ソフトバンク(☆5対1★)日本ハム =リーグ戦21回戦(2022.08.21)・福岡PayPayドーム=
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日本ハム
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ソフトバンク
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勝利投手:和田 毅(4勝4敗0S)
敗戦投手:加藤 貴之(5勝5敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】デスパイネ(7号・2回裏ソロ),野村 勇(9号・3回裏2ラン),柳田 悠岐(16号・6回裏ソロ),野村 勇(10号・8回裏ソロ)

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◆ソフトバンクが同一カード3連勝。ソフトバンクは2回裏、デスパイネのソロが飛び出し、先制に成功する。続く3回には野村勇が2ランを放ち、リードを広げた。投げては、先発・和田が5回1失点で今季4勝目。敗れた日本ハムは、打線が5安打1得点と振るわなかった。

◆日本ハム野村佑希内野手(22)が出場選手登録を抹消された。新庄剛志監督(50)は試合前に「ちょっと(左)脇腹が、おかしいみたい。昨日の1打席目かな。まあたぶん(13打席連続無安打だった)バッティングの調子が悪いじゃないですか。で、打ち方が変わって、変なところに力が入って痛めたんじゃないかなと思います」と説明した。野村は20日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)に「6番一塁」でスタメン出場も、2回の第1打席は空振り三振、3回の第2打席は一邪飛に倒れて、4回の守備から途中交代していた。新庄監督は「(5月に打撃練習で右脇腹を痛めた)近藤くんと一緒じゃないかな。(脇腹は)厄介だから。様子を見ようってなったけど、もう脇腹は抹消しようって。10日間。抹消した方が(回復や復帰が)早い。本人も規定打席とかあるけど、もうそんなん、先のこと考えたらね。これがタイトル争っているのあればちょっと考えるけど」と、抹消に至った経緯を明かした。野村は今季はここまで90試合に出場し、打率2割7分8厘、6本塁打、32打点。球宴ではファン投票で三塁手部門トップとなり、初出場が決まっていたが、直前に新型コロナウイルス陽性判定を受けて辞退した。

◆試合後に、来季から開業する日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」を紹介するVTRが流れた。札幌ドームでの日本ハム対ソフトバンク戦の過去の映像とともに、新球場を紹介する動画が流れると、敵地のファンからも大きな拍手が送られたこの日で、日本ハムがペイペイドームで行う試合は今季最後。試合終了直後にはBIGBOSSこと新庄剛志監督(50)をはじめ、選手や首脳陣がグラウンドに出て帽子を取って一礼した。福岡出身の新庄監督は試合前から練習用ボールをスタンドへ投げ入れるなど、地元での今季ラストゲームは、いつも以上にファンサービスしていた。

◆ソフトバンク先発の和田毅投手(41)が、BIGBOSS打線を5回3安打、1失点に封じ4勝目を挙げた。7月31日の西武戦(ペイペイドーム)以来3週間ぶりの白星は、先発難に苦しむチームにとっても大きな1勝になった。「チームがコロナ禍だから負けてもしょうがない、というような空気にはしたくなかった。こういう時だからこそ勝ち進んでいかないと」。5回に犠飛で1点を失ったが、走者を背負ってもベテランらしいクレバーな投球が光った。3回には、三塁側から踏み出していたプレート板の左足の位置を一塁側に変更。「1つのことに固執しないように。いろいろと考えながらやっていた。相手の視界を変えられたらいいかなと」。前回登板(14日)は4回途中9安打で6失点KO。雪辱のマウンドで、投球スタイルにも工夫をこらした。休養日だった16日は甲子園に足を運び、母校浜田(島根)をスタンドから応援。チームは下関国際(山口)に3-9で敗れたが「後輩たちから元気をもらった」と感謝。18年ぶりに聖地で躍動した「HAMAKO」球児の姿に気持ちを高ぶらせた。優勝争いも佳境、チーム最年長左腕がまだまだ腕を振り続ける。

◆日本ハムは2カード連続で3タテを食らい、今季3度目の6連敗となった。失点は全て本塁打。先発加藤貴之(30)が3発、2番手の井口も1発を浴び、今季ワーストの1試合4被弾で敗れた。新庄監督は「やられましたね。層が厚いっすね~」と、コロナ禍で主力が欠ける相手打線の底力に敵ながらあっぱれ。「そういう日もありますよ」と流しつつ、「今日4本? 7本くらい打たれておけばよかったのにね。ついでにね」と、冗談交じりに振り返った。▽日本ハム松本剛(2試合連続2安打でリーグ断トツの打率3割5分6厘)「(左膝骨折の影響で)走れないのに使ってもらっているので、結果で示すしかないと思っています」▽日本ハム加藤(3発を許して5敗目)「先制点を取られ、そこからズルズルと試合が進んでしまいました。リズムを変えようと試みましたが、中押し、ダメ押しとなるホームランを打たれてしまい、そこが一番悔やまれます」

◆日本ハム松本剛外野手(29)が3打数2安打で打率を3割5分6厘とし、左膝を骨折する前の打率から1厘、上げた。「今日は、感じも内容も良かった打席が多かったなと思います」。「2番DH」でスタメン出場し、1回の第1打席は右前打。3回の第2打席は四球を選んで出塁。6回の第3打席は空振り三振も、8回の第4打席は中前打を放って代走が送られた。これで1軍復帰した16日以降は6試合で19打数7安打、打率3割6分8厘。故障前と変わらないヒットメーカーぶりを発揮している。「戻ってきたからには、走れないのに使ってもらっているので、結果で示すしかないと思っています。それは(試合に)出ている選手として、責任を持ってやらなきゃいけないと思っている」と、話した。首位打者争いで猛追されている同学年のオリックス吉田正尚外野手(29)については「気にならないことはないですけど、やっぱり素晴らしい選手ですし、僕なんかより全然技術がある選手だと僕が一番分かっている。僕は必死に食らいついていきながら、自分らしく1本1本積み重ねていけたらなと思います」と、前を向いた。7月19日オリックス戦(京セラドーム大阪)で自打球が直撃して負傷した左膝の状態は「日に日に良くなっている感じありますね」と、試合に出ながら回復も進んでいる様子。チームは残り31試合。「31試合、もし出たら、31本ヒットを打つ。それだけです」と、初のタイトル獲得へ突き進む覚悟を示した。

◆日本ハムはペイペイドームでの今季最終戦で、今季ワーストの1試合4被弾で敗れた。チームは2カード連続で3連敗となり、今季3度目の6連敗で借金は「22」となった。BIGBOSSこと新庄剛志監督(50)の試合後の主な一問一答は以下の通り。新庄監督 (対ソフトバンクは)6連勝の後の3連敗。やられましたね。でも、層が厚いっすね~。野村(勇)くん? 足も速いですね。(日本ハム先発の)加藤くんは今までずっと完璧に近いピッチングをしてくれて、昨日の上沢くんも含めて、そういう日もありますよ。長いシーズンを戦っていたら。-1試合で4本塁打を浴びたのは今季初めて新庄監督 ね。なかったね。まあ、打たれる時は、こうやって。今日4本? 7本くらい打たれておけばよかったのにね。ついでにね。-2回1死一、三塁の攻撃。打席の谷内は2ボールから強い当たりの三ゴロ併殺打。どういう作戦を思い描いていた?新庄監督 あれにバットを出さずにボール球になってたら、(3ボールからの4球目は)エンドランだった。でもね、いい当たりでしたけど。ちょっとズレていたら(左前へ)抜けていたし。(一、三塁の場面で)そんな期待しないで。何をやろうと思ったか、分からんでしょ?-セーフティースクイズかと新庄監督 ああ、昨日したからね。-二盗して二、三塁にする作戦は新庄監督 そうそう、それもあったんですよ。まあ、でもそうやって一、三塁になった時に(ファンを)楽しませる。「さあ、何くるんだろう」と思わせる。皆さんが思っていたら、たぶん相手ベンチはもっと警戒するだろうし。そういう面白い、ワクワクするような野球を、プレーが始まる前に考えさせるっていう面白さも醍醐味(だいごみ)。このシーズンはそうやってきたら、そう思われるわけであって。でも、やる勇気っていうのは持っていないと、なかなかこっちが(サインを)出しても成功するか分からない。成功してくれっていう思いでやって、成功してきているので。あんまり失敗ないと思うんですよね~。その集中力。エンドランが今日よく決まった。今日も(2回に)古川くんがエンドラン一発で決めてくれて、最後の今川くんにはびっくりしたけど(9回に二盗)。カウント2-2から。でも、あれもね、サインと思われるよね。あれは、エンドラン。

◆日本ハムは福岡の今季最終戦を白星で飾れず、2カード連続の同一カード3連敗となった。3連戦前には10勝7敗1分けと唯一、勝ち越していた相手だったが、終わってみれば、五分に。故郷福岡で連敗を止められなかった新庄剛志監督(50)は「(ソフトバンクに)6連勝の後の3連敗。やられましたね。層が厚いっすね~」と、首位ソフトバンクの強さに感嘆した。先発した左腕の加藤を筆頭に、投手陣が今季最多4被弾と撃沈した。打線もはね返す力がなく、5回1死三塁から中島の犠飛で1点を奪うのがやっと。エンドランでチャンスを広げた2回1死一、三塁では、谷内に打たせて三併殺打と勢いに乗れなかった。試合後には、BIGBOSSと選手たちが、帽子を取って客席に一礼。大型ビジョンには、来年3月、北海道北広島市に開場する新球場の映像が流れ、敵地ファンへ新たな時代をPRした。パ5球団の協力もあって、今後、全ての敵地最終戦で行う予定だ。来季は他球場に先駆け、1日早く"先行開幕"する日本ハムの新球場。「新しい球場に対して心遣いをしてくれて感謝したい」と気持ちを込めた新庄監督は、ちゃめっ気たっぷりに「電車が早く出来て欲しい!」と、最寄り駅の設置を求めた一方で「最初は物珍しさで来てもらって、シーズンが始まってからは、球場を見に来るんじゃなくて、選手やチームを見に来てもらえるように」。残り31試合。魅力的なチームになるよう、全力を注ぐ。【中島宙恵】○...日本ハムのペイペイドームでのシーズン最終戦となった試合後に、大型ビジョンで本拠地として今季限りとなる札幌ドームでのソフトバンク戦の名シーンとともに、来春開業予定の「エスコンフィールド北海道」を紹介するVTRが流れた。来季は他球団に先駆けて開幕戦が前倒しで開催される。BIGBOSSは「新球場に対しての心遣いに感謝したい。ファイターズが勝たないと来てもらえないので、面白い野球をするチームにもっていけたら」と話した。○...福岡出身の古川裕が、地元のペイペイドームで初安打を放った。2回はエンドラン成功となる右前打。5回には右中間への二塁打を放った。「昨日も一昨日も打てていなかったのでよかった」とホッとした表情を見せた。19、20日は両親と妹が観戦。家族の前で打つことは出来なかったが、同球場での今季最終戦で意地のマルチ安打。来季は同球場でもっと「活躍できるように」と誓った。

◆ソフトバンクのドラフト4位野村勇内野手(25)が2発を含む3安打3打点の大活躍で日本ハムに3連勝だ。"恐怖の2番"は1点リードの3回に9号2ランを放つと、8回にはダメ押しの10号ソロ。1リーグ時代の1939年(昭14)に鶴岡一人が10本塁打して以来、83年ぶりに球団新人最多記録に並んだ。チームは首位西武を0・5差でピタリ追走。コロナ禍で厳しい戦いが続くが、ヤングパワーで8月戦線を乗り切る。チームで最も大きな背番号「99」を背負っている野村勇が、大きな1発を左中間テラス席に運び去った。3点リードの8回1死。日本ハムの2番手、井口の131キロのスライダーを狙いすまして振り抜いた。「最後に打てないと意味がない。絶対に打とうと思った」。カウント2-1からの4球目。苦手としていた右腕からのダメ押し10号ソロでチームを3連勝に導いた。公称175センチと大柄ではないが、パンチ力はチーム屈指。3試合ぶりのスタメンで"恐怖の2番"が強烈な存在感を発揮した。初対決だった先発左腕の加藤もいきなり攻略した。初回の第1打席。初球のカーブを強振。左翼ポール際に大ファウルを放つと、2球目のスライダーを左翼線二塁打した。1点リードの3回1死一塁では、初球を右翼テラス席へ9号2ラン。「とにかく自分らしい思い切ったスイングをしようと打席に入りました。正直、打った球はわかりません。無我夢中でスイングをした結果がホームランになりました」。中押し、ダメ押しの2発で10号に到達。ホークス新人の2桁弾は、1リーグ時代の39年鶴岡一人以来83年ぶりの球団タイ記録。野村克也や門田博光らの歴代主砲も成し得ていない快挙だ。南海時代の名監督で、ホークスのレジェンドでもある「鶴岡親分」と肩を並べてもピンとこないところが25歳の若武者らしい。「(鶴岡さんは)知らないです。でも僕なんかが光栄です。あと1本打って(球団記録を)超せるなら、頑張って抜きたい」と笑った。チームはコロナ禍で主力の離脱が続出し、8月戦線は厳しい戦いを強いられている。そんな中で野村勇ら「代役」の活躍で日本ハムに3連勝。上昇モードに戻し、首位西武を0・5差でピタリ追走だ。藤本監督の声のトーンも上がった。「野村勇さまさまですね。まだまだ試合残っているのでしっかり戦いたい。元気出して明るくやっていきましょう」。大激戦の混パ制覇へ、新人のバットが勢いを運んできた。【佐竹英治】野村勇(のむら・いさみ)1996年(平8)12月1日生まれ、兵庫県出身。藤井学園寒川(香川)から拓大を経てNTT西日本に入社。21年ドラフト4位でソフトバンク入団。趣味はゴルフ、釣りなど。実家では「ちゅんちゅん」と名付けた文鳥を飼っている。1年目の今季は73試合に出場し、132打数31安打、10本塁打、21打点、打率2割3分5厘。175センチ、80キロ。右投げ右打ち。鶴岡一人(つるおか・かずと)1916年(大5)7月27日生まれ、広島県出身。46~58年の登録名は山本一人。広島商では31年春の甲子園で優勝。法大を経て39年南海入団。同年10本塁打でタイトル獲得。応召後の46年に選手兼任監督で復帰し、52年に現役引退。内野手で活躍し、実働8年、754試合、790安打、61本塁打、467打点、143盗塁、打率2割9分5厘。現役時代は173センチ、68キロ。右投げ右打ち。65年に野球殿堂入り。1球団で23年連続監督は最長で、監督通算1773勝も最多。00年3月7日、心不全のため83歳で死去。ルーキー野村勇が自身2度目の1試合2本塁打で、今季10号。新人のシーズン2桁本塁打は昨季の佐藤輝(阪神=24本)と牧(DeNA=22本)以来だが、ソフトバンクでは南海時代の39年に10本の鶴岡以来83年ぶりで、球団の新人最多記録に並んだ。また、マルチ本塁打を2度記録した新人も昨季の佐藤輝以来だが、球団では初めて。野村勇は132打数の10本塁打で、本塁打率(打数÷本塁打)は13・20。10本塁打以上の中では山川(西武)の9・80に次ぐパ・リーグ2位の本塁打率だ。セ・リーグを見ても、野村勇より上は村上(ヤクルト=8・55)とサンタナ(ヤクルト=9・83)だけ。▽ソフトバンク嘉弥真(6回2死一、二塁で宇佐見を空振り三振)「自分の役割を果たしたまでです。チームの勝ちにつながる投球ができてよかったです」▽ソフトバンク松本(7回の1イニングを3者連続三振)「1球1球、丁寧に投げることを心掛けました。自分の役割を果たすことができたと思います」○...3番柳田が貴重な追加点となる16号ソロを放った。2点リードの6回。左腕加藤のスライダーを右翼にはじき返した。「タイミングは合いませんでしたが、ポイントでヘッドをコツンと合わせることができました」とにっこりだ。前日は母校広島商の野球部員を招待してタイムリー。コロナ禍のチームを救う4試合連続打点で奮闘している。○...1試合4本塁打の1発目はデスパイネだ。0-0の2回先頭。先発左腕加藤のフォークをとらえて左翼に運んだ。「先制点を、という気持ちで打席に入ったよ。ホームランという最高の結果となってよかったです」。先制の7号ソロが決勝点。4番がしっかりと仕事を果たした。○...新型コロナウイルス陽性判定を受けて離脱していた千賀が、ウエスタン・リーグのオリックス(タマスタ筑後)で復帰登板した。先発で4回40球を投げ、1安打無失点。最速158キロをマークするなど順調な回復ぶりを見せた。登板内容を聞いた藤本監督は「じゃあ、もう大丈夫。次に期待しましょう」と話し、次回は60球をメドに1軍で登板させる考えだ。

◆ソフトバンクのドラフト4位野村勇内野手(25)が2発を含む3安打3打点の大活躍で日本ハムに3連勝だ。"恐怖の2番"は1点リードの3回に9号2ランを放つと、8回にはダメ押しの10号ソロ。1リーグ時代の1939年(昭14)に鶴岡一人が10本塁打して以来、83年ぶりに球団新人最多記録に並んだ。野村勇(のむら・いさみ)歩み 1996年(平8)12月1日生まれ、兵庫県出身。垂水ファイターズで野球を始め、中学時代は硬式の神戸須磨クラブに所属。藤井学園寒川(香川)、拓大を経て19年にNTT西日本入社。21年の都市対抗1回戦のエイジェック戦ではサヨナラ打を放った。21年ドラフト4位でソフトバンク入団。文鳥好き 趣味は「文鳥の散歩」という珍しい好みを持つ。実家には「ちゅんちゅん」という名前の文鳥を飼っている。鳥好きにちなんで「夢はトリプルスリーです」。周東より速い? 50メートル5秒8の俊足。今春の宮崎キャンプで本多内野守備走塁コーチが「周東より速い」と発言したことで話題に。内外野も守れるユーティリティーさを兼ね備える。パパさんルーキー 昨年3月に結婚し、同年9月には長女・珠亜(みあ)ちゃんが生まれた。現在は福岡で家族3人暮らし。サイズ 175センチ、80キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸は1200万円。

◆ソフトバンク・藤本博史監督(58)が試合前に代表取材に応じた。コロナ禍で離脱者が続出する中で「新庄&仰木」流の考えを明かした。「今月をどう戦うか、そっちを考えるだけで大変ですよ。新庄監督(日本ハム)みたいに、試合前までオーダー発表せんとこかなと思うくらい。練習のバッティング見てからオーダー決めようかなとか、そういうのも考えています。スタメンで出ていた選手が半分以上いないわけだから」三森や中村晃らが離脱すると、この日は周東や牧原大、田中正らが新型コロナウイルスの陽性判定を受けて「特例2022」で登録抹消された。20日は何とか勝ったが、先発は「午後5時過ぎに(周東らが)陽性と聞いたから。状態がいい選手を上から順番に並べただけ。正木も使おうかとなったけど、きのうの打撃練習を見ていたら使えませんとなってしまう。で、佐藤直が良かったから使おうかなと」と明かした。苦しいコロナ禍の中で引き合いに出したのはオリックス時代の監督だ。「仰木さんもそういう形だったから。ビジターでコーヒーを飲んでたら『藤本! 先発や!』『え!』とか言って、いかされたこともあった。それでも気持ちは高ぶってくるからさ。若い子は特に、練習でオーダーを決めるとなれば練習も目の色変えてやってくれるんじゃないかな、とかね。仰木さんは外野を歩きながらサングラスして見ていたからね。それも面白いかなと」仰木彬は2005年にこの世を去った、監督通算勝利数「988」の名将だ。95年にはオリックスをリーグ優勝、96年には日本一に導いた。98年、オリックスで現役時代を過ごした藤本監督も当時を懐かしそうに振り返っていた。

◆ソフトバンク・野村勇内野手(25)が「2番・二塁」で先発。9号2ランと10号ソロを放ち、球団の新人本塁打記録に並んだ。まずは三回1死一塁。左腕・加藤の外角球を右翼テラスに弾き返した。「とにかく自分らしい思い切ったスイングをしようと打席に入りました。正直、打った球はわかりません。無我夢中でスイングをした結果がホームランとなりました」と振り返った。続いて八回1死、右腕・井口と相対した。真ん中に入ってきた球を振り抜くと、今度は左中間テラスに着弾した。1試合2発で、2桁弾に到達した。野村勇は兵庫・神戸出身。寒川高、拓殖大、NTT西日本を経てドラフト4位でホークスに入団した。過去の球団新人本塁打記録は1939年の鶴岡一人の10本塁打で、それに並んだ。2リーグ制以降では野村勇が新人で最多だ。

◆ソフトバンクが3連勝。二回にデスパイネの7号ソロで先制し、三回は新人野村勇が9号2ラン。六回に柳田、八回には再び野村勇がソロを放った。和田が5回1失点で4勝目。日本ハムは6連敗で負け越しが22に膨らんだ。

◆日本ハムのペイペイドームでのソフトバンク戦が今季最終戦となり、試合後、敵地ながら大型ビジョンに来季から使用予定の新球場「エスコンフィールド北海道」の〝予告映像〟が流された。試合後、選手らはベンチ前に整列。映像では2004年からの札幌ドームでの両チームの戦いが振り返られ「舞台はエスコンフィールドへ」「2023PLAYBALL」と表示されて締めくくられた。映像が流された後、新庄監督はじめ選手全員で左翼へ向かい、ファンへ一礼した。ビッグボスの故郷福岡で今季は開幕戦も戦ったペイペイドーム。今カードは3連敗を喫し、この地で今季の対戦成績は12試合で4勝8敗だった。

◆ソフトバンクが同一カード3連勝。先発の和田毅投手(41)が5回1失点で4勝目。野村勇内野手(25)が9号2ラン&10号ソロを放ち、球団の新人本塁打記録(1939年、鶴岡一人の10本塁打)に並んだ。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。--4発が生まれて3連勝「先制点が取れたということ。まずはデスパイネ(二回無死に7号ソロ)。その後の野村勇の2ラン。これが一番効いたかなと思います」--野村勇は10号に到達「もともとパンチ力があって、ちょっとムラがね。打てる日と打てない日がはっきりしているので。きょうは野村勇〝さまさま〟ですね」--三森、牧原大、周東と二塁ができる選手をコロナ禍で欠く中で、今後の二塁については「高田と併用していこうと思っていましたけど、右投手でもしっかり打ってくれたらね。来週から頭から使っていこうと思っています」--和田は5回1失点で4勝目「1週間に1回投げてもらっているので。球数関係なく5回限定でいっています」--継投のタイミング「66球やったっけ? 肘も張ってきたといっていたしね。5回限定でやっているので。何回いこうが5回で代えようと。投げ切れるように頑張ってくれとお願いしているので。次もいけるんじゃないですか」--連戦が続くだけに和田も休ませづらい「和田の力もいるし、先発投手がいないので。和田が抜けたらまた考えないといけないといけなくなるし。板東もハマっているし、ここで和田が抜けたらまたもう1人つくらないといけなくなるので。残り30試合と少し。何とか踏ん張っていきたいと思います」--コロナ禍もあった中で3連勝「代わりの選手がすごく活躍してくれて。頑張ってくれたと思います」--ウエスタン・オリックス戦(タマホーム筑後)で千賀がコロナ陽性から復帰登板。4回を投げて無失点「4回も投げたん? 次60球いけるんじゃないですか? こっちで。抑えていました?」--1安打無失点「じゃあもう大丈夫。期待しましょう」

◆ソフトバンクは21日の日本ハム21回戦(ペイペイドーム)に快勝し、3連勝を飾った。ドラフト4位・野村勇内野手(25)=NTT西日本=が9号2ランと10号ソロをマーク。球団の新人本塁打記録で、南海だった1939年の鶴岡一人と並ぶ最多となった。ソフトバンクの新人・野村勇が1試合2本塁打を放ち今季10号。新人選手の2桁本塁打は昨年の阪神・佐藤輝明(24本)とDeNA・牧秀悟(22本)以来59人目。パ・リーグでは2016年のオリックス・吉田正尚(10本)以来6年ぶり21人目。ソフトバンク(前身を含む)では1リーグ時代の1939年に鶴岡一人がマークした球団の新人最多本塁打記録に83年ぶりに並んだ。2リーグ制(50年)以降の最多は50年の蔭山和夫と61年の小池兼司の9本、福岡に移転した89年以降では97年の井口忠仁の8本をいずれも上回った。

◆日本ハムは1点しか奪えず、連敗が6に伸びた。相手が継投に出た六回以降は10三振を献上。嘉弥真、藤井、モイネロといった勝ちパターンを担う救援陣に全く歯が立たなかった。新庄監督にとっては今季最後の故郷福岡での試合だった。「3連勝したい」と気合を入れて乗り込んだが、返り討ちに遭い「やられましたね。層が厚い」と苦笑い。試合後は敵地のファンにあいさつし、来春に開業する新球場の映像も大型ビジョンで流された。

◆野村勇が球団の新人本塁打記録に並んだ。三回1死一塁に右翼テラスに9号2ラン。八回1死でも左中間テラスに10号ソロを運んだ。「10本はいきたいと思っていたので。ほっとしています」。1939年の鶴岡一人に並ぶ球団新人記録で、2リーグ制以降では最多だ。藤本監督は「来週から頭で使おうと思っている」と継続した先発起用を明かした。

◆日本ハムは1―5で敗れ、今季3度目の6連敗を喫した。新庄剛志監督(50)は「やられましたね。層が厚いですね」と脱帽だった。先発の加藤が3被弾するなど7回4失点。打線も中島の犠飛で1点を返すのみにとどまった。唯一これまでカード勝ち越しとしていたソフトバンク戦だったが、これで10勝10敗1分けのタイに持ち込まれた。この日で今季のペイペイドームでの対戦は最終戦に。試合後には大型ビジョンで「エスコンフィールド北海道」で幕を開ける来季へ向けた短い映像が放映された。左翼席のファンにも全員で一礼。ビッグボスは「新しい球場に対してそういう、(配慮を)してくれることに感謝したい。本当に素晴らしい球場なので福岡から、全国から、見に来てもらいたい」と笑顔を見せた。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
60513 0.541
(↑0.005)
-
(-)
29386
(+3)
338
(+1)
93
(-)
54
(-)
0.233
(↑0.001)
2.540
(↑0.02)
2
(-)
ソフトバンク
57492 0.538
(↑0.005)
0.5
(-)
35408
(+5)
367
(+1)
77
(+4)
63
(-)
0.255
(-)
3.160
(↑0.02)
3
(1↑)
楽天
56512 0.523
(↑0.004)
2
(-)
34404
(+1)
367
(-)
77
(-)
80
(-)
0.246
(-)
3.220
(↑0.03)
4
(1↓)
ORIX
59550 0.518
(↓0.004)
2.5
(↓1)
29375
(+1)
352
(+3)
63
(+1)
52
(+1)
0.247
(↓0.001)
2.730
(-)
5
(-)
ロッテ
51571 0.472
(↓0.005)
7.5
(↓1)
34352
(-)
404
(+1)
68
(-)
102
(-)
0.223
(↓0.002)
3.290
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
44662 0.400
(↓0.004)
15.5
(↓1)
31358
(+1)
418
(+5)
82
(-)
75
(+1)
0.233
(↓0.001)
3.490
(↓0.01)