中日(★1対5☆)阪神 =リーグ戦22回戦(2022.08.27)・バンテリンドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
阪神
30000002051000
中日
0010000001510
勝利投手:藤浪 晋太郎(2勝2敗0S)
敗戦投手:小笠原 慎之介(6勝8敗0S)
  DAZN
チケットぴあ 中日戦チケット予約 阪神戦チケット予約

DAZN

◆阪神は初回にロハス・ジュニア、大山、山本の適時打で3点を先制する。2点リードで迎えた8回表には、梅野の押し出し四球などで2点を追加した。投げては、先発・藤浪が7回1失点の好投で今季2勝目。敗れた中日は、先発・小笠原が力投を見せるも、打線が振るわなかった。

◆左腕地獄脱出を狙う阪神が、初回に猛攻をしかけた。先頭中野が三塁への内野安打で出塁。2年ぶりに2番に入った近本が中前打で続き、無死一、三塁。好調ロハスが内角への初球、145キロを左前にはじき返し、先制点を奪取した。「最近はなかなか点を取れていない試合が多かったから何とか先に取りたい気持ちで打席に立ったよ。後ろの打者達もつないで点を取ることができたしよかったね」なお1死一、二塁から大山が遊撃強襲のタイムリーで2点目を追加。2死一、三塁からは山本がカーブを上からたたき、三塁方向への打球が大きくバウンドする内野安打で、3点目を奪った。前回13日の対戦(京セラドーム大阪)では7回無失点と抑え込まれた中日の先発左腕、小笠原を初回で攻略。相手先発が左腕の試合で10連敗中のチームが、好スタートを切った。

◆阪神藤浪晋太郎投手(28)が1428日ぶりとなる中日戦白星の権利を持って降板した。走者を背負っても冷静なマウンドさばきを継続した。3点リードの3回1死一、二塁で3番阿部に中前適時打を浴びたが、1回1死二塁、5回2死三塁のピンチで無失点。7回を7奪三振5安打2四球で1失点。自身2連勝の権利を持ち、2点リードの状態でマウンドを下りた。前回中日と対決した13日中日戦は7回1失点ながら黒星。それ以来となる中日小笠原との甲子園V腕対決で、きっちり試合を作った。藤浪は前回20日巨人戦で7回1失点と好投し、491日ぶりの先発星、2328日ぶりのG倒星を手にした。試合前時点で2戦連続無四死球だった安定感をこの日もキープ。18年9月29日以来の中日戦白星が近づいてきた。

◆左アレルギーに苦しんでいた阪神打線が初回に得点を奪い連敗を阻止。借金を2に減らした。中日先発左腕の小笠原に対し、初回から積極的だった。先頭の中野拓夢内野手(26)が内野安打で出塁。約2年ぶりに2番に座った近本光司外野手(27)が中前打で一、三塁とチャンスを広げ、好調のメル・ロハス・ジュニア外野手(32)が初球を強振。先制の適時左前打を放った。打線の勢いは止まらず、1死一、二塁では大山悠輔内野手(27)が遊撃強襲の適時内野安打を放つなど、一気に3点を奪った。さらに、8回1死満塁では、梅野隆太郎捕手(31)が2番手根尾から押し出し四球を選ぶなど、2点を追加した。投げては先発藤浪晋太郎投手(28)が7回5安打1失点、7奪三振の好投。1428日ぶりに中日から勝ち星をつかみ、今季2勝目をあげた。3回1死一、二塁では阿部に適時打を許し1点を失ったが、崩れなかった。2点リードの5回には2死から岡林に右翼フェンス直撃の三塁打を浴び、ピンチを招いたが、最後は大島を二ゴロに仕留めて踏ん張った。チームは対戦相手の左投手に対し、10連敗を喫していた。それでも単打で打線をつなぎ、左アレルギーから抜け出した。

◆阪神藤浪晋太郎投手(28)が7回5安打1失点、7奪三振の好投で1428日ぶりに中日から勝ち星をつかんだ。2点リードの5回2死から岡林に右翼フェンス直撃の三塁打を浴び、ピンチを招いたが、大島を二ゴロに仕留めて踏ん張った。7回2死一塁では、代打三好に3球三振と寄せ付けず、2勝目を挙げた。ヒーローの藤浪の一問一答は以下の通り。-7回1失点藤浪 「なんとか粘って投げられたので、ゲームをつくれてよかったと思います」-7回には雄たけびも上げた藤浪 「相手の先発投手の小笠原くんもすごく粘って気持ちのいい投球をしていたので、自分も負けないようにと思っていました」-打線も初回から援護藤浪 「初回から3点を取ってくれて、気も楽にというかいい流れで投げさせてもらったので、感謝したいなと思います」-今季2連勝藤浪 「今シーズン開幕から勝てない中、皆さんに応援していただいて、あたたかい声援をもらっていたので、ここに来て少しですが、応えられてよかったと思います」-残り試合が少ない中、藤浪の力が必要藤浪 「やっぱり1イニングでも長く投げられるのにしたいですし、ファンの方に喜んでもらえるようにいい投球、ゲームをつくるピッチングを毎回できればなと思います」-ファンに一言藤浪 「チームもいい流れで試合ができていると思いますし、明日はルーキー森木なので、皆さんあたたかい声援で応援してあげて下さい。今日はありがとうございました」

◆阪神が中日戦の連敗を4で止めた。先発の藤浪晋太郎投手(28)が7回5安打1失点、7奪三振の好投で今季2勝目。打線も10安打5得点と奮闘。ここまで相手先発が左腕投手の試合で10戦連続で黒星だったが、ようやく食い止めた。矢野燿大監督(53)も藤浪の力投をたたえた。一問一答は以下の通り-藤浪は安定した投球だった「いやもうほぼね、申し分ないというか、安定した投球だったので。うん。素晴らしい」-走者を出しても、3回は最少失点で抑えた「そうやね。踏ん張りどころってね、試合のなかでどっか、もちろんあるしね。そういうところで踏ん張れたからこそ、あっこまでいけたと思うし。自分でね、自分の投球で自分に勝ちをつけるような投球につながったと思う。自分でも、自信があるような投球ができていると思うので。残り試合のなかでも、晋太郎が投げる機会っていうのは出てくるはずなので、自信を持って投げてくれたらなと思います」-四球から崩れる心配はないような状態「まあまあ、それはね、調子にもよると思うけど、現状はそんな感じ。前にもいったけど、前は真っすぐとカット系やけど、真っすぐとスプリット、スプリットがけっこういい状態で使えたりしているんで。そういうところでは、前よりは幅もできているから、バッターを打ち取るっていうところになっている。そういう風な、ボールが自分で操れるっていうような状態だっていうことも、コントロールを乱さないとか、バッターが打ちにくいっていうところにつながっていると思う。そういうところかなと思います」-左腕に苦労していた中で初回3点「そうやね。立ち上がりはどの投手もまだリズムに乗る前というところで、初回にいけたのは大きかった。先制も大きかったけど、輝が三振した後の悠輔のタイムリーの2点目は大きかったと思う。3点目はラッキーな形やったけど、こっちの流れをつくれるような初回の攻撃ができたんで。そこは良かったなと思うけど、中盤にもう1点でもやっぱりどこかで取らないと。晋太郎が踏ん張ってくれたけど、あそこまで投げさせてしまったというのはもちろん反省としてはある」-2番に近本の狙いは「左、右で本当は変わらない方がいいとは思うんだけど、調子やいろんなことを考えていけばそういうこともやっていかないと、いつも同じではなかなか点を取りにくいので。これがいいだろう、と考えながらやっているところはある」-右翼・大山、一塁・陽川は逆でもいいように感じるが、その理由は「いやでも、悠輔は肩も強いし。外野の守備って考えたら、陽川ライトってなれば、サードにいかれるケースも出てくる。バンテリンドームは広いんで。そういうところでは、俺の中では陽川より悠輔の方がそういう部分でもいいのかなっていうところで、いろいろやっています」-森木への期待「元々、甲子園で投げさせてやりたいなという勝手な思いはあったんだけど。いろいろファームの調整や、こっちの日程というところで明日になったけど。あいつに言っているのはもうね、今の力を試す場だと思うし。まあ緊張もね、もちろんすると思うし。でも一番は楽しんで、自分の腕試しじゃないけど、向かっていって、いまの自分はこれが通用して、こういうことが足りないんだなとか、何か分かればいいと思う。どんどんゾーンの中で。この前のピッチング見てもいいボール投げているんで。俺自身も楽しみにしているし、タイガースファンのみなさんも森木の初登板って注目度は高いと思うから。それを森木自身が注目されていることを力に変えて、そういうピッチャーってたくさんいるわけじゃないんで。思い切っていってくれたら、それだけで十分です」

◆2年ぶり「2番近本」の苦肉策が奏功し、ついに先発左腕地獄から脱出だ。初回、先発小笠原から1番中野が三塁内野安打で出塁。続く近本光司外野手(27)が内角チェンジアップをさばいて中前に運び、無死一、三塁の好機をつくった。そして好調の3番ロハスが初球、内角145キロを左前にはじき返し、わずか11球、電光石火の3連打で先制点ゲットだ。作戦が決まった矢野燿大監督(53)は「立ち上がりはどの投手もまだリズムに乗る前というところ。初回にいけたのは大きかった」とうなずいた。相手が先発左腕の試合で10連敗。小笠原にも前回13日の対戦で7回を0封された。そこで本来3番の近本を20年8月6日の巨人戦(東京ドーム)以来、約2年ぶりに2番起用する策に打って出た。2番は島田が定着しつつあったが直近4試合は1安打。前日26日は大野雄を得意としていた糸原を起用したが不発に終わり、適任を模索する形で背番号5に白羽の矢が立った。近本は対右腕の打率は3割1分3厘で、左投手でも同2割6分7厘とさほど苦にしていない。矢野監督は「(投手の)左、右で本当は変わらない方がいいとは思うんだけど」と前置きした上で、2番起用の説明を続けた。「調子やいろんなことを考えていけば、そういうこともやっていかないと。いつも同じではなかなか点を取りにくいので」。初回は大山と山本にもタイムリー内野安打が出て一気に3点を奪い、試合を優位に進めた。指揮官は「(佐藤)輝が三振した後の(大山)悠輔のタイムリーの2点目は大きかった。3点目はラッキーな形やったけど、こっちの流れをつくれるような初回の攻撃ができたんで」と納得の表情。この3点がモノを言い、相手の左腕先発試合で11連敗を阻止した。ただ、2回以降は、8回に根尾の押し出し四死球でもらった2点だけ。矢野監督は「中盤にもう1点でもどこかで取らないと。(藤浪)晋太郎が踏ん張ってくれたけど、あそこまで投げさせてしまったのはもちろん反省としてはある」と野手陣の奮起を促した。"左腕アレルギー"の悪い流れは断ったが、まだまだ課題は残っている。【古財稜明】▽阪神井上ヘッドコーチ(近本の2番と右翼大山、一塁の陽川の起用について)「ロハスをどこで出すかという時、結局ロハスを2番に入れるより、流動的に動ける近本を入れた。悠輔の方が(陽川より)肩が強い。ライトの肩が弱いと、一、三塁を完全につくられてしまう。陽川もめちゃめちゃ弱いわけではないけど、比べたときにね。悠輔は内野手出身で、捕ってからが速いのでね」○...先発した前日26日の中日戦で右中指の爪を負傷し、3回で降板した西勇が元気な姿をみせた。バンテリンドームで、試合前練習に参加。右中指にテーピングを巻きながら、全体のウオームアップを実施。キャッチボールは行わなかったが、1球だけ力強くボールを投げる場面もあった。次回先発見込みの30日広島戦(甲子園)の登板に向け、問題はなさそうだ。○...コロナ陽性判定から再起を期す糸井が状態を上げてきた。新潟での2軍交流戦の巨人戦に「1番DH」で出場。3回に栄枝、高寺が連続安打を放った無死一、三塁の第2打席。先発右腕堀田の変化球を捉えて右前に運んだ。ヒットは1本だったがこれが先制決勝打となり、4打席フル出場した。無症状で9日に抹消され、隔離期間を経て2軍で調整。23日の2軍オリックス戦で復帰し、同24日にはマルチ安打を放つなど、4試合に出場して実戦感覚を研ぎ澄ましている。○...右足のコンディション不良で2軍調整中のマルテが、本塁打を含む2安打、3打点の大暴れで1軍再昇格を猛アピールした。2軍交流戦の巨人戦に「3番一塁」で出場。1点を先制した3回、なお1死二、三塁で堀田の直球を捉えて左越えの2点二塁打。8回には左腕戸根の変化球を完璧に捉え、左越えに4号ソロを放った。7月14日に抹消されたが状態を整え、8月は5試合で14打数6安打、2本塁打、6打点。3試合連続打点と絶好調だ。

◆阪神藤浪晋太郎投手(28)が完全復活の2連勝だ。中日打線を7回5安打、7奪三振1失点と圧倒。今月6日の1軍復帰後、先発4試合ともクオリティースタート(6回以上自責3以下)の快投だ。負ければ最下位中日に2・5差に迫られた一戦で、前回13日に敗れた小笠原との"夏の甲子園V腕対決"のリベンジにも成功。28日にプロ発登板初先発するドラフト1位の後輩、森木大智投手(19)に勝利のバトンをつないだ。101球目。強く蹴り上げた右足が暴れた。藤浪は構わず右拳を振り上げた。2点リードの7回2死一塁、最後は代打三好を153キロでねじ伏せ、空振り三振で締めた。「シャーッ!」。あふれ出る感情を思う存分、雄たけびに込めた。「相手先発の小笠原くんもすごく粘って気持ちの良い投球をしていた。自分も負けないようにと思って」今季2度目の甲子園V腕対決。前回13日は7回1失点と快投しながら、7回無失点の小笠原に敗れていた。今回は7回を7奪三振5安打2四球で1失点。2328日ぶりの巨人戦白星を手にした前回に続き、自身2連勝で18年9月29日以来、1428日ぶりとなる中日戦白星をもぎ取った。「以前は、世間に求められている藤浪晋太郎を気にしすぎていたのかもしれません」昨年のある日、2軍調整を続ける鳴尾浜でそう苦笑いした。「真面目じゃないと、とか...。周りからどう期待されているのかを考えて、それに応えようとしすぎて、自分で自分の藤浪晋太郎像に苦しんでいましたね」12年秋のドラフト1位指名から虎の未来を背負ううちに、自分らしさを見失った時期もあった。でも今は違う。制球難に苦しみ、どん底の数年間を味わい、藤浪はありのままの感情をさらけ出すようになった。「今は割と自分に素直でいられています。『いい子ちゃん』じゃなくていいやん、ぐらいの感覚で」この日は思うように犠打を転がせないと苦笑い。ピンチを切り抜けると身ぶり手ぶりで喜びを表現し、最後はほえた。自然体でプレーできる姿からも、心身の充実ぶりが伝わってくる。スプリット警戒を感じ取り、すべて直球系で7奪三振。「自分のパターンだけでなく、相手を見てできている」。1軍復帰後は7回途中2失点から3戦連続で7回1失点。矢野監督も「ほぼ申し分ない。素晴らしい」とうなる内容が続く。これで通算1000奪三振まで残り10個。何より笑顔でバトンを渡せる事実がうれしい。「明日はルーキーの森木なので、温かい声援で応援してあげてください」酸いも甘いも知り尽くした28歳。ヒーローインタビューで後輩を気遣う姿が、今まで以上に頼もしい。【佐井陽介】〇...藤浪が森木にエールを送った。後輩右腕は28日の中日戦でプロ初登板初先発を予定。先輩は9年前の自身初登板を「そんなに頭が真っ白ということもなかった」と振り返りながら、快投を願った。「深く考えない方がいいかな。周りがバックアップしてくれると思うし、自分のやりたいことを思いきりやるのが大事。一生に1回のプロ初登板。思い切ってやってほしい」。同じ高卒1年目でのデビューを温かく見守る。〇...佐藤輝がリーグトップ、30本目の二塁打を放った。5回1死の第3打席。今季4打数無安打に抑えられてきた小笠原の120キロのナックルカーブを捉え、左中間を破った。この日は4番三塁で出場し、7回裏から右翼に回った。試合前には三塁ノックに続いて二塁でもノックを受けた。前日26日はプロ初の二塁守備に就いたが、「セカンド輝」は今後もオプションとして可能性がありそうだ。〇...ケラーが圧巻の3者連続空振り三振で締めた。4点リードの9回に登板。先頭の代打レビーラは154キロの直球で仕留め、続く後藤は144キロの変化球で空を切らせた。土田は追い込んでから8球粘られたが、最後は153キロの直球で斬った。20日巨人戦以来中6日。セーブがつかない場面でも、全力投球で役割を果たした。6月19日のDeNA戦から15試合連続無失点で抜群の安定感を発揮している。〇...5試合ぶりに3番に復帰したロハスが先制決勝打を放った。初回、中野と近本の連打で無死一、三塁。右打席から小笠原の初球真っすぐを左前に運んだ。今季藤浪が先発した試合は打率4割1分2厘の援護射撃ぶり。「与えられたチャンスで一生懸命出し切るだけ。チャンスを逃さず、しっかり結果を残せるようにやっている。結果的に先制点が取れたので良かったです」と笑顔で振り返った。○...先発した前日26日の中日戦で右中指の爪を負傷し、3回で降板した西勇が元気な姿をみせた。バンテリンドームで、試合前練習に参加。右中指にテーピングを巻きながら、全体のウオームアップを実施。キャッチボールは行わなかったが、1球だけ力強くボールを投げる場面もあった。次回先発見込みの30日広島戦(甲子園)の登板に向け、問題はなさそうだ。○...コロナ陽性判定から再起を期す糸井が状態を上げてきた。新潟での2軍交流戦の巨人戦に「1番DH」で出場。3回に栄枝、高寺が連続安打を放った無死一、三塁の第2打席。先発右腕堀田の変化球を捉えて右前に運んだ。ヒットは1本だったがこれが先制決勝打となり、4打席フル出場した。無症状で9日に抹消され、隔離期間を経て2軍で調整。23日の2軍オリックス戦で復帰し、同24日にはマルチ安打を放つなど、4試合に出場して実戦感覚を研ぎ澄ましている。○...右足のコンディション不良で2軍調整中のマルテが、本塁打を含む2安打、3打点の大暴れで1軍再昇格を猛アピールした。2軍交流戦の巨人戦に「3番一塁」で出場。1点を先制した3回、なお1死二、三塁で堀田の直球を捉えて左越えの2点二塁打。8回には左腕戸根の変化球を完璧に捉え、左越えに4号ソロを放った。7月14日に抹消されたが状態を整え、8月は5試合で14打数6安打、2本塁打、6打点。3試合連続打点と絶好調だ。

◆阪神藤浪晋太郎投手(28)が7回5安打1失点、7奪三振の好投で1428日ぶりに中日から勝ち星をつかんだ。2点リードの5回2死から岡林に右翼フェンス直撃の三塁打を浴び、ピンチを招いたが、大島を二ゴロに仕留めて踏ん張った。7回2死一塁では、代打三好に3球三振と寄せ付けず、2勝目を挙げた。藤浪は8月の1軍復帰後、4試合いずれも先発して2勝1敗、防御率1・65の好成績。すべてクオリティースタート(先発6回以上で自責点3以内)を満たしている。2軍落ちする6月13日までは先発、中継ぎ両方をこなし、8試合で0勝1敗、防御率4・29だった。再昇格後に特筆すべきは奪三振ペースで、27回1/3を投げイニング数を上回る29Kを記録し、奪三振率は9・55。離脱前の6・43(21イニング15三振)から大きく向上している。また、復帰後の4試合はわずか3与四球で与四球率は0・99と、9回換算で1四球を下回る安定感。離脱前の11四球、与四球率4・71から大幅に良化している。

◆阪神ケラーが圧巻の3者連続空振り三振で締めた。4点リードの9回に登板。先頭の代打レビーラは154キロの直球で仕留め、続く後藤は144キロの変化球で空を切らせた。土田は追い込んでから8球粘られたが、最後は153キロの直球で斬った。20日巨人戦以来中6日。セーブがつかない場面でも、全力投球で役割を果たした。6月19日のDeNA戦から15試合連続無失点で抜群の安定感を発揮している。

◆阪神・岩貞祐太投手(30)が国内FA(フリーエージェント)権の取得条件を満たした。「FA権を取得できたことは素直にうれしいです。シーズン中なので、今はまだ目の前の試合に集中するだけですし、何も考えていません。これまでの和田監督、金本監督、矢野監督に使っていただいて、チームメートや裏方のみなさんに支えていただいたからこそ取得できた権利だと思うので、みなさんに感謝しています」2014年ドラフト1位で横浜商科大から入団。19年までは先発として、20年からは主に中継ぎとしてチームを支えてきた。今季は中継ぎとして44試合に登板し、2勝(0敗)、7ホールド、防御率1・54。プロ9年間で通算213試合に登板し、39勝41敗、27ホールド、防御率3・62の成績を残している(成績は26日終了時)。

◆阪神・近本光司外野手(27)が「2番・中堅」で出場する。近本の2番スタメンは2020年8月6日の巨人戦(甲子園)以来、2年ぶり。今季はここまでセ・リーグ3位の128安打を放っており、1差で同トップタイの129安打を放っている中野との1、2番コンビを形成する。また、大山悠輔内野手(27)は2試合連続となる「5番・右翼」で出場する。

◆阪神が一回に3連打で先制。3番、メル・ロハス・ジュニア外野手(32)が左前適時打を放った。一回先頭の中野が三塁強襲の内野安打で出塁すると、2020年8月6日の巨人戦(甲子園)以来、2年ぶりに「2番」を任された近本が中前打でつなぎ、無死一、三塁の好機を作った。打席には5試合ぶりに3番に入ったロハス。小笠原の投じた初球だった。145㌔直球を振り抜くと、打球は左前に弾む先制打。矢野監督が決断した打順の組み替えが初回から機能した。打線はさらに1死一、二塁から大山が遊撃強襲の適時内野安打で追加点。なおも2死一、三塁とし、3試合ぶりにスタメン出場した山本が三塁へ適時内野安打を放って3-0とした。

◆阪神の先発・藤浪晋太郎投手(28)が一回のピンチを無失点で切り抜けた。 先頭の岡林は153㌔直球で空振り三振。続く大島に左翼線へ二塁打を浴びた。それでも3番・阿部を外角低めいっぱいに決まる156㌔直球で見逃し三振。続くビシエドには15イニングぶりに四球を与え、2死一、二塁のピンチを背負ったが、最後は溝脇を148㌔変化球で左飛に仕留めた。

◆阪神のメル・ロハス・ジュニア外野手(32)が先制の左前適時打を放った。「最近はなかなか点を取れていない試合が多かったから何とか先に取りたい気持ちで打席に立ったよ。後ろの打者達もつないで点を取ることができたし、よかったね」一回無死一、三塁で打席へ。小笠原の145キロ直球をとらえた。5試合ぶりにクリーンアップを任された助っ人が起用に応えると、なおも1死一、二塁で大山が遊撃強襲の適時内野安打を放って追加点。「ロハスが先制タイムリーを打ってくれたのでその流れで打つことができました。積極的に打ちにいった結果がタイムリーにつながって良かったです」と胸を張った。さらに、2死一、三塁で山本が三塁内野安打。「追い込めれていたので必死に喰らいついて打ちました。当たりは良くなかったですが、ヒットになってくれて良かったです」。序盤で3-0とリードを広げた。

◆先発した阪神・藤浪晋太郎投手(28)は7回5安打1失点。101球の力投で7奪三振をあげ、今季2勝目の権利を持ってマウンドを降りた。一回2死一、二塁のピンチは溝脇を148㌔変化球で左飛。3-0の三回に阿部に中前適時打を浴びて1点を失ったが、なおも1死一、二塁のピンチでビシエドを二ゴロ併殺に仕留め、最少失点で切り抜けた。安定感抜群の右腕は、五回2死から三塁打を浴びるも、大島を二ゴロに抑え、得点を許さず。七回2死一塁では代打・三好を3球三振。最後は153㌔直球を投げ込み、吼えた。

◆阪神が八回に大きな追加点を挙げた。3-1で迎えた八回。中日は2番手・根尾がマウンドへ。先頭の佐藤輝が四球で出塁すると、大山が左前打でつなぎ、途中出場の島田が絶妙な犠打を決めて1死二、三塁の好機を作った。代打・糸原は申告敬遠で満塁。梅野が押し出し四球をもぎ取り、1点を追加すると、2死後にも中野が押し出し死球。先発・藤浪の今季2勝目を後押しする追加点で5-1とリードを広げた。

◆救援した中日・根尾昂投手(22)が1―3の八回に2番手として登板したが、この回に4四死球2失点と乱れた。先頭・佐藤輝をストレートの四球で歩かせ、大山の左前打と島田の投前バントで1死二、三塁。代打・糸原を申告敬遠で歩かせて塁を埋めたが、続く梅野にも四球を与え、押し出しで4点目を与えた。さらに2死後には1番・中野にも死球を当てて押し出し、5点目を献上した。続投した九回は安打と四球、盗塁などで2死二、三塁とされたが、代打・ロドリゲスを左飛に打ち取って無失点。2回2安打5四死球2失点だった。

◆投打のかみ合った阪神が快勝した。先発の藤浪は7回5安打1失点。ピンチを背負いながら決定打を与えなかった。七回2死一塁では、代打・三好を153㌔で空振り三振。吼えた右腕は101球の力投で今季2勝目をマークした。「なんとか粘って投げることが出来た。ゲームを作れたんで、よかったと思います。(打線に)いい流れで投げさせてもらったんで、感謝したいと思います」打線は一回、ロハスが左前適時打を放って幸先よく先制。大山、山本も適時内野安打を放ち、前回対戦で7回無失点と抑えられた中日の小笠原から序盤に3点を奪った。八回には2番手・根尾から押し出し四球と押し出し死球で2点を追加。10安打5得点と終始、主導権を握った。

◆投打のかみ合った阪神が快勝した。先発の藤浪晋太郎投手(28)は7回5安打1失点。101球の力投で今季2勝目をマークした。試合後のヒーローインタビューは以下の通り。――7回1失点。投球を振り返って「何とか粘って投げることができたので、ゲームをつくれてよかったと思います」――気迫のこもった投球。七回は(ピンチを切り抜けて)雄たけびもあげたが、どんな思いで腕を振っていたか「相手の先発ピッチャーの小笠原くんがすごく粘って、気持ちを入れてピッチングをしていたので自分も負けないようにと思って七回もマウンドに上がりました」――打線も初回から援護してくれた「初回からやっぱり3点ぐらい取ってくれて、気分楽に、というか、いい流れで投げさせてもらったので、感謝したいなと思います」――今季2勝目、2連勝。ファンからの復活を喜ぶ拍手をどう受け止めているか「今シーズン、開幕からなかなか勝てなくて、勝てない中でも懲りずにみなさん応援してくださって、あたたかい声援をもらっていたので、ここにきて少しですが応えられて、いいなと思います」――残り試合も少なくなってきて、藤浪投手の活躍は不可欠。今後に向けて「やっぱり1イニングでも長く投げられるようにしたいですし、ファンの方に喜んでもらえるようにいいピッチングを、ゲームをつくるピッチングを毎回できればなと思います」――ファンに向けて「チームもいい流れで試合ができていると思いますし、あしたはルーキーの森木(がプロ初先発)なので、みなさん、あたたかい声援で応援してあげてください。今日はありがとうございました」

◆阪神が〝左腕連敗〟を「10」で止めた。一回、小笠原慎之介投手(24)から「3番」メル・ロハス・ジュニア外野手(32)の先制打など5安打を集めて、3点を先取。八回は根尾昂投手(22)を攻めて梅野隆太郎捕手(31)が押し出し四球、さらに中野拓夢内野手(26)の死球で2点を追加した。7回5安打2四球1失点の藤浪晋太郎投手(28)が、完封勝利を収めた2018年9月29日(ナゴヤD=当時)以来の中日戦勝利で2勝目(2敗)を挙げた。近本光司外野手(27)の「2番」は20年8月6日の巨人戦(甲子園)以来、大山悠輔内野手(27)が2試合連続で「右翼」に就いた。中日戦の連敗を「4」で止めた矢野耀大監督(53)の一問一答は以下の通り(チーム成績58勝60敗2分、観衆3万2028人)。ーー藤浪は安定した投球「いやもう、ほぼね、申し分ないというか、安定した投球だったので。うん。素晴らしい」ーー走者を出しても、三回は最少失点で抑えた「そうやね。踏ん張りどころってね、試合のなかで、もちろんある。そういうところで踏ん張れたからこそ、あっこまでいけたと思う。自分で自分に勝ちをつける投球につながったと思う。自信がある投球ができていると思う。残り試合のなかでも、晋太郎が投げる機会は出てくるはずなので、自信を持って投げてくれたらなと思います」ーー四球から崩れる心配はない「まあまあ、それは調子にもよると思うけど、現状はそんな感じ。前にもいったけど、前は真っすぐとカット系やけど、真っすぐとスプリット。スプリットが結構いい状態で使えたりしている。前よりは幅もできているから、バッターを打ち取るところになっている。ボールが自分で操れる状態だったことも、コントロールを乱さないとか、バッターが打ちにくいところにつながっていると思う」ーー左腕に苦労した中で一回3点「そうやね。立ち上がりはどの投手もリズムに乗る前で、初回にいけたのは大きかった。先制も大きかったけど、輝が三振した後の悠輔のタイムリーの2点目は大きかったと思う。(山本の三塁内野安打による)3点目はラッキーな形やったけど、こっちの流れを作る初回の攻撃ができたんで。そこは良かったなと思うけど、中盤にもう1点でもどこかで取らないと。晋太郎が踏ん張ってくれたけど、(相手先発を)あそこまで投げさせてしまったのは反省としてはある」ーー2番近本の狙いは「左、右で本当は変わらない方がいいとは思うんだけど、調子やいろんなことを考えていけば、そういうこともやっていかないと、いつも同じでは点を取りにくいので。これがいいだろう、と考えながらやっているところはある」ーー28日先発予定の森木への期待「元々、甲子園で投げさせてやりたい勝手な思いはあったんだけど。ファームの調整や、こっちの日程で明日になった。アイツに言っているのは今の力を試す場だと思う。緊張もすると思う。でも一番は楽しんで、自分の腕試しじゃないけど、向かっていって、今の自分はこれが通用して、こういうことが足りないんだなとか分かればいいと思う。どんどんゾーンの中で。この前のピッチング見ても、いいボール投げているんで。俺自身も楽しみにしているし、タイガースファンのみなさんも森木の初登板って注目度は高いと思う。それを森木自身が注目されていることを力に変えて、そういうピッチャーってたくさんいるわけじゃない。思い切っていってくれたら、それだけで十分です」ーー右翼大山、一塁陽川。その理由は「いやでも、悠輔は肩も強いし。外野の守備って考えたら、陽川ライトってなれば、サードにいかれるケースも出てくる。バンテリンドームは広いんで。俺の中では陽川より悠輔の方が、そういう部分でもいいのかなっていうところで、いろいろやっています」

◆現役時代は南海、阪神で活躍し、引退後は阪神で投手コーチやフロントでも尽力したサンケイスポーツ専属評論家の上田二朗氏(75)は7回1失点で2勝目を挙げた藤浪晋太郎投手(28)を「大人のピッチング」と高く評価した。藤浪はピッチングの中身が良くなった。入団から3年間は力任せに投げて勢いで勝っていたが、今は一皮も二皮もむけた。挫折して、試行錯誤してきた中で、大人のピッチングができるようになった。マウンドで力んでいない。1球抜けてしまうだけで、マウンドで落ち着きを失うところがあったが、まったくそういう部分がなくなった。一回のビシエドへの四球も、2死二塁の場面で追い込んで攻めた結果。後続を抑えて、第2打席(三回1点を返されなお1死一、二塁)はダブルプレーに取っている。抜けダマや四球をひきずることがなくなった。フォームも心もボールの軌道も安定した状態で投げられている。3回登板して2回いいピッチングができれば、2勝1敗ペースになる。先発投手は合格といえる。藤浪は先発復帰後の4試合、ずっといい内容で試合をつくっている。十分計算できる投手になった。心配なのは打線だ。藤浪が試合を作ったから中日は勝ちパターンの投手起用ができなくなり、八回に自滅する形で2点が入った。あの2点は、藤浪のピッチングで奪った得点だ。ただ、この形が続くと好調の投手陣も疲弊していく。追加点が入らない展開で投げるのが一番つらい。クライマックスシリーズ進出を目指す下位球団は今後も必ず、左の先発を阪神にぶつけてくる。打線の力で追加点が取れるようにしていかないと、今後の戦いは苦戦を強いられる。

◆出口を探し続けた〝左地獄〟から、阪神がついに抜け出した。中日の左腕・小笠原相手に、積極的かつ泥臭くつかみ取った一回の3得点。気持ちのこもった大山のひと振りが、押せ押せムードをさらに膨らませた。「ロハスが先制タイムリーを打ってくれたので、その流れで打つことができました。積極的に打ちにいった結果がタイムリーにつながってよかったです」3番・ロハスが初球攻撃で左前への先制タイムリーを放ち、佐藤輝が空振り三振に倒れた後の1死一、二塁が背番号3の最初の出番だった。とらえたのは高めに浮いたスライダーで、R砲と同じく初球。鋭い当たりで二遊間を襲うと、ダイビング捕球を試みた遊撃・土田のグラブをはじき、ボールが中堅方向へ転がる間に二走・近本が一気にホームへ滑り込んだ(記録は遊撃への適時内野安打)。さらに2死一、三塁で山本が放ったゴロは高いバウンドで弾み、三塁・阿部はどこへも投げられず、さらにもう1点(記録は三塁への適時内野安打)。泥臭く内野安打3本を含む5安打集中でつかんだ3点で、竜から逃げ切った。9日のDeNA戦(横浜)から相手先発が左腕だった試合は、前日まで屈辱の10連敗。そのうちの1敗には小笠原(13日、京セラ)も含まれていた。呪縛を解く方法を探り、この日は5―9番を右打者で固めたほか、近本を2年ぶりに2番で起用。矢野監督が「(相手先発の)左、右で本当は変わらない方がいいとは思うんだけど、いつも同じではなかなか点を取りにくい」と講じた策は結果的に〝ナカチカ〟の連打が起点となり、右打者3人のタイムリーによる先制劇と、見事にハマった。「僕らは(目の前の)この試合、この試合と思ってやっている。きのう(左腕・大野雄に)やられていたので、そういう意味ではきょう勝ててよかった」と大山が胸を張った。大野雄、小笠原、そして柳と3本柱が立ちはだかる今カードを勝ち越し、甲子園へ戻る。(須藤佳裕)...矢野監督は、26日の中日戦で2年ぶりに右翼で先発させた大山を2試合連続で「5番・右翼」で起用した。一塁でスタメンの陽川は外野での出場機会もある(左翼8試合、右翼1試合)が、起用の意図について「悠輔(大山)は肩も強い。陽川ライトってなれば、(走者に)サードに行かれるケースも出てくる。バンテリンドームは広い」と説明。井上ヘッドコーチも「陽川もめちゃめちゃ(肩が)弱いわけではないんだけど、悠輔の方が捕ってからが速い」と口をそろえた。

◆今季初めて2番でスタメン出場した阪神・近本は一回の第1打席に中日先発・小笠原のチェンジアップを捉えて中前打を放ち、続くロハスの先制打をアシストした。24日のDeNA戦(京セラ)から4試合連続安打とし、打順が変わってもヒットメーカーぶりは健在。2年ぶりの2番起用について、井上ヘッドコーチは「ロハスを2番に入れるより流動的に動けるのは近本なので」と意図を説明した。

◆リードオフマンのバットが真っ先に快音を響かせた。これで、もう虎は負けない。阪神・中野が猛攻の口火を切った。勢いそのまま、安打数でセ界のトップ争いを激化させる。「1打席目に自分が塁に出ることによってチームが勢いづいてくると思う。今日はしっかり塁にでることができてよかったと思います」一回、中日先発・小笠原の出ばなをくじいた。フルカウントから145キロ直球をとらえると、痛烈な打球が三遊間を襲った。阿部に好捕されるも、自慢の快足に、一塁手・ビシエドが慌てた。捕球できず、記録は三塁強襲の内野安打だ。この一打を皮切りに打線がつながり、一回で5安打を浴びせて3得点。これで勝利を決めた。中野が一回先頭で安打を放てば11連勝。〝不敗神話〟はさらに伸びた。七回にも左前打を放って、これで3試合連続の複数安打をマーク。量産体制に入った中野は今季131安打とし、ヤクルト・村上、広島・坂倉らと最多安打のタイトルを激しく争う。「言われてしまうと意識してしまうところはあるんですけど、意識せず、自分のバッティングをすることだけを心がけていきたいと思います」と自然体を強調したが、もちろん、狙えるモノは狙っていく。「タイトルを取る、取らないでは違う。自分の自信にもなる。結果的に取れたらいいかな、という気持ち。目の前の試合でチームに貢献できる活躍ができるように、そこを考えてやっていきたいと思います」虎のトップバッターは、勝利の先に待つ冠をつかむため、「H」ランプをともし続ける。(原田遼太郎)■データBOX?...阪神は一回表に中日先発・小笠原から3点を先制して勝利した。一回に3得点するのは7月29日のヤクルト戦(甲子園)以来、今季10度目で9勝1敗。そのうち一回表は5月28日のロッテ戦以来、3度目。先発左腕からは5月28日のロッテ戦(佐藤奨)、6月17日のDeNA戦(今永)、7月13日の巨人戦(メルセデス)に続いて4人目

◆安心して見てられたで! 阪神は5-1で中日に快勝。先発の藤浪晋太郎投手(28)が7回1失点と好投し、自身今季初の連勝で2勝目(2敗)を挙げた。相手の先発左腕・小笠原に投げ勝った姿は貫禄十分。クライマックスシリーズ(CS)進出へ、藤浪の安定感は頼りになります!バットの空を切る音、白球がミットに収まる乾いた音が、何度でも自分をよみがえらせてくれる。藤浪がバンテリンドームで躍動。ヒーローインタビューで浴びるカメラのフラッシュが、いつもよりもまぶしかった。「なんとか粘って投げることができた。ゲームを作れてよかった」3―0の三回に阿部の適時打で1点を返されたが、崩れなかった。なおも1死一、二塁でビシエドを154キロで二ゴロ併殺に料理すると、七回2死一塁では代打・三好に直球勝負に挑み、153キロで3球三振に仕留めて雄たけびを上げた。一回と三回はいずれも走者二塁から四球を与えたが「勝負にいっての四球なので。戦略的、意図を持った四球になった」と冷静に振り返った。7回5安打1失点の好投で、昨年4月以来、登板2試合連続で白星を挙げた。今月6日に1軍再昇格後、先発した全4試合でクオリティー・スタート(6回以上を投げて自責点3点以内)を達成し、安定感が光る。本人も「スプリットが頭にあるから真っすぐも空振りになる。真っすぐがあるからスプリットも空振りが取れる。相乗効果でどっちも安定している」と手応えを語り、矢野監督も「申し分ない、安定した投球だった。素晴らしい」と絶賛した。前夜の敗戦を払拭するような快投でチームを勝利に導き、28日にプロ初先発する高卒ルーキーの森木にバトンを渡した。自身と同じく高卒1年目で1軍デビューする後輩に「一生に一回のプロ初登板なので、思い切ってやってほしい」とエールを送った。藤浪自身も大阪桐蔭高から2013年にドラフト1位で入団し、1年目の3月31日のヤクルト戦(神宮)でプロ初先発(6回2失点で黒星)。3試合目の登板で初勝利をつかみ、いきなり10勝(6敗)をマークした。それから10年。28歳を迎えた右腕には当時から続けている習慣がある。日々の投球の中で気になったことがあれば、過去の自分の映像を振り返るようにしている。良いときも悪いときも関係なく見て、画面上の自分と比較することで改善のヒントを探す。「当時の自分が何を考えながら投げていたかなと見ている」。過去を振り返るのは、より明るい未来を描くため。前だけを見て野球と向き合っている。「1イニングでも長く投げられるようにしたいですし、ファンの方に喜んでもらえるようにいいピッチングを、ゲームを作るピッチングを毎回できればなと思います」シーズンの終盤に本来の輝きを取り戻した。3位を堅守し、CSを見据えるチームに安定感を与える存在となっている。その剛球で勝利に導いて初めて藤浪は心の底から笑える。(織原祥平)■データBOX?...藤浪が登板2試合連続で勝利投手になるのは、昨年4月9日DeNA戦(先発7回2失点)→同16日ヤクルト戦(先発5回?無失点)以来?...藤浪は8月6日に1軍再昇格後、4試合に先発してすべてクオリティー・スタート(先発投手が6回以上を投げて自責点3点以内に抑える)?...藤浪の中日戦勝利は完封した2018年9月29日(ナゴヤドーム=当時)以来

◆一回、中野&近本の連打の後、ロハスが小笠原の145キロ直球をとらえ、先制の左前打を放った。「積極的にいこうという思いがあった」。8月は月間打率・352と絶好調。両打ちの助っ人は苦戦していた右打席でも8月は同・368、4打点、1本塁打の好成績だ。「ビデオを見て、研究して、準備をしている。準備がしっかりできている分、右でも左でもいい結果が出ていると思うね」と手応えを語った。

◆湯浅が八回に登板。21日の巨人戦(東京D)から中5日でマウンドに上がった。「少し登板間隔はあきましたが、(藤浪)晋太郎さんの作ってくれた流れを切らずに、0点でKK(ケラー)につなぐことができてよかったです」。先頭・岡林は149キロで見逃し三振。2死から阿部に四球を与えたが、ビシエドを右飛に仕留め、危なげなくゼロを刻んだ。

◆「7番・二塁」で3試合ぶりに先発した山本が意地のヒットをもぎ取った。一回に2点を先制し、なおも2死一、三塁。小笠原の120キロカーブに食らいつくと、打球が高くバウンドする間に激走。三塁適時内野安打をもぎ取った。「当たりは良くなかったですが、ヒットになってくれてよかった」。貴重な3点目に矢野監督も「ラッキーな形やったけど、こっちの流れをつくれるような初回の攻撃ができた」とうなずいた。

◆藤浪晋太郎、大復活! じゃなくて『シンシンタロウ』誕生なのだ!! 本日は7回を101球、5安打1失点、7奪三振と文句なしのマウンドであった。180%の力で強引に三振を取りにいき、ボールはシュート回転してコントロールが定まらず自滅...。その姿はみじんもなく、まるで別人のようだったのだ!!ここでシンシンタロウの好投を振り返るのだ。?力まず投球しているので、腕が横振りでなく縦振りになり、ボールが暴れなかった?ピンチでも動じることなく、1点奪われなお1死一、二塁の三回はビシエドを二ゴロ併殺打、五回の2死三塁は好打者・大島を二ゴロとピシャリ?バントの構えで揺さぶられても冷静にストライクをドーン?7回101球と極力ボール球をほうらず優位な気持ちでの投球!!その裏には梅野の外角リード(右打者の時)、そして〝160キロ封印〟(速球へのこだわりを断ち切る)の勇気があったと俺は思うのだ!!

◆お釈迦様がハス池の周りを歩きながらスーッと糸を垂らしている。クライマックスシリーズ(CS)という極楽までいけるのは1チームだけ。地獄から脱出できるのか。数日前、虎番の原田遼太郎は芥川龍之介「蜘蛛の糸」をイメージさせる出来事に遭遇した。深夜、重いノートパソコンを背負いながら大阪市内の自宅に歩を進めていた。疲れたなぁ。おなかも減ったけど、この時間に食べるのもなぁ...なんて思いながらマンションの前に着いた。さぁ入ろうと思った瞬間、体にイナズマが走った。「☆▲?※!」手のひらよりも大きいかもしれない、体長数十センチはあるクモがアスファルトにはいつくばっていた。島根に田舎をもつ原田は「小さい頃から慣れているし、そんなに虫は嫌いじゃない」というが、入社6年目ですっかり都会になじんでしまった体全体が、マンガでいえばギザギザになった。原田はすぐに冷静さを取り戻し、しばらくクモをジーッと見つめた。「街灯に照らされながら僕が近くに立ってもまったく動じないんです」「不動心」-。この日の朝、大阪・湊町にあるサンスポ編集局では紙面総括の矢田雅邦が整理部長席で貧乏ゆすりをしていた。「ま、負けたらどうするんや...ブツブツブツブツ」。チーフデスクの牧慈が「藤浪だから大丈夫ですよ」と言っても効果なし。心の底から原田が〝恋した〟クモのあかでも煎じて矢田に飲ませたいと思った。クモのようにジーッと獲物が来るまで待ち続けるのがいいのか、カマキリのように常にギラギラと目を光らせている方がいいのかは分からない。とにかく、矢野監督に鳴かぬなら鳴かせていただくしかない。ほら、見なさい、いきなり5安打! 初回に3点先制なんて、これで矢田は編集局長・生頼秀基の前でクモ隠れしなくていい? 胸を張って生頼と紙面の打ち合わせを始めたゾ。試合直前、バンテリンドームの記者席にいた須藤佳裕に電話をすると、いつも以上に熱かった。「藤浪と中日の小笠原は年齢こそ離れていますが、すごく似ていると思います」。ともに夏の甲子園で優勝投手となってドラフト1位で入団。藤浪は「19」、小笠原は「11」と若い番号をもらった。「高卒でも即戦力に近い活躍を周囲から期待されたと思います。小笠原は何度もけがをして、藤浪も途中から1軍でなかなか結果を出せず。底からはい上がってくる姿を僕は応援したいんです」藤浪は本当にいい顔をしていた。すでに制球力への不安は解消されていたが、ここまで圧倒する投球をするとは思わなかった。地獄を味わった右腕は打線の援護にも恵まれながら、祝・2勝目!カンダタはエライ。自分の下から続いてくる他の罪人に対し「この蜘蛛の糸は己のものだぞ」などと親切に警告している。虎番屈指のいい人、サブキャップの新里公章は「僕だったら相手にどうぞ、どうぞと譲ります」と、やたらと寛大な心を見せていたが...。虎は必死のパッチで糸をつかみ、CSを目指している。おかしいなと思ったら下にウサギや鯉も竜もいるではないか。案ずるな! 糸が切れる前に勝ちまくって相手を振り落せばいい? さぁ、森木のデビュー戦だ。阪神の高卒新人の登板は藤浪以来。先輩に続けぇ!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
67471 0.588
(↑0.004)
-
(-)
28509
(+16)
443
(+4)
143
(+7)
62
(+1)
0.254
(↑0.002)
3.470
(-)
2
(-)
DeNA
58502 0.537
(↓0.005)
6
(↓1)
33391
(+4)
418
(+16)
91
(+2)
38
(+1)
0.251
(↓0.001)
3.470
(↓0.11)
3
(-)
阪神
58602 0.492
(↑0.005)
11
(-)
23407
(+5)
343
(+1)
73
(-)
90
(+1)
0.242
(↑0.001
2.540
(↑0.01)
4
(-)
巨人
56621 0.475
(↓0.004)
13
(↓1)
24449
(+4)
512
(+6)
132
(+1)
51
(-)
0.242
(↓0.001)
3.880
(↓0.01)
5
(-)
広島
55623 0.470
(↑0.004)
13.5
(-)
23453
(+6)
455
(+4)
76
(+3)
24
(-)
0.255
(-)
3.520
(-)
6
(-)
中日
51621 0.451
(↓0.004)
15.5
(↓1)
29332
(+1)
407
(+5)
55
(-)
45
(-)
0.247
(↓0.001)
3.380
(↓0.02)