ヤクルト(★2対10☆)阪神 =リーグ戦19回戦(2022.08.18)・明治神宮野球場=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
阪神
003100510101402
ヤクルト
0000200002700
勝利投手:西 純矢(4勝2敗0S)
敗戦投手:サイスニード(6勝5敗0S)

本塁打
【阪神】ロハス・ジュニア(8号・3回表3ラン),原口 文仁(1号・4回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ヤクルト戦チケット予約 阪神戦チケット予約

DAZN

◆阪神は3回表、ロハス・ジュニアの3ランで先制に成功する。続く4回に原口がソロを放つと、7回には島田の適時打が飛び出すなど、終わってみれば14安打で10得点を挙げた。投げては、先発・西純が5回2失点と試合をつくり今季4勝目。敗れたヤクルトは、投打ともに振るわなかった。

◆阪神の西純矢投手(20)の「二刀流」に注目だ。神宮では今季、5月18日ヤクルト戦で先発登板。2回の第1打席で、高橋からプロ1号本塁打を放った。もし西純が今季2本目の本塁打を放つと、阪神の投手としてはゲイルが86年に5月28日巨人戦(甲子園)と6月27日ヤクルト戦(神宮)と2本塁打して以来、36年ぶり。日本人投手では山本和行が81年に5月27日ヤクルト戦、6月23日広島戦、7月19日中日戦(いずれも甲子園)と3本塁打して以来、41年ぶりとなる。西純の神宮での登板は、本塁打を記録した前回に続き今季2度目。阪神の投手が甲子園以外の球場で同一シーズンに複数本塁打なら、65年バッキーが後楽園で2本塁打して以来。もっともバッキーはこの年5月2日の巨人戦で1試合2発を放っていた。「阪神の投手が、同一年に甲子園以外で複数試合に本塁打」となると、藤村隆男が51年に後楽園で6月24日、9月16日といずれも巨人戦で本塁打を放ったのが最後だ。西純が神宮で今季2本目をかっ飛ばせば、実に球団71年ぶりの快挙となる。前回の神宮では、打力を買われ異例の「8番打者」として先発。見事に期待に応え、自らも完投勝利を挙げた。前述した藤村隆の51年は、サンフランシスコ講和条約が結ばれ日本が第2次大戦から国際社会に復帰した年である。阪神も8連敗から白星街道への"復帰"はなるか。西純の二刀流に、起爆剤の期待大だ。【記録室 高野勲】(スカイA「虎ヲタ」出演中。今年3月のテレビ東京系「なんでもクイズスタジアム プロ野球王決定戦」準優勝)

◆阪神西純矢投手(20)は、ヤクルト戦で昨年5月19日にプロ初登板初勝利を挙げ、今年の5月18日にはプロ初完投勝利。村上を通算6打数0安打と抑え、ヤクルト戦は2試合に登板して2勝、防御率0・64をマークしている。

◆新型コロナウイルスの感染から復活した阪神中野拓夢内野手(26)が、10日ぶりに出場選手登録された。この日1軍に再合流した。今月9日に陽性判定を受け、その後関東で自主隔離。16日のヤクルト戦の試合前に1軍本隊に1度合流し、フリー打撃や守備練習などを行ったが、17日は甲子園に戻り、室内練習場で調整していた。当初は最短で19日巨人戦(東京ドーム)から1軍復帰の見込みだったが、1日前倒しでの合流となった。また、井上広大外野手(21)が登録を抹消された。

◆新型コロナウイルスの感染から復帰した阪神中野拓夢内野手(26)が、1軍昇格即「1番遊撃」でスタメン出場する。今月9日に陽性判定を受けた中野は、同7日広島戦以来のゲームとなる。この間、2軍戦など実戦を経ておらず、10日間のブランクがある中、「ぶっつけ」で1軍に戻ってきた。不動の1番が8連敗中のチームを救えるか。阪神先発は西純矢投手(20)。5月18日、神宮のヤクルト戦ではプロ初完投&初アーチの「二刀流」で沸かせた。6月26日以来の1軍登板は好相性の舞台。この日も投手ながら8番で起用されており、投打ともに注目が集まる。また、前日17日に61打席ぶりの17号アーチを放った佐藤輝明内野手(23)が、3試合ぶりに4番に復帰した。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)が2回の第1打席を終えた時点で3冠王に浮上した。この日の最初の打席は、これまで6打数無安打だった阪神西純矢投手(20)から痛烈な中前打を放って出塁。打率を3割2分0厘4毛から3割2分2厘3毛まで伸ばして一時的に首位打者争いでもトップに立った。しかし、4回の第2打席は三ゴロで3割2分1厘4毛となり、この時点では打率2位となった。試合前まで打率トップだったDeNA佐野恵太外野手(27)は巨人戦の第1打席で右飛に倒れて打率3割2分1厘6毛と一時的に村上に抜かれたが、4回の第2打席で15号ソロを放って、3割2分3厘5毛でトップに返り咲き。新型コロナウイルス陽性判定で離脱中の中日大島洋平外野手(36)は3割2分1厘1毛で3位に付けている。村上は本塁打(42本)と打点(104)の2部門ではリーグトップを独走している。

◆阪神原口文仁内野手(30)が、自身2年ぶりの1発となる1号ソロを放った。2試合連続で「5番一塁」で出場。3点リードの4回先頭打席。ヤクルトの先発サイスニードの138キロ変化球を捉え、打球は虎党が待つ左翼スタンドに着弾。代打で放った20年10月22日広島戦(甲子園)以来で、今季21打席目で飛び出した久々の1発に、ベンチで待ち受けた虎ナインも沸き立った。原口は「甘いところに来た球を一振りで仕留めることができました。メル(ロハス)が素晴らしいホームランを打ってくれて、ベンチでもみんなで『次の1点が大事だ』と言っていたので、良い追加点になったと思います」と振り返った。前日17日に矢野監督が5番での先発起用について「一番気持ちのある選手。何かこう、変えてくれるものがあるんじゃないかなという期待も、普段の練習から思わしてくれる選手なんで」と話していた。起用に応える1発で、貴重な追加点をもぎ取った。

◆1軍再昇格した阪神西純矢投手(20)が5回6安打2失点と粘投し、今季4勝目の権利を持って降板した。「8番投手」で先発。6月26日中日戦以来の1軍マウンドでゲームを作った。立ち上がりから150キロ台の直球に変化球を交え、4回まで無失点。4点リードの5回裏は不運な安打から4連打を食らったが、2失点してなおも無死一、三塁から3者連続アウトをもぎ取った。「立ち上がりから感覚が良かったですし、四死球を出さずにテンポ良く投げることができたと思います。ただ、5回の連打で失点してしまった場面については、もう少し落ち着いて1つずつアウトを取る意識があれば、結果は違っていたと思う。しっかり反省して次回に生かしていければと思います」6月1日西武戦以来2カ月半ぶりとなる白星の権利を手にして、救援陣にバトンを託した。

◆ヤクルトの"村神様"が再び3冠王の領域へ、1歩だけ踏み入れた。本塁打と打点の2部門でリーグ独走する村上宗隆内野手(22)が2回の第1打席で、通算6打数無安打だった阪神西純から痛烈な中前打を放った。この時点で打率を3割2分2厘3毛。横浜スタジアムで巨人戦に臨んでいた、首位打者を争うDeNA佐野は1回の第1打席で凡退して3割2分1厘6毛。前夜に続いて瞬間的に「3冠状態」となった。試合前まで42本塁打、104打点。球団日本人最多本塁打までは2本、史上最年少の通算150本塁打までは4本と迫る。開幕前に目標としていた40本塁打、100打点をクリアした現状について、村上は「目標を1つクリアしましたけど、まだまだもっと上を目指してやっている。また、次の記録はシーズンが終わった時に自分自身も楽しみに、日々努力していきたい」と、残り試合を見据える。4回の第2打席は三ゴロで3割2分1厘4毛となり、横浜で4回の第2打席に15号ソロを放って3割2分3厘5毛とした佐野に再び抜かれたが、令和初の快挙は射程圏内。1つ1つ積み上げていった先に、数々の節目と3冠王の金字塔、そしてリーグ連覇が待つはずだ。

◆阪神が連敗地獄から脱出した。打線が14安打10得点と爆発し、8月9日DeNA戦から続いていた連敗を「8」でストップ。巨人と同率の4位に浮上した。クリーンアップが機能した。3回2死一、二塁で3番メル・ロハス・ジュニア外野手(32)が特大の右越え8号3ランを放って3点を先制。4回には先頭の5番原口文仁内野手(30)が、2年ぶりアーチとなる1号ソロを左翼席に運んだ。試合終盤の7回には打者一巡の猛攻で一挙5得点。4番佐藤輝明内野手(23)も2死満塁から右前へ2点適時打を放った。先発の西純矢投手(20)は5回6安打2失点と粘投で今季4勝目。6月26日中日戦以来の1軍マウンドでしっかりと役割を果たした。

◆打線爆発!! 8連敗中の阪神が大量5得点を追加するビッグイニングをつくり、久々の勝利をグイッと引き寄せた。4-2で迎えた7回、2死から坂本が中前打で出塁。中野が右前打でつなぎ、一、三塁から島田が外角低めの変化球にバットをちょこんと当てる技ありの左前へタイムリーで1点を追加した。ロハスが四球を選び、満塁で3試合ぶりに4番に復帰した佐藤輝が右前への2点適時打でリードを拡大。さらに原口が四球で、満塁から代打陽川が左前への2点適時打を記録し、一気にリードを7点まで広げた。連敗地獄脱出へ、チーム一丸で得点を重ねた。

◆ヤクルトは大敗で連勝が3で止まった。先発サイスニードは3回に阪神ロハスに先制8号3ランを献上するなど5回4失点で5敗目。打線は5回に3連打で2点を返したが、その後の好機を生かせず。7回には3番手の今野が2死無走者から阪神打線につかまって5失点するなど精彩を欠いた。この日も勝利した2位DeNAとは6ゲーム差に縮められた。高津臣吾監督(53)の主な一問一答は以下の通り。-先発サイスニードについて(3回は)9番に打たれて、2番にフォアボールでつながれて、ワンスイングで...昨日の逆じゃないけど、3点取られたわけですからね。やっぱり全てがうまくいくわけではないですけど、アウトを取れるところがどっかあったのかなぁという風には思いますけどね。-7回に登板した今野は2死無走者から崩れた(5回の攻撃では2点を返した後に)ノーアウト一、三塁で、あと1点が取れなかったですし。まあ、コンちゃん(今野)を責めるわけじゃないですけども、結果がああなったこと(要因)は、いくつかありましたね。-救援陣は昨季からの蓄積疲労もある?どうですかね。本人じゃないんで分からないんですけど、リリーフですから、毎年投げて当たり前と思っているんで。-石山が9回に約2カ月ぶりの1軍登板残りの試合は少なくなってきたんですが、彼には「フル回転で頑張ってくれ」とは伝えました。やってくれると思います。-19日からは中日3連戦。打線の試行錯誤は続くまあ、これから考えたいと思います。○...村上宗隆が前夜に続いて瞬間的に「3冠」状態となった。2回の第1打席で中前打を放って一時的に打率トップに浮上も、4回の第2打席以降は横浜で2本塁打のDeNA佐野に再び抜き返された。チームは大敗で、リーグトップの本塁打と打点の上積みこそ出来なかったが、8回には意地の二塁打で4打数2安打。打率は2厘上げて3割2分2厘とし、中日大島を抜いて2位に浮上した。○...投手陣が崩れ、連勝が3で止まった。先発サイスニードが5回4失点で5敗目。7回に登板した今野は2死無走者から猛虎打線につかまって5失点するなど救援陣も精彩を欠いた。高津監督は「(打線は5回に)あと1点、取れなかったですし、コンちゃん(今野)を責めるわけじゃないですけども、結果がああなったこと(要因)は、いくつかありました」と、振り返った。

◆阪神が連敗を8でストップした。14安打10得点で首位ヤクルトに快勝し、巨人と同率の4位に浮上した。3回2死一、二塁で3番メル・ロハス・ジュニア外野手(32)が特大の右越え8号3ランで先制。4回には先頭の5番原口文仁内野手(30)が、2年ぶりアーチとなる1号ソロを左翼席に運んだ。試合終盤の7回には打者一巡の猛攻で一挙5得点。先発の西純矢投手(20)は5回6安打2失点と粘って、今季4勝目。試合後の矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り。-3回、7回は2死からしぶとく得点できた。攻撃面を振り返って「ジュンヤ(西純)がね、まず頑張ってくれて先制できたっていうのが大きいし、1点じゃなくてね、ジュニア(ロハス)の本塁打で3点っていうのも大きかった。もちろん2死からの得点っていうのも、最近、点をなかなかとれていなかったので、島田の適時打もすごいよかったし。いい攻撃が今日はできたなと思います」-新型コロナウイルス陽性で離脱していた中野も復帰して機能した「うん、まあね、本当は明日(19日)からかなと思っていたんだけど、タクム(中野)の場合は無症状で、7日間の隔離期間だったんで。まあまあ、急きょってことになったけどね、しっかり守備でもいいプレーしてくれたし、タクムらしい打撃で安打も出たので。ひとつ、よかったなという部分かな」-あすから大山も戻ってくる「うん、ユウスケ(大山)も呼びます」-中野は体が問題ないという判断?「問題ないというか、そりゃあ、準備をもうちょっとして、というふうにさせてやりたいけど、残り試合とかチーム状況を考えたらそういうわけにもいかないので。ユウスケだってもちろん、もうちょっと日にちを空けたり、シート(打撃)だけじゃなくて試合も経験させてやりたいけど。ちょっと、総合的な判断というかチーム状況が厳しいんで。来ながら、状況を見ながら、体がしんどいなら途中で代えることもあるやろうし。そこは臨機応変にやろうかなと思います」-5番の原口が本塁打「いやあ、フミ(原口)らしい。もちろん、こちらに上がってくる前のファームの時からすごく状態が上がっていたし。ロドリゲスが(普通に)やっていたら、なかなかフミのチャンスはなかったかもしれないけど。そういうチャンスをものにしてくれたんで。明日はユウスケがスタメンで行くので、フミは後からになっちゃうけど、ここぞっていうときにまた行ってもらうと思うんで。まあ今日の試合の中でも大きかったなと思います」-原口は右の長打が期待できる打者「まあ長打っていうかね、まあまあそりゃ結果的に長打っていうのはプラスアルファやけど、しぶといバッティングっていうのがフミのバッティングなので。そこはいい感じになってきてるかなと思います」-佐藤輝は3試合ぶりに4番に戻って適時打「う~ん、まあねえ、すごくいいから4番に戻したってわけでもないんだけど。そういう兆しはこの3連戦の中で、なにか前の状態よりちょっと良くなっている感じはあったんで。今日もいい打席っていうのはどっちかというと少なかったけど、まあ1本出たし。きっかけにしてくれたらなと思うんだけど」-再び4番を託すということは期待している「まあ、それはそうなんだけど、まあ、うーん。もちろん、2年目だからとかじゃないけど、輝しかいないでしょっていう状態になってくれることがチームにとってももちろんふさわしいし、そこにユウスケも譲らんよっていうことになればいいんだけど、現状そういう状態で4番になってるわけじゃないので、そこは将来性も含めてあそこで使って成長してくれたらなと思います」-先発の西純は「まあまあ、(2軍に)落ちる前はバランスがちょっとあまり良くないなというところからすると、いい感じのボールが多かったと思うし。あの回も2点で何とか粘ってくれたんで、それは大きかったと思うし。またコロナで先発ピッチャーも苦しいんで、純矢に頑張ってもらえたらなっていうような投球をしてくれたのでよかったなと、ひとまず安心しています」-5回は守備の嫌なミスから「結果的にヒットだけど、あれは輝が絶対に捕らないといけないプレーだし、だからさっき言ったようにそこを2点で止めてくれたっていうところが、もちろん自分にも勝ちがつくしね。今日の1個のオレの中での大きなポイントだったかなと思います」ー岩貞も力強い球を「まあ、もちろん2人ともアウト取ってくれということはそうだし。村上を三振取ったからいいよじゃないところもあるけど。でもやっぱり村上って、ピッチャーにとって大きなプレッシャーのかかる打者なので。そういうところでは、サダの最低限の仕事はやってくれたし、加治屋もその後しっかり投げてくれたので。あのイニングも動きそうなイニングなので。ピッチャー陣が粘ってくれたかなと思います」-久しぶりスタメンマスクの坂本も村上の意表をつくリードなどもあったが「そうなん?(笑い)。持ち味というか、丁寧にというか、いろんな配慮しながらというのはできるキャッチャーなので。そういう誠志郎らしさは出た試合だったと思います」-連敗が止まった。明日から1戦1戦「うーんまあね。ちょっとね。『これで』ってところまでまだ来れてないかもしれないけど、自分らで引き寄せるしかないんでね。今日のこの1勝から。いい安打がでた選手も多いんで。ウチはまず投手が頑張ってていうチームだけど、タイガースらしい野球を。残りの試合、まだまだ上を目指せる位置にいるので。頑張っていきます」

◆救世主や! 阪神西純矢投手(20)が5回2失点の力投で4勝目を飾り、チームの連敗ストップに大きく貢献した。約1カ月半ぶりの1軍戦先発。感情を前面に出し、気迫の投球でヤクルト打線をねじ伏せた。責任投球回を投げきり、待望の勝利をものにした。「(チームの)流れは悪かったかもしれないですけど、ずっと1軍にいたわけではないので、あんまり僕自身は関係ないと思って。自分が元気出して、明るい雰囲気を持ち込めたらなと。その中で自分の投球を心がけました」抜群の立ち上がりで味方に流れを引き寄せた。「感覚はよかった」と、キレのある最速153キロ直球を軸にテンポよく投げ、2回を1安打無失点。3回にロハスが先制3ランを放つと、両手でガッツポーズをしながら跳びはねて喜んだ。5回は不運な形でピンチを背負ったが、踏ん張った。先頭サンタナのフライを右翼佐藤輝が二塁山本と譲り合う形で捕球できず。先頭から4連打を浴び2点を失った。しかし1死から塩見を152キロの内角直球で見逃し三振、山田も内角152キロの直球で右飛に仕留め、2失点にとどめた。「(坂本)誠志郎さんのリードが全て。強気で行く場面だったので、(サインに)応えられてよかった」。矢野監督は「またコロナで先発も苦しいんで、『純矢に頑張ってもらえたらな』っていうような投球をしてくれた」と評価。また、5回をターニングポイントに挙げ「あれ(サンタナの打球)はテルが絶対に捕らないといけないプレー」と厳しく指摘し、「そこを2点で止めてくれたっていうところが、オレの中での大きなポイントだった」とうなずいた。ヤクルト戦はプロ初勝利を挙げた昨季5月19日、プロ初完投&初アーチを放った今季5月18日に続き、3戦3勝だ。「やっぱりキーになる選手なので、より一層の気合を入れて投げました」と、山田を無安打、村上を1安打に抑えた。若き虎のホープが、どん底に沈みかけていたチームに希望をもたらした。【古財稜明】▽阪神矢野監督(西純について)「あの(5)回も2点で何とか粘ってくれたんで、それは大きかったと思うし。またコロナで先発も苦しいんで、『純矢に頑張ってもらえたらな』っていうような投球をしてくれたのでよかったなと。ひとまず安心しています」○...岩貞は自己最速154キロを3度計測した。2点リードの6回裏に登板。先頭3番青木への3球目に自己最速を1キロ更新した。最後はフルカウントから外角低め154キロが外れて四球。それでも無死一塁、4番村上にも154キロを計測した後、スライダーで見逃し三振に仕留めた。「(西)純矢が気持ちの入った投球をしてくれて、チーム全体にもそれが伝わっているような試合展開だった。自分も攻めの投球を心掛けました」。主砲を封じて勝利を呼び込んだ。○...3番手の加治屋はピンチで踏ん張った。2点リードの6回1死一塁で登板。5番サンタナから外角148キロで見逃し三振を奪った後、6番中村に死球を与えて一、二塁。ここで7番オスナをフォークで空振り三振に仕留めた。「連敗が続いていたので、絶対にリードを守って後ろにつなげるという気持ちでした。自分の投球ができた」。ブルペン陣に欠かせない存在となりつつある。▽阪神湯浅(母校の聖光学院の春夏初の4強進出に)「毎試合しびれる試合ばかりで、すごく刺激になっています。これからはさらに厳しい試合が続くと思いますが、聖光学院らしい泥臭い野球で、優勝を目指して頑張ってほしいです」○...西勇が9勝目を目指し、19日巨人戦(東京ドーム)に先発する。今季2度目の対戦で、前回7月13日は8回無失点の好投で勝ち星を手にした。常に「中継ぎを助けたい気持ちでマウンドに上がっている」と話す球界屈指のイニングイーター。先発の役割を全うし、苦境のチームを救う。

◆おかえり、中野! 新型コロナウイルスに感染していた阪神中野拓夢内野手(26)が復帰戦で2安打2得点、1盗塁と躍動した。1軍昇格即、1番遊撃でスタメン出場すると、初回の守備で先頭塩見の放ったライナーを横っ飛びで好捕。いきなり、背番号51の存在を見せつけた。「(1軍合流の)連絡を頂いた時に井上ヘッドコーチから『今のチームの状態を変えてくれ』と言われた。そこの言葉が刺さりました」打席でも必死だった。3回、1死一塁から併殺崩れで塁に残ると、すぐさま二盗に成功。今季18個目の盗塁を決めた。7回には2死一塁から今野の直球を右前に運ぶ復帰後初安打。8回には1死一塁から左腕山本の直球を振り抜いて右中間へ適時二塁打をマークした。今月9日に陽性判定を受け、その後、関東で自主隔離していた。16日に1軍本隊に1度合流し、試合前練習に参加。17日は甲子園に戻り、室内練習場で調整していた。最短で19日巨人戦からの復帰プランだったが、矢野監督は「残り試合とか、チームの状況を考えたらそういうわけにもいかない」と前倒しを決断した。中野は「復帰した日に連敗を止めることが出来て良かったかなと思います」。待ちに待った切り込み隊長が苦しむチームに帰還した。【桝井聡】

◆必死のグッチ弾で脱出だ~! 阪神が18日のヤクルト戦(神宮)で10得点快勝。ドロ沼の連敗を8で止め、4位タイに浮上した。3点リードの4回には原口文仁内野手(30)が自身2年ぶりの1発となる1号ソロ。「一番気持ちのある選手」と期待する矢野燿大監督(53)の5番起用に応え、虎党のうっぷんを晴らす大勝を呼んだ。原口は久々のダイヤモンド1周を味わうように、ゆっくりと走った。20年10月22日以来、2シーズン665日ぶりの本塁打。左翼スタンドからの虎党の拍手が、身に染みた。「なかなか勝てなかったですけど、心の中でみなさんの声援がすごく伝わっていた。なんとかしたいっていう一心でした」3点リードの4回先頭。サイスニードの初球138キロカットボールを捉えた。打った瞬間それと分かる勢いで、左翼席へ突き刺した。自身初の「虎メダル」は表彰状仕様。みんなが祝福してくれた。昨季は16年に支配下登録されて以降、初の本塁打ゼロ。出場機会を求め秋季練習から外野も守り、今季から捕手登録を外れた。不退転の覚悟で臨んだプロ13年目。「試合に出たいというのが一番」。スポットライトを浴びる日々に、飢えていた。2軍鳴尾浜球場で基礎の基礎から固めた。田中コーチが手で転がしたゴロを、腰を落としてひたすら捕球する地道な練習が全体練習前の日課。コロナ禍で2軍施設は無観客が続く中、3年目遠藤、2年目高寺ら一回りほど歳の離れた後輩と誰も見ていないグラウンドで汗を流してきた。「ファームでスタッフの皆さんに手伝ってもらって、アドバイスをもらって今、ここにいる。そういうところで本当に、やっぱり感謝ですよね」こんがり小麦色に肌が焼けた背番号94は、6回にも二塁打を放ち今季初マルチ安打。14安打10得点快勝を導き、連敗を8で止めた。3月上旬には下肢のコンディショニング不良で約1カ月戦列離脱、6月中旬にはコロナ感染...。3年前の19年、大腸がんを乗り越えて1軍の舞台に戻ってきた不屈の男は、全ての逆境をはねのけ輝いた。19日からは4位で並ぶ巨人との3連戦。コロナ感染から大山が復帰予定で、2試合連続務めた5番から外れ代打待機が濃厚だ。矢野監督は「フミにはここぞって時にいってもらう」と期待する。18年に球団の代打安打記録に並ぶ23安打を放った「代打の神様」は「まだまだ上を目指せるところにいると思うので、目の前の一戦をチーム一丸で戦っていきたい」。逆襲の虎に、頼もしい男が戻ってきた。【中野椋】原口はい上がりメモ 金本監督就任1年目の16年4月27日に支配下へ復帰し、巨人戦で即日1軍昇格。5月には打率3割8分で育成経験の野手としては球界初の月間MVPを獲得した。18年には代打で08年桧山進次郎と並ぶ球団記録のシーズン23安打をマーク。だが、19年1月に大腸がんが発覚し、手術。抗がん剤治療を経験し、同年6月4日に1軍復帰を果たした。同9日日本ハム戦(甲子園)ではサヨナラ打を放ち、お立ち台では「みんな、ただいまー!」と絶叫。今季からは出場機会を求めて内野手登録に変更し、内外野に取り組む。阪神が10得点。今季の2桁得点は7月13日巨人戦(甲子園)での13得点以来、5度目。ヤクルト戦では4月24日神宮での11得点以来。○...3試合ぶりに4番に戻った佐藤輝が7回に技ありの2点適時打を放った。2死満塁からヤクルト今野の外角低めフォークをうまくひろい右前へ運んだ。6点目、7点目となりダメ押しとなった。「点差に関係なく、とにかくしっかり自分のスイングをすることを心がけた。いい形で追加点を取ることができてよかった」。3試合連続安打と調子も上向いてきた。○...ロハスが3回に値千金の先制8号3ランを放った。ヤクルト先発サイスニードの151キロを豪快に右翼ポール際上段へ。ヤクルトからリクエストも、判定は変わらなかった。「打った瞬間、本塁打だと思った」。新型コロナ陽性のため離脱した大山の代替選手として昇格後、打率3割7分9厘(29打数11安打)、4本塁打、9打点。「自分も思った結果が残せていない中で、チームのために本塁打を打つことができてよかった」と笑顔。残り試合も大暴れが期待できそうだ。○...島田が7回2死一、三塁で左前適時打を放ち、一挙5点のビッグイニングに導いた。外角を逆らわず左前へ。「(狭くて)何があるかわからない球場なので、取れるだけ点を取っておきたいと思っていた。追い込まれていたが、しぶとく食らいつくことができた」。今季5度目の猛打賞をマーク。8月は打率3割7分7厘と、好調を維持している。○...坂本が7月13日巨人戦以来のスタメンマスクで投手陣を引っ張った。新型コロナウイルスで離脱してからは初。矢野監督は「持ち味というか、丁寧にというか、いろんな配慮しながらというのはできる捕手なので。そういう誠志郎らしさは出た試合だったと思います」と評価した。打っても5月28日ロッテ戦以来となる今季3度目のマルチ安打をマークした。○...矢野監督は連敗を8でストップさせホッとした表情だった。「『これで』ってところまで、まだ来られてないかもしれないけど、自分らで引き寄せるしかないんでね。今日のこの1勝から」と、流れを変える起点とする。巨人と同率4位だが、2位DeNAとは5ゲーム差。「残りの試合、まだまだ上を目指せる位置にいるので。頑張っていきます」と残り31試合、全力を尽くす。

◆阪神はこの日1軍に戻ってきた中野拓夢内野手(26)が昇格即「1番・遊撃」で先発出場する。今季はここまで打率.272、20打点、4本塁打、17盗塁。虎のリードオフマンの復活で悪い流れを止める。また阪神の先発・西純矢投手(20)は6月26日の中日戦(甲子園)以来2カ月ぶりの1軍マウンドに上がる。投打ともにかみ合わず8連敗中のチームを救えるか。

◆阪神・中野拓夢内野手(26)が三回に復帰後初盗塁を決めた。1死一塁で打席に立つと一塁への併殺崩れで出塁。続く島田の打席の4球目でスタートをきり、これで今季18個目となった。さらに攻撃は続き、1死一、二塁で打席に立ったロハスが、ヤクルト先発・サイスニードの151㌔直球を一閃。右翼ポール際に飛び込む今季8号3ランで先制点を挙げた。

◆阪神の先発・西純矢投手(20)は5回6安打2失点。今季4勝目の権利を持って降板した。序盤からテンポよく投げ込んだ。4-0の五回には無死一、三塁からオスナに中堅フェンス直撃の2点二塁打を浴びたが、後続を断ちこれ以上の追撃は許さなかった。この日昇格し、6月26日の中日戦(甲子園)以来2カ月ぶりの1軍マウンドだったが、しっかり試合を作った。

◆令和初の三冠王へ、着実に歩みを進めている。二回先頭。ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が、阪神先発・西純の外角144キロのフォークボールをはじき返して中前打。3試合連続安打で15試合連続の出塁を決めた。試合前時点では42本塁打、102打点でリーグ2冠。本塁打は2位の巨人・岡本和に19本差をつけ、打点も2位の阪神・大山に33打点差と圧倒的な独走状態としている。打率・320は同3位だが、1位のDeNA・佐野に2厘差。十分に逆転できる距離にいる。開幕前には「すべてのタイトルをとれるなら取りたい。去年の自分の成績より、さらにいい成績を残すことは絶対条件。いい成績を残せるように頑張りたい」と頼もしく発した言葉が現実味を帯びている。最後に三冠王(打率、本塁打、打点)を獲得したのは、2004年のダイエー・松中信彦(・358、44本、120点)。過去7人(11度)が達成しているが、22歳シーズンでの三冠王はいない。達成すれば史上最年少での偉業となる。ただ、村上を中心とする打線は先発のサイスニードを援護できず。来日2年目右腕は5回4安打4失点で降板。三回2死一、二塁でロハスに3ラン、四回は原口にソロと一発に泣いて、7勝目を手にすることはできなかった。(森祥太郎)

◆阪神・中野が七回の第4打席で復帰後初安打を放った。2死一塁で打席に立ち、打球を右前に運んで好機を拡大。7日の広島戦(マツダ)以来の安打となった。すると打線がつながり、島田が適時左前打。続くロハスが四球を選んで2死満塁とし、佐藤輝が2点右前打を放った。さらに原口が四球で再び満塁とすると、代打・陽川が2点左前打を放ちこの回一挙に5点を追加。打者一巡の猛攻でヤクルトを大きく突き放した。

◆阪神が連敗を8で止め長いトンネルを抜けた。打線がつながり大量10得点で大勝した。三回2死一、二塁でロハスが今季8号の3ランを放ち先制すると、四回には先頭の原口が今季1号となるソロを放った。その後も勢いは止まらず七回には打者一巡の猛攻で5点を挙げ、八回にはこの日1軍に復帰した中野が1死一塁から復帰後初タイムリーとなる二塁打を放ち、14安打10得点の猛攻となった。また先発した西純は5回6安打2失点で試合を作り、今季4勝目を挙げた。

◆阪神が13ー0で快勝した7月13日の巨人戦(甲子園)以来の2桁得点で連敗を「8」で止めた。三回にメル・ロハス・ジュニア外野手(32)の8月4本目の8号3ランで先制し、四回には原口文仁内野手(30)の2020年10月22日の広島戦(甲子園)以来のソロ本塁打で加点。さらに七回にはコロナ陽性から「1番・遊撃」に復帰した中野拓夢内野手(26)の安打を起点に島田海吏外野手(26)の適時打で4点目を追加し、3試合ぶりに4番に復帰した佐藤輝明内野手(23)の2点打がダメ押しとなった。5回2失点の西純矢投手(20)は6月1日の西武戦(甲子園)以来の白星で4勝目(2敗)。巨人と同率4位に浮上した矢野耀大監督(53)の一問一答は以下の通り(チーム成績53勝57敗2分、観衆2万2428人)。ーー三回、七回は2死からしぶとく得点「ジュンヤが頑張ってくれて先制できたのが大きい。1点じゃなく、ジュニアのホームランで3点も大きかったと思う。2アウトからの得点も最近、点をなかなか取れていなかったので、島田のタイムリーもすごいよかった。いい攻撃ができたなと思います」ーー中野が復帰して機能した「本当は明日からかなと思っていたんだけど、タクムの場合は無症状で7日間の隔離期間だったんで、急きょになったけどね。守備でもいいプレーしてくれたし、タクムらしいバッティングでヒットも出たので、よかったなという部分かな」ーー19日から大山も戻ってくる「うん、ユウスケも呼びます」ーー中野は体が問題ないという判断「問題ないというか、そりゃあ、準備をもうちょっとさせてやりたいけど、残り試合とかチーム状況を考えたら、そういうわけにもいかない。ユウスケだって、もうちょっと日にちをあけたり、シートだけじゃなくて試合も経験させてやりたいけど。総合的な判断というかチーム状況が厳しいんで。来ながら、状況を見ながら、体がしんどいなら途中で代えることもあるやろうし。そこは臨機応変にやろうかなと思います」ーー5番の原口が本塁打「フミらしい。こちらに上がってくる前のファームの時からすごく状態が上がっていた。ロドリゲスが(普通に)やっていたらフミのチャンスはなかったかもしれないけど。チャンスをものしてくれたんで。明日はユウスケがスタメンで行くので、フミはあとからになっちゃうけど、ここぞっていう時にまた行ってもらうと思う。今日の試合の中でも大きかったなと思います」ーー長打が期待できる打者「長打っていうかね、結果的に長打はプラスアルファ。しぶといバッティングがフミのバッティング。いい感じになってきてるかなと思います」ーー佐藤輝は4番に戻って適時打「う~ん、まあねえ、すごくいいから、4番に戻したわけでもない。兆しはこの3連戦の中で、前の状態よりちょっと良くなっている感じはあった。今日もいい打席はどっちかというと少なかったけど、1本出たし。きっかけにしてくれたらなと思うんだけど」。ーー再び4番を託すということは期待している「まあ、それはそうなんだけど、まあ、う~ん。2年目だからとかじゃないけど、テルしかいないでしょうという状態になってくれることがチームにとってふさわしいし、そこにユウスケも譲らんよっていうことになればいいんだけど、現状そういう状態で4番になってるわけじゃないので、将来性も含めて、あそこで使って成長してくれたらなと思います」ーー西純は「落ちる前はバランスが良くないなというところからすると、いい感じのボールが多かったと思う。あの回(五回)も2点で何とか粘ってくれたんで、大きかった。またコロナで先発ピッチャーも苦しいんで、ジュンヤに頑張ってもらえたらなっていうような投球をしてくれたのでよかったなと、ひとまず安心しています」ーー五回は守備の嫌なミスから(右前への飛球に対し、二塁山本と右翼佐藤輝の連係が悪く、ヒットに)「結果的にヒットだけど、あれはテルが絶対に捕らないといけないプレー。さっき言ったように2点で止めてくれたところが、自分にも勝ちがつくしね。今日の1個の俺の中での大きなポイントだったかなと思います」ーー岩貞も力強い球(青木に四球、村上から見逃し三振)「2人ともアウト取ってくれということはそうだし。村上を三振取ったからいいよじゃないところもあるけど。でもやっぱり村上って、ピッチャーにとって大きなプレッシャーのかかるバッター。サダの最低限の仕事はやってくれたし、加治屋もしっかり投げてくれた。あのイニングも動きそうなイニングなので。ピッチャー陣が粘ってくれたかなと思います」ーー久しぶりスタメンの坂本も村上の意表をつくリードなどもあったが「そうなん?(笑)持ち味というか、丁寧にというか、いろんな配慮しながらというのはできるキャッチャー。セイシロウらしさは出た試合だったと思います」ーー連敗が止まった。19日から一戦一戦「うーんまあね。ちょっとね。『これで』ってところまでまだ来れてないかもしれないけど、自分らで引き寄せるしかないんでね。今日のこの1勝から良いヒットがでた選手も多いんで。ウチはまずピッチャーが頑張って、というチームだけど、タイガースらしい野球を。残りの試合、まだまだ上を目指せる位置にいるので。頑張っていきます」

◆現役時代は南海、西武に所属し、引退後は西武、ダイエー、阪神の3球団でヘッドコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家・黒田正宏氏(74)は7月13日の巨人戦(甲子園)以来のスタメンとなった坂本誠志郎捕手(28)のリードを高く評価。19日からの巨人3連戦は中田翔内野手(33)を封じることが勝利への近道だと力説した。絶対に連敗を止めるという阪神ベンチとバッテリーの執念を感じた。殊勲は先発マスクを任された坂本。岩貞と組んだ2点リードの六回無死一塁で村上を迎えたシーンだ。150キロ台の直球で内角を攻め、137キロのスライダーで見逃し三振。村上は外角に狙いを定めていたはずだ。さらに西純とコンビを組んだ五回1死一、三塁も塩見に対し、徹底的に内角を突き、見逃し三振に-。捕手出身の立場から言わせてもらうと内角は痛打になりやすく、打たれると全て捕手の責任になる。特に坂本のように出番が少ない選手にとっては慎重になり、外角中心のリードをしたくなる。ただし試合中盤までに内角のボール球をうまく使っていかないと、大事な終盤に投げる球がなくなるのも事実だ。確かな制球力をもつ投手が阪神には多いというのも坂本が勝負をかけることができた理由の一つだ。矢野監督の采配も光った。六回、岩貞が村上を三振に仕留め、サンタナを迎えた場面で加治屋に交代した。対村上をナインにハッキリと意識させた。19日からの巨人戦でも4番に座る中田を勝負どころで打たせないこと。勝利に対する執念のタクトを今後も期待したい。攻撃陣は先制、中押し、ダメ押しと理想的だった。中野が入ったことでリズムが戻り、クリーンアップが「俺も負けてられない」と互いに意識した結果だった。ロハスは守備面を含めて人が変わったかのような動きをしている。来季残留へアピールしたい気持ちも強いと思うし、開幕から不定期な出場が続いていた中でレギュラー、しかも3、4番を任されるようになり本人もその気になっている。今、このタイミングを逃さないこと。外国人選手をどんどん乗せていくことが大事だ。巨人戦は大山がコロナ感染から戻ってくると聞いている。原口も状態がいい。狭い東京ドーム。「一塁・原口」「三塁・大山」という攻撃型打順はどうか。落とせない試合が続く。投打の歯車が久々にかみ合った一戦をきっかけに勢いを取り戻すことを願っている。

◆塁が埋まったこの場面で打ったことに価値がある。佐藤輝がついに満塁で快音を響かせた。「点差に関係なく、とにかくしっかり自分のスイングをすることを心がけました」5-2で迎えた七回2死満塁の第4打席だった。3番手・今野の2球目、外角低めに投じられた127キロフォークを拾い上げた。右前に運ぶ2点打。満塁では7月17日の中日戦(甲子園)以来、今季2本目の安打で燕にとどめを刺した。前日17日は三回2死満塁の先制機で遊飛に倒れ、バットをたたきつけて悔しさを爆発させていた。今季満塁での打率は・167(12打数2安打)と課題は残るが、前夜の借りはかえした。五回の右翼守備ではサンタナの打球に目測を誤り捕球できず(記録は二塁打)。矢野監督は「あれは輝(佐藤)が絶対に捕らないといけないプレー」と指摘しながら、3試合ぶりに任せた4番で打点を挙げたことに「きっかけにしてくれたら」と期待した。帰ってきた同期の中野とともに、佐藤輝がここからまた虎を押し上げる。(原田遼太郎)

◆ヤクルトは終盤に点差を広げられて大敗し、連勝は3でストップ。高津臣吾監督(53)は「あと1点が取れなかったし、(五回は)無死一、三塁から点を取ることができなかった。うまくいかなかったところが、いくつかありました」と悔しさをにじませた。ターニングポイントは0-4の五回。オスナの2点二塁打など4連打で2点差まで詰めたが、その後は無死一、三塁から代打・宮本が遊飛、塩見が見逃し三振、山田が右飛に倒れた。七回以降は救援陣が捕まり、10失点。17日の阪神戦から投手を除いて打順を4人入れ替えるなど日替わり打線が続いているが、指揮官は19日からの中日3連戦(バンテリンドーム)に向けて「これから考えていきたい」と最善の策を練る。(森祥太郎)

◆頼もしい存在が帰ってきた。通算85セーブを誇る石山が6月17日の広島戦以来、約2カ月ぶりに1軍登板。5番手で九回を1安打無失点に抑えた。6月下旬に再調整で抹消されると、7月には新型コロナウイルス陽性判定。状態を取り戻して帰還し、高津監督は「残りの試合を『フル回転で頑張ってくれ』と伝えた。やってくれると思う」と期待した。

◆7月13日の巨人戦(甲子園)以来のスタメンマスクだった坂本は攻守で存在感を示した。三回1死では左翼線安打で出塁し、七回も2死から中前打で打者一巡の猛攻の起点となった。守備では投手陣を好リード。矢野監督は「丁寧にというか、いろんな配慮をしながらできるキャッチャーなので。誠志郎らしさは出た試合だった」とうなずいた。

◆島田が4-2の七回2死一、三塁で左前打を放ち、5点目をもたらした。「何があるかわからない球場なので、取れるだけ点を取っておきたいと思っていた。追い込まれていたが、しぶとく食らいつくことができた」。一回は三塁線への絶妙なセーフティーバントで内野安打にすると、今季17個目の盗塁に成功。八回にも右前打で今季5度目の猛打賞と躍動した。

◆冷や汗をかいてもおかしくない状況なのに、西純はマウンドで笑みを浮かべていた。2カ月ぶりに帰ってきた1軍の舞台で、戦える喜びや充実感がプレッシャーを凌駕した。劣勢の場面でも勇猛果敢に直球で勝負し、苦境のチームに勝利を呼び込んだ。「プレッシャーは多少あったけど、とにかく楽しんでいくしかないと思っていた。自分の中では楽しんで投げることができた」4番村上に二回こそ中前打を許したが、四回2死二塁では三ゴロに仕留め、吠えた。4点のリードをもらった五回に正念場を迎えた。サンタナと中村に連打され、オスナに中堅フェンス直撃の2点二塁打で2点差とされた。その後も無死一、三塁とピンチは続いたが、そこから粘りを見せた。まずは代打・宮本を遊飛に仕留めると、塩見を内角直球で見逃し三振に斬って、大きく吠える。山田も152キロで右飛に打ち取り、「(坂本)誠志郎さんのリードがすべて。強気で行く場面だったので、それに応えられてよかった」と声を弾ませた。右腕の後を継ぎ、六回に登板した岩貞は「(西)純矢が気持ちの入った投球をしてくれていたし、チーム全体にもそれが伝わっているような試合展開だったので、自分も攻めの投球を心がけた」と力投。先頭の青木に四球を許しながらも同じ熊本出身の村上をスライダーで見逃し三振に料理した。直後に救援した加治屋も後続を断って流れを渡さず。投手一丸で4戦5発(試合前時点)だった燕の4番に仕事をさせなかった。踏ん張った投手陣に矢野監督は「(ヤクルトの)村上はピッチャーにとって大きなプレッシャーのかかるバッター。サダの最低限の仕事はやってくれたし、加治屋もその後しっかり投げてくれた。ピッチャー陣が粘ってくれた」とねぎらった。先輩たちの力投もあって、西純は5回6安打2失点で6月1日の西武戦(甲子園)以来となる4勝目。2軍での再調整を経て復活した若虎が連敗中のチームに活力を与えた。「頑張るだけなので、頑張ります!」短い言葉に、あふれんばかりの気合を込めた。まだまだ暑く、苦しい夏場を乗り越えるためには誰よりも〝アツい〟投球を体現する20歳の力が必要だ。(織原祥平)■データBOX?...西純はヤクルト戦に通算3試合登板して3勝。昨年5月19日(甲子園)にプロ初登板初先発初勝利をマークし、今年5月18日(神宮)には9回1失点でプロ初完投勝利を挙げた。村上を通算7打数1安打に抑えている?...阪神が投手の打順を8番に置くのは6月19日DeNA戦の西純以来で、今季7試合目(西純5、青柳1、ガンケル1)

◆祝! 連敗を8で止めました! 阪神は10-2で首位ヤクルトに大勝し、4位タイで巨人に並んだ。新型コロナウイルス陽性判定で離脱していた中野拓夢内野手(26)が予定より1日前倒しで緊急復帰し、2安打1打点1盗塁と活躍。チーム一丸で11日ぶりに勝利をつかんだ。これから巻き返すで!長かった連敗トンネルを抜けた。走攻守そろった中野が「1番・遊撃」で1軍に戻ると、投打の歯車がかみ合い、猛虎打線は14安打10得点と大爆発。ブランクを感じさせない動きをみせ、ベンチも虎党も沸かせた。「最初はなかなかボールとの距離感というか、捉えることができなかったですし、感覚と違うなというのはあったんですけど、徐々に打席を重ねるごとにそこをしっかり修正していって、いい形でボールを見ることができた」9-2と大量リードで迎えた八回1死一塁。山本の初球、144キロの真っすぐを振り切った。右中間を破る二塁打となり、これが復帰後の初適時打。ベンチに向かって手を挙げ、喜びを表現した。七回にも右前打を放ち、マルチ安打。さらに一回の守備では塩見の打球をジャンピングキャッチした。「1打席先に入ることができてからの守備だったので、落ち着いて普段通り守ることができた」と満足げに語ると、三回には今季18個目の盗塁となる二盗も決め、神宮で大暴れした。矢野監督も「急きょ(の復帰)ってことになったけどね、守備でもいいプレーしてくれたし、拓夢らしいバッティングでヒットも出た」とほめたたえた。チームがDeNA戦(横浜)のあった9日に新型コロナウイルス陽性判定を受け、出場選手登録を抹消された。無症状だったため、隔離期間は7日間。関東での自主隔離を経て、17日は一度帰阪し甲子園室内で練習し汗を流していた。当初の予定では19日の巨人戦(東京ドーム)で復帰する予定だったが、17日の夜に召集の電話が鳴り、神宮で1日前倒しの復帰となった。井上ヘッドコーチから「今のチームの状態を変えてくれ」と期待の言葉をかけられ、この日に緊急上京。期待に応える活躍をみせた隔離生活を余儀なくされていた間、自身や大山、近本ら主力が抜けて連敗を積み重ねていくチームを、テレビの前で歯がゆい思いで見ているしかなかった。「苦しい戦いが多いなと思っていましたし、部屋から出ることができない状態だったので本当に応援するしかなかった」。たまった悔しい思いをプレーにぶつけ、勝利に導いた。「チームに迷惑かけた分、自分が戻ってきて貢献するというのは当たり前のことだと思うので、明日からもしっかりチームに貢献したいと思う」リードオフマンの復帰でチームは連敗を「8」で止め、借金は4に。首位ヤクルトとは11ゲーム差とまだまだ遠いが、19日からの巨人3連戦には主砲の大山も1軍に復帰する。ここからもう一度はい上がり、残りの31試合を戦い抜く。(平野佑治)■データBOX?...阪神は連敗を8で止めた。2桁得点は7月13日の巨人戦(甲子園)に13-0で勝利して以来、今季5試合目。七回は打者一巡(10人)の攻撃で5得点。7月30日のヤクルト戦(甲子園)の四回に打者11人で5得点して以来

◆2年ぶりに描いたアーチで大勝への流れを決定づけた。原口が今季1号ソロを左翼席へぶち込み、久々に虎党をスカッとさせる白星に貢献。トンネルを抜け出したチームの思いを、ヒーローインタビューで代弁した。「なかなか勝ちがつけられなくて、ファンの人もいろいろな思いがあると思う。僕たちもなんとか目の前の試合を全員で勝ちたいと思ってやって、結果がいいゲームになってよかった」3-0の四回先頭でヤクルト先発・サイスニードの初球のカットボールを捉え、力強い弾道でスタンドまで運んだ。「もう1点欲しいところで、ひと振りで1点入ってよかった」。昨季は本塁打なしに終わり、2020年10月22日の広島戦(甲子園)以来、665日ぶりの一撃で苦境に陥ったチームを救った。大山、北條、糸井、中野らがコロナ禍で抹消される中、9日に5月以来となる1軍昇格。それまでの鳴尾浜では打撃フォームの調整を続け、ひと振りに懸ける思いを研ぎ澄ませた。「スタッフの皆さんに手伝ってもらって、アドバイスをもらって今、ここにいる。本当に、やっぱり感謝。結果で示せてうれしい」と背番号94は声を弾ませた。2試合連続で5番に起用した矢野監督は「いやあ、フミ(原口)らしい。ロドリゲスが(普通に)やっていたら、なかなかフミのチャンスはなかったかもしれない。そういうチャンスをものにしてくれた」と目を細めた。大山が19日から1軍復帰することで再びベンチスタートとなるが、「ここぞっていうときにまた行ってもらうと思う」と大きな期待を込めた。虎将から〝一番気持ちのある選手〟と評価される原口は「いつも通り、場所がどこであろうと、そういう気持ちは変わらずに持っている。その場所で自分のものを出せればいい」と力強い。緊迫した場面で輝きを放つ。(新里公章)■データBOX?...原口は今月9日に1軍に今季初昇格。翌10日のDeNA戦の九回に代打で初出場し、13日の中日戦の八回に代打で中前打を放ち、初安打。17日のヤクルト戦で「5番・一塁」で初スタメン。今季は11試合で21打数4安打1打点、打率・190

◆六回1死一塁から3番手で登板した加治屋も好リリーフ。「連敗が続いていたので、絶対にリードを守って後ろにつなげるという気持ちでした。自分の投球ができたと思います」。サンタナを149キロ直球で見逃し三振。中村に死球で一、二塁としたが、オスナを143キロフォークで空振り三振に斬り、今季6ホールド目を挙げた。

◆助っ人の一撃が8連敗の負のムードを吹き飛ばした。ロハスの〝特大花火〟が猛虎打線に火をつけた。「ちょっと曲がっていったから、入るかなと思っていたけど、ホームランだったね」三回2死一、二塁の先制機。サイスニードの151キロ直球を一閃した。右翼ポールの上を通過した一発にヤクルト・高津監督がたまらずリプレー検証を要求。それでも判定は変わらず、14日の中日戦(京セラ)以来の8号3ランに、ベンチで再度ナインとハイタッチを交わした。最近5試合で打率・353、6打点、2本塁打。苦しいチーム状況の中、一人気を吐いてきた。「監督からチャンスをもらって、なんとかチームの助けになろうという気持ち」。ピンチをチャンスに変えたR砲が虎を救った。

◆阪神8連敗でストップ!! まあそーいうこともあるやろ、高校野球で断トツ優勝候補の大阪桐蔭が敗退するんだから、阪神が勝っても不思議じゃないわー!!あれだけ打てなかった猛虎打線が首位ヤクルトに14安打10得点!! 守っては西純矢からはじまって、自慢の投手陣が持ち味をキッチリ出して勝利を呼び込んだのだ!!先制3ランのロハス、そして苦労人原口のホームランなどなど、勝因はあるんだろうけど、俺が考えるにはやっぱりコロナから復活したレギュラー中野と坂本の存在が大きいと思うのだ!!一回先頭、塩見のセンターに抜けそうなライナーに飛びつきアウトにする超美技を演じたのが中野なら、久しぶりの先発マウンドの若虎西純矢を好リードしたのは坂本なのだ!! やっぱりプロ野球のレギュラーの存在はデカイ!! となると間もなく大山、近本が戻るわけで...、ムフフフ、虎の反撃に今から武者震いやー!!

◆恐怖の大王が降りてくるのか、来ないのか。空からマントをつけた人間なんて、ありえない。それでも、もしかしたら...と心のどこかでビビっていた。ノストラダムスの大予言を-。1999年7月に人類滅亡?サンタクロースの存在は、そうそうにわかっていた。幼稚園の頃、枕元に置いてあったプレゼントの包装に「ニチイ」(現イオンリテール)のシールが貼ってあることを不思議に思って「サンタさんは店で購入してから配るのか」と親に聞いた。イヤな顔をされた。困った子供だった。生駒山上遊園地のお化け屋敷に入っても、出てきたお化けとなぜか仲良くなって、係員を困らせたりもした。それでもノストラダムスだけは怖かった。「-となるのは、1999年以来です」午後4時から始まる紙面会議。当番デスクの牧慈が説明していた。阪神がヤクルトに敗れると、1シーズン2度目の9連敗。それが、99年以来になるという。見出しやレイアウトを担当する整理部の新人記者、佐藤亜未がビクッと体を震わせていた。「会議を聞きながら、私が生まれた年やんって思ってしまって...」編集局屈指の虎党。親の影響で幼い頃からテレビはいつもサンテレビ? 自室のベッドの横にある棚にはトラッキーのぬいぐるみなど、虎グッズがところ狭しと飾っているそうだ。スマホの待ち受け画面はキー太。2017年4月の甲子園で北條が1試合2発を放ってから、さらにゾッコンになったらしい。「負け試合の紙面を作るのは、なかなかモチベーションを保つのが大変です。きょうも負けるのかなと思うと...フゥ」と、ため息をついている。「1、3番がいなくなると、こんなに勝てないものかと痛感しました。見ていて、悲しいッッッ!」。コロナに感染していた中野が戻って、守備でも走塁でも躍動した。「でも、中野さんって東京から大阪に帰って、すぐに東京に戻ったんですか? 体の負担も心配」。中野のかあちゃんか-。

◆1つ間違えたら、ガラリと変わる。野球の怖さ、面白さが出たね。阪神・ロハスの三回の先制3ランはカウント2-2から。サイスニードと中村のヤクルトバッテリーは直球を選択。それも外角要求が真ん中へ。フォークボールを落とせば済むところ。真っすぐを待っている相手に、最も危険なボールを献上するとはね。2点差だった七回に、今野が島田に許したタイムリーは、カウント1-2からのフォーク。これがストライクゾーンに入り、左前に運ばれた。フォークを選択しても、ワンバウンドするくらいでなければ意味はない。要するに、配球もコースもていねいさを欠き、痛手となったわけだ。といっても、まだヤクルトが揺らぐことはないだろう。村上がフォームを崩さぬよう、無理に一発を狙わず、自然体で打っているうちは、チームも大崩れしないよ。阪神は近本と大山の復帰を待ち、CSへ向け、もうひと頑張りか。ダンカンひとりでは寂しいだろうから、エモトもたまにはエールを送る。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
62441 0.585
(↓0.005)
-
(-)
36462
(+2)
416
(+10)
130
(-)
58
(-)
0.251
(-)
3.490
(↓0.06)
2
(-)
DeNA
53472 0.530
(↑0.005)
6
(↑1)
41359
(+4)
383
(+3)
77
(+2)
34
(-)
0.251
(↑0.001)
3.410
(-)
3
(-)
広島
53563 0.486
(↓0.005)
10.5
(-)
31427
(+1)
417
(+6)
67
(-)
21
(-)
0.255
(-)
3.420
(↓0.02)
4
(1↑)
阪神
53572 0.482
(↑0.005)
11
(↑1)
31380
(+10)
327
(+2)
72
(+2)
85
(+3)
0.239
(↑0.001
2.570
(↑0.01)
4
(-)
巨人
53571 0.482
(↓0.004)
11
(-)
32430
(+3)
483
(+4)
128
(-)
50
(-)
0.244
(-)
3.950
(-)
6
(-)
中日
47581 0.448
(↑0.006)
14.5
(↑1)
37310
(+6)
379
(+1)
53
(-)
39
(-)
0.247
(↑0.001)
3.420
(↑0.02)