1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 1 |
西武 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | X | 3 | 12 | 0 | 0 |
勝利投手:エンス(8勝6敗0S) (セーブ:増田 達至(2勝2敗25S)) 敗戦投手:椋木 蓮(2勝1敗0S) 本塁打 |

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◆西武は初回、山川の適時打などで2点を挙げ、先制に成功する。2-1で迎えた5回裏には、1死一三塁の好機から柘植が適時打を放ち、貴重な追加点を奪った。投げては、先発・エンスが6回1失点の好投で今季8勝目。敗れたオリックスは先発・椋木が試合をつくれず、打線も振るわなかった。
◆西武ディートリック・エンス投手(31)はビジターで1勝5敗、防御率3.94も、ベルーナドームでは6勝1敗、防御率1.70で、6月12日広島戦から4連勝中。本拠地では9試合で9失点しかなく、1試合3失点以上許したことがない。
◆オリックスのドラフト1位、椋木蓮投手(22)がプロ初失点した。初回から2安打、3四球と乱れて2失点。2回に2死から連打されたところで早くもベンチは交代を決断した。プロ3度目の登板。7月7日の西武戦(京セラドーム大阪)で6回無失点デビューすると同20日の日本ハム戦(同)では9回2死まで無安打無得点の快投。デビュー2連勝を飾った。その後、新型コロナウイルス陽性判定を受けて離脱。この日が1カ月ぶりのマウンドだった。
◆西武ディートリック・エンス投手(31)が、得意のホームで快投を披露した。初回から3者凡退。2点の援護を受けた直後、2回先頭のオリックス頓宮にソロ弾を浴びたが、3回以降はゼロ行進を続けた。5回、6回も3者凡退に抑えた。「できるだけ効率良く球数を少なく1人1人のバッターを打ち取っていくところが自分のピッチングスタイル」。6回3安打1失点、球数は87球の内容につなげた。本拠地・ベルーナドームでは無類の強さを発揮してきた。試合前までビジターでは1勝5敗、防御率3・94も、ホームになると6勝1敗、防御率1・70で6月から4連勝中だった。これまで1試合に3失点以上許したことがなく、この試合でも例外ではなかった。「チームの一員になって試合に出られるという日が1週間で1日だけ。試合で投げるということ自体がまずはうれしいこと」と気持ちを高ぶらせてホームのマウンドに上がっていた。今カード2連敗して迎えた3戦目。初戦に山本、2戦目に宮城と昨季2人で11敗喫した天敵に屈した。それでも辻監督は「最後終わった時に何位にいるかが問題だから。強がりじゃないけど。みんなで頑張ってこの位置にいるわけだから」と意に介さず、30試合切った終盤戦に目を向けていた。
◆オリックスは西武戦3連勝を逃した。勝てば0・5ゲーム差に迫る一戦だったが、プロ初登板以来無失点だったドラフト1位の椋木蓮投手が2回途中2失点で降板。ブルペンが6投手で1失点と踏ん張ったが逆転できなかった。3度目の先発だった椋木は本来の姿ではなかった。初回から2安打、3四球で2失点。2回2死から連打され交代を命じられた。「悪い流れの投球になってしまった。チームがいい流れで来ていたのに早い回の降板になり、情けないです」と猛省した。7月にデビュー2連勝。2試合目の日本ハム戦は9回2死まで無安打の快投だった。コロナ陽性で離脱し、今回が1カ月ぶりの登板でプロ初黒星を喫した。中嶋監督は「今までにない感じ。まあもう1回ね。初めての球場だし、いろいろ重圧もあるでしょう。乗り越えられる選手と思っています」と変わらぬ信頼を寄せた。【柏原誠】○...頓宮が連日の奮闘を見せた。3カ月ぶりの4番で先発すると、2点を追う2回に5号ソロを左翼に運んだ。前日は適時二塁打2本。「感触はよかったけどまさか入るとは思わなかった。何とか椋木の援護をできるようにと思っていた」。ただ打線は元気なく反撃もこの1点だけ。この日、杉本が濃厚接触疑いで離脱。野手陣も踏ん張りどころを迎えている。
◆西武がリーグ一番乗りで60勝に到達した。先発ディートリック・エンス投手が6回3安打1失点と好投。打線はオリックス先発の椋木から初回、山川の先制タイムリーなどで2点奪い、2回途中で引きずり降ろした。継投を刻んできた相手に対し、5回は先頭の呉念庭が出塁。すると、次打者・愛斗の打席でバスターエンドランを仕掛け一、三塁のチャンスをつくった。8番柘植の右前適時打でリードを広げ、守り切った。負ければ首位陥落だったチームは、2位ソフトバンクと0・5ゲーム差のままキープ。2・5差に4チームひしめく混戦が続く。辻発彦監督は「念庭の走塁とか、初回の(森)友哉の三塁までいった走塁とか、きょうは得点に結びついてよかったと思う」と、接戦をモノにして喜んだ。
◆元F1ドライバーのアイルトン・セナと、木村拓哉演じる「ロングバケーション」の主役・瀬名が由来の西武柘植世那捕手(25)が、たくみな"操縦術"で好リードした。スタメンマスクをかぶり左腕・エンスとのバッテリー。「球が強いのでドンドン押していけるピッチャー。特徴を生かせた」と150キロを超える直球に、変化球は3種類のカットボールを使い分ける。2回のソロ弾1発にとどめ、継投に入ってもゼロ行進を演出した。今カード3連敗を阻止する白星。12日以来のスタメンでも、実戦感覚はベンチで植え付けてきた。出場がなくても、配球を頭の中で想定し続けた。「イメージだけは常に持つようにしている」。ポジション柄、試合間隔が空いても、ただの"バケーション"にはしなかった。この試合でスタメン時は、引き分けを挟んで4連勝。正捕手森、ルーキー古賀とライバルがひしめく中で、主役級の存在感を示した。打席に入れば、スピードを生かし訪れたチャンスをものにした。5回先頭の呉念庭が出塁。すると次打者・愛斗の打席でバスターエンドランを仕掛け一、三塁で打席が回ってきた。初回は2死満塁、3回は1死一、二塁でいずれも空振り三振。「ふがいない打席が続いたので、なんとかチームのために打点を取る気持ちだった」。詰まらせながら、二塁の頭を越えて貴重な1点をもたらした。負ければ首位陥落の可能性があった一戦を制し、リーグ一番乗りの60勝。「勝つことがやはり一番キャッチャーは大事。とにかく勝つことだけを、出たときには考えてます」。残り29試合。どんな立ち位置だろうが、全力で走り抜ける覚悟だ。【栗田成芳】○...左腕・エンスがホームで無類の強さを発揮した。ソロ弾1発にとどめ、6回3安打1失点と好投し8勝目を挙げた。うち本拠地・ベルーナドームで7勝1敗、防御率1・68と好相性を誇る。食堂で出るカレーが好物で、試合前にパワーチャージ。「受けてくれていた柘植がすごくいいリードで守ってくれていたので、それも助けになりました」と相方に感謝した。▽西武辻監督(攻守両面で貢献した柘植に)「必死だったと思う。常時出ている選手じゃないから難しいのは分かる。それでも結果を出していかなければならない世界。そういう気持ちでタイムリーを打ったと思う」
◆西武・山川穂高内野手(30)が先制適時打を放った。一回1死一、二塁。先発・椋木の真っすぐを左前にはじき返した。2連敗中のチームに流れを呼ぶ貴重な先制点をたたきだし「打ててよかった」と語った。
◆オリックスのドラフト1位新人の椋木は1回2/3を4安打2失点でプロ初黒星を喫した。デビューから3試合目で初めての敵地のマウンドで、一回に3四球と制球に苦しんだ。1死一、二塁で山川に左前打されてプロ初失点。さらに一、三塁では暴投で2点目を許した。二回に2死から源田、森に連打を浴びたところで交代となった。7月7日の初登板で6回2安打無失点と好投し、初勝利を挙げた西武との再戦。新型コロナウイルス感染から復帰登板ともなったが、苦い結果に。「ストライクを取りにいったところを打たれる悪い流れの投球になった。早い回でマウンドを降りて情けない」と悔やんだ。
◆首位の西武が連敗を2で止め、リーグ60勝一番乗り。エンスが6回1失点で8勝目、増田は25セーブ目を挙げた。チームに主砲がいい流れを呼び込んだ。西武・山川が0-0の一回1死一、二塁、オリックス・椋木から左前先制打を放ち「打ったのは真っすぐ。打ててよかった」とうなずいた。なおも1死一、三塁から後続・呉が相手の暴投を誘い、チームはこの回2点の先制に成功。五回には柘植の適時打で3-1とリードを広げた。キング独走する35本塁打の山川は8月14日の楽天戦(楽天生命パーク)以来アーチがないが、この日の先制打で5試合連続安打をマーク。打率を再び2割8分台(・286)まで戻した。今季は開幕直後に右足太もも肉離れで約3週間離脱したが、復帰後はアーチを量産。先月29日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)ではソフトバンク・千賀から特大アーチを放って3年ぶりに30号に到達。昨年屈辱の最下位から2019年以来のV奪回を狙うチームの打線を牽引(けんいん)している。首位のチームは本拠地でのオリックスとの3連戦の最初の2試合に連敗。2位のソフトバンクに0・5ゲーム差、3位・オリックスにも1・5ゲーム差と詰め寄られ迎えた負けられない一戦で主砲が意地の一打を放った。(石井孝尚)
◆オリックスは首位西武との3連戦で3連勝を逃した。先発の椋木が制球に苦しみ、二回途中で降板後、八回まで救援の6投手がつないだが、流れを引き戻すことはできなかった。新型コロナウイルス感染者との濃厚接触の疑いで出場選手登録を外れた杉本を欠いた打線は二回の頓宮の本塁打による1点に終わった。1―2の三回1死三塁では福田の投手強襲のライナーがエンスに好捕され、続く中川圭が三振に倒れて同点機をつぶし、五回以降は無安打だった。中嶋監督は「今日は結果が良くなかっただけ。次どうするか、それしか考えていない」と切り替えを強調した。
◆首位の西武が連敗を2で止め、リーグ60勝一番乗り。エンスが6回1失点で8勝目、増田は25セーブ目を挙げた。負けたら首位転落の大事な一戦で、西武・柘植世那捕手(25)が攻守でチームの連敗ストップに貢献。五回にリードを広げる貴重な適時打を放つと、守っては4人の継投でオリックス打線を3安打1点に封じた投手陣を好リードした。「勝つことができて本当にうれしい。(適時打は)チームのために1点を取る気持ちで打席に入った」先発・エンスと阿吽(あうん)の呼吸で6回3安打1失点の好投を引き出すと、七回からは水上、スミス、増田の無失点リレーに一役買った。バットでも2-1の五回1死一、三塁で右前適時打を放ち、貴重な追加点をたたきだした。この日はDHに入った正捕手・森に代わって、託された8月12日の楽天戦(楽天生命パーク)以来、8試合ぶりのスタメンマスク。「僕の立場は本当に1試合1試合が大事。負けたら評価も下がるし、とにかく勝つことだけを考えてやっている」と出場がない日は、ベンチで場面ごとの球種を想定に取り組むなど研究に余念がない。チームは連敗を2で止めて、首位の座を死守。辻監督は「(柘植は)常時出ている選手じゃないから難しいのは分かる。それでも結果を出していかなければならない世界なのでそういう気持ちでタイムリーを打ったと思う」と伏兵の活躍に目を細めた。(石井孝尚)
◆西武・山川が0-0の一回1死一、二塁、椋木から左前先制打を放ち「打ったのは真っすぐ。打ててよかった」とうなずいた。後続が暴投を誘いチームはこの回2点の先制に成功し、試合の流れを掴んだ。8月14日の楽天戦(楽天生命パーク)以来6試合アーチはないが、この日の先制打で5試合連続安打をマーク。打率を再び2割8分台まで戻した。
◆西武のエンスは真っすぐに伸びがあり、6回3安打1失点で8勝目を手にした。これで本拠地ベルーナドームでは10登板して7勝目。「体の状態がとても良かった。一回から味方が援護してくれて、リラックスして投げることができた」と振り返った。2―1の三回1死三塁では、福田の放った鋭いライナーを好捕し、続く中川圭を空振り三振に仕留めてピンチを脱した。「一個ずつアウトを重ねていくことを意識した。積極的にストライクゾーン内で勝負できた」と自賛した。
◆西武・山川穂高内野手(30)が36号同点ソロを放った。1点ビハインドの七回先頭。フルカウントからオリックス先発・山本の真っすぐを完璧に捉え無人の左中間の3階スタンド前段たたき込んだ。試合を振り出しに戻す貴重な一発となり「完璧でした。山本投手からはもう何年も打てていなかったのでめっちゃうれしいです」と喜びのコメントを寄せた。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 |
60 | 51 | 3 | 0.541 (↑0.005) | - (-) |
29 | 386 (+3) | 338 (+1) | 93 (-) | 54 (-) |
0.233 (↑0.001) | 2.540 (↑0.02) |
2 (-) |
ソフトバンク |
57 | 49 | 2 | 0.538 (↑0.005) | 0.5 (-) |
35 | 408 (+5) | 367 (+1) | 77 (+4) | 63 (-) |
0.255 (-) | 3.160 (↑0.02) |
3 (1↑) |
楽天 |
56 | 51 | 2 | 0.523 (↑0.004) | 2 (-) |
34 | 404 (+1) | 367 (-) | 77 (-) | 80 (-) |
0.246 (-) | 3.220 (↑0.03) |
4 (1↓) |
ORIX |
59 | 55 | 0 | 0.518 (↓0.004) | 2.5 (↓1) |
29 | 375 (+1) | 352 (+3) | 63 (+1) | 52 (+1) |
0.247 (↓0.001) | 2.730 (-) |
5 (-) |
ロッテ |
51 | 57 | 1 | 0.472 (↓0.005) | 7.5 (↓1) |
34 | 352 (-) | 404 (+1) | 68 (-) | 102 (-) |
0.223 (↓0.002) | 3.290 (↑0.01) |
6 (-) |
日本ハム |
44 | 66 | 2 | 0.400 (↓0.004) | 15.5 (↓1) |
31 | 358 (+1) | 418 (+5) | 82 (-) | 75 (+1) |
0.233 (↓0.001) | 3.490 (↓0.01) |
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