日本ハム(★4対5☆)オリックス =リーグ戦21回戦(2022.08.24)・帯広の森野球場=
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ORIX
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日本ハム
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勝利投手:山﨑 福也(4勝6敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(2勝2敗27S))
敗戦投手:上原 健太(3勝5敗0S)

本塁打
【オリックス】中川 圭太(3号・5回表2ラン)
【日本ハム】近藤 健介(6号・9回裏ソロ)

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◆オリックスは4回表、2死満塁から若月が適時打を放ち、2点を先制する。直後に逆転を許すも、5回に中川圭の2ランと頓宮の適時二塁打で3点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、2番手・山崎福が今季4勝目。敗れた日本ハムは、9回に近藤のソロで1点差に迫るも及ばなかった。

◆社会人サッカークラブチームの北海道十勝スカイアース長野聡監督(40)が、始球式を務めた。同チームのユニホームを着用して登場。投球は、やや山なりになりながらも、ノーバウンドでミットにおさまった。子どもと公園で特訓した成果を披露。「いや~緊張しました」と笑顔で振り返り、「バウンドしないことを意識しました」と振り返った。同じ指導者として、新庄剛志監督(50)には大きな影響を受けているという。「BIGBOSSというネーミングから始まって、全てを巻き込む力は学ぶことがあります。まだまだファイターズさんに比べたら小規模ですが、頑張りたいと思います」と刺激を受けている。同監督はJ1福岡やタイのサッカークラブなどで活躍後、18年に北海道十勝地域を本拠地とし将来のJリーグ加盟を目指す、北海道十勝スカイアースに加入した。今年から監督に就任。北海道サッカーリーグでは、ここまで9節を終えて6勝1敗2分けで2位につけている。「JFL昇格と、十勝の子どもたちに夢と希望を与えられるように」と話した。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が、同点打を放った。1点を追う4回2死一、二塁。オリックス先発の竹安の3球目、147キロ直球を引っ張り右前適時打。11試合38打席ぶりの適時打で、試合を振り出しに戻した。なお2死一、三塁で、続く今川の放った打球が遊撃手の失策を誘い、勝ち越しに成功した。「2アウトから、みんながつないでくれていたので何とかしようという気持ちでした。ミスを取り返せるように気合を入れていきます」と燃えていた。

◆近藤健介外野手(29)が6号ソロを放った。2点を追う9回先頭で左翼へのアーチを描いた。1点差に迫る意地の1発も、逆転はならずチームは敗れた。本塁打は7試合ぶり。この日、4回2死からの4連打で一時勝ち越しにつながる右前打を放っており、4打数2安打1打点だった。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が、「メンタル攻撃」を狙った打順を組んだ。普段は中軸を託すことが多い近藤、松本剛を6番、7番に置いた。「相手投手にプレッシャーを後ろの方にかけさせて、精神的に疲れさせようかなと思って。気の抜けないような」と狙いを明かした。イメージは「4番からが1番のような」。4回に近藤が中前打でチャンスを広げ、松本剛が中前適時打を放つなど3得点で一時逆転。ビッグボスは「『お、いいぞ、いいぞ。これや!』って思ったんだけど(笑い)。この方法も面白いかな~、ね」と話し、「ここで足の速い選手がポンポンって1、2、3って出て、こっからまた今日みたいな1、2、3、4の打線が組めればね、ちょっと面白いかなとは思いました。こういうグラウンドの場合は足の速い選手でプレッシャーをかけるのもね」と今後につながるヒントをつかんだ。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が、攻守両面で勝敗を分けるキープレーヤーになった。1点を追う4回2死一、二塁で右前へ同点適時打。だが5回の守備では落下地点に入っていた邪飛を捕ることができず、直後に上原が逆転2ランを浴びた。チームは1分けを挟んで、今季2度目の7連敗。今季最長の8試合連続白星なしとなった。喜びもつかの間、悔いの残るプレーで試合の流れが一変した。4回2死走者なしから3連打で1点差に迫り、なお一、二塁の好機。火が付いた打線の勢いに押されるように、清宮も出場10試合ぶりの安打を右前に転がした。33打席ぶりに灯った「H」ランプが、貴重な同点打。直後には相手守備の乱れもあり、1点を勝ち越した。だが握ったはずの試合の主導権は、自ら手放した。落とし穴が待っていたのは5回の守備。2死三塁で、一塁ファウルゾーンへふわりと上がった飛球を、清宮は落下地点をやや通り過ぎる形で捕球が出来ず。直後に上原が逆転2ランを浴びた。試合後、「今日は守備ですごい迷惑をかけたので(適時打のことは)あんま、どうでもいいです」と落胆した。終わってみれば、チーム全体で3失策。この日は右翼から左翼方向へ、やや強い風が吹いていたが、屋外の地方球場を言い訳には出来ない。「エラーが多い」と嘆いた新庄監督は「こういうグラウンドは難しいんですけど、こういうグラウンドでいいプレーをやっていける選手に育って欲しい」。ファウルボールを捕り損ねた清宮には「(スコアボードの)旗を見たら、分かるでしょ。小っちゃい頃から外で(野球を)やっているわけだし、プロに入ったから難しくなったという風でもないし...。センスです」と、厳しさを見せた。チームは今季最長の8戦連続白星なし。1点差ゲームに選手の成長を認めているBIGBOSSだが「惜しいじゃいけないけど、惜しいね」と、勝てない悔しさをにじませた。【中島宙恵】○...上原が2試合連続で5回をもたずにKOされた。味方が勝ち越した直後の5回、2ランを含む3失点で逆転された。4回2/3を投げ8安打5失点(自責3)で、前回17日楽天戦に続く5敗目。「後悔しかありません。チームの力になれず、申し訳ない気持ちです」と振り返った。○...近藤が土壇場で1発を放つも、反撃及ばなかった。2点を追う9回の先頭、左越え6号ソロも後続が続かず。4回の守備では、自身も飛球の目測を誤り、捕球ミスから失点につながった。「今日は野手全体でピッチャーの足を引っ張った。チームが勝たないと意味ないので、そういうところで貢献する一打が大事になってくる」と話した。

◆日本ハムは1分けを挟み、今季2度目の7連敗を喫した。新庄剛志監督(50)の主な一問一答は以下の通り。-熱いゲームだった新庄監督 惜しいじゃいけないけど、惜しいね。ははは。でも経験のない子たちが一生懸命やって、まあこういう接戦のゲームになっているのは成長していると僕は思いますけどね。-4回に4連打新庄監督 ね。点取られてもまた取り返して、そこで上原君がもうひと踏ん張りしてくれたら、さらに面白いゲームになったんですけどね。上原君は、いい時とちょっと崩れる時が激しいので、その辺を、ちょっともう1回ね、考えてもらってやって欲しい。-打線は近藤が9回に本塁打新庄監督 ちょっとね、近藤君はずっとレフト方向、風を利用するバッティングをしていたので。風を利用するバッティングを、右バッターではポンとヘッドを走らせて乗せるようなバッティングができたら、もっといい結果が出たんじゃないかなと思うんですけど。-松本剛は2安打で打率を上げた新庄監督 まあ、まあ普通でしょう。彼にとっては。-昨日は寒い中、今日暑い中の帯広。道東2連戦を振り返って新庄監督 今日暖かかったですね。負けはしてしまいましたけど、今日見に来てくれたファンのみんなは天気のいい中、いい思い出になったんじゃないかなと思う。-エラーが新庄監督 エラー多い。こういうグラウンドは難しいんですけど、こういうグラウンドでいいプレーをやっていける選手に育って欲しい。前も言ったように、スポーツはどれだけ力を抜けるかっていうのが一番のポイントであって、ボールが来るまで力を抜いて、捕る手前だけをポーンという間を作って捕るようなプレーをしていけば、エラーは減ると思うんですけどね。硬いんですよね、みんな、やっぱり。それをつかむためには、やっぱ経験しかないので。まあまあ郡君なんかでも慣れていないポジション。でも、ああいうところでやっぱ自分のプレッシャーに勝って、上にあがっていかないと。これがプロ野球って世界なので。レギュラーを取ってる子たちは、それをものにして何年間もレギュラーを取れている。-今日は風も難しかった新庄監督 いやいや、そんなことないっすよ。-捕って欲しかった新庄監督 まあ...そうですねぇ...。慣れてないって言っても、小っちゃい頃から外でやっているわけだし、プロに入ったから難しくなったという風でもないし...。センスです。-4回、近藤にもフライのエラーがあった新庄監督 あれ、ちょっと怖かったんでしょうね。ショートがぶわ~と来て、見ながら見ながら。あそこは風の計算ですね、やっぱ。追いかけていって声を出すタイミングっていうのも難しいんですけど。あれは、ショートがポンって抜けた方がいいかな。風が頭にあれば。パーンって避けてくれるから。目に入ってこないから。-清宮は久々のヒット新庄監督 雰囲気が悪いという感じはしないですけど。ちょっと、その前まではボールを上からたたきすぎていた。エンドランもそうですけど、転がそうと思っても、たたくとちょっと遠回りするからその分、上にあがってしまう。だから、もうちょっとこう、普通にバットを出せば結果出るよ~ってことは言ったんだけど。何かこう、面がこう...直線になるというか。今日みたいな風の時は、これでいいんですよ。-近藤と松本剛の打順を中軸の後にしたのは新庄監督 相手投手にプレッシャーを後ろの方にかけさせて、精神的に疲れさせようかなと思って。気の抜けないような。だから、4番からが1番のようなイメージ。3点取った時はね「お、いいぞ、いいぞ。これや!」って思ったんだけど(笑い)。この方法も面白いかな~、ね。ここで足の速い選手がポンポンって1、2、3って出て、こっからまた今日みたいな1、2、3、4の打線が組めればね、ちょっと面白いかなとは思いました。こういうグラウンドの場合は足の速い選手でプレッシャーをかけるのもね。...が、いないからね。今のところは。

◆帯広の風を味方につけた。オリックス中川圭太内野手(26)が逆転3号2ランを放ち、チーム8年ぶりの帯広勝利を導いた。1点を追う5回2死三塁。先発上原をとらえた打球が左中間スタンドに着弾すると、ゆったりとダイヤモンドを1周。「(打った瞬間は)あまり覚えていない。無我夢中だった。(感触は)少し詰まっていましたが、風に乗ってくれたおかげで打球が伸びてくれました。なんとか逆転の1本になってくれてよかったです」と笑顔で振り返った。直前の1球は、一塁ファウルゾーンに打ち上げたが、一塁手の清宮が風の影響もあり、捕球できず。"幻の一邪飛"からの打ち直しで最高の結果を出した。主軸を任される26歳は「まだまだ打たないといけない。1球1球、死に物狂いでプレーしていけたら」と初の規定打席到達を目指す。前日23日の釧路での日本ハム戦は、3、4、5回の満塁機で無得点に終わった逸機が響き、0-0で7回日没コールドが成立。白星へ、1点が遠かった。4番を任された中川圭も3回と5回の得点機で倒れており「昨日は凡退しまくったので、なんとか今日打てて良かった」とほほ笑んだ。釧路&帯広遠征を1勝1分けで終え、貯金は今季最多タイの5。26日からは本拠地に戻り、西武を迎え撃つ。残り27試合、逆転連覇を狙う。▽オリックス竹安(先発で4回3失点)「(4回に)勝ち越しまで許してしまったところを反省しなければいけません。先制点を取った直後のイニングだったので、なんとか粘り切りたかったです」

◆日本ハムは1分けを挟んで今季2度目の7連敗。今季最長の8試合連続白星なしとなった。4回に出場10試合ぶりの安打となる右前同点適時打を放った清宮だが、5回2死三塁の守備では、落下地点に入った邪飛を捕球することが出来ず。直後に上原が決勝弾を浴びた。清宮は「守備ですごい迷惑をかけた」。屋外の地方球場とはいえ、チーム全体で3失策。新庄監督は「こういうグラウンドでもいいプレーをやっていける選手に育って欲しい」と話した。

◆日本ハムは四回、続けざまの失策で先発上原の足を引っ張った。まず、ゴロの処理を慌てた三塁手の郡が一塁へ悪送球して1死一塁。次は飛球に前進した左翼手の近藤が落下点を通り過ぎてしまい〝バンザイ〟。走者をため、この後に2点の先制を許した。3―2と逆転に成功した直後の五回2死では一塁手の清宮がファウルフライを捕れず、これに救われた中川圭が2ランを放った。強い風が吹く慣れない球場で守りが乱れ、新庄監督は「難しいけど、こういうグラウンドでいいプレーができる選手に育ってほしい」と奮起を促した。(帯広)

◆日本ハムは釧路、帯広と続いた道東での2連戦で勝利を届けられず、1分けを挟んで今季ワーストタイの7連敗。新庄剛志監督(50)は「経験がない子たちが一生懸命やって、こういう接戦になっていることは成長していると思う」と懸命に前を向いた。四回に松本剛と清宮の連続適時打などで一度は3―2と逆転したが、先発の上原が踏ん張れず、直後に再逆転を許した。九回に近藤の6号ソロで1点差に迫ったが、後が続かなかった。慣れない地方球場の上に強風が吹き、守備で3失策とほころびが出た。ビッグボスは「みんな硬いんですよね。こういうグラウンドでいいプレーができる選手に育ってほしい」と今後に期待。26日のソフトバンク戦(札幌ドーム)で仕切り直しを図る。(箭内桃子)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
59492 0.546
(↑0.004)
-
(↓0.5)
33427
(+4)
376
(+3)
79
(+1)
63
(-)
0.257
(↓0.001)
3.180
(↑0.01)
2
(1↓)
西武
61523 0.540
(↓0.005)
0.5
(↑0.5)
27393
(+2)
347
(+5)
95
(+2)
54
(-)
0.235
(-)
2.570
(↓0.01)
3
(1↑)
ORIX
60551 0.522
(↑0.004)
2.5
(↑0.5)
27380
(+5)
356
(+4)
64
(+1)
54
(-)
0.247
(-)
2.710
(-)
4
(1↓)
楽天
56532 0.514
(↓0.005)
3.5
(↓0.5)
32413
(+3)
386
(+4)
77
(-)
81
(+1)
0.247
(-)
3.330
(-)
5
(-)
ロッテ
52581 0.473
(↑0.005)
8
(↑0.5)
32361
(+5)
411
(+2)
68
(-)
105
(+3)
0.225
(↑0.001)
3.290
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
44673 0.396
(↓0.004)
16.5
(↓0.5)
29362
(+4)
423
(+5)
83
(+1)
75
(-)
0.233
(-)
3.460
(-)