DeNA(☆8対3★)広島 =リーグ戦18回戦(2022.08.19)・横浜スタジアム=
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広島
00020100031301
DeNA
01030103X8913
勝利投手:大貫 晋一(10勝4敗0S)
敗戦投手:玉村 昇悟(1勝2敗0S)

本塁打
【広島】坂倉 将吾(10号・4回表ソロ)
【DeNA】牧 秀悟(18号・2回裏ソロ),宮﨑 敏郎(7号・6回裏ソロ),ソト(13号・8回裏3ラン)

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◆DeNAは2回裏、牧のソロで先制する。その後逆転を許して迎えた4回には、嶺井が走者一掃の適時二塁打を放ち、再びリードを奪った。投げては、先発・大貫が6回途中3失点で今季10勝目。敗れた広島は、打線が相手を上回る13安打を放つも、好機を生かしきれなかった。

◆DeNA牧秀悟内野手(24)は広島戦と好相性。このカードは17試合で70打数24安打、打率3割4分3厘。無安打だったのはマツダスタジアムで行われた4月23日、5月7日の2試合だけで、本拠地広島戦は全試合で安打を打っている。

◆2位DeNAが逆転で、本拠地ハマスタ15連勝を飾った。2回、牧の7月14日以来となる18号ソロで先制。推定飛距離127メートルの大飛球はベイスターズファンの待つ右中間スタンドに飛び込んだ。「久しぶりの光景でした。いい感触で捉えることができました」。三浦監督もベンチから拍手を送った。4回表に2点を奪われて一時は逆転を許したが、その裏、嶺井が2死満塁から走者一掃の3点適時二塁打を放った。その後も6回に宮崎、8回にソトと1発で加点した。投げては、先発大貫が6回途中3失点で2ケタ10勝目。2番手平田以降の4投手が広島打線を無失点に抑える完璧な継投だった。DeNAは4連勝で、貯金7。首位ヤクルトが中日にサヨナラ負けし、その差はついに5まで縮まった。

◆2位DeNAが逆転で、本拠地ハマスタ15連勝を飾った。DeNAが横浜スタジアムで6月28日阪神戦から1分けを挟んで15連勝。本拠地球場で15連勝以上は92年西武が西武球場で15連勝して以来となり、52年のフランチャイズ制後は7度目。セ・リーグでは広島市民球場で19連勝の80年広島、後楽園球場で15連勝の83年巨人に次いで3度目だ。この日は1-2からひっくり返し、3試合連続の逆転勝ち。横浜スタジアム15連勝中に逆転勝ちが11度あり、DeNAが「逆転」で本拠地の連勝を伸ばしている。なお、過去に本拠地球場で15連勝以上した球団はすべて優勝している。

◆広島が投打ともにかみ合わず連敗で4位に転落した。先発玉村は逆転した直後の4回に2四球などで2死満塁とし、8番嶺井に走者一掃の適時二塁打を浴びた。中継ぎ陣も含め、3被弾などで8失点。DeNAを上回る13安打の打線も、3得点にとどまった。監督代行を務める河田ヘッドコーチは「玉村はもったいなかった。初回から結構、指にかかった球を投げられていた。(決勝打の)嶺井もツーナッシングからでしょ。この回だったよね」と悔やんだ。▽広島玉村(110日ぶり先発も4回4失点で2敗目)「球自体はそんなに悪くはないかなと思っていました。四球だったり余計なところがあったので、あそこ(4回)かなと思います」

◆広島坂倉将吾捕手(24)がDeNA18回戦(横浜)で2年連続2桁弾となる10号ソロを放った。4回にDeNA大貫から右翼席へ一時は勝ち越しとなる5戦ぶりの1発。6回には中前打で後半戦初のマルチ安打をマークした。復調の兆しを見せるも、チームは投打ともにかみ合わず連敗。4位に転落した。体が反応した。同点に追いついた4回2死。坂倉はフルカウントからDeNA大貫の内寄りのスプリットに体をくるっと回転。すくい上げた打球は角度良く右翼方向に上がり、そのままポール際に吸い込まれた。一時勝ち越しとなる10号ソロで2年連続2桁本塁打となった。「感覚というか、どう打ったか、正直あまり覚えていない。うまいこと打てたのかな」後半戦に入り、打撃の調子を落とした。前半戦までの打率3割5厘から一転、試合前まで後半戦打率は1割6分7厘だった。一時4番を任された打順は12日巨人戦から6番に下がった。13日巨人戦で後半戦初弾となる9号も「感覚的にいいものはなかった」と復調にはつながらなかった。試行錯誤する中で、いい反応ができた打撃は兆しのひとつといえる。節目の1発後の6回には、中前打。7月23日ヤクルト戦以来、後半戦初となる1試合複数安打となった。「8月はちょっと打てていなかったので、これから打てるように頑張りたい。これがきっかけになればいいかなと思います」。昨季打率3割2分4厘だった対左投手に、今季は2割4分1厘と苦戦する。20日DeNAの先発は石田。手応えを確かなものとするためにも、大事な打席となりそうだ。チームはDeNAを上回る13安打を放ちながらも、3点止まり。連敗で4位に後退した。秋山、西川が好調を維持するだけに、坂倉の状態が上向けば打線もつながるに違いない。「僕1人というわけではない。チョーさん(長野)だったり、マツさん(松山)だったり、アキさん(秋山)、アツさん(会沢)もいる。若手は若手として、しっかりとやっていきたい」。コロナ禍で多く起用されている若手のリーダー格として、同世代を引っ張っていく。【前原淳】▽広島玉村(110日ぶり先発も4回4失点で2敗目)「球自体はそんなに悪くはないかなと思っていました。四球だったり余計なところがあったので、あそこ(4回)かなと思います」

◆広島は4回にリードを奪うも、その裏に逆転を許した。先発玉村は4回4失点で降板。中継ぎ陣も2被弾するなど失点を重ねた。打線はDeNAを上回る13安打を放ちながら3得点止まり。主力数選手を欠くチームは投打ともにかみ合わずに連敗となり、4位に転落した。監督代行を務める河田雄祐ヘッドコーチ兼外野守備走塁コーチ(54)の試合後談話は以下の通り。-13安打も3得点「本当だね。こっちの方がヒットが多いからね。ちょっと、あれだったな。玉村が一番もったいなかった。初回から結構、指にかかった球を投げられていた。球速以上にいい球だった。あそこ(4回1死二塁から四球を与えた場面)で宮崎にパカーンと打たれてもいいんだけどね。(四球を)出そうとしているのは分かるんだけど。(決勝打の)嶺井もツーナッシングからでしょ。この回だったよね」-110日ぶりの先発1軍だった。「当然(次回の登板機会も)あると思うし、球が来ていただけに、もったいなかったというところだけかな。また次も期待をして、とは思うので。投手コーチも監督もそういうと思う」-6回1死一、三塁ではスクイズ失敗。まずは同点を狙った「うん、うん。今は俺が決めるところなので。矢野だったらできるかなというところで出してみて、結果ああいうふうになってしまった。もうほぼほぼワンバン。こっちの作戦がはまらなかったというところ」-明日、明後日とDeNA3連戦は若い投手が先発する「全員やる気に満ちあふれている。気が出てくれているので、こっちは非常に助かる。ただ、かわすとかじゃなくて。1発打たれるのも仕方ないので。打線もいいし、ここから強いのが毎年のDeNA。そこに向かっていって、勝負していってくれればというところ。明日は遠藤だから、会沢にカツを入れてもらって。いい投球をするんじゃないかなと思います」

◆逆転されてもひっくり返す地力がある。DeNAが3本塁打などで快勝し、本拠地横浜スタジアムでの連勝を15にのばした。2回に牧秀悟内野手(25)の18号ソロで先制。一度は勝ち越しを許したが、嶺井博希捕手(31)の3点二塁打で逆転すると中押し、ダメ押しの1発で差を広げた。本拠地15連勝は92年西武以来30年ぶり7度目で、過去6度はすべて優勝している。サヨナラで敗れた首位ヤクルトに5ゲームに詰め寄った。それぞれが効果的な局面で打った。4番牧が先陣を切った。2回先頭で迎えた第1打席、広島玉村の外角直球を逆方向へ。推定飛距離127メートルの大飛球はベイスターズファンの待つ右中間席に飛び込んだ。「久しぶりの光景でした。いい感触で捉えることができました」。7月14日以来、約1カ月ぶりの18号ソロで先制。ここまで広島戦打率3割4分3厘をマークしていた相性の良さを、発揮した。3日連続の逆転勝ちだ。1点を追う4回2死満塁、嶺井が左中間への二塁打で走者を一掃した。チェンジアップに「必死に食らい付きました。いいところに飛んでくれた。そういう(狙える)技術があればもっと打てています」と謙遜を交えつつ、捕手として、直前の失点を自ら取り返した。この日の打線は9安打で3残塁。直近12試合はすべて1ケタ安打ながら10勝と、打席での内容のよさが反映されている。嶺井の前も柴田が四球でつないだ。宮崎は中押しソロ、ソトは3ランでダメ押し。三浦大輔監督は「効果的にホームランが出て、四球を選んだことも大きかった。全員ですよ」と"一丸"を強調した。首位ヤクルトがサヨナラ負けし、最大17.5ゲームあった差は5ゲーム差まで詰まった。次週は無類の強さを誇るこのハマスタで、直接対決3連戦もある。三浦監督は「他球団の結果はわからないですけど、上は目指します。間違いなくチームの中身は変わってきている。これを止めないように続けていくだけです」。もっと近づいて、射程圏内で迎え撃つ。【鎌田良美】○...大貫が2年ぶり2度目の10勝目を挙げた。100球で走者を残して降板したが、6回途中まで3失点にまとめた。右腕で2ケタ勝利2度は、球団では09年の三浦監督以来。「リリーバーや点を取ってくれる野手のおかげ。もう少し長い回を投げられないと柱やエースにはなれない。三浦監督のような選手になるにはまだ遠く及ばない。もっと練習して追いつけるように頑張る」と話した。▽DeNA宮崎(6回に7号ソロ)「高めのストレートをうまく上からたたくことができました。回の先頭だったので、塁に出ることを意識しました。最高の結果となり、よかったです」▽DeNAソト(8回に13号3ラン)「スライダーを狙っていたわけではなかったですが、しっかり振り抜くことができました。1打席目が大振りになっていたので、コンパクトなスイングを心掛けました」

◆DeNA大貫晋一投手(28)が2年ぶり2度目の10勝目を挙げた。100球で走者を残して降板したが、6回途中まで3失点にまとめた。右腕で2ケタ勝利複数回は、球団では09年の三浦監督以来。「リリーバーや点を取ってくれる野手のおかげ。もう少し長い回を投げられないと柱やエースにはなれない。三浦監督のような選手になるにはまだ遠く及ばない。もっと練習して追いつけるように頑張る」と話した。

◆DeNAの牧が7月14日の広島戦以来、約1カ月ぶりの本塁打を放った。0―0の二回に先頭打者で玉村の外角速球をコースに逆らわずにはじき返し、右中間へ18号ソロ。持ち前の逆方向への長打力を見せつけ「久しぶりの光景だった。いい感触で捉えることができた」と振り返った。この一発で入団から2年連続でのシーズン100安打を達成。開幕から4番打者に座り、他球団からのマークも厳しくなる中で着実に安打を積み重ねている。昨季はチームが最下位で、今季初めて上位を争う戦いを経験し「シーズン終盤なのでやるしかない」と逆転優勝を目指し、懸命に役割をこなしている。

◆広島の玉村は要所で痛打され、4回を4安打4失点で降板した。0―0の二回に先頭打者の牧にソロを浴び、味方が2―1と援護してくれた四回には先頭打者の二塁打と2四球で招いた2死満塁のピンチで嶺井に左中間へ走者一掃の二塁打を許した。デビューした昨季4勝を挙げ、期待された。高校出3年目の今季は開幕先発ローテーション入りを果たしたものの、4試合で1勝1敗、防御率3・60と振るわず、5月2日に出場選手登録を外れた。不振のため2軍で調整しているエース大瀬良に代わって巡ってきた1軍のマウンドで先発の役割を果たせなかった。

◆DeNAが4連勝した。1―2の四回に嶺井の3点二塁打で逆転し、4―3の六回に宮崎のソロ、八回にソトの3ランで突き放した。大貫が六回途中3失点で粘り、2年ぶりの10勝目。広島は玉村が4回4失点と崩れ、4位に後退した。

◆〝聖域〟と化す横浜スタジアムには、常に追い風が吹いている。主砲に待望の一発が飛び出したのは二回無死。DeNA・牧秀悟内野手(24)が放った打球は右中間席中段まで伸び、先制の18号。約1カ月ぶりの一発に、ダイヤモンドを一周する足取りも軽やかだった。「久しぶりの光景でした。いい感触で捉えることができました。チームに勢いがあり、大貫さんもいい投球をしていたので先制することができ良かったです」チームは前日18日に本拠地で14連勝を飾った。セ・リーグ6球団の現在の本拠地では2012年の中日(当時ナゴヤドーム=現バンテリンドーム)に並ぶ最多記録となった。7月14日の広島戦(マツダ)以来、横浜スタジアムでは6月4日の楽天戦以来2カ月半ぶりの一発で、4番がチームを後押しした。牧が号砲を鳴らすと、1―2の四回には2死満塁の好機で嶺井が左中間を破る走者一掃の3点二塁打を放ち、逆転に成功した。六回に1点、八回にも3点を加えた。先発の大貫は六回途中まで9安打されながら3失点の粘投で、2年ぶりの2桁10勝目を挙げた。「ミスの割合が変わってきて少なくなってきた。凡事徹底。やれることはしっかりとやって勢いがついている」と三浦監督は地に足がついてきたことを強調。後半戦は投手陣が好調で、競った試合をものにしてきた。ついに4連勝で本拠地15連勝。首位のヤクルトが敗れたため、ゲーム差は「5」になった。

◆DeNAの嶺井が走者一掃の二塁打でチームを4連勝に導いた。1―2とされた四回。2死満塁で玉村に2球で追い込まれながらも低めの変化球を拾い、鋭いライナー性の打球で左中間を真っ二つに破った。「追い込まれていたが、必死に食らいついた」と大粒の汗をぬぐった。今季29打点とし、プロ9年目で自己最多を更新した。チームの主戦捕手を務めて思い切りのいいリードで投手陣を引っ張るだけでなく、勝負強い打撃でも好調なチームを支えている。

◆DeNAは逆転勝ちで4連勝。現セ・リーグ本拠地最多記録を更新する15連勝を飾った。先発の大貫が六回途中3失点で2年ぶりの10勝目。1点を追う四回2死満塁から嶺井が走者一掃の決勝二塁打を放った。三浦大輔監督(48)の主な一問一答は以下の通り。ーー嶺井が決勝打「ひっくり返されて、すぐその裏。低めのボールをよく食らいついたと思います」ーーその後も宮崎、ソトに一発「失点した後もすぐ、こちらも得点できたので、流れを渡さずにいいところでよく打ってくれました」ーー大貫の投球「調子自体はそんなによくなかったですけど、要所、要所で投げてくれましたし、あの回は球が浮きだしたので、あそこは救援陣に任せました」ーー2年ぶりの2桁勝利「大貫はシーズンずっとローテーション守ってくれていますし、本当に暑い時、夏場でも安定した投球をしてくれています。まだまだ通過点で次11勝目指して頑張ってほしいと思います」ーー本拠地15連勝「ファンの方の声援のおかげです」ーー20日に向けて「いつも言ってますけど、1つ勝ってホッとすることなく、明日1つ積み上げられるように頑張っていきます」

◆広島の坂倉が2年連続10号となるソロを放った。1―1の四回2死でフルカウントから大貫のスプリットを右越えへ運び「追い込まれていたので三振だけはしないように。どう打ったかは覚えていない」と話した。六回にも中前打し、3安打した7月23日以来の複数安打。8月は調子を落としていただけに「これから頑張りたい」と巻き返しを誓った。

◆DeNAの大貫が六回途中9安打3失点と苦しみながらも2年ぶりの10勝目を挙げた。1―0の四回に坂倉にソロを浴びるなど2失点し、その後も毎回走者を背負ったが味方の援護を受け「リリーバーの方や野手の方々への感謝が大きい」と話した。開幕から先発ローテーションを守り、チームの勝ち頭となっている。三浦監督は「10勝で満足してほしくない。次は11勝」と期待した。

◆本調子でなくても崩れない。それがDeNA・大貫晋一投手(28)の真骨頂だ。六回途中まで9安打を許しながら3失点で2年ぶりの10勝目。球団の右投手では三浦大輔(現監督、7度)以来となる2度目の2桁勝利となり「粘りながら丁寧に投げることを意識した。低めに集めていこうと(捕手の嶺井と)話していたので要求通り投げられた」と手応えをにじませた。多彩な球種を低めに集め、内野ゴロを量産した。四回は坂倉に失投を右翼席に運ばれるなど2点を失ったが、その裏に嶺井の3点二塁打が飛び出し逆転。六回は1死一、二塁のピンチで降板したが、バトンを託した平田がリードを守った。自身はハマスタ5連勝を飾った。本拠地では試合前に温かい麺類をすするのがルーティンで「スッと試合に入りやすい」という。横浜生まれ、横浜育ちの右腕にとって、なじみのある濃い口は、安定した立ち上がりと無関係ではない。(横山尚杜)■データBOX 4年目の大貫が10勝目(4敗)。大貫の2桁勝利は2020年(10勝)以来2年ぶり2度目。球団で複数回の10勝以上は17、19年の今永昇太以来。右腕では97、98、00、01、05、07、09年の三浦大輔以来。

◆セ・リーグ2位のDeNAは19日、広島18回戦(横浜)に8―3で逆転勝ちして4連勝。横浜スタジアムで球団記録を更新する15連勝を飾り、12球団の現本拠地では1992年の西武(西武球場=現ベルーナドーム)と並ぶ最多記録となった。打線は牧秀悟内野手(24)が二回に約1カ月ぶりとなる18号ソロを放つと、四回には嶺井博希捕手(31)が逆転の3点二塁打。勝負強さを発揮し、最大17・5ゲームあった首位・ヤクルトとの差を5に縮めた。聖域と化す横浜スタジアムには、常に〝追い風〟が吹く。牧に待望の一発が飛び出した。二回。外角高めの直球に対し、左脚を踏み込んで強振。捉えた打球は右中間席中段まで伸びた。7月14日以来のアーチ。ダイヤモンドを一周する足取りも軽やかだった。「久しぶりの光景でした。いい感触で捉えることができました。チームに勢いがあり、大貫さんもいい投球をしていたので、先制することができて良かったです」本拠地では6月4日以来76日ぶりの本塁打を放ち、1959、60年の桑田武以来62年ぶりとなる「入団から2年連続のシーズン100安打」を達成。ベンチ前では、ゲームなどの実況で人気のYouTubeチャンネル「サワヤンゲームズ」の右肘を上げるポーズ『デスターシャ』を披露した。一度は逆転を許したが、嶺井が四回に左中間を破る逆転の3点二塁打。宮崎とソトにも一発が飛び出し、貯金を今季最多の7に増やした。本拠地・横浜スタジアムで6月28日の阪神戦から15連勝(1分け挟む)。2012年の中日を抜いてセ・リーグ最多とし、12球団の現本拠地では1992年の西武(西武球場=現ベルーナドーム)と並んで最多となった。 好調なチームで、牧の復調は明るい材料だ。新人だった昨季は打率・314、22本塁打、71打点。今季も春先は主要3部門で上位を占めたものの、6月以降は不振に陥った。「4番として活躍できない。成績も上がらない。メンタルも不調があった。チームを勝たせたいという気持ちは常にあったけど、うまくいかなかった」自分を見失いかけたとき、純真無垢(むく)に楽しめる7月のオールスターゲームが初心を取り戻させてくれた。「みんな、楽しんで野球をやっているなと肌で感じました。小学校のときから苦しいときがあっても、仲間と一緒にプレーすることが楽しかった。その感覚は忘れちゃいけないなって」1998年度生まれの阪神・佐藤輝とは、放たれた打球が〝自身の本拠地だったら入っているか〟〝フェンス直撃だったか〟と談笑。もう1人の同学年、広島・坂倉とは打撃論を交わした。ノックでは同じ二塁手のヤクルト・山田と意見交換するなど交流し、一流選手が集まるグラウンドで原点を取り戻した。最大で17・5ゲームあった首位ヤクルトとの差は5。4番打者の復調とともに、さらに勢いを加速させる。「チームが苦しいときに4番の仕事ができるように。勝敗を決めるような場面での一本を打っていきたい」。過去、本拠地で15連勝以上した5球団は全て優勝。DeNAは残り40試合のうち、22試合をハマスタで戦う。聖域の中で、ベイスターズは無敵だ。(横山尚杜)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
62451 0.579
(↓0.006)
-
(-)
35465
(+3)
420
(+4)
130
(-)
59
(+1)
0.250
(↓0.001)
3.490
(-)
2
(-)
DeNA
54472 0.535
(↑0.005)
5
(↑1)
40367
(+8)
386
(+3)
80
(+3)
35
(+1)
0.251
(-)
3.400
(↑0.01)
3
(1↑)
阪神
54572 0.486
(↑0.004)
10
(↑1)
30384
(+4)
327
(-)
72
(-)
85
(-)
0.239
(-)
2.550
(↑0.02)
4
(1↓)
広島
53573 0.482
(↓0.004)
10.5
(-)
30430
(+3)
425
(+8)
68
(+1)
21
(-)
0.256
(↑0.001
3.470
(↓0.05)
5
(1↓)
巨人
53581 0.477
(↓0.005)
11
(-)
31430
(-)
487
(+4)
128
(-)
50
(-)
0.243
(↓0.001)
3.950
(-)
6
(-)
中日
48581 0.453
(↑0.005)
13.5
(↑1)
36314
(+4)
382
(+3)
53
(-)
40
(+1)
0.247
(-)
3.380
(↑0.04)