1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 0 | 0 | 3 | 4 | 2 | 0 | 5 | 2 | 0 | 16 | 23 | 0 | 7 |
DeNA | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 4 | 7 | 1 | 2 |
勝利投手:小川 泰弘(6勝7敗0S) 敗戦投手:石田 健大(4勝3敗0S) 本塁打 |
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◆ヤクルトは1点を追う3回表、キブレハンのソロと内山壮の適時打で3点を挙げ、逆転する。その後は4回にオスナが3ランを放つなど計7本のアーチが飛び出し、終わってみれば23安打で16得点を挙げた。投げては、先発・小川が6回3失点の好投で今季6勝目。敗れたDeNAは、投手陣が崩壊した。
◆DeNAの新助っ人右腕、ロバート・ガゼルマン投手(29)が出場選手登録された。26日から1軍合流していたメジャー通算184試合登板の経験豊富なリリーバーがブルペンに加わる一方で、26日にヤクルト村上宗隆内野手(22)に47号ソロを浴びた三上朋也投手(33)が登録抹消となった。前夜の試合後、7回2死無走者でカウント2ボールから村上に1発を許した三上の投球について「コメントはないです。あの場面はないです」と話していた三浦大輔監督(48)は、試合前に取材応対。「ガゼルマンを登録します。三上と入れ替えます。(三上は)再調整です」と、説明した。敗れた26日は2本塁打4打点を献上した村上対策について「昨日の状態を見て、また今日のミーティングで選手へしっかりと再確認もあります。昨日の状態を見て、攻め方を考えていきたい」と三浦監督。5ゲーム差に広げられた首位ヤクルトへのリベンジを期す直接対決第2ラウンドこそ、"村神様"降臨阻止へ全力を尽くして前夜の敗戦を取り返すことを誓った。
◆DeNA佐野恵太外野手(27)が嫌な流れを払拭(ふっしょく)する先制打を放ち、ガッツポーズした。1回の攻撃は1番桑原が三塁への内野安打で出塁。2番楠本は初球ファウルからの2球目にセーフティーバントの構えをすると、一塁走者の桑原も二塁へ向かってスタート。見た目の作戦としては「バントエンドラン」となったが、楠本のバントがファウルとなって失敗。3球目は変化球を振らされて空振り三振となった。一連の攻撃はベンチから出ていたサインと違った可能性もあるが、いずれにせよ走者を進められなかった不穏な空気の中で、3番佐野の初球に桑原が二盗に成功。1死二塁となり、カウント2-1から佐野はヤクルト小川のフォークを中前に運んで桑原が二塁から生還。「打ったのは落ち球です。ボール先行だったので積極的にいきました。桑原さんの走塁のおかげでタイムリーになることができました。先制することができよかったです」と振り返った頼りになるキャプテンの一打で、5ゲーム差で追う首位ヤクルトとの直接対決第2ラウンドは幸先よくスタートした。
◆ヤクルトのパトリック・キブレハン外野手(32)が、来日初本塁打となる1号ソロを含む、マルチ安打をマークし打線をけん引した。2位DeNAとの直接対決第2戦に「2番左翼」でスタメン出場。1点を追う3回1死。DeNA左腕の石田に対し、2ストライクからの3球目、低め126キロスライダーを左翼席へ「初本塁打が素直にうれしいです。いつもなんとかチームに貢献しようという思いでプレーしている。良い場面で打つことが出来てうれしいです」と喜んだ。この1発で火が付いた打線はこの回、2死満塁から7番内山壮に2点適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。キブレハンは4回無死一塁の第2打席でも、2番手の右腕ガゼルマンから左前安打を放ち、無死一、二塁とチャンスメーク。3番山田は三振に倒れたが、4番村上が適時打を放ち、さらに2死一、二塁からはオスナが2試合連発となる15号3ランを放ち、この回一挙4点を奪った。5月末に途中加入した新助っ人は、7月5日に初昇格したが、5試合で10打数無安打に終わり、同17日に登録抹消となった。イースタン・リーグでは30試合に出場し、打率3割2分6厘、2本塁打、23打点の成績を残し、今月19日ぶ1軍再昇格。翌20日に来日初安打を含むマルチ安打、21日には3安打と結果を残してきた。この日まで左投手に対して14打数4安打の打率2割8分6厘をマーク。左対策として2番での先発起用に見事に応えた。【鈴木正章】
◆DeNAが序盤にヤクルト村上宗隆内野手(22)を申告敬遠したが、手痛い失点につながった。同点に追い付かれた直後の3回1死一塁で先発石田が村上と対戦。ボールとなった初球に一塁走者の山田に二盗を決められ、2球目もボール。一塁が空いた状況で打者有利の2ボールとなり、一塁側ベンチの三浦大輔監督(48)は球審に申告敬遠を伝えた。1死一、二塁となり、石田は5番サンタナは中飛に打ち取ったが、6番オスナには四球で2死満塁とされ、7番内山壮に中前へはじき返された。申告敬遠で勝負を避けた村上も生還する勝ち越しの2点適時打を許した。DeNAがヤクルトに敗れた前日26日は村上に2本塁打4打点を献上していた。三浦監督は試合前に「昨日の状態を見て、また今日のミーティングで選手へしっかりと再確認もあります。昨日の状態を見て、攻め方を考えていきたい」と、話していた。
◆DeNAのロバート・ガゼルマン投手(29)が来日初登板を果たしたが、ほろ苦いデビュー戦となった。メジャー通算184試合登板の経験豊富なリリーバーは、2点ビハインドの4回に2番手で登板。先頭のヤクルトの1番塩見に遊撃への内野安打、2番キブレハンには左前打。3番山田は151キロのツーシームで空振り三振に打ち取って1死一、二塁としたが、4番村上に右前適時打を浴びた。さらに2死一、二塁から6番オスナに15号3ランを献上。デビュー登板は1回4安打4失点だった。この日はスライダー、チェンジアップも投じ、直球の最速は154キロだった。人気漫画「キン肉マン」の続編である「キン肉マンII世」に自身と同じ名前「ガゼルマン」というキャラクターがいる縁? で、登場曲は「キン肉マンGo Fight!」だった。ガゼルマンは7月28日にDeNAが獲得を発表。8月11日に来日後は2軍へ合流し、同18日のイースタン・リーグ巨人戦(ジャイアンツ)を皮切りに全て中継ぎで3試合に登板し、2回2/3を投げて0勝0敗、防御率3・38だった。26日から1軍に合流し、この日から出場選手登録された。
◆打線爆発ヤ!! ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、2試合連発となる48号ソロを含む、プロ初の5安打を放った。4安打を放って迎えた8回の第6打席、DeNA坂本から右翼席にダメ押しの1発をたたき込んだ。好調の主砲に導かれるようにチームは今季最多23安打で16点を奪い、2位DeNAとの直接対決第2戦に大勝。ゲーム差は「6」となり、最短31日にもマジック「19」が再点灯する。
◆DeNA牧秀悟内野手(24)が「ハマスタ5試合連続アーチ」をマークした。8点を追う6回1死走者なしで、ヤクルト小川から左翼席上段へ22号ソロを放った。「打ったのは落ち球だと思います。感触良く捉えることができました。とにかく後ろにつなぐことを意識していました」と振り返った。前日26日ヤクルト戦(横浜)に続く2試合連続本塁打となったが、横浜スタジアムでは19日からの広島3連戦でも3試合連続でアーチを放っており、本拠地で"5試合連続本塁打"となった。
◆DeNA投手陣が首位ヤクルト打線相手に2試合で10本塁打を浴びた。内訳は26日が3被本塁打、27日が7被本塁打。個人の内訳は村上3本、キブレハン3本、オスナ2本、サンタナ1本、内山壮1本。DeNAの1試合7被本塁打は今季ワーストとなった。この日は3回に先発石田がキブレハンに来日1号ソロを被弾。4回はガゼルマンがオスナに2試合連続本塁打となる15号3ランを打たれ、7回は宮国がキブレハンに2号ソロ、サンタナに13号2ラン、内山壮に2号ソロを浴びた。8回は坂本がキブレハンに、この日3本目となる3号ソロと村上に48号ソロを浴びた。26日は先発した大貫が6回に村上に46号3ランを浴び、2番手の宮国もオスナに14号2ランを被弾。7回には三上も村上に47号ソロを浴びていた。
◆DeNAが今季ワーストとなる1試合7被本塁打の大敗で、首位ヤクルトとの直接対決に連敗した。三浦大輔監督(48)は「展開的にも流れ的にもね、ちょっとね...ちょっとどころじゃないですけどね、打たれすぎましたね」と、振り返った。初回に佐野の適時打で先制も、その後の2死満塁の好機を生かせず。1点止まりに終わると、3回に先発石田がキブレハンに同点1号ソロを被弾。さらに1死二塁の場面で村上を申告敬遠した後の2死満塁の場面で内山壮に決勝の2点中前適時打を浴びた。4回からは継投に入ったが、中継ぎ陣も次々とヤクルト打線にのみ込まれていった。4回に来日初登板となった2番手のガゼルマンはオスナに2試合連続本塁打となる15号3ランを打たれるなど4失点。3番手の中川は5回に村上の適時打などで2失点。7回に登板した4番手の宮国はキブレハン、サンタナ、内山壮に本塁打を食らって5失点。8回に登板した5番手の坂本はキブレハンに、この日3本目となる3号ソロと村上に48号ソロを浴びて2失点を喫した。無失点だったのは9回に登板した6番手の平田のみだった。打線は6回に牧、宮崎の連続本塁打で反撃したが、遠く及ばず。前夜の3被本塁打と合わせて2試合で10被本塁打と連夜の打ち負けで、チームも3連敗。首位ヤクルトとのゲーム差は「6」に広がった。
◆この日が来日初本塁打のヤクルト・キブレハンがいきなり3本塁打。日本人選手を含め、プロ1号を打った試合で3本塁打は49年4月26日川崎(巨人)50年5月31日保井(東急)53年9月6日フッド(毎日)82年8月6日ブリッグス(ヤクルト)に次いで5人目になる。ヤクルトの1試合3本塁打は5月27日塩見、7月31日村上に次いで今季3人目。シーズンに3人が1試合3本塁打は49年巨人(川崎、千葉、川上)77年中日(デービス、大島、マーチン)に次いで3度目だ。
◆ヤクルトのキブレハンが、来日初本塁打を含む3発4安打で打線をけん引した。まずは1点を追う3回1死、DeNA石田の3球目、低めスライダーを左翼席へ1号同点ソロ。来日初アーチに「初本塁打が素直にうれしいです。いつもなんとかチームに貢献しようという思いでプレーしている。良い場面で打つことが出来てうれしいです」と喜んだ。さらに7回1死では宮国から「うまく拾うことが出来ました。風にも乗って入ってくれた」と左越えに2号ソロ。8回先頭では左腕坂本の初球を右越えに、3号ソロをたたき込んだ。5月末に加入した新助っ人は7月5日に初昇格したが、5試合で10打数無安打に終わり、同17日に登録抹消となった。イースタン・リーグで30試合に出場し、打率3割2分6厘、2本塁打、23打点の成績を残し、19日から1軍に昇格。再昇格後は19打数9安打の打率4割7分4厘と機能している。この日が来日初本塁打のヤクルト・キブレハンがいきなり3本塁打。日本人選手を含め、プロ1号を打った試合で3本塁打は49年4月26日川崎(巨人)50年5月31日保井(東急)53年9月6日フッド(毎日)82年8月6日ブリッグス(ヤクルト)に次いで5人目になる。ヤクルトの1試合3本塁打は5月27日塩見、7月31日村上に次いで今季3人目。シーズンに3人が1試合3本塁打は49年巨人(川崎、千葉、川上)77年中日(デービス、大島、マーチン)に次いで3度目だ。
◆打線爆発ヤ!! ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、2試合連発となる48号ソロを含む、プロ初の5安打をマークした。4安打で迎えた8回の第6打席、DeNA坂本から右翼席にダメ押しの1発をたたき込んだ。打率は3割3分7厘まで上昇。好調の主砲に導かれるようにチームは今季最多23安打で16点を奪い、2位DeNAとの直接対決第2戦に大勝。ゲーム差は「6」となり、最短31日にもマジック「19」が再点灯する。村上らしい滞空時間の長い1発で「ヒットパレード」を締めくくった。11点リードの8回1死。DeNA左腕坂本に対し、1ストライクからの2球目、内角高め128キロスライダーを捉えると、高々と舞い上がった打球は右中間席最前列へ。「少し高めの球でしたが、しっかり押し込めましたし、風にも乗ってくれました」。前日26日に、史上最年少で通算150本塁打を達成したばかりの主砲が、一夜明けて自身初となる5安打。打率を3割3分7厘に引き上げ「3冠王」の地位をしっかり固め、日本人選手では02年の松井秀喜(巨人)以来となる50本塁打まであと2本に迫った。投手の左右、球種も関係ない。「村神様」のバットが打ち出の小づちのごとく、単打を生み出した。1回は左腕石田の113キロカーブを右前に運び、4回1死一、二塁では、「良いところを抜けてくれました」と、右腕ガゼルマンの外角高め138キロチェンジアップを右前へ。さらに5回2死一、三塁では、内野手が一塁寄りに集まる「村上シフト」を破る右前適時打。これは中川の146キロ直球をはじき返したものだった。7回に宮国のカーブをとらえた右前適時打と、締めくくりの1発を含め、すべて違う投手から4打点を積み上げ、119とした。高津監督も「彼の前にランナーがたくさん出てくれたので。シングルで打点をしっかり取るというのは彼にとっての大きな仕事」と納得の表情。常々「優勝が第1なので」と語る頼もしき主砲が、チームを再加速させる。【鈴木正章】○...小川が6回を4安打3失点にまとめ、2カ月ぶりとなる6勝目を挙げた。打線の大量援護にも助けられ、6月28日広島戦以来となる白星。高津監督も「状態が良い悪いは別として、ゲームを作っていったので。彼に1つ白星がついたのは、いい弾みになってくれればいいなと思います」と話した。▽ヤクルト内山壮(3回2死満塁から2点適時打)「先輩たちが良い流れで回してくれたので、迷わず思い切って打ちにいきました。タイムリーになってくれて良かったです」○...原が中7日でDeNA第3戦に先発する。前回20日中日戦では、6回5安打1失点で自己最多となる7勝目をマーク。今季DeNAに対しては3試合で1勝1敗、防御率4・80と相性は良くないが「1度つながり出すと止まらないという印象がある。とにかく1人ずつ、1つずつというところを意識していきたい」と、目の前の打者に集中していく構えだ。
◆2位DeNAが22年ぶりの1試合7被本塁打で首位ヤクルトとの直接対決に連敗し、ゲーム差が6に広がった。投手陣が今季ワーストの23安打を浴びて16失点。三浦監督は「展開的にも流れ的にもね、ちょっとね...ちょっとどころじゃないですけどね、打たれすぎましたね」と振り返った。大敗への入り口となったのは村上への申告敬遠だった。1-1の3回1死一塁から山田に二盗を決められ、2ボールとなり、指揮官は歩かせる決断を下した。ここで先発石田が踏ん張れず、2死満塁から内山壮に中前に運ばれて二塁から村上も生還する決勝の2点適時打を浴びた。4回以降は勢いづいたヤクルト打線を中継ぎ陣が止められなかった。3本塁打を許したキブレハン、2試合連発のオスナにサンタナと助っ人勢にパワーを見せつけられ、高卒2年目の内山壮にも2号ソロを献上。最後は村上の48号ソロも食らって、00年8月10日巨人戦(東京ドーム)以来、球団4度目の7被本塁打。前夜の3被本塁打と合わせて2試合で10被本塁打に「打たれすぎですよね」と、指揮官も嘆いた。豪快なアーチの影には"村神様"に5安打を浴び、26日の第3打席から9打席連続出塁(3本塁打、4単打、2四球)を許している。「また(対策を)考えないといけない」と話す三浦監督は前だけを向く。奇跡の大逆転Vへ、3連敗だけは避けたい28日の直接対決第3ラウンドへ向けて「負けて悔しいけど、ここまでやってきたことがなくなるわけじゃない。今日の負けを無駄にしないようにしないといけない」と話した。【木下大輔】▽DeNA石田(3回3失点で3敗目)「攻める気持ちを持っていた中で四球を与えてしまい、1人で野球をしてしまったことは反省点です」○...京山が村上に真っ向勝負を仕掛ける。28日ヤクルト戦に先発する右腕は「僕は逃げずに攻めて。攻めた結果のフォアボールはOKだと思うので、逃げずに攻めていきたい。しっかり攻めれば抑えられる打者なので、間違えないように攻めていけたら」と、気合十分。プロ1号も放って今季初勝利を挙げた前回21日広島戦に続く快投で、4番を中心にヤクルト打線を抑え込む。
◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、2試合連発となる48号ソロを含む、プロ初の5安打をマークした。4安打で迎えた8回の第6打席、DeNA坂本から右翼席にダメ押しの1発をたたき込んだ。村上が48号を含む5安打。村上の1試合5安打はプロ入り初めてだ。シーズン48本以上は60本打った13年バレンティン(ヤクルト)以来15人、27度目。チーム115試合目で48号は13年バレンティンの110試合目に次ぎ、02年カブレラ(西武)に並ぶ2位タイのスピード記録だ。これで8月の村上は66打数29安打、11本塁打、24打点、打率4割3分9厘。7月終了時の打率順位は4位だったが、現時点では2位大島(中日)に1分4厘差をつけてトップに立っている。
◆2位DeNAが首位ヤクルトとの直接対決に連敗してゲーム差が6に広がった。投手陣が00年8月10日巨人戦(東京ドーム)以来となる22年ぶりの1試合7被本塁打など今季ワーストの23安打を浴びて16失点で大敗した。試合後の三浦大輔監督(48)の主な一問一答は以下の通り。-石田について三浦監督 そうですね...球数も初回から多くなり、苦労したかなと。そんな感じですね。-4回から継投。流れも変えたかった?三浦監督 球数も多かったですし、アウトを取るのも、今日は流れ的にも展開的にも、球数も毎回多かったですし、あそこ(3回)で3点取られたということもありましたし、やはり何かを変えていかないと、と交代させましたけどね。-ガゼルマンは来日初登板で1回4失点三浦監督 来日初登板でね、ゴロを打たせてというところで、間を抜かれるコースヒットでね。あのゴロを打たせるのが、ガゼルマンの持ち味だと思いますから。あそこで不運なところもありましたけど、最後はホームランで初登板はああいう形になりましたけど、まだまだもうちょっと見たいですし、次も今日を踏まえてどうなるか、展開的にも流れ的にもきつい場面でいってもらった部分もあるので、次に期待します。-3連投となった中川、宮国、坂本も失点。試合展開の難しさ三浦監督 きついところですが...その中でも何とかしてもらわないといけないですし。想定外のところでいってもらったりとか。展開的には3連投になるのは分かっていましたけど、今日はいってもらうしかなかったですね。-慎重に攻めていたと思うが、村上には5安打を打たれた三浦監督 結果的に5安打ですからね、また考えないといけないですよ。昨日もそうですけど、今日の負けも無駄にしないようにしないといけないですね。-2回の柴田の失策から、ヤクルト打線の打順の巡りを良くしてしまって試合の流れを悪くした部分はあったか?三浦監督 もちろんエラーはしようと思ってやっているわけではなく、守備でも助けられている部分もありますから。その中でも、やっぱり今日は打たれすぎですよね。投手陣として、バッテリーとして、打たれすぎだと思います。
◆DeNAの新外国人、ロバート・ガゼルマン投手(28)=前カブス=が、初めて1軍に昇格し、四回に2番手で初登板。「キン肉マン Go Fight!」を登場曲にハマスタのマウンドに上がるも、1回4安打4失点に終わった。最速は154キロをマーク。武器とする高速シンカーを内角低めに沈めて山田から空振り三振を奪う場面もあった。しかし、先頭の塩見、キブレハンのゴロがいずれも安打になり、1死一、二塁から村上の芯を外すも一、二塁間を破られ適時打。サンタナは三振に仕留めたが、続くオスナにトドメの3ランを浴びた。
◆〝左キラー〟が仕事を果たした。0―1の三回1死。ヤクルトのパトリック・キブレハン外野手(32)が左越えのソロを放ち、来日初本塁打をマークした。「素直にうれしいです。いつも何とかチームに貢献しようという思いで、プレーしている。いい場面で打つことができました」流れをもたらす一発だった。カウント0―2からDeNA先発の左腕・石田の真ん中低め126キロスライダーを一閃。高々と上がった打球は、左翼席に吸い込まれた。笑顔でダイヤモンドを一周すると、ベンチでは待ち受けたナインに頭をたたかれるなど手荒い祝福を受けた。3試合ぶりに「2番」で先発出場した助っ人が起用に応える一打を放つと、打線は続いた。山田の左前打と2つの四球で2死満塁とすると、3試合ぶりに先発した捕手の内山壮が中前へ2点打。四回にはキブレハンの左前打などでチャンスを作ると村上が右前適時打、オスナが2試合連続の15号3ランを放つなど一気に活気づいた。キブレハンは七回、この日2本目のアーチを左翼へ運んだ。村上の適時打のあと、サンタナの13号2ラン、内山壮の2号ソロと1イニング3発を誘発した。さらにキブレハンは八回に今度は右翼へ3本目のアーチをかけた。このイニングでも村上の48号2ランを導いた。横浜スタジアムは思い出の地だった。今季途中の5月にヤクルトと契約したキブレハンだが、昨夏開催された東京五輪で来日し、米国代表として銀メダル獲得に貢献した。日本との決勝の舞台となったのが横浜スタジアム。試合は0―2で敗れたが、その悔しさも払拭するかのような3発4安打の大活躍だった。締めて7発23安打16得点の大勝。2位DeNAとは一時4ゲーム差まで詰められたが、この直接対決2連勝で6ゲーム差に。キブレハンが大きな存在感を解き放った。
◆DeNAは首位・ヤクルトとの直接対決第2戦で、八回までに今季ワーストの7本塁打を浴びた。三回に石田がキブレハンに来日1号ソロを被弾。四回は初登板の2番手・ガゼルマンがオスナに3ランを浴びた。七回には4番手・宮国がキブレハン、サンタナ、内山壮に1イニング3発を許し、八回は5番手・坂本がキブレハンにこの日3発目、村上にも一発を打たれた。
◆DeNAは投手陣が今季ワーストの被安打、7被弾で16失点と大炎上し、7月24日以来の3連敗。首位・ヤクルトとの直接対決に連敗し、ゲーム差は「6」に広がった。佐野の適時打で1点を先取したが、先発の石田が三回にキブレハンに来日1号を浴びるなど3失点で降板。「攻める気持ちを持っていた中で、四球を与えてしまい、一人で野球をしてしまったことは反省点。リズムを持ってこられず、早い回で降りることになり申し訳ない」と肩を落とした。三浦監督はここで石田を諦め、1―3の四回に新外国人のガゼルマンを昇格即2番手のマウンドに送ったが、1回4失点と炎上。こうなると、勝ちパターン以外の投手を送り込むことしかできず、3連投となった中川は2回2失点、宮国も1回5失点、坂本も1回2失点と打ち込まれた。六回に牧が本拠地5試合連発、宮崎が2者連発を放つも、まさに〝焼け石に水〟。最大17・5ゲーム差から追い上げた奇跡の大逆転優勝に、黄色信号がともった。
◆0―1の三回1死、ヤクルトのパトリック・キブレハン外野手(32)が左越えのソロを放ち、来日初本塁打をマークすると、七回にはこの日2本目のアーチを左翼へ。さらに八回には右翼へ3本目の本塁打を放ち、勝利に貢献した。キブレハンのヒーローインタビューは以下のとおり。--4安打3本の本塁打と大活躍「そうですね、素晴らしいチームの勝利でした。全員すごくいい結果を残したので、自分自身も4安打3ホームラン。一生忘れない日になりました」--今日は2番で先発「自分の心の中では落ち着いてました。この前の試合でも2番を打ってたんで、初めてっていうわけではないですし、自信を持って試合に挑みました」--第2打席に日本での初本塁打「やっと第1本が出て安心しました。ノーボールツーストライクで追い込まれてたんで、なんとか三振しないように振りました。いい角度で上がってくれました」--第5打席目に2本目の本塁打「正直、2本目はちょっとラッキーだなって思いました。ちょっと自分も態勢を崩されて、なんとか入ってくれました」--最後(3本目)は初球を本塁打に「初球から甘い球が来たら、積極的に打つって心がけたんで、なんとかいい結果になりました」--1試合3本というのは「アマチュアプロを含めても、人生初めてなんで一生忘れられないです」--チームはこれで20の勝ち越し「このカード勝ち越したことは、非常に重要でしたけど、明日の試合が大事になってくるので。いい勝利でしたけど、明日に切り替えて3連勝できるように頑張ります」--ナイスバッティング「アリガトウゴザイマス」
◆DeNAは投手陣が今季ワーストの被安打23&7被弾で16失点と大炎上し、7月24日以来の3連敗。首位・ヤクルトとの直接対決に連敗し、ゲーム差は「6」に広がった。以下、三浦監督の主な一問一答。――先発の石田は「球数も初回から多くなり、苦労したかなと」 ――3回(5安打3失点、72球)で降板「球数も多かったですし、アウトを取るのも苦労していた。3点取られて何かを変えないと、と交代させました」――2番手・ガゼルマンが来日初登板で1回4失点「ゴロを打たせるのが持ち味ですから、コースヒットで不運なところもあったが、最後ホームランで...。きょう踏まえて次、どうなるか。展開的にもきつかった。次に期待します」――中川、宮国、坂本が3連投になった「きついところですが、その中でも何とかしてもらわないといけない。想定外のところでいってもらったりとか、3連投もわかってましたけど、きょうはいってもらうしかなかった」――村上に5安打「5安打ですからね、また考えないといけない。きのうも、きょうも、無駄にしないようにしないといけない」――二回、柴田の失策から流れが変わった「もちろんエラーはしようと思ってやっているわけではなく、守備でも助けられている部分がありますから。その中で、きょうはやっぱり打たれすぎです。投手陣として、バッテリーとして打たれすぎだと思います」――六回の2発(牧と宮崎)や桑原(2安打1打点)も意地を見せた「やっぱりそういうところですよね。もちろん負けは負けで痛いし、悔しい。でも、さっきも言いましたけれど無駄にしない。ここまでやってきたことはなくなるわけではないですから、まだ明日なんとかみんなでいけるように切り替えるのが一番大事」(続けて)「下を向いていて勝てればいいですけれど、絶対よくないですから。そういうことはないようにして、明日も試合があるわけですから、どう切り替えて、どう向かっていくか。終わったことは変えられないので、どう生かせるようにするかです」
◆DeNAは投手陣がヤクルト打線に計7本塁打を浴び、3連敗を喫した。被安打23は2010年9月18日の広島戦で24安打されて以来。三浦監督は「バッテリーとして打たれ過ぎた」と自嘲気味に言った。先発の石田を3回3失点で代え、シーズン途中に新加入したガゼルマンを四回に投入したが、村上に適時打、オスナに3ランを浴びて1回4失点で試合の流れを失った。首位との直接対決で2連敗し、ゲーム差は6に広がった。三浦監督は「どう切り替えて、向かっていくか」と話した。
◆セ・リーグ首位のヤクルトは27日、DeNA18回戦(横浜)で今季最多の7本塁打を放ち、16―4で大勝した。ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が八回の48号ソロを含め、プロ入り初の1試合5安打を放って4打点をマーク。今季132本とした安打でもトップに立ち〝10冠〟となった。大砲を中心とした打線は今季最多の23安打、同タイの16得点。DeNAとのゲーム差を6に広げ、優勝へのマジックナンバーは最短で31日に再点灯する。【データBOX】?ヤクルト・村上が自身初の1試合5安打。1試合5安打以上は6月29日の中日・阿部寿樹(5安打)、8月3日の中日・大島洋平(6安打)に次いで今季3人目。ヤクルトでは2018年5月11日の西浦直亨(5安打)以来4年ぶり。?チーム115試合目でのシーズン48号は日本選手最速で、13年のヤクルト・バレンティンの110試合に次ぎ、02年の西武・カブレラと並ぶ2番目。これまでの日本選手最速は1964年の巨人・王貞治と86年のロッテ・落合博満の117試合だった。?ヤクルトの1試合7本塁打は9イニング試合では最多タイで、昨年7月13日の巨人戦(村上、サンタナが各2、吉田大成、山田哲人、オスナ)以来6度目。延長を含めた球団最多は2007年7月11日の広島戦でマークした8本。1試合23安打は1955年7月13日の広島戦での25安打に次ぎ、84年9月15日の阪神戦と並ぶ球団歴代2位。
◆真夏の勢いが陰りを見せた。DeNAは、首位・ヤクルトとの直接対決で立て続けに敗れて3連敗。2010年9月18日の広島戦以来となる被安打23、今季ワーストの7被弾で16失点を喫して後半戦初のカード3連戦負け越しとなり、三浦大輔監督(48)は「打たれすぎ」と苦言を呈した。先発の石田は3回72球、3失点で降板し「一人で野球をしてしまった」と肩を落とした。四回には新外国人のガゼルマン(前カブス)を昇格即2番手で送り込んだが、不運な安打もあり1回4失点。過密日程となる9月以降の重要戦力として奮起が求められる。前日2本塁打を浴びた村上には1発を含む5安打を許した。指揮官は「昨日も今日も無駄にしてはいけない。また考えないと」と、さらなる対策に思いを巡らせた。首位とのゲーム差は6となり、三浦監督は「終わったことは変えられないので、どう生かせるかが大事」と強調した。3連戦の最後は一戦必勝。エスコバー、伊勢、山崎は2試合とも登板機会がなく、先発が粘って勝ちパターンにつなぐ連勝中の流れを取り戻すことが〝反撃〟には不可欠だ。(浜浦日向)
◆村上だけではない。ヤクルトは助っ人も大暴れだ。三回。パトリック・キブレハン外野手(32)が左中間席へ来日初本塁打。七回にも左翼席へ、八回は右翼席へアーチを描き、1試合3本塁打をマークした。「アマチュア、プロを含めて人生で3本塁打は初めて。一生、忘れられない日になりました」メジャー通算10本塁打の右打者は、ホワイトソックス傘下3Aから4月にヤクルトへ。昨夏の東京五輪では米国代表として、決勝で日本に敗れたものの銀メダルを獲得。横浜スタジアムは、その舞台だった。「五輪で負けた試合は悔しい思い出」と苦い記憶があるが、3本塁打を含む4安打3打点。九回の攻撃中、「今日の活躍でいい思い出もできたじゃん」と、五輪決勝で本塁打を放った村上に背中をたたかれ、良い思い出を上書きした。3人の外国人野手がアーチそろい踏みだ。四回にオスナが15号3ラン、七回はサンタナが13号2ラン。7本塁打をかっ飛ばした打線は今季最多の23安打を放ち、同最多タイの16得点を挙げた。高津監督はキブレハンについて「体勢を崩されながらも遠くに飛ばす技術、力は持っている。僕もうれしい」と称賛。続けて「サンタナ、オスナにしても一本、出たのは大きかった」と村上の後ろを固める大砲2人の復調を喜んだ。強力助っ人トリオの力も借りて優勝へ突っ走る。(横山尚杜)
◆完全無欠の打者へ―。セ・リーグ首位のヤクルトは27日、DeNA18回戦(横浜)で今季最多の7本塁打を放ち、16―4で大勝した。ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が八回の48号ソロを含め、プロ入り初の1試合5安打を放って4打点をマーク。今季132本とした安打でもトップに立ち〝10冠〟となった。大砲を中心とした打線は今季最多の23安打、同タイの16得点。DeNAとのゲーム差を6に広げ、優勝へのマジックナンバーは最短31日に19で再点灯する。スワローズファンの子供たちに夢を与える〝花火〟を打ち上げた。夏休み最後の週末。村上が八回、右翼席最前列に飛び込む48号ソロを放ち、プロ5年目で初の1試合5安打と大暴れした。「少し高めの球でしたが、しっかりと押し込めました。風にも乗ってくれました」もはや、誰にも止められない。前夜はプロ野球史上最年少の22歳6カ月で通算150本塁打を達成するなど、2本塁打4打点。勢いそのままに一回に右前に運ぶと、四回の第3打席から3打席連続で適時打を放つ。八回は左腕の坂本から、見逃せばボール球となる高めのスライダーを強振。9回試合では球団最多に並ぶチーム7本目の本塁打とし、2位・DeNAとの大事な3連戦で2連勝へと導いた。26日から7打数連続安打(9打席連続出塁)。打率を一気に・337まで上げて2位の中日・大島との差を1分4厘に広げ、令和初の三冠王へ前進した。主要の打撃部門だけではない。驚異の〝10冠〟だ。今季132安打としてトップに躍り出たことで、表彰の対象となる打率と本塁打、打点(119)、安打、出塁率・470の5部門で1位。さらに93得点、94四球、長打率・747、得点圏打率・376、293塁打を合わせ、10部門でトップに立った。2日にプロ野球記録の5打席連続本塁打を達成した大砲は、シーズン59本塁打ペース。ヤクルトのバレンティンが2013年に樹立した60本塁打のプロ野球記録に迫る勢いだ。それでも見据えるものは優勝の2文字。チームを勝たせるために何をすべきか-。試合中はピンチの場面で必ず投手に声を掛けて励ます。圧倒的な打棒でチームを引っ張るだけでなく、チームファーストの意識を持つ。その原点は父・公弥さんの教えにある。「投手を一人にさせるな」。小学生から捕手を務め、熊本・九州学院高では1年秋から扇の要に。大事な言葉を胸に、チームのまとめ役としても存在感を発揮するようになった。三塁を守るようになったプロの世界でも、この信念を貫く。チームは38年ぶりの1試合23安打を放ち、今季最多タイの16得点。新外国人のキブレハンが来日初本塁打を含む3本塁打を記録するなど猛打をさく裂させ、優勝争いのライバルとのゲーム差を6に広げた。リーグ2連覇へのマジックナンバーは最短で31日に、「19」で再点灯する。高津監督は4打点を挙げた村上について「好機で打点を取るのも大きな仕事の一つ。チームに大きな影響のある打撃だった」とたたえた。不動の4番打者がいる限り、スワローズは強い。(森祥太郎)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
67 | 47 | 1 | 0.588 (↑0.004) | - (-) |
28 | 509 (+16) | 443 (+4) | 143 (+7) | 62 (+1) |
0.254 (↑0.002) | 3.470 (-) |
2 (-) |
DeNA |
58 | 50 | 2 | 0.537 (↓0.005) | 6 (↓1) |
33 | 391 (+4) | 418 (+16) | 91 (+2) | 38 (+1) |
0.251 (↓0.001) | 3.470 (↓0.11) |
3 (-) |
阪神 |
58 | 60 | 2 | 0.492 (↑0.005) | 11 (-) |
23 | 407 (+5) | 343 (+1) | 73 (-) | 90 (+1) |
0.242 (↑0.001) | 2.540 (↑0.01) |
4 (-) |
巨人 |
56 | 62 | 1 | 0.475 (↓0.004) | 13 (↓1) |
24 | 449 (+4) | 512 (+6) | 132 (+1) | 51 (-) |
0.242 (↓0.001) | 3.880 (↓0.01) |
5 (-) |
広島 |
55 | 62 | 3 | 0.470 (↑0.004) | 13.5 (-) |
23 | 453 (+6) | 455 (+4) | 76 (+3) | 24 (-) |
0.255 (-) | 3.520 (-) |
6 (-) |
中日 |
51 | 62 | 1 | 0.451 (↓0.004) | 15.5 (↓1) |
29 | 332 (+1) | 407 (+5) | 55 (-) | 45 (-) |
0.247 (↓0.001) | 3.380 (↓0.02) |
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