ロッテ(☆6対5★)西武 =リーグ戦22回戦(2022.08.25)・ZOZOマリンスタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
西武
1101100105703
ロッテ
000002121X61102
勝利投手:オスナ(3勝0敗3S)
敗戦投手:増田 達至(2勝3敗26S)

本塁打
【西武】外崎 修汰(10号・1回表ソロ),源田 壮亮(2号・5回表ソロ),栗山 巧(3号・8回表ソロ)
【ロッテ】小川 龍成(1号・6回裏ソロ),佐藤 都志也(7号・7回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ロッテ戦チケット予約 西武戦チケット予約

DAZN

◆ロッテが劇的なサヨナラ勝利。ロッテは2点を追う8回裏、山口の適時打と井上の犠飛で同点とする。そのまま迎えた9回には、1死満塁の場面で三木が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、5番手・オスナが今季3勝目。敗れた西武は、救援陣が踏ん張れなかった。

◆西武源田壮亮内野手(29)の8月成績は20試合出場して83打数30安打、打率3割6分1厘。月間30安打は両リーグ最多で、1試合2安打以上を9度記録。源田が複数安打を打った試合は、今月8勝1分けと負けていない。

◆女優新川優愛(28)が25日のロッテ-西武22回戦(ZOZOマリン)を中継する「BS12(トゥエルビ)」の副音声ゲストを務める。新川は熱烈な西武ファン。「チームとしては苦しい時期もありましたが、やはり夏から調子が上がるライオンズ。若手の選手は、昨年よりもヒットはもちろん、四球を選べる、ファウルで粘れる選手が増えている印象です」とファン目線で語った。また出演に向けて「まだまだ浅い知識ですが、放送をご覧になる皆さんに楽しんでいただけるように頑張ります。よろしくお願いいたします」と話した。

◆西武外崎修汰内野手(29)が自身2度目となる先頭打者アーチを放った。1回無死。プレーボールから、たった30秒。カウント1ボール。ロッテ鈴木の2球目だった。外角の直球を完璧に捉えて左翼スタンドに運んだ。ダイヤモンドを駆け足で1周。2試合連続の10号ソロで、3年ぶりの2ケタ本塁打にも乗せた。先頭打者弾は20年9月13日ソフトバンク戦以来だった。ロッテ3連戦は現在、1勝1敗。スコアボードに電光石火の1点を刻んだ。外崎は「感触は良かったですね。このカード勝ち越したいので、チームに勢いをつけられればと思って打席に入りました。打てて良かったです」と話した。

◆ロッテ小川龍成内野手(24)がプロ初本塁打を放った。9番遊撃でスタメン出場し、迎えた6回先頭での第2打席。チームがそれまで2安打に封じられていた西武松本の146キロ高め直球を捉え、右翼席中段まで運んだ。試合中、球団広報を通じ「とにかく塁に出ることを考えて打席にはいりました。甘い球が来たらしっかり振りに行こうと思っていたので、自分が思っていた球が来て振りにいった結果が本塁打になってくれて良かったです」とコメントを寄せた。前橋育英(群馬)から国学院大を経て、20年ドラフト3位で入団。これまでも代走や守備固めでの起用も多く、プロ通算55打席目での初本塁打になった。

◆西武栗山巧外野手(38)が3号ソロを放った。4-3の8回1死。ロッテ・ゲレーロのスライダーをうまく芯に乗せ、右翼スタンドに運んだ。5回まで4点リードながら、7回裏までに1点差まで詰め寄られていた嫌な流れの中、リードを2点に広げる1発だった。一塁ベース付近では、右拳を突き上げた。感情があふれ出ていた。「バットに当てることだけを考えて振りました。うれしかったです!めちゃめちゃうれしかったです!」と興奮しながら、振り返った。

◆5位ロッテが"氷の祭典"で西武に連勝し、勢いをつけた。9回1死満塁で伏兵三木亮内野手が遊撃へ転がすと、三塁打で出塁した高部が、華麗に本塁を陥れた。「前に飛ばせば何とかなると。汚い打球でしたけど、チームが勝てて本当に良かったなと思います」と久しぶりのお立ち台を味わった。前日24日に福田秀が体を張った守備で負傷退場、戦列を離れた。「ああいう姿勢を僕らに示してくれて。もう1回、あきらめちゃいけないなっていう気持ちは再確認することできたと思うし。1軍に立ちたくても立てない選手がいっぱいいると思うので、そういう選手のためにも出てる以上全力でやらないと」。サヨナラ時は氷水をヒーローにかける役目。この日は一身に受けた。「意外と重さの衝撃が来るなと。これからちょっと優しくかけるようになるかも」。ムードメーカーの活躍は大きい。【金子真仁】○...プロ2年目の小川が初本塁打を放った。6回、西武松本の146キロ直球を右翼席中段まで運び、試合の流れを変えた。「すごく気持ちよくて本当にうれしかったです」。守備走塁を期待され、遊撃での起用が増えている。「今日は本塁打を打てましたけど、僕自身はそこまで求めてないので」。ディフェンスからアピールし、レギュラー獲得を目指していく。

◆ロッテ岩下大輝投手(25)が1軍のマウンドに戻ってきた。「リハビリ期間に支えてくださったスタッフ、トレーナーの方々、全ての方々にまずは感謝をして、今日を迎えることができて良かったです」2月中旬、沖縄本島での練習試合登板を回避。3月に右肘関節のクリーニング手術を受けた。昨季前半戦だけで8勝を挙げた先発右腕は、2軍でリリーフ登板を重ね、まずはリリーフとして1軍へ合流した。「久しぶりのマリンのマウンドは、ファンの方々が暖かく迎えてくださったので帰ってきたなという感じがしましたし、声援に後押しされて思い切っていくことができました」4点差の6回に登板。2三振を奪うと、もう1イニング。2四球でピンチを作ったが、最後は4番山川に力勝負で挑み、中飛に打ち取った。ベンチ前で野手陣を笑顔で迎えた。最速は152キロをマーク、躍動感のある30球。試合の流れを変える投球に、井口資仁監督(47)も「岩下がこうやってまた戻ってきてくれて、しっかりと良い投球をしてくれたことは大きいです」とたたえた。残り30試合少々、リリーフを中心に投手陣を支えていくことになりそうだ。「残り試合は少ないですが、与えられたチャンス、場面でしっかり結果を残せるように頑張ります」と決意を新たにしていた。【金子真仁】

◆これがVへの試練、鬼門ZOZOマリンの呪縛か-。西武はロッテにサヨナラ負け。2点リードの8回、試合前まで防御率0・91の水上がマウンドに上がり、勝利への筋道は明確に見えていた。だが、信じられない光景が続く。連打を浴びて無死一、三塁。象徴的なのは、その後だった。山口の打球は当たり損ね。二塁手外崎の正面を付く併殺コースだった。しかし回転のかかった白球は人工芝で大きくイレギュラーし、まさかの形の適時打に。さらに犠飛で同点とされた。9回は守護神増田に託した。1死から高部の三塁打後、申告敬遠2つで満塁策。続く三木の打球を遊撃手源田が懸命なバックホームも、わずかに及ばなかった。無情な結末だった。これでZOZOマリンは2勝9敗。ソフトバンクも敗れていたが、1日での首位返り咲きはならず。辻発彦監督は「もう終わったこと」と切り替え「終わった時に一番上(の順位)にいますから」と言い切った。

◆ロッテ・小川龍成内野手(24)が0-4の六回無死から、西武先発の松本から右越えソロ。プロ初本塁打を放った。「9番・遊撃」でスタメン出場。三回の1打席目は一前犠打で、この日2打席目だった。小川は前橋育英高(群馬)から国学院大を経て2021年ドラフト3位でロッテ入団。1年目の昨季は20試合出場で打率・000、0本塁打、0打点で2盗塁をマークしていた。

◆プレーボール直後の2球目の直球を左翼席へ運ばれた。ロッテは今季初先発の鈴木昭汰投手(23)が、外崎に先頭打者本塁打を浴びて先制された。法大からドラフト1位で入団して2年目の左腕は、二回にも若林にタイムリーを許して苦しいマウンド。四回には栗山に適時二塁打を浴び、0-3でさらに2死二塁でオグレディを四球で歩かせると、井口監督に交代を告げられた。昨季は開幕ローテーション入りを果たし、4月にプロ初勝利を挙げた。今季は中継ぎで3試合に登板し、0勝2敗。ようやくつかんだ先発のチャンスを生かしたかったが、3回?を4安打3失点で無念の途中降板となった。この日のロッテは初物づくしだ。0-4の六回からは、3月に右肘手術を受けた岩下が3番手で今季初登板。打線はその裏、国学院大から入団2年目の遊撃手、小川が右越えにプロ初本塁打となるソロを放った。今季初先発の鈴木は結果を残すことができなかった。

◆西武は一回、1番・外崎が試合開始直後の2球目を左翼席中段に運び、先制した。今季10号となる先頭打者弾に「感触は良かった。このカードを勝ち越したいので、チームに勢いをつけられればと思って打席に入った」と白い歯をのぞかせた。前日24日、後半戦初戦の7月29日から守り続けた首位の座をソフトバンクに明け渡した。ただ、失意の表情を浮かべている選手は誰もいない。辻監督も「一喜一憂していたら野球なんてできない。(順位は)終わったときだから。最後に上にいればいい」と話した。3-0で迎えた五回には、先頭の源田が右翼席へ2号ソロ。こちらは「感触がめっちゃ良かった」と、表情を変えずに淡々と振り返った。8月に入って、試合前まで20試合で打率・361。複数安打は9試合あり、月間30安打は両リーグ最多だ。キャプテンに就任して3年目のシーズン。「(2代前の)浅村さん(現楽天)も(先代の)秋山さん(現広島)もキャプテンのときに優勝したし、僕になって弱くなったと言われたくない」と、優勝争いが佳境を迎える中、チームを牽引(けんいん)している。試合は終盤に失点を重ね、同点で迎えた九回に一死三塁から2つの申告敬遠で満塁としたが、続く三木に遊撃内野安打を許してサヨナラ負けとなった。(東山貴実)

◆ロッテがサヨナラ勝ちした。3―5の八回に山口の適時打と井上の犠飛で追い付き、九回1死満塁で三木の遊撃への適時打で試合を決めた。九回を抑えたオスナが3勝目。西武は4点差逆転負け。救援の水上、増田が踏ん張れなかった。

◆西武は最大4点のリードを守り切れず、痛恨のサヨナラ負け。2カード連続の負け越しで、一夜にしての首位奪回はならなかった。 同点の九回1死満塁でカウント0-2から守護神・増田が三木にサヨナラ内野安打を許した。辻発彦監督(63)は「2ストライクなんだから、(バットが)当たるところに放っちゃ駄目だよね。2つの空振りを取って、向こうも必死に当てに来るから、より慎重にいかないと」と渋面を作った。26日のオリックス戦(京セラ)は昨年から7連敗中の山本由伸が待ち受ける。指揮官は「(今日の敗戦は)もう終わったこと。われわれはもう選手たちの気持ちをしっかりと入れ替えさせて、明日からの戦いに全力でいけるように持っていくだけ」と前だけを見据え、「もう順位(の話)はええって。(シーズン)終わったときに一番上にいますから。それでいいです」と語気を強めた。

◆ロッテの三木がプロ9年目で初のサヨナラ打を放った。八回の代打から出場し、5―5の九回1死満塁で「気持ちの準備はできていた」と増田の外角スライダーをたたいて遊撃への適時打とした。チームを後半戦初の3連戦勝ち越しに導き「前に飛ばせばチャンスがあると思っていた。汚い打球だったがチームが勝てて良かった」と安堵した。守備固めでの出場が多いが、レアードが本塁打した後に毎回行うすしを握るパフォーマンスで、すしを渡される役を務めるなどムードメーカーだ。「スタメンでどんどん出る立場ではないが、与えられた場面、仕事、役割をしっかり全うできるようにしたい」とうなずいた。

◆守備の人が9年目で初のサヨナラ打!! 途中出場のロッテ・三木亮内野手(30)が殊勲打を放ち、ウオーターシャワーで祝福された。「いつも水をかける方なんで...。一回くらい、かけられる方になってみたいと思った」5-5で迎えた九回1死満塁。外角のスライダーをはじき返した。遊撃手・源田は本塁へ送球したが、三走・高部が生還。内野安打となった。三木といえば、レアードが本塁打後に披露するすしポーズの相棒。昨季はわずか1安打ながら、内野の全ポジションに就いた守備要員だ。この日は八回に〝バント要員〟として代打で出場し、死球で出塁。九回は1死三塁から2者連続の申告敬遠後に打席へ立った。2球続けてスライダーを空振りしたが、「三塁走者が(俊足の)高部。前に転がせば何とかなると思った」と必死に食らいついた。チームは楽天と同じく最大4点差からの逆転勝ちで2連勝。脇役から主役になった伏兵は「残り30試合くらいですが、選手全員あきらめていないので」と声高らかに逆襲を誓った。(山口泰弘)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
59502 0.541
(↓0.005)
-
(-)
32432
(+5)
383
(+7)
79
(-)
64
(+1)
0.258
(↑0.001)
3.220
(↓0.04)
2
(-)
西武
61533 0.535
(↓0.005)
0.5
(-)
26398
(+5)
353
(+6)
98
(+3)
55
(+1)
0.235
(-)
2.600
(↓0.03)
3
(-)
ORIX
60551 0.522
(-)
2
(↑0.5)
27380
(-)
356
(-)
64
(-)
54
(-)
0.247
(-)
2.710
(-)
4
(-)
楽天
57532 0.518
(↑0.004)
2.5
(↑1)
31420
(+7)
391
(+5)
77
(-)
81
(-)
0.246
(↓0.001)
3.340
(↓0.01)
5
(-)
ロッテ
53581 0.477
(↑0.004)
7
(↑1)
31367
(+6)
416
(+5)
70
(+2)
106
(+1)
0.225
(-)
3.300
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
44673 0.396
(-)
16
(↑0.5)
29362
(-)
423
(-)
83
(-)
75
(-)
0.233
(-)
3.460
(-)