1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 1 | 0 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | 0 | X | 4 | 7 | 0 | 1 |
勝利投手:東浜 巨(9勝6敗0S) 敗戦投手:松本 航(6勝5敗0S) 本塁打 |
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◆ソフトバンクは0-0で迎えた5回裏、今宮のソロで先制に成功する。続く6回には、2死三塁の好機からデスパイネが適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・東浜が6回途中無失点。その後は6人の継投で完封リレーを展開し、東浜は今季9勝目を挙げた。敗れた西武は、打線がつながりを欠いた。
◆西武先発の松本航投手が、ソフトバンク東浜との投げ合いに屈した。立ち上がりから快投を見せ、1回、3回、4回を3者凡退。4回まで互いに0行進も5回に崩れた。先頭の今宮に対し、粘られながら7球目の直球を左翼席へ運ばれ、先制を許した。6回には2死三塁でデスパイネに左前適時打。これも直球だった。7回には適時失策なども絡み、6回1/3を投げ6安打4失点で途中降板。5敗目を喫した。松本は「今日は入りも良かったですし、調子自体は悪くなかったのですが、そのリズムが続かなかったです。自分の中でもまだ整理しきれていない部分があります」と吐露。気持ちの入った序盤だけに、中盤の内容を悔やんだ。「やはり先頭を取るのは大事だと思いますし、先頭を出してしまうと点につながってしまうとあらためて実感しました」と反省を口にした。先制アーチを打たれた今宮には、第1打席と第3打席では三振を奪っている。「ホームランを打たれた5回はカウントを悪くしてしまって打たれたので、6回ではカウントを有利にして進められた結果、三振に取れたのは良かったと思います」と、課題は十分理解している。降板後、ベンチでゲキを飛ばした辻発彦監督(63)は「松本はいつも以上に気持ちは入っていたと思うよ、それだけの球を投げていたしね。だからそこで打線との兼ね合いだからさ、先に点が取れたら変わっていたと思う。松本がもう1つ上にいくには、攻めきるというかね、大胆さがもう1つ。慎重になるのはわかるけどね」と期待を込めた。▽西武佐藤(8回に6月以来約3カ月ぶりに登板し1安打無失点)「しっかり腕を振って投げるということは、ファームで練習してきたことなので、それがマウンドでできたのは良かった」
◆ソフトバンクが8月29日以来、4日ぶりのパ・リーグトップに返り咲いた。今宮健太内野手(31)の1発が打線の沈黙を破り、西武との首位攻防3連戦初戦に快勝。0差ながら勝率1厘差でライバルを上回った。前カードのロッテ3連戦で3連敗を喫したチームは、貧打に陥っていた。試合前時点で26イニング連続無得点。この日も4回まで西武先発の松本に抑えられ、0行進が30イニング連続まで延びていた。5回先頭で打席に立ったのが今宮だ。フルカウントから、右腕の直球をとらえ、左翼スタンドへ会心の先制4号ソロ。「とにかくコンタクトすることだけを考えました」。前日1日から5番に入る選手会長が、チーム31イニングぶりとなる得点をもたらし、これが決勝点になった。今宮は今季、新型コロナ濃厚接触による約1週間の離脱があったが、ほぼフルシーズンを戦っている。「運がいいですね。運ですよ。大きなケガなくここまでこられているのはすごくいいこと。ここまで来たら痛い、かゆい、きついは言ってられない。気持ち1本ですね。やるか、やるかしかない」。8月中旬から、新型コロナウイルス陽性による主力の離脱が相次いだ期間も、若手中心のチームを引っ張ってきた。大事な首位攻防3連戦のアタマを取り、首位奪還を決めた。藤本監督は「今日の試合は本当に大事な試合。3連戦の初戦で、連敗中だったこともあるし、なんとか勝ちたい思いが強かった。明日も全力で、この3連戦は特に全力でやっていきたい」と引き締めた。この勢いで一気の首位固めといきたい。【山本大地】○...東浜が負傷降板しながらも先発の責任を果たし、5年ぶりの2ケタ勝利に王手をかけた。6回2死一、二塁から呉庭念のゴロ処理(結果は内野安打)で右足を負傷。満塁としてマウンドを松本に譲ったが、5回2/3を4安打無失点。「1点も与えないつもりで投げました。あの厳しい場面を抑えてくれた松本には感謝したいです」。緊急登板した松本にお礼を言いつつ、大事な首位攻防戦の初戦を取ってほっとした表情。軽傷の見立てで次回登板には影響がないとみられる。○...2番手松本の好投が光った。1点リードの6回、2死満塁にされたところで、先発東浜が負傷交代。緊急救援した右腕は、栗山を4球連続150キロ超の直球でカウント1-2と追い込み、最後はフォークで空振り三振に切った。「(森山投手コーチに)『力勝負で押してこい』と言われた。思い切って腕を振った。いい緊張感の中で投げることができました」。胃腸炎からの戦列復帰マウンドで強心臓を見せた。藤本監督も「一番しんどかったのは松本と思う」と陰のヒーローをたたえた。○...新型コロナウイルス陽性を受けて離脱していた柳田が、8月23日以来10日ぶりに1軍に帰ってきた。前日1日にウエスタン・リーグの阪神戦(タマスタ筑後)で実戦復帰したばかりだったが、チームが連敗が続き、藤本監督が「起爆剤に」と緊急昇格を決めた。14年以来となる6番に入り、3打席に立って無安打1四球。柳田は「とにかくケガなく、チームが勝つことができたのが何よりです」と振り返った。▽ソフトバンク三森(7回に4点目の中前タイムリー)「打ったのはフォークです。チャンスでランナーをかえすことだけを考えました。とにかく結果で応えることができて良かったです」
◆西武が首位攻防初戦で無得点に終わり、ゲーム差なしの2位に陥落した。ソフトバンク先発東浜にゼロ行進。前回対戦(8月18日)では、ホームで6回7失点と攻略していただけに、辻監督は「東浜はここで投げると違うね。だから我慢比べだと思ったよ」。しかし7回1死二、三塁、前進守備を敷くも三塁・呉念庭が痛恨の適時失策で追加点を献上。打線も今季15度目の完封負けを喫した。首位陥落に、辻監督は「そんなの全然気にしてないよ。また明日頑張るだけ」と意に介してなかった。
◆西武が首位陥落した。ソフトバンクとの首位攻防戦初戦で、相手先発の東浜に屈した。打線は振るわず今季15度目の完封負け。ゲーム差なしで2位に順位を落とした辻発彦監督(63)は、現時点での順位には目もくれず、2戦目の明日に目を向けた。-先発松本「良かったですよ」-序盤は良かったが、中盤以降は苦しんだ「いやいやいや。ほとんど失投というのは、打たれた球ぐらいじゃない」-降板後ベンチで声を掛けた「そら教えられない(笑い)。いやいや、本当に悔いが残る2球だと思う。気持ちは分かる。分かるけど、松本がもう1つ上にいくには、攻め切るというかね、大胆さがもう1つ。慎重になるのは分かるけどね。今宮に対しても先頭打者というところで取りにいく感があったからね。これが2死だったらそんな球を投げないだろうし。いろんなことを考えながらね、しっかり腕を振って、そこでしっかり抑えられたらまた変わってきたと思う。気持ちはすごく分かる。デスパイネに対しても本当に森友哉もインコース要求していいと思うよ。そこで投げきれなくて、もし歩かせてもいいぐらいの気持ちで投げられたらというところだと思う。そこは一番難しいところだったと思う。その2球だけだと思う。(7回2死二、三塁で前進守備で)あそこで呉念庭が捕れなかった、あそこでうまくいけば2点で抑えられたんだから。あれは少し味方が足を引っ張った部分もあるけど、本当にあそこの2球ぐらいだと思う」-東浜を打てなかった「やっぱりいいピッチャーは打てない。東浜はやっぱりここで投げると違うね。あそこまできっちり放られたら、そう打てるわけではない。我慢比べだと思っていた。1、2点で踏ん張ってくれたらどうにかと思っていたけど」-順位が2位に「(場内放送で)首位がなんとかって言っていたから、(ソフトバンクが)首位になったぐらいにしか思ってないよ。ゲーム差なしだし。そんなこと全然気にしてない。明日に向かってまた頑張るしかない、向こうも必死だから、こっちも必死に戦ってそれでいい試合になればいいし」-首位攻防戦で緊張感ある中、松本が気持ちを出した「どうだろう、ベンチなんて全然そういう緊張感はないよ。そんな気がするけど。松本はいつも以上に気持ちははいっていたと思うよ、それだけの球を投げていたしね。だからそこで打線との兼ね合いだからさ、先に点が取れたら変わっていたと思うし。1点取られた後ね、チャンスあったけど、2アウトだからなんか起きそうな気がしたんだけど」
◆ソフトバンク東浜巨が負傷降板しながらも先発の責任を果たし、5年ぶりの2ケタ勝利に王手をかけた。6回2死一、二塁から呉庭念のゴロ処理(結果は内野安打)で右足を負傷。満塁としてマウンドを松本に譲ったが、5回2/3を4安打無失点。「1点も与えないつもりで投げました。あの厳しい場面を抑えてくれた松本には感謝したいです」。緊急登板した松本にお礼を言いつつ、大事な首位攻防戦の初戦を取ってほっとした表情。軽傷の見立てで次回登板には影響がないとみられる。
◆ソフトバンクが西武との首位攻防3連戦の第1ラウンドで先手を取った。5回に飛び出した今宮の先制4号ソロ。先頭打者で見事に低めの直球を仕留めた打撃は素晴らしかった。チーム31イニングぶりの得点は勝利の「号砲」となった。思わぬ1発と言ったら今宮に失礼かもしれないが、チームは長い0行進のトンネルを抜けると手堅く攻めて完勝した。やはり緊迫戦は「バント」がカギを握る。6、7回に挙げた3得点は、2つの犠打で着実に走者を進め生還させたものだった。6回、先頭の三森が内野安打で出塁。続く増田は、投前に送りバントを決めた。2死三塁となって4番デスパイネが左前タイムリー。続く7回は、柳田の四球とガルビスの右前打で無死一、二塁とし、8番正木がきっちり三塁側へ転がした。1死二、三塁とし、敵失と三森のタイムリーで2人の走者を迎え入れた。試合前練習。一塁側に設置されたマシンを相手に黙々とバント練習する増田と正木の姿があった。付き添った本多内野守備走塁コーチは正木にバントの構え方からボールの見逃し方など、適切にアドバイスを送っていた。備えあれば憂いなし、ではないが、あらためて2人は準備の大切さを感じたのではないだろうか。正木は3連敗のスタートとなった8月29日のロッテ戦(京セラドーム大阪)の8回無死一塁の反撃機に送りバントを失敗していた。この日、ヒットは放てなかったが、首位攻防初戦でダメ押しともいえる2得点につながる犠打を成功させ、少しばかりは安堵(あんど)したのではないだろうか。残り25試合での厳しいV争い。日に日に重圧の増す戦いでは「確実性」がさらに求められるのだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】
◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(33)が1軍昇格した。試合前に代表取材に応じた藤本博史監督(58)が期待した。「(状態は)悪いですよ。悪いですけど、彼の場合は4三振した後、次の試合に打ったりするタイプなので。けがで休んでいたわけじゃないので。体調面だけ。あとは試合に出ていく中で状態を上げていってくれると思うので」。8月22日に新型コロナ陽性判定を受けたことが球団から発表された。9月1日にウエスタン・阪神戦(タマホーム筑後)で実戦復帰。5打数無安打4三振だったが、3連敗のチームを救ってもらうために、すぐに1軍に呼んだ。主将である大黒柱がいれば、チームは自然と一丸になる。今季は打率・272、16本塁打、59打点。守備の可能性についても「守りますよ。試合(2軍戦)に出ただけじゃないので。その前にも練習しているので。体力的には大丈夫です」と明かした。1ゲーム差で迎えた首位・西武との3連戦。勝敗を背負って、グラウンドに立ってもらう。
◆ソフトバンク・藤本博史監督(58)が試合前に代表取材に応じた。新型コロナ陽性から1軍復帰した柳田悠岐外野手(33)について言及し、1差で迎える首位西武との3連戦に向けての意気込みを語った。主な一問一答は以下の通り。ーー柳田が合流「起爆剤できてもらいました」ーー体調や打撃の状態など「悪いですよ。悪いですけど、彼の場合は4三振した後、次の試合で打ったりするタイプなので。けがで休んでいたわけじゃないので。体調面だけ。あとは試合に出ていく中で状態を上げていってくれると思うので」(続けて)「他のメンバーも一緒ですけどね。2軍(ウエスタン・オリックス戦、杉本商事BS)で中村晃とか川瀬が出ているけど。2人とも結果を出しているので。けがで何もできなかったわけではないので。復帰は早いんじゃないですか」ーー打線にも厚みが出る「若い選手がずっとね。主力が抜けて、ころって代わったメンバーで8月の中盤から後半にかけてみんな頑張ってくれて、何とか今の位置にいるわけだから。ここから離されないために、これからは主力の力も必要だし。頑張ってくれた若手も1軍の生き残りをかけて必死にやってくれているので。うまく合わさってできたら」ーー柳田の守備は「守りますよ。練習はしているので、試合に出ただけじゃないので。その前にも練習しているので。体力的には大丈夫です」ーー相手にとっても嫌なはず「嫌だと思いますよ。僕が敵なら絶対嫌ですけどね」ーー西武との大事な3連戦「まずは勝ち越し。それは絶対条件ですよね。相手もいることなので、相手もそう思っているわけですから。こればかりは神様しかわからない。とりあえず、この2試合は完封されているので。早い回に先取点を取るというのは。バントもエンドランもするし、何でもやっていく。塁に出ないと動けないですからね」ーーカード頭の重要性が増す時期「(先発は)東浜ですけど、先取点をやらない投球をしてほしい。山川とか、警戒する選手はたくさんいるので。森とか。一発は当然、要警戒ですよね。攻めて、攻めていってくれたら」
◆ソフトバンクの先発・東浜巨投手(32)が五回を終えて無失点。それまで2安打に抑え、要所も締める投球で西武打線にホームを踏ませなかった。森山投手コーチも「ブルペンから力のあるいいボールを投げていた。マウンドに上がってからも、1球1球丁寧に投げてくれている」とコメントしていた。暗転したのは六回だった。2死から森に中前打。山川に四球を与えて一、二塁を迎えた。呉念庭の打球は、投手と一塁の間に転がるボテボテの打球となった。これを東浜が必死に追いかけグラブに当てたが、捕球できず。内野安打となり2死満塁とピンチが広がった。東浜が下半身を気にするしぐさを見せると森山コーチとトレーナーがマウンドへ。手当のためベンチに引きあげた。マウンドに戻ってきて投球練習を行ったが、続投とはならず。5回?で降板した。藤本監督は投手交代を告げ、2番手の松本が登板した。松本は栗山を空振り三振に抑え1-0のままバトンをつないだ。
◆ソフトバンクの今宮が4号ソロを放ち、8月29日のロッテ戦以来、31イニングぶりにチームに得点をもたらした。0―0の五回、先頭打者でフルカウントから松本の真ん中の速球を捉えて左中間席へ。「真っすぐが速い投手なので、とにかくコンタクトすることだけを考えた」と納得の一発だった。長打を狙って打撃フォームを崩した経験を生かし、今春のキャンプからコンパクトなスイングを徹底。大振りを封印し、好調を維持してきた。ただ、主力の新型コロナウイルス感染が相次いだチームは打線が不調で、ここ2試合を零敗。勢いづかせたい場面で渾身の一振りを見せた。
◆ソフトバンクが連敗を3で止め、西武をかわし首位に浮上した。五回に今宮のソロで先制。2―0の七回は三森の適時打などで2点を加えた。東浜が六回途中で緊急降板したが、4安打無失点で9勝目。西武は好機を生かせなかった。
◆西武と1差で激突した2位ソフトバンクが3連戦の初戦を制し、入れ替わって首位に返り咲いた。大一番を前にコロナ陽性から復帰した柳田悠岐外野手(33)が「6番・右翼」で先発した。試合前の円陣では中心に立ち、声出しもつとめた。注目の第1打席は二回1死一塁。松本の初球、148キロ直球に左飛に終わった。五回無死に、柳田の前を打つ今宮が左翼席に先制の4号ソロ。直後の柳田は一ゴロに倒れたが、喉から手が出るほどほしかった先制点を今宮が生み出した。六回にはデスパイネの適時打で2点目を追加。柳田は2打数無安打1四球で終わったものの、先発の東浜から小刻みな継投で逃げ切り、首位を奪回した。
◆ソフトバンクは連敗を「3」で止めた。先発の東浜巨投手(32)が5回?を投げ無失点で9勝目。五回無死から今宮健太内野手(31)が放った4号ソロが決勝点となった。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。--今宮のソロで先制「ナイスホームラン。なかなかヒットが出ない中、先取点を取ってくれたのが大きかったです」--先発・東浜の内容「先取点をやらないでくれ、先に取るまで我慢してくれとお願いしていたので、それを実行してくれた素晴らしいピッチングでした」--降板したのは、足をひねったような「ピッチャーマウンドでぴりっときたと。あまり無理をさせないように。いけそうな感じもあったんですけど、次回投げられなくなったら困るので」--箇所としては「そんな大したことないです。つったような感覚。疲れもきているところで、マウンドにいったときにつったような。次回は大丈夫だと思います」--7投手をつぎ込んだ継投は「きょうの試合は大事な試合。3連戦の頭で、3連敗中で何とか勝ちたい気持ちが強かった。全員でいこうと試合前から話していたので。〝一人一殺〟というか、七回は3人つぎ込みました。あすも全力で、この3連戦は特に全力でやっていきたいと思います」--六回2死満塁で松本が栗山を空振り三振「一番しんどいピッチは松本だったと思う。一人ですけど、巨(東浜)のアクシデントで。あそこをしっかり抑えてくれたのが大きかったと思います」--栗山に対して松本を登板させたのは「(去年)松本は5打数0安打、今年嘉弥真は2打数1安打。次の回に左が続くのもあって、そこに嘉弥真を当てた方がいいんじゃないかと。栗山に松本のパワーピッチングでいった方が。相性もいいということで、松本を選びました」--柳田がコロナ陽性から復帰(2打数無安打1四球)。改めて存在感「マッチ(松田)はベンチでずっと大きな声を1人で出してくれているし、そこに柳田がきたらね。〝漫才〟じゃないけどさ。柳田をいじったりして、いいムードにベンチはなっていましたよ」--6番に入れたのは「グラシアルの状態もも悪いから。本当は今宮を2番に入れたいですけど。(1番、2番を)今宮と三森か、三森と今宮にしたんですけど。柳田が病み上がりですから、クリーンアップは外したい。かといって、グラシアルの調子がいいわけではない。3番と5番がいないんですよ。増田を入れても重圧がかかるでしょうし、増田はバントもうまいしエンドランもできるから2番に入れようかと。今宮がしんどいけど5番でいってくれと、一発で決めてくれてよかったです」
◆西武の松本は序盤、好投したが中盤以降に踏ん張れなかった。五回は今宮にソロ本塁打を浴び先制点を献上。六回にはデスパイネに適時打を許すと、七回は三森に適時打を打たれるなど2点を失った。七回途中6安打4失点で5敗目を喫し「調子は悪くなかったが、そのリズムが続かなかった」と悔やんだ。首位攻防初戦に必勝を期して先発ローテーションを崩し、通常より1日長い登板間隔の中7日で臨んだが実らなかった。辻監督は「失投は打たれた球くらいだった。悔いが残ると思う」と語った。
◆西武打線はソフトバンクの投手陣を打ち崩せず零敗を喫した。首位攻防戦を落として2位に転落。辻監督は「(順位は)全然気にしていない。3日に向かって、また頑張るしかない」と前を向いた。0―1の六回は東浜を攻め2死から2安打と四球で満塁の好機をつくったが、代わった松本に栗山が空振り三振を喫した。辻監督は「何か起きそうな気はしたんだけど...」と唇をかんだ。
◆首位攻防第1ラウンド。ソフトバンク・藤本監督の采配が輝き、ホークスが先勝した。7投手をつないで、西武打線を完封した。「大事な試合。3連戦の頭で、3連敗中で何とか勝ちたい気持ちが強かった。全員でいこうと試合前から話していた」1-0の六回2死満塁。先発・東浜が緊急降板し、火消しを任されたのが8年目右腕の松本だ。栗山に対し最速154キロの直球で追い込み、最後は外角フォークで空を斬らせた。松本は「力勝負で押してこいといわれたので」と胸を張った。さらに七回も津森、嘉弥真、泉をつぎ込み、無失点リレー。1イニングで3人のリリーフが登板したのは今季3度目だ。過去2度は敗戦しただけに、白星を拾った指揮官も「〝一人一殺〟というか、七回は3人つぎ込みました。あすも全力で、この3連戦は特に全力でやっていきたい」と闘志を燃やした。ゲーム差なしながら首位に立った。残り25試合。気持ちも戦力も総動員して、優勝を目指す。(竹村岳)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
ソフトバンク |
62 | 54 | 2 | 0.534 (↑0.004) | - (↓1) |
25 | 454 (+4) | 398 (-) | 82 (+1) | 67 (+1) |
0.256 (-) | 3.160 (↑0.02) |
2 (1↓) |
西武 |
64 | 56 | 3 | 0.533 (↓0.005) | 0 (-) |
20 | 416 (-) | 374 (+4) | 102 (-) | 55 (-) |
0.233 (↓0.001) | 2.630 (-) |
3 (-) |
ORIX |
64 | 58 | 1 | 0.525 (↑0.004) | 1 (↑1) |
20 | 413 (+1) | 386 (-) | 70 (-) | 55 (-) |
0.247 (↓0.001) | 2.790 (↑0.02) |
4 (-) |
楽天 |
59 | 58 | 2 | 0.504 (↓0.005) | 3.5 (-) |
24 | 451 (+1) | 428 (+3) | 83 (+1) | 86 (-) |
0.247 (-) | 3.460 (-) |
5 (-) |
ロッテ |
58 | 60 | 1 | 0.492 (↓0.004) | 5 (-) |
24 | 394 (-) | 432 (+1) | 80 (-) | 112 (+1) |
0.227 (↓0.001) | 3.210 (↑0.02) |
6 (-) |
日本ハム |
47 | 70 | 3 | 0.402 (↑0.005) | 15.5 (↑1) |
23 | 372 (+3) | 445 (+1) | 85 (+1) | 77 (-) |
0.231 (-) | 3.440 (↑0.02) |
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