ソフトバンク(★0対3☆)ロッテ =リーグ戦19回戦(2022.08.31)・福岡PayPayドーム=
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ロッテ
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ソフトバンク
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勝利投手:石川 歩(7勝5敗0S)
(セーブ:オスナ(3勝0敗6S))
敗戦投手:石川 柊太(5勝8敗0S)

本塁打
【ロッテ】安田 尚憲(6号・8回表ソロ)

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◆ロッテは0-0で迎えた4回表、安田の適時打などで2点を先制する。そのまま迎えた8回には、安田のソロで貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・石川が6回無失点の好投で今季7勝目。敗れたソフトバンクは、打線が9安打を放つも無得点とつながりを欠いた。

◆ロッテ小川龍成内野手(24)が、好判断でピンチの芽をつんだ。9番遊撃でスタメン出場し、1回無死二塁。ソフトバンク2番野村勇のゴロを捕球すると、三塁へ進塁しようとした二塁走者今宮を補殺にしようと、三塁へ送球。遊→三→遊の挟殺で速やかにタッチアウトにすると、そのまま二塁ベースカバーの中村奨に送球し、二塁進塁を狙った打者走者野村勇をアウトにした。プロ2年目の今季は、遊撃でのスタメンがこの日で16試合目。国学院大では3年時で大学日本代表に選ばれ、当時の高校日本代表戦でも遊撃を守っていた。

◆ロッテ美馬学投手(35)が9月1日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)に先発する。ベテランはこの日、ペイペイドームで前日調整。球団を通じ「自分自身、良い投球が続けられているので、その投球が続けられるように。後半戦、みんなしんどい時なので、少しでも長いイニングを投げて、中継ぎの負担を減らせればと思います」とコメントした。今季はここまで15試合に登板し、6勝6敗となっている。ソフトバンクはレイの予告先発が発表されている。

◆ソフトバンクは今季14度目の完封負けを喫し、2連敗となった。試合後の藤本博史監督(58)の一問一答は以下の通り。--ロッテと同じ9安打だったが全て単打「つながらんね。流れを変える1本というのが、なかなか出なかったですね」--初回に野村勇や今宮など走塁でもミスがあった「(野村勇は)進塁打を打ってほしいけどね。まぁでも1年生やしね。もうちょっとチームバッティングがうまくならないと。当然バントもそうだし、エンドランもそうだし、右打ちもそうだし。やっぱりこの3つはね、レギュラーになろうと思ったら技術を上げないと。打線にならない」--5回はガルビスが先頭で中前打。その後初球で盗塁を仕掛けたがアウト「勝手に走りました。(エンドランではない?)なんもないですよ。勝手にいっちゃいましたね。びっくりしましたわ。2点差で、さぁ行こうというところだったけどね。それだけですね」--明日から9月「明日から本当に気持ちを切り替えてやっていかないといけないと思うし、三森も帰ってくる。徐々に徐々にですけど、主力が帰ってきて若手と交えてやってもらったらいいんじゃないかと思います」

◆石川対決はロッテ石川歩投手がソフトバンク石川柊太投手を制した。「今日はカットボールが良かったっす」。勝負どころでアウトローにカットボールを配し、6回被安打8ながらゼロで乗り切った。本拠地マリンの先発が続き、魔球シンカーが強風で威力を増すことも多かった。この日はドーム球場。「今日はちょっとフォームを変えていった感じだったので、それもあって(変化が)違ったのかなと思いますけど」。浮きがちになるシンカーの危うさを相棒松川が嗅ぎ取り、カットボールを軸に7勝目を手にした。ソフトバンク石川には"無風"が効いた。今季3戦はいずれもマリンで、対戦打率は1割3分9厘。井口監督は「特に前回は強風の中で変化球にてこずってましたけど、今日は風もないですし、しっかり絞っていけた」。借金も2に圧縮。ロッテに風が吹き始めた。【金子真仁】

◆ロッテ安田尚憲内野手(23)が8回、だめ押しの6号ソロを放った。泉のスライダーを完璧に右翼席へ放り込んだ。ここ5試合は19打数11安打3本塁打と大当たり。「しっかりバット振れてるのが一番だと思いますし、いい構えができていると思うので、継続できたらなと思います」と笑顔だった。

◆ソフトバンクは今季14度目の完封負けを喫し、2連敗となった。シーズン14度のシャットアウト負けは、Bクラスだった昨季の13度を超え、17度だった12年以来10年ぶり。首位西武が敗れて0.5差は変わらないが、振り向けば3位オリックスが1差に迫ってきた。藤本博史監督(58)は「つながらんね。流れを変える1本というのが、なかなか出なかったですね」と、無得点の打線を嘆いた。チグハグな攻撃が続いた。初回の無死二塁では、2番野村勇が遊ゴロ。二走の今宮は三遊間で挟まれてアウト、さらにその間に二塁を狙った打者走者の野村勇も二塁上で憤死した。指揮官は「バント、エンドラン、右打ち。この3つはレギュラーになろうと思ったら技術を上げないと」と、ルーキー野村勇に注文した。2点を追う5回には、藤本監督もハテナマークが浮かぶシーンがあった。先頭のガルビスが中前打。続く増田の打席の初球で二盗を仕掛けたが、失敗に終わった。サインミスかと思われたが「勝手に走りました。(作戦も)なんもないですよ。びっくりしましたわ。2点差で『さぁ行こう』というところだったけどね」と指揮官は言う。結果論だが、増田が中前打を放っていただけに、もったいない盗塁死だった。8月は柳田や牧原大ら主力をコロナ離脱で欠きながら、14勝11敗1分けと3つの貯金を作って耐えた。パ・リーグは、1位から5位までが5.5差にひしめく歴史的混戦。藤本監督は、勝負の9月に向けて「本当に気持ちを切り替えてやっていかないといけない」と手綱を締めた。【只松憲】○...19年以来3年ぶりに3番起用された明石が、今季初のマルチ安打で応えた。1回に左前打、6回に中前打。先発出場も6月8日の阪神戦以来、約3カ月ぶりだったが「自分のスイング、役割を果たすことしか考えませんでした。とにかくチームの勝ちにつながるようにしていくだけです」と、36歳のベテランは頼もしかった。○...石川が17年以来2度目となるロッテ石川歩との同姓対決に、またも負けた。0-0の4回に2安打3四死球など制球を乱し、2失点。5回5安打2失点で8敗目を喫した。右腕は「コントロールがつかず、今シーズンで一番調子が悪かったように感じました」と肩を落とした。5年前も4回途中8失点で、石川歩との投げ合いに負けていた。▽ソフトバンク森(6回から2番手で2回無失点)「イニングまたぎでの登板だったが、ひとりひとりのバッターを抑えることだけを考えました。2イニング(ロング)でいくと言われていたので、次は3イニングいけるようにしたい」

◆ロッテ石川歩投手(34)はじっと、中村奨吾内野手(30)を見つめていた。空気が変わりやすい6回、先頭野村勇の強いゴロを中村奨がしっかりと止めた。目が合う前で見つめ、合うと右手でOKポーズを交わし合った。石川は「感じは良かったんですけど、コントロールがあまり良くなかったですね」今季初のペイペイドームはそんな状況ながら、松川のリードや、内野陣の好守もあり、しっかりとスコアボードに0を並べた。今季は腰痛で一時離脱したが「終わったことですし、しゃあないんで」と今できることに集中する。優勝戦線から大きく離された状況から、ようやく借金を2まで圧縮してきた。「中継ぎがいいので、しっかり試合作って、長いイニング投げられれば」先発の仕事に集中するだけ-。淡々とした石川は取材を終えると、安田の取材の輪を眺めだした。珍しいシーン。温かいまなざしでじっと見る。安田も気になる。目が合う。ニヤリ。それが二度、三度。安田が報道陣に昨夜食べたものを問われた。「ハンバーガー食べました!」元気よく答えた。一体、何が違ったのだろうか。石川は温かい目のまま、何も言わず、輪を離れてバスへ向かった。【金子真仁】

◆打った瞬間に本塁打と分かるロッテ安田尚憲内野手(23)の放物線は、優に右翼フェンスを越えた。2点をリードした8回、試合を決定づける6号ソロになった。「自分の中でいいスイングができたので。カーブかスライダーに体がうまく止まって、いい反応ができたと思います」。この4試合で3発。文句なしの1発が続く。飛距離が伸びてきた。差し込まれての左飛も、フェンス手前まで届くようになった。「しっかりバット振れてるのが一番だと思いますし、初球からタイミング合わせて振れてるので、差し込まれることも減ってきたと思います。いい構えができていると思うので」と自己分析する。プロ1年目の10月に放ったプロ初本塁打も、このドームだった。右中間のテラス席に入った。2年前の開幕前夜のこと。落下地点を指さし「(テラス席に入って)誰かがそのままキャッチしたと思います」と笑って振り返っていた。当時は、広いドームのフェンス越えについては「できることなら越えたいです」と話していた。その年のCSでも千賀のフォークを見事に本塁打にしたが、惜しくも数10センチ、フェンス越えには足りなかった。プロ5年目、じっくりと確かな成長を刻む。「リラックスしながらも力強さも出ているので、この構えを忘れずにやりたいと思います。力の入れ具合がしっくりきているので」。頼れるポイントゲッターになってきた。【金子真仁】

◆ホークスの敗戦と時を合わせるように、ペイペイドームの空から雨が落ちてきた。試練の7連戦を4勝3敗と勝ち越したものの、8月最後の試合となったこの日はロッテに「完封」負け。5位ロッテに痛い連敗である。幸いにも所沢で首位西武も日本ハムに足元をすくわれ敗れたために、ゲーム差は0・5のまま。苦い1敗を雨が洗い流してくれるだろうか...。 ソフトバンク対ロッテ)ロッテを本拠地ペイペイドームに迎え入れるのは5月22日以来だった。かつて「鬼門」と呼ばれた敵地・ZOZOマリンでは今季10勝1敗と圧倒的な強さを見せたホークスだが、3カ月以上ぶりの「我が家」ではこれで今季2勝3敗。東京、大阪での「鷹の祭典」2試合と長崎での1試合を含めるとホームゲームは2勝6敗と完全に外弁慶状態だ。下位球団からの取りこぼしは、V戦線脱落を意味する。ロッテ戦残り6試合のうち、5試合がペイペイドーム。何としてもこのジンクスは打破しなければならない。 ソフトバンク対ロッテ)苦しい8月戦線を踏ん張ってきた野村大、谷川原、増田ら「筑後トリオ」と呼ばれるヤングパワーの出力が低下したとは思わない。日ごとに緊張感が増すV戦線で結果を出し続ける難しさはあるだろうが、先発した谷川原、増田もこの日はヒットを飛ばしている。3番起用の明石も2安打を放ち、打線は計9安打。 ソフトバンク対ロッテ)攻撃面から敗戦を振り返れば初回、5回の2つの走塁アウトが痛かった。豪快に打ち勝つ野球ができない今、やはり重要視されるのは「ミス撲滅」の意識だろう。積極性を失うことなく慎重に-。言葉では簡単だが、混戦を勝ち抜く上ではしっかりとチームに浸透させなければならない。だんご状態のパ・リーグV戦線。少ない残りゲームで「ミス」はやはり命取りとなる。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ロッテの安田が0―0の四回1死一、三塁で適時打を放ち、5試合連続の安打を記録した。石川の低めのフォークボールをバットの先にうまく当てると、三塁手の頭上をわずかに越えて左翼線へ運び「チャンスで回してもらったので何とか点を取りたいと思っていた。いいところに打球も落ちてくれて良かった」と安堵した。8月27、28日の楽天戦ではプロ5年目で初の2試合連発をマークするなど好調が続く。体重移動を見直したことが効果的だったようで「できるだけ横に移動するイメージでやっている。今は良いスイングができていると思うので、継続させたい」と意気込んでいる。主砲候補がシーズン終盤で調子を上げてきた。

◆ロッテ・安田尚憲内野手(23)が「6番・三塁」で先発出場。2-0の八回先頭で、貴重な追加点となる6号ソロを放った。登板直後の泉の3球目を右翼席に運んだ。四回1死一、三塁には先制となる左前適時打を放った。球団広報を通じて「打ったのはフォーク(ボール)です。チャンスで回してもらい、何とか先制点を取りたいと思っていました。いいところに打球も落ちてくれてよかったです」とコメントしていた。

◆ロッテが3連勝。四回に安田の適時打などで2点を先取し、八回にも安田がソロを放ち加点した。石川は8安打を浴びながら6回無失点で7勝目を挙げた。ソフトバンクは今季14度目の零敗。8敗目の石川は6四死球と制球に苦しんだ。

◆ソフトバンクはロッテ投手陣の前に無得点に終わり、連敗。先発の石川柊太投手(30)は5回2失点で8敗目を喫した。チームは8月を14勝11敗1分けで終わった。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。--ヒットが「つながらんね」--なかなかあと一本が出なかった「(打線が)点になったね」--一回無死二塁で野村勇が遊ゴロ。二走・今宮が三塁で封殺され、打者走者の野村勇も二塁でアウトとなるなど、走塁でも痛いところが「進塁打を打ってほしいけどね。〝1年生〟だから。もう少しチームバッティングがうまくならないと。バントもそうだし、エンドランもそうだし、右打ちもそうだし。この3つは、レギュラーになろうと思ったら技術をあげないと、打線にならないからね」--五回無死一塁ではガルビスが二盗に失敗「勝手に走りました」--エンドランではない「何も(サインは)ないですよ。勝手にいっちゃいましたね。びっくりしましたわ。2点差で、さぁいこうというところだったんですけどね。それだけですね」--先発の石川の内容は「元々(制球は)アバウトな投手ですけど。8番9番のところに、無駄な四球はいらない。ロッテ打線で怖いのは荻野が一番、チャンスで嫌な打者。高部も嫌だし。1番2番の前に、走者をためないようにというところ。1番2番が塁に出ても初回でも抑えられたし(一回無死一、三塁から無失点)。8番9番を塁に出すというところが反省点ですね」--2ストライクに追い込んでから、なかなか決め切れなかった「もう少し、簡単にというと難しいんですけど。上から見下ろすくらいの感覚で。4番に投げているような配球やから。8番9番に対して、打たれたくないという気持ちは誰でも持っているけど。打率を見ても1割台が2人並んでいるわけだから。あそこを出したら1番2番につながる。ロッテはそういう打線を組んでいるんだから」--森が2回を無失点「2イニング、よく投げましたね」--4奪三振という部分に関しては「切れはあると思いますよ。2イニングは初めてだろうし、投手コーチに大丈夫なのって言ったら、本人がいけるということなので。本人はやる気で調整してくれているので。森はプラス材料でしたね」--8月を14勝11敗1分けで終えた「あしたから気持ち切り替えていかないと。三森もあした帰ってくるし、徐々に主力が帰ってきて、若手とまじえてやってもらったらいいんじゃないかと思います」

◆敵地・ペイペイドームが凍りついた。ロッテ・安田尚憲内野手(23)が八回、6号ソロでチームの3連勝に貢献した。「打席では、リラックスしながら力強さも出ている。このいい構えを忘れずにやっていきたい」2-0の八回、先頭で登板直後の右腕、泉のスライダーを右翼席にほうり込んだ。四回1死一、三塁には先制の左前適時打で、5試合連続の安打を記録したスラッガーが2打点の活躍だった。8月27、28日の楽天戦では5年目で初の2試合連弾を放った。スイング時に頭が上下動するため、体重移動を修正。「できるだけ横に移動するイメージでやっている。今は良いスイングができている」と声を弾ませた。博多入り後の8月30日の夜は、チームメートのレアード、オスナと「USバーガー」でハンバーガーを完食。「レアードの行きつけで、シェフがアメリカ人で英語しか飛び交っていない。めちゃくちゃうまい」と至極の一品をバットに注入した。井口監督は「安田はいい状態をキープしている」と目を細め、チームの3カード連続勝ち越しに、「早く借金を返して上位争いをしたい」と意欲を示した。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
64553 0.538
(↓0.004)
-
(-)
21416
(+2)
370
(+4)
102
(-)
55
(-)
0.234
(-)
2.630
(↓0.01)
2
(-)
ソフトバンク
61532 0.535
(↓0.005)
0.5
(-)
27450
(-)
391
(+3)
81
(-)
66
(+1)
0.257
(↑0.001
3.150
(-)
3
(-)
ORIX
63571 0.525
(↑0.004)
1.5
(↑1)
22404
(+8)
375
(+3)
69
(+3)
55
(-)
0.247
(↑0.001)
2.760
(-)
4
(-)
楽天
58572 0.504
(↓0.005)
4
(-)
26439
(+3)
417
(+8)
80
(+1)
83
(-)
0.247
(-)
3.430
(↓0.04)
5
(-)
ロッテ
57591 0.491
(↑0.004)
5.5
(↑1)
26387
(+3)
431
(-)
78
(+1)
108
(-)
0.228
(↑0.001
3.260
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
46703 0.397
(↑0.006)
16.5
(↑1)
24369
(+4)
444
(+2)
84
(-)
77
(-)
0.231
(-)
3.460
(↑0.03)