ロッテ(★0対1☆)オリックス =リーグ戦20回戦(2022.09.02)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
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ロッテ
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勝利投手:山﨑 福也(5勝7敗0S)
(セーブ:阿部 翔太(1勝0敗1S))
敗戦投手:佐々木 朗希(8勝4敗0S)
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◆オリックスは0-0で迎えた5回表、1死一三塁から伏見の内野ゴロで1点を挙げ、先制に成功する。投げては、先発・山崎福が5回2安打無失点。その後は山崎颯と阿部が無失点に抑え、山崎福は今季5勝目を挙げた。敗れたロッテは先発・佐々木朗が9回1失点と力投するも、打線が援護できなかった。

◆ZOZOマリンの公式戦通算本塁打数は現在2999本で、球場通算3000本まであと1本。2000本目は13年4月29日の内川(ソフトバンク)だったが、3000本目はロッテ選手から生まれるか。

◆新型コロナウイルス陽性で6試合を欠場していたオリックス中嶋聡監督(53)が千葉遠征から復帰した。都内で隔離療養していた指揮官は、この日仙台から当日移動してきたチームに合流。試合前の練習で1週間ぶりに選手の姿に目をこらした。8月25日に陽性判定を受け、同26日からの西武3連戦(京セラドーム大阪)と同30日からの楽天3連戦(楽天生命パーク)は水本勝己ヘッドコーチ(53)が監督代行を務め、3勝3敗で乗り切っていた。

◆オリックスがいきなり奇策に出た。開始から2者連続で初球にセーフティーバントを試み、ともにロッテ佐々木朗希投手(20)にさばかれた。揺さぶりをかけたが、結果的には午後6時のプレーボールから45秒で2死を奪われた。今季3戦3敗、4月10日には完全試合も食らっている天敵右腕に対し、先頭の福田周平外野手(30)は初球154キロを投前に転がした。2番の中川圭太外野手(26)も157キロの初球にバントを仕掛けた。

◆ロッテOBの小宮山悟氏(56=早大野球部監督)が始球式を行った。ジャケット姿で登場し、直球を投げ込んだ。ファンから大きな拍手を送られた小宮山氏は「マリンのグラウンドに下りたのはいつ以来でしょうか。現役を引退した時以来かもしれません。それくらい久しぶりで懐かしかったです」とコメントした。小宮山氏は早大から89年ドラフト1位でロッテに入団し、NPB通算117勝を挙げている。

◆ロッテが完封負けを喫し、連勝は4で止まった。先発した佐々木朗希投手(20)が9回4安打1失点の好投を見せるも、打線も4安打のみ。9回は先頭の山口が二塁打を放ち、犠打で1死三塁を作ったが、安田と岡が連続で空振り三振。井口資仁監督(47)は「最後の最後にああやってバットに当てられないというのが、今年、1点を取れないところじゃないですかね」と険しかった。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が、オリックス打線に奇襲を仕掛けられた。試合開始直後、1番福田が初球をバント。流れるようにマウンドを駆け降り、一塁に下からトスした。すると、2番中川圭も初球バント。今度はサイドスローで、一塁に強く送球。わずか2球、わずか45秒で2つのアウトを奪った。今季3失策。屈指の投球能力を誇りながら、フィールディングに不安を残す佐々木朗を、この日からベンチに復帰したオリックス中嶋監督が揺さぶりに来た。3回まで投じた36球のうち11球がバントの構え。しかし木村投手コーチは「ああいう練習はいつもしているので、本人としては何も気にしていないと思います」と事もなげに話した。4番頓宮が自分の間でゆっくり打席に入ってきた5回、試合が動く。ベースぎりぎりに立つ頓宮に、佐々木朗は死球を与える。初の走者。続く宗が初球を右前打。これが痛かった。1死一、三塁。伏見の遊ゴロの間に1点を奪われた。チームは4連勝中。「できるだけ長いイニングを投げられるように」との思いで、9回もマウンドに向かう。場内から大きな拍手。しかし、このところ好調だった打線が最後まで沈黙した。9回裏は佐々木朗もベンチで声援を送ったが、届かなかった。これで借金は2。残り24試合となり、まだ5位にいる。1敗が命取りとなる中で、佐々木朗がまさかの"4安打完投負け"になってしまったのは痛い。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が9回97球、4安打9奪三振の完投でまさかの負け投手になった。チームの連勝も4で止まった。好調だった打線がこの日は4安打で援護できず。4回までは150キロ台終盤の直球と軸に完全投球を続けていたものの、5回に死球、安打と2球で作ったピンチからの失点が、決勝点になってしまった。敗れはしたものの「球数少なく行けたことが結果的に完投につながったと思うので、シーズン終盤で今日のように完投できたことはすごく意味のあることだと思っています」と話した。試合開始直後の連続バントを含め、打者1巡目はバントの構えで揺さぶられ続けた。今季ここまで3失策の佐々木朗は「ちょっとビックリしました」としながら「フィールディングに課題があると言われていた中で、今日しっかりアウトを取れて自信になりました」と振り返った。井口監督は「そういう作戦で向こうも来たんでしょうけど、その中でもしっかり処理してやってましたし、変化球をうまく使いながらいい投球をしてくれたと思います」とし「ああいう形が朗希にはあまり通用しなくなってきているので」と総合的な成長を褒めていた。【金子真仁】

◆オリックスがロッテ佐々木朗希に初めて土をつけた。新型コロナ陽性で6試合離脱した中嶋監督の復帰戦を"金星"で飾った。4月に完全試合を許すなど過去5戦4敗の天敵に対し、大胆な策に出た。初回先頭から2者連続で初球セーフティーバント。ともに佐々木朗にさばかれたが、ボディーブローになった。1巡目は3番吉田正、4番頓宮以外、7人が初球からバントの構え。球筋を見極めた。2巡目は一転、初球からガンガン打ちに出た。作戦は5回に実った。先頭の頓宮が死球。続く宗が初球打ちの右前打で一、三塁。1死後、伏見がフォークに食らいつき遊ゴロで決勝点をもぎ取った。「当たれば何か起こると思っていた。非常によく食らいついた」と中嶋監督。3投手のリレーで1-0。これしかない勝ち方だった。監督代行として3勝3敗で乗り切った水本ヘッドコーチは打線の仕かけについて「何かやらないととみんなで話し合ってトライした。成功したかはクエスチョンですが」と明かした。1週間、都内で隔離されていた中嶋監督は「俺がいたらもっと負けていたと思う。(優勝争いが)競っている中でみんなが生き生きと野球をやっているのは非常にうれしい。改めて、それを感じた」と目を細めた。まさにチーム一丸。大きな白星だった。【柏原誠】○...山崎福也投手が5回無失点で5勝目を挙げた。緩急をつけて粘り強く要所を抑え「相手が佐々木くんなので絶対に先制点はやれないという強い気持ちだった。監督が帰ってきて、みんな気合が入っていた」と笑った。山崎颯一郎投手が3回を1安打でつなぎ、9回は阿部翔太投手が無死二塁をしのいで派手にガッツポーズ。休養日の平野佳寿投手に代わる臨時の抑えだった右腕は、プロ2年目で初セーブを記録した。▽オリックス高山投手コーチ(5回無失点の山崎福に) いい内容。前回ああいう形のリリーフ(28日西武戦で1回もたず5失点)でかなり落ち込んでいたけど、やり返しましたね。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が9回97球、4安打9奪三振で"1失点完投負け"した。投げきって、9回裏はベンチで打線にエールを送るも届かずガックリ。今季4敗目を喫したが、完投したことには「シーズン終盤で今日のように完投できたことは、すごく意味のあることだと思います」と収穫を口にした。9回完投は4月10日のオリックス戦での完全試合以来、自身15試合ぶりとなった。1回表に1番福田、2番中川圭といきなりの連続セーフティーバントで始まった。「ちょっとビックリしました」。今季は3失策。フィールディングに課題があったが、その分練習も重ねた。3回まで3、4番以外の打者7人に、初球バントの構えをされた。36球中11球あったが動じない。「今日しっかりアウトを取れて自信になりました」。井口監督も「ああいう形が朗希にはあまり通用しなくなってきているので」と投手としての総合的な成長をほめた。4回まで完全投球だった。5回無死から死球、安打とわずか2球で作ったピンチからの失点で、試合が決まった。遊ゴロでの先制の瞬間、オリックスベンチも走者も拍手した。相手からすれば、それだけの強敵。「今日みたいなムダな死球などをなくしていければ」。1失点完投負けでは、そう言うしかなかった。敗れても主役だ。9回のマウンドへ向かう姿、9回に161キロを出す能力、1失点完投の好投に、万雷の拍手が響いた。これぞスターが生み出す興奮の空間。GM級含む10人以上のメジャー球団の関係者たちも、そこにいた。【金子真仁】

◆オリックス山崎福也が5回無失点で5勝目を挙げた。緩急をつけて粘り強く要所を抑え「相手が佐々木くんなので絶対に先制点はやれないという強い気持ちだった。監督が帰ってきて、みんな気合が入っていた」と笑った。山崎颯一郎が3回を1安打でつなぎ、9回は阿部翔太が無死二塁をしのいで派手にガッツポーズ。休養日の平野佳寿に代わる臨時の抑えだった右腕は、プロ2年目で初セーブを記録した。

◆ロッテOBの早大・小宮山監督が始球式を行った。力強い球を投げ込み「マリンのグラウンドに下りたのは現役を引退したとき以来かもしれません。それくらい久しぶりで懐かしかった」とコメントした。早大から1990年にドラフト1位でロッテに入団。横浜(現DeNA)を経て米大リーグのメッツでもプレー。NPBでは通算117勝(141敗)をマークした。2009年限りで現役を退き、19年から早大の野球部で指揮を執っている。(ZOZOマリン)

◆味のある投球で、先発の役割を果たした。ロッテ・佐々木朗投手(20)が先発し、9回4安打1失点、9奪三振と好投した。チームは4連勝中で勝率5割復帰をかけた一戦。「チームが勝てるようなピッチングをして、できるだけ長いイニングを投げられるように頑張ります」と臨み、有言実行した。一回先頭の福田、中川は、いずれも初球を投前にバント。右腕は軽快なフィールディングでさばくと、わずか2球で2アウトを奪った。オリックス打線の〝奇襲〟にも、あわてることはなかった。ベンチから見守った木村投手コーチは「相手が揺さぶりに来ているが、対処する練習はいつもしているので本人は気にしていないはず。いろいろな作戦を仕掛けてくると思うが、ストライク先行で主導権を渡さないように投げてほしい」と期待を寄せた。四回までに44球、無安打無失点の快投。打者にスライダーを見せて、イメージを植え付けると、フォークボールで空振りを奪った。カーブも織り交ぜて、相手に的を絞らせなかった。九回にこの日最速の161キロを計測。五回先頭の頓宮に死球を与えて初出塁を許し、宗の右前打で一、三塁のピンチを招き、1死後に伏見の遊ゴロの間に失点。完全試合を達成した4月10日のオリックス戦以来、今季2度目の完投を果たした。しかし、味方打線の援護がなく、9勝目はならず4敗目を喫した。

◆オリックスが競り勝った。五回に伏見の遊ゴロの間に挙げた1点を3投手の無失点リレーで守った。山崎福は5勝目、阿部がプロ初セーブ。ロッテは佐々木朗の4安打1失点での4月10日以来の完投を生かせず、連勝が4で止まった。

◆オリックスの山崎福が佐々木朗と投げ合って5回2安打無失点で5勝目を挙げた。一回2死一、二塁で井上を外角低めのチェンジアップで二ゴロに、三回は暴投で2死二塁となったが中村奨をフォークボールで空振り三振に打ち取り「走者を許してしまうイニングは多かったが、しっかりと落ち着いて投げることができた」と安堵した。中継ぎでの3試合の登板を経て8月13日以来の先発登板に「自分が抑えられれば接戦になると思うので、大量点を与えないように頑張る」と意気込み、勝利をもたらした。

◆ロッテの連勝が4でストップ。佐々木朗希投手(20)が先発し、9三振を奪い1失点完投も4敗目を喫した。試合後、代表取材に応じた井口資仁監督(47)の一問一答は以下の通り。--打線が振るわなかった「1、2番はしっかり出塁してくれたが、その後が続かなかったです。ミーティングはしっかりしたけど、なかなか思うようなスイングをさせてもらえなかった」--先発投手は最後まで投げた「朗希は本当に、変化球をうまく使いながらいい投球をしてくれた」--相手打線は、一回先頭、続く2番打者が、いずれも初球をバントしてきた「向こうは1巡目にそういう作戦できたが、しっかり処理した。しっかり練習しているし、ああいう形は朗希にあまり通用しなくなってきている」

◆完投も報われなかった。ロッテ・佐々木朗希投手(20)は9回97球を投げ、4安打1失点、9奪三振。最後まで打線の援護に恵まれず、4敗目(8勝)を喫した。4月10日のオリックス戦で史上最年少の完全試合を達成して以来の完投だった。「シーズン終盤で完投できたことは、すごく意味のあることだと思います」と冷静に振り返った。一回先頭の福田、続く中川圭は、いずれも初球を投前に〝奇襲バント〟。「ちょっとビックリした」と意表を突かれたが、軽快なフィールディングでさばき、わずか2球で2アウトを取った。四回まで一人の走者も許さず、五回に死球と宗の右前打などで1死一、三塁から伏見の遊ゴロの間に唯一の得点を許した。それでも九回の94球目にこの日最速の161キロを計測するなど、威力満点。スライダー、カーブ、フォークボールを効果的に使い、相手に的を絞らせなかった。井口監督は「朗希は変化球を使って本当にいい投球をしてくれた」とねぎらい、4安打の打線に「1、2番がしっかり出塁してくれたが、その後がつながらなかった」と奮起を促した。チームの連勝は4で止まり、3位・オリックスとは4ゲーム差。負けられない戦いが続く。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
62542 0.534
(↑0.004)
-
(↓1)
25454
(+4)
398
(-)
82
(+1)
67
(+1)
0.256
(-)
3.160
(↑0.02)
2
(1↓)
西武
64563 0.533
(↓0.005)
0
(-)
20416
(-)
374
(+4)
102
(-)
55
(-)
0.233
(↓0.001)
2.630
(-)
3
(-)
ORIX
64581 0.525
(↑0.004)
1
(↑1)
20413
(+1)
386
(-)
70
(-)
55
(-)
0.247
(↓0.001)
2.790
(↑0.02)
4
(-)
楽天
59582 0.504
(↓0.005)
3.5
(-)
24451
(+1)
428
(+3)
83
(+1)
86
(-)
0.247
(-)
3.460
(-)
5
(-)
ロッテ
58601 0.492
(↓0.004)
5
(-)
24394
(-)
432
(+1)
80
(-)
112
(+1)
0.227
(↓0.001)
3.210
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
47703 0.402
(↑0.005)
15.5
(↑1)
23372
(+3)
445
(+1)
85
(+1)
77
(-)
0.231
(-)
3.440
(↑0.02)