DeNA(☆6対0★)中日 =リーグ戦17回戦(2022.08.30)・横浜スタジアム=
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中日
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DeNA
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勝利投手:今永 昇太(9勝3敗0S)
敗戦投手:松葉 貴大(6勝5敗0S)

本塁打
【DeNA】牧 秀悟(23号・5回裏ソロ),オースティン(1号・8回裏ソロ)

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◆DeNAは3回裏、宮崎の適時打で2点を先制する。続く4回には大田の適時二塁打、5回には牧のソロが飛び出し、試合を優位に進めた。投げては、先発・今永が8回4安打無失点の快投で今季9勝目。敗れた中日は、先発・松葉が試合をつくれず、打線も沈黙した。

◆DeNA今永昇太投手(28)は、8月に4試合に先発して4勝負けなし。DeNAの投手が月間5勝すると、横浜時代の99年6月の川村以来。左投手では大洋時代の57年8月の権藤しかおらず、球団65年ぶりになる。

◆DeNAタイラー・オースティン外野手(30)が、1軍に合流した。新型コロナウイルスの陽性判定を受け19日抹消されていたが、隔離療養後に2軍での実戦を踏まずに合流。三浦大輔監督(48)はオースティンやトレーナーらと話し合った上で「基本的には問題ないと。本人の感覚的には問題ないと話をした結果、今日から登録する」と話した。代打で起用の方針で、戦力として「大きいですよ」と太鼓判を押した。今季は開幕直前に右肘手術のため大きく出遅れた。今月1軍で復帰を果たしたものの、11日にPCR検査で陽性判定を受けたが、12日に検査業者による伝達ミスが発覚。13日と14日に陰性を確認した上で、16日から再合流した。しかし18日の検査で陽性が判明し再び抹消されていた。紆余(うよ)曲折を経て、離脱と合流を繰り返していたオースティン。今季11試合すべて代打起用で、10打数2安打2打点1四球で打率2割にとどまる。ただこの間、11試合のチームの戦績は10勝1敗、不在時は6勝5敗。成績以上に"オースティンパワー"の効果は大きそうだ。

◆点差が広がるたびにより大胆に、そして安定感を増していった。DeNA今永昇太投手(28)は2点援護を受け、中日打線がクリーンアップに回る4回、この試合初めて得点圏に走者を背負った。四球で出した大島に、5番阿部への6球目、盗塁を仕掛けられ2死二塁でカウント3-2。内角低めへの148キロ直球で空振り三振に打ち取った。3点差に広げた5回はレビーラ、溝脇を空振り三振。代打・滝野は投ゴロに仕留めた。5回終わって71球投げ、わずか1安打2四球で無失点。首位攻防ヤクルト3連戦で全敗し、4連敗で迎えた仕切り直しの火曜日だった。今永は「自分のやるべきことにしっかりと集中して投げていけたらいい。先を見すぎずに戦っていくことがチームとして大事。目の前の試合を丁寧に戦っていく」。今季火曜日は7勝無敗。8月も4戦4勝で迎え、その自信を言葉に込めるように臨んでいた。8月の登板は試合前まで、いずれも110球を超え、ゲームをつくり勝機を見いだしてきた。調整段階でのブルペン投球でも通常の35球前後から、20球ちょうどに減らした。「あんまりブルペンで投げる球に一喜一憂しないように。こういうタイミングで思い切って球数減らすことも大事だと思ってやった」と、コンディションに応じて、ルーティンを崩せるのも現状を十分把握できているからだ。5回には4番牧が23号ソロでさらに突き放した。1年目の昨季の22本を上回り、この1発による打点は71で並んだ。

◆DeNA大田泰示外野手(32)が、自身2度目の5安打2打点と大暴れした。「2番右翼」でスタメン出場し、まずは初回に左前打。3回先頭でも左前打で出塁し、先制の走者となった。4回には2死一塁で右翼フェンス直撃の適時打を放ち「クワ(桑原)も出塁してくれたので、とにかく思い切って打ちにいきました。良い結果となり良かったです」。6回も3本目の左前打を放った。8回は1死二塁で、左中間に適時二塁打。5安打は19年4月24日楽天戦以来2度目だが、5打席すべてでの安打は初めて。28日に、新型コロナ感染による療養から1軍合流したばかり。スタメンでの起用にバットで応えた。

◆DeNA今永昇太投手(28)が、8回4安打無失点で8月5戦5勝を収めた。2点援護を受け、中日打線がクリーンアップに回る4回、この試合初めて得点圏に走者を背負った。四球で出した大島に、5番阿部への6球目、盗塁を仕掛けられ2死二塁でカウント3-2。内角低めへの148キロ直球でバットを誘い空振り三振に打ち取った。3点差と広げた5回はレビーラ、溝脇を空振り三振。代打・滝野は投ゴロに仕留めた。8回2死から、この試合初めて2連打を浴びるも、最後は中日土田を投ゴロに打ち取り無失点で切り抜けた。月間5勝は球団では横浜時代の99年6月川村以来23年ぶり。左投手では、大洋時代の57年8月の権藤のみで、65年ぶりとなった。

◆中日先発の松葉貴大投手(32)が、4回3失点で5敗を喫した。3回に2安打と四球で無死満塁とし、宮崎に中前への先制の2点適時打を浴びた。4回には2死一塁から大田に適時二塁打を許し、5回の打席で代打を送られた。「低めに投げなければならない投手なのに、投げきれなくて、このような結果になってしまいました。同じミスをしないように次はしっかり投げたいです」。横浜スタジアムではオリックス時代の15年5月26日を最後に7年間白星がなく、左腕は肩を落とした。前回24日の巨人戦(東京ドーム)では6回2安打無失点。二塁を踏ませない完璧な内容で、7勝の柳に次ぎ、エース大野雄、小笠原と並ぶ6勝目を挙げた。チームは6位に沈むが、試合前時点で3位阪神から4チームが3.5ゲーム差にひしめく混戦。巻き返しをかける中日にとって松葉の降板は誤算になった。

◆DeNA牧秀悟内野手が、4番らしく先発今永を援護した。3点リードの4回先頭の打席。代わったばかりの中日藤嶋の高め直球を、左翼席へ運んだ。23号ソロに「何とか塁に出ることだけを考えて打席に入りました。追加点を奪いたかったので、良い結果となり良かったデスターシャ!」と興奮気味。4点差に広げ、勝機を大きく引き寄せた。去年の自分に並び、そして越えるような1日だった。23本塁打はルーキーイヤーの昨季の22本を上回った。3回には右前打でつなぎ11試合連続安打、ソロ弾によって積み上げた71打点、いずれも昨季に並ぶ記録となった。開幕から4番に指名した三浦監督は「ルーキーのときもすごかったけど、また一段と成長して開幕からずっと4番としてドッシリ構えてくれてますから、数字でも十分結果を残してますけど、数字以上の働きをしてくれてます」と大きな信頼を寄せた。

◆新型コロナウイルス陽性判定を受け離脱していたDeNAのタイラー・オースティン外野(30)が、1軍に合流した。練習前の円陣で、チームメートに「ハロー!!」とあいさつすると、温かい拍手に包まれた。11日のスクリーニングによるPCR検査で陽性判定を受けるも、翌12日に検査業者による伝達ミスが発覚し、13、14日の再検査で陰性判定を受け陽性判定を取り消し。1軍に復帰したが、18日の同検査で無症状ながら再び陽性判定を受けた。隔離療養期間を終え、26日に2軍に合流して練習を再開。2軍戦を挟まず1軍に合流した。

◆中日の人気マスコットキャラクター・ドアラが「マスコット交流」として、DeNAの本拠地・横浜スタジアムに来場した。試合前には、ファンがマウンドから投球する「スピードガンコンテスト」に〝乱入〟。最後の参加者が投球を終えると、突如参加を表明してマウンドへ。左脚を上げて一時静止するフォームから投じた1球は「74キロ」をマークし、場内から拍手が送られた。

◆DeNA・大田泰示外野手(32)が「2番・右翼」で8月10日の阪神戦(横浜)以来、約3週間ぶりにスタメン出場した。大田は11日に発熱、頭痛の症状を訴え、新型コロナウイルス陽性判定を受けて抹消。隔離療養期間を終え、22日より2軍に合流し、26日から2軍で2試合に出場した。28日のヤクルト戦(横浜)で1軍に復帰し、代打で同点の犠飛、九回の第2打席では左翼線への二塁打を放った。

◆DeNA・牧秀悟内野手(24)が23号ソロを放った。「何とか塁に出ることだけを考えて打席に入りました。追加点を奪いたかったので、良い結果となりよかったデスターシャ!」。3―0の五回先頭。代わったばかりの中日の2番手・藤嶋に対して、カウント2―2からの6球目、高めの139キロ直球を振り抜き、左翼席へ運んだ。セ・リーグ新人特別賞に輝いた1年目の昨季、137試合に出場して22本塁打、71打点をマークした。開幕から4番に座り続ける今季は、104試合目で昨季を超える23号、昨季に並ぶ71打点を記録した。

◆スタメン復帰で、いきなりの大暴れだ!! DeNA・大田泰示外野手(32)が「2番・右翼」で8月10日の阪神戦(横浜)以来、約3週間ぶりに先発出場。2打席連続ヒットのあとの四回、中越えに適時二塁打を放った。「クワ(桑原)も出塁してくれたので、とにかく思い切って打ちにいった。良い結果となりよかった」2―0の四回2死から1番・桑原が内野安打で出塁。迎えた第3打席で大田は1ボールからの2球目、高めに浮いたチェンジアップを強振した。見逃せばボールとなりそうな高めの球を振り抜いた打球は大きな弧を描き、中堅フェンスを直撃。あとわずかで本塁打の大飛球で、スタートを切っていた桑原は悠々と本塁を踏んだ。大田は9日の阪神戦(横浜)でサヨナラ打を放つ活躍を見せていたが、11日に発熱、頭痛の症状を訴え、新型コロナウイルス陽性判定を受けて出場選手登録抹消。隔離療養期間を経て22日に2軍へ合流し、26日からイースタン・リーグで2試合に出場した。28日のヤクルト戦(横浜)で1軍に復帰し、代打で同点の犠飛、九回の第2打席では左翼線への二塁打を放った。つかんだ待望のスタメン復帰戦。六回にも安打のあと、八回には2本目の適時二塁打を放った。なんと5打数5安打2打点。5月4日以来、今季3度目の猛打賞は豪快に打線をけん引した。

◆降りしきる雨の中、DeNAの先発、今永昇太投手(28)が、8回4安打無失点の好投で9勝目。8月は5戦全勝を飾り、月間5勝は左腕では大洋時代の1957年8月の権藤正利以来、球団65年ぶりとなった。今永は一回から切れのある直球を武器に無失点投球。三塁すら踏ませず、5奪三振の快投でエースがチームの連敗も4で止めた。

◆中日の根尾は2試合続けて2失点の登板となった。0―4の八回に登板し、1死から代打オースティンに直球を左中間席に運ばれた。さらに桑原、大田に連続長打を浴びて追加点を許した。雨でぬかるむ悪条件のマウンド。初めて2試合連続で失点した右腕について、立浪監督は「ずっと順調に来た。反省しながら、次、頑張ってくれればいい」とかばった。

◆悪い流れをエースが断ち切った。DeNA・今永昇太投手(28)が8回4安打無失点で9勝目を挙げ、チームの連敗を4でストップ。前カードで首位・ヤクルトに3連敗した重苦しい雰囲気を払拭し「新しい週が始まるので、別に先週の負けを引きずる必要はないかなと。不用意な失投がなかったのが良かった」とうなずいた。切れのある直球を武器に、三塁すら踏ませず118球を投げ切った。大粒の雨が降る中でも「僕は(雨が)そこまで苦手ではない」と平常心。最後は八回2死一、二塁から土田を146キロの直球で一ゴロに仕留め、ピンチを切り抜けた。これで8月は5戦全勝。一流のリスク管理が好パフォーマンスを支える。好投しながら、球数が多くなっていたことから「思い切って減らすことも大事じゃないか」と、登板2日前のブルペン調整での球数を35球から20球にした。体重が落ちる夏場を意識し、タンパク質も摂取。できる準備を怠らない。月間5勝は1957年の権藤正利以来、球団(前身を含む)の左腕では65年ぶりの快挙となった。それでも「こうやって勝てば勝利投手として名前を残していただけるけど、勝利捕手とか勝利打点野手とかの項目があっていいと思う」と〝投げる哲学者〟と称されるのもうなずける言葉で、周囲への感謝を示した。ヤクルトとは7ゲーム差で残り31試合。新型コロナの陽性判定を受けたオースティンや大田らが戻り〝役者〟もそろってきた。「自分が投げる試合は負けられないというプレッシャーを自分でかけながら、投げるときはそれを解放できるように」と今永。最大17・5ゲーム差からの逆転Vを信じ、エースは1勝を積み重ねる。(浜浦日向)★データBOX?DeNA・今永が今季9勝目(3敗)。8月は5登板全てで勝利を収めた。月間5勝は昨年4月の巨人・高橋優貴(5戦5勝)以来。DeNAでは横浜時代の1999年6月の川村丈夫(5戦5勝)以来23年ぶり。左腕では大洋時代の57年8月の権藤正利(5勝)と並ぶ最多勝利。権藤は同月9登板し5勝2敗。月間5戦5勝は左腕では今永が初めて。?牧が今季23号本塁打を放ち、入団1年目の昨年(22本)を上回る自身最多記録。プロ2年目で通算45本以上を放ったのは、98、99年の高橋由伸(巨人、53=19→34)以来23年ぶり。DeNA(前身を含む)では59、60年の桑田武(47=31→16)以来62年ぶり2人目。最多は49、50年の大岡虎雄(大映26→松竹34)、86、87年の清原和博(西武、31→29)の60本。

◆DeNA・牧が3―0の五回に中日2番手、藤嶋の直球を捉えて左翼席へ自己最多となる23号ソロ。「追加点を奪いたかったので、良い結果となりよかった」と拳を握った。1年目の昨季は137試合に出場して22本塁打。今季は104試合目で上回り、入団2年目の通算45本塁打は1998、99年の高橋由伸(巨人)以来となった。三浦監督は「数字以上の働きをしてくれている」と目を細めた。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
69471 0.595
(↑0.004)
-
(-)
26518
(+4)
449
(+2)
146
(+1)
62
(-)
0.254
(↓0.001)
3.460
(↑0.02)
2
(-)
DeNA
59512 0.536
(↑0.004)
7
(-)
31401
(+6)
423
(-)
93
(+2)
39
(-)
0.253
(↑0.002
3.450
(↑0.03)
3
(-)
阪神
59612 0.492
(↑0.005)
12
(-)
21409
(+1)
347
(-)
74
(+1)
93
(+2)
0.241
(-)
2.530
(↑0.02)
4
(-)
広島
56633 0.471
(↓0.004)
14.5
(↓1)
21459
(-)
460
(+1)
77
(-)
24
(-)
0.254
(↓0.001)
3.510
(↑0.02)
5
(-)
巨人
56641 0.467
(↓0.004)
15
(↓1)
22455
(+2)
522
(+4)
133
(-)
52
(+1)
0.242
(-)
3.880
(↑0.01)
6
(-)
中日
52631 0.452
(↓0.004)
16.5
(↓1)
27336
(-)
414
(+6)
55
(-)
48
(+1)
0.246
(↓0.001)
3.380
(↓0.02)