広島(☆6対4★)巨人 =リーグ戦24回戦(2022.08.28)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
巨人
2002000004821
広島
20201100X6801
勝利投手:塹江 敦哉(3勝2敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗26S))
敗戦投手:今村 信貴(1勝3敗0S)

本塁打
【巨人】ポランコ(19号・4回表2ラン)
【広島】坂倉 将吾(12号・3回裏2ラン)

  DAZN
チケットぴあ 広島戦チケット予約 巨人戦チケット予約

DAZN

◆広島は2点ビハインドの1回裏、2死満塁の好機から堂林が2点適時打を放ち、同点とする。4-4で迎えた5回には堂林の適時二塁打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・塹江が今季3勝目。敗れた巨人は先発・赤星が試合をつくれず、打線も8回の好機を生かせなかった。

◆巨人赤星優志投手が28日広島戦(マツダスタジアム)で、2カ月ぶりの先発登板に臨む。開幕ローテ入りして9試合に先発し3勝4敗も、6月23日DeNA戦を最後に中継ぎに配置転換されていた。以降は18試合にリリーフ登板し、5ホールドを記録。1/3回を投げ無失点の21日阪神戦から中6日で臨む一戦へ「久しぶりの先発なので、いけるところまで全力で腕を振って頑張ります」と力を込めた。

◆巨人中田翔内野手(33)がアクシデントに動じず、「4番一塁」でスタメンに名を連ねた。試合前練習にも通常通り参加し、ティー打撃、フリー打撃、ダッシュなどをこなした。中田は前日27日の同戦で、11試合ぶりの16号2ランを放つも、2点を追う8回2死満塁でアクシデントに襲われた。岡本和の左翼への同点2点適時打で一塁から二塁を回って三塁をうかがい、二塁へヘッドスライディングで帰塁した際、膝を痛めて代走を送られた。原監督は「ちょっと膝を打ったとか。大事なランナーであるわけだから代えたというところですね」と説明していた。4番を中心に、2カード連続勝ち越しを狙う。

◆前日負傷交代の巨人中田翔内野手(33)が、第1打席で先制打を決めた。1回1死一、三塁。広島大道の高め直球を中堅へ高々と打ち上げる犠飛。三塁走者の吉川は悠々と本塁に生還した。■前日に膝を強打中田は11試合ぶりの16号2ランを放った前日27日の同戦の8回2死満塁で、岡本和真内野手(26)が左翼への同点2点適時打を放った際、一塁から二塁を回ってオーバーランから二塁にヘッドスライディングで帰塁した際、膝を痛めて代走を送られていた。この日は試合前練習でも通常のメニューを消化するなど、問題なしをアピールしていた。■打線に勢いを呼び込むなお2死一塁で、5番岡本和が左中間へ適時二塁打。中田と岡本和の「ON」コンビで初回に2点を奪い、約2カ月ぶりの先発となる赤星優志投手(23)を援護した。

◆巨人グレゴリー・ポランコ外野手(30)が12試合ぶりに「パワー」を見せつけた。2点を勝ち越された直後の4回無死一塁、広島大道の129キロのチェンジアップを右中間席へ。ベンチに戻って仲間の祝福を受けると、最後はお笑い芸人「なかやまきんに君」の「パワーポーズ」を披露して喜んだ。13日の広島戦以来、出場12試合ぶりの1発となる19号2ランで、試合を再び振り出しに戻した。ポランコは「最近ミスショットが多かったので、とにかく芯で強く打つことを意識していたよ。いい形でスイング出来たしホームランになってくれて良かったよ。次の打席も打てるように頑張るよ。パワー!」とコメントした。

◆巨人丸佳浩外野手(33)が28日、2度目のフリーエージェント(FA)権の取得条件を満たした。広島時代の18年に取得した国内FA権を行使し、巨人に移籍。15年目の今季も巨人の主軸としてチームをけん引している。丸は球団を通じて「大きなけがもなく試合に出続けられて良かったです」とコメントした。

◆巨人が自滅で連敗した。先発赤星は初回に前日負傷交代していた中田の中犠飛などで2点の援護をもらいながら、直後に3四死球から同点適時打。同点の5回無死一塁では二ゴロを吉川がはじき、6回は2死一、二塁から矢野の二ゴロを捕球した吉川が一塁にバックハンドトスしたが悪送球。この2失策が痛恨の失点を招いた。原監督は「なかなか男になってくれる人がいないね」と振り返った。チームの失策数はリーグワーストの74。原監督は「ワンヒットで、ねえ。心境としては2月1日をもう一度迎えたいよ。2022年。ね。もうそのくらいの心境ですよ」と、独特の言い回しでレベルアップの必要性を表現。そのうえで「今更技術を自分で疑っても仕方がない。1球に懸けるという強い集中力でしょうね。まあ、最終的には負けん気だから。一番必要なことだもんね」と求めた。順位は5位に下げ、最下位中日とは1・5差。苦境から抜け出せないまま、120試合目を終えた。

◆広島が4位に浮上した。堂林翔太内野手(31)が打線を引っ張った。0-2と2点を追う1回2死満塁では左前に2点適時打を放ち、同点にした。4-4の5回2死一、二塁では右翼線へ勝ち越しの適時二塁打を放った。満塁弾を放った7月17日巨人戦(東京ドーム)以来の1試合3打点を記録。今季7度目の勝利打点で勝利へ導いた。試合前で0・5差だった巨人に競り勝ち、3カードぶりの勝ち越しで、22日以来6日ぶりとなる4位に浮上した。

◆8回の男が帰ってきた! 広島矢崎拓也投手(27)が、巨人24回戦(マツダスタジアム)の8回に登板した。無死満塁の大ピンチを招くも、2点リードを守る無失点投球。16日に無症状ながら新型コロナウイルス感染が発覚し、前日27日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で実戦復帰した。翌日即1軍に昇格し、定位置へ。離脱前と変わらぬ快投で、2週間ぶりに11ホールド目を挙げた。今季、矢崎が勝ち得た全幅の信頼。その大きさが表れた起用だった。新型コロナウイルス感染から復帰し、この日1軍昇格。前日27日にはウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で1イニングを投げていたとはいえ、昇格したその日に「勝利の方程式」の一角としてマウンドに送り出された。2点リードの8回。「8回の男」が離脱前と同じ"定位置"に立った。先頭からいきなり2安打と四球で無死満塁。長打で同点、1発が出れば逆転もある展開だった。それでも右腕は淡々と腕を振った。「腹をくくってやるしかない。(満塁という)シチュエーションから力をもらった」。巨人大城を低めフォークで空振り三振。続く代打中島も変化球で泳がせて二飛に打ち取り、吉川にはフォークで空振り三振を奪った。「基本、真っすぐとフォークがメーンの投手。四球を気にして置きにいくことはやめて、腕だけ振って投げようと勝負した」。グラブをパンとたたき、仕事を終えた。無死満塁を招いても、大ピンチを切り抜けても、矢崎の表情は大きく変わらない。「あまり意識はしていない」と語るが「アウト1個とっても終わりではない。登板が終わるまでは常に同じように」と、セットアッパーとして隙を与えないように振る舞う。矢崎の好リリーフもあり、チームは3カードぶりの勝ち越しを決めた。6日ぶりに4位に浮上。30日から敵地で戦う3位阪神に1・5差に迫った。上位の背中が見えてきた8月末。コロナ感染から復帰してきた選手たちが、チームに力を与えている。【前山慎治】○...坂倉が自己最多に並ぶシーズン12号2ランを放った。同点の3回1死一塁で巨人赤星の初球真っすぐを右翼席に運んだ。一時勝ち越しとなる1発で連続安打を3試合に伸ばした。一時期調子を落としていたが、本拠地お立ち台では「夏場にばててしまって迷惑をかけた。これからがんばりたいと思います」と復調宣言した。○...先発の大道は4回4失点で2軍降格が決まった。1回1死一、三塁で中田の中犠飛で先制を許した。なお2死一塁で、岡本和の適時二塁打でさらに1点を失った。2-2の4回無死一塁では、ポランコに2ランを運ばれた。「ストライクを入れる中で(球に)強さがないと1軍では(スタンドに)運ばれる。(2軍で)結果を出してすぐ上がってきたい」。1軍では3戦で0勝1敗だった。

◆守備の乱れが響き、巨人が連敗を喫した。同点の5回無死一塁、広島西川の放ったゴロを二塁の吉川尚輝内野手(27)がはじいて無死一、二塁。そこから堂林の適時二塁打でリードを許した。さらに6回2死一、二塁には矢野のボテボテの内野安打を吉川が前進して一塁へグラブトス。しかし送球が乱れて、二塁走者の生還を許した。■1つ目は「しょうがない」が、2つ目は「ミス」今季11失策目はプロ6年目にして自己最多。これまでは19年の4失策が最多だった。元木大介ヘッド兼オフェンスチーフコーチ(50)は5回のファンブルについては「完全にイレギュラーだってこっちも分かったから。あれはもうしょうがないなと思う」と擁護した。しかし、6回のグラブトスでの悪送球については「打球判断のミスかな、というね。ピッチャーが捕ったら間に合うけどピッチャー以外だったら間に合わないかなという打球だった。そういうミスが起きるとやっぱり負けるわね。1点取られちゃいけない場面でああいうミスが出るというのはやっぱり大きいね」と指摘した。■「レギュラーだし、頑張ってもらわないと」その指摘も吉川への期待があってこそ。今季は120試合目にして20年の112試合に迫る109試合に出場。二塁手のレギュラーとして奮闘している。直近3試合で無安打だったが、第1打席には14打席ぶりの安打も放った。元木ヘッド兼オフェンスチーフコーチは「きついのは分かってるんだけど、それこそレギュラーだし、頑張ってもらわないと」と期待を込めた。○...赤星が2カ月ぶりの先発マウンドで苦しんだ。1回、3四死球で2死満塁とすると、堂林に2点適時打を許した。3回にも坂倉に2ランを浴び、3回4失点でKO。「立ち上がりから四死球を出して点を与えてしまい、(援護を)守り切れず申し訳ないです」と反省した。桑田投手チーフコーチは「期待していたんですけど、大事に行きすぎた。次は結果を出してくれると信じてます」と次の先発登板に期待した。▽巨人岡本和(1回2死一塁で適時二塁打を放つなど、7月1日広島戦以来、約2カ月ぶりの猛打賞)「なんとか後ろにつなごうと思った結果、打てて良かったです」

◆巨人が自ら勝機を逸して連敗を喫した。■5位に後退、最下位と1・5差に約2カ月ぶり先発の赤星優志投手は、2点の先制点をもらいながらも初回に3四死球から同点適時打を献上。3回にも坂倉に2ランを浴び、3回4失点でKOされた。守備陣も乱れた。二塁手の吉川尚輝内野手が同点の5回無死一塁で二ゴロをはじき、6回2死一、二塁から二ゴロを捕球した吉川が一塁にバックハンドトスしたが悪送球。この2失策が痛恨の失点を招いた。打線は2点を追う8回、無死満塁から大城が空振り三振、代打中島が二飛、吉川が空振り三振に倒れて無得点。絶好の得点機を生かせなかった。順位は5位に後退し、最下位中日とは1・5差となった。試合後、原辰徳監督(64)の主な一問一答は以下の通り。■独特の言い回しで、さらなるレベルアップの必要性を表現-8回に無死満塁の絶好機があった原監督 「そうですね、なかなか、なかなかこう絡まないというかねえ。なかなか男になってくれる人がいないねえ、うん」-ミスも失点に絡んだ原監督 「そうですね」-今年は四死球が多い原監督 「ねえ、ワンヒットで、ねえ。まあしかし、心境としては2月の1日を、もう一度迎えたいよ。2022年。ね。もうそのくらいの心境ですよ」■若大将には復調の兆し-岡本和が3安打原監督 「だいぶ雰囲気出てきましたね。(中田)翔も粘っていくしね。ポランコも四球と、本塁打も打ったしね」-先発赤星について原監督 「いいものは持っていますよ。いいものは持って、まだ出し切れていないでしょうな。まだできますね、ええ」-吉川も難しく、ぎりぎりのプレーだったと思うが原監督 「ま、本人に聞いて、それはね」■残り23試合。浮上するために必要なこととは-接戦を勝ち切るために、どういうプレーを求めていきたいか原監督 「もう集中力でしょうね。いまさら技術を自分で疑っても仕方がないしね。やっぱりその1球に懸けるという、そういう強い集中力でしょうね。まあ、最終的には負けん気だから。負けん気というものがないと、そうそういい結果は(出ない)。そうそうというか、一番必要なことだもんね」

◆広島が巨人に連勝し、4位に浮上した。先発大道は1回の2失点に続き、4回もポランコの1発で2失点。打線が相手のミスにも乗じて効果的に得点を奪うと、中継ぎ6投手は無失点リレーで巨人の反撃をしのいだ。この日復帰した矢崎が8回を任され、26セーブ目をマークした栗林につないだ。佐々岡真司監督(55)の試合後談話は以下の通り。-8回が大きかった佐々岡監督 矢崎が無死満塁を何とか。そこをしっかり抑えてくれたのが大きい。すごい仕事をしてくれた。-コロナから復帰初戦でいきなり矢崎投手に8回を任せた佐々岡監督 そうですね。昨日、ファームで投げて、ちょっと考えるところはあったんですけど、矢崎の気持ちのタフさ、強さ。昨日投げて、まったく問題ないという報告を受けたので。(セットアッパーに)帰って来て欲しいと、腹をくくって(8回に)上げました。-中継ぎ6人はよく抑えた佐々岡監督 何とかしのいだ。森浦も今日、良かった。これを続けてくれれば。ターリー、森浦は勝ちのところに入れるかなとは思っている。-先発大道投手は4回4失点佐々岡監督 うーん。いい球も増えてきて、去年よりは良くはなっているんですけど。いい球が来ているというのではなく、やっぱり1軍は結果を求めていかないといけない場所だと思うので、ちょっとそこは考えなきゃなと思います。(次回は)考えます。-秋山選手が練習参加。来週からの阪神3連戦からチーム合流か佐々岡監督 ちょっと休んでいたんで、今日も軽く動いてみて、また明日の反応を(見てからの判断)。明日動いてみて、問題なければ合流する予定ではありますけど。-巨人に勝ち越して1・5差の阪神3連戦佐々岡監督 相手どうこうというより、うちは1戦1戦。残り少ないですから、勝っていくしかないと思います。

◆広島が巨人に競り勝って、4位に浮上した。先発大道KOやプリンス堂林の活躍、コロナ組の復帰など28日のトピックスは以下の通り。堂林が今季2度目3打点の活躍堂林翔太内野手(31)が打線を引っ張った。0-2と2点を追う1回2死満塁では左前に2点適時打を放ち、同点にした。4-4の5回2死一、二塁では右翼線へ勝ち越しの適時二塁打を放った。満塁弾を放った7月17日巨人戦(東京ドーム)以来の1試合3打点を記録。今季7度目の勝利打点で勝利へ導いた。先発大道は4回4失点と試合つくれず先発の大道温貴投手(23)は長打に苦しんだ。初回先頭の吉川尚輝内野手(27)に右中間へ二塁打を浴びると、四球などで1死一、三塁とし中田翔内野手(33)に中犠飛で1点先制を許した。なお2死一塁で、続く岡本和真内野手(26)に左中間へ二塁打を放たれ、さらに1点を失った。2-2の4回無死一塁では、グレゴリー・ポランコ外野手(30)に右中間へ2ランを運ばれ、さらに2失点。4回4失点で降板となり、2軍降格が決まった。コロナ陽性の選手、続々と復帰この試合、新型コロナウイルスに感染していた小園海斗内野手(22)が「7番遊撃」で実戦復帰。6回先頭で右前打を放つなど4打数1安打だった。矢崎拓也投手(27)は離脱前と同様「8回の男」として2点リードの8回に登板。無死満塁を招いたが、2三振と内野フライで切り抜けた。カード勝ち越しで6日ぶり4位浮上試合前時点で0・5差だった巨人に競り勝った。3カードぶりの勝ち越しで、22日以来6日ぶりとなる4位に浮上した。

◆巨人が自滅で連敗した。先発赤星優志は初回に前日負傷交代していた中田の中犠飛などで2点の援護をもらいながら、直後に3四死球から同点適時打を献上。守備陣では、吉川尚輝が同点の5回無死一塁で二ゴロをはじき、6回2死一、二塁では二ゴロを捕球後に一塁にバックハンドトスしたが悪送球。この2失策が痛恨の失点を招いた。打線は8回無死満塁で無得点。原監督は「なかなか男になってくれる人がいないね」と振り返った。チームの失策数74、与四死球数417はいずれもリーグワースト。原監督は「ワンヒットで、ねえ。心境としては2月1日をもう一度迎えたいよ。2022年。ね。もうそのくらいの心境ですよ」と、独特の言い回しでさらなるレベルアップの必要性を表現。その上で「今更技術を自分で疑っても仕方がない。1球に懸けるという強い集中力でしょうね。まあ、最終的には負けん気だから。一番必要なことだもんね」と求めた。順位は5位に下げ、最下位中日と1・5差。苦境から抜け出せずにいる。

◆広島・秋山翔吾外野手(34)が1軍に合流したが、出場選手登録は見送られた。秋山は発熱の症状が出たため23日に「特例2022」を適用した上で登録を外れていた。体調次第では30日の阪神戦(甲子園)で再登録の可能性がありそうだ。また、野間峻祥外野手(29)、上本崇司内野手(32)、矢崎拓也(27)が新型コロナウイルスの療養を終えて1軍メンバーに登録された。27日には佐々岡監督と菊池涼、小園が1軍に加わっており、ようやくメンバーがそろう。

◆27日の第2戦の八回の走塁中に右膝を打撲して交代した巨人・中田翔内野手(33)が「4番・一塁」で先発メンバーに名を連ねた。試合前練習はダッシュやフリー打撃など通常に行っており、大事には至らなかった模様だ。ドラフト3位・赤星優志投手(23)=日大=は6月23日のDeNA戦(横浜)以来の先発登板となる。

◆巨人のドラフト3位・赤星優志投手(23)=日大=が6月23日以来の先発に臨み、3回3安打4失点だった。2点の援護を受けて一回のマウンドに上がったが、生命線の制球が定まらない。3四死球で2死満塁のピンチを招き、堂林に同点の2点打を許した。2-2の三回1死一塁では甘く入った初球を坂倉に捉えられ、2ランを浴びた。救援で経験を重ね、再び手にした先発のチャンスだった。新人右腕は「立ち上がりから四死球を出して点を与えてしまい、初回に先制してもらったのに守り切れず申し訳ない」と反省した。

◆巨人・岡本和真内野手(26)が2試合連続の適時打を含む7月1日以来の猛打賞(1試合3安打以上)を記録した。一回に1点を先制してなお2死一塁。高めに浮いた直球を逃さず、左中間を破る先制の適時二塁打を放った。「何とか後ろにつなごうと思った結果、打ててよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。五回に左前打、八回に中前打を放ち3打数3安打1打点。8月は試合前時点で打率・205、3本塁打、9打点と苦しみ、2019年9月28日から続いていた4番での先発出場が11日にストップ。6番を経て5番で打線に名を連ねる男が、復調の兆しを見せた。

◆広島が巨人と入れ替わって4位に浮上した。4―4の五回に堂林が勝ち越し二塁打を放ち、六回は失策で加点。五回から救援6投手が無失点でつなぎ、塹江が3勝目。四回に追い付いた巨人は五、六回と吉川の失策が失点につながった。

◆広島の大道は援護点をもらいながら踏ん張れず、4―4の四回限りで降板した。今季初登板先発した14日の巨人戦は4回2失点、21日のDeNA戦は4回3失点。今回も役割を果たせず「もっと腕を振らないと勝負できない」と反省した。一回に岡本和に適時二塁打を浴びるなどして2点先制されても、その裏の攻撃で追い付いてもらった。味方が2点を勝ち越した直後の四回はポランコに浮いたチェンジアップを捉えられ、右中間席へ同点2ランとされた。

◆巨人は2連敗で5位に後退した。2点を追う八回は無死満塁で無得点。原辰徳監督(64)は「なかなか男になってくれる人がいないね」と肩を落とした。先発のドラフト3位・赤星(日大)は制球が定まらず、一回に3四死球が絡んで2失点。守備では2失策がともに失点に結びついた。投手陣は今春のキャンプから制球力の改善を課題に掲げてきたが、与四球358個はリーグワースト。74個を数える失策も阪神を抜いてリーグ最多となった。指揮官は「(キャンプインの)2月の1日をもう一度迎えたいよ。そのくらいの心境」と嘆いた。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
68471 0.591
(↑0.003)
-
(-)
27514
(+5)
447
(+4)
145
(+2)
62
(-)
0.255
(↑0.001)
3.480
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
58512 0.532
(↓0.005)
7
(↓1)
32395
(+4)
423
(+5)
91
(-)
39
(+1)
0.251
(-)
3.480
(↓0.01)
3
(-)
阪神
58612 0.487
(↓0.005)
12
(↓1)
22408
(+1)
347
(+4)
73
(-)
91
(+1)
0.241
(↓0.001)
2.550
(↓0.01)
4
(1↑)
広島
56623 0.475
(↑0.005)
13.5
(-)
22459
(+6)
459
(+4)
77
(+1)
24
(-)
0.255
(-)
3.530
(↓0.01)
5
(1↓)
巨人
56631 0.471
(↓0.004)
14
(↓1)
23453
(+4)
518
(+6)
133
(+1)
51
(-)
0.242
(-)
3.890
(↓0.01)
6
(-)
中日
52621 0.456
(↑0.005)
15.5
(-)
28336
(+4)
408
(+1)
55
(-)
47
(+2)
0.247
(-)
3.360
(↑0.02)