DeNA(☆3対2★)中日 =リーグ戦18回戦(2022.08.31)・横浜スタジアム=
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中日
0110000002601
DeNA
01001100X3712
勝利投手:濵口 遥大(7勝4敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(0勝2敗31S))
敗戦投手:勝野 昌慶(0勝3敗0S)

本塁打
【中日】阿部 寿樹(8号・2回表ソロ)
【DeNA】ソト(14号・2回裏ソロ),戸柱 恭孝(4号・5回裏ソロ)

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◆DeNAが接戦を制した。DeNAは1点を追う5回裏、戸柱のソロで同点とする。続く6回には、1死一三塁から牧の内野ゴロの間に1点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・濱口が7回2失点の力投で今季7勝目。敗れた中日は、打線が4回以降無得点と振るわなかった。

◆DeNAが8月最終戦で白星を目指す。今月のDeNAはここまで23試合を消化して17勝6敗。DeNAの月間最多勝利は97年8月の20勝で、2位は57年8月の18勝。今日の中日戦に勝利すれば球団2位の記録に並ぶ。

◆DeNA山崎康晃投手(29)が、三嶋一輝投手(32)へのエールをファンに呼びかけた。3-2の9回に登板。阿部、三好、溝脇と3者凡退に抑え、今季31セーブ目、通算では201セーブ目を挙げた。先発の浜口、同点ソロの戸柱と一緒にお立ち台へ上がった。喜びを語った後、最後に「三嶋さんが一生懸命、闘っていく中で、ブルペンとして1日でも早く復帰できるように僕たちも一生懸命、頑張っていきたい。皆さん、三嶋さんにもエールを送っていただけると助かります」と話した。三嶋は前日30日、国指定の難病である胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症の手術を受けたことが発表された。チームメートへの思いを込めた呼びかけに、スタンドから温かい拍手が起きた。

◆中日はDeNAに連敗し、自力でのCS進出が消滅した。ビシエドが4打数無安打で、これで4試合連続無安打。8月18日広島戦を最後に11試合適時打なしとブレーキになっている。立浪監督は「(走者のいる)ケースで内角を使われたり、(対)4番には考えられない配球。DeNAになめられたような戦いになっている」と渋い表情。3位阪神まで5・5差。「こういう戦いをしてたらそら離れていくでしょう」と、肩を落とした。

◆DeNAが8月を白星で締め、再び追い上げモードに入った。浜口遥大投手(27)が7回6安打2失点で7勝目。前回8月24日の阪神戦では7回の好機に代打を送られ、悔しさから革手袋をたたきつけた。この日は7回まで、きっちり投げきり、逆転勝利を呼び込んだ。チームは先週、首位ヤクルトとの直接対決3連敗を含む4連敗。逆転優勝の望みが後退したが、週が変わり2連勝。引き分けた首位ヤクルトと6・5ゲーム差とした。一丸の戦いで再加速する。課せられた最後の打者を仕留めると、浜口は大きく口を開けて叫んだ。3-2の7回2死走者なし。中日岡林をフォークで空振り三振。「とにかく、低め、低めに」。序盤は安定しなかった落ち球も、打者の反応を見ながらカウントを整え、尻上がりに定まった。この日初めての3者凡退で、逃げ切り態勢をつくった。ベンチは、8回はエスコバー、伊勢、9回は山崎とぜいたくにつぎ込み、1点差勝利をつかんだ。1週間前と対照的だ。24日の阪神戦。0-0の7回2死一、二塁で代打を送られた浜口は、思わず、打撃用の革手袋をたたきつけた。「(感情を)出さないに越したことはない」と反省したが、三浦監督の見方は違った。「あの悔しさがないとダメ。もっともっと、勝てるピッチャーになれる」。その試合、代打が奏功し、浜口に勝利が付いた。そして、この日は7回を投げきって勝利。指揮官が思った通り、勝ちを重ねた。"悔しさ"は、飛躍への原動力になる。浜口は19年が忘れられない。首位巨人を猛追し、最大10・5ゲーム差から一時は0・5ゲーム差まで迫った。だが、追い抜くことはかなわず2位に終わった。「それで満足してはダメだと感じました。首位争いしたけど負けましたでは意味がない。絶対優勝したい」と振り返る。DeNAになってからは最高のチーム成績でも、悔しさが強かった。今季も首位ヤクルトを最大17・5ゲーム差から猛追。一時は4ゲーム差まで迫り、また離された。もちろん、それで諦めるはずもない。「もう、とにかく勝つしかない。自分が投げる試合は全部、チームが勝てるように全力を尽くしたい」と力強く言った。月間18勝は、97年8月の20勝に次ぐ球団史上2位タイ。9月になっても、勢いは絶やさない。いや、さらに勢いづける。【古川真弥】○...牧が決勝点となる打点を挙げた。2-2の6回1死一、三塁で三ゴロに打ち取られたが、一塁へ懸命に走り併殺を阻止。三塁走者の生還につなげた。これで今季72打点とし、1年目の昨季の71打点を超えた。「チャンスで、どんな形でも得点することができ良かったです。(昨季を)超えることができうれしいですが、まだまだ頑張っていきたいと思います!」と元気よく誓った。▽DeNA三浦監督(浜口に)「我慢強かった。序盤に1点ずつ取られたけど、要所を締めながら。真っすぐもスピード以上に腕が振れ、ボールも走っていた。バッテリーでうまく攻めたと思います」▽DeNA戸柱(5回2死、右越えに同点の4号ソロ)「最高です! (9月は)本当の勝負。8月最後に勝てて、また勢いが出ると思います」▽DeNAソト(2回2死、右越えに一時同点の14号ソロ)「カンペキ! 浜口のためにも早い段階で追いつきたかった」

◆DeNA牧秀悟内野手(24)が決勝点となる打点を挙げた。2-2の6回1死一、三塁で中日勝野に三ゴロに打ち取られたが、一塁へ懸命に走り併殺を阻止。三塁走者の生還につなげた。これで今季72打点とし、1年目の昨季の71打点を超えた。「チャンスで、どんな形でも得点することができ良かったです。(昨季の打点を)超えることができうれしいですが、まだまだ頑張っていきたいと思います!」と元気よく誓った。前日には23号ソロを放ち、こちらも昨季の22本塁打を超えた。

◆DeNAは潤沢な継投で、1点差逃げ切り勝ちをつかんだ。先発の浜口が7回2失点。3-2の8回は、まずは左腕のエスコバーが上がった。先頭の土田に四球を与えるも、続く大島は三飛。左打者2人との対戦を終えると、今度は右腕の伊勢が登板。ビシエド、阿部と右打者が続く場面だった。ビシエドを空振り三振。阿部の打席で、土田の二盗を阻止した。9回は守護神の山崎が3人で締め、31セーブ目を挙げた。三浦大輔監督(48)は「(8回の継投は)準備はしていました。展開によって、エスコバー1人で行ければ、というところもありながら。状況を見ながらというところで、伊勢も準備してもらった。エスコバーは悪くなかったですけどね。いいボールも投げていましたし。伊勢があそこでしっかりと切ってくれました。(土田の二盗を刺した)戸柱もしっかりとアウトにしたのは非常に大きなプレーだと思いますね」と振り返っていた。

◆DeNAが接戦を制し、2連勝。二回にソトが右翼席へ14号同点ソロ、五回は戸柱が右翼席へ同点4号ソロを放つと、六回は1死一、三塁から牧の三ゴロ併殺崩れの間に1点を勝ち越した。守って、打って、女房役の仕事を全うした。「8番・捕手」で8月24日の阪神戦(京セラ)以来、1週間ぶりのスタメンマスクを被ったDeNA・戸柱が1点を追う五回、右翼席へ4号ソロを放った。「何とか出塁することを意識した結果、最高の形で得点することができて良かった」1―2の五回2死走者なし。中日の先発、勝野に対して変化球が2球続いてカウント1―1からの3球目、再び投じられたカーブが甘く入った隙を逃さなかった。迷わず振り抜いて放った打球は、横浜の夜空に弧を描き、右翼席最前列へと着弾。グッと拳を握ってダイヤモンドを一周した。2020年には96試合に出場し正妻の座を確立していたが、昨季は一転して56試合の出場にとどまった。7年目の今季も1学年下の嶺井が主戦捕手として台頭する中で、自らの役割に徹する。ベンチスタートが続いても、相川バッテリーコーチや伊藤光捕手とともに、投手とのコミュニケーションは欠かさず、怠らない準備が出場時の結果にもつながっている。今季は先発投手や状態によって、3人の捕手を併用するようになりチームも好調。それぞれの捕手が攻守に持ち味を発揮し、過密日程が組まれる9月の戦いも総力戦で乗り切っていく。(浜浦日向)

◆DeNAが逆転勝ちした。1―2の五回に戸柱のソロ本塁打で追い付くと、六回は牧の三ゴロの間にしぶとく1点を勝ち越した。浜口が7回を2失点で7勝目、山崎が31セーブ目を挙げた。中日は勝野が2度のリードを守れなかった。

◆DeNA・山崎康晃投手(29)が1点差の九回に4番手で登板。1回を三者凡退に仕留め、今季31セーブ目を挙げた。お立ち台に上がった右腕は、前日30日に発表された、国指定の難病「胸椎黄色じん帯骨化症」の診断を受け切除手術を行った三嶋一輝投手(32)の話を自ら切り出し「発表があった通り、三嶋さんが一生懸命戦っている中で、一日でも早く復帰できるように、僕たちブルペンも一生懸命戦っていきたいと思いますので、皆さん、三嶋さんにもエールをいただけますと助かります」と呼びかけた。2020、21年の山崎の不調時に、代わって抑えを務めたのが三嶋だった。2人の絆を象徴するシーンに、ハマスタから大きな拍手が起こった。

◆DeNAの4番・牧は2―2の六回1死一、三塁で迎えた第3打席で三遊間への痛烈なゴロ。併殺崩れで決勝点をもたらし「チャンスの場面だったので、どんな形でも得点できてよかった」と納得顔を見せた。今季30試合を残して1年目の昨季を上回る72打点目を挙げ、「超えることができてうれしいが、まだまだ頑張っていきたい」と、さらなる活躍を誓った。

◆中日の勝野は要所で踏ん張りきれず、 6回を3失点で3敗目を喫した。六回は先頭打者を四球で歩かせ、佐野の中前打で1死一、三塁。牧の三ゴロが併殺崩れとなり、勝ち越し点を奪われた。昨年4月以来となる白星は手にできなかった。2度のリードを守れなかった。1点を先制した二回はソトに直球を右翼席に、2―1の五回は戸柱に浮いたカーブを右越えにそれぞれソロを運ばれた。 本塁打で流れを手放し、「2本の本塁打を反省します」と肩を落とした。

◆セ界の灯は消さない! セ・リーグ2位のDeNAは31日、中日18回戦(横浜)に3―2で2連勝。好調の8月を白星で締め、1997年8月(20勝)以来、25年ぶりとなる球団2位タイの月間18勝(6敗)を記録した。浜口遥大投手(27)が7回6安打2失点の力投で、新人時代の2017年以来の7勝目を挙げた。27試合が組まれる〝超過密日程〟の9月へ弾みをつけ、6・5ゲーム差の首位・ヤクルトを追いかける。チームの勢いを象徴するように、ハマスタのお立ち台に笑顔の花が咲いた。1997年8月以来、25年ぶりとなる球団2位の月間18勝。8月は無傷の3勝を挙げ、登板した全5試合でチームが勝利した浜口は「それが一番。今永さんみたいに(8月に)5勝すれば気持ちよく次を迎えられるかもしれないけど、僕が投げた試合で一つも負けなかったのはうれしい」と相好を崩した。二回に阿部に先制弾を浴び、三回も先頭の投手・勝野に浴びた二塁打から失点した。「直球とスライダーはよかったので、とにかく低めに」と打たれたフォーク、チェンジアップを修正。四回以降は中日打線を無得点に封じて7回2失点にまとめ「欲をいえば最後まで投げたかったが、1イニングでも長く投げられたのはよかった」とうなずいた。考え方の変化が好成績につながった。プロ6年目、チームには次々と後輩投手が加入。昨季は自身初の開幕投手を務めるなど、意識せずとも自ら責任感を強めていた。『自分がやらなければ』。そう思うほど、結果は出なかった。今季も中盤を迎えたところで、ふとわれに返った。「一周回って、というか、結局やっぱり投手が何をしなきゃいけないかといえば、腕を振ることが第一にある。僕の場合は、そこが投球内容に大きく影響するので、マウンドでは基本、何も考えないように」ストライクゾーンで勝負するという今季のチーム方針もあり、ここまで四死球32(昨季は55)と課題だった制球も大幅に向上。〝シンプル思考〟でルーキーイヤー以来、5年ぶりの7勝目を挙げ「自分でも、もっとやれるだろうとずっと思っている。もっと積み上げられるように」とさらなる奮投を誓った。チームは26―28日の首位・ヤクルトとの直接対決で痛恨の3連敗を喫したが、再び連勝と勢いを取り戻した。9月は30日間で27試合を戦う〝超過密日程〟が控えるだけに、三浦監督は「7月の接戦の経験を自信に変えて、全員がつないでやってきた8月。まだシーズンが終わったわけでもないので、(流れを)つなげていけるように」とファイティングポーズは崩さない。引き分けたヤクルトとは6・5ゲーム差。最大17・5差からの奇跡を信じ、DeNAが勝負の秋を迎える。(浜浦日向)

◆セ・リーグ2位のDeNAは31日、中日18回戦(横浜)に3―2で2連勝。好調の8月を白星で締め、1997年8月(20勝)以来、25年ぶりとなる球団2位タイの月間18勝(6敗)を記録した。守護神・山崎康晃投手(29)は、1点差の九回に4番手で登板し三者凡退で締めて31セーブ目。8月を14試合登板、11セーブ、防御率0・00で終えた。お立ち台では、自身の不調時に抑えを担った先輩で、国指定の難病「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症」の手術を29日に受けた三嶋の話題を切り出し「一日でも早く復帰できるように、僕たちも一生懸命戦っていくので、皆さん、三嶋さんにもエールをいただけると助かります」と呼び掛けた。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
69472 0.595
(-)
-
(-)
25526
(+8)
457
(+8)
149
(+3)
62
(-)
0.254
(-)
3.490
(↓0.03)
2
(-)
DeNA
60512 0.541
(↑0.005)
6.5
(↑0.5)
30404
(+3)
425
(+2)
95
(+2)
40
(+1)
0.253
(-)
3.430
(↑0.02)
3
(-)
阪神
60612 0.496
(↑0.004)
11.5
(↑0.5)
20415
(+6)
352
(+5)
74
(-)
94
(+1)
0.242
(↑0.001)
2.550
(↓0.02)
4
(1↑)
巨人
56642 0.467
(-)
15
(-)
21463
(+8)
530
(+8)
134
(+1)
53
(+1)
0.242
(-)
3.910
(↓0.03)
4
(-)
広島
56643 0.467
(↓0.004)
15
(↓0.5)
20464
(+5)
466
(+6)
78
(+1)
24
(-)
0.254
(-)
3.530
(↓0.02)
6
(-)
中日
52641 0.448
(↓0.004)
17
(↓0.5)
26338
(+2)
417
(+3)
56
(+1)
48
(-)
0.246
(-)
3.380
(-)