク戦(札幌ドーム)で、日本ハムの外国人投手として初のノーヒットノーランを達成したコディ・ポンセ投手(28)の連続無安打は、11イニングで途切れた。0-0の3回、先頭の炭谷銀仁朗捕手(35)に4球目の149キロを右越え二塁打された。偉業達成から1週間。「(前回は)ノーヒットノーランという結果ではあったけど、悪い点もあった。見直して、次回、どこを改善できるかを考えていた」と調整してきた。この日は楽天の先発、田中将大投手(33)と投手戦。試合前には開場前の客席に座り、リラックスした様子だった。

◆日本ハムのアリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)が価値ある12号2ランを放った。3点を追う6回無死一塁、楽天の先発田中将の高めに浮いた140キロのスプリットを右中間席に放り込んだ。8月3日ソフトバンク戦以来の1発。「いつも通り、打てるボールをしっかり捉えることだけを意識していました。久しぶりにホームランを打つことが出来てよかったです」と振り返った。なお2死一、三塁で近藤健介外野手(29)の左前適時打で試合を振り出しに戻した。さらに今川優馬外野手(25)が楽天2番手の宮森から左前適時打を放ち、勝ち越した。

◆日本ハムは延長戦の末、痛恨のサヨナラ負け。6年連続で優勝の可能性が完全消滅した。3点を追う6回、アルカンタラの12号2ランで1点差に攻め寄ると、近藤の左前適時打で試合を振り出しに戻した。なお今川の2死一、二塁で今川の左前適時打で勝ち越しに成功。7回に2番手で登板した吉田が、2死から鈴木大に右前適時打を許し同点とされた。4-4で延長戦に突入。延長10回1死満塁で、左膝に不安を抱えてベンチスタートだった松本剛が代打で登場。三ゴロ併殺打に倒れ、勝ち越しチャンスを逃した。その裏の10回2死三塁、2者連続申告敬遠で満塁策を取った。6番手玉井が代打銀次に押し出し四球で、サヨナラ負けを喫した。

◆楽天がサヨナラ勝ちで優勝戦線に踏みとどまった。3点リードの6回に一挙4失点で逆転を許したが、7回に鈴木大の右翼への適時打で同点。リリーフ陣が踏ん張り、無失点で延長戦へ突入した。10回2死三塁から、浅村、島内が連続で申告敬遠。満塁で代打銀次が打席に入った。「平常心でしっかりレフト前を打ってやろうという風に思った」と意気込んだが、冷静にボールを見極めた。カウント3-1から押し出し四球を選び、一塁塁上で仲間たちから水をかけられて祝福。勝利の味をかみしめていた。負ければ貯金消滅の危機で、勝利をもぎ取った。首位ソフトバンクとの差は3.5のまま。石井GM兼監督は「本当に1戦1戦、1日1日が勝負。今日のことは忘れようというか、またしっかりと頑張りたい」と切り替えていた。

◆日本ハムは死闘も実らず、今季6度目のサヨナラ負けで優勝の可能性が完全に消滅した。延長10回1死満塁で、首位打者を狙う"最強代打"松本剛を投入も、三ゴロ併殺に倒れて勝ち越せず。その裏、今度は楽天に2死満塁と攻められ、6番手の玉井が楽天の代打銀次にサヨナラの押し出し四球を与えた。新庄監督は試合後、球団広報を通じて「今日はコメントなし」。あっけない幕切れだった。▽日本ハム・ポンセ(6回3失点で勝ち負けなし。チームV逸に) いつもと変わらずチームの勝利に貢献するということ、出来るだけ多くの試合に勝つということに集中してやっていきたい。

◆「やればできる!」の精神を取り戻した。楽天安楽智大投手(25)が同点の延長10回1死満塁でマウンドに上がり、打者1人を併殺打に仕留めてピンチを断ち、今季6勝目を挙げた。試合前時点では防御率4.39と不調。セットアッパーの役割を期待されながら、ファーム調整を経験。悔しい時間が続き、自信を失いかけた時期もあった。強い気持ちを取り戻し、チームのサヨナラ勝ちに貢献。気持ちを新たに、シーズン最終盤戦へ挑む。安楽は動じなかった。同点の延長10回1死満塁でマウンドに上がった。相手は、打率1位の代打松本剛。絶体絶命のピンチだった。カウント2-1から内角に直球を投げ込んだ。「デッドボールでも押し出しですけど、インサイド真っすぐでいくしかないんだという、強い気持ちを持っていけた」と気迫で押した。三塁併殺打に打ち取り、マウンド上でほえ、飛び跳ねた。今季は不振に陥り、強気の投球が影を潜めた。「弱かった自分がいた」と振り返る。強い気持ちを育ててくれたのは、済美(愛媛)で過ごした3年間だった。恩師・上甲正典元監督は、春夏通じて17回甲子園に出場し、センバツで2度優勝経験のある四国の名将。安楽が3年夏の愛媛大会3回戦で敗れた試合が、最後の指揮だった。安楽のプロ入りを見届けることなく、死去した。前日2日は恩師の命日だった。「『強い気持ちを持ってやりなさい』とか『練習はうそをつかない』とか、そういうことを言われて今も励んでいる。状態が上がらない中でも、なんとか上げてやると必死にもがいてやってるのは、上甲監督の教えが一番生きているかなと思います」と感謝。教えを守り、プロで活躍している姿を天国へ見せている。「やればできる」は済美の校訓。その下で、たゆまぬ努力を貫いてきたから、打者と真っ向からぶつかることができる。「強い気持ちだけは誰にも負けない。それだけのことをやってきたという自信はある」と胸を張った。取り戻した自信。それを胸に、全力で腕を振ってチームに貢献する。「上甲監督がもし生きてたら、『何やってるんだ』って言われるようなここ数カ月の成績。それだけじゃないですけど、やってやるぞって気持ちはあります」。目の色を変え、闘志をメラメラと燃やしている。【湯本勝大】○...田中将が5回2/3を4失点も勝敗はつかなかった。5回まで1安打無失点も、3点リードの6回に崩れた。無死一塁でアルカンタラに2ラン、2死一、三塁で近藤に左前適時打を浴び、同点とされて降板した。2番手宮森が左前適時打を許し、この回4失点で一時逆転を許した。「チームが勢いづいている中で、僕が相手に流れをやってしまって、逆転までされてしまった。一番やってはいけないことをやってしまった」と悔しさをにじませた。▽楽天山崎(5回無死走者なしで右翼へ2号ソロ)「試合に出たらしっかり仕事をして、チームに貢献する。それだけです」

◆BIGBOSS体制1年目の日本ハムは、12球団最速でリーグ優勝の可能性が消滅した。新庄剛志監督(50)は昨秋の就任会見で「優勝なんか一切、目指しません」と宣言。「トライアウト」と位置付けた今季は支配下69選手のうち、故障者と高卒新人投手を除いて12球団最多の64選手を1軍で起用した。先入観を排除した"BIGBOSS野球"で得た収穫と課題を日本ハム担当が分析。続投が決定的な新球場元年となる来季へつなげたい。6年連続のV逸が決まった日本ハムだが、1年契約の新庄監督の来季続投は決定的だ。球団は来年3月、北海道北広島市に新たな本拠地となる新球場「エスコンフィールド北海道」の開場を控える。球団幹部は「こちらは昨年の段階で、新球場の開場を見越して監督を依頼している」としており、選択権は新庄監督に委ねられている状況。同監督は「(選手を)成功させたい。成長させて(監督を)卒業したい」など、これまでに何度も監督2年目への意欲を示しており、続投へ支障はない。チームは開幕直後から最下位に沈んできたが、球団幹部は選手の起用法など「見ていて勉強になる部分が多い」と評価しており、シーズン終了後にも正式契約を結ぶとみられる。新庄監督は新人6選手を含む11選手を1軍デビューさせるなど、ここまで12球団最多の64選手を起用した。BIGBOSS就任直後に自身のツイッターで「僕と一緒に戦って行く選手全員を1回は、あの大歓声の1軍のグラウンドに立たせる事を、ここで約束します」と発信。"公言"通りにタイミングを計りながら経験値という成長要素を与え続け、プロ初勝利は4人、プロ初安打は8人が記録。地道にまき続けた種は、少しずつ芽吹いてきた。前例にない采配や選手起用は、チーム全体の野球の幅を広げた。攻撃面では2ランスクイズ、満塁エンドラン、重盗などの奇策を多用。セオリーにとらわれない柔軟な発想をチーム全体に植え付けた。堅守が特長の谷内を好機で代打起用し、勝負強さを発揮させるなど、選手の新たな一面を引き出す用兵も多い。新庄監督が「開幕4番」に抜てきし、首位打者争いで独走する松本剛も、その1人だ。来季は「ガッチガチでいく」というレギュラー陣に誰を抜てきするか。精神面も含め、BIGBOSSイズムを体現できる戦力の見極めは十分にできた。新庄監督はここまで全試合で打順を変えて試合に臨んだ。後半戦から、捕手とDH以外のメンバーを固定した戦いを予告していたが、チームを襲ったコロナ禍で実現できず。松本剛を除いて、調子を見ながらの日替わりスタメンが続いた中で、打線の軸となりそうな清宮ら若手野手が、突出した成績を残してブレークするには至らなかった。多彩な作戦を用意した新庄監督だったが、同時に選手が確認するブロックサインも複雑化。状況的に"あり得ない"作戦もBIGBOSSなら...と、うのみにして失敗に至ることもあった。奇策にも動じない精神面の強さはチーム全体に浸透したが、サインを完璧に遂行するための全体的なスキル不足は否めなかった。投手陣で奮闘したのは大卒新人で開幕投手を務めた北山や、中継ぎとして奮闘した吉田ら少数。先発陣は昨季までの主力である上沢、加藤、伊藤に続いて先発ローテに定着した投手はいない。ブルペンも役割を固定できないまま、シーズンは終わろうとしている。新庄監督は就任会見で「チームに投手3人、野手4人のタレントをつくり上げていけば、楽しいチームになる」と言ったが、投打での新たなタレント育成は来季の巻き返しへ必須となる。

◆日本ハムが0―3の六回に6安打を集め、一挙4得点で試合をひっくり返した。無死一塁からまずはアルカンタラが右中間へ12号2ランを放って1点差に追い上げ。8月3日のソフトバンク戦(札幌ドーム)以来の一発となった助っ人は「いつも通り、打てるボールをしっかり捉えることだけを意識していました。久しぶりにホームランを打つことができてよかったです」と喜んだ。さらに2死から古川裕が右翼線二塁打で再びチャンスを作ると、上川畑の左前打で2死一、三塁に。近藤がさすがの勝負強さで左前適時打を放って同点とし、続く今川も初球を捉えて左前適時打。4―3と逆転に成功した。この日の先発・田中将に対しては六回に入る前の時点ではわずか1安打に抑えられていた日本ハム打線。3巡目となった六回に攻略してみせた。

◆「7番・遊撃」で2試合連続スタメンの楽天・山崎剛内野手(26)が、1-0の五回に2号ソロを放った。「試合に出たら仕事をするのみ。この後も謙虚に頑張ります」。二回の第1打席は中飛に打ち取られ、1―0の五回の先頭打者として迎えた第2打席。前回登板でノーヒットノーランを達成した相手先発・ポンセを捉えた。カウント1-1から3球続いたチェンジアップを一閃。右翼席中段へ運び「手応えは完璧でした」とコメントした。

◆楽天がサヨナラ勝ち。3―4の七回に鈴木大の適時打で追いつき、延長十回2死満塁で代打・銀次が押し出し四球を選んで決着した。十回1死満塁の窮地で好救援した7番手の安楽が6勝目。日本ハムは4年連続の負け越しが決まった。

◆日本ハムが痛恨の押し出し四球でサヨナラ負けを喫し、今季のリーグ優勝の可能性が完全に消滅した。0―3の六回に一挙4得点を挙げて逆転に成功したが、その後走者を出しながらも得点できず。七回に2番手・吉田が同点に追いつかれると、延長十回2死満塁から6番手・玉井が代打・銀次に押し出し四球を献上し、サヨナラ負けとなった。これで日本ハムは今季の勝率が5割を下回ることが確定。この先すべての試合に勝利しても勝率・4928で、どれだけの条件がそろっても1位に立つことはできなくなった。

◆4―4の延長十回1死満塁から7番手で登板した安楽智大投手(25)が、代打・松本剛を三ゴロ併殺打に仕留め、今季5度目のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。その裏に押し出し四球で決勝点が入り、6勝目(1敗1S)が転がり込んだ。前日2日は愛媛・済美高時代の恩師、故・上甲正典さんの命日。プロ8年目の右腕は「強い気持ちを持ってやりなさい」との教えを胸に奮闘。この日も内角へ強気に直球を投げ込み、リーグ首位打者を打ち取った。

◆前回登板で史上87人目の無安打無得点試合を達成した日本ハムのコディ・ポンセ投手(28)は、6回5安打3失点で勝ち負けつかず、4勝目はならなかった。。「チーム全員で勝ちを取ろうとプレーしたが、いい結果につながらず残念」と悔しさをにじませた。チームはV逸が確定したが「できるだけ多くの試合に勝つことに集中してやっていきたい」と前を向いた。

◆楽天・安楽智大投手(25)が7番手として延長十回1死満塁でマウンドに上がり、代打・松本剛を三塁ゴロ併殺打に打ち取った。わずか4球で火消しに成功し、チームの今季5度目のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。初球、129キロのチェンジアップで空振りを奪うも2、3球目は低めの変化球を見極められカウント2-1。「開き直っていくしかない。自分のことを信じて腕を振っていこう」と4球目は一変、内角に直球を投げ込み、リーグ首位打者の松本剛を詰まらせた。その裏、1死から四球の走者を犠打で送り、捕逸と2つの申告敬遠で満塁にすると、銀次が押し出しの四球を選んで決勝点。無安打で劇的勝利を収め、安楽には6勝目(1敗1S)が転がり込んだ。前日2日は愛媛・済美高時代の恩師、故上甲正典さん(享年67)の命日。「強い気持ちを持ってやりなさい」。恩師の教えは今も安楽の胸の中にある。チームは敗れれば貯金が「0」になる正念場だった。貯金は「2」。ピンチをしのいだ右腕を石井監督も「難しい状況の中で登板してもらったんですけど、うまくしっかりとゴロを打たせることができて、いい仕事ができて最後は安楽にご褒美かな。白星がね」とたたえた。

◆楽天先発の田中将大投手(33)は5回?を投げ、6安打4失点で勝敗は付かず。自身3連勝での今季9勝目はお預けとなった。「ゲームの入りはよかっただけに、味方が点を取ってくれた直後のイニング...。先頭にヒットを打たれてしまって、そういう大事なポイントを抑えられなかったという所が、相手に流れをやってしまう形になってしまった」五回まで1安打投球で二~四回は三者凡退でシャットアウト。しかし、味方が2点を追加してくれた直後の六回、先頭の谷内に中前打、続くアルカンタラに12号2ランを右中間席へ運ばれた。さらに2死で一、三塁。5番・近藤には今季の直接対決13打席目で初安打となる左前適時打を許した。この一打で同点とされそのまま降板。「一番やってはいけないことをやってしまった」と唇をかんだ。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
63542 0.538
(↑0.004)
-
(-)
24459
(+5)
400
(+2)
84
(+2)
68
(+1)
0.256
(-)
3.150
(↑0.01)
2
(-)
西武
64573 0.529
(↓0.004)
1
(↓1)
19418
(+2)
379
(+5)
104
(+2)
55
(-)
0.232
(↓0.001)
2.650
(↓0.02)
3
(-)
ORIX
65581 0.528
(↑0.003)
1
(-)
19417
(+4)
389
(+3)
70
(-)
58
(+3)
0.247
(-)
2.790
(-)
4
(-)
楽天
60582 0.508
(↑0.004)
3.5
(-)
23456
(+5)
432
(+4)
85
(+2)
86
(-)
0.247
(-)
3.460
(-)
5
(-)
ロッテ
58611 0.487
(↓0.005)
6
(↓1)
23397
(+3)
436
(+4)
80
(-)
112
(-)
0.226
(↓0.001)
3.220
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
47713 0.398
(↓0.004)
16.5
(↓1)
22376
(+4)
450
(+5)
86
(+1)
77
(-)
0.231
(-)
3.450
(↓0.01)