1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 11 | 0 | 0 |
楽天 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 7 | 6 | 0 | 0 |
勝利投手:鈴木 翔天(1勝3敗0S) (セーブ:松井 裕樹(1勝2敗27S)) 敗戦投手:板東 湧梧(1勝1敗0S) |
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◆楽天は4点を先制された直後の1回裏、島内と銀次の連続適時打などで同点とする。さらに炭谷と西川にも適時打が飛び出し、この回一挙7点を奪った。投げては、2回以降を7人の継投でリードを守り、2番手・鈴木翔がプロ初勝利。敗れたソフトバンクは、先発・板東が初回につかまった。
◆東京スカパラダイスオーケストラのGAMOが始球式を行った。おそろいのえんじ色のスーツを着て登場。セットポジションからゆったりとしたフォームで投げ、太田のミットにノーバウンドで収まった。「もう感無量です。前回延期になってから、また始球式ができると思ってなかったですし、何よりお客様の前で投げることができてうれしかったですね。いつものライブとは違った緊張感のなかで、とにかく選手に当たらないように丁寧に投げました。まだまだ大事な試合が続くと思います。最後に快哉(かいさい)を叫べるように、選手の皆さんには頑張ってほしいです! みんなで応援しましょう!」とコメントした。当初、4月2日ソフトバンク戦で予定されていたが、試合が中止。リベンジの登板成功に、笑顔だった。
◆ソフトバンク松本裕樹投手(26)が体調不良のため、前日24日に続いて楽天戦(楽天生命パーク)を欠場した。24日に受けたPCR検査の結果は新型コロナウイルス陰性。藤本監督は「下痢とか倦怠(けんたい)感がある」と説明した。
◆楽天岡島豪郎外野手(32)が、アクシデントに見舞われた。「8番右翼」で先発出場。1回1死満塁での守備で、ライナー性の打球をスライディングしながら捕球しようとした際に、打球がノーバウンドで左側頭部に直撃。しばらくしゃがみこんだ。トレーナーに付き添われながら、自力で歩いてベンチへ戻ったが、そのまま交代。渡辺佳明内野手が右翼へ入った。そのまま病院へ向かい検査を実施。異常は見られなかった。石井GM兼監督は「もう1回確認しますけど、骨には異常ないということだった。当たったことは良くないですけど、骨には異常ないということにはホッとしています」と胸をなで下ろしていた。
◆楽天が、大量失点後に大量得点で巻き返した。1回、先発釜田が乱調で4失点。試合の流れが傾きかけたが、直後に打線が奮起した。1回無死満塁のチャンスを作ると、島内が中前適時打。続く銀次が右翼へ2点適時二塁打を放って、一気に反撃。1死満塁で渡辺佳が押し出し四球を選び、同点に追いついた。続く炭谷が右前適時打で勝ち越し、西川が左前へ2点適時打。1イニング7得点で試合をひっくり返した。ソフトバンクに連敗して迎えたこの試合。3連敗を阻止すべく、打線が打ちまくった。
◆「初回の悪夢」でソフトバンクが今季ワーストタイとなる、4点差からの逆転負けを喫した。連勝は5でストップ。藤本博史監督(58)は「初回がすべてやね」と淡々と振り返った。初回4点を先制。連勝の勢いそのままに主導権を握ったかのように見えたが、思わぬ展開が待っていた。その裏に、先発板東が四球、安打、死球で無死満塁。島内、銀次の適時打で1点差に迫られ、さらに1死満塁から渡辺佳に同点の押し出し四球。その後も炭谷、西川に連続適時打を打たれ、この回だけで一挙7失点し一気にひっくり返された。藤本監督は「若い選手が打って4点取って、さあ行こう、ってなってるのにね。(その裏に)1点、2点でも取られたら嫌なところで7点も取られたらね、やっぱり意気消沈してしまうよね。意気消沈したらだめなんやけどね」と、率直な心境を吐露。流れを失った打線は3回以降、無得点に抑えられた。初回に崩れた板東は2回から立ち直り、楽天に追加点を与えず6回まで投げ切ったが、今季2度目の先発で今季初黒星。「初回から援護点をもらった中で、気持ち的に少し守りに入ってしまいました。逆転を許してしまい申し訳ないです」と頭を下げた。幸いにも2位の西武が敗れたため、0.5差のまま首位をキープ。藤本監督は「まあまあ、(3連戦)負け越さなかっただけね。明日から、みんなで食らいついて行きましょう」と前を向いた。【山本大地】▽ソフトバンク森(新型コロナ感染から復帰初登板で1イニングを無失点)「自分の投球をすることだけを心掛けた。先頭の四球は反省しないといけない」
◆楽天鈴木翔天投手がプロ初勝利を挙げた。3点リードの2回に2番手として登板。2死二塁からデスパイネに中前適時打を浴び、1点を失ったが、続く3回は3者凡退。2イニングを3安打1失点で、白星が舞い込んだ。試合終了直後、球場のビジョンに「初勝利」が表示されたが、最初は勝利投手だと知らなかった。「周りがおめでとうと言うので。松井さんからボールもらった時に驚きました。まさかですね正直」と照れくさそうに笑った。向上(神奈川)から富士大をへて、18年ドラフト8位で入団。ケガに何度も苦しみ、昨季までは1軍通算7試合のみ。だが4年目の今季は中継ぎとして28試合に登板。飛躍の1年となっている。「確実に言えることは、去年よりはストレートも良くなってますし、前進はしていると思う。これからもポジティブに前を向いて頑張ります」と先を見据えた。
◆諦めない! 楽天が執念の逆転勝ちを決めた。先発釜田が大乱調。1回に4点を失う苦しいスタートとなったが、直後の攻撃で打線が奮起した。投手が打たれても、打線がカバーすればいい。全員野球でソフトバンクとのカード3連敗を阻止し、優勝戦線に踏みとどまった。つないで、つないで-。楽天打線が集中打で白星をもぎ取った。試合の流れが早々と決まりかけた1回。先頭西川が冷静に四球を選ぶと、反撃が始まった。3安打と押し出し四球で同点とし、1死満塁で炭谷に回ってきた。「なんでもいいから勝ち越したい」。板東の147キロ直球に詰まりながらも、右前にポトリと落とした。西川も続いて、1イニング7得点。1回の攻防だけで53分が経過した消耗戦。長かった序盤で、試合をひっくり返した。死に物狂いで勝ちにいく。1点差に迫る適時二塁打を放った銀次が「バットに当てれば何かことが起こせると思った」といえば、とどめの一撃を放った西川は「必死で打ちました」。シーズンは残り31試合。序盤は首位を独走したが、貯金が最大18から消滅する史上初の屈辱も味わった。今は4位に甘んじているが、簡単に優勝を譲るわけにはいかない。全員が目の色を変えて立ち向かう。打線は、リーグ2位の得点力を誇る。4点差からの逆転勝利はこれで今季3度目。石井GM兼監督も「4点という大きい失点を与えてしまった。その後の7点というのはリリーフ投手に勇気が出た7点だった」という。投手が点を取られても、最後まで何が起こるか分からない雰囲気がある。順位は4位のままだが、首位ソフトバンクとの差を2・5に縮めた。百戦錬磨のベテラン捕手は「1試合ずつですよね。やっぱり下から追っかけるものはね、強いのでね。上にいって追っかけられる立場より。そう思っているので、ここからというより、もう1試合1試合、ガンガンいけたらなと思います」と目をぎらつかせる。残り31試合。全勝するつもりで次の戦いへ挑む。【湯本勝大】▽楽天石井GM兼監督(1回の打線について) 4点という大きい失点を与えてしまった。その後の7点というのはリリーフ投手に勇気が出た7点だった。
◆本人も驚きの1勝だ。楽天鈴木翔天(そら)投手(26)が、3点リードの2回に2番手として登板。2イニングを3安打1失点に抑え、プロ初勝利を挙げた。4年目の今季に飛躍を遂げた若き左腕は不調で一時2軍調整となった時もあったが、シーズン終盤に立て直し、待望の1勝をつかんだ。鈴木翔は、初白星を手にしたことを知らなかった。9回、松井裕が無失点で抑え、試合が終わった。球場ビジョンに初勝利を知らせる表示がされたが、それを見ていなかった。周りから「おめでとう」と祝福され、困惑。松井裕からウイニングボールを手渡されると「まさかでしたね、正直」と照れくさそうに笑った。完璧とは言えなかった。2回は2死二塁からデスパイネに中前適時打を浴びて1失点。イニングをまたいで続投したが「打たれはしましたけど、ズルズル行かず。ストライク先行だったり、腕を振ることはできた」とうまく切り替えた。3回は3者凡退で封じ、荒れた序盤を締めた。プロ4年目での初勝利。「長いようで短いというか。あんまり野球をできてこなかったので、今年が一番長く感じている1年だと思います」と振り返る。向上(神奈川)から富士大をへて、18年ドラフト8位で入団。何度もケガに苦しみ、昨季までは1軍の登板は7試合にとどまった。今季はすでに中継ぎとして28試合に登板。「確実に言えることは、去年よりはストレートも良くなってますし、前進はしていると思う。これからもポジティブに前を向いて頑張ります」。直球の最速は150キロ半ばに達し、貴重な左のパワーピッチャー。「自分の調子うんぬんじゃないと思うので、チームが勝てるためになにをすべきかを考えてやっていきます」。逆転優勝へ向け、ブルペンでフル回転する。【湯本勝大】
◆「8番・右翼」で出場の楽天・岡島豪郎外野手(32)が、一回の守備機会で側頭部に打球を受け負傷交代した。1死満塁で野村大が放ったライナー性の飛球は右中間へ。右翼手・岡島は途中で打球を見失ったのか、そのまま側頭部に直撃した。ボールが転々とする間に二走・グラシアルも生還し、2点を奪われた。その場にうずくまった岡島はトレーナーに腕をかかえられ、自らの足でベンチに下がった。代わって渡辺佳が右翼の守備についた。
◆楽天の銀次が1―4の一回無死満塁で2点二塁打を放った。1ボール2ストライクから板東の内角に浮いた5球目のカーブをたたいて右翼線に運んだ。直近の2試合では6番打者での起用だったが、5番と中軸に昇格しても持ち前の勝負強さを発揮し「追い込まれた状況の中でバットに当てれば何か起こせると思っていた。しっかり捉えられて良かった」と引き締まった表情で話した。7月3日のロッテ戦以来となる複数打点に4試合連続の安打と好調をキープ。大混戦の優勝争いで、34歳のベテランが存在感を示している。
◆楽天打線が逆襲した。先発・釜田が一回に5安打を集中され、4点を失った。その裏に打者12人の猛攻で一挙7点を奪って試合をひっくり返し、本拠地のファンを喜ばせた。無死満塁から島内の中前適時打、銀次の右翼線への2点二塁打、押し出し四球で4-4の同点。さらに1死満塁のチャンスで、「9番・捕手」で先発出場した炭谷がカウント1-2から坂東の147キロの直球をしぶとく右前に落とし、勝ち越した。続く1番・西川も1ボールから149キロの直球を左前にはじき返す2点適時打。「3連敗するわけにはいかないので、必死で打ちました」と言葉に力を込めた。前日24日は延長十一回までもつれた4時間19分の接戦を落とし、2連敗で4位に転落した。それでも石井監督は試合後、「勝とうが負けようが、次の試合が向かってくるので、そこに向けて全力で、チームで一丸になってやっていくことが大事」と下を向くことはなかった。指揮官の言葉通りチームが束になり、いきなりの逆境をはね返した。
◆楽天は0―4の一回に島内、銀次らの適時打など、打者12人の猛攻で7得点して逆転した。二回から7投手の継投で逃げ切り、2番手の鈴木翔がプロ初勝利を挙げた。ソフトバンクは板東が崩れて、連勝が5で止まった。
◆パ・リーグ4位の楽天が劣勢をはね返し、首位ソフトバンクに2・5ゲーム差に接近した。一回に4点差を追いついた後、炭谷銀仁朗捕手(35)が勝ち越しの右前適時打。この回一挙7得点で、一気に試合をひっくり返した。「1点ずつ返していけば諦める点数じゃない。みんなでつないで勝つことができた。気持ちのあれ(一打)だった」逆境にも、心は折れていなかった。先発・釜田がいきなり4点を失ったが、その裏に島内の適時打、銀次の2点二塁打、押し出し四球で同点。なお1死満塁で打席が回ってきた。追い込まれながらも147キロの直球に食らいつき、「いい当たりではないけど、神様があそこ(右前)に落としてくれた」。一回だけで53分を要する攻防だった。守りでは二回にも1点を奪われたが、「相手に隙を与えないように、を第一に考えていた」と三回以降は無失点。救援の7投手を好リードし、再逆転を許さなかった。23日は15失点で大敗。24日は延長で競り負けたが、このまま優勝争いから脱落するわけにはいかなかった。「下から追いかけるものは強い。一試合一試合、ガンガンいけたら」。逆転優勝へ、経験豊富な扇の要が力を込めた。(加藤次郎)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
59 | 50 | 2 | 0.541 (↓0.005) | - (-) |
32 | 432 (+5) | 383 (+7) | 79 (-) | 64 (+1) |
0.258 (↑0.001) | 3.220 (↓0.04) |
2 (-) |
西武 |
61 | 53 | 3 | 0.535 (↓0.005) | 0.5 (-) |
26 | 398 (+5) | 353 (+6) | 98 (+3) | 55 (+1) |
0.235 (-) | 2.600 (↓0.03) |
3 (-) |
ORIX |
60 | 55 | 1 | 0.522 (-) | 2 (↑0.5) |
27 | 380 (-) | 356 (-) | 64 (-) | 54 (-) |
0.247 (-) | 2.710 (-) |
4 (-) |
楽天 |
57 | 53 | 2 | 0.518 (↑0.004) | 2.5 (↑1) |
31 | 420 (+7) | 391 (+5) | 77 (-) | 81 (-) |
0.246 (↓0.001) | 3.340 (↓0.01) |
5 (-) |
ロッテ |
53 | 58 | 1 | 0.477 (↑0.004) | 7 (↑1) |
31 | 367 (+6) | 416 (+5) | 70 (+2) | 106 (+1) |
0.225 (-) | 3.300 (↓0.01) |
6 (-) |
日本ハム |
44 | 67 | 3 | 0.396 (-) | 16 (↑0.5) |
29 | 362 (-) | 423 (-) | 83 (-) | 75 (-) |
0.233 (-) | 3.460 (-) |
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