1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 5 | 9 | 0 | 0 |
西武 | 5 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | X | 8 | 11 | 0 | 1 |
勝利投手:松本 航(6勝4敗0S) (セーブ:増田 達至(2勝2敗24S)) 敗戦投手:東浜 巨(7勝6敗0S) 本塁打 |
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◆西武は2点を先制された直後の1回裏、オグレディの3ランなどで一挙5点を奪い、逆転に成功する。その後は2回に源田の適時打、4回には外崎の犠飛が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・松本が6回途中4失点で今季6勝目。敗れたソフトバンクは、先発・東浜が振るわなかった。
◆リーグ打率3位のソフトバンク牧原大成内野手(29)は、12試合連続ヒット中で今月は打率3割5分と好調。今日の相手先発松本には通算25打数12安打の打率4割8分を誇るが、今日もヒットが出るか。
◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(33)が「通天閣打法」で先制点をもたらした。初回2死三塁で放った打球は高く上がり、左翼方向へ。左飛で3アウトチェンジかと思われたが、西武の左翼若林は目測を誤ったのか捕球できず、大きく弾んで先制の適時二塁打となった。打った柳田は「当たりは良くなかったが、いいスイングはできたと思います。とにかく先制のタイムリーとなって良かったです」と振り返った。
◆西武松本航投手が、「逆夏男」を返上した。初回2点失う立ち上がり。「初回のフォアボールを足掛かりに先制点を与えてしまったことは反省点です」。それでも直後に5点の援護を受け立ち直った。「自分もその流れに乗ってテンポよく投げよう、と2回以降は気持ちを切りかえることができました」。4回は3者連続三振に打ち取り、5回も3者凡退。6回途中で降板も、プロ4年目にして8月初勝利となる今季6勝目を収めた。不思議と、真夏に勝てていなかった。3月から11月の月別では唯一8月が未勝利。夏場の対策には「睡眠不足にはならないようにしています。あとは水分を小まめに、汗かきやすいので。のど乾く前に飲んだり、早く寝たりとかしてます」と余念がないのに、なぜか8月に勝てない。前回登板、涼しくてドームの札幌での日本ハム戦(11日)でも好投を見せ、延長10回まで投げながら、サヨナラ打に屈した。この試合でも6回、先頭から連続四球でピンチを広げ、途中降板。「点差もあったので、もっと落ち着いて投げるべきでした。少し自分の中で焦ってしまったところもあったかな、と思っていて、これも反省点です」。それでも最後は継投で逃げ切り、真夏の白星をようやく手にした。
◆「獅子キラー」がまさかの大炎上だ。ソフトバンク東浜巨投手(32)が、得意としていた西武打線に捕まり6回を自己ワーストの7失点。首位西武との3連戦に負け越し、ゲーム差は2・5に広がった。藤本博史監督(58)は「初回の5点は痛いよね。痛いというか、重たいよね。野球の流れというのをしっかり考えてもらわないと」。ベンチからバスの駐車場へと続く、長い階段の足取りも重かった。東浜は2点のリードをもらった初回、オグレディに右越え3ランを打たれるなど一挙5失点し「試合開始早々に、試合を壊してしまった。チームに申し訳ないです」。ここで早くも試合の大勢は決した。その後も、先発ローテーションの柱として懸命に腕を振った。だが2回には源田の適時打で1失点。4回には外崎の犠飛で、自己ワーストとなる7点目を与えた。5月11日の対戦でノーヒットノーランを記録するなど、今季の過去4試合では計27回2/3を投げて1失点、対戦防御率0・33と抜群の相性を誇っていた相手に、返り討ちにされた。「今日の試合は全員を使ってでも勝ちに行く」と必勝を期していた藤本監督だったが、思わぬ序盤からの劣勢でなすすべなし。西武との対戦成績はここまで9勝7敗1分けと白星が先行してはいるが、後半戦に入り、2カード連続の負け越しとなった。逆転Vへは避けては通れない相手と、直接対決は残り8試合。次こそやり返す。【山本大地】
◆山賊がようやく難敵をつかまえた。西武は初回に2点を失う立ち上がりも苦にせず、ソフトバンク東浜に1番外崎から切り込んだ。二塁打で口火を切ると、源田は左前打。呉念庭の犠飛などで同点に追い付いた。なおも2死一、二塁からオグレディが勝ち越し3ラン。4安打5得点の流れるような初回の逆転劇に、辻監督は「外崎の二塁打から始まった。チームにいけるという気持ちにさせる大きな安打だった」とたたえた。5月にはノーヒットノーランの屈辱を受け、今季4試合で1点しか取れていなかった東浜を攻略。試合前時点で対西武の防御率0.33と苦戦必至の難敵に、追い込まれる前の好球必打を徹底した。「甘いところにきたときにしっかり狙っていく。いつもいっているけど、でないと好投手は打てない」と辻監督。実際に真ん中に入った球を、早いカウントから打ちにいった結果だった。東浜に黒星をつけたのは19年5月以来3年3カ月ぶり。宿敵・鷹にカード勝ち越しを収め、2.5差をつけて首位固め。19日は、昨季1人で5敗を喫したオリックス山本をホームに迎えるが「楽しみじゃないですか。今井もいいですよ」と、指揮官は頼もしく言い切った。【栗田成芳】▽西武外崎(東浜から二塁打2本と犠飛をマーク)「こういう対策でいこうと頭を整理できていた。こういう試合できて自信にもなる」▽西武オグレディ(1回に15号決勝3ラン)「外崎選手筆頭に素晴らしい形で初回の攻撃を進めることができて、より自分がリラックスして打席に入る状況をつくってくれたチームメートに感謝したい」
◆西武のオグレディが一回に15号3ランを放った。外崎、源田の2連打を起点に2点を奪って追い付き、なお2死一、二塁。内寄りの速球を右翼席上段に運び「みんながつないで、つないで、反撃の流れをつくってくれたことに感謝したい」とコメントした。東浜には5月11日に無安打無得点試合を許すなど、試合前まで4戦で防御率0・33と抑え込まれていた。難敵を出だしで崩し「このところ打席で少しアグレッシブになり過ぎていたところがあった。きょうはいい意味で落ち着いていた」と上機嫌だった。真面目な性格で、辻監督は「一生懸命、早出をして打撃練習をやっている姿がいい。必死にやっている」と高く評価。2打点を挙げた前日の17日に続き、勝負強さを発揮した。
◆西武・松本航投手(25)は一回に先制点を許し、六回にもピンチを招く苦しいピッチングだった。それでも、5回?を5安打4失点で6勝目を手にした。「本当に勝ちたいという気持ちをもって、最少失点で戦えるように先発ピッチャーとして責任を果たしたい」と意気込んで上がった首位攻防の大事なマウンド。一回2死三塁から柳田が左翼へ打ち上げた飛球を若林が捕球できず、二塁打とされて先制点を与えた。続くデスパイネにも中前適時打を許し、いきなり2点を失った。しかし、その裏に味方打線が爆発した。東浜を攻めてすぐに同点とすると、オグレディの15号3ランで一挙5点を奪った。二、四回にも援護点をもらった右腕は、四回に3者連続三振を奪うなど必死に腕を振った。前回11日の日本ハム戦(札幌ドーム)では、延長にもつれ込んだ試合で十回まで1人で投げ抜いたが、2死から清水にサヨナラ打を浴びた。6月28日の日本ハム戦(ベルーナ)を最後に、5試合続けて白星に見放されていた。強い気持ちを持って臨んだマウンドで先発としての役割を何とか果たした。チームは首位攻防戦を2勝1敗と勝ち越し。2位ソフトバンクとのゲーム差を2・5に広げた。
◆西武のブライアン・オグレディ外野手(30)が、7月31日以来の一発となる15号3ラン。東浜からチームとして今季初めて放った本塁打が、難敵を攻略する大きな勝ち越し打となった。「甘い真っすぐを捉えることができた。(1番の)外崎からみんながつないで、反撃の流れを用意してくれたことに感謝したい」一回に2点を先制された直後の攻撃。外崎が二塁打を放ち、源田が左前打。過去4試合で東浜に無安打だった1、2番が好機をつくり、すぐに同点とした。なおも2死一、二塁からオグレディが甘く入った速球を右翼席上段へ運んだ。チームは東浜相手に、前回対戦まで今季4試合でわずか1得点。5月11日(ペイペイドーム)にはノーヒットノーランを許した。この日は低めに沈む変化球を見極めるなどの意識が徹底され、9安打を浴びせて7得点。辻監督は「集中力を持って、甘い球を仕留められた。どういうふうに投手に向かっていくかが大事。どんな投手がこようとも、そこだと思う」と納得の表情だった。2位ソフトバンクとの3連戦に2勝1敗と勝ち越し、ゲーム差を再び2・5に広げた。「勝ち越せたことは大きい。大事な試合だった」と指揮官。3年ぶりのV奪回へ、チーム一丸となって真夏の戦いを駆け抜ける。(石井孝尚)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 |
59 | 49 | 3 | 0.546 (↑0.004) | - (-) |
32 | 380 (+8) | 327 (+5) | 93 (+1) | 54 (-) |
0.232 (↑0.001) | 2.510 (↓0.02) |
2 (-) |
ソフトバンク |
54 | 49 | 2 | 0.524 (↓0.005) | 2.5 (↓1) |
38 | 387 (+5) | 361 (+8) | 72 (-) | 63 (-) |
0.254 (-) | 3.200 (↓0.05) |
3 (-) |
楽天 |
54 | 50 | 2 | 0.519 (↑0.004) | 3 (-) |
37 | 393 (+2) | 359 (+1) | 73 (-) | 76 (+1) |
0.246 (↓0.001) | 3.260 (↑0.02) |
4 (-) |
ORIX |
57 | 54 | 0 | 0.514 (-) | 3.5 (↓0.5) |
32 | 364 (-) | 346 (-) | 59 (-) | 49 (-) |
0.248 (-) | 2.760 (-) |
5 (-) |
ロッテ |
50 | 55 | 1 | 0.476 (-) | 7.5 (↓0.5) |
37 | 344 (-) | 393 (-) | 67 (-) | 100 (-) |
0.226 (-) | 3.280 (-) |
6 (-) |
日本ハム |
44 | 63 | 2 | 0.411 (↓0.004) | 14.5 (↓1) |
34 | 352 (+1) | 397 (+2) | 82 (-) | 74 (+2) |
0.234 (-) | 3.400 (↑0.03) |
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