ロッテ(☆2対0★)楽天 =リーグ戦21回戦(2022.08.26)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
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ロッテ
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勝利投手:佐々木 朗希(8勝3敗0S)
(セーブ:オスナ(3勝0敗4S))
敗戦投手:岸 孝之(7勝8敗0S)

本塁打
【ロッテ】荻野 貴司(5号・3回裏ソロ)

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◆ロッテが投手戦を制した。ロッテは3回裏、荻野のソロが飛び出し、先制に成功する。そのまま迎えた8回には、安田の適時二塁打で1点を奪い、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・佐々木朗が7回無失点8奪三振の力投で今季8勝目。敗れた楽天は、先発・岸が好投するも、打線が沈黙した。

◆フリーアナウンサー袴田彩会(31)がロッテ-楽天21回戦(ZOZOマリン)で始球式を務めた。この日は球団オフィシャルスポンサーで、今年で創立22周年を迎える株式会社ライブズの冠協賛試合として行われ、背番号22のピンストライプで登場。元ロッテ里崎智也氏(日刊スポーツ評論家)のYouTubeチャンネル「Satozaki Channel」でアシスタントを務める袴田は、この日の先発佐々木朗希投手(20)のように左足を高々と上げるフォームから、打者を務めた荻野にノーバウンド投球。場内をわかせた。袴田は大役を終え「今は率直に良いボールが投げられて、うれしくてとても爽快な気分です。リリーフカーに乗る時はドキドキソワソワしていたのですが、手を振ってくれていたファンの皆さんの声援のおかげで、これまでの始球式の中で一番落ち着いて投げることができました」と笑顔。佐々木朗のモノマネについては「セットポジションに入った時にファンの方がちょっとざわついてくれていたので、ファンの方にも始球式を楽しんでもらえたかなと思います」と振り返っていた。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が7回3安打無失点、8奪三振の好投で、今季8勝目を挙げた。1週間前の19日に6回5失点だった楽天に、見事にやり返した。「今回は何とか、自分の力でゼロに抑えてチームを勝ちに導けるようにと思って投げました。どっちかといったら、自分の投げる球を今日はいい形で投げられたかなと思います」と自分らしさを取り戻したことを喜んだ。直球に力感がみなぎり、フォークに懸河の落差が伴う。1回1死、2番小深田をそのフォークで空振り三振にした。スライダー回転で左打者の小深田に向かい、空振りさせ、左足首に当てた。開始早々、試合を支配した。この日を迎えるまで7勝3敗だったしかしQS(6投球回以上、自責点3以内)で白星を挙げたのは、2カ月以上前、6月22日西武戦(ZOZOマリン)にまでさかのぼる。7月早々に血マメをつぶしたこともあるが、4月に完全試合を達成した時のような圧倒ぶりはしばらくなかった。珍しく無風のマリンは、降雨後で湿度が90%近く。うちわが揺れるスタンドを見ながら、汗を何度も手でぬぐう。無風なのにフォークは強烈。4回、5番銀次を三振にした魔球も、銀次の体へ迫る。ベテランは跳ねるように空振りした。「よく風の有無でフォークの落ちは言われると思いますけど、(風が)ない中でしっかり落とせたので、そういったところはよかったです」。昨年5月以来のバッテリーとなった佐藤都が、懸命にショートバウンドを止める。勢い良く試合を進めていった。7回を終えたところで91球、右足をつり始めていたこともあり交代し、井口監督とグータッチした。ペナントレースも残り30試合。「まずはケガなく回ることが大事だと思うので、その中で、しっかり結果を出していかないといけないです」と引き締めた。【金子真仁】▽ロッテ荻野(先制本塁打)「何とか入ってくれて良かったです。いつも朗希からプレッシャーかけられるんですけども、明日もしっかり打てるように頑張りたいと思います」

◆楽天が0封負けした。1週間前は3本塁打などで5点を奪ったロッテ佐々木朗希投手に、7回まで散発3安打に抑えられた。石井一久GM兼監督は「よかったですね」と脱帽。「そう簡単に打てる投手じゃないので、こういうゲームをしていくことが大事。岸は相手にプレッシャーをかける投球をしてくれた」と、ロースコアの接戦に持ち込んだ粘りを評価した。金曜の試合は5月から15連敗となった。▽楽天岸(ソロ1発のみの6回1失点も、8勝目ならず) ホームランですね。(得点圏に走者を置いた場面では)甘くならないように意識しました。

◆ロッテ佐藤都志也捕手(24)がひと息ついた表情で代表取材に姿を見せた。「どうしようかな、どうしようかな、しかなかったんですけど、結果こうやって試合が終わって、ホッとした感じです」松川の右肩痛が判明し、前日25日のうちにはスタメンマスクが内定していた。念入りに情報交換をした。そして、ブルペンへ。2球、フォークをそらした。「ゲレーロとかオスナも速いですけど、朗希はフォークの精度がやっぱりすごいので。止められるかなと。自分の技術面で大丈夫かなと思っちゃって。迷惑かけないか、大丈夫かなと。試合になったら(ミットに)入って良かったです」速くて落差のあるフォークを、ワンバウンドしても横にずれても止め切り、佐々木朗の無失点投球をリードしていった。佐々木朗がプロ初勝利を挙げた昨年5月27日の阪神戦(甲子園)以来、約1年3カ月ぶりのバッテリー。「去年と比べてコントロールが全然違うので。インコースにまっすぐいっても、今日は投げ切ってくれてましたし。シュートすることもなく。自分の想像を超えた、完成系の投球だったと思うので」と驚いた。同期入団バッテリーを志すが、今は後輩の松川が相棒を務めている。4月の完全試合から1カ月後、思いを聞く機会があった。「朗希自身が投げやすそうにしている感じはあると思うので。後輩というのもあると思うんですけど、気を使わないというか。本当に、なんか安心して投げているように感じるので、そういう安心感が自分にもあれば、っていう感じはすごく思いますね」でも自分は自分。後輩の魅力を引き出すために、言うべきことは言う。この日も途中、カーブを入れたいと伝えた。「朗希のペースだけでは制御しきれない部分があると思うので、そこはやっぱり(カーブを)行きたいと自分の口からも言うことで、朗希に植え付けさせたのは良かったんじゃないかと思います」。結果、ゼロで導いた。松川の状態について、井口監督は試合後に「来週くらいに復帰してくれればと思います」と話している。残り30試合、上位進出へ負けられない段階で佐藤都のスタメンマスクが増える可能性がある。「負けられない試合が続くと思うので。楽天戦も、このあとのソフトバンクも。何が何でも、相手より1点多く取った状態で勝ちを取って行ければと思うので。そこだけを考えて」フル回転で戦う。【金子真仁】

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)に輝きが戻った。1週間前に6回5失点だった楽天打線を、この日は7回8奪三振無失点に抑え、チームトップタイの8勝目を挙げた。相棒の松川虎生捕手(18)が右肩痛で欠場する中、同期入団の佐藤都志也捕手(24)とのコンビも抜群だった。チームは53試合ぶりに完封勝ちし、後半戦初の3連勝。剛球復活は上位への足掛かりになる。汗をぬぐった佐々木朗は晴れやかだった。「今回は何とか、自分の力でゼロに抑えてチームを勝ちに導けるようにと思って投げました」。楽天打線に3被弾してから1週間、7回無失点でやり返した。高湿のマリンは珍しく無風だったが、フォークは強烈に落ちた。「よく風の有無でフォークの落ちは、と言われると思いますけど(風が)ない中でしっかり落とせたので、そういったところはよかったです」。小深田は空振り後に左足に当て、銀次は飛び跳ねるように空振りさせた。相棒松川が欠場も、約1年3カ月ぶりに組んだ佐藤都とも息を合わせ組み立てていく。「特に大きくは(配球を)変えずに。球自体が良かったので、その中でしっかり止めてくれたり、いいリードしてくれたので」と同期入団の先輩に感謝した。右足につる気配が出た7回で降板も、唐川、オスナも好投しチームとして6月9日以来の9イニング完封勝利。残り30試合、剛腕が上向きになったのはロッテにとって大きい。【金子真仁】○...佐藤都志也捕手が今季初めて佐々木朗をリードした。松川が右肩痛でスタメンに。「久々で大丈夫かなと。ブルペンでフォークを2球(後逸を)やっちゃって。迷惑かけないかなと」と不安も感じつつ試合に入ったが「何とかいいリズムでできました」と無失点投球に導いた。「完全試合した時くらいの出力とキレがあったんじゃないかと思います」と、同期入団の剛腕の好投を喜んでいた。▽ロッテ安田(自身初の1試合4安打) 久しぶりにグラウンドを駆け回ってヘトヘトになりました。明日も朗希が安心して見られるように、打撃陣が頑張っていきたいと思います。

◆東北のDNAが人知れずつながった。22日、夏の甲子園で仙台育英(宮城)が東北勢初優勝。3年前には岩手・大船渡高で全国を目指していた佐々木朗は「頑張ってると思うので、はい」と話すにとどめたが、彼の歩みは確実に次世代へと受け継がれている。8年8カ月前、13年12月にさかのぼる。東日本大震災で被災した三陸の少年野球チームによる大会「リアスリーグ」の決勝戦が、当時のQVCマリンフィールドで行われた。猪川野球クラブの朗希少年はその日、初めてマリンのマウンドを踏んでいる。前夜に大船渡市役所をバスで出発し、車中泊で訪れた。早朝の到着で、まだ球場に入れない。当時のチームメートの母親が、暇を持てあました子どもたちの光景を鮮明に覚えている。「小さい子たちが付き添いで5~6人、一緒に来ていて。うちの子とかが朗希君たちお兄ちゃん組のマネをして、野球ごっこを始めたんです」松の木の太い枝がバット。ボール代わりを探せば、マリン周辺に松ぼっくりが無数に落ちていた。投げて打ってワイワイして。「なんだか、すごく良いシーンで。あの雰囲気は今でも忘れません。野球が大好きだっていう思いが、こうやって大船渡の次の世代にどんどんつながっていくんだなって」。松ぼっくりを追い掛けて、スタンドで朗希お兄ちゃんたちを応援していた子どもたちの1人が、当時小2の仁田陽翔君。背番号17、仙台育英の左腕として東北の夢を1つかなえた。【金子真仁】

◆楽天は26日のロッテ戦(ZOZOマリン)に岸孝之投手(37)が先発する。前回19日もロッテと対戦。制球を乱し、六回途中4安打5失点で7敗目(7勝)を喫した。25日は試合前の練習で調整。1週間ぶりの再戦に「少なからずそういう(やりづらい)気持ちはあります」と吐露。その上で「ここまで来るとチームが勝つために何ができるか。とりあえず勝てば何でもいい」と必勝を誓った。(楽天生命パーク)

◆26日の楽天戦に先発するロッテ・佐々木朗希投手(20)は25日、西武戦の試合前に外野で調整した。中腰の捕手へ、セットポジションから一球ずつ感触を確かめるように投げ続けた。前回19日の楽天戦(楽天生命パーク)では初のスライド登板を経験。3本塁打を喫し6回を自己ワーストタイの5失点ながら、後半戦初勝利となる7勝目を挙げた。(ZOZOマリン)

◆ロッテ・荻野貴司外野手(36)が「1番・左翼」で先発出場し、先制5号ソロを放った。0-0、三回1死走者なし。相手先発、岸の初球を左翼のホームランラグーン席に運んだ。球団広報を通じて、「打ったのはチェンジアップだと思います。大事な先制点が取れてよかったです。次の打席でも、(味方先発の佐々木)朗希を援護できるように気を引き締めていきます」とコメントした。

◆ロッテが3連勝した。三回に荻野のソロで先制し、八回に安田の適時二塁打で加点。佐々木朗は7回3安打無失点8奪三振で8勝目。救援陣も踏ん張り無失点リレー。楽天は打線が散発3安打で岸の6回1失点の好投を生かせなかった。

◆楽天・岸は要所で粘ったが、三回1死から荻野に浴びたソロに泣いた。試合開始直後に右手の指から出血。「いつものことなので」と動じることなく6回を5安打1失点にまとめたものの、打線の援護に恵まれず8敗目を喫した。 零封負けのチームは5月6日のオリックス戦での白星を最後に、金曜日は15連敗。通算でも2勝18敗(勝率・100)となった。■データBOX 楽天の金曜日の今季成績は2勝18敗、勝率・100。近年の曜日別の連敗ではオリックスが2002-03年にかけて日曜日に23連敗(1分けを挟む)した例がある。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が8三振を奪い、7回3安打無失点の快投でチームトップに並ぶ8勝目。チームの3連勝に貢献し、Aクラス入りへ望みをつないだ。「自分の球が投げられた。前回登板から映像でフォームをみながら良くないところを修正し、いい形になった」最速161キロの直球を軸にカーブを効果的に使い、武器のフォークボールをストライクゾーンいっぱいに操った。球数は91球ながら、七回を投げ終えて右足がつり始めたため降板。それでも向上心と地道な取り組みが実を結び、勝利の瞬間はベンチ最前列で手をたたいて喜びを爆発させた。開幕から16試合にわたってバッテリーを組んできたドラフト1位・松川(市和歌山高)が右肩の違和感を訴え、この日の捕手は佐藤都。2020年のドラフト1、2位によるバッテリーはプロ初勝利を挙げた21年5月27日の阪神戦(甲子園)以来で、「(配球などは)大きく変えなかった。しっかり(ボール球を)止めてくれて、いいリードをしてもらった」と感謝した。前回19日の楽天戦(楽天生命パーク)で7勝目を挙げたが、3本塁打を喫し、6回を自己ワーストの5失点。「前回は打線に助けてもらった。何とか自分の力でゼロに抑えて、チームを勝利に導きたかった」と充実感に浸った。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
60502 0.545
(↑0.004)
-
(-)
31442
(+10)
383
(-)
80
(+1)
64
(-)
0.258
(-)
3.190
(↑0.03)
2
(-)
西武
62533 0.539
(↑0.004)
0.5
(-)
25401
(+3)
355
(+2)
99
(+1)
55
(-)
0.234
(↓0.001)
2.600
(-)
3
(-)
ORIX
60561 0.517
(↓0.005)
3
(↓1)
26382
(+2)
359
(+3)
64
(-)
55
(+1)
0.246
(↓0.001)
2.710
(-)
4
(-)
楽天
57542 0.514
(↓0.004)
3.5
(↓1)
30420
(-)
393
(+2)
77
(-)
82
(+1)
0.245
(↓0.001)
3.330
(↑0.01)
5
(-)
ロッテ
54581 0.482
(↑0.005)
7
(-)
30369
(+2)
416
(-)
71
(+1)
107
(+1)
0.225
(-)
3.270
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
44683 0.393
(↓0.003)
17
(↓1)
28362
(-)
433
(+10)
83
(-)
75
(-)
0.232
(↓0.001)
3.500
(↓0.04)