1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DeNA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 4 | 6 | 0 | 1 |
阪神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 |
勝利投手:濵口 遥大(6勝4敗0S) (セーブ:山﨑 康晃(0勝2敗30S)) 敗戦投手:伊藤 将司(8勝5敗0S) 本塁打 |
阪神戦チケット予約 | DeNA戦チケット予約 |
◆DeNAが8連勝。DeNAは両軍無得点で迎えた7回表、桑原のグランドスラムが飛び出し、試合の均衡を破る。投げては、先発・濱口が6回無失点の好投。その後は4投手の継投で完封リレーを展開し、濱口は今季6勝目を挙げた。敗れた阪神は、打線が精彩を欠いた。なお、この試合でDeNA・山崎が通算200セーブを達成した。
◆阪神伊藤将司投手(26)は佐野を抑えられるか。両者の対戦成績は昨季18打数7安打、今季14打数6安打で、通算では32打数13安打、被打率4割6厘。佐野を無安打に抑えたのは昨年8月25日の1試合しかない。
◆阪神馬場皐輔投手(27)が24日、特例2022の代替指名選手として出場選手登録された。1軍昇格は約4カ月ぶり。前日23日には加治屋蓮投手(30)が新型コロナウイルスの陽性判定を受け、登録を抹消されていた。22日に夏の甲子園を初めて制した仙台育英出身の馬場は、今季1軍では中継ぎとして5試合に登板し、0勝1敗、防御率7・20。ウエスタン・リーグでは26試合に登板し、1勝2敗、3セーブ、防御率1・85の成績を残していた。
◆3位阪神は7連勝中の2位DeNAに左腕伊藤将司投手(26)をぶつける。ここ2試合連敗しているが、いずれも8回完投負けとスタミナは十分。今季対DeNAは5試合投げ2勝1敗、防御率0・82と抑えている。6番・一塁には前日23日のDeNA戦で2安打の原口文仁内野手(30)を2試合連続でスタメン起用。7番には二塁で、今季対左投手の打率2割8分7厘(94打数27安打)の山本泰寛内野手(28)を入れた。糸原健斗内野手(29)は2試合続けてスタメンから外れた。今季、京セラドーム大阪での主催試合は7戦すべて敗戦。今日こそ白星を虎党に届ける。
◆阪神-DeNA21回戦が「にじさんじナイター」として実施され、所属タレントでバーチャルライバー(ライブ配信を行う人)の月ノ美兎(つきのみと)の配信に度々登場する謎ノ美兎がファーストピッチセレモニーに登場した。サウスポーからダイナミックなフォームでボールは左打者の外へ。ワンバウンドスローとはなったが、ドーム内を沸かせた。また、同じく所属タレントの葛葉(くずは)による撮り下ろしの応援動画が大型ビジョンで流され、試合直前のスタメン紹介は本間ひまわりが行った。「にじさんじ」とは、動画配信関連事業の大手、ANYCOLOR(エニーカラー)株式会社が運営するスマホ向けアプリで、多種多様なインフルエンサーが所属するバーチャルライバーグループ。各種イベントやグッズ、デジタルコンテンツの販売、楽曲制作などを通じて、次世代のエンタメを加速させていくことを目的としている。
◆DeNA桑原将志外野手(29)が、自身4本目の満塁弾となる先制の3号満塁本塁打を放った。0-0で迎えた7回2死満塁、1ボールから阪神伊藤将の141キロの速球を左翼席に運んだ。17年8月4日の広島戦以来の満塁アーチに「好投手なので、腹をくくって、1発で仕留める気持ちで臨みました。前の打者がつないで作ってくれたチャンスだったので、結果を残すことができ、よかったです」とコメントした。
◆阪神先発の伊藤将司投手(26)が痛恨のプロ初となる満塁弾を浴びた。0-0の7回、2死二塁から8番戸柱の代打伊藤を申告敬遠。ここまで投げ合った先発浜口の代打関根にドラッグバントでの二塁内野安打を決められ満塁に。1番桑原に1ボールからの2球目の141キロ直球が真ん中に入り、左翼席に3号満塁本塁打をたたき込まれた。昨季15本、今季6本目の計21本目で初めて許した満塁弾だった。7回まで投げ抜き交代。100球で5安打、4失点。前回まで2戦連続完投負けで3試合連続で勝ち星から遠ざかる。前日23日に先発した青柳晃洋投手(28)も3戦連続で勝利がなく、前半戦から白星を重ねてきた2人が勝てない状況が続いている。
◆DeNAが、桑原将志外野手(29)の決勝の3号満塁本塁打で阪神に勝利し、18年4月7~15日以来となる8連勝を飾った。0-0で迎えた7回2死満塁、1ボールから阪神伊藤将の141キロの速球を左翼席に運んだ。先発浜口は、6回無失点の好投で今季6勝目。貯金11は15年5月16日以来で、8月は16勝2敗と超ハイペースで白星を重ねる。
◆DeNAが、桑原将志外野手(29)の決勝の3号満塁本塁打で阪神に勝利し、18年4月7~15日以来となる8連勝を飾った。0-0で迎えた7回2死満塁、1ボールから阪神伊藤将の141キロの速球を左翼席に運んだ。先発浜口は、6回無失点の好投で今季6勝目。貯金11は15年5月16日以来で、8月は16勝2敗と超ハイペースで白星を重ねる。
◆阪神は1発に泣いた。4連勝後に2連敗。2位DeNAとの差は7ゲームに広がり、借金は3となった。痛恨の放物線に、伊藤将司投手(26)はマウンドで立ち尽くした。浜口遥大投手(27)の投げ合いが続いていた0-0の7回。2死満塁で投げ込んだ直球を桑原将志外野手(29)に左翼席まで運ばれた。伊藤将は前回登板のヤクルト戦も0-0から村上に3ランを浴びた。2年目で初の満塁被弾が、またも痛すぎる1発となった。DeNAには今季4試合でいずれも好投していたが、8月絶好調の2位チームの勢いに押し切られた。打線も浜口を打ち崩せなかった。阪神の0封負けは今季23試合目。63年の球団ワースト24試合にあと1となった。
◆阪神先発の伊藤将司投手(26)が痛恨のプロ初となる満塁弾を浴びた。0-0の7回、2死二塁から8番戸柱の代打伊藤を申告敬遠。ここまで投げ合った先発浜口の代打関根にドラッグバントでの二塁内野安打を決められ満塁に。1番桑原に1ボールからの2球目の141キロ直球が真ん中に入り、左翼席に3号満塁本塁打をたたき込まれた。昨季15本、今季6本目の計21本目で初めて許した満塁弾だった。7回まで投げ抜き交代。100球で5安打、4失点。前回まで2戦連続完投負けで3試合連続で勝ち星から遠ざかる。前日23日に先発した青柳晃洋投手(28)も3戦連続で勝利がなく、前半戦から白星を重ねてきた2人が勝てない状況が続いている。
◆DeNA山崎康晃投手(29)が、阪神戦で今季30セーブ目を挙げ、プロ野球史上最年少で、史上8人目の通算200セーブを達成した。「プロ1年目から積み重ねたセーブが、今日でようやく200個ということで、非常に僕自身もうれしいですし、支えてくれたファンのみなさまや家族、監督、コーチ、チームメートに感謝を伝えたいと思います。(史上最年少で、佐々木主浩ら名だたる先輩を抜いたが)まだまだ9回出て行って、ファンのみなさま、チームメートをヒヤヒヤさせてしまう部分たくさんあるので、そういう意味では9回の圧倒的な力では及ばないですけど、少しずつ近づいていけるように、1つ1つコツコツ、目の前の試合を頑張っていきたいです」プロ1年目、中畑清監督から守護神を託され、新人記録となる37セーブを記録。18、19年と2度の最多セーブを獲得し、8年目で偉業を成し遂げた。日々、守護神の重圧と戦いながら、節目にたどりついた。20年は不振で守護神の座を奪われ、21年はセットアッパー。守護神復活を誓った今季、シーズン開幕2日前に三浦監督から守護神を通達された。「三浦監督から『クローザー、頼むぞ』という言葉をいただいて、感慨深いものがありましたし、絶対に渡さないぞと。いろんな思い、判断がある中で僕を信じて、選んでくれた監督に対してもそうですし、ピッチングスタッフ、応援してくれる人たちのためにも1年間頑張らないといけないなと強く思った」強い思いを持ちながら、守護神として、復活を遂げた。昨オフ、アウトローへの直球を磨くことをテーマにトレーニング。三浦監督からは昨年末に「変わらないと」と助言を受け、減量にも取り組んだ成果はボールの力やキレに表れた。今季は自身、家族にとって、特別な思いを抱きながらシーズンに臨む。山崎の活躍を応援し、DeNAも愛した母ベリアさんが昨年10月に亡くなった。プロ初セーブを記録した15年3月31日の広島戦から2701日。200のセーブを積み上げた。山崎が阪神21回戦(京セラドーム)で今季30セーブ目を挙げ、プロ野球8人目の通算200セーブを達成した。初セーブは15年3月31日広島1回戦(横浜)で、29歳10カ月で達成は98年佐々木(横浜)の30歳6カ月を抜く最年少記録になる。この日は2球で打者1人を打ち取ってセーブ。山崎のセーブ試合の投球回数は1回194試合、2/3回4試合、1/3回2試合で、イニングをまたいだセーブなしで200セーブ到達は初めて。1/3回は15年8月7日阪神戦以来2度目となり、2球は前記阪神戦の3球を抜いて最少だった。また、シーズン30セーブ以上は15、16、18、19年に次いで5度目。30セーブを5度以上記録したのは岩瀬(中日)9度、サファテ(広島1、ソフトバンク4)5度に次いで3人目。セーブがつく条件 勝利した試合の最後を投げきり、勝ち投手でない場合、以下の条件のいずれかを満たすとセーブが与えられる。(1)3点リード時に1イニング以上投げた場合(2)2者連続で本塁打が出ると同点か逆転される場面で投げた場合(3)3イニング以上投げた場合。今回の山崎は走者2人を置いた4点リードで登板。(2)に当てはまるので、セーブがついた。▽DeNA三浦監督(通算200セーブの山崎に)「試合の最後のアウトは一番難しいってよく言われますし、今日もヤスがいてくれるからみんながつないでつないでってところで踏ん張れた。ヤスにしては通過点。まだまだもっともっと積み上げてくれる選手です」▽森本稀哲氏(同じ東京都荒川区出身で帝京OB)「球種がそれほど多くはないので、いずれ壁にぶち当たると思っていたが、その壁を乗り越え200セーブを達成するのだから素晴らしい。これからは名球会入りできる250セーブを目指してほしい」
◆<阪神0-4DeNA>24日京セラドーム大阪DeNA山崎康晃投手(29)が、阪神戦で今季30セーブ目を挙げ、プロ野球史上最年少で、史上8人目の通算200セーブを達成した。DeNA山崎は、守護神の重圧との戦いの中、休日は趣味に没頭し、心身をリフレッシュさせる。DIY、プラモデル、レゴなど、物作りに挑戦。過去には折れたバットで靴べらを作り、レゴのスカイツリーも完成させた。「いろんなことに集中すると、ちょっとだけ忘れられたりするんで。家でリラックスしている時は、いろんなことにチャレンジしています」。今オフ、ひそかな"目標"がある。「ずっと前に買ったタイタニックのレゴを完成させていないので、今年のオフあたりに取りかかりたいなと」。映画化もされた豪華客船「タイタニック」のレゴで9090ピース、全長1・35メートルを誇る。「まだ、箱に入ったままで...。1回、手が止まると進まなくなっちゃうなと思って」。プロの猛者との勝負を終えたオフ、レゴ史上最長の"難敵"との勝負が待ち受ける。【久保賢吾】
◆DeNA桑原将志外野手(29)が決勝の3号満塁本塁打を放ち、18年4月7~15日以来となる8連勝を飾った。0-0で迎えた7回2死満塁、17年8月4日の広島戦以来となる自身4本目の満塁弾を左翼席に運んだ。「好投手なので腹をくくって、1発で仕留める気持ちで臨みました」。阪神戦は13勝8敗で、9年ぶりの勝ち越しを決めた。貯金を15年5月16日以来の11とし、首位ヤクルトとの4差をキープした。
◆阪神は1発に泣いた。4連勝後に2連敗。2位DeNAとの差は7ゲームに広がり、借金は3となった。伊藤将司投手(26)が0-0の7回、2死満塁で桑原将志外野手(29)に左翼席まで運ばれた。打線も浜口遥大投手(27)を打ち崩せなかった。阪神の0封負けは今季23試合目。63年の球団ワーストにあと1となった。矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り。-伊藤将は1球の怖さを「もちろんあそこは頑張ってもらわなあかんところ。点取られへんから、どうしても投手に重圧がかかってしまう。投手だけの責任ではないかな」-投球自体は伊藤将らしさが出ていた「そうやね。ゴロを打たせる投球をできていたし。球数とか相手の様子を見ていても、将司らしい球がいっていると思っていた」-打つ方はメンバーが戻ってきたが、まだ万全ではない部分も「それは言い訳にできない。自分らで万全にしていかなあかんし。それは俺も含めてね。言い訳にはならないでしょう」-馬場が加治屋に代わって戻ってきた「立場は自分でつかみ取っていくしかない。こういうタイミングでチャンスが来たので、チャンスをつかめばいい」-近本に1本出た「もちろん、何もないよりはね。いいところも見つけたいけど...。ゼロ(点)じゃ勝てないので。頑張ります」
◆阪神は1発に泣いた。24日のDeNA戦(京セラドーム大阪)は0-0の7回に先発伊藤将司投手(26)が桑原に決勝満塁アーチを被弾した。その直前には代打伊藤光捕手(33)を申告敬遠したが裏目に。DeNA打線につながれて痛恨の1発を浴びた。DeNA戦は9年ぶりの負け越し、夏の長期ロードは5年連続で勝ち越しがなくなった。阪神は今季の長期ロードの勝ち越しがなくなった。現在8勝12敗で、残り4試合を全勝しても12勝12敗に終わるため。阪神のこの期間中の勝ち越しなしは、18年から5年連続。これでDeNA戦は8勝13敗となり、今季の負け越しが決まった。このカードでは、13年の10勝14敗以来9年ぶり。
◆DeNA山崎康晃投手(29)が、阪神戦で今季30セーブ目を挙げ、プロ野球史上最年少で、史上8人目の通算200セーブを達成した。山崎がマウンドに上がったのは、4点差の9回2死一、二塁の状況。通常、セーブといえば「3点差以内」と認識しているファンが多いと思うが、なぜ今回のケースはセーブが記録されたのか。セーブとは、勝利した試合の最後を投げきり、勝ち投手でない場合に、以下の3つの条件のいずれかを満たすと与えられる。<1>3点リード時に1イニング以上投げた場合<2>2者連続で本塁打が出ると同点か逆転される場面で投げた場合<3>3イニング以上投げた場合。この日の山崎は走者2人を置いた4点リードで登板。つまり<2>に当てはまるので、セーブがついたということだ。
◆阪神は1発に泣いた。24日のDeNA戦(京セラドーム大阪)は0-0の7回に先発伊藤将司投手(26)が桑原に決勝満塁アーチを被弾した。その直前には代打伊藤光捕手(33)を申告敬遠したが裏目に。DeNA打線につながれて痛恨の1発を浴びた。DeNA戦は9年ぶりの負け越し、夏の長期ロードは5年連続で勝ち越しがなくなった。阪神の完封負けは今季23度目。球団最多は63年の24度で、あと1となってしまった。阪神は相手先発が左腕投手の試合で9連敗となった。今季通算でも21勝28敗と、負けが先行する。DeNA浜口には前回対戦の8月10日にも8イニングを0点に抑えられた。前々回の7月24日5回から、16イニング連続無得点だ。これで京セラドーム大阪でのセ・リーグ球団との対戦では8戦全敗だ。うち完封負けが6度と、深刻な貧打に苦しんでいる。伊藤将が7回桑原に喫した満塁本塁打は、4月3日巨人戦でガンケルが中田に打たれて以来チーム今季2本目。満塁本塁打による失点のみの阪神の完封負けは、73年9月20日巨人戦以来、2リーグ分立後49年ぶり2度目。古沢憲司が王貞治に許した満塁弾が唯一の失点だった。
◆阪神は1発に泣いた。24日のDeNA戦(京セラドーム大阪)は0-0の7回に先発伊藤将司投手(26)が桑原に決勝満塁アーチを被弾した。その直前の2死二塁の場面で代打伊藤光捕手(33)を申告敬遠したが裏目に。DeNA打線につながれて痛恨の1発を浴びた。DeNA戦は9年ぶりの負け越し、夏の長期ロードは5年連続で勝ち越しがなくなった。京セラドーム大阪が2夜連続でため息に包まれた。DeNAと同じ6安打を放ちながら、スコアボードは2日連続のゼロ行進。今シーズン23度目となる屈辱のゼロ封負けで、球団ワーストとなる63年の24度に王手をかけてしまった。あまりにも無抵抗。あまりにもさみしすぎる惨状。試合後に会見した矢野監督もため息交じりだ。「いいところも見つけたいけど...。まあ、まあ、ね、ゼロじゃ勝てないんで。頑張ります」またまた左腕にやられた。0-0の4回には1死から3番近本が左前打、5番大山の右前打で2死一、二塁の先制機を演出するも、6番原口がチェンジアップを引っかけて投ゴロ。DeNA浜口を相手に得点圏に走者を進めたのは、この1度だけ。スイスイと投げられて6回3安打無得点。2試合連続で白星を献上した。これでタイガース打線は、相手先発が左腕の試合は21勝28敗で9戦連続で黒星。左腕地獄に陥った。新型コロナの陽性判定を受けた近本が戦列に復帰して2試合目。中野、大山らもコロナの影響を受けて療養期間を経て復帰してから間がない。個々の力が発揮しきれず点と点が線にならない。万全の状態とは言えない。それでも矢野監督は自身に言い聞かせるように力を込めた。「万全じゃないっていうことだけではね、そんなん言い訳にできないんで。万全に自分らでしていかないかん。それは俺も含めてね、うん。言い訳にはならないでしょう」2位DeNAとの差は7ゲーム差に広がった。週末の中日戦は大野雄、小笠原と左腕との対戦が予想される。まさに正念場。このままズルズルと引き離されるわけにはいかない。【桝井聡】○...大山が3安打と気を吐いた。4回2死一塁から右前打、7回は無死一塁で入江から中前打。9回は2死走者なしで平田から意地の中前打を放った。打線がDeNA投手リレーを打ち崩せない中、チーム唯一のマルチ安打をマーク。新型コロナの感染から復帰後5試合で19打数8安打、打率4割2分1厘を記録し、打線をけん引している。
◆阪神は1発に泣いた。24日のDeNA戦(京セラドーム大阪)は0-0の7回に先発伊藤将司投手(26)が桑原に決勝満塁アーチを被弾した。その直前には代打伊藤光捕手(33)を申告敬遠したが裏目に。DeNA打線につながれて痛恨の1発を浴びた。DeNA戦は9年ぶりの負け越し、夏の長期ロードは5年連続で勝ち越しがなくなった。伊藤将が1発に沈んだ。DeNA先発浜口とお互い譲らず6回まで「0」を並べた7回2死満塁。桑原に1ボールから真ん中に入った直球を左翼席へたたき込まれた。スタンドの虎党が沈黙する中、スコアボードに絶望的な「4」の文字が記された。伊藤将は「ピンチの場面で最後粘り切ることができず、チームに申し訳ない」と唇をグッとかみしめた。プロ21本目で初の満塁弾を許した。矢野監督は「まあ、1球の怖さっていうか。もちろん、あそこは頑張ってもらわなアカンところやったけどね。やっぱり点取られへんから、どうしても投手にプレッシャーかかってしまうし。まあ、投手だけの責任ではないかなと思うし」と、悔しそうに振り返った。低調な打線が、間接的に7回の満塁のピンチをつくった。2死二塁でDeNAは8番戸柱に代打伊藤を起用。次打者席には9番の投手浜口ではなく関根がいたが、浜口もベンチ内で打席への準備をしていた。6回まで87球、わずか3安打で無得点に抑えられていた浜口には、前回10日の対戦も8回無得点。ここで阪神ベンチは、伊藤を申告敬遠した。2死一、二塁と塁を埋め、代打関根との勝負を選択。浜口を降板させた。しかし関根には初球、二塁前へのセーフティーバントを決められ満塁。1番桑原に痛恨のグランドスラムを浴びた。7回4失点で降板した伊藤将は3連敗。矢野監督も「将司らしいボールはいっていると感じた」と投球内容は評価したが、週頭の12勝右腕青柳と水曜日の伊藤将が2週続けて勝てていない。チームは9年ぶりにDeNAに負け越した。借金3で、首位ヤクルトには11差、8連勝の2位DeNAとは7差に広がった。長期ロードも8勝12敗と勝ち越しがなくなった。今季京セラドーム大阪での主催試合は8戦全敗で、うち0敗は6度。この日もスタンドには多くの少年少女野球の子どもたちが、最後まで大声援を送っていた。今季同球場ラストとなる25日は、負けるわけにはいかない。【石橋隆雄】○...馬場が約4カ月ぶりに1軍戦に登板し、1回を無失点に抑えた。23日に新型コロナの陽性判定を受け特例2022で抹消された加治屋の代替選手として、この日1軍に昇格。8回に2番手で登板し、佐野を中飛、牧は空振り三振に仕留めるなど、堂々の投球で中軸をねじ伏せた。夏の甲子園を制した仙台育英OBの右腕は「久しぶりの登板でしたが、自分の投球をすることができました」。矢野監督は「チャンスをつかめばいい」と期待した。○...島本が1回ゼロ封で、20年11月の左肘手術を経て1軍昇格後の連続無失点試合を6に伸ばした。4点ビハインドの9回に3番手で登板。柴田を二ゴロ、伊藤を空振り三振。2死から関根に四球を許すも、桑原を右飛に打ち取った。これでプロ初登板から111試合連続で無敗を継続。桟原将司が持つ球団記録の116まで残り5試合に迫った。
◆DeNA山崎康晃投手(29)が、プロ野球史上最年少で、史上8人目の通算200セーブを達成した。4点リードの9回2死一、二塁から登板。糸原を2球で中飛にねじ伏せ、今季30セーブ目で節目に到達。チームを8連勝に導いた。帝京高時代の恩師・前田三夫監督(73=現名誉監督)は「本人の努力。偉大な数字に達しました。褒めてあげたい」と心からねぎらった。思い出されるのは、山崎が高1の5月のこと。授業が終わり、練習時間になってもグラウンドに姿を現さなかった。すると、電話がかかってきた。「野球と学校をやめると言ってます。そうなったら、私は生きていけません。見捨てないで下さい」。家に帰ってきた息子を見た母ベリアさんからのSOSだった。ベリアさんに連れられ、山崎はタクシーで学校まで戻ってきた。校門で待っていた前田監督は「お母さんを心配させるな」と諭した。「それから立ち直りました。学校の宿題がたまっていて、野球に手が付かない状況だったんですよ。今のプロでの活躍は、お母さんも喜んでるでしょうね」としみじみ話した。ベリアさんが亡くなる前、山崎から連絡を受けた。「『できる限りのことはしてやれよ』と言いました。お母さん思いの子です」。もし、あの時、ベリアさんが電話しなければ...。恩師との縁をつなぎ留めてくれた母にもささげる200セーブだ。【古川真弥】
◆DeNA山崎康晃投手(29)が、プロ野球史上最年少で、史上8人目の通算200セーブを達成した。4点リードの9回2死一、二塁から登板。糸原を2球で中飛にねじ伏せ、今季30セーブ目で節目に到達。チームを8連勝に導いた。プロ1年目から守護神を託され、8年目で偉業を達成。重圧のかかるポジションで腕を振る中、大きな支えとなったのは、フィリピン出身で女手ひとつで育ててくれた母ベリアさんだった。昨年10月に51歳で亡くなった最愛の母への思いを直筆で記した。大好きなベルへ僕がドラフト会議で指名を受けた、あの日、一番指名を喜んでくれたのは、間違いなく、お母さんのベルでした。実力者ばかり集まるプロ野球の世界で活躍出来ているのは、ベルが強く、丈夫に産んでくれたからです。プロ野球の世界に入って、8年が経ち、1年目から積み重ねたセーブの数は200個となりました。今でも僕がマウンドに立つ姿を見て、喜んでくれていますか?僕が一番感謝を伝えたい人はベルさんです。どんな時も味方で居てくれて、一番応援してくれて、一番褒めてくれる。そんなベルさんに本当に心から感謝しています。ありがとう。そして、これからも、強い気持ちを持って、マウンドに立ち続けます。ベル大好きです。あいたいです。ありがとう。○...山崎は、阪神戦が行われた23日の午前9時から、チーム宿舎の自室の机に向かって、母ベリアさんへの思いを記した。「いろいろな思いが込み上げてきて、何度も書き直しながら」と約3時間かけ、書き上げた。「一番応援してくれていたのは母。昨年、一昨年と苦しい中でも寄り添ってくれた」と感謝の思いを込めた。DeNA山崎と母ベリアさん 山崎はベリアさんを度々スタンドに招待し、活躍する姿を届けた。プロ初セーブを挙げた15年3月31日の広島戦では試合後、報道陣も待ち構える中でウイニングボールを渡し、抱擁した。「もちろん覚えています。あのボールから始まったなと」。胸にはいつも、感謝の思いがあり、母は重圧と戦い続ける息子の心と体を癒やしてくれた。オフに実家に戻ると「リラックスできる環境を」と笑顔で優しく迎え入れ、食事面も含めてリフレッシュできる環境を整えてくれた。球場に訪れる際は、必ずチームグッズを身につけていたベリアさん。山崎のプレーとともに、DeNAも心から愛していた。
◆DeNA山崎康晃投手(29)が、プロ野球史上最年少で、史上8人目の通算200セーブを達成した。4点リードの9回2死一、二塁から登板。糸原を2球で中飛にねじ伏せ、今季30セーブ目で節目に到達。チームを8連勝に導いた。プロ1年目から守護神を託され、8年目で偉業を達成した。4点リードの9回2死一、二塁、DeNA山崎は1ボールから、ウイニングショットの142キロのツーシームを低めに投げ込み、阪神糸原を中飛で通算200セーブを達成した。「監督、コーチ、トレーナー、家族、たくさんの方が支えてくれたおかげで大きな数字になったと思うので、感謝の気持ちを伝えたいです」と思いを込めた。入団会見の日、「開幕ローテーション」の目標を掲げ、プロ野球人生がスタートした。先発よりも中継ぎの適性を見いだされ、開幕直前のファンミーティングの席上、中畑監督からの「やってみるか?」の一言で「守護神山崎」が誕生した。新人記録の37セーブを挙げ、18、19年と最多セーブを獲得。日本を代表する守護神へと進化した。順風満帆に突き進んだが、20年途中に守護神の座を奪われ、21年はセットアッパーを務めた。守護神復活をかけた今季、「僕の甘えを断つ」と大好きなポテトチップスやアイスなどを断ち、約5キロの減量に成功。過酷な練習と節制の成果はボールのキレと威力にも表れた。記念Tシャツに記された言葉は「IT's JUST A MILESTONE」。「まだまだ、これからだ」。【久保賢吾】
◆阪神近本光司外野手(27)が、攻守で子どもたちを魅了した。4回1死。DeNA浜口の136キロをはじき返した。新型コロナ感染から復活し2戦目で、復帰後初安打となる左前打。17日ぶりの快音でリスタートを切った。8回の守備では佐野の飛球をスライディングキャッチ。佐野には離脱中に安打数を抜かれ、現在3安打差。ライバルのHランプ点灯を阻止し、諦めない姿勢を示した。昨年、知人から「(近本の地元の)淡路島と形が似ている」という理由から提案され、鹿児島・沖永良部島を自主トレ先に選んだ。「海がきれい」と魅力を語っており、練習の合間にはウミガメ探しに目を凝らしていた。昨年は初の最多安打。今季は球団最長タイ30試合連続安打。2年連続で自主トレ先に選び、活躍の原点となった地だ。思い入れのある同地の子どもたちをスタンドに招待した一戦。勝利を届けることはできなかったが、恩返しと言わんばかりにグラウンドを駆けた。矢野監督は「何もないよりはね、チカも1本出て、落ち着いて」と言った。試合後、一塁側スタンドへ向け手を振った背番号5。手を振り返してくれた子どもたちの笑顔が、何よりのエネルギーになるはずだ。【中野椋】
◆阪神近本光司外野手(27)が、昨年、今年と2年連続でオフ期間に自主トレを行った鹿児島・沖永良部島の子どもたちを京セラドーム大阪に招待した。昨年も計画はしていたものの、新型コロナウイルスの影響で中止に。今回は念願かない、11人の子どもたちが一塁側スタンドから熱視線を送った。引率した和泊町役場職員の瀬川文慎さん(46)は「離島なので、こういう試合をなかなか見ることができない。現役の選手が自主トレに来て、それをまた子どもたちが見ることができた」と感謝。「子どもたちの野球に対する意識がまた(高まった)。プロ野球選手が夢という子が増えていると思います。(島内では)昔から巨人ファンが多いんですけど、阪神のファンも増えたりとか。『今日阪神どうだね』という風に、島民の方からも声を掛けられるようになりました」と"近本効果"について語った。自主トレ期間中に開催された近本の野球教室に参加したという西彪斗(にし・ひゅうと)君(12)は「迫力があります」と目を輝かせ、冨岡瑛真(とみおか・えま)さん(10)は「近本選手が打ったので、すごいと思いました」と笑顔だった。試合後には、敗れたが、近本は整列後、子どもたちに向けて手を振り、力いっぱいの応援に感謝を示した。遠路はるばる関西までやって来た子どもたちの目的は野球観戦だけではない。前日には大阪城や道頓堀など観光を満喫。今後は甲子園歴史館のスタジアムツアーにも参加する予定だ。近本は「離島の子どもたちに社会体験をしてほしい」という思いを持っており、普段は味わえない経験を3泊4日の日程で持ち帰る予定だ。近本は昨年、知人から「淡路島と形が似ている」という理由から提案を受け、鹿児島・沖永良部島を自主トレ先に選んだ。「海がきれい」と魅力を語っており、練習の合間にはウミガメ探しに目を凝らしていた。今ではすっかり島の魅力にとりつかれている。瀬川さんは「鹿児島の離島から来てるものですから各負担がかなりありはするんですけど、こういう風に案内をいただければ、島の方でも(今回のように)できたらなと思っています」と来年以降の継続を願っていた。【中野椋】
◆阪神は1発に泣いた。24日のDeNA戦(京セラドーム大阪)は0-0の7回に先発伊藤将司投手(26)が桑原に決勝満塁アーチを被弾した。その直前の2死二塁の場面で代打伊藤光捕手(33)を申告敬遠したが裏目に。DeNA打線につながれて痛恨の1発を浴びた。DeNA戦は9年ぶりの負け越し、夏の長期ロードは5年連続で勝ち越しがなくなった。これで京セラドーム大阪でのセ・リーグ球団との対戦では8戦全敗だ。うち完封負けが6度と、深刻な貧打に苦しんでいる。
◆両軍のスターティングメンバーが発表。阪神の先発は伊藤将司投手(26)。10日のDeNA戦(横浜)は8回3失点(自責0)、そして前回登板の17日のヤクルト戦(神宮)は8回4失点と、いずれも完投しながら黒星を喫している。「(DeNAは)前回やられているので牧とかね。毎回やられないように、気をつけて投げたいなと思います」と意気込む左腕がリベンジを果たす。
◆阪神・近本光司外野手(27)が四回の第2打席で復帰後初安打となる左前打を放った。カウント1-2から5球目、浜口の136㌔変化球にバットを合わせると、打球はジャンプした三塁手・宮崎のグラブを越え、左前に弾んだ。近本は新型コロナウイルス陽性の疑いで10日に出場選手登録を抹消。自主隔離期間を終え、23日の同戦で昇格即スタメン出場したが、4打数無安打に終わっていた。打線は続く佐藤輝が中飛、大山が右前打でつなぎ、2死一、二塁の好機を作ったが、6番・原口が投ゴロに倒れ、先制点を奪えなかった。
◆先発した阪神・伊藤将司投手(26)が痛恨の満塁ホームランを浴びた。0-0のまま迎えた七回だった。1死からソトに四球を与えると、柴田が犠打で2死二塁。代打・伊藤光を申告敬遠とすると、代打・関根に絶妙なセーフティーバントを決められて満塁のピンチを背負った。打席には1番・桑原。カウント1-0から2球目だった。141㌔直球を振り抜かれると、打球は無情にも左翼スタンドへ。3号満塁弾に左腕はがっくりと肩を落とした。
◆DeNA・山崎康晃投手(29)が、4―0の九回2死一、二塁で登板し、糸原を中飛に打ち取り試合を締めた。今季30セーブ目とし、通算200セーブの節目に到達した。29歳10カ月での達成は、球団OB・佐々木主浩の30歳6カ月を更新するプロ野球最年少記録となった。通算200セーブは8人目となった。山崎は2015年に亜大からドラフト1位で入団。ルーキーイヤーに37セーブをマークし、新人記録を樹立。18、19年には2年連続の最多セーブに輝いた。
◆阪神が2試合連続のゼロ封負け。2位DeNAに連敗を喫した。打線は前回対戦(10日、横浜)で8回3安打無失点と封じられた浜口に、この日も翻弄される。四回に近本が実戦復帰後初安打。2死一、二塁と好機を広げたが原口が投ゴロに倒れた。七回は2番手・入江から無死一、二塁の好機を作るも、後続が倒れて無得点に終わった。先発の伊藤将は、序盤からテンポよく凡打の山を築くも、七回2死満塁のピンチで桑原に3号満塁ホームランを被弾。1球に泣いた。阪神はリーグワースト今季23度目のゼロ封負けで、2位DeNAとは7ゲーム差に。DeNAに今季8勝13敗となり、2013年以来、9年ぶりにシーズンカード負け越しが決まった。
◆阪神が2試合連続、球団ワーストに、あと「1」となる今季23度目の完封負けで、9年ぶりのDeNA戦負け越しが決まった。両軍無得点で迎えた七回2死満塁で伊藤将司投手(26)が桑原将志外野手(29)に3号満塁本塁打を浴びて、万事休す。チームは浜口遥人投手(27)に6回3安打に抑えられ、相手が先発左腕試合では9連敗。また夏の長期ロードは8勝12敗で、4試合を残して、5年連続して勝ち越しはなくなった。近本光司外野手(27)がコロナ陽性から復帰2試合目にして初安打。初満塁被弾の伊藤将は自身3連敗で8勝5敗。19イニング連続無得点で、8連勝の2位DeNAと7差に開いた矢野耀大監督(53)の一問一答は以下の通り(チーム成績56勝59敗2分、観衆2万4358人)。ーー伊藤将はそれまでの投球を見ていても1球の怖さ「まあ1球の怖さっていうか、うーん、まあまあね、もちろん、あそこは頑張ってもらわなアカンところやったけどね。やっぱり点取られへんから、どうしてもピッチャーにプレッシャーかかってしまうしね。まあまあ、ピッチャーだけの責任ではないかなと思うし」ーー投球自体は彼らしさが出ていた「まあそうやね、ゴロもしっかり打たせる投球をできていた。球数とか、相手の様子を見ていても、将司らしいボールが行っている感じには思っていたけど」ーー打つ方はメンバーは戻ってきたが、まだ万全ではない部分もある「万全じゃないっていうことだけではね、そんなん言い訳にできないんで。万全に自分らでして行かなイカンし。それは俺も含めてね、うん。言い訳にはならないでしょう」ーー馬場が加治屋に代わって戻ってきた(2番手で1回無失点)「いや、まあまあ、それは立場は、自分でつかみ取って行くしかないんで。こういうタイミングでチャンスが来たので、チャンスをつかめばいいんじゃないの」ーー近本に1本は出た「うーん、まあまあ、もちろん...何もないよりはね、チカも1本出て、落ち着いてとか。いいところも見つけたいけど...。まあまあまあ...ね、ゼロじゃ勝てないんで。頑張ります」
◆DeNAは2試合連続の零封勝ちで、破竹の8連勝。14年ぶりとなる阪神戦5連勝で、過去8年続けて負け越しを喫していた難敵を相手に、2013年以来9年ぶりとなるシーズン勝ち越しを決めた。0―0の七回に桑原が決勝の3号満塁弾を放った。先発の浜口は6回無失点の力投で6勝目。「両サイドに投げられ、特にインコースに対して甘く入ることなくしっかり投げきれた。きょうのような投球を継続していけるよう調整していきたい」と語った。
◆DeNA・山崎康晃投手(29)が、4―0の九回2死一、二塁で登板し、糸原を中飛に打ち取り、試合を締めた。今季30セーブ目とし、通算200セーブの節目に到達した。29歳10カ月での達成は、球団OB・佐々木主浩の30歳6カ月を更新するプロ野球最年少記録となった。通算200セーブは8人目となった。以下、ヒーローインタビュー一問一答。――200セーブ達成「ありがとうございます。プロ1年目から積み重ねたセーブが、きょうでようやく200セーブで、支えてくれたチームメート、ファンのみなさんに感謝の気持ちを伝えたい」――NPB史上8人目「偉大な選手がいる中で、肩を並べられて光栄です」――佐々木主浩さんを抜く史上最年少達成「まだまだファンの皆さま、チームメートをヒヤヒヤさせてしまうので、九回に出ていって、圧倒的な力ではまだまだおよばないですけど、少しずつ近づいていけるように頑張りたいです」――七回、桑原が満塁本塁打「いつも守備で助けてもらって、今日もバッティングで引っ張ってもらって、ムードメーカーが試合を決めてくれた。この形で九回を投げられると思っていなかった。本当にチームが状態いい中で、チームが成長していく姿を僕も見て、僕もそれにあやかって頑張れている。1日1日が僕にとって大事な試合になると思っている」――明日、9連勝に向けて「まだまだ気は抜けない。チームは優勝目指して頑張っている。また明日頑張りたい」
◆DeNAは3試合連続の完封勝利で8連勝。貯金を今季最多の「11」とした。先発した浜口遥大投手(27)が6回3安打無失点で6勝目をマークすると、九回2死一、二塁で抑えの山崎康晃投手(29)が登板し、今季30セーブ目。通算200セーブをプロ野球史上最年少で達成した。三浦大輔監督(48)の主な一問一答は以下の通り。――山崎が200セーブ達成「大変なことだと思いますし、試合の最後のアウトっていうのは一番難しいってよく言われます。それをみんなでつないでつないで、最後ヤス(山崎康晃)が200セーブで締めくくっているわけですし、きょうもやすがいてくれるから踏ん張れたと思います。ヤスにしては通過点。前も言いましたけど199の次は200ですから。次は201ですからね。まだまだもっともっと積み上げてもらえる選手ですから。でも節目の200セーブというところで『おめでとう』と伝えたいです、言いたいです」――9年ぶりに阪神戦勝ち越し「まだ終わりじゃないんでね。明日も試合ありますし、また1個積み上げられるようにというところです」――チームは3試合連続完封勝利「投手陣、バッテリーでうまく攻めてますし、バックにも守ってもらってますし、投手だけじゃなくて野手も守ってくれてるから、だから全員ですよ」――七回2死一、二塁で代打・関根がセーフティーバントで内野安打「サインじゃないですよ。本人が考えて。。そこで代打で自分が決めたいって思うところをうまく決めてくれましたし、つなぐっていう意識が常に全員が持っているからこそ。そういう気持ちが桑原にも伝わったからこそ、あそこで何とかしようというところで食らいついて見事に本塁打で最高の形になりましたけども、つないでつないでというのが全員でそういう思い持って打席に立っているのを、関根が表現してくれたかなと思います」――今季最多の貯金11「次12を目指します。もうそこだけです、相手どうこうではなく自分たちがあしたの試合どう勝つかというところでコツコツ、コツコツやっていくだけです」
◆現役時代は南海、西武に所属し、引退後は西武、ダイエー、阪神の3球団でヘッドコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家・黒田正宏氏(74)は相手先発が左腕の場合、9連敗を喫した阪神打線について言及。1番から左打者が4人続き、その後、4人の右打者が並ぶ打線の改造を強く求めた。1球の怖さだ。あれだけ好投していた伊藤将が桑原への1球だけが甘く入り、満塁ホームランとなった。最近、好投しながら勝ちに結びつかないが、たった1球の失投が敗戦に直結することを肝に銘じて、次に備えてもらうしかない。七回の守備。2死二塁から代打・伊藤を申告敬遠した選択は間違いではない。DeNAの代打陣の層の薄さを考えても塁を詰めた判断は正解。ただ代打・関根のバントは絶妙過ぎた。阪神全員が意表を突かれたし、あれは防げない。そして悪夢の1球。当事者は悔しさを感じ、今後に生かしてほしい。その一方で、攻撃に関しては仕方がないでは済まされない。キレのある真っすぐにスライダー、チェンジアップを駆使する浜口に完全に抑え込まれてしまった。これで左腕先発に対して9連敗。ちょっとひどい。まだ1カ月以上シーズンは残っている。何が何でもAクラスに入らなければいけない試合をどう戦うか、に知恵を絞らなければいけない。中野、近本らは左投手を苦にしない左打者ではあるが、それでも1番から4番まで左打者が並んでしまう〝変則打線〟は左腕に対しては苦しくなるのは当然だろう。そこで勧めたいのが大山の打順を上げることだ。左腕先発が予告されたその時々の状態を各打者の状態を見極めて、たとえば大山と近本を入れ替える。「3番・大山案」だ。佐藤輝と大山を入れ替える「4番・大山案」もあり得る。大きく打順を動かすことは避けたいから、クリーンアップの3人を並べ替える。それでも、上り調子の大山を動かすだけで、4人の左が並ぶことは回避できる。CSに進出しても対戦する可能性があるDeNAは、この先も間違いなく左腕をぶつけてくるだろう。打線の組み替ええと同時に各打者の粘り強い打撃で立ち向かってもらいたい。
◆感謝の思いをバットに乗せた。遠く離れた沖永良部島から応援に駆けつけてくれた〝わらんきゃ〟たちの前で、近本が復帰後初安打を放った。四回1死の第2打席。浜口の136キロスライダーにバットを合わせた。打球はジャンプした三塁手・宮崎のグラブを越え、左前で弾む。新型コロナウイルス陽性判定から23日に昇格。実戦復帰後、6打席目でともした待望の「H」ランプだった。いつも以上に気合が入る一戦だった。この日、2021年からオフに自主トレを行っている鹿児島・沖永良部島の子供たちを京セラドームに招待。自主トレ期間中、一丸となってサポートしてくれた島民へ、恩返しの気持ちがあふれていた。球場でプロ野球を観戦するのは初めてだという西彪斗(ひゅうと)くん(12)は「すごく迫力があります。楽しいです!」と目を輝かせて、近本のプレーを追った。冨岡瑛真さん(10)も「近本選手が打ったので、すごいなと思いました。フライを捕ったりするのもすごい」。子供たちにとってかけがえのない時間となった。〝わらんきゃ〟は沖永良部島の方言で〝子ども〟という意味。今回、届けることができなかった勝利は、次の約束にして-。近本は〝わらんきゃ〟たちの憧れの存在であり続ける。(原田遼太郎)
◆金字塔を打ち立てた!! DeNA・山崎康晃投手(29)が24日、阪神21回戦(京セラ)で今季30セーブ目を挙げ、プロ野球史上8人目の通算200セーブを達成した。29歳10カ月での到達は球団OBの佐々木主浩の30歳6カ月を上回る最年少記録。九回2死一、二塁に5番手で登板し、無失点に抑えた。チームは4―0で8連勝を飾り、今季最多の貯金11。不振を乗り越え、偉業を成し遂げた守護神を中心に4ゲーム差の首位・ヤクルトを追う。仲間がつないだ勝利のバトンを手に試合を締め、笑顔でハイタッチを交わす。山崎が人生で最も幸せを感じる瞬間だ。積み重ねること、200回。ハマの守護神が、新たな歴史をつくった。「実力者が集まるプロ野球で、こんな素晴らしい記録を残せると思っていなかった。偉大な先輩に肩を並べ光栄に思う。支えてくれた皆さまに感謝の気持ちを伝えたい」4―0の九回2死一、二塁で登板。代名詞のツーシーム2球で、冷静に糸原を中飛に仕留めて節目のセーブを挙げた。2015年に亜大からドラフト1位で入団。1年目から37セーブの新人記録を樹立した。18、19年には2年連続で最多セーブ。〝魔神〟佐々木を上回る史上最年少での大台到達となった。大不振を乗り越えた。20年は自己ワーストの防御率5・68、21年も最少の1セーブでいずれも守護神の座を明け渡し、シーズンを終えた。同年10月には、フィリピン出身で山崎が小学3年からは女手一つ、昼夜を問わず働いて大学まで通わせてくれた最愛の母・べリアさん(享年51)が死去。失意の底にいた右腕を救ったのは、現役時代も一緒にプレーした三浦監督だった。『変わる機会なんじゃないか』30歳を迎える今季。25年もの現役生活を全うした指揮官の言葉を胸に、オフは猛練習を積んだ。初めて大阪で一人、合宿を張り低酸素トレーニングに着手。栄養学を学び、大好きな甘いものを控え、脂質や糖質をカットする食事を徹底した。最大時より体重を8キロ減らしキャンプイン。オープン戦で結果を残し、開幕直前に指揮官から直々に『今年はクローザーでいく』と告げられた。直球の威力に手応えをつかみ、ここまで防御率1・64。〝持ち場〟で堂々と輝きを取り戻した。山崎の首元には、2本の輪が光る。一つは家族とのおそろい、もう一本は昨夏の東京五輪を前に母から贈られた金のネックレスだ。「母さんは金のネックレスなんて絶対嫌がるはずなんですよ。以前も銀でしたし。でも、急に渡されたんです」。今となっては、その理由は分からない。それでも、肌身離さず身に着ける〝形見〟が「金」メダル獲得、最年少200セーブの「金」字塔に導いてくれた。記念球を手に、天を見上げた。「母はこの瞬間には立ち会えなかったけど、見守って、応援していただいていると思っている。強い丈夫な体で生んでもらったので、これからもいい報告ができるように勝負していきたい」。チームは3試合連続完封リレーで4年ぶりの8連勝。母が願っていた24年ぶりの日本一を目指し、山崎はこれからもチームのために腕を振る。(浜浦日向)★4点差でセーブ 「セーブ」はリードしているチームの救援投手が試合終了までリードを守り切ることで付く投手記録。勝利した試合の最後を投げきって勝ち投手にならない場合、登板時に以下の3つの条件の一つを満たすと記録される。?3点までのリード時に1イニング以上投げた場合?2者連続で本塁打が出ると同点になるか逆転される場合?3イニング以上投げた場合。この日の山崎は4点リードの九回2死一、二塁から登板し、?をクリア。また、日本プロ野球名球会の入会条件は250セーブで、過去3人しか達成していない。
◆阪神はDeNAに0-4で敗れ、2試合連続の零封負けを喫した。前日23日の今永に続き、この日も左腕の浜口を打ち崩せず、DeNA戦は9年ぶりのシーズンカード負け越しが決まった。仮にこのままの順位でクライマックスシリーズ(CS)に進出すれば、再び対戦する相手。残りシーズンだけでなく、CSに向けても不安いっぱいだ。ただの連敗ではない。終わりのときを予感してしまう2敗になった。前夜の今永だけでなく浜口に対しても、また何もできず。横浜で戦った2週間前のリプレー映像のようにDeNAの勢いに屈した。新型コロナウイルス陽性判定による隔離明けから間もない選手もいるとはいえ、矢野監督に弁解の余地はなかった。「万全じゃないっていうことだけではね、そんなん言い訳にできないんで。万全に自分らでしていかないかんし。それは俺も含めてね、うん。言い訳にはならない」好機すら思うように作り出せず、2戦連続、今季23度目の零封負けだ。1963年の球団記録24度に並ぶ日も、いよいよ目前に迫ってきた。DeNAに対し今季8勝13敗となり、シーズンカード負け越しも決まった。DeNAに負け越すのは2013年(10勝14敗)以来9年ぶり。DeNAに5連敗するのも08年以来14年ぶり。負の数字ばかり掘り起こして、勝ち越せるはずもなかった。〝横浜銀行〟で貯金をなどと言えるはずもなく、今季は取り立てられる側に回った。同じやられ方を続けているのが何よりツラい。今永には9日(横浜)の対戦でも9回2失点完投を許し、浜口には翌10日(同)に8回無失点勝利を献上したばかりだった。相手先発が左腕だった試合の連敗は「9」まで伸びたが、その始まりもここだった。9日の二回には陽川と木浪が今永から適時打を放ち2点を奪ったが、それ以来、今永と浜口の2人に対して27イニング連続無得点が続いている。こんなことでは、残りシーズンはおろか、CSでも同じゼロ行進を繰り返す。首位のヤクルトには11ゲーム差に、DeNAには7ゲーム差に広げられた。とうの昔に自力優勝も自力2位の可能性も消えている。3位を死守したとしても、これではその先は見えない。指揮官も「何もないよりはね、チカ(近本)も一本出て、落ち着いてとか。いいところも見つけたいけど...。まあまあまあ...ね、ゼロじゃ勝てないんで。頑張ります」と言葉を絞り出すしかなかった。一番上だけを目指し戦ってきた最終年の矢野虎が、厳しい現実を突きつけられている。(長友孝輔)
◆好投していた阪神・伊藤将が一球に泣いた。0-0の七回2死満塁から桑原に左越えの満塁アーチを被弾した。「ピンチの場面で最後粘り切ることができず、チームに申し訳ないです」。またも打線の援護に恵まれず、3日の巨人戦(東京ドーム)で今季8勝を挙げて以来3連敗。矢野監督は「将司らしいボールがいっていいたけど。一球の怖さっていうか...。ピッチャーだけの責任ではないと思う」とねぎらった。
◆阪神・馬場は八回に昇格即登板し、1回を無失点に抑えた。「久しぶりの登板でしたが、自分の投球をすることができました」。2死から宮崎に右前へはじき返されたが、神里を直球で左飛に打ち取った。4月21日のDeNA戦(横浜)以来、4カ月ぶりの1軍登板できっちり役割を果たした右腕に矢野監督は「こういうタイミングでチャンスが来たので、つかめばいいんじゃない」と期待した。
◆「コラー! 伊藤将。なに満塁ホームラン打たれとんねん!!」と激怒した阪神ファンがいたなら、その人はかなりの『猛虎音痴』なので、世間に全く影響を与えない!! ひたすら阪神の優勝を望み、ともに勉強していきましょう!!は~あ...今季23度目、2試合連続の零封負けで、味方の援護がなけりゃ、投球もきゅうきゅうになり、その結果一発を浴びても決して伊藤将は責められないのだ!!だけど、マジ逆転Vを狙うDeNAの桑原、佐野、牧、宮崎ら、みんな球団歌の『♪Oh! Oh! Wowwow DeNAベイスターズ 夢を追いかけろ~』みたいに、さわやかじゃなく、スゲー怖い顔をしていたのだ! 中日・立浪監督じゃないけど...猛虎ナインよ、戦う怖い顔になってくれー!!
◆DeNA・山崎康晃投手(29)が通算200セーブに到達。東京・帝京高の1学年後輩、伊藤拓郎投手(29)=現・日本製鉄鹿島=が、本紙に祝福のメッセージを寄せた。高校時代は甲子園で1年生史上最速の148キロを計測するなど「怪物」として注目を集めた伊藤と、当時は控え投手だった山崎。〝入れ違い〟でDeNAに入団するなど運命が交錯する中、伊藤は先輩の大記録を心から喜び、刺激にしていくことを誓った。康晃さん、200セーブおめでとうございます。本当にすごいとしか言いようがないです。帝京高に入ってすぐ、周りはすごく厳しい先輩が多かったのですが、康晃さんは厳しい中でも2人のときに優しく話し掛けてくれたり、厳しい練習を一緒にしたりしてくれました。身体能力は帝京の中でもずば抜けていて、足が速く、肩も強くて驚きました。自分が2年、康晃さんが3年の時の選抜大会。下級生の僕が先発だったにも関わらず、すごく励ましていただきました。投げないときにも周りに気を使える方。後輩の自分も「頑張ろう」という気持ちになれました。僕がDeNAを退団し、BC群馬、日本製鉄鹿島に行ってからも、連絡をくれて、アンダーシャツなど用具を送ってくれます。今年の1月には厚木で行っていた合同自主トレに誘っていただき、久々に一緒に練習する機会がありました。練習後に「(今はプレーする)世界は違うけど、僕らは野球界で頑張らなきゃいけない。お互い頑張ろう」とメッセージをくれて、「ああ、今でも気にかけてくれているんだな」って。自分も負けないように頑張ろうと思いました。そこでは、オーダーのグラブもプレゼントしてくれました。太っ腹ですよね。中には「帝京魂19」と刺繍(ししゅう)されていて、大事に使わせていただいています。自分にとって、すごく刺激になる存在。それは今も変わりません。調子が悪い時期もあったと思うけど、また戻ってきた姿を見て、自分もまた頑張ろうと思えます。まだまだ、こんなもので終わる人ではない。抑えで投げているところを、これからも見ていたい。それを力にして、僕も社会人ではベテランのほうになるので、年々向上心を持って一年でも長く野球をやりたいです。(日本製鉄鹿島投手)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
65 | 46 | 1 | 0.586 (↑0.004) | - (-) |
31 | 485 (+6) | 433 (+2) | 133 (-) | 61 (+1) |
0.251 (-) | 3.480 (↑0.01) |
2 (-) |
DeNA |
58 | 47 | 2 | 0.552 (↑0.004) | 4 (-) |
36 | 384 (+4) | 391 (-) | 87 (+1) | 36 (+1) |
0.252 (↓0.001) | 3.320 (↑0.03) |
3 (-) |
阪神 |
56 | 59 | 2 | 0.487 (↓0.004) | 11 (↓1) |
26 | 395 (-) | 337 (+4) | 73 (-) | 88 (-) |
0.240 (↓0.001) | 2.550 (↓0.01) |
4 (-) |
巨人 |
54 | 61 | 1 | 0.470 (↓0.004) | 13 (↓1) |
27 | 439 (+1) | 502 (+4) | 131 (-) | 50 (-) |
0.243 (-) | 3.910 (↑0.03) |
5 (-) |
広島 |
53 | 61 | 3 | 0.465 (↓0.004) | 13.5 (↓1) |
26 | 441 (+2) | 445 (+6) | 72 (+2) | 23 (-) |
0.255 (-) | 3.530 (↓0.02) |
6 (-) |
中日 |
50 | 60 | 1 | 0.455 (↑0.005) | 14.5 (-) |
32 | 325 (+4) | 398 (+1) | 55 (-) | 42 (+2) |
0.247 (↑0.001) | 3.380 (↑0.03) |
コメント