ソフトバンク(☆7対2★)日本ハム =リーグ戦19回戦(2022.08.19)・福岡PayPayドーム=
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日本ハム
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ソフトバンク
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勝利投手:板東 湧梧(1勝0敗0S)
敗戦投手:ポンセ(2勝4敗0S)
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◆ソフトバンクは3回裏、2死二三塁から柳田の2点適時打で先制する。そのまま迎えた6回には、デスパイネの犠飛などで2点を加え、リードを広げた。投げては、先発・板東が6回途中1安打無失点の投球で今季初勝利。敗れた日本ハムは、打線が振るわなかった。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が今季最後の福岡遠征に合わせて、初めてスーツで球場入りした。黒のスーツにサングラスを装着してビシッと決めたBIGBOSSは「なんか3週間くらい前に、ここの球場で開幕したような感じですけど、もう最後なんで。3連勝したいと思います」と、故郷の福岡で3連勝締めを宣言した。今季の開幕戦を含めて、ここまでペイペイドームでは9試合を戦って4勝5敗。最初は5連敗だったが、6月26日に福岡初勝利を挙げると、7月8日からの3連戦は3連勝で現在は4連勝中。正装でシーズンラスト福岡に乗り込んだBIGBOSSは、対戦成績で唯一勝ち越している2位ソフトバンク相手に"福岡7連勝"フィニッシュを目指す。

◆日本ハムのコディ・ポンセ投手(28)が三塁へけん制するそぶりを見せる偽投でボークを取られた。6回1死三塁の場面で、けん制の動作を見せたがボールは投げなかった。その瞬間に、審判団からボークを指摘され、三塁走者が生還。大きな4点目を失った。かつては、けん制で三塁への偽投は認められてきたが、MLBでは13年シーズンから、NPBでも14年シーズンから禁止となっている。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が試合後、コディ・ポンセ投手(28)が三塁へけん制するそぶりを見せる"偽投"でボークを取られたシーンについて言及した。「ポンセ君は、どうしちゃったのかな~? あれは、サードに投げないと、ボークですもんね。ちょっと聞いてみます」と話した。ポンセは6回1死三塁の場面で、三塁へのけん制の動作を見せたが、ボールは投げなかった。その瞬間に、審判団からボークと判定されて三塁走者が生還。大きな4点目を失った。ポンセは試合後に「サインを、ちょっと間違えてしまった」と反省し、「過去のことなので、それはもう振り返らず、そこから学んでいけばいいと思う」と、振り返った。かつては、けん制で三塁への偽投は認められてきたが、MLBでは13年シーズンから、NPBでも14年シーズンから禁止となっている。

◆ソフトバンク板東湧梧投手(26)が2年ぶりの白星を先発としての自身初勝利で飾った。日本ハム戦(ペイペイドーム)で2年ぶり2度目の先発。6回途中1安打無失点の好投だった。リリーフとして活躍する右腕が、千賀、大関が離脱している先発陣を救い、チームの日本ハム戦の連敗を6で止めた。首位西武が敗れたため、ゲーム差は1.5になった。お立ち台に立った板東が、端正な顔をほころばせた。2年ぶり白星、そして先発では自身初のウイニングボールを手にし「やっぱりうれしいですね」と、さわやかに笑った。2年ぶりの先発で不安もあった。だが、初回を3人斬りで立ち上がり、「緊張したんですけど、入りでいい球を投げられた。『行けるぞ』と思えたので、割り切っていきました」と乗っていった。3回まで完全投球を続け、先頭に死球を与えた4回もしのいだ。6回途中無失点と堂々の投球だった。昨年オフから先発挑戦し、ローテーション入りを目指してきた。だが、キャンプ直前の新型コロナウイルス感染などで出遅れ、かなわず。今季はここまで18試合の中継ぎ登板にとどまっていた。エース千賀や大関が離脱し、杉山も不振で回ってきたチャンスで結果を残し「自分としては先発でやりたい思いがある。こういう投球を続けられればチャンスがあると思う。そこを勝ち取れるように」と、逆襲での先発定着を誓う。チームにとっても6連敗中だった日本ハムに、引き分けを含めて8試合ぶりの勝利。カード別最多の25発を打たれ、勝てなかった7戦で13発だった本塁打も許さなかった。藤本監督は「甘いところに行ったら、あれだけ振ってくるのでね。コントロールミスが一番怖い。それが、今日の板東にはなかったですね」と、右腕をたたえた。首位の西武が敗れたため、ゲーム差は1.5に再接近。藤本監督は「日本ハムに負け越しているのはうちだけなんでね。ソフトバンクはやりやすい、と思われたくないからですね」。このまま一気に、日本ハム戦3カードぶりの勝ち越しを狙う。【山本大地】板東湧梧(ばんどう・ゆうご)1995年(平7)12月27日、徳島県生まれ。小2から投手兼遊撃手として野球を始める。鳴門3年時に春夏甲子園出場。JR東日本では17年日本選手権、18年都市対抗に出場。18年ドラフト4位でソフトバンク入り。20年にリリーフでプロ初勝利を含む2勝。昨季は中継ぎで44試合に登板。182センチ、76キロ、右投げ右打ち○...4番柳田は先制の2点適時打を含む今季2度目の4安打で貢献した。3回2死二、三塁。カウント1-2と追い込まれたが、ポンセのナックルカーブをうまく中前に運んで2走者を迎え入れた。「追い込まれてしまったので、必死に前に飛ばすことだけを考えました」。2回の内野安打を含め、その後も右翼線二塁打に右前打。首位奪回へ、柳田の復調は必須。「試行錯誤しながら、明日も頑張っていきたい」とお立ち台で活躍を誓った。▽ソフトバンク野村勇(8回、代打で中越え適時二塁打) 打ったのはスライダー。とにかくチャンスだったので、思い切って自分のスイングを心掛けました。チャンスを生かすことができて良かったです。

◆日本ハムはミスが失点につながり、今季8度目の4連敗を喫した。先発ポンセは3回に暴投の直後に柳田に2点適時打を浴び、6回にはボークで4点目を失った。新庄剛志監督(50)は今季最後の福岡3連戦とあり、初めてスーツ姿で球場入りも、試合はビシッと締まらず。4安打2得点に終わった攻撃について、この日はノーサインだったことを試合後に明かした。BIGBOSSの主な一問一答は以下の通り。新庄監督 (8回1死一、三塁でデスパイネを)なんとか抑えてほしかったけどね、北浦君。彼は「今日、腕が振れている」っていう時と「振れてない」っていう日が、ちょっとはっきりしているから。まあまあ、その辺はね、経験して、体験して。成長する年ですよね、今年は。みんながね。-ボークで、もったいな失点もあった新庄監督 ミスはどのチームもある。それを減らしていくチームが強くなっていくと思いますよ。もうこれは、練習しかないですね。-7回に2点を返した後の無死一、三塁の場面での作戦は?新庄監督 ない! 今日は、ない!! 最初からサインは出さないって(決めていた)。で、どうやって点を取るかっていうのを自分で楽しむというか、ちょっと1回いろいろ考えさせないでやって、いろいろ試すっていう。今日は(サインは)なしって、決めていました。-ノーサインは試合前に選手には伝えていた?新庄監督 伝えてない。打席に立つ前に「打てよ。ないよ、サイン。打てよ」って言ってました。-ノーサインの意図は?新庄監督 頭を使わせるっていうのは、ものすごく大事なことだからね。僕もそうだったんですけど、何もなかったら「お、任されている」っていう気持ちになる、ですね。-三塁手・清宮のところに初めて打球が飛んだ新庄監督 (2回柳田の)内野安打は誰でも無理でしょ。内野安打でしょ。(人気野球ゲームの俊足キャラの)ピノくらいでしょ、あれを刺せるのは。-ファームで五十幡が実戦復帰した新庄監督 ね! 10日前くらいに軽いバッティングをし始めていたので。まあ、でもゆっくり焦らず。腰ってやっぱり中心の部分なので、ちょっと大事。しっかり走れて振れるまでは(昇格は)考えていないですね、今年は。ま、でも最後の方にね、ちょっと直線の走りは多分大丈夫だと思うから。ひねりとか、いろいろ...危ないと思うので。大事な選手なので、そんなに焦らさずにやっていきたいなと思います。-野手で1軍未昇格は五十幡だけ新庄監督 いやいやマジで、全員(1軍へ)上げたっていうのは、これはなかなか出来ないですよ、シーズンで。オレは宣言したらするので。途中、「ああ...」っていう時もありましたけど、経験させるために。そういうチームなので。-高卒新人投手3人(達、畔柳、松浦)の今季中の1軍デビューは?新庄監督 ない! いろいろ事情が...あって(笑い)。いろいろ、あるんですよ。-この日は初めてスーツを着て球場入り。地元の福岡だったから?新庄監督 いやいや移動便がなくて、チームと一緒に動くからスーツ。みんないて、写真撮っているから「なんで?」と思って。どういう理由だと思いました?(節目とか、メーカーと契約したとか)全く関係ないです。チームと一緒の動きなので、スーツで来たのよ。

◆気合十分のBIGBOSSだったが、守りからリズムを崩し、4季ぶりのソフトバンク戦7連勝を逃した。日本ハム新庄剛志監督(50)は試合前、「なんか3週間くらい前に、ここの球場で開幕したような感じですけど(敵地でのソフトバンク3連戦は)もう最後。3連勝したいと思います」。オーダーメードで仕立てたブラックの三つぞろえにサングラスと、バチバチに決めて札幌から故郷福岡に乗り込んだが、宣言通りの白星とはならなかった。先発ポンセは6回5安打4失点(自責3)で4敗目。3回に、2安打に暴投も絡み2死二、三塁とピンチを広げて先制点を許し、6回は守備の乱れとボークで余計な失点を重ねた。ボークは三塁けん制のそぶりを見せた偽投でとられた。右腕は「いくつかの間違いを犯してしまって、負ける結果につながってしまった」と猛省し「もう振り返らず、失敗から学んでいけばいい」。守備のサインミスを繰り返さないよう心に刻んだ。「ポンセ君は、どうしちゃったのかな~」と、首をかしげた新庄監督は「ミスは、どのチームもある。それを減らしていくチームが、強くなっていく。もう、これは練習しかないですね。練習と、プレーが起こる前の想定をしてプレーをするっていう(のが大事)」と語気を強めた。チームは4連敗。指揮官は「今年は経験して、成長する年。みんなが」と位置付けながらも「連敗はしないようにしていかないと」と言った。【中島宙恵】○...上川畑が打線でただ1人、マルチ安打をマークした。4回に右前打、7回には左前打でチャンスメークして得点につなげた。「内角を意識しすぎてバランスが崩れていたので、札幌ドームの時に修正できた結果が、今日の2安打につながった」と振り返った。一方で、二塁守備では2回に打球をトンネルする失策。「足が止まってしまった。足をしっかり動かしていきたい」と反省した。○...開幕前に腰の手術を行った五十幡がイースタン・リーグ、ロッテ戦(浦和)で実戦復帰した。「1番中堅」でスタメン出場し、2打数1安打。中堅守備もこなした。今季、1軍未昇格の野手は五十幡のみ。新庄監督は「ゆっくり焦らず。腰は大事。(シーズンの)最後の方には直線の走りはたぶん大丈夫だと思うけど、大事な選手なので焦らせずにやっていきたい」と、慎重に今後の経過を見守る。

◆ソフトバンクの4番柳田が先制の2点適時打を含む4安打の活躍で、対日本ハムの連敗を6で止めた。3回2死二、三塁。カウント1-2から、ポンセのナックルカーブをうまく中前に運んだ。「追い込まれてしまったので、必死に前に飛ばすことだけを考えました」。今季2度目の4安打で打線をけん引したが、首位奪回へ向け、柳田の復調は必須。「試行錯誤しながら、明日も頑張っていきたい」とお立ち台で活躍を誓った。

◆やっぱり打線の核は「4番打者」だ。ソフトバンクが苦手の日本ハムに完勝。今季初先発となった板東が6回途中無失点の好投を見せれば「主砲」もしっかりと責任を果たした。開幕からなかなか笑顔と縁遠かった柳田がお立ち台で笑った。「(打撃は)ひどいです。でも、試行錯誤しながら頑張っています」3回2死二、三塁の好機にポンセのナックルカーブを中前に運んだ。2人の走者を迎え入れ主導権を握った。「追い込まれていたので必死に前に飛ばすことだけを考えていた」。前カードの西武戦(ベルーナドーム)から打席で少しばかりアゴを上げた構えになった。繰り返す微調整は開幕から数知れないだろう。納得のフォームにはまだまだ届いていないのだろうが、ペナントレースは早くも終盤戦に入る。胸にキャプテーンマークを付けて臨むV奪回のシーズン。「4番」は結果で応え続けるしかない。1打席目の内野安打、6回の右翼線二塁打に8回には一、二塁間を割って右前に運んだ。今季2度目の4安打。だが、猛打賞もこの2度だけ。毎年、2ケタ近い猛打賞を記録している男にとっては、少しばかりさびしい数字だが、復調のきっかけとなるのならチームにとっては頼もしい安打ショーでもあった。故障者続出にコロナ禍もあって、なかなかチームは整わない。8月戦線は周東、牧原大らの「機動性」を高め、スピード感ある多彩な攻撃を目指しているものの、やはり存在感ある「主軸」のバットは最大の魅力となる。中村晃、三森のコロナ陽性が判明しただけに、主軸への依存度はさらに高まる。試合後の藤本監督も「4、5番が打てばね」と柳田、デスパイネの打撃にさらに期待を寄せた。「しっかり気を引き締めてやります」。柳田はファンの前でキッパリと言った。主将&4番のプライドは忘れていないはずだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆日本ハムのエース上沢が20日ソフトバンク戦で、右足中指付け根付近の骨折から約1カ月ぶりの復帰先発に臨む。7月16日西武戦で打球が直撃して負傷。患部の状態は「70%ぐらい」と万全ではないが、実戦復帰した14日の2軍戦では3回パーフェクトで最速150キロをマークした。「復帰したからにはケガしてようが、リハビリ明けだろうが、いつも通りに投げる」と意気込んだ。

◆ソフトバンクのダンスパフォーマンスチーム「ハニーズ」のメンバーが"きつね化"した。ペイペイドームで3回表終了時に実施される恒例コーナー「ホットドックレース」に参加したハニーズのメンバーが、日本ハム発の「きつねダンス」で欠かせない「みみカチューシャ」を付けて登場。グッズマンやホットドック、ポップコーンらのキャラクターとの競争で、きつね耳のハニーズが見事にトップで駆け抜けた。この日は、日本ハムのマスコット「ポリー」が北海道から福岡へ出張。トップになったきつね耳のハニーズとともに喜んでいた。

◆ソフトバンク・中村晃外野手(32)が「特例2022」で出場選手登録を抹消された。試合前に代表取材に応じた藤本博史監督(58)が言及した。「体調不良で休み。代替選手で黒瀬を呼んでいます」。今季91試合に出場して打率・244、4本塁打、38打点。8月打率・286と上昇気配を見せていた。8月はチームは6連戦が続く厳しい日程で指揮官も「移動、移動で体調不良も出てきますよね」と引き締めていた。1軍からは18日に川瀬が新型コロナウイルス陽性で離脱した。6月下旬には感染者が続出しただけに、中村晃も含めて事態が広がらないことを祈るしかない。

◆ソフトバンク・武田翔太投手(29)が20日の同戦で先発する。試合前の練習でキャッチボールなどで調整し、意気込みを明かした。「つながりというか、それがあるイメージ。予想外のことをしてくるイメージはあるので。準備しつつというところですね。足を絡めてくるイメージがあるので」武田にとって日本ハム戦は、今季初登板だった7月9日(ペイペイドーム)以来なる。今季初勝利を挙げた8月6日の楽天戦(同)から先発ローテーションに入りこれが3週目。「(疲れや張りなども)いつも通りです」。前回登板は13日のオリックス戦(同)で、5回?を投げ7四死球を与えながらも1失点だった(勝ち負け付かず)。2勝目を目指してマウンドに立つ。チームとしても、19日の試合前時点で7勝10敗1分けと負け越している日本ハム戦。混戦のパ・リーグを抜け出すためにも白星で応える。

◆ソフトバンク・三森大貴内野手(23)が「6番・二塁」で先発したが三回の守備から途中交代した。二回1死一塁の打席では二塁に痛烈な当たり。敵失を誘って1死二、三塁にチャンスを広げた。得点にはつながらなかった。その直後、藤本監督は審判に交代を告げ、二塁には高田が入った。三森は7月10日の日本ハム戦(ペイペイドーム)で左手親指を骨折。8月16日の西武戦(ベルーナドーム)で復帰したばかりだった。

◆ソフトバンクの柳田が三回に、2試合連続の適時打となる先制2点打を放った。2死一、二塁で打席に入ると、4球目の暴投で二、三塁と好機が広がる。続く5球目のカーブを巧みにすくい上げて中前へ運んだ。「追い込まれてしまったので、必死に前に飛ばすことだけを考えた」と胸を張った。二回には内野安打。六回には初球を捉えての二塁打でチャンスメークしてその後の得点につなげた。八回にも右前打とし、7月24日以来となる1試合4安打、8月では初めてとなる2試合連続の複数安打をマーク。打率2割台中盤から抜け出せずに苦しみながらも、4番打者としてチームを支えている。

◆日本ハム・上沢直之投手(28)が20日のソフトバンク戦で復帰先発する。7月16日の西武戦(札幌ドーム)でジャンセンの打球を右足に受けて、中指にあたる第3趾基節骨(きせつこつ)骨折と診断され、その後19日に骨吸収素材による骨接合術を受けていた。19日は試合前の練習で準備を整えた。約1カ月ぶりの登板へ「1日でも早く復帰したかった。自分の仕事をしっかりできるように頑張りたい」と意気込んだ。(ペイペイドーム)

◆ソフトバンクの板東が今季初先発で六回途中1安打無失点と好投し、2年ぶりの白星を挙げた。三回に柳田の2点打で先制。六回にデスパイネの犠飛などで2点、八回は5安打を集めて3点を加えた。日本ハムは4連敗となった。

◆日本ハムは投打で見せ場をつくれず、ソフトバンク戦の連勝が6で止まった。先発ポンセが6回5安打4失点と踏ん張れず。打線も4安打2得点にとどまり、反撃できなかった。新庄監督は「連敗はしないようにしていかないといけないですね」と前を向いた。この日は七回に、これまで重盗で誘い出す本盗やスクイズなど、様々な作戦を仕掛けてきた走者一、三塁の場面で、ノーサインを貫いたことも明かした。「頭を使わせるっていうのはものすごく大事なんで。僕もそうだったんですけど。何もなかったら打て、任されているっていう気持ちにもなってね」と説明していた。

◆ソフトバンクが日本ハム戦の連敗を「6」で止めた。今季初先発の板東湧梧投手(26)が5回?を投げて無失点で今季初勝利。柳田悠岐外野手(33)が三回2死二、三塁から2点中前打を放ち、これが決勝点となった。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。--板東が好投「5回くらいまでいったら十分だと思っていましたけど、それ以上いけそうな感じだった。初先発で、疲れもあったみたいで。五回を終わって、右打者2人だけいこうかと。しっかり抑えてくれたので、いいゲームができたと思います」--立ち上がりから内容がよかった「そんなコントロールが乱れるタイプではないので。その中でもきょうはしっかり投げてくれました」--期待通り、期待以上の内容だった「期待以上ですね。きょうは全員(中継ぎ)でいこうと思っていたんですけど。5回以上投げてくれたので、期待以上です」--交代のタイミングについては「ただ初先発ですから。重圧も疲れもあったでしょうし。投手コーチも5回で代えようと、六回の頭から田中正義でいこうと話は出ていたんですけど。ちょっとだけ引きのばした感じです」--また先発を託す考えは「当然、次も考えています。この後、11連戦もあるので。そのへんも当然、板東の先発も。その前にも入ってくる可能性がありますね。これだけの投球をしてくれたらね」--打線では柳田が先制打を含む4安打「柳田はここまで状態が、調子はよくなかった。ちょっと当てにいくところもあったんですけど、西武戦(16日から3連戦、ベルーナドーム)くらいから球を引き付けられるようになってきた。1本は内野安打ですけど、残り3本はしっかり振っていたので。あしたから楽しみになってきました」--先日は、軸足でのタメができていないと「改善されてきていますね。王会長からも指摘をされて。改善しながら西武戦にいったんですけど。だいぶ軸で回転できるようになってきていると思います」--日本ハムに苦しんでいたが、白星「まだ残っているんですから。日本ハムに負け越しているのはうちだけなので。ソフトバンクはやりやすいと思われたくないからね」

◆年俸という懸賞金は、6億2000万円。鷹の一味を背負う「船長」が、チームを勝たせた。ソフトバンク・柳田がV打&4安打。首位西武に1・5ゲーム差とした。「バッティングが難しすぎてわからないんですけど。それでも、毎日試合はあるので。頑張っています」0-0の三回2死二、三塁。ポンセの126キロカーブを中前に2点打。「いい打席だった」。7月24日のオリックス戦(京セラ)以来、今季2度目の4安打。13年目で改めて打撃の難しさを吐き出したが、終盤戦においてはチームの勝利がすべてだ。「王」を目指す男に憧れる。8月12日から、第2打席に女性歌手「Ado」の楽曲『私は最強』を使用。主人公のルフィが海賊王を目指す大人気漫画「ONE PIECE」の公開中の映画「ONE PIECE FILM RED」の作中にも用いられている楽曲だ。「もちろん見ました」。感想を問われると、ファン心理を誰よりも理解していた。「言わない方がいいでしょ、絶対。ネタバレといわれてもアレなので」一時期、ONE PIECEのステッカーをヘルメットにも貼るなど、作品の大ファン。苦しいペナントレースの途中なだけに「(映画は)唯一の楽しみだったので。今シーズン唯一の楽しかったこと」と笑ったが、頂点を目指しているのは柳田もルフィも同じだ。「それを超えるのは優勝しかないと思うので。優勝できるように頑張ります」ONE PIECEの物語も、今シーズンも終盤にまできた。優勝という大秘宝を手に入れて、球界王に、柳田はなる。(竹村岳)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
59503 0.541
(↓0.005)
-
(-)
31383
(+3)
331
(+4)
93
(-)
54
(-)
0.233
(↑0.001)
2.530
(↓0.02)
2
(-)
ソフトバンク
55492 0.529
(↑0.005)
1.5
(↑1)
37394
(+7)
363
(+2)
72
(-)
63
(-)
0.254
(-)
3.180
(↑0.02)
3
(1↑)
ORIX
58540 0.518
(↑0.004)
2.5
(↑1)
31368
(+4)
349
(+3)
61
(+2)
49
(-)
0.248
(-)
2.750
(↑0.01)
4
(1↓)
楽天
54512 0.514
(↓0.005)
3
(-)
36398
(+5)
365
(+6)
76
(+3)
76
(-)
0.246
(-)
3.280
(↓0.02)
5
(-)
ロッテ
51551 0.481
(↑0.005)
6.5
(↑1)
36350
(+6)
398
(+5)
68
(+1)
102
(+2)
0.225
(↓0.001)
3.290
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
44642 0.407
(↓0.004)
14.5
(-)
33354
(+2)
404
(+7)
82
(-)
74
(-)
0.233
(↓0.001)
3.430
(↓0.03)