日本ハム(★0対10☆)ソフトバンク =リーグ戦22回戦(2022.08.26)・札幌ドーム=
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ソフトバンク
030030031101311
日本ハム
0000000000530
勝利投手:東浜 巨(8勝6敗0S)
敗戦投手:伊藤 大海(9勝9敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】海野 隆司(1号・9回表ソロ)

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◆ソフトバンクは2回表、増田の適時二塁打などで3点を先制する。その後は、5回にデスパイネと野村大の連続適時打で3点を奪うなど、終わってみれば13安打で10得点を挙げた。投げては、先発・東浜が7回無失点の力投で今季8勝目。敗れた日本ハムは、投打ともに振るわなかった。

◆エンゼルス大谷の大ファンで知られるFOXスポーツの解説者ベン・バーランダー氏(30)が、かつての大谷のホームグラウンドでファーストピッチに登場した。実兄はアストロズのジャスティン・バーランダー投手(39)。捕手には、マイナーリーグ時代から交友のある日本ハム・ポンセ投手が務めた。やや高めに浮いたが、力強いノーバウンド投球を披露。「緊張していたのが一番だね。大谷選手が日本でプレーしていた球場だとはもちろん知っているし、ドームに入ってきた瞬間から、すごい感傷的になったよ」と感激した。大谷のルーツを巡るために来日し、出身地の岩手などに足を運んだ。この日は大谷の恩師、栗山前監督を訪問。「Wonderful human. He is legend」と称賛した。日本で新たに大谷の魅力を発見したようで「トマトが嫌いなことと、素晴らしい水泳選手ということを新たに学んだよ(笑い)。かけがえのない経験になっているね」と笑顔を浮かべた。3回裏に行われた「きつねダンス」にも、きつね耳と尻尾を付けて登場。隣で踊るファイターズガールと球団マスコット・フレップをチラ見しながら、ぎこちなく踊っていた。

◆日本ハム先発の伊藤大海投手(24)が5回を投げ、自己ワーストに並ぶ6失点で降板した。2回1死一、二塁からソフトバンク増田珠外野手(23)の左翼線二塁打で2点を献上。さらにフレディ・ガルビス内野手(32)の右前打で1死一、三塁にされると、続く甲斐拓也(29)のスクイズを外したが、宇佐見真吾捕手(29)が三塁へ悪送球した間に、3点目を許した。3、4回は無失点と粘るも5回1死一、二塁から指名打者アルフレド・デスパイネ(36)の右中間二塁打で2点、続く野村大樹内野手(21)に右越え二塁打を打たれ、6点目を与えた。2年連続2ケタ勝利は、次回登板以降にお預け。伊藤は「何も言うことはありません。実力不足です。なんとか1週間で修正できるようにしたいです。チームとブルペン陣に申し訳ない気持ちです」と反省した。▽日本ハム加藤投手コーチ(伊藤に)「シーズン最初の方にすごい苦しんで、だいぶ(状態が)上がってきての8月だったので、疲れという風には、あまり(感じない)。そこを乗り越えてもらわないといけないピッチャーなので」

◆ソフトバンク東浜巨投手が雪辱の投球で8勝目を挙げた。初回を3者三振と最高の立ち上がり。2回以降は毎回走者を背負いながら、要所を締めホームを踏ませなかった。7回無失点の好投に「前回は早々と相手に流れを渡してしまった。相手は違いますけど、やり返してやろうという思いがありました」。前回登板の18日西武戦では自己ワースト7失点を喫していたが、1週間で立て直した。

◆「筑後ホークス」の勢いが止まらない。ソフトバンク増田珠内野手(23)は二塁ベース上で右手を突き上げた。2回1死一、二塁。今季4勝を許している天敵とも言える日本ハム伊藤の、カウント2-2からの144キロのツーシーム。内角に入ってくる球を思い切り振り抜いた。打球は左翼線への先制の2点適時打。決勝打にもなった。「うまく体が反応してくれた。僕は1日1日、1打席1打席が勝負なんで。打てなかったら(2軍に)落とされる立場。チャンスをいかして先制することができて良かった」。敵失もありさらに1点を加えると、5回にはデスパイネの2点適時二塁打、5番野村大の右翼越え二塁打で3点を加え、5回で伊藤をKOした。柳田、周東、牧原大、三森...。主力が新型コロナ感染で離脱する中、5年目の増田や谷川原、正木ら代役起用の「若鷹」たちの存在感は日増しに強まってきた。増田は25日の楽天戦(楽天生命パーク)では初回に左犠飛。24日にも適時打を放っており、これで3戦連続打点。「一緒に(ファームの本拠地)筑後でやってきたメンバーが活躍している。負けないようにという思いでやっています」。同学年には最年少150本塁打を達成したヤクルト村上がいる。今や「球界の主砲」として活躍する同期には及ばないものの、厳しいV戦線の中で「代役」から「主役」へ向け、さらに輝きを増すつもりだ。「チームの力になれるように、1軍にしがみついていきたい」と力を込めた。打線は先発全員安打で2ケタ得点を挙げ、5連敗中だった敵地・北海道で大勝。「増田は勝負強くなっているし、2回の3点が一番大きかった」。藤本監督は野村大、谷川原、増田とつないだ先制の場面を振り返って称賛した。試練の8月戦線、「若い力」がチームの推進力となってきた。【佐竹英治】、増田珠(ますだ・しゅう)1999年(平11)5月21日、長崎市生まれ。横浜では2年夏、3年夏に甲子園出場。高校通算33本塁打。17年ドラフト3位でソフトバンク入団。19年9月28日オリックス戦でプロ初出場。同年オフに右手首を手術し、20年8月に実戦復帰。22年7月17日ロッテ戦でプロ初本塁打を記録した。179センチ、83キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸660万円。

◆日本ハム伊藤大海投手(24)が9敗目を喫した。3点ビハインドの5回。1死走者なしから野村勇への中前打を皮切りに、長短4連打を浴びて3失点。5回で自己ワーストタイ6失点(自責5)と流れを引き寄せられないまま、マウンドを去った。「何も言うことがありません。実力不足です。チームとブルペン陣に申し訳ない気持ちです」。1勝が遠い。プロ1年目の昨季に続く2年連続の2ケタ勝利へ、これが3度目の挑戦だった。ここまでチームトップの9勝。新人から2年連続となれば87、88年の西崎以来、球団では34年ぶりの快挙だが、王手をかけてから足踏みが続く。4回2死、ガルビスへの初球に投じたのは計測不能の超スローカーブ。今年の球宴以来、リーグ戦では2度目の魔球で流れを変えようとあの手この手を尽くしたが、報われなかったが、新庄監督は「さらに上を行くためには裏をかいたりしていくのを、やっていかないと。日本を代表する選手として入り込めるピッチャーではあると思うから」と今後に期待。伊藤も「何とか(次回登板までの)1週間で修正できるようにしたいです」と前を向いた。チームは、これで3年ぶりの8連敗。8月最後の本拠地でのカードはミスが相次ぎ重苦しい黒星スタートとなった。「いま成長期、止まっているね。反抗期かな? グレ始めたね」と苦心が続くビッグボス。長いトンネルから光を見いだしたい。【田中彩友美】

◆日本ハムは3年ぶりの8連敗。試合後の新庄剛志監督(50)の主な一問一答は、以下の通り。-振り返って新庄監督 今、成長期、止まってるね。反抗期かな?ちょっと、グレ始めたね(笑い)。内野のああいうミスは、ピッチャーもガクンとくるし。キャッチボールですからね、ああいうのは。バッティングなしにしようかな、練習。いかに落ち着いてプレーするかっていう。-最近守備のミスが続いている新庄監督 多いっすね。慣れないポジションでも、そんなに難しいゴロじゃないし。焦りというか。エラー多いと勝てないよね、やっぱね。しかしソフトバンクさん、層厚いよね。こういうところで、ソフトバンクの若い子たちがレギュラーをつかんでいく。若い人がチャンスをものにしていく姿を見ると、よそのチームですけど楽しい。ダブル野村君とか谷川原君とか、生き生きしている。1打席凡打したら、すごい悔しがっていて。すごい伝わってくる。レギュラーが帰ってきても(ポジションを)渡さないって気持ちでやって欲しいですよね。大きなお世話?(笑い)。-そういう時期が、このチームにもあった新庄監督 あるある。でも、今は反抗期やね。ちょっと、かみ合っていないかな?-走塁でもミスが多い新庄監督 そうそう。3回の古川(裕大)君の走塁とか。打ってうれしいと思うけど、打ったらもう走者。あそこで二、三塁になるのと、一、三塁じゃ全然違うし。特に(中堅を守る)谷川原君は肩が強い選手なので、1人で投げてくるのは分かっている。それが準備。打ったら、走りながら(考えて)。ジョグ気味でもセカンドへ行けるプレーなので。-オーバーランが小さくて二塁へ行けなかったか新庄監督 小さかろうが大きかろうが全然、止まってでも行けますよ。(ボールが谷川原の)手を離れた瞬間、もう(送球が)高いので。-先発伊藤の調子は新庄監督 ミスからの、ああいう投球内容だったかもしれないし。でも、あそこでミスを防ぐぐらいの投手だから。切り替えてはいるだろうけど、切り替えられないっていうところもまた、成長していかないといけない。まだ2年目ですから。でも、関係ないか。1年目とか2年目とか。-似たような投球が続いている新庄監督 そうですね。それは見えますね。でも、向こうも生活を懸けて必死に打ちに来るので。向こうの選手たちもコーチたちも、一生懸命ミーティングして、伊藤君をなんとか打とうとしているんだから。そのさらに上に行くためには、裏をかいていかないと。何かコツというか、ああいう場面でも抑えるテクニックを身に付けている投手が今、代表とされている投手だと思うから。(伊藤は)その中に入り込める選手では、あると思う。申し訳ないですよね、最近ね。点差が開いて。まだ8回でも残ってくれているファンのみんながいて、勝ち負けよりも面白い試合を見せたいと思うんですけど、なかなかね。ちょっと喝を何かで入れて、面白い試合を見せたいと思います。

◆ファーストピッチセレモニーに、米専門局FOXスポーツのアナリスト、ベン・バーランダー氏(30)が登場した。メジャー通算241勝をマークするアストロズの右腕ジャスティン・バーランダー投手(39)を兄に持つベン氏は、大の〝大谷マニア〟として知られており、大谷のゆかりの地を巡るため、19日に来日していた。ファーストピッチでは、自身がマイナー時代に対戦したことがあるというコディ・ポンセ投手(28)を捕手役として迎え、高めにノーバウンド投球を披露。大谷がプレーした地での投球に「緊張したのが一番です。『(大谷が)ここでプレーしていたんだ』と感情的になる部分がありました」と興奮を隠せなかった。

◆日本ハム・伊藤大海投手(24)が先発したが、5回8安打6失点(自責5)で今季10勝目をつかむことはできなかった。二回1死一、二塁から増田に左翼線2点二塁打を浴びて先制を許すなど3失点。さらに五回1死からは4連打で3失点を献上し、勢いを止められなかった。6失点を喫するのは5月5日の楽天戦(札幌ドーム)以来。自責5は今季ワーストとなった。 チームは14日のロッテ戦(ZOZOマリン)を最後に白星がなく、今季ワーストタイの7連敗中。チームの勝ち頭で何とか連敗を止めたかったが、快投とはいかなかった。

◆ソフトバンクの増田が0―0の二回に2点二塁打を放った。1死一、二塁で、追い込まれてから5球目の内寄りの速球を捉えて左翼線に運び、3試合連続の打点をマーク。塁上で右手を力強く握りしめ「チャンスを生かせて良かった」と喜びをかみしめた。5年目の23歳の内野手。主力野手に新型コロナウイルス感染者が相次ぎ、21日に今季2度目の昇格を果たした。23日の楽天戦でプロ初の3安打をマークするなど好調で、これで4試合連続安打にもなった。7月のロッテ戦ではプロ初本塁打を放った。しかし、継続して結果を残せずわずか3試合の出場で2軍に降格。「絶対にまた1軍に戻る」と奮起して練習に励み、躍動した姿を見せた。

◆ソフトバンクが先発全員の13安打で大勝した。二回に増田の2点二塁打などで3点を先制。五、八回にも3点ずつを加えて突き放した。東浜が7回無失点で8勝目を挙げた。日本ハムは引き分けを挟み3年ぶりの8連敗。

◆日本ハムはいいところがなく、引き分けを挟み連敗が3年ぶりの8に伸びた。先発の伊藤は5回で今季最多タイの6失点。2年連続2桁勝利を前に足踏みが続き「何も言うことがない。実力不足」とぼうぜんとしていた。3失策に無得点と見せ場のない試合に、新庄監督は「成長期が止まったんじゃないか。反抗期かな」と渋い表情。ソフトバンクは主力が離脱しながらも若手が躍動しており「(見ていて)楽しいですね。生き生きしている。凡退して悔しがっているのが伝わってくる」とうらやましそうだった。

◆日本ハムが今季ワーストを更新する8連敗を喫した。球団としては2019年以来、3年ぶり。借金は「24」に膨らんだ。先発の伊藤が5回8安打6失点と踏ん張れず、打線も今季16度目の零封負けで投打に見せ場をつくれなかった。8月14日のロッテ戦(ZOZOマリン)を最後に、白星から遠ざかる。苦しい戦いが続く現状に新庄剛志監督(50)は「申し訳ないです、最近。ちょっと何か活を入れて。面白い試合を見せたいと思います」と気合を入れた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
60502 0.545
(↑0.004)
-
(-)
31442
(+10)
383
(-)
80
(+1)
64
(-)
0.258
(-)
3.190
(↑0.03)
2
(-)
西武
62533 0.539
(↑0.004)
0.5
(-)
25401
(+3)
355
(+2)
99
(+1)
55
(-)
0.234
(↓0.001)
2.600
(-)
3
(-)
ORIX
60561 0.517
(↓0.005)
3
(↓1)
26382
(+2)
359
(+3)
64
(-)
55
(+1)
0.246
(↓0.001)
2.710
(-)
4
(-)
楽天
57542 0.514
(↓0.004)
3.5
(↓1)
30420
(-)
393
(+2)
77
(-)
82
(+1)
0.245
(↓0.001)
3.330
(↑0.01)
5
(-)
ロッテ
54581 0.482
(↑0.005)
7
(-)
30369
(+2)
416
(-)
71
(+1)
107
(+1)
0.225
(-)
3.270
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
44683 0.393
(↓0.003)
17
(↓1)
28362
(-)
433
(+10)
83
(-)
75
(-)
0.232
(↓0.001)
3.500
(↓0.04)