巨人(☆6対0★)中日 =リーグ戦18回戦(2022.08.23)・東京ドーム=
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中日
0000000000300
巨人
20002020X61111
勝利投手:菅野 智之(7勝6敗0S)
敗戦投手:勝野 昌慶(0勝2敗0S)

本塁打
【巨人】丸 佳浩(24号・7回裏2ラン)

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◆巨人は初回、中田と岡本和の連続適時二塁打で2点を先制する。その後は5回裏に吉川の適時打などで2点を加えると、7回には丸の2ランでリードを広げた。投げては、先発・菅野が8回無失点の快投で今季7勝目。敗れた中日は、投打ともに振るわなかった。なお、この試合で巨人・中田が通算1000打点を達成した。

◆5位巨人が1・5ゲーム差に迫る最下位中日との3連戦に臨む。泥沼の今季ワースト6連敗中で、前戦でセ・リーグ最速の60敗に達し、今季最多タイの借金7。【坂本は直近5試合で打率1割3分3厘】連敗脱出へ、調子が上がってこない坂本勇人内野手(33)を14年以来8年ぶりの「7番」に配置した。【7戦ぶりの勝利をつかめるか】先発は大エース菅野智之投手(32)がマウンドにあがる。6回3失点だった前回登板の16日DeNA戦から中6日での登板。今季はここまで6勝6敗となっている。

◆お盆も終え、夏休みも残りわずか。日本テレビ、日テレジータス、巨人が「職業体験イベント」として、「巨人戦×アナウンサー お仕事体験」を開催した。「野球中継やアナウンサーというテレビ局の仕事を体験してもらいたい」と募集し、小学1~6年生の計5人が参加。東京ドームで現役アナウンサーから「お仕事について」の講義と質疑応答を行った後、東京ドームの放送席で場内アナウンスの実技指導を受けた。試合前には、アナウンサーが中継で使用する機器を使用し、場内とCS中継のスタメン発表を行った。

◆巨人中田翔内野手(33)が史上47人目の通算1000打点に王手をかけた。1回2死一塁、中日勝野の外角146キロ直球を左中間への先制適時二塁打でプロ通算999打点に積み上げた。「初球から積極的にいこうと思っていました。先制ができて良かったです。丸が一塁からホームまで良く走ってくれました。ナイスラン!」とコメントした。【89年(平成元年)4月22日生まれ】大台到達となれば平成生まれとしては初の快挙となる。08年に大阪桐蔭から日本ハムに入団し、09年9月27日ソフトバンク戦の犠飛でプロ初打点をマーク。【日本ハム時代は3度の打点王】14年、16年、20年の3度の打点王に輝いた。11日の中日戦(バンテリンドーム)で巨人の「第91代4番」を襲名。4番に座ってから、この日までの11試合は打率3割2分4厘、2本塁打7打点と大暴れ。この日、5番に入った岡本和も2死二塁から右中間を破る適時二塁打をマーク。中田に続く一打に「打ったのはストレート。翔さんに続けて打つことができて良かったです」とコメントした。【球界は福留、球団は村田に続く】球界では阪神時代の福留が達成した19年以来、巨人では16年の村田修一(現打撃兼内野守備コーチ)以来となる大台まで、あと1と迫った。

◆巨人中田翔内野手(33)が史上47人目の通算1000打点を達成した。「本当に感謝しかないです。たくさんの方に支えられて達成出来ました。チームの勝利のためにもっと打点をあげられるように頑張ります」。【王手から2打席目で達成】1回2死一塁、中日勝野の外角146キロ直球を左中間への先制適時二塁打でプロ通算999打点に積み上げ「初球から積極的にいこうと思っていました。先制ができて良かったです。丸が一塁からホームまで良く走ってくれました。ナイスラン!」とコメント。3点リードの5回2死一、二塁、1ボールから143キロ直球を「1打席目と同じで積極的にいこうと思っていました。タイムリーヒットになって良かったです」と、左前適時打で大台に乗せた。【89年(平成元年)4月22日生まれ】平成生まれとしては初の快挙となった。08年に大阪桐蔭から日本ハムに入団し、09年9月27日ソフトバンク戦の犠飛でプロ初打点をマーク。プロ15年目で1000打点まで積み上げた。【日本ハム時代は3度の打点王】14年、16年、20年の3度の打点王に輝いた。11日の中日戦(バンテリンドーム)で巨人の「第91代4番」を襲名。4番に座ってから、この日までの11試合は打率3割2分4厘、2本塁打7打点と大暴れ。【球界は福留、球団は村田に続く】球界では阪神時代の福留が達成した19年以来、巨人では16年の村田修一(現打撃兼内野守備コーチ)以来となる1000打点。スタンドからの大きな拍手に、一塁ベース上で記念ボードを掲げ、全方向にお辞儀した。通算1000打点=中田(巨人) 23日の中日18回戦(東京ドーム)の5回、勝野から適時安打を放って達成。プロ野球47人目。初打点は日本ハム時代の09年9月27日のソフトバンク23回戦(ヤフードーム)。中田は89年4月22日生まれで、平成生まれでは初の達成。33歳4カ月は史上10位の年少記録。

◆中日は巨人菅野に20イニング無得点で、継投の前に今季21度目の0封負けを喫した。主軸が無安打で散発3安打。立浪監督も「菅野投手から20イニングという問題でなく、現状のメンバーで点を取らないといけない」と話した。5位巨人に先勝すれば0・5差と最下位脱出も見えるところだったが、完敗し遠ざかった。「簡単に初回2死から点を許したのが反省。踏まえてやっていくしかない」と、残り試合に目を向けた。▽中日根尾(自己最速タイ154キロもマークし中田、岡本和を連続空振り三振)「東京ドームで初めての登板だったので、しっかり自分の投球ができるように心がけました」▽中日勝野(左脇腹痛からの4カ月ぶり復帰登板も5回4失点で2敗)「立ち上がりで流れを相手に渡してしまいました。チームに申し訳ないです」

◆巨人の大エース菅野智之投手が82日ぶりの白星に安堵(あんど)した。大得意の中日打線を相手に8回2安打無失点、無四死球で仁王立ちした。同カード3試合、20イニングで無失点を継続させた。7月2日ソフトバンク戦以来の今季7勝目に「長かったなという思いもある。ただ苦しいのは僕だけじゃない。チーム一丸となって続けていければなと思います」と話した。球威の回復に手応えを示した。140キロ台後半から150キロを安定的に維持。制球された直球が軸球、勝負球として効果的だった。要因として「自分の思うように軸足を使えるようになってきた。足を上げて体重移動のところの間がうまく作れている」と自己分析した。ようやく勝ち星を1つだけ先行させた。登板直前のブルペンは「今年1番良かったなと」。むろん満足にはほど遠い。だから「1球1球を見るともっと高いところを目指せる部分もありますけど、結果的に今日ね、ゼロで抑えられたというのはいいと思います」と少しだけ自分を褒めた。【為田聡史】菅野が今季7勝目を挙げ、巨人の連敗は6でストップ。菅野がチームの5連敗以上を止めたのは14年5月17日5連敗、16年8月30日5連敗、18年4月13日6連敗、20年10月31日5連敗、21年9月12日6連敗、今年の5月12日5連敗に次いで7度目。巨人で5連敗以上をシーズン2度止めたのは93年槙原、96年ガルベスに次ぎ3人目で、通算7度は桑田の6度を抜いて最多となった。▽巨人丸(7回に2試合ぶりの一発となる24号2ラン)「いいスイングでとらえることができました。追加点がほしいところで打てて良かったです」

◆巨人がようやく、トンネルを抜けた。9日ぶりの勝利。ほっとした表情が、一塁側ベンチに広がった。エース菅野智之投手が8回2安打無失点に抑え、4番中田翔内野手が先制打&通算1000打点目となる適時打。原辰徳監督(64)は「制球力が良かったし、ボールも走ってました。いいピッチングをしたと思いますね。(中田は)非常にいいコンディションで集中力もあるし、プレーそのものも中田らしいというか、そういうものが出てきていると思います」とうなずいた。▽打線が沈黙を打破連敗中は6試合9得点だった打線がつながった。初回に2死からクリーンアップが3連打で2点を先制。5回には1番吉川尚輝内野手と中田の適時打で中押しに成功。7回には丸佳浩外野手の24号2ランでダメ押し。「点の取り方も非常に良かったと思いますしね、なかなかつながりという点がなかったんですけど、今日は非常に良かったと思いますね」と、効果的に得点を重ねた。▽坂本にも復活の兆し直近5試合で打率1割3分3厘で、完全復活が待たれるキャプテンにも光が差し込んだ。14年4月13日以来の「7番」スタメンの坂本勇人内野手が、8回に13打席ぶりの安打を放った。「本来なら4番でも3番でも打ってもらいたいところですけどね、やっぱりまだ本調子にはほど遠いというところで7番というところですね」と下位に据え、兆しを見せた。▽井上が偉業達成に向けてプロ初先発最下位中日とは2・5差に広げ、順位も4位と1つ上げた。24日は井上がプロ初先発。勝利を手にすれば、堀田、戸田、赤星、大勢、平内、山崎伊、直江に続き、1シーズンの初勝利8人のプロ野球最多記録達成となる。原監督も「けれん味のない、先輩たちがだらしないのが多いので、そういう意味では思い切っていってほしいと思いますね」とジョーク交じりで期待を込めた。エースと主砲が作った反撃の機運を、若武者が快挙でつなげるか。

◆巨人坂本勇人内野手が8年ぶりの「7番」スタメンで復調の兆しを示した。直近5試合で打率1割5厘だったが、8回に13打席ぶりの安打を右前に放った。原監督は「本来なら4番でも3番でも打ってもらいたいところですけど、まだ本調子にはほど遠いというところで」と打順変更を説明。6得点の打線には「なかなかつながりという点がなかったんですけど今日は非常に良かった」と振り返った。

◆巨人の中田翔内野手(33)が「連敗ストップ打」と「メモリアル打」を成し遂げた。1回に先制の適時二塁打で勢いづけると、5回には左前適時打を放ち、平成生まれ初の通算1000打点に到達した。負ければ今季ワーストとなる7連敗&借金8、最下位中日に0・5ゲーム差に肉薄される危機を、第91代4番のバットが救った。広島が敗れたため、4位に順位を上げた。汗だくのユニホームで、少し照れながら中田は言った。「長かったですね。15年目ですから」。1000打点を達成し、巨人の連敗を止める決勝先制打を放ったヒーローは、静かな一塁ベンチ裏の控室で達成感に包まれた。「ファイターズファン、ジャイアンツファン、家族、本当に皆さんのおかげ」と感謝が尽きなかった。区切りの打点は意識の外だった。「全球打ちに行く中『振るか』『止まるか』という自分のスタイルを貫けている」と言う通りの打席が続く。3点リードで迎えた5回2死一、二塁、中日勝野の143キロ直球を左前適時打。「1000打点達成」のプレートが一塁上に届き「そうだ、1000打点なんだ」と記録達成に気がついた。ベンチに戻ると同学年で先発のエース菅野からグータッチで祝福を受けた。初回には6連敗の重苦しいムードを打ち破る。2死一塁、勝野の初球、146キロ外角直球を強振。左中間を切り裂く先制適時二塁打を放った。「巨人91代4番」として11試合目にして9打点、打率3割4分1厘と好調を維持。それでも「(岡本)和真が戻ってくるまで仮に4番目を打っているだけ」と仲間を思い続ける。本塁打より打点にこだわる理由も「打点には必ず犠牲になってくれるバッターがいるから」と「仲間」だった。チームは厳しい状況だが主軸の岡本和、丸とも毎日のように打撃論を交わし、打撃向上に努める。残り28試合「やることは変わらない。どんどん積極的にいくだけ」と終盤戦へ闘志を込めた。【三須一紀】▽巨人原監督(中田について)「非常にいいコンディションで集中力もあるし、プレーそのものも中田らしいというか、そういうものが出てきていると思いますね」

◆巨人中田翔内野手(33)が史上47人目の通算1000打点を達成した。1回2死一塁、中日勝野の外角146キロ直球を左中間への先制適時二塁打でプロ通算999打点。3点リードの5回2死一、二塁、1ボールから143キロ直球を左前適時打で大台に乗せた。【試合後の囲み取材】そうだ、1000打点だ-通算1000打点について「本当に打席で全くそういうこと考えていなかったので、あとからボードが出てきたときに『そうだ、1000打点だ』という感じだったのでね。まあそれだけ集中して打席に立っていたと思いますし、結果このような形になって良かった」-2安打ともファーストストライクから積極的にいった「基本、全球打ちに行った中で、振るか、止まるか。という自分らしいスタイルを貫けているのですごくいいかなと」-09年の初打点から長かったか「どうだろう。うーん。長かったっすかね。15年目ですからね。長かったかもしれないですね」-プロ生活での苦労は「いろんな経験もしてきましたし、今回の1000打点も本当にいろんな、家族含めて、自分を支えてくれた皆さんのおかげだと思っています。ファイターズファンも含め、ジャイアンツファン、本当に皆さんのおかげだなと思います」打点というのは、いろんな人が犠牲になってくれている-中軸を任される中で打点の重みとは「やっぱり、犠牲になってくれる選手、バッターがいますし、進塁打とか、ランナーを進めてくれるバッターもいますし、その中で自分たちの打点は生まれているので。ホームランは自分が打つか打たないかという話だけども、タイムリー、打点というのは、そういういろんな人が、犠牲になってくれているというのがある。僕は昔から打点にこだわってきたつもりですし。もちろんホームランも40本、50本打てればいいですけど、それでも打点が少なかったら正直意味が無い。だからこそ打点にこだわっていきたい」-1000打点で思い出に残っている打点は「うーん。ないですね。パッと出てこないですね」-日本ハムでは4番は慣れ親しんだ場所。巨人では11試合で3割4分1厘で好調。4番という意識は「正直、いろんなことを言ってくる方もたくさんいますけど、僕は別に4番だと思って胸を張って打席に立っているわけではない。何度も言ってますけど、和真(岡本)の状態も戻ってきていますし、この前ホームランも出ましたし、タイムリーも打ってるんで、それまで僕が仮で4番目を打っているだけであって、みんなでそれまでサポートしようというところだと思う。和真が戻ってくるまで一生懸命に頑張りたい」普段とはやっぱり違う-中日根尾と前回も含めて2度の対戦を振り返っての印象は「すごく投げっぷりがいいピッチャーだと思いますし、マウンドでの気迫というか、そういうのは普段、あいさつに来てくれる時とはやっぱり違いますからね。すごくいいなと思いながら、打席で見てましたけど。いいピッチャーだと思います」-残り30試合を切った中でどういう仕事を「やることは変わらないです。どんどん積極的にいけたらいいなと思いますし、その中で今日みたいにいい時もあれば、悪い時もある。悪い時があるからこそ、早く球場にきて練習をしたりとか、その時間があると思う。毎日いいバッターなんていないと思いますし、その中で自分の積極性というのは忘れずにやっていけたらいいなと思います」

◆中日は今季21度目の零敗となった。阿部、ビシエド、木下の主軸が無安打で、レビーラ、石垣、土田の若手下位打線も沈黙。散発3安打で巨人のワンサイドゲームになった。立浪和義監督(53)の試合後のコメントは以下の通り。-巨人先発菅野の前に2安打「今日(の菅野)は確かに見ていて良かった。若い選手も出てるんで、今日ぐらいの出来だと攻略することは難しい。ただ、簡単に初回2死から点を許したところが今日の反省かな」-菅野の良かった点は「スライダーじゃないですか。右(打者)にはスライダー、左(打者)には、カットボールを含めて、しっかりインコースを意識させられた」-菅野には20イニング無得点「今日は真っすぐも前回より確かに走っていた。ワンサイド。先制とられて、中押しされて、ダメ押しも。巨人からしたら理想的な展開に持っていかれた。菅野投手から20イニングという問題じゃなく、現状のメンバーで1点を取っていかないといけない。反省はふまえて、また明日やっていくしかない」-先発勝野は5回4失点は「久しぶりの登板でボール自体はスピードもあった。ただ制球の部分で甘くなった部分が多い。また次回、違ったものを見せてもらえるように。今日は久しぶりの登板なんでね」-球が当たった足は「今のところ、大丈夫だと思う」-高橋周が2軍で実戦復帰した。昇格は「まだ今のところ考えてない。本当に良くなれば考えますけど、ポジション的にも阿部が三塁やってるし、よほど状態が上がってこないと」-大島も練習に復帰した「(大島)洋平くらいになれば、本人の感覚もあるでしょうから。実戦いけるとなり、向こうからGOサインが出たら考えます」-根尾が中田、岡本和相手に連続空振り三振「ここのところ、打たれたり、真っすぐにあんまり力が伝わってないイメージがあったが、今日は制球は別として非常に球に力があった。点取られた後だったが、中田、岡本(相手に)いこうと思った。あの2人を三振に取ったので、自信にしてもらいたい」

◆巨人の中田翔内野手(33)が「連敗ストップ打」と「メモリアル打」を成し遂げた。1回に先制の適時二塁打で勢いづけると、5回には左前適時打を放ち、平成生まれ初の通算1000打点に到達した。負ければ今季ワーストとなる7連敗&借金8、最下位中日に0・5ゲーム差に肉薄される危機を、第91代4番のバットが救った。広島が敗れて、4位に順位を上げた。ド派手な打撃とは裏腹な、静かな言葉だった。「長かったですね。15年目ですから」。汗まみれのユニホームのまま中田は1000打点を振り返った。「全球打ちに行く中『振るか』『止まるか』という自分のスタイルを貫けている」。記録達成を決めた安打も先制決勝打も、言葉どおりファーストストライクから振った。3点リードで迎えた5回2死一、二塁、1ボールから中日勝野の143キロ直球を左前適時打。記念ボードが一塁上に届き「そうだ、1000打点なんだ」と記録達成に気がついた。ベンチに戻ると同学年の菅野からグータッチで祝福を受けた。1回2死一塁の先制の場面は初球から強振。146キロ直球を鋭く捉え、左中間を切り裂く先制適時二塁打を放った。4番として11試合目にして9打点、打率3割4分1厘と好調を維持。本塁打より打点にこだわり続けたプロ人生がにじみ出ている。「打点には必ず犠牲になってくれるバッターがいる。ホームランを40本、50本と打てても打点が少なかったら正直、意味がないですから」と強く仲間を思った。チームは厳しい状況だが主軸の岡本和、丸とも毎日のように打撃論を交わし、打撃向上に努める。3、4、5番の連打で先制した1回の攻撃。仲間とともにもぎとった、理想の打点だった。【三須一紀】通算1000打点=中田(巨人) 23日の中日18回戦(東京ドーム)の5回、勝野から適時安打を放って達成。プロ野球47人目。初打点は日本ハム時代の09年9月27日のソフトバンク23回戦(ヤフードーム)。中田は89年4月22日生まれで、平成生まれでは初の達成。33歳4カ月は史上10位の年少記録。

◆巨人の大エース菅野智之が82日ぶりの白星に安堵(あんど)した。大得意の中日打線を相手に8回2安打無失点、無四死球で仁王立ちした。同カード3試合、20イニングで無失点を継続させた。菅野が今季7勝目を挙げ、巨人の連敗は6でストップ。菅野がチームの5連敗以上を止めたのは14年5月17日5連敗、16年8月30日5連敗、18年4月13日6連敗、20年10月31日5連敗、21年9月12日6連敗、今年の5月12日5連敗に次いで7度目。巨人で5連敗以上をシーズン2度止めたのは93年槙原、96年ガルベスに次ぎ3人目で、通算7度は桑田の6度を抜いて最多となった。

◆巨人・中田翔内野手(33)が先制の適時二塁打を放った。一回2死一塁。勝野が投じた初球の146キロの直球を捉え、左中間を破った。一走の丸が生還し、先発・菅野に貴重な先取点をプレゼントした。これで史上47人目となる通算1000打点に残り1。平成生まれでは初となる大台到達に王手をかけた。

◆巨人・中田翔内野手(33)が3点リードの五回に左前適時打を放ち、プロ野球史上47人目となる通算1000打点に到達した。平成生まれでは初の快挙。2死一、二塁で甘く入った直球をはじき返し、節目の数字が刻まれたボードを一塁ベース上で掲げた。一回には左中間を破る先制の適時二塁打を放ち「初球から積極的にいこうと思っていた。先制できて良かった」と振り返っていた。

◆巨人・菅野智之投手(32)が先発し、8回2安打無失点で7勝目(6敗)を挙げた。自身6月2日以来の白星で、チームの連敗を6で止めたエースは「ほっとしています。苦しいのは僕だけじゃない。チーム一丸となって勝てました」と安堵(あんど)した。安打を許した一、六回を除き、実に6イニングを三者凡退に抑えた。150キロ前後の球威ある直球に得意のスライダーを織り交ぜ、中日打線に付け入る隙を与えなかった。新型コロナウイルス感染から戦列復帰2戦目。「だんだん調子が上がってきている。次はもっといい投球ができるように頑張っていきたい」と表情を引き締めた。

◆中日の根尾が中田、岡本和を続けて空振り三振に仕留めた。七回1死で大阪桐蔭高の先輩を迎えた場面で登板。自己最速に並ぶ154キロを計測するなど、力強さが戻った。直球で2人の主砲から空振りも奪い「東京ドームで初めての登板。しっかり自分の投球ができるように心がけた」と振り返った。17日の広島戦で初めてサヨナラ打を打たれ、20日のヤクルト戦では失点した。立浪監督は「このところ真っすぐの力が伝わっていないイメージがあったが、非常に球に力があった。あえて中田、岡本和のところにいこうと思った」と話した。(東京ドーム)

◆巨人・中田翔内野手(33)が五回に左前適時打を放ち、プロ野球史上47人目の通算1000打点を達成した。平成生まれでは初。「本当に打席でそういうことを考えていなかったので、後から(記念)ボードが出てきたときに『そうだ、1000打点だ』と。それだけ集中して打席に立っていた」と冷静に振り返った。2死一、二塁で甘く入った直球をはじき返し、リードを4点に広げた。一回には左中間を破る先制の適時二塁打。原監督はチームの連敗を6で止めた4番の貢献ぶりを「非常にいいコンディションで集中力もある。プレーそのものも中田らしい」と評価した。中田の初打点は古巣の日本ハムでマークした2009年9月27日のソフトバンク戦。「犠牲になってくれる選手、進塁打などでランナーを進めてくれるバッターがいる。その中で打点は生まれている。ファイターズファン、ジャイアンツファン、本当にみなさんのおかげ」と感謝の言葉を繰り返した。

◆3万人に迫る観衆から拍手を一身に浴びた。巨人・中田翔内野手(33)が、プロ野球47人目の通算1000打点を達成。平成生まれでは初の快挙にも、記念のボードを受け取って「そうだ、1000打点だ」と気づいたといい「1点入って良かったという安心の方が強かった」と〝中田節〟で淡々と振り返った。まず一回2死一塁で先制の適時二塁打を放って王手をかけると、3-0の五回に中押しの左前適時打で大台に到達した。主砲の2安打2打点の活躍で打線が活気づき、15試合ぶりの2桁安打となる11安打6得点。チームは連敗を6で止め、4位に浮上した。中田がプロ初打点を挙げたのは、日本ハム時代の2009年9月27日。14、16、20年には打点王に輝いた。プロ15年目で節目にたどり着き「長かった」と吐露。「自分を犠牲にしてくれる打者もいる。その中で打点は生まれているので、打点を稼ぐことに魅力を感じてやってきた。一つの区切りとして、すごく良かった」と周囲に感謝し、胸を張った。本調子でない岡本和に代わり11日から「4番」に座り、11試合中6試合で打点を挙げるなど勝負強さを見せる。原監督は「非常に、いいコンディションで集中力もある。中田らしいものが出てきている」と評価した。「仮に4番目を打っているだけ。和真(岡本和)が戻ってくるまで一生懸命に頑張りたい」と中田。平成元年生まれの大砲が、こだわり抜いてきた打点をさらに積み上げ、勝利を後押しする。(樋口航)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
64461 0.582
(↑0.004)
-
(-)
32479
(+5)
431
(+4)
133
(+1)
60
(-)
0.251
(↑0.001)
3.490
(-)
2
(-)
DeNA
57472 0.548
(↑0.004)
4
(-)
37380
(+4)
391
(-)
86
(+1)
35
(-)
0.253
(↑0.001)
3.350
(↑0.04)
3
(-)
阪神
56582 0.491
(↓0.005)
10
(↓1)
27395
(-)
333
(+4)
73
(-)
88
(-)
0.241
(-)
2.540
(↓0.02)
4
(1↑)
巨人
54601 0.474
(↑0.005)
12
(-)
28438
(+6)
498
(-)
131
(+1)
50
(-)
0.243
(-)
3.940
(↑0.03)
5
(1↓)
広島
53603 0.469
(↓0.004)
12.5
(↓1)
27439
(+4)
439
(+5)
70
(+1)
23
(+1)
0.255
(-)
3.510
(↓0.02)
6
(-)
中日
49601 0.450
(↓0.004)
14.5
(↓1)
33321
(-)
397
(+6)
55
(-)
40
(-)
0.246
(↓0.002)
3.410
(↓0.02)