巨人(☆2対1★)中日 =リーグ戦20回戦(2022.08.25)・東京ドーム=
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中日
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巨人
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勝利投手:戸郷 翔征(11勝6敗0S)
(セーブ:大勢(1勝1敗29S))
敗戦投手:髙橋 宏斗(4勝5敗0S)
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◆巨人は両軍無得点で迎えた4回裏、中田の犠飛で1点を先制する。直後に同点とされるも、5回に戸郷のスクイズで1点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・戸郷が8回1失点の快投で今季11勝目。敗れた中日は、先発・高橋宏が好投するも、打線が振るわなかった。

◆中日高橋宏斗投手(20)は前半戦で2勝4敗、防御率3・06だったが、後半戦は3試合先発して2勝0敗、防御率0・00。20回2/3を投げて被打率1割2分1厘で、3~5番のクリーンアップには2安打しか許していない。

◆巨人先発の戸郷翔征投手(22)が初回の先頭打者から6連続三振を奪った。戸郷らしいテンポの速い投球で次々に空振りを奪っていった。6個のうち5個で空振り三振を記録した。連続三振中は3ボールにもならなかった。初回先頭からの連続三振記録は1956年(昭31)3月27日広島戦で阪神小山正明投手が記録した「7」だった。【1回】(1)岡林 カウント1-2 134キロフォーク 空振り三振(2)溝脇 カウント2-2 136キロフォーク 空振り三振(3)阿部 カウント1-2 136キロスライダー 見逃し三振【2回】(4)ビシエド カウント2-2 148キロ直球 空振り三振(5)平田 カウント2-2 137キロフォーク 空振り三振(6)福田 カウント2-2 137キロフォーク 空振り三振

◆巨人先発の戸郷翔征投手(22)が山あり、谷ありの投球で8回を6安打、1失点、11奪三振で11勝目を挙げた。セ・リーグ最多の123奪三振に積み上げた。初回の先頭打者から6連続三振を奪った。テンポの速い投球で次々に空振りを奪った。連続三振中はストライク先行で3ボールにもならなかった。■6連続奪三振から急転、無死満塁...3回は脂汗が額を滴った。プレーボールからの連続三振プロ野球記録の「7者連続三振」がかかる3回先頭の土田に投手強襲の内野安打を許した。無死一塁から石橋に中前打、投手高橋宏には自らの犠打失策で無死満塁の大ピンチを迎えた。■奪三振でピンチ切り抜けた今季すでに2ケタ10勝に到達している右腕は崩れなかった。岡林を空振り三振、溝脇を投ゴロ、最後は阿部を空振り三振に仕留め、無失点でイニングをつないだ。溝脇の投ゴロの処理で右手親指付近を気にするそぶりをみせ、ベンチから桑田投手チーフコートとトレーナーがマウンドに向かったが続投。3回までに早くも8奪三振。■セーフティースクイズで勝ち越し4回までに早くも2ケタ10奪三振をマークした。1点リードの5回に1死三塁のピンチで投野選で一時同点とされるも、直後の攻撃で自らのセーフティースクイズで勝ち越しに成功。6回1死満塁のピンチを招きながら福田を空振り三振、土田を左飛に仕留めて切り抜けた。6回まで11奪三振。プロ野球記録 試合開始からの連続奪三振記録は1956年(昭31)3月27日広島戦で阪神小山正明投手の「7」。初回先頭打者からの連続奪三振 56年3月27日広島戦で小山(阪神)がマークした7者連続が最長。戸郷はあと1人で最長記録を逃した。ちなみに、初回先頭からに限らない巨人の連続奪三振記録は18年菅野ら4人がマークした7者連続が最長で、こちらもあと1人届かなかった。

◆かつて巨人の「スコット鉄太朗」一角に担ったスコット・マシソン氏が、東京ドームへ激励に訪れた。阿部コーチや山口コーチらと談笑。坂本ともハグを交わし旧交を温めた。慣れ親しんだ古巣に立ち寄り、27日からのカジキ釣り国際大会「大洗インターナショナルフィッシングフェスティバル」に外国人招待選手として参戦する。

◆巨人坂本勇人内野手(33)がプロ通算412本目の二塁打で得点機を演出した。4回無死、中日高橋宏から左中間フェンス直撃の二塁打でチーム初安打をマーク。松井稼頭央(現西武ヘッドコーチ)を抜いて歴代単独9位に浮上する二塁打で球団では4人目の700長打も達成した。「二塁打は自分の中でも大切な数字なので1本でも多く打ってチームの勝利につながるように頑張ります」と話した。

◆巨人は攻撃陣が少ない好機をものにした。4回1死三塁に中田の中犠飛で先制し、同点の5回は投手戸郷のセーフティースクイズで決勝点。中日高橋宏に7回4安打に封じられながらも2得点で接戦を制し、3カードぶりの勝ち越しを決めた。原辰徳監督(64)は「まだまだ戦いは続く。一戦必勝は変わりはない」と引き締めた。

◆中日高橋宏斗投手は7回4安打2失点と粘ったが、打線の援護なく5敗目を喫した。「防げた1点、無駄な1点だった。もう少し慎重に入るべきだった」。1-1の5回1死三塁。巨人の8番大城を申告敬遠して先発の戸郷と勝負した。しかし、初球の高めスプリットをバントで三塁線に転がされ、勝ち越し安打にされた。3回まで無安打無失点の立ち上がり。4回1死三塁で中田に先制犠飛を許し、これが後半戦4試合目で初失点。球宴を挟んで28イニングぶりの失点だったが、5回に記録は投ゴロ野選ながら自らのバットで同点にしていた。その直後の失点が後半戦初黒星につながった。「自分どうこうより、チームが負けたことに責任を感じないといけない。必ず1点勝負になると思っていた」。戸郷との次世代エース候補対決にも敗れ、責任を負った。「最善の準備をしたので悔しい」。中7日で自己最多116球を投げ抜いた2年目右腕は肩を落とした。【伊東大介】▽中日立浪監督(巨人戸郷から4度の得点圏走者を得て1得点止まり) (先発)高橋宏の2失点はしょうがない。打つ方が情けなさ過ぎる。三振したらあかんケースで全部三振を取られている。意識を変えないと。

◆巨人が接戦を制し、3カードぶりの勝ち越しを決めた。巨人戸郷翔征投手が初回先頭から6者連続三振を決めれば、中日高橋宏斗投手も150キロ台の直球を軸に3回まで無安打投球。息詰まる投手戦となった。少ないチャンスで、打線が集中力を発揮した。4回に中田翔内野手の中犠飛で先制。追いつかれた直後の5回には、戸郷のセーフティースクイズで決勝点をもぎとった。負ければ最下位中日に0.5ゲーム差に迫られる状況で、2.5差に突き放した。試合後、原辰徳監督(64)の主な一問一答は以下の通り。■戸郷よ、よく粘った-先発戸郷が8回1失点で11勝目「そうですね、よく粘ったというかね、いろいろありましたけど、相手に1点しかホームを踏ませなかったというね。それは素晴らしかったと思いますね」-初回先頭から6者連続三振「コンディション的に非常に良かったと思います」■今日は戸郷に賭けた-7回2死一、二塁で戸郷には代打を送らなかった「翔征(戸郷)にかけたというところですね。僅差という中でね、何とか彼に白星もね。白黒を自分で付けるくらいのね、球数も幸い、まだいけたという部分では、そういう選択をしました」-戸郷のスタミナ面の成長「今日はアウトコースのストレートもシュート回転せずに、いいボールが来ていてね。このところ、調子もいいと思いますよ」■中日高橋宏もナイスピッチング-相手の高橋宏も素晴らしい投球だった「むしろね、内容というかいろんな意味ではね、戸郷よりも良かったかもしれないけれどもね。そこの部分で、少ないチャンスの中で犠牲フライ、あるいはスクイズという中で点が取れたっていう。そこがいっぱいいっぱいだったというところがね、非常に手ごわい投手だと思いますね」-坂本に当たりが出てきた「少し、らしさが出てきたと思うね」■打者も走者も、勝負手に応えた-5回、戸郷のセーフティースクイズで生還したポランコの走塁「見事でしたね。いい走塁だったと思いますね」-あわよくば三塁走者もという作戦「もちろん、もちろん、そうですね」-カード勝ち越し「まあね、まだまだ戦いは続く。一戦必勝は変わりはない」■試合前には名助っ人と笑顔のハグ-試合前練習では、OBのマシソンと再会した「久しぶりにね。大功労者の一人ですよね。長きに渡り、ファンに愛され、そして、チームに貢献した、輝く助っ人ですよ」

◆巨人戸郷翔征投手(22)が、プレーボール奪三振ショーの快投を演じた。初回先頭からプロ野球記録にあと1に迫る6者連続三振をマーク。同点の5回には自らのセーフティースクイズで決勝点を挙げた。負ければ最下位の中日に0・5差に迫られる状況で、8回11奪三振1失点の好投。昨季まで2年連続9勝止まりだった若き右腕が中日高橋宏との投手戦を制して11勝目を手にし、チームに3カードぶりの勝ち越しをもたらした。空を切るバットが戸郷を乗せた。らしさ全開のテンポの速い投球で、中日打線を手玉に取る。初回先頭から次々に奪った三振は6連続に達した。2回2死。カウント2-2から福田を137キロフォークで空振り三振にすると、さっそうとマウンドを降りた。6連続のうち決め球はフォーク4つに、直球とスライダーが1つずつ。3番阿部以外の5つは、空振り三振に斬って取った。1956年3月27日広島戦で、阪神小山正明投手が達成した初回先頭からの連続三振記録「7」が懸かった3回先頭の土田には、三振を意識した。すると投手強襲の内野安打とされ「何個までいけるか挑戦したかったけど狙いに行ったら(打球が)足に当たったので、真面目に投げようと思った」と笑った。8回121球を投げ、6安打11奪三振1失点。奪三振は123個でリーグトップだ。「ボールが転がれば何かが起こる。それより三振の方が楽にアウトを稼げる」とこだわりがあった。「去年は余力を残そうとしすぎて、試合後半で力が出なかった」。今年は序盤から出力を上げることで逆に、長いイニングで安定力が確保できている。2度あった満塁のピンチも、その力でねじ伏せた。特に連続三振が途切れた3回は自身の失策もあり無死満塁のピンチに。1死後、溝脇の投ゴロ処理の際、右手親指にボールが当たるアクシデントもあったが痛みをこらえ、続く阿部を139キロフォークで空振り三振に。ここでも三振が自身を助けた。10日中日戦(バンテリンドーム)で悲願の10勝を達成。「1つの壁だと思っていたので、変に意識せず試合に入れているのが本音」と表情が柔らかい。2桁勝利の呪縛から解放された戸郷は、確実に一皮むけた。【三須一紀】

◆元巨人で救援投手として活躍したスコット・マシソンさんが、チームの激励に訪れた。試合前練習中にグラウンドに姿を見せ、原監督や阿部作戦兼ディフェンスチーフコーチらと談笑。坂本と抱擁を交わし、ともに勝利の方程式を担った山口投手コーチと旧交を温めた。

◆巨人・戸郷翔征投手(22)が先発し、一回先頭から6者連続三振を記録した。150キロに迫る直球をテンポ良く投げ込み、フォークボールを決め球に次々とバットに空を切らせた。登板前時点の112奪三振はリーグトップ。チーム最多の10勝を挙げている右腕は「長いイニングを投げて、勝利に貢献できるように全力を尽くして頑張る」と意気込んでいた。

◆巨人・坂本勇人内野手(33)が四回先頭で左中間フェンス直撃の二塁打をマーク。通算412二塁打とし、松井稼頭央を抜いて歴代単独9位となった。高めに浮いた152キロの直球を捉え、本塁打まであと一歩に迫るフェンス上部へ運んだ。続く丸の一ゴロで三進し、中田の中犠飛で先制のホームを踏んだ。

◆球界屈指の右打者が、また金字塔を打ち立てた。巨人・坂本が四回に左中間フェンス直撃の二塁打をマーク。通算二塁打数を412本に伸ばし、松井稼頭央(現西武ヘッドコーチ)の411本を抜いて歴代単独9位に立った。「二塁打はすごく数字には現れにくい部分だが、(チームへの)貢献度としてはすごく大きいと思う」これまでに二塁打への思いについて語っていた主将。この日は先頭打者として二塁打で出塁すると、続く丸の一ゴロの間に三塁へ進み、中田の中犠飛で生還。貴重な先制点を演出し、先発の戸郷を援護した。通算2000安打を達成している主将が見据えるのは、二塁打での頂だ。二塁打数の歴代1位は、立浪和義(現中日監督)が持つ487本。「まだまだ先になるとは思うが、一本一本、積み上げて、立浪さんの記録に近づきたい」。目標に掲げる数字に向かって、安打を量産していく。もう一つの新たな勲章を手に入れた。412本目となる二塁打で、二塁打、三塁打、本塁打を合計で通算700長打を達成。セ・リーグの遊撃手では初の大台にのせた。長年に渡り、負担の大きい遊撃一筋で13年連続で100試合以上に出場し、遊撃で歴代1位の出場数を誇る〝史上最高の遊撃手〟がまた球史に名を刻んだ。試合は先発の戸郷が8回1失点。九回は大勢がきっちりと締めた。(樋口航)

◆巨人が粘り勝った。戸郷は8回を1失点、11奪三振の力投で11勝目を挙げた。打線は四回に中田の犠飛で先制し、追い付かれた五回は戸郷のバント安打で勝ち越した。中日は7回を2失点と好投した高橋宏を打線が援護できなかった。

◆巨人・戸郷翔征投手(22)が先発し、8回6安打1失点で自己最多を更新する11勝目(6敗)を挙げた。中日・高橋宏との投げ合いを制し「いい投球ができた。今年テーマにしている『粘る』ということを意識して投げた」と汗を拭った。一回先頭からの6者連続を含む11三振を奪った。球威のある直球と得意のフォークボールで打者を圧倒。得点圏に走者を背負っても粘り強く投げ、野選の間に失った1点に抑えた。同点で迎えた五回1死一、三塁の打席では、初球でセーフティースクイズを決めた。結果的に投前内野安打となり決勝点を挙げ、自らを援護。お立ち台に上がった殊勲者は「まだまだチームのために勝っていきたい」と頼もしかった。

◆巨人が接戦を制し、3カードぶりの勝ち越しを飾った。先発の戸郷翔征投手(22)が8回6安打1失点で11勝目をマーク。原辰徳監督(64)は「相手に1点しかホームを踏ませなかった。それは素晴らしかった」とねぎらった。戸郷は一回先頭からの6者連続を含む11奪三振。八回は1死一、二塁のピンチを背負ったが、5番・平田を得意のフォークボールで二ゴロ併殺打に仕留めた。指揮官は「よく粘った。アウトコースのストレートもシュート回転せず、いいボールが来ていた」と評価した。球数が100球を超えていた戸郷は七回2死満塁のチャンスで打席を迎え、原監督は代打を送らなかった。「翔征にかけたというところ。球数も幸いまだいけたという部分で、そういう選択をした」と信頼を寄せた。

◆巨人・戸郷翔征投手(22)が先発し、8回6安打1失点で自己最多を更新する11勝目(6敗)を挙げた。データBOXは以下の通り。?巨人・戸郷が一回先頭から6者連続を含む11奪三振。初回先頭からの連続奪三振記録は1956年3月27日の阪神・小山正明の7者連続(対広島)で「1」届かなかった。2桁奪三振は今季4度目で、巨人でシーズン4度記録したのは、2019年の山口俊以来3年ぶり。?巨人の投手が勝利打点を挙げたのは、20年10月14日の高橋優貴(対広島)以来2年ぶり。?坂本が通算412本目の二塁打を放ち、松井稼頭央(西武など)の411本を抜いて歴代単独9位となった。プロ野球記録は立浪和義(中日)の487本。この二塁打が通算700本目(二塁打412、三塁打22、本塁打266)の長打。巨人で700長打以上を記録したのは、王貞治(1315)、長嶋茂雄(936)、阿部慎之助(770)に次いで4人目。

◆巨人・坂本勇人内野手(33)は四回に通算412二塁打を記録し、松井稼頭央(西武など)を抜いて、歴代単独9位に浮上。球団4人目の通算700長打も達成した。チームは2-1で競り勝ち、3カードぶりに勝ち越した。少年時代から背中を追いかけてきた先輩を超えた。坂本が歴代単独9位となる通算412二塁打をマーク。特別な意味を持つ数字だった。「憧れの松井稼頭央さんを超えることができて、素直にうれしいです」四回先頭で浮いた直球を捉え、中堅フェンス上部に当てる二塁打を放った。411本で並んでいた松井稼頭央(西武など)を抜き、三塁打と本塁打を合わせた通算700長打も達成。王貞治、長嶋茂雄、阿部慎之助に次ぐ球団4人目の偉業だ。腰痛からの復帰後8試合目で初の長打。復調を期して若手とともに早出練習に臨み、バットを振り込んだ日もあった。キャプテンは「一打席、一本の積み重ねが700長打につながった。二塁打数は大切な数字なので、一本でも多く打って勝利につながるように頑張る」とさらなる高みを見据えた。(鈴木智紘)

◆巨人・戸郷翔征投手(22)が25日、中日20回戦(東京ドーム)で8回6安打1失点と好投し、リーグ2位の11勝目を挙げた。一回先頭から6者連続三振を奪うなど、計11奪三振でリーグトップの123三振をマーク。投手2冠を射程圏内に捉えた。坂本勇人内野手(33)は四回に通算412二塁打を記録し、松井稼頭央(西武など)を抜いて、歴代単独9位に浮上。球団4人目の通算700長打も達成した。チームは2-1で競り勝ち、3カードぶりに勝ち越した。ピンチの時こそ冷静に-。1点リードの八回1死一、二塁。戸郷は中日の5番・平田を二ゴロ併殺に仕留め、グラブをたたいた。8回6安打1失点。2学年下の高橋宏との投手戦を制し、11勝目をつかんだ。「(高橋宏に)あれだけゼロを並べられるとやっぱりプレッシャーもかかった。その中で奪三振もたくさん取れて、いい投球ができた」立ち上がりから最速150キロの直球とフォークボールで押しまくった。一回先頭から6者連続三振。三回先頭の土田に投手強襲の内野安打を浴び、プロ野球記録に「1」届かなかったが、その後も三振の山を築き、11奪三振の快投を見せた。要所での粘りが光った。2桁勝利に届かなかった過去2年はピンチで力み、失投を痛打される場面が目立った。今季、桑田投手チーフコーチとテーマに掲げたのは「ピンチができたら落ち着く」。三、六回に満塁とされたが、低めに球を集めて後続を断った。121球、最少失点で抑えの大勢にバトンを渡した。1-1の五回1死一、三塁では決勝点となるセーフティースクイズも成功。投打にわたる活躍に日頃は厳しい原監督も「相手に1点しかホームを踏ませなかったのは素晴らしかった」と目尻を下げた。奪三振数はリーグトップの123。勝利数はリーグ1位の阪神・青柳に1勝と迫った。「もっと勝ちを挙げていけるように」と戸郷。2桁勝利の壁を乗り越え、チームの勝ち頭に成長した22歳右腕は、貪欲に白星を積み重ねる。(樋口航)■データBOX?巨人・戸郷が一回先頭から6者連続を含む11奪三振。初回先頭からの連続奪三振記録は1956年3月27日の阪神・小山正明の7者連続(対広島)で「1」届かなかった。2桁奪三振は今季4度目で、巨人でシーズン4度記録したのは、2019年の山口俊以来3年ぶり。?巨人の投手が勝利打点を挙げたのは、20年10月14日の高橋優貴(対広島)以来2年ぶり。?坂本が通算412本目の二塁打を放ち、松井稼頭央(西武など)の411本を抜いて歴代単独9位となった。プロ野球記録は立浪和義(中日)の487本。この二塁打が通算700本目(二塁打412、三塁打22、本塁打266)の長打。巨人で700長打以上を記録したのは、王貞治(1315)、長嶋茂雄(936)、阿部慎之助(770)に次いで4人目。

◆2012-19年に巨人の救援投手として421試合に登板したスコット・マシソンさん(38)が、チームの激励に訪れた。カナダ代表としてカジキ釣りの国際大会に出場するため来日中。試合前練習中に姿を見せると、原監督らと談笑。ともに勝利の方程式を担った山口投手コーチとも旧交を温めた。原監督は「大功労者の一人。長きに渡りファンに愛され、チームに貢献した輝く助っ人」と再会を喜んだ。

◆日本ハム・新庄剛志監督(50)が、高校野球の強豪から学んだ奇策の実現へ動く。今夏の甲子園で大阪桐蔭が実践した「バントエンドラン」を、今秋のキャンプで練習させることを明かした。「キャンプで大阪桐蔭の〝あれ〟を、とことん練習してもらおうかな」ビッグボスが注目したのは、準々決勝の下関国際高(山口)戦。4―3の七回無死一、二塁で、打者がプッシュバントで投手と一塁手の間に転がそうとしたが、フライとなり「1―6―4」のトリプルプレーを喫した場面だ。「ああいうのが大好き。トリプルプレーにはなったけど、選手がたまたまミスしただけ」。走者はスタートを切っていたため、打球が転がっていれば、二走は一気の生還が可能だった。「少年野球だろうが中学野球だろうが(参考にする)。プロとして実力があるんだから、しっかり練習すればできる」。監督就任会見で掲げたのは、無安打で1点を取る野球。名将・西谷監督の作戦にヒントを得て、プロ野球にまた新しい風を吹かせる。(箭内桃子)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
65471 0.580
(↓0.006)
-
(-)
30487
(+2)
436
(+3)
133
(-)
61
(-)
0.251
(-)
3.470
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
58482 0.547
(↓0.005)
4
(-)
35384
(-)
396
(+5)
87
(-)
36
(-)
0.252
(-)
3.330
(↓0.01)
3
(-)
阪神
57592 0.491
(↑0.004)
10
(↑1)
25400
(+5)
337
(-)
73
(-)
89
(+1)
0.241
(↑0.001)
2.530
(↑0.02)
4
(-)
巨人
55611 0.474
(↑0.004)
12
(↑1)
26441
(+2)
503
(+1)
131
(-)
50
(-)
0.242
(↓0.001)
3.890
(↑0.02)
5
(-)
広島
54613 0.470
(↑0.005)
12.5
(↑1)
25444
(+3)
447
(+2)
72
(-)
24
(+1)
0.254
(↓0.001)
3.520
(↑0.01)
6
(-)
中日
50611 0.450
(↓0.005)
14.5
(-)
31326
(+1)
400
(+2)
55
(-)
42
(-)
0.246
(↓0.001)
3.370
(↑0.01)