西武(★3対4☆)オリックス =リーグ戦19回戦(2022.08.19)・ベルーナドーム=
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ORIX
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西武
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勝利投手:山本 由伸(11勝5敗0S)
敗戦投手:本田 圭佑(3勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】若月 健矢(3号・5回表ソロ),若月 健矢(4号・7回表ソロ)

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◆オリックスは1点リードで迎えた5回表、若月のソロが飛び出し点差を広げる。その後同点とされるも、7回には若月の2打席連発となるソロで勝ち越しに成功した。投げては、先発・山本が9回3失点8奪三振の力投で今季11勝目。敗れた西武は、2番手・本田が痛恨の一発を浴びた。

◆オリックス山本由伸投手(24)の西武戦は今季2勝0敗、防御率0・39、通算では11勝3敗、防御率1・11の好成績。このカードは昨年7月2日からシーズンをまたいで6連勝中で、同年8月20日から6試合連続1失点以下。

◆オリックス若月健矢捕手(26)がプロ初の2打席連発で、山本由伸投手(24)を強力に援護した。2-1の5回に左中間最深部へ3号ソロ。「自分のミスから失点してしまっていた。まだ取り返せたとは言えない」。山本が同点とされた直後の7回には右翼ポール直撃の1発でベンチの山本を喜ばせた。「追いつかれた直後だったし、とにかく塁に出ることだけを考えていた。結果的に本塁打になってくれてよかった」と笑みを浮かべた。初回1死二塁の守備で、森をワンバウンドで空振り三振させた後に一塁に悪送球して振り逃げを許した(三振と失策)。ピンチを拡大させて先制点を奪われていた。

◆西武が難敵山本にまたしても屈した。初回に相手のミスを突き先制。2点を追う6回には山川の適時打で1点差とし、呉念庭の併殺打の間に同点に追い付いた。しかし、継投に入った7回に、2番手本田が許したソロ弾の1点に泣いた。対山本は昨季からシーズンをまたいで7連敗。それでも3点以上を奪ったのは9試合ぶりで、辻監督は「しつこさも出てきたし、攻撃の糸口が見えてきた気がする」と、敗戦の中から光明を見いだした。▽西武今井(4四球など暗転した4回に) 後々自分で考えたら、冷静になって試合中でも修正できなければいけなかったところ。

◆オリックス若月健矢捕手が初の1試合2発で勝利に貢献した。5回に左中間最深部へ3号ソロ。同点とされた直後の7回には右翼ポールに当てる2打席連発の決勝弾。「自分のミスから失点しまったので」。初回に悪送球で先制点につながるピンチを招いた。新型コロナ陽性で12日ぶりの出場。中嶋監督は「(ミスは)その影響と思う。投げ方も打撃も忘れていたら即交代だったんですが、打つ方は忘れてなかったみたい」と目を細めた。

◆オリックス山本由伸投手(24)が負けられない首位西武との第1戦に、粘りの3失点で完投。2.5ゲーム差に詰めた。今季11勝目を挙げ、高卒6年目で通算50勝に到達した。「絶対に勝たないといけない試合なので、いつも以上に気合を入れていました。それが出せて、すごく気持ちいいです」リードは1点。当然のように9回もマウンドに向かった。中8日のエースは試合前から首脳陣に完投を託されていた。2死一塁から外崎を必殺の148キロフォークで空振り三振に切るとやっと笑みを浮かべた。135球は自己最多。「後半になるにつれて感覚が何とかマシになっていた。いけると思って腕を振りました」。最後までアクセル全開の熱投だった。ベルーナドームの苦い記憶にも勝った。前回対戦となった2日は6回1失点と粘ったが勝てなかった。結果、チームは痛すぎる3連敗。流れの悪さを感じて、次の10日楽天戦では契約するナイキのロゴを反転させたグラブを手にして、8回無失点の好投。「何か変えたいなと思って。技術や試合の入り方は変えたくないから、おしゃれ要素で」。今回は通常のグラブに持ち替え、同じ球場でリベンジした。高卒6年目での50勝は、球団では入団5年で50勝した星野伸之以来。右腕に限れば3年目の58年に53勝に到達した米田哲也までさかのぼる。最初の2年は救援登板が中心だったが、3年目からハイペースで白星を重ねてきた。これで規定投球回もクリアした。17日が24歳の誕生日だった。昨年から名コンビを組む若月からは「アマゾンカードをもらいました」。その若月は2打席連発で最高の援護をしてくれた。「いろいろな方に教わったりして、ここまでは来られた。すごい先輩方がたくさんいるので、ここから積み重ねていきたい」。2連覇への踏ん張りどころで、エースの仕事を果たした。【柏原誠】オリックス山本がプロ通算50勝目。高卒6年目以内に50勝へ到達したのは18年藤浪(阪神=10→11→14→7→3→5)以来。球団では、旭川工から83年ドラフト5位で阪急(現オリックス)に入団した星野伸之(0→2→9→11→13→15)以来、33年ぶり。右投手では、56年に境から入団し、高卒3年目の58年に到達した米田哲也(9→21→23)以来。ドラフト制後では、高卒投手の最速50勝は68年鈴木啓(近鉄)69年江夏(阪神)の3年目。

◆西武今井達也投手が、4回に突如暗転した。3回まで1安打無失点も、1点リードの4回先頭安打の後、4四球と制球を失った。押し出しと暴投で逆転を許した。5回先頭にもソロ弾を浴びた。味方打線が一時同点に追いついたため、黒星こそつかなかった。だが、6回4安打4四死球3失点の数字以上に、悔やまれる4回の乱調に今井は「後々自分で考えたら、冷静になって試合中でも修正できなければいけなかったところ」と反省を口にした。ただ、辻発彦監督は今井に"ど真ん中勝負"を求めた。「細かいコントロールは意識しないでしっかり腕を振ることが一番で。いい変化球も持っている。コントロール悪いってことは真ん中に投げようとしたら真ん中にいかないじゃん。単純にいえばよ。そう思うけどね。あれくらいの球を持っていたらコースを狙うより、真ん中に投げようとしてどっちかにいった方が、相手側に立つと嫌だもん」と、話した。試合前のブルペン投球では状態が悪かったという。「でもそんなの分からないからね、マウンドに上がってみないと。マウンド上がったら非常によかった。急にああなったけど。でもああいうのも持ち味だからね。あれで抑えるのが今井だから」と、制球には目をつぶりながら、持ち味を最大限に生かしていくつもりだ。▽西武今井(4四球など暗転した4回に) 後々自分で考えたら、冷静になって試合中でも修正できなければいけなかったところ。

◆オリックス山本由伸投手(24)が負けられない首位西武との第1戦に、粘りの3失点で完投。2.5ゲーム差に詰めた。今季11勝目を挙げ、高卒6年目で通算50勝に到達した。山本が今季11勝目を挙げ、プロ通算50勝目を記録。山本は高卒6年目の24歳。高卒6年目以内に50勝へ到達したのは18年藤浪(阪神=10→11→14→7→3→5)以来で、オリックスでは89年星野(0→2→9→11→13→15)以来、33年ぶり。2人とも6年終了時で通算50勝だった。ちなみに、ドラフト制後、高卒投手の最速50勝は68年鈴木啓(近鉄)69年江夏(阪神)の3年目。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】19日の西武戦に登板したオリックス山本由伸が今季11勝目で通算50勝。接戦を若月健矢の2連発などで制して完投。2人のちょこっとエピも付いてます。

◆西武・山川穂高内野手(30)が先制適時打を放った。0-0の一回1死一、三塁。カウント2―2からオリックス先発・山本の低めのカーブにうまくバットを合わせ、左前に運んだ。今季ここまで8打数無安打5三振と苦しめられていた同右腕からの貴重な一打となり「先制タイムリーが打ててよかった。引き続き頑張ります」とコメントした。

◆オリックスの若月が2打席連続のソロ本塁打を放った。まずは2―1の五回、西武先発今井の低めの変化球に食らい付いて中越えに運び、追加点をもたらした。2本目は3―3と追い付かれた直後。先頭で迎えた七回に2番手本田の代わりばなの初球を振り抜き、右翼ポール直撃の4号とした。「塁に出ることだけを考えて打席に入っていた。結果的にホームランになってくれてよかった」と話した。新型コロナウイルスの陽性判定を受けて離脱し、16日に1軍復帰。7日以来の出場で、一回の守備では失点につながる悪送球をしたが、自身のミスを取り返す2発となった。

◆西武は5年目の与座海人投手(26)が初の10勝をかけ、20日のオリックス戦(ベルーナ)に先発する。19日は試合前の練習で調整した。「数字だけみれば9勝と10勝では違うが意識することなくやりたい」。今季は5月に先発ローテーション入りすると、そこから大事な一角を担い、チームの勝ち頭に成長した。3年ぶりのリーグ優勝に向け、負けられないマウンドが続く中「チームが勝って自分に勝ちがつくのが一番いい」と下手投げ右腕は前を見据えた。(ベルーナ)

◆オリックスは3―3の七回、若月のこの試合2本目の4号ソロで勝ち越した。山本が9安打3失点で完投し、後半戦初白星でリーグトップの11勝目を挙げた。西武は六回に2点差を追い付いたものの、継投が決まらずに競り負けた。

◆西武・今井達也投手(24)は6回5安打3失点で降板した。上々の立ち上がりを見せたが、課題の四球から崩れ苦しい投球となった。「相手(オリックス・山本)より先にマウンドを降りたくない。何とか粘り強く投げてチームが勝てるように頑張りたい」そう気合を入れて臨んだ同学年の山本との投げ合いとなった今季7度目のマウンド。一回は先頭・福田をフルカウントからスライダーで空振り三振に仕留めると、難なく後続を断って3者凡退。二回も2三振を奪って3人で切り抜ける上々な立ち上がりだったが、1―0の四回に突然崩れた。1死一塁から吉田正をこの日初めての四球で歩かせると、2死一、二塁で迎えた宗に4球で四球を与え、満塁のピンチを招いた。その後もストライクが入らず杉本に押し出し四球で同点とされると、なおも満塁から暴投で逆転を許した。悪い流れを引きずり、五回には若月に中越えソロを浴び、3点目を与えた。昨季は8勝を挙げ、今季は高橋、松本ともに先発3本柱と期待されたが、開幕直前に右内転筋炎症のため出遅れた。7月7日のオリックス戦(京セラ)に初登板し6回3失点で初勝利を挙げると、この日まで6試合で3勝1敗、防御率2・70と安定した数字を残していた。辻監督は、山本との投げ合いに「今井もいいですよ。楽しみ」と期待していたが、この日は思い通りの投球ができなかった。打線が六回に同点に追いつき、今井の負けは消えた。だが、七回に2番手の本田が若月に2本目のソロを浴び、これが決勝点に。60勝到達に足踏み。貯金は「9」に減った。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
59503 0.541
(↓0.005)
-
(-)
31383
(+3)
331
(+4)
93
(-)
54
(-)
0.233
(↑0.001
2.530
(↓0.02)
2
(-)
ソフトバンク
55492 0.529
(↑0.005)
1.5
(↑1)
37394
(+7)
363
(+2)
72
(-)
63
(-)
0.254
(-)
3.180
(↑0.02)
3
(1↑)
ORIX
58540 0.518
(↑0.004)
2.5
(↑1)
31368
(+4)
349
(+3)
61
(+2)
49
(-)
0.248
(-)
2.750
(↑0.01)
4
(1↓)
楽天
54512 0.514
(↓0.005)
3
(-)
36398
(+5)
365
(+6)
76
(+3)
76
(-)
0.246
(-)
3.280
(↓0.02)
5
(-)
ロッテ
51551 0.481
(↑0.005)
6.5
(↑1)
36350
(+6)
398
(+5)
68
(+1)
102
(+2)
0.225
(↓0.001)
3.290
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
44642 0.407
(↓0.004)
14.5
(-)
33354
(+2)
404
(+7)
82
(-)
74
(-)
0.233
(↓0.001)
3.430
(↓0.03)