楽天(★3対4☆)ソフトバンク =リーグ戦17回戦(2022.08.24)・楽天生命パーク宮城=
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ソフトバンク
000300000014811
楽天
100000200003900
勝利投手:甲斐野 央(1勝0敗0S)
(セーブ:津森 宥紀(4勝5敗1S))
敗戦投手:ブセニッツ(2勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】正木 智也(1号・4回表ソロ)

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◆ソフトバンクは1点を追う4回表、増田の適時打と正木のプロ初本塁打となるソロで3点を奪い、試合をひっくり返す。その後同点とされるも、延長11回に谷川原が犠飛を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・甲斐野が今季初勝利。敗れた楽天は、終盤の好機にあと1本が出なかった。

◆今季の楽天辛島航投手(31)は本拠地の楽天生命パークで5試合に先発して0勝2敗、防御率4・00。敵地では4勝0敗、防御率1・93も、本拠地で勝てない。昨年も同球場は0勝で、本拠地では19年9月7日以来の白星を目指す。

◆楽天が延長戦で競り負け、4位に転落した。2点を追う7回1死二、三塁で、炭谷の左前へ2点適時打で同点。延長戦に突入した。打線は8、10回に得点圏に走者を進めたが、あと1本が出ず。石井GM兼監督は「もう一押しができない部分がありました」と肩を落とした。11回に6番手で登板したブセニッツが1死三塁のピンチを招くと、宮森にスイッチ。谷川原に左犠飛を打たれ、勝ち越された。投手7人、野手は14人をつぎ込む総力戦も敗戦。連敗で、首位に浮上したソフトバンクに3・5差と離された。指揮官は「次の試合は向かってくるので、そこに向かって全力でみんなでチーム一丸となってやることが大事だと思います」と前を向いた。▽楽天辛島(6回5安打3失点)「4回は先頭のフォアボールからの失点ですし、競っている試合だけにホームランは余計でした。味方が先制点を取ってくれていたので、なんとか粘りたかったです」

◆楽天炭谷銀仁朗捕手(35)が、"代打の代打"で勝負強さを見せた。2点を追う7回1死一、三塁で、石井GM兼監督は太田に代わって代打渡辺佳を送った。しかし、ソフトバンクは投手をレイから嘉弥真に交代。そこでさらに代打として炭谷が送られた。1ボールからの2球目、同じタイミングで代走に送られた一塁走者山崎が、二盗に成功。二、三塁とチャンスが広がった。フルカウントとし、内角高め129キロスライダーを、バットを折りながらも左前に運ぶ2点適時打。一塁塁上で右手を突き上げた。石井GM兼監督は「嘉弥真が出てくるだろうという想定で、銀仁朗にも準備してもらった。際どいところを見逃しながら、ファウルを打ちながら、最後になんとかヒットを打ってくれたかなと思います」と評価した。今季打率は2割3分4厘だが、対左投手は打率2割8分6厘。7月17日オリックス戦ではオリックス田嶋対策としてDHで先発し、3安打。リードだけではなく、打撃でも貢献している。

◆若鷹で首位奪回だ。ソフトバンクが7月28日以来、27日ぶりにパ・リーグトップの座を奪い返した。3-3の延長11回に谷川原健太捕手(25)が勝ち越し犠飛。ドラフト2位ルーキー、正木智也外野手(22)もプロ1号を放つなど、杜(もり)の都で若い力が躍動した。チームは柳田まで離脱するなどコロナ禍に苦しむが、一丸で5連勝。一気に大混パを抜け出す勢いだ。ソフトバンク救援陣が無失点リレーで、延長勝利を呼び込んだ。1点リードの7回途中、先発レイの後を受けた2番手嘉弥真は、残った走者こそかえしたが、同点にとどめ、後続を断った。8回には3番手藤井が2四球を出しながら無失点。9回は4番手モイネロが打者3人でしっかり抑えた。延長に入ると、10回は5番手甲斐野が得点圏の走者を背負ったが、要所を締めた。そして谷川原の犠飛で1点を勝ち越し11回の裏は、6番手で津森が登板。3者凡退でプロ初セーブを挙げ「最後を任せられる緊張感は特別なものがありました」と首位奪回を導く快投に喜びをかみしめた。7回を任されていた松本が体調不良を訴えて、宿舎静養を余儀なくされるなど、苦しいブルペン事情だった。総力戦を制した藤本監督は「(津森は)今日はいい球を投げてましたね。気合が入っていました。これからまだまだ、苦しい戦いがあるでしょうけど、みんなで乗り切っていかないとしょうがないので」とリリーフ陣の奮闘をたたえた。

◆若鷹で首位奪回だ。ソフトバンクが7月28日以来、27日ぶりにパ・リーグトップの座を奪い返した。3-3の延長11回に谷川原健太捕手(25)が勝ち越し犠飛。ドラフト2位ルーキー、正木智也外野手(22)もプロ1号を放つなど、杜(もり)の都で若い力が躍動した。チームは柳田まで離脱するなどコロナ禍に苦しむが、一丸で5連勝。一気に大混パを抜け出す勢いだ。首位奪回に弾みをつける、大きな1発だった。増田の適時打で逆転した4回2死。ルーキー正木が、楽天先発辛島の甘く入ったスライダーを思い切りとらえた。「自分のスイングができ、最高の結果になってよかったです。初ホームランは素直にうれしいです」。プロ1号ソロで2点差に拡大。即戦力として期待されたスラッガー候補に待望の1発が出た。3回に放った左翼線への二塁打と合わせて、こちらもプロ初の複数安打となった。これまで3度、1軍に昇格してきたが定着できず。ファームで汗を流す日々に、同世代の仲間たちの活躍も目に入ってきた。「リチャードや増田、野村大、渡辺陸だったり、同期入団の野村勇さんが打っているのを見て、ぼくも負けていられないという気持ちでやってきた」。今月20日に4度目の昇格を果たし、約1カ月ぶりの先発出場で爪痕を残した。慶大時代、リーグ戦など公式戦で放った本塁打は13本。「これまで野球人生でホームランで勝った試合も、ホームランに泣いて負けた試合もある。ホームランの重要性を感じてきた。大学生活13本、ホームランを打った試合は全部勝っていて、ホームランの大きさはすごい」と1発の魅力を肌で知る男だ。「これからもどんどん、ホームランを打っていきたい」。入団時に掲げた「本塁打王」の目標へ、第1歩を踏み出した。チームはコロナ禍で離脱者が続出。柳田ら主力を欠く状況だが、同点に追いつかれて迎えた延長11回は野村大が二塁打で出て、増田が送りバント。最後は谷川原が決勝犠飛で試合を決めた。「野村大が出て増田が送ってくれたので、絶対にかえす気持ちだった。主力が抜けたからと言って、負けるのは絶対に嫌なので、必ず勝つという気持ちでいきました」と胸を張った。藤本監督は「若い選手が、よう頑張ってくれているよね」と目を細めた。一丸で約3カ月ぶりの5連勝を決め、西武が敗れたため、7月28日以来、約1カ月ぶりに首位に浮上した。厳しい戦いは続くが「日替わりヒーロー」で苦境を乗り越える。【山本大地】▽ソフトバンク増田(4回に一時逆転の2点タイムリー)「二遊間が下がっていたので、とにかく前に飛ばそうと思いました。追い込まれてしまいましたが、気持ちで何とか食らいついて打つことができました」▽ソフトバンク・レイ(7回途中3失点)「コンディションも良かったし、徐々にいいパフォーマンスができたと思う。7回は甘くなったところを打たれてしまい、悔しさの残る投球となってしまいました」▽ソフトバンク野村大(プロ初の猛打賞)「打席では自分のスイングをすることができたと思います。自信を持って打席に入ることができました」静養 ソフトバンク松本裕樹投手(26)が体調不良のため、楽天17回戦(楽天生命パーク)に参加せず、チーム宿舎で静養した。PCR検査の結果は陰性。今後は体調を見て判断する。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】ソフトバンクのドラフト2位ルーキー正木智也がプロ1号の本塁打。増田珠に野村大樹、谷川原健太も活躍。守りでも津森宥紀がプロ初セーブと若鷹軍団が躍動し首位に返り咲きです!

◆ソフトバンクのドラフト2位新人の正木が、四回にプロ初本塁打を放った。直前に併殺で走者なしとなって打席へ。内寄りへ来た初球のスライダーを完璧に捉え、左翼席へ運んだ。さっそうとダイヤモンドを一周し、本塁を踏むと笑みがはじけた。「流れ的にも絶対に塁に出ることだけを考えていた。最高の結果になって良かった」と声を弾ませた。慶大では4番打者として昨年の全日本大学選手権優勝にも貢献。強打の右打者として期待されたが、春季キャンプで右肘などを痛めて出遅れた。1軍と2軍を行き来していたが、主力に新型コロナウイルス感染者が続出し今月20日に昇格。この日は7月12日以来の先発に抜てきされ、持ち味を発揮した。

◆ソフトバンクが5連勝で首位に浮上した。3―3の延長十一回1死三塁、谷川原の犠飛で1点を勝ち越した。5番手の甲斐野が3年ぶりの白星を挙げ、津森がプロ初セーブ。楽天は一時、追い付く粘りを見せるも4位に後退した。

◆楽天・辛島は先制点をもらったが、1-0の四回、増田に2点適時打を許すなど3失点。6回5安打3失点で降板し、5勝目はならなかった。「調子自体は悪くなかった。先制点を取ってくれていたので、なんとか粘りたかったです」三回までは140キロに迫る直球、100キロ台のカーブ、得意球のチェンジアップを低めに制球。緩急に加え、ベース上の〝奥行き〟を使った投球で、得点を許さない。小山投手コーチは「いろいろな球種で早めに追い込めているし、緩急もうまく使えている。全体的にはいい投球ができている」と評価していたが、四回に崩れた。四球と二塁打で無死二、三塁とされ、前の打席で空振り三振を奪っていた増田に2ストライクから直球を中前へはじき返された。併殺で2死までこぎつけたが、正木に初球、124キロのスライダーを左翼席へ運ばれ、計3失点。「競っている試合だけにホームランは余計でした」と肩を落とした。前日23日は「一試合ずつ、本当に目の前の一試合をという感じ。混戦だし、とにかく全力でいく」と強い意気込みを語っていた左腕。五、六回は立ち直っていずれも三者凡退に抑えただけに、悔やまれるイニングとなった。チームは七回に追いついたものの、延長十一回に1点を勝ち越されて敗退。4位に後退した。(加藤次郎)

◆ソフトバンクの3年目、津森が4―3と勝ち越した直後の延長十一回に登板し、三者凡退に抑えてプロ初セーブを挙げた。「いい投球ができてほっとしている。最後を任せられる緊張感は特別なものがあった」と息をついた。東北福祉大時代を過ごした仙台で熱投。先頭のオコエを変化球で左飛に打ち取ると、山崎は速球で、茂木はスライダーで空振り三振に仕留めた。「森さん、モイネロのすごさを改めて感じた」と、抑えのポジションの重圧を痛感した様子だった。

◆楽天は4時間19分の接戦を落とし、2連敗で4位に転落。延長十一回、谷川原に決勝の左犠飛を打ち上げられ、競り負けた。先発の辛島は6回5安打3失点。0-1の四回、D2位・正木(慶大)にプロ初本塁打を浴びるなどこの回3点を奪われ「味方が先制点を取ってくれていたのでなんとか粘りたかったです」と肩を落とした。打線は1-3の七回に代打の代打、炭谷がソフトバンク2番手左腕、嘉弥真からバットを折りながらもしぶとく左前へ2点打。同点に追い付いたが、その後はチャンスであと一本が出なかった。石井監督は「銀仁朗が打ってくれて同点まではいけたんですけどその後のもうひとつもうひと押しができない部分がありました」と唇をかんだ。4位後退も首位ソフトバンクとのゲーム差は3・5。指揮官は「勝とうが負けようが次の試合というのが向かってくるのでそこに向けて全力でみんなでチームで一丸になってやっていくことが大事」と前を向いた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
59492 0.546
(↑0.004)
-
(↓0.5)
33427
(+4)
376
(+3)
79
(+1)
63
(-)
0.257
(↓0.001)
3.180
(↑0.01)
2
(1↓)
西武
61523 0.540
(↓0.005)
0.5
(↑0.5)
27393
(+2)
347
(+5)
95
(+2)
54
(-)
0.235
(-)
2.570
(↓0.01)
3
(1↑)
ORIX
60551 0.522
(↑0.004)
2.5
(↑0.5)
27380
(+5)
356
(+4)
64
(+1)
54
(-)
0.247
(-)
2.710
(-)
4
(1↓)
楽天
56532 0.514
(↓0.005)
3.5
(↓0.5)
32413
(+3)
386
(+4)
77
(-)
81
(+1)
0.247
(-)
3.330
(-)
5
(-)
ロッテ
52581 0.473
(↑0.005)
8
(↑0.5)
32361
(+5)
411
(+2)
68
(-)
105
(+3)
0.225
(↑0.001)
3.290
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
44673 0.396
(↓0.004)
16.5
(↓0.5)
29362
(+4)
423
(+5)
83
(+1)
75
(-)
0.233
(-)
3.460
(-)