1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX | 2 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 8 | 12 | 3 | 1 |
楽天 | 2 | 2 | 0 | 5 | 0 | 2 | 0 | 0 | X | 11 | 10 | 1 | 2 |
勝利投手:安樂 智大(5勝1敗1S) (セーブ:松井 裕樹(1勝3敗28S)) 敗戦投手:ビドル(4勝5敗0S) 本塁打 |
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◆楽天は2点を先制された直後の1回裏、浅村の2ランが飛び出し、同点とする。その後4-5となって迎えた4回には、鈴木大の適時打と島内のグランドスラムで5点を挙げ、逆転に成功した。投げては、2番手・安樂が今季5勝目。敗れたオリックスは、投手陣が精彩を欠いた。
◆楽天ホセ・マルモレホス外野手(29)が1軍復帰し、「7番左翼」でスタメンに名を連ねた。得点力不足解消の期待を受け、来日。だが、1年目の今季、51試合で打率2割7厘、6本塁打、26打点にとどまり、6月10日に出場選手登録を外れていた。
◆楽天島内宏明外野手(32)は、まるで聖火を掲げるランナーのようにバットを右手に持って、一塁へゆっくり向かった。5-5の4回無死満塁、カウント3-1からオリックス村西の真ん中145キロを完璧に捉えた。「(手応えは)ここ最近では一番良かったかな」。右翼席中段へと届く特大の14号。自身6年ぶり2本目の満塁本塁打が、チームの連敗を3で止める決勝打となった。島内劇場は、ここからだ。"聖火リレー"が終わらない。バットを持ったままの小走りが続く。結局、一塁手前でようやく地面に置いてから1周した。「(雨で)ちょっと地面がぬれている。(一塁コーチの)塩川さんにバットを渡そうと思ったんですけど、遅くなって地面に置いちゃいました」が真相。必要以上にぬらしたくないという、道具愛からだった。2回の左前打、6回の右前打とあわせ、計3安打。今季138安打はヤクルト村上、阪神近本(136)を上回り、12球団トップに立った。好調の証しに「迷いなくバットが振れている」と言った。相手に流されない姿勢が支えている。4回の打席ではタイムを取り、ほんの一瞬、間を取った。「(相手投手の)首振りが長いと嫌なんで。あまり理由はないです」。再開後も村西は数度、首を振ったが、島内の集中力は途切れない。直後の1球を打ち抜いた。負ければ、再び貯金がなくなる土俵際だった。CS圏の3位オリックスと再び1・5ゲーム差に詰め、首位西武とは3・5ゲーム差だ。仕事を果たした4番は「優勝はしたいけど、自分1人でできることは限られてくる。みんなが上を見てやることが本当に大事」と力を込めて言った。勝負の9月。最高のフィナーレを目指し、上を向いて歩こう! 【古川真弥】
◆9回表のオリックスの攻撃中、野鳥の集団がグラウンド内を旋回したため、試合が中断した。1死一、三塁で、打席には西村。マウンドは宋家豪。5球を投げ、カウント1-2の時点で10羽以上の野鳥が内野上空、低い位置を旋回し始めたため、笠原主審がタイムをかけた。三塁走者の吉田正が、近くを飛ぶ野鳥に驚く場面もみられた。楽天生命パークでは、30日の試合では蛾が大量発生した。
◆オリックスが最終回に2点をかえし、3点差まで詰め寄ったが今季ワーストタイの11失点が響き、連勝が2で止まった。ただ、前日2打席連発の頓宮が2試合連続本塁打を放つなど破壊力は見せた。水本監督代行は「今からはこういう(攻撃)ことが大事。本当に良い粘りだった」と打撃陣をたたえた。体調面など順調なら中嶋監督が2日ロッテ戦(ZOZOマリン)から復帰する予定。指揮官の復帰で、仕切り直す。
◆楽天先発の藤平尚真投手は四球を反省した。2回1/3、4安打4失点(自責3)。2回は自らの2暴投に小深田の適時失策が続いたが、初回の2失点も悔やまれた。2死から安打と四球で走者をため、頓宮に先制の適時二塁打。「投げているボールの質自体は悪くなかったと思います。余計な四球から失点につながってしまって、味方にいい流れをつくれなかったです」と話した。
◆"野鳥襲来"にもめげず、楽天が勝利した。11-6で迎えたオリックス9回表の攻撃中、10羽を超える野鳥の群れが楽天生命パークに飛来。外野方向から次第にダイヤモンドの方へ近づき、最後は内野上空の低い位置をぐるぐると旋回し始めた。そのため、試合進行が数回にわたりストップ。その間、2点を失ったが、最後は守護神・松井裕樹投手(26)が踏ん張った。連敗を3で止め、CS圏の3位オリックスとのゲーム差を再び1・5に縮めた。空を見ろ! 鳥だ! 飛行機だ! スーパーマンだ! て、やっぱり鳥だった。楽天5点リードの9回表、7番手の宋家豪がマウンドで投球練習を始めるかたわら、左翼後方の観覧車のあたりから黒い固まりが飛んできた。よーく見ると、野鳥の群れ。オリックスの攻撃が始まったが、天然芝の外野のあたりを気持ちよさげに、ぐーる、ぐると飛んでいた。ところが、1死一、三塁で西村の打席の時だ。群れは次第に内野方向へ近づき、しまいにはダイヤモンド上空、低い位置を旋回し始めた。三塁走者の吉田正が、思わずのけぞる場面も。投手、打者とも、視界がさえぎられかねない。笠原球審がタイムをかけた。再開後も、たびたびストップが繰り返された。集中力を保つのが難しい状況ではあった。宋家豪は暴投と四球で塁を埋め、若月の適時打で1点を失った。4点差となり、なお1死満塁。こうなれば、守護神の登場だ。百戦錬磨の松井裕。野鳥の動きが収まるのを待って投球開始。最初の大城にはストレートで押し出し四球を与えるも、そこで崩れない。紅林を遊直。最後は代打安達を二ゴロで切り抜けた。石井GM兼監督は「松井は本当にすごく大変な場面での登板になったんですけど、1つ四球は出しましたけど、1つずつアウトを重ねることに、たけている。何とか踏ん張ってくれた」とたたえた。楽天生命パークでは8月30日の試合中、蛾(が)が大量発生したばかり。石井GM兼監督は「うちの球場は動物園なんですかね。いろんなのが出てるね。スカンクが出ないことを祈ります」とジョークを交え、話した。過去には濃霧で中断したこともある。屋外球場ならではの自然に負けず、むしろ味方につけて、野鳥を吉兆としたい。【古川真弥】
◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレーバック】楽天島内宏明がオリックス戦で同点から満塁本塁打。バットを持ったまま小走りで一塁まで到達、余韻? それには理由がありました。
◆楽天の島内が自身6年ぶり2本目の満塁本塁打を放った。5―5の四回無死満塁で、3ボール1ストライクから2番手の村西が投じた145キロの速球をジャストミートし、右翼席へ今季14号を運んだ。一塁までバットを持ったまま悠然と歩を進めるほどの完璧な当たりだった。二回にも左前打を放ち、ここ9試合で7度目の複数安打をマーク。獲得が期待されるパ・リーグ最多安打のタイトルには「全くこだわってない」と無欲を強調するが、安打数をさらに伸ばした。プロ11年目で初となるシーズン打率3割もはっきりと視界に捉えている。8月を打率3割8分1厘の好成績で終え、9月も快調に滑り出した。
◆楽天・藤平は4安打4失点。今季最短の2回?で先発の役割を果たせず、マウンドを降りた。一回、頓宮の2点二塁打で先制点を献上。二回にも1点を奪われ、三回は吉田正の中犠飛で毎回失点となり、「余計な四球から失点につながってしまって、味方にいい流れを作れなかった」と肩を落とした。
◆オリックスの頓宮が新人だった2019年にプロ初本塁打から記録して以来、自身2度目の2試合連続本塁打をマークした。4―4の三回1死で、代わったばかりの安楽の初球の速球を思い切り良く振り抜いて左中間席へ運び「完璧だった。積極的にいこうと思った」と振り返った。前日8月31日は自身初の2打席連続本塁打で5打点をマーク。勢いを持ち込み、一回2死一、二塁では藤平のスライダーを捉えて左中間へ2点二塁打した。5番打者として連日、勝負強さを発揮。水本監督代行も「迷いなく振れている」と評価している。
◆4番の一振りに楽天生命パークが沸いた。楽天・島内が四回、14号満塁弾。チームはこの回だけで一挙5点を奪い、試合をひっくり返した。4-5の四回、無死一、三塁から鈴木大の右前適時打で同点とし、続く浅村が四球で歩いて無死満塁。頼れる4番が左打席に立った。カウント3-1から2番手・村西のど真ん中に入った145キロの直球を捉え、右翼席中段に運んだ。8月を打率・381(109打数37安打)、6本塁打、21打点と絶好調で終えた。シーズン終盤に入り「けがなくやっていくというか、とりあえず自分のことだけを考えてやっていきたい」と語っていた島内。2016年8月6日の西武戦(コボスタ宮城)以来となる満塁弾で、3連敗中のチームを鼓舞。チームは最後にオリックスに詰め寄られたが、なんとか踏ん張って連敗を止めた(加藤次郎)
◆九回のオリックスの攻撃中に10羽以上の野鳥の群れがグラウンド内を飛び回り、試合が一時中断した。楽天生命パークでは、30日の同カードで蛾が大量発生した。
◆4番らしく、ひと振りで球場のムードを変えた。楽天・島内宏明外野手(32)が四回に勝ち越しの14号満塁本塁打。チームはこの回、一挙5点を奪って試合をひっくり返した。「全部(の球種に)対応できるようにはしていた。打てて良かった」4-5の四回に鈴木大の右前適時打で同点とし、続く浅村が四球。無死満塁で左打席へ向かい、カウント3-1から2番手・村西の直球を右翼席中段へ運んだ。満塁弾は2016年8月6日の西武戦以来、2本目。打った直後に一塁ベースまで聖火のようにバットを掲げて運んだのには理由があった。「(雨で)ちょっと地面が濡れている。(一塁ベースコーチの)塩川さんにバットを渡そうと思ったんですけど、遅くなって地面に置いちゃいました」と照れた。8月はともにリーグトップの打率・381、21打点。この日の3安打を加えてリーグ1位の138安打とし、セ・リーグトップのヤクルト・村上、阪神・近本(136本)を上回った。チームは両軍合わせて22安打が飛び交った乱打戦を制し、首位・西武とのゲーム差を3・5に縮めた。4番は「みんなが上を見てやることが本当に大事。自分のできることをやる」と頼もしく言い放った。(加藤次郎)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 |
64 | 55 | 3 | 0.538 (-) | - (-) |
21 | 416 (-) | 370 (-) | 102 (-) | 55 (-) |
0.234 (-) | 2.630 (-) |
2 (-) |
ソフトバンク |
61 | 54 | 2 | 0.530 (↓0.005) | 1 (↓0.5) |
26 | 450 (-) | 398 (+7) | 81 (-) | 66 (-) |
0.256 (↓0.001) | 3.180 (↓0.03) |
3 (-) |
ORIX |
63 | 58 | 1 | 0.521 (↓0.004) | 2 (↓0.5) |
21 | 412 (+8) | 386 (+11) | 70 (+1) | 55 (-) |
0.248 (↑0.001) | 2.810 (↓0.05) |
4 (-) |
楽天 |
59 | 57 | 2 | 0.509 (↑0.005) | 3.5 (↑0.5) |
25 | 450 (+11) | 425 (+8) | 82 (+2) | 86 (+3) |
0.247 (-) | 3.460 (↓0.03) |
5 (-) |
ロッテ |
58 | 59 | 1 | 0.496 (↑0.005) | 5 (↑0.5) |
25 | 394 (+7) | 431 (-) | 80 (+2) | 111 (+3) |
0.228 (-) | 3.230 (↑0.03) |
6 (-) |
日本ハム |
46 | 70 | 3 | 0.397 (-) | 16.5 (-) |
24 | 369 (-) | 444 (-) | 84 (-) | 77 (-) |
0.231 (-) | 3.460 (-) |
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