ロッテ(☆5対2★)西武 =リーグ戦21回戦(2022.08.24)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
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ロッテ
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勝利投手:唐川 侑己(1勝0敗0S)
(セーブ:オスナ(2勝0敗3S))
敗戦投手:隅田 知一郎(1勝8敗0S)

本塁打
【西武】外崎 修汰(9号・5回表ソロ),中村 剛也(9号・6回表ソロ)

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◆ロッテは2-2で迎えた7回裏、2死一二塁の好機から井上の2点適時二塁打が飛び出し、勝ち越しに成功する。続く8回には、中村奨が適時打を放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、3番手・唐川が今季初勝利。敗れた西武は、打線が8安打で2得点とつながりを欠いた。

◆西武中村剛也内野手(39)が9号の同点ソロを放った。1点を追う6回1死。ロッテ西野の高めの直球を完璧に捉えた。両手の感触は十分。見つめた打球は左翼スタンドに飛び込んだ。同点に追いつく1発となった。「1打席目と2打席目はチャンスで打てなかったので、打てて良かったです。うまく風に乗ってくれました」と話した。5回終了時には夜空に花火が打ち上がった。その直後の攻撃。中村も千葉の夜空に高々とアーチを打ち上げた。

◆ロッテ福田秀平外野手(33)が負傷交代した。担架で運ばれた。7回無死一塁の守備。右翼を守っていた福田は、西武森のフェンス際の打球をジャンピングキャッチした。抜ければ、長打の打球をファインプレーで防いだ。しかし、勢いの付いたままフェンスに突っ込んだ。苦悶(くもん)の表情を浮かべ、立ち上がれなくなった。そのまま岡に交代となった。福田はこの日、不調のマーティンに代わって、昇格してきたばかりだった。痛みを堪え、最後の力も尽くし、チームも救った。すぐに中堅の高部にボールを渡し、タッチアップを試みた一塁走者源田は二塁でアウトになった。

◆ロッテ唐川侑己投手が入団から15年連続での白星をマークした。この日は7回に登板し、福田秀の好プレーもあって無失点に。その裏に打線が逆転し、勝利投手の権利を得た。これでプロ通算77勝目。18年以降はカットボールを武器にリリーフで腕を振るベテラン右腕が、円熟味を増している。ロッテ唐川が今季初勝利を挙げ、入団1年目の08年から15年連続勝利。ロッテで15年連続勝利は、73~87年の水谷則に次いで2人目の最長タイで、プロ1年目から記録したのは球団史上初。

◆西武は後半戦開幕の7月29日以来、走り続けていた首位の座を明け渡した。辻監督は「好きに書いて。首位転落でも何でも。(順位は)終わった時だから。一喜一憂していたら野球なんてできないよ」。7回に勝ち越しを許し、得点はソロ2発で好機で1本出ず。これで貯金10で迎えた試合は6連敗で、"貯金11の壁"にも跳ね返された。

◆ロッテ井上晴哉内野手(33)の意地が連敗を3で止めた。福田秀が7回に右翼守備で上半身を強打し、負傷退場。「絶対に勝とう」とあらためて燃えたその裏に、2走者を置いたチャンス。隅田の直球を弾き、左中間へ勝ち越し2点適時二塁打とした。5位にいるが「やることやれば、僕らも負けてばかりじゃない。いい野球ができると思います」とここからの巻き返しを誓った。

◆ロッテ福田秀平外野手(33)の執念がチームの空気を変えた。この日は不振のマーティンと入れ替わりで昇格し、7番右翼で即スタメン。同点の7回無死一塁、西武森の大飛球に飛びつき捕球すると、そのままフェンスに上半身を強打した。倒れ込みながら中堅高部にボールを転がして託すと、二塁へタッチアップをした一塁走者も中継プレーでアウトに。福田秀はその後、担架で運ばれ退場した。井口資仁監督(47)は試合後に「あのプレーが今日の中では一番ゲームを左右したプレーかなと思います。今日上がってきたばかりの秀平がああいうプレーを見せてくれて、チームもまた生き返ったというところですね」とベテランの好守をたたえた。負傷退場後については「一応報告はある程度は入っていますけど、まだ細かいところまでは入っていないので」と説明。「またこういうプレーを秀平には見せてほしいなと思いますけど、けがの状態をこれからまた聞いて」と心配していた。○...唐川が入団から15年連続での白星をマークした。この日は7回に登板し、福田秀の好守もあり無失点に。その裏に打線が勝ち越した。これでプロ通算77勝目。18年以降はカットボールを武器にリリーフで腕を振るベテラン右腕は「入団から勝ちが付いているというのは、これまで自分を使っていただいた監督、コーチのおかげであり、結果だと思います。これからも頑張ります」と感謝した。

◆ロッテ井上晴哉内野手(33)は決勝点となる2点適時二塁打を放っても、晴れやかな笑顔ではなかった。「そんな笑っている順位でもないですし。もうちょっと泥臭くやんないといけないなとは思うんですけど。まだまだこれからだというのは自分の中でも持っているので」決意の一打は同点の7回2死一、二塁。5回に三振を喫していた西武隅田の、初球の内角寄り直球を左中間へきれいにライナーで引っ張った。「最初の打席でけっこう思ったより刺されてたので、まっすぐいいんだなと。チェンジアップはその中で手出しができたので、あと見てないのスライダーだなと思って。オギさん(荻野)も山口もスライダー振らされて、あんな感じかなと、よく観察して打席を迎えることができました」冷静に、しかし強い気持ちで絞り込んだ。当然のように燃えていた。「いやぁ、もう、絶対に勝とうかなと」直前の守備で、右翼を守る福田秀がアウトにしながらフェンスに激突。担架で退場した。「ああいうプレーは年に1回あるかないかなので。その中で今日上がってきたばかりの秀平さんが。その頑張りの姿は周りに影響を与えてくれたので」2軍でリハビリをともにする時間も長かった。「静かに黙々と自分のことをやっている人」という。「お互いモヤモヤした気持ちもあったと思うし。一生懸命やってる姿を見てきて、自分も頑張らなきゃなと」。その2人で負けが込むチームに白星を引き寄せた。この日も4回までに8つの残塁。「あと1本」が出ずに多く負けてきたが、打線にも意地がある。「やることやれば僕らも負けてばっかりじゃないと思いますし、いい勝負できると思うので。自分たちの野球をできるように前を向いて。チャンスで1本は全員ができることだと思うし、僕もその一員なので」また力を蓄えて、明日へ向かう。【金子真仁】○...唐川が入団から15年連続での白星をマークした。この日は7回に登板し、福田秀の好守もあり無失点に。その裏に打線が勝ち越した。これでプロ通算77勝目。18年以降はカットボールを武器にリリーフで腕を振るベテラン右腕は「入団から勝ちが付いているというのは、これまで自分を使っていただいた監督、コーチのおかげであり、結果だと思います。これからも頑張ります」と感謝した。

◆西武・中村剛也内野手(39)が9号同点ソロ本塁打を放った。1点ビハインドの六回1死。カウント2-2からロッテ2番手・西野の真っすぐを左中間スタンドに運び、「うまく風に乗ってくれた。1打席目と2打席目はチャンスで打てなかったので、打ててよかった」とコメントした。

◆ロッテの荻野が適時打で14日以来となる打点を挙げた。0―0の四回1死満塁で平井の甘くなった変化球を逃さず左前へ運び「美馬が粘って投げていたし、何としても先制点を取りたかったので良かった」と振り返った。四回1死から福田秀が右前打と二盗。小川が四球で続いた。松川の二ゴロが失策を誘って生まれた絶好機だった。チームはオールスター戦後、黒星が大きく先行する苦しい状況。それでも36歳のベテランは後半戦20試合全てに出場して無安打は2試合のみ。攻守ともにチームを鼓舞し続けている。

◆ロッテ・福田秀平外野手(33)が負傷交代した。七回無死一塁での守備、福田秀は西武・森の頭上を越えようかという打球を追いかけ、ジャンプ。フェンスへぶつかりながら好捕した。さらに倒れ込んだままボールを中堅手・高部へ投げ、タッチアップを試みた一走・源田を二塁でタッチアウト。チームを救うファインプレーとなったが、福田秀は倒れ込んだまま起き上がることができず、担架で運ばれた。福田秀はこの日に1軍昇格したばかり。先制した四回には先頭打者として打席に立ち、右前打。直後に二盗も決めてチャンスメイクする活躍を見せていた。

◆ロッテが連敗を3で止めた。2―2の七回に井上の2点二塁打で勝ち越し、八回に中村奨の適時打で加点した。継投で逃げきり、3番手の唐川が今季初勝利を挙げた。西武は2点差を追い付いたが投手陣が踏ん張れなかった。

◆ロッテの井上が勝ち越しの2点二塁打を放ち、チームの連敗を3で止めた。2―2の七回2死一、二塁で隅田の初球の速球を振り抜いて左中間へ運び「自分の打撃をしたいと思っていたので良かった」と喜んだ。二回にも左前打し、7月24日以来の複数安打をマーク。7月6日に今季初出場し、徐々に調子を上げてきたところで新型コロナウイルスに感染して離脱。打撃不振に陥っていたが、前日23日から2試合連続で適時打と復調の兆しを見せ「まだまだこれから上げていきたい」と巻き返しを誓った。

◆西武・平井は4回6安打2失点で降板。四回途中5失点で6敗目を喫した前回17日のソフトバンク戦(ベルーナ)に続き、本来の力を発揮できなかった。「先週(前回)は立ち上がりでつまずいて攻撃にもいい流れを作れなかった。明日はスタートからいいスタートを切れるようにやっていきたい」と気合を入れて臨んだ中6日のマウンド。一回は1死から高部に二塁打、中村奨の四球などで二、三塁のピンチを背負ったが山口、安田を連続空振り三振に仕留めて無失点で切り抜けた。二、三回のピンチもしのいだが、四回に捕まった。1死から福田秀に右前打を許すと、四球と味方の失策で無死満塁。荻野に左前先制打を浴び、なお満塁から高部の犠飛で2点目を失った。先発ローテ入りした昨季は開幕3連勝したが、その後は調子を落とし、中継ぎに回った。今季は中継ぎで開幕を迎え、5月28日のDeNA戦(ベルーナ)で初先発し5回2失点で白星を挙げた。そこからローテ入りし、6勝を挙げて首位を走るチームを支えてきた。負けられない試合で前回の雪辱を誓ったが、この日も悔しい結果に終わり、チームも敗れ、ソフトバンクが勝ったことで2位に転落した。(石井孝尚)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
59492 0.546
(↑0.004)
-
(↓0.5)
33427
(+4)
376
(+3)
79
(+1)
63
(-)
0.257
(↓0.001)
3.180
(↑0.01)
2
(1↓)
西武
61523 0.540
(↓0.005)
0.5
(↑0.5)
27393
(+2)
347
(+5)
95
(+2)
54
(-)
0.235
(-)
2.570
(↓0.01)
3
(1↑)
ORIX
60551 0.522
(↑0.004)
2.5
(↑0.5)
27380
(+5)
356
(+4)
64
(+1)
54
(-)
0.247
(-)
2.710
(-)
4
(1↓)
楽天
56532 0.514
(↓0.005)
3.5
(↓0.5)
32413
(+3)
386
(+4)
77
(-)
81
(+1)
0.247
(-)
3.330
(-)
5
(-)
ロッテ
52581 0.473
(↑0.005)
8
(↑0.5)
32361
(+5)
411
(+2)
68
(-)
105
(+3)
0.225
(↑0.001
3.290
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
44673 0.396
(↓0.004)
16.5
(↓0.5)
29362
(+4)
423
(+5)
83
(+1)
75
(-)
0.233
(-)
3.460
(-)