オリックス(★2対3☆)西武 =リーグ戦22回戦(2022.08.26)・京セラドーム大阪=
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西武
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ORIX
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勝利投手:今井 達也(4勝1敗0S)
(セーブ:増田 達至(2勝3敗27S))
敗戦投手:近藤 大亮(1勝4敗2S)

本塁打
【西武】山川 穂高(36号・7回表ソロ)

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◆西武は1点を追う7回表、山川のソロが飛び出し、試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた延長10回には、代打・栗山が犠飛を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・今井が9回2失点10奪三振の熱投で今季4勝目。敗れたオリックスは、打線が終盤の好機を生かせなかった。

◆オリックス杉本裕太郎外野手(31)が、西武戦の試合前練習に合流した。杉本は21日に、新型コロナウイルス感染者と濃厚接触した疑いがあるとして、出場選手登録を抹消。25日に特例2022で、規定の10日間を経ずに再登録されていた。チームトップの15本塁打を放っている昨年の本塁打王の復帰は、眼上の敵の2位西武との直接対決を迎えるオリックスに強い追い風になる。

◆オリックス山本由伸投手(24)の西武戦は通算12勝3敗で、昨年7月2日からシーズンをまたいで7連勝中。また、このカードはベルーナドームで7勝3敗に対して京セラドームでは5勝0敗。本拠地での西武戦はプロ入りから負けなしだ。

◆オリックス杉本裕太郎外野手(31)が26日、出場選手登録を抹消された。左足に違和感を感じていたため、26日に大阪市内の病院を受診し「左ハムストリングスの筋損傷」との診断を受けた。今後は患部の状態を確認しながら、リハビリ、練習等を行っていく。杉本は21日に、新型コロナウイルス感染者と濃厚接触した疑いがあるとして、出場選手登録を抹消。25日に特例2022で、規定の10日間を経ずに再登録された。26日は西武戦前の練習に合流。チームトップの15本塁打を放っている昨年の本塁打王の復帰は、目の上の敵2位西武との直接対決を迎えるオリックスに強い追い風になるかに見えた。だがグラウンドに姿を見せたのもつかの間。再びチームを離れることになった。

◆西武山川穂高内野手(30)が超特大の36号ソロを放った。1点を追う7回無死。オリックス山本の高め149キロ直球を捉えた。完璧だった。両手に残る感触をかみしめながら、右手を高々と上げた。左中間スタンドへの豪快弾。前の打席まで2打席連続三振に抑えられていたが、第3打席で4番の意地を見せた。10試合ぶりの1発は貴重な同点弾となった。「完璧でした!山本投手からは、もう何年も打てていなかったので、めっちゃうれしいです!しばらくヒットが出ていませんでしたが、そこまで落ち込む状態ではありませんでした。1本出ましたし、次の打席も頑張ります」と興奮気味に振り返った。山本には昨季、16打数1安打に封じられていた。これで今季は14打数3安打1本塁打、7三振となった。

◆オリックス山本由伸投手の今季12勝目はならなかった。自身7連勝中の西武を相手に4回、先制を許したが、その裏に味方が2-1と逆転。だが7回に山川に同点ソロを打たれ、7回5安打9奪三振無四球2失点で降板した。「先制点を許してしまったところを反省しないといけませんし、チームがその裏にすぐ逆転してくれていただけに、リードを守り切れなかったことが悔しいです」。本拠地での西武戦は、プロ入り以来5連勝。無敗は続くも、悔いの残る登板になった。▽オリックス吉田正(4回に一時同点の適時三塁打をで12日ソフトバンク戦以来の打点) いいところに打球が落ちてくれました。

◆西武今井達也投手(24)が魂の144球で勝利を呼び込んだ。9回まで4安打6四球、10奪三振の2失点。10回こそマウンドを守護神増田に譲ったが、4勝目を挙げた。「何とか9回まで投げられたのはよかった」と充実の汗を拭った。8回まで117球。「行きます」。9回も志願してマウンドに上がった。ブルペンは誰も準備をしなかった。2死二塁。サヨナラのピンチを迎えた。疲れはあった。ただ、これまでチームの躍進を支えてくれたブルペンの仲間の勤続疲労を思えば、取るに足りない。もう1度、ギアを上げた。マッカーシーへの初球。この日の140球目は154キロを計測。2-2からの自己最多となる144球目。149キロ直球でねじ伏せた。空振り三振。ほえて、力強く右拳を握った。開幕直前に右内転筋の張りで離脱し、さらに左足首捻挫もしていた。ローテーションに入ったのは7月だった。「前半戦の分も、後半戦は頑張らないといけない」。前半は戦力になれなかったからこそ、強い決意がほとばしる。ロッテに2連敗と嫌な流れで迎え、しかも投げ合う相手は山本だった。その試合を勝てた。今、投手陣の疲労の色が濃い苦しい局面。遅れてきた鉄腕が頼もしかった。これで球団通算4999勝。節目にもリーチとなる1勝だった。【上田悠太】○...21年目のベテランコンビがしぶとく打点を稼いだ。10回1死三塁では、代打の栗山が左翼にしっかり決勝犠飛を放った。「とにかくランナーをかえすことに集中していた」。4回1死二、三塁では、中村も二塁ゴロできっちりと打点。状況に応じたチーム打撃で先制点をもたらした。▽西武辻監督(山本相手に白星) この試合は大事だった。やっぱり山本に勝つっていうの2勝、3勝分に当たるくらいの価値はあると思う。

◆オリックス水本監督代行の初戦勝利はならなかった。中嶋監督が新型コロナウイルス陽性判定を受け、急きょ指揮。その初戦に西武戦7連勝中のエース山本を先発に立てたが競り負けた。7回に山本が山川に同点ソロを浴び、延長10回に近藤が代打栗山に決勝犠飛を許した。「監督がいないときに、勝ちたかったというのが一番の気持ち」と水本代行は深く息をついた。初回無死一塁、2回1死一塁、7回1死一塁と足で攻めたが、西武バッテリーに阻まれた。「根拠がある中でやっている。動いて動いて、その中で失敗したことは反省しないとあかんと思います」と振り返った。反攻を狙うシーズン終盤、非常事態のチームを託された。「僕自身も、勝つことに対してのプレッシャーを感じている部分が少しあったのかな」。首位ソフトバンクとのゲーム差が3に拡大し、再び自力優勝が消滅。待ったなしの状況で上位チームを追いかける。▽オリックス吉田正(4回に一時同点の適時三塁打で12日ソフトバンク戦以来の打点)「いいところに打球が落ちてくれました」

◆オリックスの吉田正が0―1の四回に同点の適時三塁打を放った。1死一塁で今井の変化球を振り抜いた打球は、飛び込んだ右翼手のグラブのわずか先で弾んだ。外野を転々とする間に一気に三塁へ。「いいところに打球が落ちてくれた」と振り返った。今季初の三塁打で打線に勢いを生むと、宗の犠飛で三塁から勝ち越しの生還を果たした。今季は左太もも裏の負傷による離脱などもあったが、「状態は日に日に良くなっている」と頼もしい。左翼守備にも就き、軽快な動きを見せた。この日、杉本が左脚の故障で離脱。チームの危機で主砲が存在感を示した。

◆西武が延長戦を制した。七回に山川が左翼席へ同点の36号ソロを放ち、十回は栗山が左犠飛を放ち、これが決勝点となった。先発の今井が9回、144球を投げ4安打2失点で4勝目を挙げた。同学年対決で意地を見せた。今井は前回19日に続き2週連続となったオリックス・山本との投げ合いで、一歩も引かなかった。「優勝争いをしている中で厳しい試合になる。大事なカードの頭を任されたので、ベストを尽くして1点でも少なく長いイニングを投げたい」と気合を入れて臨んだ今季8度目のマウンド。最速158キロの真っすぐを武器に、立ち向かった。味方が1点を先制した直後の四回、1死から安達を四球で歩かせると、吉田正に同点三塁打を浴びた。さらに1死一、三塁から宗に勝ち越しの犠飛を許して2失点。それでも、四回以降はさらなる失点を防いだ。本拠地で山本との投げ合った前回は6回5安打3失点。チームはノーヒットノーランを喫した6月19日以来となる完投を許して敗れた。打線は七回、先頭の山川が左越えに同点の36号ソロを放ち、粘りの投球を続ける今井を援護した。負けられない試合で、今井がチームの期待に応えた。(石井孝尚)

◆左翼の吉田正のバックホームはわずかに及ばなかった。オリックスは2―2の延長十回、1死三塁から代打栗山の犠飛で勝ち越し点を許し、3年ぶりの西武戦負け越しが決定。中嶋監督の新型コロナウイルスの陽性判定を受け、指揮を執った水本監督代行は「監督がいない時に勝ちたかったというのが一番」と悔やんだ。四回に吉田正の適時三塁打と宗の犠飛で逆転したが、その後は追加点が遠かった。踏ん張っていた山本は七回に山川に同点ソロを浴び「リードを守り切れなかったことが悔しい」と唇をかんだ。

◆西武の栗山が2―2の延長十回に勝ち越し犠飛を放った。愛斗の二塁打と犠打で1死三塁となった場面で、代打で登場。高めの変化球を左翼へ打ち上げ「ランナーをかえすことに集中していた」と納得顔だった。しぶとく延長戦を制した辻監督は「野手が(今井の力投を)背中で感じたと思うよ。ベンチの中で勝ちをつけてやれという声が聞こえていた」と話した。

◆西武は延長十回1死三塁から、代打・栗山巧外野手(38)が決勝の犠飛を放って、オリックスに競り勝ち、連敗を「2」で止めた。辻発彦監督(63)の主な一問一答は以下の通り。--今井が気迫の144球で9回2失点で4勝目「144球? だからあいつは一級品だって。あそこ(九回)で150キロ近い球が出るんだからさ」--九回に今井の交代は考えた「八回まではと思っていた。九回は考えようと思っていたけど、話をするといくというのでね」--打線もオリックス・山本にくらいついた「そんな打てないからね。みんな簡単に山本には勝てないと言うけど、すごいピッチャーなんだから。容易じゃないよ」--山川が山本から約4年ぶりに一発「喜んでたよ。山本からホームラン打ったって」--山本が投げた試合でチームは連敗を止めた「昨日、一昨日と悔しい負けしてるし、山本に勝つっていうのはチームとして間違いなく1勝じゃなく、2勝、3勝分に当たるくらいの価値はあると思う」

◆144球の力投が実った。西武・今井が9回2失点で4勝目を挙げ、チームの連敗を2で止めた。前回19日に完投勝利を許した同学年の山本との投げ合いに「前回は先にマウンドを降りた。絶対に降りないぞという気持ちで上がった」。九回は続投を志願して延長十回の勝ち越しを呼び込み、辻監督は「山本に勝つのはチームとして2勝、3勝分の価値がある」と目を細めた。オリックス・山本から2018年8月9日以来の一発となる36号ソロを放った西武・山川 「完璧でした。山本投手からはもう何年も打てていなかったのでめっちゃうれしいです」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
60502 0.545
(↑0.004)
-
(-)
31442
(+10)
383
(-)
80
(+1)
64
(-)
0.258
(-)
3.190
(↑0.03)
2
(-)
西武
62533 0.539
(↑0.004)
0.5
(-)
25401
(+3)
355
(+2)
99
(+1)
55
(-)
0.234
(↓0.001)
2.600
(-)
3
(-)
ORIX
60561 0.517
(↓0.005)
3
(↓1)
26382
(+2)
359
(+3)
64
(-)
55
(+1)
0.246
(↓0.001)
2.710
(-)
4
(-)
楽天
57542 0.514
(↓0.004)
3.5
(↓1)
30420
(-)
393
(+2)
77
(-)
82
(+1)
0.245
(↓0.001)
3.330
(↑0.01)
5
(-)
ロッテ
54581 0.482
(↑0.005)
7
(-)
30369
(+2)
416
(-)
71
(+1)
107
(+1)
0.225
(-)
3.270
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
44683 0.393
(↓0.003)
17
(↓1)
28362
(-)
433
(+10)
83
(-)
75
(-)
0.232
(↓0.001)
3.500
(↓0.04)