1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 2 | 1 | 0 | 6 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 11 | 17 | 0 | 1 |
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 1 | 1 |
勝利投手:田中 将大(8勝9敗0S) 敗戦投手:ロメロ(8勝8敗0S) 本塁打 |
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◆楽天は初回、小深田の適時三塁打などで2点を先制する。3-0で迎えた4回表には、ギッテンス、鈴木大の連続適時打が飛び出すなど打者一巡の猛攻で6点を奪い、試合の大勢を決めた。投げては、先発・田中将が7回3失点の力投で今季8勝目。敗れたロッテは、投手陣が精彩を欠いた。
◆楽天田中将大投手(33)はZOZOマリンでメジャー移籍前の07~13年に5勝2敗も、21年以降は5試合先発して0勝1敗。国内復帰後、パ6球団の本拠地で白星を挙げていないのはZOZOマリンだけ。
◆ロッテ東條大樹投手(31)が、約1カ月ぶりに登板した。8点の大量リードを許した6回から登板。先頭鈴木大に死球こそ与えたものの、続くオコエ、渡辺佳を連続空振り三振。炭谷を三ゴロに打ち取り無安打無失点に抑えた。7月23日の日本ハム戦以来の1軍マウンドだったが、井口資仁監督(47)は「いい球を放ってたと思います。また勝ちパターンでいけるところまできてくれれば」と大敗の中から光明を見いだした。東條は新型コロナウイルス陽性のため、7月25日に登録抹消。復帰後は2軍調整を経て、今月24日に出場選手登録されていた。28ホールドポイントは、西武水上の32、同平良の31に次ぐ3位につけ、防御率1・65の数字を残している。▽ロッテ井口監督(東條が約1カ月ぶりに登板し1回無安打無失点)「いい球、放ってたと思います。また勝ちパターンでいけるところまできてくれれば」
◆ロッテの先発エンニー・ロメロ投手(31)が、4回途中で降板した。先頭から2者連続安打で先制を許すなど、2回までに3失点の不安定な立ち上がり。4回には先頭から4連打を浴びるなど、3回1/3 6安打5失点でKOされた。チームは3連勝で迎えた試合とあり、ロメロは「チームが連勝中だっただけに初回から良いピッチングをしようと心掛けていたが、このような結果となってしまい申し訳ない」と肩を落とした。
◆ロッテ安田尚憲内野手(23)が、今季本拠地初となる4号2ランを放った。6回2死一塁で、楽天田中将の初球をとらえ、右翼席へ運んだ。今季放った3本塁打はいずれも敵地で、ホームで待望のアーチを描き「今年初めてのZOZOマリンでのホームランを打てて良かったです。プロ入り後、自分の感触としては今までで1番の当たりでした。まだ点差はあるので引き続き点を返していきたい」と手応え十分の1発だった。4回には左前適時打を放ち「とにかく最後まで諦めず、1点1点返していくだけです。次の打席も頑張ります」と話し、迎えた打席だった。チームは大量失点を喫し連勝が3でストップする中、2安打3打点の孤軍奮闘だった。
◆やっとZOZOマリンで勝った。楽天田中将が7回を8安打3失点にまとめ、8勝目を挙げた。21年の日本球界復帰後、同球場ではこれまで5試合で0勝1敗。パ・リーグ6球団の本拠地の中で唯一白星を挙げていなかった。ロッテ打線とは2週連続のマッチアップとなった。4回、6回ともに失点は2死から。安田に2ランされると顔をしかめた。「全体的にいまいちでした。あまりコントロールできてなかったです」と納得いく内容ではなかったが、四死球ゼロで無駄な走者を出さなかった。ブルペンを休ませた。前カードのソフトバンク3連戦でのべ16人のリリーバーが救援。石井GM兼監督は「先発の仕事は6、7回は投げてほしいと思っている」と注文した。前夜の岸が6回、そして田中将が7回と、ベテランが役割を果たした。高校野球では、楽天生命パークから程近い仙台育英が東北初の日本一に上り詰めた。「今度は楽天の番」と言った指揮官に、田中将は「僕もそう思ってます」と同意する。残り30試合を切って首位ソフトバンクと2・5ゲーム差の4位。「先発投手は投げられる試合数も多くない。もちろん全部勝つつもりで投げます」。変わらず頂点をにらむ。【鎌田良美】
◆楽天は先発全員の17安打11得点と打線に火が付き、首位ソフトバンクに2・5ゲーム差に迫った。ロッテ22回戦(ZOZOマリン)で、相手先発のロメロを早々に攻略。小深田大翔内野手(26)の先制三塁打や犠飛で畳みかけると、島内宏明外野手(32)は4安打するなど快音がやまなかった。順位は依然4位だが、上位を射程圏内に捉えている。小深田が流れを引き寄せた。1回無死一塁、真ん中に入った直球を捉えた。打球は中堅手の右横を抜ける。一走西川が一気に生還。プレーボールから9球で早くも1点をもぎ取った。「場面、場面で役割がある。あそこはつなぐ意識でいました。タイムリーになってよかったです」。2回1死満塁でも犠飛で3点目を加えた。ロッテ・ロメロはストライクとボールがはっきりしていた。皆が徹底して低めを我慢し、ミスショットを仕留めた。一振りの積み重ねは4回に大きな流れを生んだ。左手首骨折から復帰したギッテンスには来日初打点が付き「先日の初ヒット、今日の初打点と何でも1つめが大事。それが出たからこれからは落ち着いてプレーできるね」と笑顔。鈴木大は「みんなの流れに乗らせてもらった」、渡辺佳は「爪痕残します」と、次々続いた。打者一巡の7安打6点。この回で先発全員安打を達成した。本塁打もあれば、犠打やバスターもあった。石井GM兼監督が「バッターがうまく序盤に塁に出て(相手の)ペースを乱せた。そこが一番大きかった」と言ったように、大技、小技で揺さぶった。前夜の3安打0封負けを雪辱する爆発力を見せた。貯金4。順位は変わらないが首位との差は2・5ゲームに縮まった。4安打1打点でリーグ最多安打をひた走る島内は「昨日悔しかったので勝ててよかった。そこ(個人タイトル)は全くこだわってない。明日も試合があるので、見に来てください」とファンに呼びかけた。残り29試合。混パで勝ち試合を、1つでも多く見せる。【鎌田良美】
◆期待を裏切った。先発のロッテのエンニ・ロメロ投手(31)が、3回?を6安打5失点(自責点4)で降板。スタンドから何度もため息がもれた。「チームが(3)連勝中だっただけに、初回から良いピッチングをしようと心掛けていたが、このような結果になってしまい申し訳ない」2番手・田中靖は?回を6安打4失点。四回表を終了した時点で0―9と一方的になり、ベンチは重苦しい雰囲気に包まれた。その中で気を吐いたのは6番・安田。四回に左前適時打、六回の次打席では、右翼席に4号2ランを放った。25日の西武戦はサヨナラ勝ち、26日の楽天戦(ともにZOZOマリン同)は接戦を制した。井口監督は前夜の試合後に「チームの雰囲気はいい。残り試合を、全て勝つつもりでしっかりと戦っていきたい」と意欲を示していたが...。5番手の佐々木千が2回2失点で計17安打11失点。8月7日の西武戦(ベルーナドーム)で10失点して以来、今季8度目の2桁失点となった。連勝は「3」でストップ。借金は「5」に逆戻りだ。
◆楽天が17安打11得点で大勝した。一回に小深田の適時三塁打と浅村の犠飛で2点を先行し、二回に小深田の犠飛、四回は浅村らの5本の適時打で6点を加えた。田中将は7回3失点で8勝目。ロッテはロメロが四回途中5失点と崩れた。
◆楽天の小深田が先制の適時三塁打を放って打線に火を付け、17安打11得点での大勝を導いた。一回無死一塁で3ボール1ストライクからロメロの真ん中に入った速球を逃さず右中間へ運び「後ろにつなぐ気持ちで打席に入った。結果、適時打になって良かった」と喜んだ。2―0の二回1死満塁では右へ犠飛をマークし、四回無死一、二塁では三塁へ確実に犠打を決めてこの回一挙6点の攻撃につなげた。2番打者として大きな仕事を果たした。
◆勝利の瞬間、右肘にアイシングを巻いてベンチを飛び出した。楽天・田中将大投手(33)は、7回を99球で8安打3失点と粘り8勝目。それでも「全体的にいまいちでした。(対右打者に)全然コントロールできなかったです」と自己評価は辛口だった。9―0となった四回は左前適時打、六回は2ランを、いずれも2死から許した。大量リードの展開だっただけに「失点はいつでも気にくわないです」と、悔しさをにじませた。一方で、三回以降に計8安打を許して毎回走者を背負いながら、持ち前の投球術と制球力で要所は締めた。20試合に登板し、防御率2・93、投球回(135回?)はチームトップ。4位ながら首位・ソフトバンクを2・5ゲーム差で追い、逆転Vを十分に射程に捉えている。石井監督は「序盤から打者が出塁してくれた」と17安打の猛攻を見せた打線をたたえ、「将大に関しては、良くも悪くも七回まで持ってきてくれた」とねぎらった。残り29試合。チームの大黒柱は「先発投手はなおさら投げる機会が多くないので、もちろん全て勝つつもりで投げます」と言い切った。(広岡浩二)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
60 | 51 | 2 | 0.541 (↓0.004) | - (-) |
30 | 442 (-) | 385 (+2) | 80 (-) | 64 (-) |
0.257 (↓0.001) | 3.180 (↑0.01) |
2 (-) |
西武 |
62 | 54 | 3 | 0.534 (↓0.005) | 0.5 (-) |
24 | 401 (-) | 361 (+6) | 99 (-) | 55 (-) |
0.233 (↓0.001) | 2.630 (↓0.03) |
3 (-) |
ORIX |
61 | 56 | 1 | 0.521 (↑0.004) | 2 (↑1) |
25 | 388 (+6) | 359 (-) | 65 (+1) | 55 (-) |
0.247 (↑0.001) | 2.690 (↑0.02) |
4 (-) |
楽天 |
58 | 54 | 2 | 0.518 (↑0.004) | 2.5 (↑1) |
29 | 431 (+11) | 396 (+3) | 78 (+1) | 83 (+1) |
0.247 (↑0.002) | 3.330 (-) |
5 (-) |
ロッテ |
54 | 59 | 1 | 0.478 (↓0.004) | 7 (-) |
29 | 372 (+3) | 427 (+11) | 72 (+1) | 107 (-) |
0.225 (-) | 3.310 (↓0.04) |
6 (-) |
日本ハム |
45 | 68 | 3 | 0.398 (↑0.005) | 16 (↑1) |
27 | 364 (+2) | 433 (-) | 84 (+1) | 76 (+1) |
0.231 (↓0.001) | 3.470 (↑0.03) |
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